JPH08594Y2 - スラグ出滓装置のダンパー構造 - Google Patents

スラグ出滓装置のダンパー構造

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JPH08594Y2
JPH08594Y2 JP2797790U JP2797790U JPH08594Y2 JP H08594 Y2 JPH08594 Y2 JP H08594Y2 JP 2797790 U JP2797790 U JP 2797790U JP 2797790 U JP2797790 U JP 2797790U JP H08594 Y2 JPH08594 Y2 JP H08594Y2
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slag
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勝好 中村
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、下水汚泥の乾燥ケーキや焼却炉の焼却残渣
を溶融処理する表面溶融炉に用いられるスラグ出滓装置
のダンパー構造に関する。
従来の技術 従来、焼却残渣や乾燥汚泥ケーキを溶融処理する表面
溶融炉に用いられるスラグ出滓装置としては、たとえ
ば、スラグポートから落下する溶融スラグの液滴を一旦
ダンパーで受け止めて空気冷却を行った後に排出コンベ
ア上に落下させるものがあった。そして、ダンパーは耐
火物で成形されており、スラグを受け止めるスラグ受面
の耐火物を一定温度に冷却して高温に伴うスラグと耐火
物の化学反応の防止およびスラグの剥離性を良好なもの
とするために、内部に形成した箱状の冷却水貯留空間に
冷却水を通水していた。
考案が解決しようとする課題 しかし、上記したダンパー構造においては、冷却水貯
留空間が大きな一つの空間で、冷却水の流路断面積が大
きいので、冷却水の適正流速を得るために多量の冷却水
を要するとともに、冷却水が淀む死水箇所および空気溜
りが生じ、冷却水が円滑に流通せず、スラグ受面におけ
る冷却温度が不均一になる問題があり、耐火物が極所加
熱によって破損する問題があった。
本考案は上記課題を解決するもので、冷却水を円滑に
通水させてスラグ受面における冷却温度を均一にするこ
とができるスラグ出滓装置のダンパー構造を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案は、表面式溶融炉の
スラグポートの直下に配置され、スラグポートの下端開
口から滴下する溶融スラグを耐火物で形成されたスラグ
受面で捕集するスラグ出滓装置のダンパーにおいて、ダ
ンパーの内部に、冷却水流路をなす水管をつづら折れ状
に屈曲させながらスラグ受面の全領域にわたって配設し
た構成としたものである。
作用 上記した構成により、スラグポートから滴下される液
滴状の溶融スラグはダンパー上面のスラグ受面に捕集さ
れ、初期状態において円環状に滞留し、滞留量の増加に
伴って一塊の層状に滞留する。そして、溶融スラグは水
管内を流通する冷却水により耐火物を介して冷却され、
スラグ受面に接する付近が層状に凝固する。このとき、
水管がスラグ受面の全領域に対応してつづら折れ状に屈
曲しながら配設されているので、ダンパーは巾方向もし
くは奥行方向の断面において複数の冷却水流路を一定間
隔で、かつ各冷却水路を直列に連通して有することとな
り、冷却水が各冷却水流路を一様に流通することによっ
て死水箇所や空気溜りを生じることなくスラグ受面の全
領域において冷却水の均一な流速ならびに冷却温度が得
られ、スラグ受面上に滞留する溶融スラグの良好な剥離
性が確保される。
実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図〜第3図において、表面溶融炉1は内筒2と外筒3
を遊嵌させて炉体が形成されており、内筒2の底部をな
して炉天井部4が形成されるとともに、外筒3の底部に
は溶融スラグ5を排出するためのスラグポート6が形成
されている。また、内筒2は固定フレーム7に対して昇
降自在に設けられており、内筒2を支持する昇降フレー
ム8と固定フレーム7の間には内筒昇降装置9が介装さ
れている。さらに外筒3は固定フレーム7に受ロ−ラ10
を介して鉛直な軸心まわりに回転自在に支持されてお
り、外筒3と固定フレーム7の間には外筒3を回転駆動
するための駆動装置11が介装されている。
そして、固定フレーム7には内筒2と外筒3の間に形
成される炉空間に連通して投入装置12が設けられてお
り、投入装置12は下水汚泥の乾燥ケーキなどからなる被
溶融物13を炉内に投入するためのものである。また、炉
空間に投入された被溶融物13は内筒2の周囲に環状に滞
留し、スラグポート6の周囲に安息角をなす逆円錐状の
傾斜面14を形成する。そして、傾斜面14と炉天井部4と
によって主燃焼室15が形成されるとともに、主燃焼室15
に火炎を放射する複数の主燃焼バーナ16が炉天井4に設
けられている。
そして、外筒3の下方には二次燃焼炉17がスラグポー
ト6に連通して設けられており、二次燃焼炉17には内部
に形成された二次燃焼室18に火炎を放射する二次燃焼バ
ーナ19が設けられている。また、二次燃焼炉17の側部に
は排ガス20を排出するための煙道21が一端側を二次燃焼
室18に連通して設けられており、煙道21の他端は排ガス
処理装置(図示せず)に連通している。
そして、二次燃焼炉17の下方にはスラグ出滓装置22が
二次燃焼室18に連通して設けられており、スラグ出滓装
置22には水平方向に出退する一対のダンパー23を有した
ダンパー装置24が二重に設けられている。さらに、ダン
パー装置24には各ダンパー23を支持するローラ25と、各
ダンパー23を出退駆動するためのシリンダ装置26が設け
られている。また、スラグ出滓装置22の炉内側にはダン
パー23の上面に摺接するスクレーパー27が設けられてい
る。
そして、各ダンパー23の内部には、水管28がつづら折
れ状に、かつコ字状に屈曲しながらダンパー23の外周側
から内周側へと全領域にわたって配設されている。ま
た、水管28は冷却水29の通水路をなしており、その両端
は伸縮自在なジョイント装置30を介して給水管31および
排水管32に連通している。そして、水管28と水管28の間
および上部側には耐火物33が打設されており、ダンパー
23の上面は耐火物33によってスラグ受面34に形成されて
いる。
以下、上記構成における作用について説明する。投入
装置12から炉空間に被溶融物13を投入し、炉天井部4の
下方に主燃焼室15を形成する。そして、主燃焼バーナ16
により被溶融物13に点火して燃焼させ、以後主燃焼バー
ナ16による加熱および被溶融物13の自燃による加熱によ
って主燃焼室15における燃焼温度を1300〜1500℃に維持
する。燃焼温度の制御は、主燃焼バーナ16の燃焼制御を
行うか、もしくは内筒昇降装置9による内筒2の昇降に
よって主燃焼室15の空間容積を変化させることにより行
われる。
そして、通常運転状態において、被溶融物13は主燃焼
室15に接する傾斜面14の表面側から溶融し、溶融した溶
融スラグ5が傾斜面14に沿って流下し、スラグポート6
から二次燃焼室18に滴下される。また、傾斜面14には、
駆動装置11による外筒3の回転により内筒2の下端周囲
から切り崩される被溶融物13が連続的に供給される。
そして、二次燃焼室18においては二次燃焼バーナ19の
燃焼により未燃ガスが完全燃焼されるとともに、主燃焼
室15に続く二段燃焼によって排ガス20が低NOx燃焼され
る。また、二次燃焼室18における加熱によってスラグポ
ート6における溶融スラグ5の凝固が防止される。
そして、スラグポート6の下端開口周縁から滴下され
る液滴状の溶融スラグ5は上段のダンパー23のスラグ受
面34に捕集され、初期状態において円環状に滞留し、滞
留量の増加に伴って一塊の層状に滞留する。そして、冷
却水29が給水管31からジョイント装置30を通って水管28
に流入し、耐火物33を介してスラグ受面34に滞留する溶
融スラグ5が冷却されてスラブ受面34に接する付近が層
状に凝固する。このとき、水管28がスラグ受面34の全領
域に対応してつづら折れ状に屈曲しながら配設されてい
るので、ダンパー23は巾方向もしくは奥行方向の断面に
おいて複数の冷却水流路を一定間隔でかつ各冷却水路を
直列に連通して有することとなり、冷却水29が各冷却水
流路を一様に流通することによって死水箇所や空気溜り
を生じることなくスラグ受面34の全領域において冷却水
29の均一な流速ならびに冷却温度が得られ、スラグ受面
34に滞留して塊となったスラグ5の良好な剥離性が確保
される。
そして、上段のダンパー23のそれぞれをシンリンダ装
置26により左右に後退させて開閉することにより一塊の
溶融スラグ5を下段のダンパー23に投下し、下段のダン
パー23において溶融スラグ5を空気冷却して固化させ
る。また、固化したスラグは下段のダンパー装置24の開
放によって外部に排出される。さらに、ダンパー23の後
退時にはスクレーパー27によってスラグ受面34に残留す
るスラグが毎回掻き落とされ、スラグ受面34が清掃され
る。
考案の効果 以上述べたように本考案によれば、水管をスラグ受面
の全領域に対応してつづら折れ状に屈曲しながら配設す
ることにより、ダンパーには巾方向もしくは奥行き方向
の断面において複数の冷却水流路を一定間隔に形成する
ことができ、冷却水が各冷却水流路を一様に流通するこ
とによって死水箇所や空気溜りを生じることなくスラグ
受面の全領域において冷却水の均一な流速ならびに冷却
温度が得ることができ、スラグ受面上に滞留する溶融ス
ラグの良好な剥離性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体構成図、第2図は
同実施例のスラグ出滓装置の縦断面図、第3図は同実施
例のスラグ出滓装置の平面図である。 1……表面溶融炉、5……溶融スラグ、6……スラグポ
ート、23……ダンパー、24……ダンパー装置、28……水
管、34……スラグ受面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面式溶融炉のスラグポートの直下に配置
    され、スラグポートの下端開口から滴下する溶融スラグ
    を耐火物で形成されたスラグ受面で捕集するスラグ出滓
    装置のダンパーにおいて、ダンパーの内部に、冷却水流
    路をなす水管をつづら折れ状に屈曲させながらスラグ受
    面の全領域にわたって配設したことを特徴とするスラグ
    出滓装置のダンパー構造。
JP2797790U 1990-03-19 1990-03-19 スラグ出滓装置のダンパー構造 Expired - Fee Related JPH08594Y2 (ja)

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