JPH085968A - コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置 - Google Patents

コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置

Info

Publication number
JPH085968A
JPH085968A JP14180394A JP14180394A JPH085968A JP H085968 A JPH085968 A JP H085968A JP 14180394 A JP14180394 A JP 14180394A JP 14180394 A JP14180394 A JP 14180394A JP H085968 A JPH085968 A JP H085968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
time
treatment
electric heater
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14180394A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nakagawa
誠 中川
Masakatsu Yamauchi
正勝 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANIKA DENKI KK
Tomey Technology Corp
Original Assignee
TANIKA DENKI KK
Tomey Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANIKA DENKI KK, Tomey Technology Corp filed Critical TANIKA DENKI KK
Priority to JP14180394A priority Critical patent/JPH085968A/ja
Publication of JPH085968A publication Critical patent/JPH085968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲温度による影響を防止して、加熱処理時
における処理液の均一化を図ること。 【構成】 電熱ヒータ36による加熱開始から、コンタ
クトレンズ24が処理液22中に浸漬されて収納された
コンタクトレンズケース26に熱を及ぼす電熱部材18
が予め設定された判定温度まで至る初期加熱時間を測定
し、かかる初期加熱時間の大きさに応じて、加熱処理時
間中における電熱ヒータ36に対する通電パターンを決
定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズの加熱処理方
法およびコンタクトレンズの加熱処理装置に係り、特
に、レンズケースに収容されてコンタクトレンズが浸漬
された処理液を、電熱ヒータで間接的に加熱することに
より、コンタクトレンズに対して洗浄や消毒等の加熱処
理を施すコンタクトレンズの加熱処理方法と、それに用
いられるコンタクトレンズの加熱処理装置に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】コンタクトレンズ、特にソフトコンタクト
レンズにおいては、付着したタンパク質の除去(洗浄)
や消毒を定期的に行う必要があり、そのような洗浄や消
毒は、一般に、蛋白分解酵素等を含有せしめた処理液中
にコンタクトレンズを浸漬せしめて所定の処理温度に加
熱することによって行われる。そして、かかるコンタク
トレンズの洗浄処理乃至は消毒処理を行うための装置の
一種として、特開平5−220205号公報などに開示
されている如く、コンタクトレンズが処理液に浸漬され
て収容されたレンズケースを、電熱ヒータにて所定の伝
熱部材を介して加熱せしめて、処理液を所定の処理温度
に昇温するようにした乾式消毒器と称される加熱処理装
置が知られている。
【0003】ところで、この種のコンタクトレンズの加
熱処理装置では、例えば、電熱ヒータに間欠通電を行
い、間欠通電のON・OFF比率を調節することによっ
て処理液の温度調節が行われることとなるが、その構造
上、処理液の温度を直接検知することが困難で現実的で
ないために、処理液を目的とする処理温度に昇温,保持
することが難しく、特に、季節等による周囲温度の変化
によって処理温度が大きく変動し易いという不具合があ
った。そして、特に、洗浄処理に際しては、処理液の温
度が酵素の活性に大きく影響を与えるために、処理温度
の変動によって充分な洗浄効果が発揮されなくなるおそ
れがあったのである。
【0004】そこで、このような問題に対処するため
に、前記公開公報には、周囲温度を直接測定する温度検
出素子を用い、周囲温度に応じて、電熱ヒータに対して
間欠通電する際のON時間およびOFF時間を変更する
ことにより、処理温度の周囲温度による変動を抑えるよ
うにしたコンタクトレンズの加熱処理装置が開示されて
いる。
【0005】ところが、かかる装置においては、周囲温
度を直接測定するために広い温度範囲に亘って測定が可
能な温度検出素子としてのNTCサーミスタと、該NT
Cサーミスタからのアナログ信号をデジタル信号に変換
するためのA/D変換器とが必要となり、そのために装
置が高価で且つ大型化することが避けられないという問
題があった。
【0006】しかも、NTCサーミスタを用い、周囲温
度を広い範囲に亘ってアナログ的に測定しようとする
と、分解能が小さくなり、周波数や電圧の相違等に起因
して電源回路等で発生するノイズの影響を受けて測定誤
差が出やすいという問題が生じ、処理温度の一定化を図
るためには電源回路を高性能化しなければならず、回路
の複雑化や高価格化が避けられないという問題もあった
のである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、簡単な構造により、周囲温度による影響が
軽減乃至は防止されて処理温度の一定化が図られると共
に、ノイズによる測定精度の低下が抑えられるコンタク
トレンズの加熱処理方法および加熱処理装置を提供する
ことにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明に係るコンタクトレンズの加熱処理方法の特徴とす
るところは、コンタクトレンズが処理液に浸漬されて収
容されたレンズケースを、電熱ヒータにて所定の伝熱部
材を介して加熱せしめて、処理液を所定の処理温度に昇
温し、所定の処理時間に亘って保持せしめることによ
り、コンタクトレンズを加熱処理するに際して、電熱ヒ
ータによる加熱開始から伝熱部材が予め設定された判定
温度にまで至る初期加熱時間を測定し、かかる初期加熱
時間の大きさに応じて、処理時間中における電熱ヒータ
に対する通電パターンを決定するようにしたことにあ
る。
【0009】また、本発明方法の好ましい態様において
は、伝熱部材が予め設定された加熱温度にまで達した際
に電熱ヒータに対する通電を中断すると共に、その後、
所定の加熱休止時間の経過後に該電熱ヒータに対する通
電を再開し、かかる電熱ヒータに対する通電の中断と再
開を、処理時間中で繰り返すようにする一方、かかる通
電中断時間を、初期加熱時間の大きさに応じて調節する
ことによって、電熱ヒータに対する通電パターンが決定
されて通電制御が行われることとなる。
【0010】そこにおいて、初期加熱時間を測定するた
めの判定温度は、伝熱部材における加熱温度と異なる値
に設定することも可能であるが、好ましくは、加熱温度
と同一値に設定される。
【0011】また、本発明方法においては、処理時間の
経過後、更に、電熱ヒータによる加熱にて、処理液を、
処理温度より高温の二次処理温度まで昇温し、所定の二
次処理時間に亘って保持せしめることにより、コンタク
トレンズを二次加熱処理することも可能である。
【0012】そして、そのように一次加熱処理とそれよ
り高温の二次加熱処理を連続して行う場合には、一般
に、一次加熱処理がコンタクトレンズの洗浄処理とさ
れ、二次加熱処理がコンタクトレンズの消毒処理とされ
る。そこにおいて、洗浄処理に際しては、蛋白や脂質,
多糖類の分解酵素等を含有する従来から公知の処理液が
好適に用いられるが、一般に、そのような酵素は室温か
ら若干高温となる30〜70℃において最も洗浄効果を
発揮することが知られており、そのために、本発明にお
いても、一次加熱処理のための処理温度(処理液温度)
を30〜70℃の範囲に設定することが望ましい。また
一方、消毒処理に際しては、コンタクトレンズの変質,
変形等を防止しつつ、微生物に対する充分な殺菌効果等
を得るために、二次加熱処理のための処理温度(処理液
温度)を80〜100℃とし、かかる処理温度を5〜2
0分間の二次処理時間に亘って保持することが望まし
い。
【0013】さらに、本発明に係るコンタクトレンズの
加熱処理装置の特徴とするところは、(a)コンタクト
レンズが処理液に浸漬されて収容されたレンズケースに
接触せしめられて、該レンズケースを支持する伝熱部材
と、(b)該伝熱部材を介して、レンズケースに熱を及
ぼすことにより、処理液を加熱する電熱ヒータと、
(c)スイッチング特性を有するサーミスタにて構成さ
れて、伝熱部材が所定の加熱温度に達した際に判定信号
を出力する温度センサと、(d)電熱ヒータによる加熱
開始から温度センサによる判定信号が出力されるまでの
初期加熱時間を計測するタイマ手段と、(e)伝熱部材
が加熱温度まで加熱されて温度センサから判定信号が出
力された際に電熱ヒータに対する通電を中断すると共
に、その後、所定の加熱休止時間の経過後に該電熱ヒー
タに対する通電を再開し、かかる電熱ヒータに対する通
電の中断と再開を、前記処理時間中で繰り返す一方、か
かる通電中断時間を、タイマ手段で計測された初期加熱
時間の大きさに応じて調節することにより、電熱ヒータ
に対する通電パターンを決定し、かかる通電パターンに
従う電熱ヒータへの通電によって、処理液を所定の処理
時間に亘って所定の処理温度に保持せしめる通電制御手
段とを、含んで構成されていることにある。
【0014】また、本発明装置においては、(f)スイ
ッチング特性を有するサーミスタにて構成されて、伝熱
部材が加熱温度より高温の二次加熱温度に達した際に判
定信号を出力する第二の温度センサと、(g)通電制御
手段による電熱ヒータへの通電の中断と再開の繰り返し
により、処理液が所定の処理時間に亘って所定の処理温
度に保持せしめられた後、更に、該電熱ヒータに対する
通電パターンを変更して、第二の温度センサから出力さ
れる判定信号に基づき、かかる処理液を該処理温度より
高温の二次処理温度まで昇温せしめる第二の通電制御手
段とを、設けることも可能である。
【0015】なお、上記(c)に記載の温度センサは、
熱処理時における処理液の温度(処理温度)をできる限
り正確に測定するために、感温何度のものを使用するか
によって、即ち何度でスイッチング特性を発揮するもの
を使用するかによって、その取付方法や取付位置などを
適当に決定することが望ましい。例えば、感温温度が処
理液の加熱温度(処理温度)と略同一の温度センサを使
用する場合には、レンズケース内に収容された処理液と
温度センサが略同等の環境になるようにレンズケースと
同様な材質からなるカバーで温度センサを覆って伝熱部
材に接触させたり、或いは処理液と同等の熱伝導部とさ
れる位置を予め検出して当該位置に温度センサを取り付
けること等が、好ましい。また、感温温度が処理温度と
異なる温度センサを使用する場合には、処理温度に対す
る温度差が、それら感温温度と処理温度の温度差に同等
となる位置に温度センサを取り付けること等が、好まし
い。尤も、感温温度が処理温度と余り大きく異なる温度
センサを使用すると、正確な処理温度の測定が難しくな
ることから、感温温度−処理温度の値が、好ましくは−
10〜40℃、より好ましくは0〜30℃、更に好まし
くは0〜10℃の範囲となる温度センサを用いることが
望ましい。
【0016】また、前記(e)に記載の通電制御手段に
よって調節される通電中断時間は、例えば、タイマ手段
で計測された初期加熱時間を、予めマイクロコンピュー
タに記憶された一つ或いは複数の基準時間と比較して、
該初期加熱時間が長いか短いか或いはどの程度長いか短
いかを判断し、その結果に対応して決定されることとな
るが、一般に、かかる通電中断時間は、5〜60分、好
ましくは10〜45分の範囲内で設定される。けだし、
通電中断時間が60分より長くなると、コンタクトレン
ズの処理温度の変動幅が大きくなり易く、一方、5分よ
り短くなると、レンズケースの冷却が充分に行われにく
く処理温度が次第に上昇してしまうおそれがあるためで
ある。より具体的には、初期加熱時間が一つの基準時間
に対して長い場合は周囲温度が低いと判断され、通電中
断時間が15分程度に設定される一方、短い場合は周囲
温度が高いと判断され、通電中断時間が30分程度に設
定される。尤も、かかる基準時間は、単一でなく複数を
設定することが可能であり、それによって周囲温度の高
低の判断精度、延いては処理液の目的とする処理温度へ
の保持精度の向上が図られ得る。
【0017】
【作用・効果】本発明に係るコンタクトレンズの加熱処
理方法においては、初期加熱時間が周囲温度の影響を受
け、周囲温度が低ければ初期加熱時間が長く、逆に周囲
温度が高ければ初期加熱時間が短くなることから、かか
る初期加熱時間によって周囲温度を間接的に計測するこ
とができるのであり、それ故、この初期加熱時間の大き
さに応じて電熱ヒータに対する通電パターンを決定する
ことにより、周囲温度を考慮しつつ、処理液の目的とす
る処理温度への昇温,保持が有利に為され得るのであ
る。
【0018】そして、このような方法に従えば、伝熱部
材が判定温度に至ったか否かを判別し得る、スイッチン
グ特性をもった一点検知型の温度センサを採用すること
が可能であり、周囲温度を広い温度範囲に亘って測定す
るためのNTCサーミスタやA/D変換器等が不要とな
ることから、装置をよりコンパクトな構造にすることが
可能で、しかも前述の如き高額な電気部品を使用する必
要がなくなって装置コストを低く抑えることもできるの
であり、同時に、処理温度の一定化が図られて、目的と
するコンタクトレンズの加熱処理を安定して実施するこ
とが可能となるのである。
【0019】しかも、スイッチング特性をもった一点検
知型の温度センサは、判定温度の前後で出力特性が大き
く異なることから、NTCサーミスタ等に比べてノイズ
による影響を受け難く、それ故、電源回路等のノイズに
よる温度測定誤差に起因する処理温度の変動が抑えられ
ると共に、温度制御精度を確保しつつ電源回路等の構造
の簡略化も有利に図られ得るのである。
【0020】また、処理時間中に亘って、伝熱部材の加
熱温度までの昇温と、電熱ヒータに対する通電の中断と
を繰り返すと共に、初期加熱時間の大きさに応じて通電
中断時間を調節するようにすれば、周囲温度に応じた電
熱ヒータに対する通電パターンの決定による通電制御
が、一層容易に且つ有効に為され得る。
【0021】更にまた、そこにおいて、周囲温度測定の
ための判定温度を、上記加熱温度と同じに設定すれば、
それら判定温度および加熱温度の検知に際して、一点検
知型の温度センサを共用することができることから、装
置構造の一層の簡略化が図られ得る。
【0022】さらに、本発明方法では、処理温度を、洗
浄処理に適当な温度に設定することも、或いは消毒処理
に適当な温度に設定することも可能であるが、洗浄液を
かかる処理温度に昇温,保持せしめた後、より高温の二
次処理温度まで昇温,加熱してコンタクトレンズに二次
加熱処理を施すことも可能であり、具体的には、例え
ば、処理液を洗浄に適当な処理温度に昇温,保持せしめ
た後、消毒に適当な二次処理温度まで昇温,保持せしめ
ることにより、洗浄処理と消毒処理を連続的に実施する
こともできる。
【0023】また、本発明に従う構造とされたコンタク
トレンズの加熱処理装置においては、周囲温度を広い温
度範囲に亘って測定するためのNTCサーミスタやA/
D変換器等を用いることなく、スイッチング特性をもっ
たサーミスタからなる温度センサによる判定信号に基づ
いて、周囲温度を考慮しつつ、処理液を目的とする処理
温度に昇温,保持せしめることができるのであり、それ
故、簡単な構造によって温度制御の高精度化が達成され
得るのである。
【0024】しかも、スイッチング特性をもったサーミ
スタからなる温度センサは、電源回路等からのノイズに
よる影響を受け難いことから、電源回路の高性能化等の
特別な対処をしなくてもノイズによる制御誤差が軽減乃
至は防止され得て、温度制御の高精度化が極めて有効に
達成され得るのである。
【0025】また、スイッチング特性をもったサーミス
タからなる第二の温度センサと、該第二の温度センサに
よる判定信号に基づいて、洗浄液を処理温度に昇温,保
持せしめた後、より高温の二次処理温度まで昇温せしめ
る第二の通電制御手段とを設ければ、洗浄処理と消毒処
理の如き、連続的な二段階の加熱処理が可能な装置が、
簡単な構造をもって実現され得ると共に、両段階の加熱
処理時における温度制御精度が何れも有利に確保され得
るのである。
【0026】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0027】先ず、図1には、本発明の一実施例として
のソフトコンタクトレンズの煮沸消毒器であって、蛋白
分解酵素を添加した処理液を用い、洗浄処理に適した第
一の処理温度に処理液を昇温,保持せしめてコンタクト
レンズの洗浄処理を行った後、続いて、消毒処理に適し
た第二の処理温度に処理液を昇温,保持せしめてコンタ
クトレンズの消毒処理を行う煮沸消毒器10が示されて
いる。かかる煮沸消毒器10は、側壁部材12と底壁部
材13からなる略有底筒体形状の筐体14を備えてお
り、この筐体14の開口部を覆うように蓋体16が開閉
可能に装着されている。
【0028】また、筐体14の内部には、伝熱部材18
が収容配置されており、この伝熱部材18の上面が、筐
体14の開口部に断熱材20を介して当接されて、該開
口部内に露呈されている。そして、この筐体14の開口
部に露呈された伝熱部材18によって、レンズケース支
持面が構成されており、かかる伝熱部材18上に、処理
液22が収容されてその内部にソフトコンタクトレンズ
24が浸漬されたレンズケース26が載置されて、伝熱
部材18からの熱がレンズケースを介して処理液22に
及ぼされることにより、かかる処理液が昇温,保持され
るようになっている。
【0029】なお、本実施例では、伝熱部材18とし
て、高伝熱性の熱板28の上面に、電気絶縁性の樹脂シ
ート30とセラミック板32を重ね合わせて高度の電気
絶縁性を確保し、更にその上に耐久性を得るためにステ
ンレス鋼板34を重ね合わせた積層構造を有するものが
用いられており、ステンレス鋼板34が筐体14の開口
部に露出する状態で、筐体14に固定的に取り付けられ
ている。
【0030】また、伝熱部材18の下面の略中央部分に
は、電熱ヒータ36が、熱板28に接して装着されてお
り、この電熱ヒータ36への通電によって、伝熱部材1
8が加熱されるようになっている。なお、電熱ヒータ3
6としては、例えばPTCサーミスタが、定温発熱機能
を有すること等の理由により、好適に用いられる。
【0031】更にまた、伝熱部材18には、第一の温度
センサ38と第二の温度センサ40が取り付けられてい
る。これら第一及び第二の温度センサ38,40として
は、何れも、スイッチング特性を有する一点検出型のサ
ーミスタが用いられており、例えば正の温度係数を持つ
PTCサーミスタや負の温度係数を持つCTRが好適に
採用される。そして、第一の温度センサ38にあって
は、伝熱部材18上に載置されたレンズケース26内の
処理液22をソフトコンタクトレンズ24の洗浄処理に
適した温度にまで昇温せしめるのに適当な伝熱部材18
の一次加熱温度:T1 で、出力値が大きく変化するスイ
ッチング特性が設定されている。また一方、第二の温度
センサ40にあっては、伝熱部材18上に載置されたレ
ンズケース26内の処理液22をソフトコンタクトレン
ズ24の消毒処理に適した温度にまで昇温せしめるのに
適当な伝熱部材18の二次加熱温度:T2 で、出力値が
大きく変化するスイッチング特性が設定されている。
【0032】さらに、筐体14の内部には、電熱ヒータ
36への通電を制御する制御ユニット42が収容されて
おり、伝熱部材18の下方に所定距離を隔てて配されて
固定的に支持されている。
【0033】かかる制御ユニット42は、図2にその回
路図が示されている如く、電源プラグ44を通じて交流
電源に接続されるようになっていると共に、電源プラグ
44から給電される交流電流が、互いに直列に接続され
た整流ダイオード46,電熱ヒータ36およびサイリス
タ48に通電されるようになっており、交流電流が整流
ダイオード46によって半波整流されて、サイリスタ4
8によるON・OFF制御のもとに、電熱ヒータ36に
通電されるようになっている。また、制御ユニット42
は、マイクロコンピュータ50を備えており、このマイ
クロコンピュータ50の入力ポートに、第一の温度セン
サ38,第二の温度センサ40およびゼロクロス検出回
路52がそれぞれ接続されている一方、マイクロコンピ
ュータ50の出力ポートがサイリスタ48に接続されて
いる。なお、これらマイクロコンピュータ50,第一の
温度センサ38,第二の温度センサ40およびゼロクロ
ス検出回路52には、定電源回路54によって安定化さ
れた直流電流が給電されるようになっている。
【0034】そして、かかるマイクロコンピュータ50
は、ROMに予め記憶されたプログラムに従ってRAM
の記憶機能を利用しつつ、CPUにおいて信号処理を実
行し、第一の温度センサ38からの判定信号:SLおよ
び第二の温度センサ40からの判定信号:SHに基づい
て、ゼロクロス検出回路52によって決定されるタイミ
ング下に、サイリスタ48をON・OFFすることによ
り、電熱ヒータ36に対する通電の中断と再開を制御す
るようになっている。
【0035】以下、図1及び図2に示された本実施例の
煮沸消毒器10の作動を、図3のフローチャートに従っ
て説明する。
【0036】先ず、図1に示されているように、処理液
22にソフトコンタクトレンズ24が浸漬されて収納さ
れたレンズケース26を、煮沸消毒器10の伝熱部材1
8上に載置せしめて蓋体16を閉じた後、ステップ:S
1で電源プラグ44をコンセントに差し込むと、ステッ
プ:S2においてマイクロコンピュータ50のCPUが
パワーオン・リセットされて、動作を開始する。
【0037】そして、ステップ:S3で、ゼロクロス検
出回路52から一定時間内にマイクロコンピュータ50
に入力されるゼロクロス信号を計数することにより電源
周波数の判断を行う。以後、この周波数を基準として電
源周波数を計数することによって、時間の管理が行われ
るのであり、本実施例では、かかる電源周波数の計数操
作によってタイマ手段が構成されている。
【0038】次いで、ステップ:S4において、サイリ
スタ48をONして電熱ヒータ36に通電することによ
り、伝熱部材18の加熱を開始すると共に、ステップ:
S5で、第一の温度センサ38からの入力信号:SL
を、定期的に監視する。即ち、この第一の温度センサ3
8は、伝熱部材18の温度:TD が、レンズケース26
内の処理液22をソフトコンタクトレンズ24の洗浄処
理に適した温度にまで昇温せしめるのに適当な一次加熱
温度:T1 にまで昇温された際に抵抗値が急激に増大す
るものであり、それ故、かかる第一の温度センサ38か
らの入力信号:SLを監視することによって、伝熱部材
18が一次加熱温度:T1 にまで加熱されたか否かを検
出することができるのである。なお、一次加熱温度:T
1 の具体的な値は、処理液22の種類等に応じて決定さ
れる洗浄処理に適した温度や伝熱部材18の構造,伝熱
性等によって異なるが、例えば、処理液22の洗浄処理
に適した温度が50℃である場合には、T1 が70℃程
度に設定される。
【0039】そして、ステップ:S5で、第一の温度セ
ンサ38からの入力信号:SLに基づき、伝熱部材18
の温度:TD が、一次加熱温度:T1 にまで昇温された
ことが確認されると、ステップ:S6において、サイリ
スタ48をOFFして電熱ヒータ36への通電を中断す
る。続いて、ステップ:S7で、ステップ:S4におけ
る電熱ヒータ36への通電から、伝熱部材18が一次加
熱温度:T1 まで加熱されて、ステップ:S7で電熱ヒ
ータ36への通電が中断されるまでの時間(初期加熱時
間):M1 を、前記電源周波数の計数操作によって算出
する。
【0040】次いで、ステップ:S8で、ループカウン
タ:CR の値を初期化した後、ステップ:S9におい
て、前記ステップ:S7で求めた初期加熱時間:M
1 が、予め設定した基準時間:M0 よりも長いか否かを
判断する。なお、かかる基準時間:M0 の具体的な値
は、特に限定されるものではないが、例えば、平均的な
周囲温度(例えば20℃)下で、伝熱部材18を一次加
熱温度:T1 にまで昇温させるのに必要な加熱時間(例
えば2分)が設定される。即ち、初期加熱時間:M1
基準時間:M0 よりも長ければ、基準時間を設定する際
に仮定した基準温度よりも周囲温度が低く、逆に、初期
加熱時間:M1 が基準時間:M0 以下であれば、周囲温
度が基準温度以上であることとなり、これによって、周
囲温度が間接的に検出され得るのである。
【0041】そして、初期加熱時間:M1 が基準時間:
0 よりも長ければ、ステップ:S10において中断時
間をL1 に設定する一方、初期加熱時間:M1 が基準時
間:M0 より長くなければ、ステップ:S11におい
て、中断時間をL2 (L2 >L 1 )に設定する。なお、
これらL1 ,L2 の具体的な値は、特に限定されるもの
でなく、伝熱部材18の熱容量や伝熱特性,電熱ヒータ
36の特性等に応じて決定されるものであり、例えば、
1 =15分,L2 =30分とされる。
【0042】続いて、ステップ:S12で、前記ステッ
プ:S10又はS11において設定された中断時間(L
1 又はL2 )が、予め設定された洗浄処理時間より短い
か否かを判断し、短ければステップ:S13に続く。一
方、短くなければステップ:S19に続き、洗浄処理時
間のタイムアップ後、後述する消毒処理に移る。なお、
洗浄処理時間は、洗浄処理を行うのに適当な時間であっ
て、例えば60分に設定される。
【0043】そして、ステップ:S13では、ステッ
プ:S6で電熱ヒータ36への通電が中断されてからの
時間を電源周波数の計数操作によって計測し、電熱ヒー
タ36への通電が中断されてから、前記ステップ:S1
0又はS11で設定された中断時間:L1 又はL2 が経
過した後、ステップ:S14において、電熱ヒータ36
への通電を再開して、伝熱部材18の加熱を行う。ま
た、ステップ:S15で、第一の温度センサ38からの
入力信号:SLに基づいて、伝熱部材18の温度:TD
が一次加熱温度:T1 にまで昇温されたか否かを、定期
的に監視する。
【0044】そして、ステップ:S15で、伝熱部材1
8の温度:TD が、一次加熱温度:T1 にまで昇温され
たことが確認されると、ステップ:S16において、電
熱ヒータ36への通電を中断すると共に、ステップ:S
17で、ループカウンタの値:CR に1を加算する。
【0045】続いて、ステップ:S18において、ルー
プカウンタの値:CR が予め設定された数値:Nより大
きいか否かが判断されて、CR ≦Nならばステップ:S
13に続き、中断時間:L1 又はL2 の経過後に、ステ
ップ:S14以下の電熱ヒータ36に対する通電加熱が
再開される。なお、Nの値は、例えば、下式によって決
定される。
【0046】 N = 洗浄処理時間 ÷(加熱時間+中断時間) − 1
【0047】一方、ステップ:S18において、CR
Nと判断されると、ステップ:S19に続き、洗浄処理
時間のタイムアップ後(洗浄処理終了後)に、ステッ
プ:S20以下の消毒処理工程が実行されることとな
る。
【0048】即ち、先ず、ステップ:S20において、
消毒処理時間のタイマーセットを行った後、ステップ:
S21で、第二の温度センサ40からの入力信号:SH
に基づいて、伝熱部材18の温度:TD が二次加熱温
度:T2 以上か否かを判断する。なお、二次加熱温度:
2 の具体的な値は、伝熱部材18の構造,伝熱性等に
よって異なるが、例えば、ソフトコンタクトレンズ24
の消毒処理に適した温度が100℃である場合には、T
2 が130℃程度に設定される。
【0049】そして、伝熱部材18の温度:TD が、二
次加熱温度:T2 より低い場合には、ステップ:S22
において、電熱ヒータ36に通電して伝熱部材18を加
熱する一方、伝熱部材18の温度:TD が、二次加熱温
度:T2 以上に昇温されている場合には、ステップ:S
23において、電熱ヒータ36への通電を中断する。
【0050】続いて、ステップ:S24において、ステ
ップ:S20でセットした消毒処理時間から経過時間を
減算することにより、タイマー残時間を算出し、ステッ
プ:S25で、かかるタイマー残時間が0か否かを判断
する。
【0051】そして、タイマー残時間が0でなければ、
ステップ:S21以下の工程が繰り返される。一方、タ
イマー残時間が0であると、ステップ:S26で電熱ヒ
ータ30への通電が中止され、ステップ:S27で終了
表示が行われて、ソフトコンタクトレンズの洗浄,消毒
処理が終了する。なお、終了表示は、例えば、伝熱部材
18が冷却されるまで表示灯を点灯させること等によっ
て行われる。
【0052】従って、上述の如き煮沸消毒器10におい
ては、スイッチング特性を有する一点検知型の温度セン
サ38を用いて周囲温度を間接的に検出し、かかる周囲
温度に応じて、電熱ヒータ36への通電による伝熱部材
18の加熱制御が行われることから、従来の煮沸消毒器
のように広い温度範囲を直接測定する温度センサやA/
D変換器等を用いた複雑で高価な回路が不要となり、構
造の簡略化やコンパクト化、低コスト化が、何れも有利
に達成され得るのである。
【0053】しかも、かかる煮沸消毒器10において
は、第一の温度センサ38を用いて間接的に検出された
周囲温度の高さに応じて電熱ヒータ36への通電による
伝熱部材18の加熱時間の間隔が調節されることから、
洗浄処理温度の周囲温度による影響が軽減乃至は防止さ
れて、優れた洗浄処理効果が安定して発揮され得るので
ある。
【0054】また、特に、本実施例では、洗浄処理に際
して、伝熱部材18の温度が第一の温度センサ38によ
り直接に検出されて、処理液22が洗浄処理に適した温
度になるように、電熱ヒータ36への通電時間が制御さ
れるようになっていることから、処理液22が、目的と
する洗浄処理温度に、一層高精度に保持され得るのであ
る。
【0055】即ち、本実施例の煮沸消毒器10にあって
は、洗浄液22を洗浄処理温度に昇温,保持せしめるに
際して、電熱ヒータ36に通電して伝熱部材18を加熱
せしめる通電時間が第一の温度センサ38の検出信号に
よって直接に制御されると共に、電熱ヒータ36への通
電を中断して伝熱部材18を温度保持せしめる中断時間
が第一の温度センサ38によって間接的に検出された周
囲温度によって制御されるのであり、洗浄処理に際して
の処理液22の温度制御が、何れも第一の温度センサ3
8によって直接的或いは間接的に検出される伝熱部材1
8の温度と周囲温度とに応じて、電熱ヒータ36への通
電制御パターンを決定することによって、行われること
となるのである。
【0056】また、本実施例の煮沸消毒器10において
は、洗浄処理と消毒処理の2段階の加熱処理を行うもの
であり、より正確な温度制御が要求される洗浄処理に際
しての温度制御に本発明方法を適用したことにより、洗
浄処理効果を有利に且つ安定して得ることができると共
に、その後、消毒処理を施すに際して、消毒処理開始時
における処理液22の温度が略一定となり、消毒温度や
消毒時間等の安定化が図られて、消毒処理効果の向上も
有利に達成され得るのである。
【0057】加えて、上述の如き煮沸消毒器10にあっ
ては、特定温度域で抵抗値が大幅に変化するスイッチン
グ特性を有する温度センサ38,40が用いられている
ことから、かかる温度センサ38,40による温度検出
精度がノイズによる影響を受け難く、それ故、ノイズが
発生し易い電源回路等に特別な処置を施さなくてもノイ
ズによる制御誤差が効果的に抑えられて、安定した制御
性能が発揮され得ることとなり、処理液の温度制御精度
を充分に確保しつつ、電源の周波数や電圧の変化にも有
利に対応可能であるといった利点もある。
【0058】以上、本発明の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0059】例えば、前記実施例では、消毒処理工程に
おける温度制御が、第二の温度センサ40による伝熱部
材18の温度の直接的な検出値だけに基づく電熱ヒータ
36への通電のON・OFF制御によって行われるよう
になっていたが、その他、洗浄処理工程における温度制
御と同様、電熱ヒータ36への通電のOFF時間を周囲
温度に基づいて設定し、ステップ:S4〜19と同様な
ステップで、一定時間間隔で電熱ヒータ36に通電する
ことにより、消毒処理工程における温度制御を行うこと
も可能であり、それによって、消毒処理工程における温
度制御精度の一層の向上が図られ得る。
【0060】また、前記実施例では、ステップ:S9〜
11において、初期加熱時間:M1が長いか短いかが、
単一の基準時間:M0 より長いか否かによって判断さ
れ、その結果に基づいて電熱ヒータ36への通電中断時
間がL1 とL2 の何れかに設定されるようになっていた
が、その他、初期加熱時間:M1 が長いか短いかを、複
数の基準時間:M01,M02・・・M0n(M01<M02<・
・・<M0n)によって複数段階で判断し、各々対応した
通電中断時間:L1 ,L2 ・・・Ln ,Ln+1 (L1
2 <・・・<Ln <Ln+1 )を設定することも可能で
あり、それによって、周囲温度の相違に起因する誤差が
一層高精度に抑えられ得る。
【0061】更にまた、前記実施例では、消毒処理工程
における温度制御が、電熱ヒータ36への通電をON・
OFF制御する際のOFF時間を、第一の温度センサ3
8によって間接的に測定された周囲温度に応じて調節す
ることによって行われていたが、その他、例えば電熱ヒ
ータ36への通電電流値を増減調節することによって制
御すること等も可能である。
【0062】さらに、前記実施例では、洗浄処理と消毒
処理の2段階の加熱処理を連続的に行うようになってい
たが、その何れか一方の加熱処理だけを行う場合にも、
本発明は有利に適用され得る。そして、そのような場合
には、一つの温度センサだけを用いて加熱処理を行うこ
とが可能である。
【0063】また、伝熱部材における判定温度を、加熱
温度とは異なる値に設定することも可能であり、また、
その場合には、例えば、加熱開始から判定温度に昇温さ
れるまでの初期加熱時間に応じて伝熱ヒータに対する通
電のON時間およびOFF時間を決定するようにすれ
ば、判定温度を検出するための温度センサさえあれば良
く、洗浄処理や消毒処理に際しての伝熱部材の加熱温度
を検知する温度センサは、必ずしも必要ではない。
【0064】更にまた、初期加熱時間を、洗浄や消毒の
ための加熱処理とは別に、そのような加熱処理に先立っ
て、初期加熱時間の測定のみを目的とする加熱操作によ
って計測することも可能であり、その場合には、伝熱部
材上にコンタクトレンズケースが載置されていない状態
で伝熱部材を加熱して所定の判定温度に至るまでの時間
(初期加熱時間)を計測することとしても良い。
【0065】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての煮沸消毒器の全体構
造を概略的に示す縦断面図である。
【図2】図1に示された煮沸消毒器における制御回路を
説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示された煮沸消毒器による洗浄,消毒処
理の作動を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
10 煮沸消毒器 14 筐体 16 蓋体 18 伝熱部材 22 処理液 24 ソフトコンタクトレンズ 26 レンズケース 36 電熱ヒータ 38 第一の温度センサ 40 第二の温度センサ 42 制御ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズが処理液に浸漬されて
    収容されたレンズケースを、電熱ヒータにて所定の伝熱
    部材を介して加熱せしめて、前記処理液を所定の処理温
    度に昇温し、所定の処理時間に亘って保持せしめること
    により、前記コンタクトレンズを加熱処理するに際し
    て、 前記電熱ヒータによる加熱開始から前記伝熱部材が予め
    設定された判定温度にまで至る初期加熱時間を測定し、
    かかる初期加熱時間の大きさに応じて、前記処理時間中
    における前記電熱ヒータに対する通電パターンを決定す
    ることを特徴とするコンタクトレンズの加熱処理方法。
  2. 【請求項2】 前記伝熱部材が予め設定された加熱温度
    にまで達した際に前記電熱ヒータに対する通電を中断す
    ると共に、その後、所定の加熱休止時間の経過後に該電
    熱ヒータに対する通電を再開し、かかる電熱ヒータに対
    する通電の中断と再開を、前記処理時間中で繰り返すよ
    うにする一方、かかる通電中断時間を、前記初期加熱時
    間の大きさに応じて調節することにより、前記電熱ヒー
    タに対する通電パターンを決定する請求項1に記載のコ
    ンタクトレンズの加熱処理方法。
  3. 【請求項3】 前記判定温度が、前記加熱温度と同一で
    ある請求項2に記載のコンタクトレンズの加熱処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記処理時間の経過後、更に、前記電熱
    ヒータによる加熱にて、前記処理液を、前記処理温度よ
    り高温の二次処理温度まで昇温し、所定の二次処理時間
    に亘って保持せしめることにより、前記コンタクトレン
    ズを二次加熱処理する請求項1乃至3の何れかに記載の
    コンタクトレンズの加熱処理方法。
  5. 【請求項5】 コンタクトレンズが処理液に浸漬されて
    収容されたレンズケースに接触せしめられて、該レンズ
    ケースを支持する伝熱部材と、 該伝熱部材を介して、前記レンズケースに熱を及ぼすこ
    とにより、前記処理液を加熱する電熱ヒータと、 スイッチング特性を有するサーミスタにて構成されて、
    前記伝熱部材が所定の加熱温度に達した際に判定信号を
    出力する温度センサと、 前記電熱ヒータによる加熱開始から前記温度センサによ
    る判定信号が出力されるまでの初期加熱時間を計測する
    タイマ手段と、 前記伝熱部材が加熱温度まで加熱されて前記温度センサ
    から判定信号が出力された際に前記電熱ヒータに対する
    通電を中断すると共に、その後、所定の加熱休止時間の
    経過後に該電熱ヒータに対する通電を再開し、かかる電
    熱ヒータに対する通電の中断と再開を、前記処理時間中
    で繰り返す一方、かかる通電中断時間を、前記タイマ手
    段で計測された初期加熱時間の大きさに応じて調節する
    ことにより、前記電熱ヒータに対する通電パターンを決
    定し、かかる通電パターンに従う該電熱ヒータへの通電
    によって、前記処理液を所定の処理時間に亘って所定の
    処理温度に保持せしめる通電制御手段とを、有すること
    を特徴とするコンタクトレンズの加熱処理装置。
  6. 【請求項6】 スイッチング特性を有するサーミスタに
    て構成されて、前記伝熱部材が前記加熱温度より高温の
    二次加熱温度に達した際に判定信号を出力する第二の温
    度センサと、 前記通電制御手段による前記電熱ヒータへの通電制御に
    より、前記処理液が所定の処理時間に亘って所定の処理
    温度に保持せしめられた後、更に、該電熱ヒータに対す
    る通電パターンを変更して、第二の温度センサから出力
    される判定信号に基づき、かかる処理液を該処理温度よ
    り高温の二次処理温度まで昇温せしめる第二の通電制御
    手段とを、設けたことを特徴とする請求項5に記載のコ
    ンタクトレンズの加熱処理装置。
JP14180394A 1994-06-23 1994-06-23 コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置 Pending JPH085968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14180394A JPH085968A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14180394A JPH085968A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH085968A true JPH085968A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15300500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14180394A Pending JPH085968A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH085968A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014042407A1 (ko) * 2012-09-11 2014-03-20 한국돌기 주식회사 가시아메바 균을 효과적으로 살균하는 콘택트 렌즈 세정 방법 및 이를 이용한 콘택트 렌즈 세정기
JP2014518569A (ja) * 2011-02-23 2014-07-31 ノヴァベイ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド モニタを備えたコンタクトレンズ洗浄システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014518569A (ja) * 2011-02-23 2014-07-31 ノヴァベイ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド モニタを備えたコンタクトレンズ洗浄システム
WO2014042407A1 (ko) * 2012-09-11 2014-03-20 한국돌기 주식회사 가시아메바 균을 효과적으로 살균하는 콘택트 렌즈 세정 방법 및 이를 이용한 콘택트 렌즈 세정기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9109960B2 (en) Estimating temperature
JPH085968A (ja) コンタクトレンズの加熱処理方法およびコンタクトレンズの加熱処理装置
JP2001231838A (ja) 足温浴器
JP2004079366A (ja) 加熱装置および沸騰検知方法
US4250738A (en) Method and apparatus for measuring characteristics of small quantities of liquid dropped onto a thermostatically heated transducer, utilizing a warm-up and measurement program
JP3239345B2 (ja) 炊飯器
JP2923351B2 (ja) 炊飯器
JPH0713628B2 (ja) 液体の沸騰検知装置
JPH04193116A (ja) 炊飯器の加熱制御方法
JPS648249B2 (ja)
JPH08107824A (ja) 電気湯沸かし器
JPH0675426B2 (ja) 加熱調理器
JPH07177971A (ja) 電気湯沸かし器
JP2506440Y2 (ja) 電気カ―ペットの温度制御装置
JP2854646B2 (ja) 電気湯沸器
JPH067244A (ja) 保温釜
JPH0698826A (ja) 電気湯沸かし器
JPH08112201A (ja) 電気湯沸かし器
KR0145878B1 (ko) 전자사진현상방식 화상형성장치의 발열제어방법
JP3148913B2 (ja) 電気湯沸かし器
JPH0779865A (ja) 電気湯沸かし器
JPH0779864A (ja) 電気湯沸かし器
JPH05277030A (ja) 電気湯沸し器
JP2004073023A (ja) 観賞用水槽の加熱制御装置および加熱装置
JPH06148117A (ja) 半導体ガス検出装置