JPH0859618A - 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物およびその製造法 - Google Patents
光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物およびその製造法Info
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- JPH0859618A JPH0859618A JP22099294A JP22099294A JPH0859618A JP H0859618 A JPH0859618 A JP H0859618A JP 22099294 A JP22099294 A JP 22099294A JP 22099294 A JP22099294 A JP 22099294A JP H0859618 A JPH0859618 A JP H0859618A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物を
選択的にブロム化する方法を提供する。 【構成】一般式[I] (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R4は炭素数1から8までの直
鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMはピバロイルオ
キシメチル基を表す。)をブロム化し選択的に得られた
一般式[II] を経て一般式[III] (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R3,R4は炭素数1から8まで
の直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、R5は、ニトリ
ル基、カルバモイルオキシメチル基或いはアミノアルキ
ルオキシメチル基を表す。)で表される光学活性1,4
−ジヒドロピリジン化合物の新規な製造法。
選択的にブロム化する方法を提供する。 【構成】一般式[I] (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R4は炭素数1から8までの直
鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMはピバロイルオ
キシメチル基を表す。)をブロム化し選択的に得られた
一般式[II] を経て一般式[III] (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R3,R4は炭素数1から8まで
の直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、R5は、ニトリ
ル基、カルバモイルオキシメチル基或いはアミノアルキ
ルオキシメチル基を表す。)で表される光学活性1,4
−ジヒドロピリジン化合物の新規な製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2,6位に異なる置換基
を持つ光学活性な1,4−ジヒドロピリジン医薬品の製
造方法に関する。
を持つ光学活性な1,4−ジヒドロピリジン医薬品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘
導体の分割に関する方法は報告されている。[Chem. Ph
arm. Bull.,28巻, 2809頁(1980)、同誌, 37巻, 2225
頁(1989)及びJ. Med. Chem.,29巻, 2504頁(1986)]
導体の分割に関する方法は報告されている。[Chem. Ph
arm. Bull.,28巻, 2809頁(1980)、同誌, 37巻, 2225
頁(1989)及びJ. Med. Chem.,29巻, 2504頁(1986)]
【0003】又、酵素を利用した方法も報告されてい
る。[Tetrahedron Letters, 32巻,5805頁(1991)及び
Tetrahedron Letters, 32巻, 3465頁(1991)]
る。[Tetrahedron Letters, 32巻,5805頁(1991)及び
Tetrahedron Letters, 32巻, 3465頁(1991)]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法において
は、2位及び6位がともにメチル基に限定されており、
2位と6位が異なる置換基を持つ1,4−ジヒドロピリ
ジン誘導体について利用することはできず、このような
置換基の異なる光学活性医薬品の製造法の解決が望まれ
ていた。
は、2位及び6位がともにメチル基に限定されており、
2位と6位が異なる置換基を持つ1,4−ジヒドロピリ
ジン誘導体について利用することはできず、このような
置換基の異なる光学活性医薬品の製造法の解決が望まれ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、酵素反応に
より得られる不斉加水分解物を選択的にブロム化する方
法を見い出し、2位と6位が異なる置換基を有する不斉
合成法を検討し、これを完成した。
より得られる不斉加水分解物を選択的にブロム化する方
法を見い出し、2位と6位が異なる置換基を有する不斉
合成法を検討し、これを完成した。
【0006】即ち、本発明は酵素を用いた不斉加水分解
により得られた光学活性カルボン酸をエステル化するこ
とにより得られる、一般式[I]
により得られた光学活性カルボン酸をエステル化するこ
とにより得られる、一般式[I]
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1、R2は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
につき様々なブロム化の条件を鋭意検討した結果、選択
的に6位のメチル基をブロム化する条件を見い出し、目
的とする置換基へ誘導できることを確認し、本発明を完
成するに至った。
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
につき様々なブロム化の条件を鋭意検討した結果、選択
的に6位のメチル基をブロム化する条件を見い出し、目
的とする置換基へ誘導できることを確認し、本発明を完
成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、一般式[I]
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1、R2は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
に4−ジメチルアミノピリジニウム・ブロムパーブロマ
イド塩等のブロム化剤を作用させることにより、6位の
みが選択的にブロム化された、一般式[II]
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
に4−ジメチルアミノピリジニウム・ブロムパーブロマ
イド塩等のブロム化剤を作用させることにより、6位の
みが選択的にブロム化された、一般式[II]
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1、R2は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される光学活
性1,4−ジヒドロピリジン化合物を得ることができ
る。
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される光学活
性1,4−ジヒドロピリジン化合物を得ることができ
る。
【0014】通常6位以外に2位もブロム化された化合
物や2位のみがブロム化された化合物も得られるが、こ
れらは例えば、中圧液体クロマトグラフィーによって分
離することができる。このようにして得られた一般式
[II]で表される化合物は通常の化学的方法により、6
−ニトリル体或いは、6−カルバモイルオキシメチル体
或いは、6−アミノエトオキシメチル体などへ誘導する
ことが出来る。これらは、ニルバジピンやNB−818
などの医薬品として市販或いは開発中のものである。
物や2位のみがブロム化された化合物も得られるが、こ
れらは例えば、中圧液体クロマトグラフィーによって分
離することができる。このようにして得られた一般式
[II]で表される化合物は通常の化学的方法により、6
−ニトリル体或いは、6−カルバモイルオキシメチル体
或いは、6−アミノエトオキシメチル体などへ誘導する
ことが出来る。これらは、ニルバジピンやNB−818
などの医薬品として市販或いは開発中のものである。
【0015】以下に、本発明を詳細に説明する。 一般式[I]
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R1、R2は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
は、例えば、特開平6-41075に従って得ることができ
る。
もよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル
基又はトリフルオロメチル基を表し、R4は炭素数1か
ら8までの直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMは
ピバロイルオキシメチル基を表す。)で表される化合物
は、例えば、特開平6-41075に従って得ることができ
る。
【0018】前記一般式[I]で表される化合物より一
般式[II]を得るためのブロム化する条件としては、一
般式[II]で表されるブロム化体が生成される条件であ
ればいかなる条件でもよいが、例えば、ジメチルアミノ
ピリジニウム・ブロムパーブロマイドや、ピリジニウム
・ブロムパーブロマイド、さらにはコリジニウム・ブロ
ムパーブロマイドなどが用いられる。これらの試薬は通
常1〜3当量用いられるが、好ましくは1.2〜1.8当量で
ある。
般式[II]を得るためのブロム化する条件としては、一
般式[II]で表されるブロム化体が生成される条件であ
ればいかなる条件でもよいが、例えば、ジメチルアミノ
ピリジニウム・ブロムパーブロマイドや、ピリジニウム
・ブロムパーブロマイド、さらにはコリジニウム・ブロ
ムパーブロマイドなどが用いられる。これらの試薬は通
常1〜3当量用いられるが、好ましくは1.2〜1.8当量で
ある。
【0019】また、ブロム化の反応は、通常−70〜0℃
付近の温度で行なわれるが好ましくは、−30〜0℃であ
る。反応時間は1〜8時間で、好ましくは3〜5時間で
ある。
付近の温度で行なわれるが好ましくは、−30〜0℃であ
る。反応時間は1〜8時間で、好ましくは3〜5時間で
ある。
【0020】溶媒としては通常の不活性化溶媒を用いる
ことが望ましく、例えばハロゲン炭化水素、炭化水素、
エーテル等であり、具体的にはジクロロメタン、塩化メ
チレンクロロホルムが使用できる。
ことが望ましく、例えばハロゲン炭化水素、炭化水素、
エーテル等であり、具体的にはジクロロメタン、塩化メ
チレンクロロホルムが使用できる。
【0021】また、反応条件としては不活性気体の気流
下(例えば、アルゴン気流下)で行うことが好ましい。
下(例えば、アルゴン気流下)で行うことが好ましい。
【0022】このようにして得られた上記一般式[II]
で表される化合物は、通常の手段によって6位をニトリ
ル基或いは、カルバモイルオキシメチル基或いは、アミ
ノエトオキシメチル基に誘導することができる。
で表される化合物は、通常の手段によって6位をニトリ
ル基或いは、カルバモイルオキシメチル基或いは、アミ
ノエトオキシメチル基に誘導することができる。
【0023】例えば重炭酸ナトリウムの存在下でジメチ
ルスルホキサイドで酸化してアルデヒドとすることがで
き、更にこのアルデヒドはヒドロキシアミン塩酸塩と無
水酢酸によってシアノ基とすることができる。更にピバ
ロイルオキシメチル基を加水分解し、チオニルクロライ
ドとイソプロパノールによるエステル化によって、
(R)−ニルバジピンを合成することができる。以下、
実施例及び参考例により本発明を具体的に詳述するが、
本発明はこれらに限定されない。
ルスルホキサイドで酸化してアルデヒドとすることがで
き、更にこのアルデヒドはヒドロキシアミン塩酸塩と無
水酢酸によってシアノ基とすることができる。更にピバ
ロイルオキシメチル基を加水分解し、チオニルクロライ
ドとイソプロパノールによるエステル化によって、
(R)−ニルバジピンを合成することができる。以下、
実施例及び参考例により本発明を具体的に詳述するが、
本発明はこれらに限定されない。
【0024】
実施例 4-ジメチルアミノピリジニウム・ブロモパーブロマイド
(798mg)を20mlのジクロロエタン中(-20℃)の(S)-
(+)-メチルピバロイルオキシメチル 1,4-ジヒドロ-2,6
-ジメチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカ
ルボキシレート(893mg)及びピリジン(190mg)にアル
ゴン気流下で加えて3時間攪拌反応する。
(798mg)を20mlのジクロロエタン中(-20℃)の(S)-
(+)-メチルピバロイルオキシメチル 1,4-ジヒドロ-2,6
-ジメチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカ
ルボキシレート(893mg)及びピリジン(190mg)にアル
ゴン気流下で加えて3時間攪拌反応する。
【0025】溶媒を留去し、酢酸エチルで希釈し、蒸留
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し残渣を中圧液体クロマトグラフィー(酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/5)で精製し、(R)-(+)-メチル
ピバロイルオキシメチル 2-ブロモメチル-1,4-ジヒド
ロ-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジ
カルボキシレート(黄色油状:520mg、収率56%)を分
離した。
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し残渣を中圧液体クロマトグラフィー(酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/5)で精製し、(R)-(+)-メチル
ピバロイルオキシメチル 2-ブロモメチル-1,4-ジヒド
ロ-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジ
カルボキシレート(黄色油状:520mg、収率56%)を分
離した。
【0026】(S)-(+)-メチル ピバロイルオキシメチル
2,6-ジブロモメチル-1,4-ジヒドロ-4-(3-ニトロフェ
ニル)-3,5-ピリジンジカルボキシレート(以下、(S)-
(+)-3aとする)、(R)-(+)-メチル ピバロイルオキシメ
チル 2-ブロモメチル-1,4-ジヒドロ-6-メチル-4-(3-
ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカルボキシレート
(以下、(R)-(+)-3bとする)及び(S)-(+)-メチル ピバ
ロイルオキシメチル 2-メチル-1,4-ジヒドロ-6-ブロモ
メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカルボ
キシレート(以下、(R)-(-)-3cとする)の生成比率をY
MCパックドカラム(SIL-7)を用いたHPLC分析によっ
て測定したところ、その比率は約1:7:1であった。
(溶媒:2-プロパノール/n−ヘキサン=1/20)
2,6-ジブロモメチル-1,4-ジヒドロ-4-(3-ニトロフェ
ニル)-3,5-ピリジンジカルボキシレート(以下、(S)-
(+)-3aとする)、(R)-(+)-メチル ピバロイルオキシメ
チル 2-ブロモメチル-1,4-ジヒドロ-6-メチル-4-(3-
ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカルボキシレート
(以下、(R)-(+)-3bとする)及び(S)-(+)-メチル ピバ
ロイルオキシメチル 2-メチル-1,4-ジヒドロ-6-ブロモ
メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカルボ
キシレート(以下、(R)-(-)-3cとする)の生成比率をY
MCパックドカラム(SIL-7)を用いたHPLC分析によっ
て測定したところ、その比率は約1:7:1であった。
(溶媒:2-プロパノール/n−ヘキサン=1/20)
【0027】以下に(S)-(+)-3a、(R)-(+)-3b及び(R)-
(-)-3cそれぞれの比旋光度、融点及び各種スペクトルデ
ータを示す。
(-)-3cそれぞれの比旋光度、融点及び各種スペクトルデ
ータを示す。
【0028】(S)-(+)-3a: [α]D : +1.0°(c=3.2, Acetone) mp : 54-55℃(plates) IR(nujol) : 3320, 1750, 1701cm-1 1 H-NMR(CDCl3)δ : 1.13(9H,s,3xCH3), 3.74(3H,s,OC
H3), 4.71,4.75(4H,each q,J=10.8Hz,CHAHBBr), 5.16(1
H,s,>CH-),5.82(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 7.4-7.47,
7.65-8.15(4H,m,C6H4), 7.52(1H,s,NH).13 C-NMR(CDCl3)δ : 26.20, 26.25, 26.74(3xC), 38.6
9, 39.51, 52.02,79.41, 102.95, 104.81, 122.08, 12
2.91, 129.23,134.36, 143,65, 145.55, 147.47, 148.3
9, 164.24,166.09, 177.21
H3), 4.71,4.75(4H,each q,J=10.8Hz,CHAHBBr), 5.16(1
H,s,>CH-),5.82(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 7.4-7.47,
7.65-8.15(4H,m,C6H4), 7.52(1H,s,NH).13 C-NMR(CDCl3)δ : 26.20, 26.25, 26.74(3xC), 38.6
9, 39.51, 52.02,79.41, 102.95, 104.81, 122.08, 12
2.91, 129.23,134.36, 143,65, 145.55, 147.47, 148.3
9, 164.24,166.09, 177.21
【0029】(R)-(+)-3b: [α]D : +40.0°(c=2.5, Acetone) IR(nujol) : 3340, 1750, 1701cm-1 1 H-NMR(CDCl3)δ : 1.12(9H,s,3xCH3), 2.42(3H,s,CH
3), 3.71(3H,s,OCH3)4.71(2H,,CH2Br), 5.14(1H,s,>CH
-), 5.79(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 7.17(1H,s,NH),
7.38-8.13(4H,m,C6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.4, 26.22, 26.54(3xC), 38.4
6, 39.28, 51.61,78.89, 101.19, 104.87, 121.55, 12
2.64, 128.81,134.20, 143,31, 147.49, 148.18, 148.3
0, 165.07,166.20, 177.07
3), 3.71(3H,s,OCH3)4.71(2H,,CH2Br), 5.14(1H,s,>CH
-), 5.79(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 7.17(1H,s,NH),
7.38-8.13(4H,m,C6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.4, 26.22, 26.54(3xC), 38.4
6, 39.28, 51.61,78.89, 101.19, 104.87, 121.55, 12
2.64, 128.81,134.20, 143,31, 147.49, 148.18, 148.3
0, 165.07,166.20, 177.07
【0030】(R)-(-)-3c: [α]D : -21.7°(c=0.54, Acetone) IR(neat) : 3340, 1750, 1702cm-1 1 H-NMR(CDCl3)δ : 1.11(9H,s,3xCH3), 2.41(3H,s,CH
3), 3.67(3H,s,OCH3)4.71(2H,ABq,J=11.5Hz,CHAHBBr),
5.11(1H,s,NH),5.77(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 6.43(1
H,s,NH),7.37-8.10(4H,m,C6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.46, 26.76(3xC), 26.88, 38.6
9, 39.62, 51.37,79.32, 103.52, 103.59, 121.81, 12
2.84, 128.96,134.34, 144.51, 144.74, 148.28, 148.4
6, 164.53,166.99, 177.10
3), 3.67(3H,s,OCH3)4.71(2H,ABq,J=11.5Hz,CHAHBBr),
5.11(1H,s,NH),5.77(2H,ABq,J=5.5Hz,OCHAHBO), 6.43(1
H,s,NH),7.37-8.10(4H,m,C6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.46, 26.76(3xC), 26.88, 38.6
9, 39.62, 51.37,79.32, 103.52, 103.59, 121.81, 12
2.84, 128.96,134.34, 144.51, 144.74, 148.28, 148.4
6, 164.53,166.99, 177.10
【0031】
【化9】
【0032】参考例1 実施例で得られた化合物(R)-(+)-3b(526mg)と炭酸水
素ナトリウム(588mg)をDMSO(16ml)に溶解して5
0℃、2時間攪拌反応する。氷水で冷却後、酢酸エチル
で2回抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。
素ナトリウム(588mg)をDMSO(16ml)に溶解して5
0℃、2時間攪拌反応する。氷水で冷却後、酢酸エチル
で2回抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。
【0033】溶媒を留去し残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にか
け、(R)-メチル ピバロイルオキシメチル-1,4-ジヒド
ロ-2-ホルミル-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-
ピリジンジカルボキシレート(以下、(R)-4とする)
(黄色油状:122mg、収率27%)を得た。 IR(neat) : 3344, 1750, 1701cm-1
ラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にか
け、(R)-メチル ピバロイルオキシメチル-1,4-ジヒド
ロ-2-ホルミル-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-
ピリジンジカルボキシレート(以下、(R)-4とする)
(黄色油状:122mg、収率27%)を得た。 IR(neat) : 3344, 1750, 1701cm-1
【0034】参考例2 実施例1で得られた(R)-4混合物(122mg)、塩酸ヒドロ
キシルアミン(21mg)及び酢酸ナトリウム(33mg)を3
mlの酢酸に溶解し室温で1時間攪拌反応した。無水酢酸
(102mg)を加え、100℃で3時間攪拌反応した。減圧濃
縮し、炭酸ソーダで中和した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後溶媒を留去した。
キシルアミン(21mg)及び酢酸ナトリウム(33mg)を3
mlの酢酸に溶解し室温で1時間攪拌反応した。無水酢酸
(102mg)を加え、100℃で3時間攪拌反応した。減圧濃
縮し、炭酸ソーダで中和した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後溶媒を留去した。
【0035】残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢
酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にかけ、(R)-(+)-メ
チル ピバロイルオキシメチル 2-シアノ-1,4-ジヒドロ
-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカ
ルボキシレート(以下、(R)-(+)-5とする)(黄色油
状:80mg、収率66%)を得た。
酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にかけ、(R)-(+)-メ
チル ピバロイルオキシメチル 2-シアノ-1,4-ジヒドロ
-6-メチル-4-(3-ニトロフェニル)-3,5-ピリジンジカ
ルボキシレート(以下、(R)-(+)-5とする)(黄色油
状:80mg、収率66%)を得た。
【0036】 [α]D : +17.9°(c=0.74, Acetone) IR(neat) : 3308, 2236, 1760, 1719cm-1 1 H-NMR(CDCl3)δ : 1.09(9H,s,3xCH3), 2.44(3H,s,CH
3), 3.79(3H,s,OCH3)5.19(1H,s,>CH-), 5.74(2H,ABq,J=
5.5Hz,OCHAHBO),6.55(1H,s,NH), 7.42-8.10(4H,m,C
6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.41, 26.70(3xC), 36.65, 39.3
2, 52.51, 79.23,101.09, 112.90, 116.75, 118.11, 12
2.44, 122.98,129.36, 134.45, 146.66, 147.35, 148.5
5, 164.00,164.62, 177.14
3), 3.79(3H,s,OCH3)5.19(1H,s,>CH-), 5.74(2H,ABq,J=
5.5Hz,OCHAHBO),6.55(1H,s,NH), 7.42-8.10(4H,m,C
6H4).13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.41, 26.70(3xC), 36.65, 39.3
2, 52.51, 79.23,101.09, 112.90, 116.75, 118.11, 12
2.44, 122.98,129.36, 134.45, 146.66, 147.35, 148.5
5, 164.00,164.62, 177.14
【0037】参考例3 実施例2で得られた(R)-(+)-5(73mg)をメタノール性
1M NaOH(1ml)に加え室温で1時間攪拌反応した。
1M HClで中和後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。
1M NaOH(1ml)に加え室温で1時間攪拌反応した。
1M HClで中和後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。
【0038】残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢
酸エチル/n−ヘキサン=1/2)にかけ、(R)-(+)-2-
シアノ-1,4-ジヒドロ-3-メトキシカルボニル-6-メチル-
4-(3-ニトロフェニル)-5-ピリジンカルボキシレート
(以下、(R)-(+)-6とする)(黄色粉末:30mg、収率55
%)を得た。
酸エチル/n−ヘキサン=1/2)にかけ、(R)-(+)-2-
シアノ-1,4-ジヒドロ-3-メトキシカルボニル-6-メチル-
4-(3-ニトロフェニル)-5-ピリジンカルボキシレート
(以下、(R)-(+)-6とする)(黄色粉末:30mg、収率55
%)を得た。
【0039】 [α]D : +20.4°(c=0.6, MeOH) IR(nujol) : 3310, 2234, 1685cm-1 1 H-NMR(Acetone-d6)δ : 2.47(3H,s,CH3), 3.75(3H,s,O
CH3), 5.24(1H,s,>CH-)7.56-8.16(4H,m,C6H4), 9.14(1
H,s,NH)13 C-NMR(Acetone-d6)δ: 18.62, 40.31, 52.32, 102.2
2, 113.36, 115.46,119.63, 122.63, 123.20, 130.45,
135.05, 147.08,148.40, 149.13, 164.86, 167.91
CH3), 5.24(1H,s,>CH-)7.56-8.16(4H,m,C6H4), 9.14(1
H,s,NH)13 C-NMR(Acetone-d6)δ: 18.62, 40.31, 52.32, 102.2
2, 113.36, 115.46,119.63, 122.63, 123.20, 130.45,
135.05, 147.08,148.40, 149.13, 164.86, 167.91
【0040】参考例4 実施例3で得られた(R)-(+)-6(50mg)をチオニルクロ
ライド(2ml)に溶解し、室温で2時間攪拌反応した。
イソプロパノールを0℃で加え、更に室温で18時間攪拌
反応した。溶媒を留去後、残渣を水にて希釈し、1M Na
OHで中和後、酢酸エチルで2回抽出する。有機層を、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。
ライド(2ml)に溶解し、室温で2時間攪拌反応した。
イソプロパノールを0℃で加え、更に室温で18時間攪拌
反応した。溶媒を留去後、残渣を水にて希釈し、1M Na
OHで中和後、酢酸エチルで2回抽出する。有機層を、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。
【0041】残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢
酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にかけ、(R)-(+)-ニ
ルバジピン(黄色油状:14mg、収率24%)を得た。
酸エチル/n−ヘキサン=1/4)にかけ、(R)-(+)-ニ
ルバジピン(黄色油状:14mg、収率24%)を得た。
【0042】 [α]D : +198°(c=0.28, MeOH) IR(neat) : 3302, 2234, 1710cm-1 1 H-NMR(CDCl3)δ : 1.09(3H,d,J=6.2Hz,CH3), 1.26(3
H,d,J=6.2Hz,CH3),2.42(3H,s,CH3), 3.78(3H,s,OCH3),
4.91-5.01(1H,m,>CHO-), 5.18(1H,s>CH-),6.95(1H,s,N
H), 7.42-8.17(3H,m,C6H3)13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.17, 21.71. 22.03, 39.69, 5
2.45, 68.16, 102.96,113.12, 116.19, 118.27, 122.3
5, 123.18, 129.29,134.43, 144.67, 147.11, 148.35,
164.15, 165.51. 参考例1から4の反応式を以下に示す。
H,d,J=6.2Hz,CH3),2.42(3H,s,CH3), 3.78(3H,s,OCH3),
4.91-5.01(1H,m,>CHO-), 5.18(1H,s>CH-),6.95(1H,s,N
H), 7.42-8.17(3H,m,C6H3)13 C-NMR(CDCl3)δ : 19.17, 21.71. 22.03, 39.69, 5
2.45, 68.16, 102.96,113.12, 116.19, 118.27, 122.3
5, 123.18, 129.29,134.43, 144.67, 147.11, 148.35,
164.15, 165.51. 参考例1から4の反応式を以下に示す。
【0043】
【化10】
【0044】
【発明の効果】光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化
合物を選択的にブロム化することができ、2位と6位が
異なる置換基を有する光学活性な化合物を製造すること
ができる。
合物を選択的にブロム化することができ、2位と6位が
異なる置換基を有する光学活性な化合物を製造すること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式[II] 【化1】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R3,R4は炭素数1から8まで
の直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、R5は、ニトリ
ル基、カルバモイルオキシメチル基或いはアミノアルキ
ルオキシメチル基を表す。)で表される新規な光学活性
1,4−ジヒドロピリジン化合物。 - 【請求項2】一般式[I] 【化2】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R4は炭素数1から8までの直
鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMはピバロイルオ
キシメチル基を表す。)をブロム化し選択的に得られた
一般式[II] 【化3】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R4は炭素数1から8までの直
鎖或いは分枝状アルキル基を表し、POMはピバロイルオ
キシメチル基を表す。)を経て一般式[III] 【化4】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はトリフ
ルオロメチル基を表し、R3,R4は炭素数1から8まで
の直鎖或いは分枝状アルキル基を表し、R5は、ニトリ
ル基、カルバモイルオキシメチル基或いはアミノアルキ
ルオキシメチル基を表す。)で表される光学活性1,4
−ジヒドロピリジン化合物の新規な製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22099294A JPH0859618A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22099294A JPH0859618A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859618A true JPH0859618A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16759778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22099294A Pending JPH0859618A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0859618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114516774A (zh) * | 2021-02-08 | 2022-05-20 | 中国科学院成都生物研究所 | 一种手性溴代1,4-二氢吡啶类化合物的制备方法 |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP22099294A patent/JPH0859618A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114516774A (zh) * | 2021-02-08 | 2022-05-20 | 中国科学院成都生物研究所 | 一种手性溴代1,4-二氢吡啶类化合物的制备方法 |
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