JPH0859574A - 2,2’−ジメチル−1,1’−ビナフチルのビス第四アンモニウム化合物及びそれらの製造方法 - Google Patents
2,2’−ジメチル−1,1’−ビナフチルのビス第四アンモニウム化合物及びそれらの製造方法Info
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- JPH0859574A JPH0859574A JP7126788A JP12678895A JPH0859574A JP H0859574 A JPH0859574 A JP H0859574A JP 7126788 A JP7126788 A JP 7126788A JP 12678895 A JP12678895 A JP 12678895A JP H0859574 A JPH0859574 A JP H0859574A
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式(I)
〔式中、R1 、R2 、R3 は、酸素原子又はN−R4 を
含んでいてもよい(C1-12)アルキルであり、ここでR
4 は(C1-4 )アルキルであり、Aは、塩素、臭素、ヨ
ウ素原子又はOSO3 R5 基を表し、ここでR5 は(C
1-4 )アルキル又はアリールを表す〕で表されるビス第
四アンモニウム化合物及びそれらの製造方法に関する。 【効果】 これらの化合物は、ビス第三ホスフィンの製
造において重要な中間体である。
含んでいてもよい(C1-12)アルキルであり、ここでR
4 は(C1-4 )アルキルであり、Aは、塩素、臭素、ヨ
ウ素原子又はOSO3 R5 基を表し、ここでR5 は(C
1-4 )アルキル又はアリールを表す〕で表されるビス第
四アンモニウム化合物及びそれらの製造方法に関する。 【効果】 これらの化合物は、ビス第三ホスフィンの製
造において重要な中間体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2,2’−ジメチル−
1,1’−ビナフチルのビス第四アンモニウム化合物及
びそれらの製造方法に関する。
1,1’−ビナフチルのビス第四アンモニウム化合物及
びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2,2’−ジメチル−1,1’−ビナフ
チルのビス第四アンモニウム化合物は、ビス第三ホスフ
ィンの製造において重要な中間体である。
チルのビス第四アンモニウム化合物は、ビス第三ホスフ
ィンの製造において重要な中間体である。
【0003】分子中に2つの第三ホスフィン基を有し、
その基が嵩ばった芳香族又は芳香脂肪族の基を有するホ
スフィンは、パラジウム又はロジウムのような重金属原
子との錯化のため二座配位子として使用される。特に、
構造上1,1’−ビナフチルから誘導され、2及び2’
位に置換基として(ジフェニルホスフィノ)メチル基を
有する二座配位子は、「Naphos」なる専門用語で
知られており、例えば水素化及びオキソ合成のような重
要な工業方法の類において触媒として使用される非常に
安定した錯体を形成する。
その基が嵩ばった芳香族又は芳香脂肪族の基を有するホ
スフィンは、パラジウム又はロジウムのような重金属原
子との錯化のため二座配位子として使用される。特に、
構造上1,1’−ビナフチルから誘導され、2及び2’
位に置換基として(ジフェニルホスフィノ)メチル基を
有する二座配位子は、「Naphos」なる専門用語で
知られており、例えば水素化及びオキソ合成のような重
要な工業方法の類において触媒として使用される非常に
安定した錯体を形成する。
【0004】同一の日に出願したドイツ連邦共和国特許
出願P4418346.1号は本発明のアンモニウム化
合物を出発物質として必要とする第三ホスフィンの非常
に有利な製造方法を開示している。
出願P4418346.1号は本発明のアンモニウム化
合物を出発物質として必要とする第三ホスフィンの非常
に有利な製造方法を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
はそのような化合物を提供することにある。
はそのような化合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】この課題は、下記一般式(I)
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一
であっても相異していてもよく、酸素原子又はN−R4
を鎖状に含んでいてもよい(C1 〜C12)アルキルであ
り、ここでR4 は(C1 〜C4 )アルキルであり、又は
R1 は(C4 〜C8 )シクロアルキルであり、R2 、R
3 は同一又は相異して、(C1 〜C12)アルキルである
か、又は2つのR1 基が一緒になって2〜6個の炭素原
子を有するアルキレン鎖を形成し、この場合R2 、R3
は同一又は相違して、(C1 〜C12)アルキルである
か、又はR1 及びR2 基が同じ窒素原子に位置し、一緒
になって酸素原子又はN−R4を鎖中に含んでいてもよ
い5員環又は6員環を形成し、この場合R4 は(C1〜
C4 )アルキルであり、R3 は1〜12個の炭素原子を
有するアルキル基であるか、又はR1 、R2 、R3 基が
同じ窒素原子に位置し、それらが一緒になって橋頭原子
として窒素原子を有し、場合によりさらに酸素原子又は
N−R4 を環中に有する二環式の環を形成し、この場合
R4 は(C1 〜C4 )アルキルであり、そしてAは、塩
素、臭素、ヨウ素原子又はOSO3 R5 基を表し、ここ
でR5 は(C1 〜C4 )アルキル又はアリールを表す〕
で表される化合物によって達成される。
であっても相異していてもよく、酸素原子又はN−R4
を鎖状に含んでいてもよい(C1 〜C12)アルキルであ
り、ここでR4 は(C1 〜C4 )アルキルであり、又は
R1 は(C4 〜C8 )シクロアルキルであり、R2 、R
3 は同一又は相異して、(C1 〜C12)アルキルである
か、又は2つのR1 基が一緒になって2〜6個の炭素原
子を有するアルキレン鎖を形成し、この場合R2 、R3
は同一又は相違して、(C1 〜C12)アルキルである
か、又はR1 及びR2 基が同じ窒素原子に位置し、一緒
になって酸素原子又はN−R4を鎖中に含んでいてもよ
い5員環又は6員環を形成し、この場合R4 は(C1〜
C4 )アルキルであり、R3 は1〜12個の炭素原子を
有するアルキル基であるか、又はR1 、R2 、R3 基が
同じ窒素原子に位置し、それらが一緒になって橋頭原子
として窒素原子を有し、場合によりさらに酸素原子又は
N−R4 を環中に有する二環式の環を形成し、この場合
R4 は(C1 〜C4 )アルキルであり、そしてAは、塩
素、臭素、ヨウ素原子又はOSO3 R5 基を表し、ここ
でR5 は(C1 〜C4 )アルキル又はアリールを表す〕
で表される化合物によって達成される。
【0009】例えば一般式(I)の下記化合物は、非常
に興味深い:2,2’−ビス[(トリメチルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリエチルアンモニオ)メチル]−1,1’−ビ
ナフチル塩、2,2’−ビス[(トリプロピルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリブチルアンモニオ)メチル]−1,1’−ビ
ナフチル塩、2,2’−ビス[(トリヘキシルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリオクチルアンモニオ)メチル]−1,1’−
ビナフチル塩、2,2’−ビス[(N−エチルジメチル
アンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(N,N−ジメチルブチルアンモニオ)メ
チル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス
[(N,N−ジメチルシクロヘキシルアンモニオ)メチ
ル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス
[(N,N−ジシクロヘキシルメチルアンモニオ)メチ
ル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス[(N
−メチルピペリジニオ)メチル]−1,1’−ビナフチ
ル塩、2,2’−ビス[(N,N’−ジメチルピペラジ
ニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−
ビス[(N−メチルモルホリニオ)メチル]−1,1’
−ビナフチル塩。特に重要であるものは下記一般式に示
す化合物である:
に興味深い:2,2’−ビス[(トリメチルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリエチルアンモニオ)メチル]−1,1’−ビ
ナフチル塩、2,2’−ビス[(トリプロピルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリブチルアンモニオ)メチル]−1,1’−ビ
ナフチル塩、2,2’−ビス[(トリヘキシルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(トリオクチルアンモニオ)メチル]−1,1’−
ビナフチル塩、2,2’−ビス[(N−エチルジメチル
アンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(N,N−ジメチルブチルアンモニオ)メ
チル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス
[(N,N−ジメチルシクロヘキシルアンモニオ)メチ
ル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス
[(N,N−ジシクロヘキシルメチルアンモニオ)メチ
ル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス[(N
−メチルピペリジニオ)メチル]−1,1’−ビナフチ
ル塩、2,2’−ビス[(N,N’−ジメチルピペラジ
ニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−
ビス[(N−メチルモルホリニオ)メチル]−1,1’
−ビナフチル塩。特に重要であるものは下記一般式に示
す化合物である:
【0010】
【化6】
【0011】さらに、本発明は下記一般式(II)
【0012】
【化7】
【0013】〔式中、Aは上記と同様に定義される〕で
表される化合物を下記一般式(III)
表される化合物を下記一般式(III)
【0014】
【化8】
【0015】〔R1 、R2 、R3 は上記と同様に定義さ
れる〕で表される窒素塩基と溶剤の存在下で20〜15
0℃において常圧又は加圧下で反応させることからなる
一般式(I)の化合物の製造方法をも提供する。
れる〕で表される窒素塩基と溶剤の存在下で20〜15
0℃において常圧又は加圧下で反応させることからなる
一般式(I)の化合物の製造方法をも提供する。
【0016】多くの場合において一般式(I)を有する
本発明の生成物は使用される溶剤と安定に溶媒和する錯
体を形成するので、その後の反応段階において影響を及
ぼさないような溶剤の選択に注意を払うべきである。適
した溶剤は、例えば炭化水素、エーテル、ハロゲン化炭
化水素、ケトン、ニトロ化合物及びニトリルである。
本発明の生成物は使用される溶剤と安定に溶媒和する錯
体を形成するので、その後の反応段階において影響を及
ぼさないような溶剤の選択に注意を払うべきである。適
した溶剤は、例えば炭化水素、エーテル、ハロゲン化炭
化水素、ケトン、ニトロ化合物及びニトリルである。
【0017】多くの場合において適した溶剤は、例えば
イソヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、沸点が
70〜250℃の範囲である炭化水素留分(石油留
分)、トルエン、キシレン、メチルt−ブチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、クロロベンゼン、アセトン、メチルi−ブ
チルケトン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド及びジメチルアセトアミドであり;特にク
ロロベンゼン及びジメチルホルムアミドである。
イソヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、沸点が
70〜250℃の範囲である炭化水素留分(石油留
分)、トルエン、キシレン、メチルt−ブチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、クロロベンゼン、アセトン、メチルi−ブ
チルケトン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド及びジメチルアセトアミドであり;特にク
ロロベンゼン及びジメチルホルムアミドである。
【0018】反応温度は、好ましくは50〜120℃で
ある。揮発性の高いアミンを使用する場合には、加圧下
で使用することが有用である。必要な反応圧力は、1〜
約10barである。反応時間は、1〜12時間であ
る。
ある。揮発性の高いアミンを使用する場合には、加圧下
で使用することが有用である。必要な反応圧力は、1〜
約10barである。反応時間は、1〜12時間であ
る。
【0019】反応混合物を、反応中に連続して撹拌する
ことが有利である。一般式(I)を有する本発明の生成
物は、使用されるいくつかの溶剤に対しては溶解度が低
く、反応中に沈殿する。この場合において、生成物は濾
過して分離される。反応工程中の生成物が可溶性であれ
ば、溶剤及び場合により過剰のアミンを留去してそれら
を分離する。
ことが有利である。一般式(I)を有する本発明の生成
物は、使用されるいくつかの溶剤に対しては溶解度が低
く、反応中に沈殿する。この場合において、生成物は濾
過して分離される。反応工程中の生成物が可溶性であれ
ば、溶剤及び場合により過剰のアミンを留去してそれら
を分離する。
【0020】例えばジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、アセトニトリル又はテトラヒドロフランの
ような特定の溶剤を使用する場合には、生成物の分離は
省略される;この場合には、反応混合物は直接その後の
反応段階に使用され得る。
セトアミド、アセトニトリル又はテトラヒドロフランの
ような特定の溶剤を使用する場合には、生成物の分離は
省略される;この場合には、反応混合物は直接その後の
反応段階に使用され得る。
【0021】一般式(I)を有する本発明の化合物の製
造に必要である一般式(II)の出発化合物は、例えば
2,2’−ジメチル−1,1’−ビナフチルの側鎖の臭
化により既知の方法で得られる。一般式(III) の出発化
合物として必要である第三アミンは、既知であり、多く
は商業的に入手できる;それらは既知の方法で製造され
る。
造に必要である一般式(II)の出発化合物は、例えば
2,2’−ジメチル−1,1’−ビナフチルの側鎖の臭
化により既知の方法で得られる。一般式(III) の出発化
合物として必要である第三アミンは、既知であり、多く
は商業的に入手できる;それらは既知の方法で製造され
る。
【0022】
例1 100mlのフラスコに−20℃に冷却することのでき
る環流冷却器、温度計及び加熱浴を取り付け、撹拌して
11.0g(0.025mol)の2,2’−ビス(ブ
ロモメチル)−1,1’−ビナフチル、50mLのジメ
チルホルムアミド中の4.43g(0.075mol)
のトリメチルアミンを導入し、混合物を撹拌しながら徐
々に70℃に加熱する。この温度で3時間続けて撹拌す
る。室温に冷却した後、沈殿した生成物を吸引濾過し、
少量の冷却したジメチルホルムアミドで洗浄し、減圧し
たデシケーター中で濃縮した硫酸を用いて乾燥する。
2,2’−ビス[(トリメチルアンモニオ)メチル]−
1,1’−ビナフチル二臭化物の収量は11.8g(理
論値に対し74%)である;乾燥後、生成物はジメチル
ホルムアミドの一分子を含む。
る環流冷却器、温度計及び加熱浴を取り付け、撹拌して
11.0g(0.025mol)の2,2’−ビス(ブ
ロモメチル)−1,1’−ビナフチル、50mLのジメ
チルホルムアミド中の4.43g(0.075mol)
のトリメチルアミンを導入し、混合物を撹拌しながら徐
々に70℃に加熱する。この温度で3時間続けて撹拌す
る。室温に冷却した後、沈殿した生成物を吸引濾過し、
少量の冷却したジメチルホルムアミドで洗浄し、減圧し
たデシケーター中で濃縮した硫酸を用いて乾燥する。
2,2’−ビス[(トリメチルアンモニオ)メチル]−
1,1’−ビナフチル二臭化物の収量は11.8g(理
論値に対し74%)である;乾燥後、生成物はジメチル
ホルムアミドの一分子を含む。
【0023】1H−NMR(300MHz、D2 O)δ
ppm、D2 O: 7.2−8.2(12H、アリール−H) 4.7(2H、アリール−CH A HB −N+ ) 3.9(2H、アリール−CH A H B −N+ 、JAB= 1
5Hz) 2.6(18H、−N+ (CH 3)3)
ppm、D2 O: 7.2−8.2(12H、アリール−H) 4.7(2H、アリール−CH A HB −N+ ) 3.9(2H、アリール−CH A H B −N+ 、JAB= 1
5Hz) 2.6(18H、−N+ (CH 3)3)
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一であっても相
異していてもよく、酸素原子又はN−R4 を鎖状に含ん
でいてもよい(C1 〜C12)アルキルであり、ここでR
4 は(C1 〜C4 )アルキルであり、又はR1 は(C4
〜C8 )シクロアルキルであり、R2 、R3 は同一又は
相異して、(C1 〜C12)アルキルであるか、又は2つ
のR1 基が一緒になって2〜6個の炭素原子を有するア
ルキレン鎖を形成し、この場合R2 、R3 は同一又は相
異して、(C1 〜C12)アルキルであるか、又はR1 及
びR2 基が同じ窒素原子に位置し、一緒になって酸素原
子又はN−R4を鎖中に含んでいてもよい5員環又は6
員環を形成し、この場合R4 は(C1〜C4 )アルキル
であり、R3 は1〜12個の炭素原子を有するアルキル
基であるか、又はR1 、R2 、R3 基が同じ窒素原子に
位置し、それらが一緒になって橋頭原子として窒素原子
を有し、場合によりさらに酸素原子又はN−R4 を環中
に有する二環式の環を形成し、この場合R4 は(C1 〜
C4 )アルキルであり、そしてAは、塩素、臭素、ヨウ
素原子又はOSO3 R5 基を表し、ここでR5 は(C1
〜C4 )アルキル又はアリールを表す〕で表されるビス
第四アンモニウム化合物。 - 【請求項2】 下記の化合物からなる群から選択された
一般式(I)の化合物:2,2’−ビス[(トリメチル
アンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(トリエチルアンモニオ)メチル]−1,
1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス[(トリプロピル
アンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(トリブチルアンモニオ)メチル]−1,
1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス[(トリヘキシル
アンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(トリオクチルアンモニオ)メチル]−
1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス[(N−エチ
ルジメチルアンモニオ)メチル]−1,1’−ビナフチ
ル塩、2,2’−ビス[(N,N−ジメチルブチルアン
モニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’
−ビス[(N,N−ジメチルシクロヘキシルアンモニ
オ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビ
ス[(N,N−ジシクロヘキシルメチルアンモニオ)メ
チル]−1,1’−ビナフチル塩、2,2’−ビス
[(N−メチルピペリジニオ)メチル]−1,1’−ビ
ナフチル塩、2,2’−ビス[(N,N’−ジメチルピ
ペラジニオ)メチル]−1,1’−ビナフチル塩、2,
2’−ビス[(N−メチルモルホリニオ)メチル]−
1,1’−ビナフチル塩。 - 【請求項3】 下記一般式 【化2】 で表される化合物からなる群から選択された一般式
(I)の化合物。 - 【請求項4】 下記一般式(II) 【化3】 〔式中、Aは上記と同様に定義される〕で表される化合
物を下記一般式(III) 【化4】 〔R1 、R2 、R3 は上記と同様に定義される〕で表さ
れる窒素塩基と溶剤の存在下で20〜150℃において
常圧又は加圧下で反応させることからなる一般式(I)
の化合物の製造方法。 - 【請求項5】 炭化水素、エーテル、ハロゲン化炭化水
素、ケトン、ニトロ化合物又はニトリルを溶剤として使
用することを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 イソヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、沸点が70〜250℃の範囲である炭化水素留
分(石油留分)、トルエン、キシレン、メチルt−ブチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、クロロホルム、クロロベンゼン、アセトン、メチ
ルi−ブチルケトン、ニトロメタン、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドを溶剤
として使用することを特徴とする請求項4に記載の方
法。 - 【請求項7】 クロロベンゼン又はジメチルホルムアミ
ドを溶剤として使用することを特徴とする請求項4に記
載の方法。 - 【請求項8】 反応を50〜120℃で実施することを
特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 反応を1〜10barで実施することを
特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4418349:6 | 1994-05-26 | ||
DE4418349A DE4418349A1 (de) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | Bisquartäre Ammoniumverbindungen des 2,2'-Dimethyl-1,1'-binaphthyls und Verfahren zu deren Herstellung |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859574A true JPH0859574A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=6519001
Family Applications (1)
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