JPH085997Y2 - クレーンの規制荷重演算装置 - Google Patents

クレーンの規制荷重演算装置

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JPH085997Y2
JPH085997Y2 JP1989023421U JP2342189U JPH085997Y2 JP H085997 Y2 JPH085997 Y2 JP H085997Y2 JP 1989023421 U JP1989023421 U JP 1989023421U JP 2342189 U JP2342189 U JP 2342189U JP H085997 Y2 JPH085997 Y2 JP H085997Y2
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boom
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angle
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crane
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JP1989023421U
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良治 西谷
喜義 平田
治 古島
正好 安倍
彰彦 大平
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Kansai Electric Power Co Inc
Aichi Corp
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Kansai Electric Power Co Inc
Aichi Corp
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【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 本考案は、アウトリガの張出し長さ及びブームの旋回
位置に対応した規制荷重を演算するクレーンの規制荷重
演算装置に関するものである。
(2) 従来の技術 クレーンの吊荷荷重を規制する過負荷防止装置は、例
えば実公昭61-9911号公報に記載されているように従来
より公知であり、従来のものは、アウトリガの張出し長
さに関係なく規制荷重が一定であったり、また、ブーム
の旋回位置を複数の作業領域に分割し、同一作業領域内
ではブームの旋回角度に関係なく規制荷重を一定にする
ものであった。
(3) 考案が解決しようとする問題点 しかし、従来の過負荷防止装置は、アウトリガの張出
し長さ及びブームの旋回位置に関係なくクレーンの規制
荷重が一定であったり、また、ブームの旋回位置を複数
の作業領域に分割し、同一作業領域内ではアウトリガの
張出し長さに対応してクレーンの規制荷重を一定にして
いたため、アウトリガの張出し量及びブームの旋回位置
によっては、クレーンの安定度上及び強度上も問題のな
い位置にブームが位置しているにもかかわらず、決めら
れた一定以上の荷重を吊ることができず、クレーンの性
能を十分に生かせないという問題があり、この問題を解
決するために特公昭62-34680号公報に記載されたものが
提案されているが、これは、ブームの長さ及びブームの
起伏角度夫々の多数の値の組合せについての基準許容吊
上荷重データを第1のメモリに記憶させ、ブームの旋回
角位置とアウトリガの接地点との相対的平面位置関係に
ついて定めた基準許容吊上荷重に関連する補正係数デー
タを第2のメモリに記憶させ、ブームの長さ及びブーム
の起伏角度と第1のメモリの記憶内容とに基いて基準許
容吊上荷重を求めるとともに、ブームの旋回角度とに基
いて基準許容吊上荷重の補正値を求め、この補正値と実
吊荷荷重とを比較するものであるため、多数のデータを
記憶しておかなくてはならないという問題があった。
(4) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題点を解決するために、車体上に
ブームを有する旋回台を旋回自在に搭載するとともに、
車体の前後の左右に車体の外方に張出し可能な4個のア
ウトリガを有するクレーンの規制荷重演算装置におい
て、ブームの旋回角度を検出する旋回角度検出器と、こ
の旋回角度検出器からの信号によりブームが位置する作
業領域を判別する判別器と、アウトリガの張出し長さを
検出する張出し長さ検出器と、アウトリガの張出し長さ
及び作業領域に対応したブームの基準旋回角度とその基
準旋回角度における基準規制荷重とをそれぞれ記憶し、
前記判別器及び前記張出し長さ検出器からの信号により
その時のブームの基準旋回角度と基準規制荷重とを出力
する記憶器と、前記旋回角度検出器からの信号と記憶器
からの信号を比較する比較器と、この比較器からの信号
によりブームの旋回角度と基準旋回角度の差に基いて前
記基準規制荷重を補正するための係数を演算するととも
に、前記記憶器から出力されたその時の基準規制荷重に
演算した前記係数を用いてその時の規制荷重を演算する
演算器と、を備えたものである。
(5) 作用 上記の構成により、クレーンを使用して作業を行う場
合は、旋回角度検出器からの信号により判別器が作業領
域を判別し、判別器及び張出し長さ検出器からの信号に
より記憶器がその時の基準旋回角度と基準規制荷重を出
力し、比較器が旋回角度検出器と記憶器からの信号によ
り基準旋回角度とその時のブームの旋回角度の差を比較
し、演算器が、比較器からの信号により基準規制荷重を
補正する係数を演算するとともに、記憶器から出力され
た基準規制荷重に演算した係数を用いて、その時の規制
荷重を演算する。
(6) 実施例 以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第2図に示すように、クレーン車は、車体(1)の前
後の左右に車体(1)の外方に張出し接地可能な4個の
アウトリガ(2)を設け、アウトリガ(2)により車体
(1)を支持し、車体(1)上には旋回台(3)が旋回
自在に搭載され、この旋回台(3)には伸縮ブーム
(4)の基端が枢支され、伸縮ブーム(4)は内蔵され
た伸縮装置(図示せず)により伸縮するとともに、起伏
シリンダ(5)により起伏し、伸縮ブーム(4)基端部
にはウインチ(6)が備えられ、ウインチ(6)により
巻取り、繰出されるウインチワイヤ(7)は先端ブーム
(4a)先端のヘッド(8)に掛渡されてフック(9)を
吊下げている。旋回台(3)には伸縮ブーム(4)の旋
回角度を検出する旋回角度検出器(10)が備えられ、各
アウトリガ(2)には各アウトリガ(2)の張出し長さ
を検出する張出し長さ検出器(11)が備えられている。
第1図は、規制荷重演算装置を示し、伸縮ブーム
(4)の旋回中心を原点とし、伸縮ブーム(4)の格納
位置である車体(1)の前方を0度として伸縮ブーム
(4)の旋回角度を検出する旋回角度検出器(10)が、
旋回角度検出器(10)からの信号により、第3図に示す
ように、伸縮ブーム(4)の旋回領域を4つに分割した
作業領域(I、II、III、IV)のどの作業領域に伸縮ブ
ーム(4)が位置しているかを判別する判別器(12)に
連結され、各アウトリガ(2)の張出し長さを検出する
張出し長さ検出器(11)及び判別器(12)は、例えば第
3図に示すように、伸縮ブーム(4)が作業領域(II)
に位置しているときに、同じ作業領域(II)内でその時
のアウトリガ(2)の張出し長さに対応して同じ吊り上
げ荷重を吊り上げることのできる作業半径の包絡線であ
る規制ライン(L)に伸縮ブーム(4)の旋回中心より
直交するように伸ばした線(A)の角度(α)と、第4
図に示すように、その角度(α)における作業半径と規
制荷重とを設定した定格荷重曲線とをその時のアウトリ
ガ(2)の張出し長さとその時の伸縮ブーム(4)の旋
回位置での基準旋回角度(α)と基準規制荷重(W1)と
し、同様にして、各作業領域(I、II、III、IV)にお
いて各アウトリガ(2)の張出し長さに対応した伸縮ブ
ーム(4)の基準旋回角度と基準規制荷重とをそれぞれ
記憶し、張出し長さ検出器(11)と判別器(12)からの
信号によりその時のアウトリガ(2)の張出し長さ及び
伸縮ブーム(4)の位置する作業領域に対応した基準旋
回角度(α)と基準規制荷重(W1)とを出力する記憶器
(13)に連結され、旋回角度検出器(10)と記憶器(1
3)は旋回角度検出器(10)と記憶器(13)からの信号
を比較して伸縮ブーム(4)の基準旋回角度(α)と実
際の伸縮ブーム(4)の旋回角度(β)との差(δ)を
演算する比較器(14)に連結され、記憶器(13)と比較
器(14)は、比較器(14)からの信号により伸縮ブーム
(4)の基準旋回角度(α)と実際の伸縮ブーム(4)
の旋回角度(β)との差(δ)に対応して基準規制荷重
(W1)を補正するための係数(C)を(1)式 C=1/cos(δ) …(1) により演算するとともに、記憶器(13)から出力された
その時の基準規制荷重(W1)に演算した係数(C)を乗
じて(2)式 W=W1×C=W1/cos(δ) …(2) によりその時の規制荷重(W)を演算する演算器(15)
…に連結されている。なお上記の(1)及び(2)式は
以下の方法により求められる。
まず、基準旋回角度の位置における基準半径(R1)と吊
り上げ規制荷重(W1)との関係は(3)式により表わさ
れる。
R1=K/W1 (K:半径と吊り上げ規制荷重を関係づける定量値)…
(3) 旋回角度δの位置においては、その時の半径(R)は、 R=R1/cos(δ) …(4) となるので(4)式に(3)式を代入して、 R=(K/W1)/cos(δ) …(5) となる。(5)式を変形し、 W1=(K/R)/cos(δ) …(6) W1にW,RにR1を代入することより、 W=(K/R1/cos(δ)) …(7) (7)式に(3)式を代入し、 W=W1/cosδ …(8) となり、ここで1/cos(δ)を係数Cとおくことによ
り、 W=W1×Cとなり、(2)式が求められる。
上記の構成によりクレーンを使用して作業を行うとき
は、各アウトリガ(2)を張出して接地させた後、伸縮
ブーム(4)の起伏を上げるとともに、旋回台(3)を
右方向に旋回させると、第3図に示すように、旋回角度
検出器(10)からの信号により判別器(12)が伸縮ブー
ム(4)の位置する作業領域(II)を判別し、張出し長
さ検出器(11)と判別器(12)からの信号により記憶器
(13)がアウトリガ(2)の張出し長さ及び伸縮ブーム
(4)の位置する作業領域(II)に対応した伸縮ブーム
(4)の基準旋回角度(α)と、第4図に示す、基準規
制荷重(W1)とを出力し、旋回角度検出器(10)及び記
憶器(13)からの信号により比較器(14)が記憶器(1
3)から出力された基準旋回角度(α)とその時の伸縮
ブーム(4)の旋回角度(β)との差(δ)を演算し、
演算器(15)が比較器(14)からの信号により記憶器
(13)から出力された基準規制荷重(W1)を補正するた
めの係数(C)を演算するとともに、記憶器(13)から
出力された基準規制荷重(W1)に演算した係数(C)を
乗じて、第5図に示すその時の規制荷重(W)を演算す
る。
なお、本考案では、クレーンの規制荷重を演算する規
制荷重演算装置を示したが、この規制荷重演算装置から
出力された信号を適宜の警報装置、作動制限装置、モー
メントリミッタ等に入力させることにより、アウトリガ
の張出し長さ及びブームの旋回位置に対応したクレーン
の吊り上げ作業規制を行うことができる。
(7) 考案の効果 以上のように、本考案は、分割した複数の作業領域に
おいてアウトリガの張出し長さに対応してそれぞれ決め
た基準規制荷重をアウトリガの張出し長さ及びブームの
旋回位置に対応してその時の規制荷重に演算するので、
記憶する基準規制荷重のデータ数を少くすることができ
るとともに、アウトリガの張出し長さ及びブームの旋回
位置に応じた規制荷重を演算することができ、クレーン
の性能を十分に生かすことのできるクレーンの規制荷重
演算装置が提供され、本考案は、クレーンの作業性能の
向上に有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は規制荷重演算装
置のブロック線図、第2図はクレーンの側面図、第3図
は作業領域の説明図、第4図、第5図は定格荷重曲線で
ある。 1……車体、2……アウトリガ、3……旋回台、4……
伸縮ブーム、10……旋回角度検出器、11……張出し長さ
検出器、12……判別器、13……記憶器、14……比較器、
15……演算器。
フロントページの続き (72)考案者 古島 治 大阪府大阪市北区本庄東2丁目3番41号 近畿電気工事株式会社内 (72)考案者 安倍 正好 大阪府大阪市北区本庄東2丁目3番41号 近畿電気工事株式会社内 (72)考案者 大平 彰彦 群馬県利根郡新治村大字東峰須川字下原 414―1 愛知車輌株式会社新治工場内 審査官 鈴木 久雄 (56)参考文献 特開 昭55−61597(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体上にブームを有する旋回台を旋回自在
    に搭載するとともに、車体の前後の左右に車体の外方に
    張出し可能な4個のアウトリガを有するクレーンの規制
    荷重演算装置において、ブームの旋回角度を検出する旋
    回角度検出器と、この旋回角度検出器からの信号により
    ブームが位置する作業領域を判別する判別器と、アウト
    リガの張出し長さを検出する張出し長さ検出器と、アウ
    トリガの張出し長さ及び作業領域に対応したブームの基
    準旋回角度とその基準旋回角度における基準規制荷重と
    をそれぞれ記憶し、前記判別器及び前記張出し長さ検出
    器からの信号によりその時のブームの基準旋回角度と基
    準規制荷重とを出力する記憶器と、前記旋回角度検出器
    からの信号と記憶器からの信号を比較する比較器と、こ
    の比較器からの信号によりブームの旋回角度と基準旋回
    角度の差に基いて前記基準規制荷重を補正するための係
    数を演算するとともに、前記記憶器から出力されたその
    時の基準規制荷重に演算した前記係数を用いてその時の
    規制荷重を演算する演算器と、を備えたことを特徴とす
    るクレーンの規制荷重演算装置。
JP1989023421U 1989-03-01 1989-03-01 クレーンの規制荷重演算装置 Expired - Lifetime JPH085997Y2 (ja)

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