JPH0859543A - アクリル酸の分離方法 - Google Patents
アクリル酸の分離方法Info
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- JPH0859543A JPH0859543A JP19831494A JP19831494A JPH0859543A JP H0859543 A JPH0859543 A JP H0859543A JP 19831494 A JP19831494 A JP 19831494A JP 19831494 A JP19831494 A JP 19831494A JP H0859543 A JPH0859543 A JP H0859543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プロピレン及び/又はアクロレインを分子状
酸素で接触酸化して生成するガスを冷却及び/又は水に
吸収して得られる粗アクリル酸水溶液から、容易に、効
率的にアクリル酸を分離することを目的とする。 【構成】 プロピレン及び/又はアクロレインを分子状
酸素で接触酸化して生成するガスを冷却及び/又は水に
吸収して得られる粗アクリル酸水溶液を共沸蒸留塔に供
給し、共沸溶媒として酢酸と水のそれぞれと共沸する溶
媒を用いて蒸留してアクリル酸を分離する方法におい
て、塔頂からの留出液を油水分離して得られる溶媒を塔
頂に還流すると共に、粗アクリル酸水溶液の供給位置及
び/又は供給位置よりも下部に循環させることにより、
1塔の共沸蒸留塔で塔頂より実質的に水、酢酸、溶媒を
留去し、塔底より実質的に水、溶媒、酢酸を含まないア
クリル酸を回収する。
酸素で接触酸化して生成するガスを冷却及び/又は水に
吸収して得られる粗アクリル酸水溶液から、容易に、効
率的にアクリル酸を分離することを目的とする。 【構成】 プロピレン及び/又はアクロレインを分子状
酸素で接触酸化して生成するガスを冷却及び/又は水に
吸収して得られる粗アクリル酸水溶液を共沸蒸留塔に供
給し、共沸溶媒として酢酸と水のそれぞれと共沸する溶
媒を用いて蒸留してアクリル酸を分離する方法におい
て、塔頂からの留出液を油水分離して得られる溶媒を塔
頂に還流すると共に、粗アクリル酸水溶液の供給位置及
び/又は供給位置よりも下部に循環させることにより、
1塔の共沸蒸留塔で塔頂より実質的に水、酢酸、溶媒を
留去し、塔底より実質的に水、溶媒、酢酸を含まないア
クリル酸を回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロピレン及び/又は
アクロレインを分子状酸素で接触酸化してアクリル酸を
製造する際の効率的なアクリル酸の分離方法に関する。
アクロレインを分子状酸素で接触酸化してアクリル酸を
製造する際の効率的なアクリル酸の分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プロピ
レン及び/又はアクロレインを水蒸気の存在下に固体触
媒を用いて分子状酸素にて気相接触酸化することによっ
て得られる反応生成ガスは、通常、冷却、洗浄されて水
溶液として回収される。この水溶液には、主成分のアク
リル酸の他に、アクロレイン、酢酸、その他のアルデヒ
ド類等が含まれている。このうち、アクロレインはアク
リル酸と沸点差が大きいため、簡単に分離できる。ま
た、その他のアルデヒド類は生成量が極めて少なく、実
用上の問題となることはない。しかしながら、酸化触媒
や反応条件によっても異なるが、酢酸はアクリル酸に対
して、通常、1〜15wt%副生するため、これを分
離、除去することが必要である。
レン及び/又はアクロレインを水蒸気の存在下に固体触
媒を用いて分子状酸素にて気相接触酸化することによっ
て得られる反応生成ガスは、通常、冷却、洗浄されて水
溶液として回収される。この水溶液には、主成分のアク
リル酸の他に、アクロレイン、酢酸、その他のアルデヒ
ド類等が含まれている。このうち、アクロレインはアク
リル酸と沸点差が大きいため、簡単に分離できる。ま
た、その他のアルデヒド類は生成量が極めて少なく、実
用上の問題となることはない。しかしながら、酸化触媒
や反応条件によっても異なるが、酢酸はアクリル酸に対
して、通常、1〜15wt%副生するため、これを分
離、除去することが必要である。
【0003】しかしながら、アクリル酸と酢酸を蒸留で
直接分離する方法は、アクリル酸と酢酸の沸点差が小さ
いことから、還流比や段数を大幅に増加させなければな
らず、更に酢酸分離塔においてアクリル酸の重合物が蒸
留塔内で生成しやすい(特公昭49−24898号)と
いう問題を有している。
直接分離する方法は、アクリル酸と酢酸の沸点差が小さ
いことから、還流比や段数を大幅に増加させなければな
らず、更に酢酸分離塔においてアクリル酸の重合物が蒸
留塔内で生成しやすい(特公昭49−24898号)と
いう問題を有している。
【0004】また、アクリル酸と酢酸の分離において、
アクリル酸を安定化させる効果があるといわれているト
ルエン、エチルベンゼン、キシレン等の共沸溶媒を使用
する方法では、酢酸を排水中に捨てる場合には、脱水塔
と酢酸分離塔の2塔が必要となり(特公昭63−106
91号)、また、高純度の酢酸を回収する場合には、4
塔の蒸留塔が必要となり(特開平6−72944号)、
何れの場合も第2蒸留塔にアクリル酸を持ち込むため、
やはり、アクリル酸の蒸留塔内での重合物の生成のおそ
れがあり、設備費も高くなる。
アクリル酸を安定化させる効果があるといわれているト
ルエン、エチルベンゼン、キシレン等の共沸溶媒を使用
する方法では、酢酸を排水中に捨てる場合には、脱水塔
と酢酸分離塔の2塔が必要となり(特公昭63−106
91号)、また、高純度の酢酸を回収する場合には、4
塔の蒸留塔が必要となり(特開平6−72944号)、
何れの場合も第2蒸留塔にアクリル酸を持ち込むため、
やはり、アクリル酸の蒸留塔内での重合物の生成のおそ
れがあり、設備費も高くなる。
【0005】また、アクリル酸と酢酸の分離において、
メチルイソブチルケトンや酢酸n−プロピル等の水溶性
溶媒とトルエンやヘプタン等の溶媒の混合溶媒を用い
て、脱水と脱酢酸を1塔の蒸留塔にて実施する方法があ
る(特開平5−246941号)。しかしながら、この
方法ではアクリル酸と水、酢酸、混合溶媒を分離する蒸
留塔は、1塔で済むものの、水溶性溶媒を使用するた
め、溶媒回収塔が必要となること、更にメチルイシブチ
ルケトン等のケトン類はアクリル酸の重合を促進するこ
と、又、酢酸nープロピルのような酢酸エステル類はア
クリル酸とのエステル交換反応により新たな不純物の生
成の懸念がある。
メチルイソブチルケトンや酢酸n−プロピル等の水溶性
溶媒とトルエンやヘプタン等の溶媒の混合溶媒を用い
て、脱水と脱酢酸を1塔の蒸留塔にて実施する方法があ
る(特開平5−246941号)。しかしながら、この
方法ではアクリル酸と水、酢酸、混合溶媒を分離する蒸
留塔は、1塔で済むものの、水溶性溶媒を使用するた
め、溶媒回収塔が必要となること、更にメチルイシブチ
ルケトン等のケトン類はアクリル酸の重合を促進するこ
と、又、酢酸nープロピルのような酢酸エステル類はア
クリル酸とのエステル交換反応により新たな不純物の生
成の懸念がある。
【0006】本発明者は、かかる事情に鑑み、粗アクリ
ル酸水溶液から効率的にアクリル酸を分離する方法につ
いて鋭意検討した結果、共沸蒸留塔の塔頂からの留出液
を油水分離して得られる溶媒を塔頂に還流すると共に、
粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は供給位置より
も下部に循環させることにより、1塔の共沸蒸留塔で効
率的にアクリル酸を分離できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
ル酸水溶液から効率的にアクリル酸を分離する方法につ
いて鋭意検討した結果、共沸蒸留塔の塔頂からの留出液
を油水分離して得られる溶媒を塔頂に還流すると共に、
粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は供給位置より
も下部に循環させることにより、1塔の共沸蒸留塔で効
率的にアクリル酸を分離できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、プ
ロピレン及び/又はアクロレインを分子状酸素で接触酸
化して生成するガスを冷却及び/又は水に吸収して得ら
れる粗アクリル酸水溶液を共沸蒸留塔に供給し、共沸溶
媒として酢酸と水のそれぞれと共沸する溶媒を用いて蒸
留してアクリル酸を分離する方法において、塔頂からの
留出液を油水分離して得られる溶媒を塔頂に還流すると
共に、粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は供給位
置よりも下部に循環させ、塔頂より実質的に水、酢酸、
溶媒を留去し、塔底より実質的に水、溶媒、酢酸を含ま
ないアクリル酸を回収することを特徴とするアクリル酸
の分離方法である。
ロピレン及び/又はアクロレインを分子状酸素で接触酸
化して生成するガスを冷却及び/又は水に吸収して得ら
れる粗アクリル酸水溶液を共沸蒸留塔に供給し、共沸溶
媒として酢酸と水のそれぞれと共沸する溶媒を用いて蒸
留してアクリル酸を分離する方法において、塔頂からの
留出液を油水分離して得られる溶媒を塔頂に還流すると
共に、粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は供給位
置よりも下部に循環させ、塔頂より実質的に水、酢酸、
溶媒を留去し、塔底より実質的に水、溶媒、酢酸を含ま
ないアクリル酸を回収することを特徴とするアクリル酸
の分離方法である。
【0008】プロピレン及び/アクロレインを水蒸気の
存在下に固体触媒を用いて分子状酸素にて気相接触酸化
することによって得られる反応生成ガスは、通常、冷
却、洗浄されて水溶液として回収される。この水溶液に
は、主成分のアクリル酸の他に、アクロレイン、酢酸、
その他のアルデヒド類等が含まれている。通常、この水
溶液はストリッピングによりアクロレイン等を除去し、
共沸蒸留塔に供給される。除去したアクロレイン等は反
応器に循環される。酸化触媒や反応条件によっても異な
るが、酢酸はアクリル酸に対して、通常、1〜15wt
%副生する。アクロレイン等を除去した水溶液には、ア
クリル酸が40〜80wt%、酢酸が2〜6wt%含ま
れる。
存在下に固体触媒を用いて分子状酸素にて気相接触酸化
することによって得られる反応生成ガスは、通常、冷
却、洗浄されて水溶液として回収される。この水溶液に
は、主成分のアクリル酸の他に、アクロレイン、酢酸、
その他のアルデヒド類等が含まれている。通常、この水
溶液はストリッピングによりアクロレイン等を除去し、
共沸蒸留塔に供給される。除去したアクロレイン等は反
応器に循環される。酸化触媒や反応条件によっても異な
るが、酢酸はアクリル酸に対して、通常、1〜15wt
%副生する。アクロレイン等を除去した水溶液には、ア
クリル酸が40〜80wt%、酢酸が2〜6wt%含ま
れる。
【0009】酢酸と水のそれぞれと共沸する溶媒として
ベゼエン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シク
ロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサン、
ヘプタン、オクタン及びこれらの混合物が用いられる。
中でもトルエンが好ましく用いられる。
ベゼエン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シク
ロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサン、
ヘプタン、オクタン及びこれらの混合物が用いられる。
中でもトルエンが好ましく用いられる。
【0010】以下、本発明の実施態様の一例を示す(加
熱器及び冷却器は省略してある)図1により説明する。
共沸蒸留塔10に粗アクリル酸水溶液をライン1から、
溶媒をライン5から供給し、減圧下に共沸蒸留を行う。
塔頂より供給液に含まれる実質的に全ての水、酢酸及び
溶媒、さらにはアクリル酸の一部が同伴してライン2か
ら留出する。留出ガスは冷却して液化し、得られる留出
液は油水分離器11で油水分離され、分離された溶媒は
ライン5から共沸蒸留塔に還流すと共に、溶媒の一部を
ライン6から粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は
供給位置よりも下部に循環させる。油水分離して得られ
る酢酸を含有する水層はライン4から廃棄される。また
酢酸の分離を向上させるために、必要によりこの水層又
は水をライン7から溶媒と共に塔頂に供給する。これに
より塔底のライン3から実質的に水、溶媒、酢酸を含ま
ないアクリル酸を回収する。
熱器及び冷却器は省略してある)図1により説明する。
共沸蒸留塔10に粗アクリル酸水溶液をライン1から、
溶媒をライン5から供給し、減圧下に共沸蒸留を行う。
塔頂より供給液に含まれる実質的に全ての水、酢酸及び
溶媒、さらにはアクリル酸の一部が同伴してライン2か
ら留出する。留出ガスは冷却して液化し、得られる留出
液は油水分離器11で油水分離され、分離された溶媒は
ライン5から共沸蒸留塔に還流すと共に、溶媒の一部を
ライン6から粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又は
供給位置よりも下部に循環させる。油水分離して得られ
る酢酸を含有する水層はライン4から廃棄される。また
酢酸の分離を向上させるために、必要によりこの水層又
は水をライン7から溶媒と共に塔頂に供給する。これに
より塔底のライン3から実質的に水、溶媒、酢酸を含ま
ないアクリル酸を回収する。
【0011】共沸蒸留塔に還流する溶媒量は粗アクリル
酸水溶液の水分に対して4〜6重量倍、粗アクリル酸水
溶液の供給位置及び/又は供給位置よりも下部に循環さ
せる溶媒量は粗アクリル酸水溶液中のアクリル酸の0.
3〜1.2重量倍、好ましくは0.5〜1重量倍であ
り、またライン7から溶媒と共に塔頂に供給する水量
は、還流溶媒の0.01〜0.05重量倍である。
酸水溶液の水分に対して4〜6重量倍、粗アクリル酸水
溶液の供給位置及び/又は供給位置よりも下部に循環さ
せる溶媒量は粗アクリル酸水溶液中のアクリル酸の0.
3〜1.2重量倍、好ましくは0.5〜1重量倍であ
り、またライン7から溶媒と共に塔頂に供給する水量
は、還流溶媒の0.01〜0.05重量倍である。
【0012】
【発明の効果】本発明の方法により、プロピレン及び/
又はアクロレインの酸化生成物から効率的に純度良くア
クリル酸を回収することができる。
又はアクロレインの酸化生成物から効率的に純度良くア
クリル酸を回収することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこの実施例に限定されない。
本発明はこの実施例に限定されない。
【0014】実施例1 図1に示すフローでアクリル酸の分離を行った。アクリ
ル酸54.4wt%、酢酸2.2wt%を含む粗アクリ
ル酸水溶液を共沸蒸留塔(理論段数:30段)10の上
部から13段目にライン1から10.4kg/hで供給
し、共沸溶媒としてトルエンを用い、塔頂圧力100m
mHg、塔頂温度40℃で蒸留を行い、アクリル酸の分
離を行った。
ル酸54.4wt%、酢酸2.2wt%を含む粗アクリ
ル酸水溶液を共沸蒸留塔(理論段数:30段)10の上
部から13段目にライン1から10.4kg/hで供給
し、共沸溶媒としてトルエンを用い、塔頂圧力100m
mHg、塔頂温度40℃で蒸留を行い、アクリル酸の分
離を行った。
【0015】留出液を油水分離し、分離したトルエンを
ライン5から25.0kg/hで共沸蒸留塔に還流し、
さらにライン6から3.3kg/hで粗アクリル酸水溶
液の供給位置に循環した。塔底のライン3からアクリル
酸5.6kg/hを回収した。アクリル酸に含まれる酢
酸は550ppm、トルエンは痕跡であった。分離した
水層には、酢酸が4.8%が含まれ、アクリル酸は0.
5%以下であった。
ライン5から25.0kg/hで共沸蒸留塔に還流し、
さらにライン6から3.3kg/hで粗アクリル酸水溶
液の供給位置に循環した。塔底のライン3からアクリル
酸5.6kg/hを回収した。アクリル酸に含まれる酢
酸は550ppm、トルエンは痕跡であった。分離した
水層には、酢酸が4.8%が含まれ、アクリル酸は0.
5%以下であった。
【0016】実施例2 ライン6から循環するトルエンを5.5kg/hにした
以外は実施例1と同様に行った。回収したアクリル酸中
の酢酸360ppm、トルエンは痕跡であった。分離し
た水層中のアクリル酸は0.5%以下であった。
以外は実施例1と同様に行った。回収したアクリル酸中
の酢酸360ppm、トルエンは痕跡であった。分離し
た水層中のアクリル酸は0.5%以下であった。
【0017】実施例3 水を共沸蒸留塔1の塔頂にライン7から0.55kg/
hで供給することを追加した以外は実施例2と同様に行
った。回収したアクリル酸中の酢酸300ppm、トル
エンは痕跡であった。分離した水層中のアクリル酸は
0.5%以下であった。
hで供給することを追加した以外は実施例2と同様に行
った。回収したアクリル酸中の酢酸300ppm、トル
エンは痕跡であった。分離した水層中のアクリル酸は
0.5%以下であった。
【0018】実施例4 分離したトルエンのライン5からの還流を、22.8k
g/hに代えた以外はは実施例3と同様に行った。回収
したアクリル酸中の酢酸340ppm、トルエンは痕跡
であった。
g/hに代えた以外はは実施例3と同様に行った。回収
したアクリル酸中の酢酸340ppm、トルエンは痕跡
であった。
【0019】実施例5 ライン7からの水の供給を1.1kg/hにした以外は
実施例4と同様に行った。回収したアクリル酸中の酢酸
290ppm、トルエンは痕跡であった。
実施例4と同様に行った。回収したアクリル酸中の酢酸
290ppm、トルエンは痕跡であった。
【0020】実施例6 分離した水層をライン7から0.55kg/hで供給す
ることを追加した以外は実施例2と同様に行った。回収
したアクリル酸中の酢酸300ppm、トルエンは痕跡
であった。分離した水層中のアクリル酸は0.5%以下
であった。
ることを追加した以外は実施例2と同様に行った。回収
したアクリル酸中の酢酸300ppm、トルエンは痕跡
であった。分離した水層中のアクリル酸は0.5%以下
であった。
【0021】実施例7 ライン6から循環するトルエンを粗アクリル酸水溶液の
供給位置よりも2段低い上部から15段目に供給した以
外は実施例2と同様に行った。回収したアクリル酸中の
酢酸320ppm、トルエンは痕跡であった。
供給位置よりも2段低い上部から15段目に供給した以
外は実施例2と同様に行った。回収したアクリル酸中の
酢酸320ppm、トルエンは痕跡であった。
【0022】比較例1 ライン6からトルエンを循環させなかった以外は、実施
例1と同様に行った。回収したアクリル酸中の酢酸は1
200ppm、トルエンは痕跡であった。
例1と同様に行った。回収したアクリル酸中の酢酸は1
200ppm、トルエンは痕跡であった。
【0023】比較例2 分離したトルエンのライン5からの還流を、27.7k
g/hに代えた以外は比較例1と同様に行った。回収し
たアクリル酸中の酢酸910ppm、トルエンは痕跡で
あった。
g/hに代えた以外は比較例1と同様に行った。回収し
たアクリル酸中の酢酸910ppm、トルエンは痕跡で
あった。
【図1】本発明の実施態様を示す図である。
1 粗アクリル酸水溶液の供給ライン 2 留出ライン 3 アクリル酸の回収ライン 4 水層の抜き出しライン 5 還流ライン 6 溶媒の循環ライン 7 水層の供給ライン 10 共沸蒸留塔 11 油水分離器
Claims (6)
- 【請求項1】 プロピレン及び/又はアクロレインを分
子状酸素で接触酸化して生成するガスを冷却及び/又は
水に吸収して得られる粗アクリル酸水溶液を共沸蒸留塔
に供給し、共沸溶媒として酢酸と水のそれぞれと共沸す
る溶媒を用いて蒸留してアクリル酸を分離する方法にお
いて、塔頂からの留出液を油水分離して得られる溶媒を
塔頂に還流すると共に、粗アクリル酸水溶液の供給位置
及び/又は供給位置よりも下部に循環させ、塔頂より実
質的に水、酢酸、溶媒を留去し、塔底より実質的に水、
溶媒、酢酸を含まないアクリル酸を回収することを特徴
とするアクリル酸の分離方法。 - 【請求項2】 塔頂からの留出液を油水分離して得られ
る酢酸を含有する水層又は水を溶媒と共に塔頂に供給す
る請求項1記載のアクリル酸の分離方法。 - 【請求項3】 溶媒がトルエンである請求項1又は請求
項2記載のアクリル酸の分離方法。 - 【請求項4】 粗アクリル酸水溶液の供給位置及び/又
は供給位置よりも下部に循環させる溶媒の量が、共沸蒸
留塔に供給する粗アクリル酸水溶液中のアクリル酸の
0.5〜1重量倍である請求項1記載のアクリル酸の分
離方法。 - 【請求項5】 塔頂に供給する酢酸を含有する水層又は
水の量が、塔頂に還流する溶媒の0.01〜0.05重
量倍である請求項2記載のアクリル酸の分離方法。 - 【請求項6】 粗アクリル酸水溶液が生成ガスを冷却及
び/又は水に吸収して得られる水溶液をストリッピング
してアルデヒド類を除去した水溶液である請求項1記載
のアクリル酸の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19831494A JPH0859543A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | アクリル酸の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19831494A JPH0859543A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | アクリル酸の分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859543A true JPH0859543A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16389071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19831494A Pending JPH0859543A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | アクリル酸の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0859543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08268938A (ja) * | 1995-03-29 | 1996-10-15 | Osaka Organic Chem Ind Ltd | アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルとメタノールの分離方法 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19831494A patent/JPH0859543A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08268938A (ja) * | 1995-03-29 | 1996-10-15 | Osaka Organic Chem Ind Ltd | アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルとメタノールの分離方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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