JPH0859435A - 化粧料用粉体及び該粉体を含有する化粧料 - Google Patents

化粧料用粉体及び該粉体を含有する化粧料

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JPH0859435A
JPH0859435A JP23610094A JP23610094A JPH0859435A JP H0859435 A JPH0859435 A JP H0859435A JP 23610094 A JP23610094 A JP 23610094A JP 23610094 A JP23610094 A JP 23610094A JP H0859435 A JPH0859435 A JP H0859435A
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cosmetic
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cosmetics
surface layer
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Kazuya Edamura
一弥 枝村
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧料の顔料成分として用いることができ、
かつ該化粧料に対して良好な使用感と優れた紫外線遮断
効果を付与することのできる化粧料用粉体、及び該粉体
を配合することによって良好な使用感と優れた紫外線遮
断効果を有する化粧料を提供する。 【構成】 有機高分子化合物からなる芯体と、着色顔料
及び体質顔料から選ばれた少なくとも1種の顔料成分か
らなる表層とによって形成された複合粒子であることを
特徴とする化粧料用粉体、及び、有機高分子化合物から
なる芯体と、着色顔料及び体質顔料から選ばれた少なく
とも1種の顔料成分からなる表層とによって形成された
複合粒子を含有してなることを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料用粉体及び該粉
体を含有せしめてなる化粧料に関し、さらに詳しくは、
本発明は、化粧料、特にメイクアップ化粧料の顔料成分
として有用な化粧料用粉体、及び該粉体を含有せしめて
なる使用特性並びに紫外線遮断性の改善されたメイクア
ップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メイクアップ化粧料には、顔全体
の肌色を整えたり、シミ、ソバカスなどの欠点を隠した
り、あるいは皮膚にとって有害な紫外線をカットしたり
するなどの目的で、油性基剤と共に着色顔料、体質顔料
等の顔料類が配合されるのが一般的である。しかし、こ
れら顔料類は、粒子径が微細であると同時にその形状が
不定形であるため、化粧料の滑りの良さ及び伸びの軽さ
といった使用特性を低下させるという問題点があり、ま
た、これら顔料類は、一般に油性基剤中への分散性が悪
く、特に無機願料の場合にはその比重が比較的大きいた
め、化粧料の調製に際しては分散剤ないしは沈降防止剤
等の使用を余儀なくされるといった問題点もある。
【0003】上記メイクアップ化粧料の使用特性を改善
するため、化粧料中に球状の樹脂粒子を配合する方法
が、例えば、特開平5−25019号公報、同5−43
420号公報、同5−148120号公報等で提案され
ている。しかし、球状樹脂粒子は、使用特性の改善には
効果があるものの、化粧料の隠蔽性を低下させる傾向が
あり、また紫外線の遮断効果に乏しいため、特に日焼け
止めを目的とするような化粧料への使用には適さないと
いう問題点がある。
【0004】また、特開平5−112429号公報に
は、無機顔料粒子の外周に球状有機微粉体を被着せしめ
てなる複合粉体を、顔料類と共に油性基剤中に配合し、
これによって使用特性および隠蔽性の改善を図ったメイ
クアップ化粧料が提案されている。しかし、ここに提案
されている化粧料は、基本的には顔料類が配合され、該
顔料類の配合によってもたらされる使用特性の低下を複
合粉体で改善する手法が採用されているので、メイクア
ップ化粧料における使用特性の根本的な改善とはなり得
ないものであり、また該複合粉体の外周が有機微粉体層
で構成されているため、隠蔽性の改善効果もそれ程大き
いとはいい難いなどの問題点がある。
【0005】さらに、上記特開平5−112429号公
報の複合粉は、無機顔料と球状有機微粉体を混合してス
ラリーとし、次いでスプレードライする方法によって製
造されているが、この方法による生産効率は一般に低
く、また、無機顔料と有機微粉体のすべてが同一組成の
複合粉を形成するものではなく、無機顔料のみあるいは
有機微粉体のみの粉体が副成するなど、均一な組成の複
合粉が得られ難いといった問題点がある。加えて該スプ
レードライ法によって得られる複合粉体は、表層の有機
微粉体がスプレードライ時の熱で熱溶融し、凝集体を形
成し易いため、これを解砕するための粉砕工程が必要と
なる他、複合化において用いられる球状有機微粉体は、
核となる無機顔料の平均粒子径の1/10以下の微粒子
であることが必要とされており、このような微細な有機
微粉体は、ソープフリー重合法等の限られた方法によら
なければ製造するのが難しいなど、製造工程が煩雑にな
るという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の化粧
料粉体もしくは化粧料における上記のような問題点の解
消を目的とするもので、特にメイクアップ化粧料に配合
することによって、該化粧料に滑らかで伸びのある使用
感と優れた紫外線遮断性を付与することのできる化粧料
用粉体、及び該化粧料用粉体を用いることによって滑ら
かで伸びのある使用感と優れた紫外線遮断性を有する化
粧料を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によって提供され
る化粧料用粉体は、有機高分子化合物からなる芯体と、
着色顔料及び体質顔料から選ばれた少なくとも1種の顔
料成分からなる表層とによって形成された複合粒子であ
ることを特徴とし、また本発明によって提供される化粧
料は、有機高分子化合物からなる芯体と、着色顔料及び
体質顔料から選ばれた少なくとも1種の顔料成分からな
る表層とによって形成された複合粒子を含有してなるこ
とを特徴としている。
【0008】上記構成からなる本発明の化粧料用粉体
は、有機高分子化合物からなる芯体の表面を、着色顔料
及び体質顔料から選ばれた少なくとも1種の顔料成分で
覆うことによって形成した複合粒子であることを大きな
特徴としており、この複合化によって微細な顔料粒子が
大粒子径化され、顔料粒子が微細であることによって生
じる化粧料の使用特性の低下といった問題点が解消され
る。また、芯体である樹脂粒子の表面が顔料層で覆われ
ているので、優れた紫外線遮断効果が得られ、日焼け止
めを目的としたような化粧料の顔料成分として好適に使
用し得る。
【0009】本発明の化粧料用粉体において、複合粒子
の芯体として使用し得る有機高分子化合物としては、公
知の各種の樹脂または重合物であり、その具体例として
は、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、(メタ)アクリ
ル酸エステル・スチレン共重合樹脂、ポリオレフィン樹
脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチレート樹脂、塩化ビニル樹脂、シリ
コーン樹脂、セルロース樹脂等が挙げられる。
【0010】また、上記複合粒子において、表層の形成
に用いることのできる顔料成分としては、無機または有
機の白色顔料ないしは有色顔料及び体質顔料等であり、
パール顔料も本発明における顔料成分とすることができ
る。用いることのできる顔料成分の具体例としては、酸
化チタン、鉄含有酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群
青、紺青、カーボンブラック等の無機顔料、フタロシア
ニンブルー、ジオキサジンバイオレット、キナクリドン
レッド、ウオッチングレッド等の有機顔料、酸化アルミ
ニウム、タルク、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、カオリン、マイカ、シリカ、セリサイト
等の体質顔料、燐片状酸化鉄、雲母粉顔料または表面処
理雲母粉顔料、魚鱗箔等のパール顔料が挙げられ、これ
ら顔料は1種または2種以上を混合して使用することが
できる。
【0011】上記に例示した顔料類の中でも、酸化チタ
ンを用いるのが好ましく、特にFe換算で1〜15重量
%の鉄成分を含有する平均粒子径0.01〜0.1μm
のルチル型酸化チタン(例えば、石原産業社製、TTO
−F−1またはTTO−F−2等)を用いるのが好まし
い。
【0012】本発明における複合粒子は、有機高分子化
合物からなる芯体と、顔料成分からなる表層によって形
成されており、このような構成の複合粒子は、種々の方
法によって製造することができる。例えば、有機化合物
からなる芯体粒子と顔料を、ジェット気流によって衝突
させる方法がある。この場合、芯体粒子の表面に顔料粒
子が高速で衝突し、固着して表層を形成する。
【0013】しかし、上記複合粒子を製造する好ましい
製造例は、芯体の形成と同時に表層を形成する方法であ
る。具体的には、芯体を形成する高分子化合物のモノマ
ーを重合媒体中で乳化重合、懸濁重合または分散重合す
るに際し、顔料成分を上記モノマー中または重合媒体中
に存在させておくというものである。重合媒体としては
水を用いるのが好ましいが、水と水溶性有機溶媒の混合
物、または有機系の貧溶媒も使用できる。これらの方法
によれば、重合媒体中でモノマーが重合して芯体粒子を
形成すると同時に、顔料が芯体粒子の表面に層状に配向
してこれを被覆し、表層を形成する。
【0014】また、本発明における複合粒子の形状は、
必ずしも球形であることを要しないが、化粧料に対して
滑らかで伸びのある使用感を与えることができる点で球
状である方が好ましい。この球状の複合粒子は、上記乳
化、懸濁重合の際の重合条件(例えば、モノマーと顔料
成分の組成比、重合時の攪拌速度等)を適宜に調節する
ことによって容易に得られる。またその粒子径も任意と
することができる。
【0015】特に、上記複合粒子を、重合媒体として水
を用い、該重合媒体中で疎水性のモノマーと親水性の顔
料成分を組み合わせて懸濁重合をおこなった場合には、
顔料成分の大部分を芯体粒子の表面に配向させることが
でき、この芯体と表層との同時形成法によれば、有機高
分子化合物からなる芯体粒子の表面に、顔料が緻密かつ
強固に接着して堅牢な複合粒子が形成されるので、本発
明の化粧料用粉体の製造方法として特に適している。
【0016】本発明における複合粒子において、芯体を
形成する高分子化合物と表層を形成する顔料成分との組
成に特別な制限はないが、一般的には高分子化合物:顔
料成分の重量比(%)で99〜40:1〜60の範囲、
特に96〜70:4〜30の範囲が好ましい。顔料成分
が1重量%未満では得られる複合粒子の紫外線遮断性及
び隠蔽性が低下し、60重量%を超えると複合粒子自体
の比重が大きくなって化粧料の調製時に沈降防止剤等の
使用が必要となる。
【0017】本発明の化粧料用粉体における複合粒子の
粒子径は特に限定するものではないが、一般的には0.
1〜200μm、特に5〜100μmの範囲が好まし
い。また表層の形成に用いられる顔料成分の粒子径につ
いても特に限定するものではないが、一般的には0.0
05〜100μm、好ましくは0.01〜10μmの範
囲であり、特に用いる芯体の平均粒子径の1/10以下
とするのが好ましい。
【0018】本発明における複合粒子は、種々の化粧料
基剤中に配合して本発明の化粧料とすることができる。
その配合量は、化粧料中、一般的には1〜70重量%、
好ましくは10〜60重量%、特に20〜50重量%と
するのが好ましい。また、本発明の化粧料における化粧
料用基剤としては、油性、水性もしくは固形状等いずれ
のものでも良く、該複合粒子を配合することによって本
発明とすることのできる化粧料の具体例としては、油性
ファンデーション、乳液状ファンデーション、クリーム
状ファンデーション、固形もしくはケーキ状ファンデー
ション、口紅、ほほ紅、アイライナー、アイシャドー、
まゆずみ、固形白粉などのメイクアップ化粧料である。
【0019】なお、本発明の化粧料用粉体は、それ自体
が顔料成分であるので、化粧料の調製に際しては、改め
ての顔料成分の追加使用は必ずしも必要でない。しか
し、得られる化粧料の色調を調整する場合など、少量の
顔料類の追加使用は何等さしつかえない。また、本発明
化粧料には、その用途に対応させて、一般的に化粧料に
おいて慣用されている種々の配合剤を慣用量で用いるこ
とができる。具体的には、界面活性剤、保湿剤、低級ア
ルコール、増粘剤、各種薬剤、キレート化剤、色素、防
腐剤などである。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に示すが、
以下の実施例は一例を示したもので、本発明はこれら実
施例により限定されるものではない。
【0021】実施例1 酸化チタン〔石原産業社製、TTO−55(A)、平均
粒子径0.02〜0.05μm〕40g、アクリル酸ブ
チル300g、1,3−ブチレングリコールジメタクリ
レート100g、及び、重合開始剤の混合物を、第三リ
ン酸カルシウム25gを分散安定剤として含有する18
00mlの水中に分散し、60℃で1時間攪拌下に懸濁
重合をおこなった。得られた生成物は瀘過した後、分散
剤を除去するための酸洗浄をおこなった後、水洗、乾燥
して酸化チタンからなる表層とアクリル樹脂からなる芯
体とによって形成された本発明に係わる複合粒子(A)
を得た。このものの平均粒子径は23.2μmであっ
た。
【0022】デカメチルシクロペンタシロキサン17
g、ジメチルポリシロキサン3g及びポリオキシアルキ
レン変性オルガノポリシロキサン4gを70〜80℃で
攪拌溶解し、これに上記複合粒子(A)20gを加えて
混合分散した後室温まで冷却した。次いでこれに1,3
−ブチレングリコール5gをイオン交換水50gに溶解
して得た水相部を加えて乳化させ、油中水型乳化化粧料
(クリーム)を得た。
【0023】このようにして得た化粧料について、パネ
ラーによる官能評価をおこなったところ、滑りの軽さ及
び伸びの良さについて10人中7人のパネラーから良好
との結果を得た。
【0024】また、上記複合粒子(A)の紫外線遮断性
を評価するため、該複合粒子(A)23gを流動パラフ
ィン50g、ワセリン10g及びステアリン酸10gと
共にペイントシェーカー(メデイア:ガラスビーズ)に
加え、10分間分散し、得られた分散物をTACフィル
ム上に塗膜厚約50μmとなるように塗布し、分光光度
計により光透過率を測定したところ、図1の実施例1の
グラフが示すように、380〜400nmを境にして短
波長領域での光透過率は小さく、長波長領域での光透過
率は大きい値のものであった。このことから、本発明に
係わる複合粒子(A)は、皮膚にとって有害な紫外線を
充分に遮断することのできる特性のものであった。
【0025】実施例2 実施例1の酸化チタンに代えて酸化亜鉛を用いた他は、
上記実施例1と全く同様にして本発明に係わる複合粒子
(B)を製造し、同様にして油中水型乳化クリームを
得、同様に評価したところ、感応試験の評価では10人
中6人のパネラーから使用特性良好との評価結果を得
た。また紫外線遮断性についても上記実施例1同様に評
価したところ、図1の実施例2のグラフが示すように、
皮膚にとって有害となる紫外線の吸収特性に優れたもの
であった。
【0026】実施例3 鉄成分含有酸化チタン(石原産業社製、TTO−F−
2、平均粒子径0.03〜0.05μm)40g、アク
リル酸ブチル300g、1,3−ブチレングリコールジ
メタクリレート100g、及び、重合開始剤の混合物
を、第三リン酸カルシウム25gを分散安定剤として含
有する1800mlの水中に分散し、60℃で1時間攪
拌下に懸濁重合をおこなった。得られた生成物は瀘過
後、分散剤を除去するための酸洗浄をおこない、水洗、
乾燥して酸化チタンからなる表層とアクリル樹脂からな
る芯体とによって形成された本発明に係わる複合粒子
(C)を得た。このものの平均粒子径は14.9μmで
あった。
【0027】デカメチルシクロペンタシロキサン17
g、ジメチルポリシロキサン3g及びポリオキシアルキ
レン変性オルガノポリシロキサン4gを70〜80℃で
攪拌溶解し、これに上記複合粒子(C)20gを加えて
混合分散した後室温まで冷却した。次いでこれに1,3
−ブチレングリコール5gをイオン交換水50gに溶解
して得た水相部を加えて乳化させ、油中水型乳化化粧料
(クリーム)を得た。
【0028】このようにして得た化粧料について、パネ
ラーによる官能評価をおこなったところ、滑りの軽さ及
び伸びの良さについて10人中7人のパネラーから良好
との評価結果を得た。
【0029】また、本実施例においては、複合粒子の表
層として鉄成分含有酸化チタン(石原産業社製、TTO
−F−2)を用いたので、得られた化粧料の色調は、通
常の酸化チタンを用いたもの(例えば、実施例1の化粧
料)に比べ、青白さのない肌色を呈していたので、この
青白さに関してもパネラーに、実施例1と相互に目視評
価してもらったところ、下記表1のような結果であっ
た。
【0030】
【表1】 (注)青み感を10段階で評価、数値が大きい程青みが
顕著であることを示す
【0031】また、上記複合粒子(C)の紫外線遮断性
を評価するため、該複合粒子(C)23gを流動パラフ
ィン50g、ワセリン10g及びステアリン酸10gと
共にペイントシェーカー(メデイア:ガラスビーズ)に
加え、10分間分散し、得られた分散物をTACフィル
ム上に塗膜厚約25μmとなるように塗布し、分光光度
計により光透過率を測定したところ、図2の実施例3の
グラフが示すように、380〜400nmを境にして短
波長領域での光透過率は小さく、長波長領域での光透過
率は大きい値のものであった。このことから、本発明に
係わる複合粒子(C)も、皮膚にとって有害な紫外線を
充分に遮断し得る効果を有するものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明の化粧料用粉体は、有機高分子化
合物を芯体とし、その表面を顔料層で覆うことによって
形成した複合粒子であるので、顔料粒子が微細であるこ
とによって生じる化粧料の使用特性の低下が解消される
と同時に、芯体表面に形成した顔料層によって樹脂粒子
が紫外線遮断効果に乏しいという欠点も改善される。従
って、このように構成した化粧料用粉体を顔料成分とし
てなる本発明の化粧料は、滑らかで伸びのある使用感が
得られると共に、皮膚にとって有害な紫外線の遮断性に
も優れたものとなる。また、本発明の複合粒子は特殊な
製造工程を必要とすることなく、極めて容易に得られる
ことも本発明の利点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の複合粒子(A)、及び実施例2の複
合粒子(B)を含有する油中水型乳化クリームの各波長
における光透過率を示すグラフ。
【図2】実施例3の複合粒子(C)を含有する油中水型
乳化クリームの各波長における光透過率を示すグラフ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料用粉体であって、該粉体が有機高
    分子化合物からなる芯体と、着色顔料及び体質顔料から
    選ばれた少なくとも1種の顔料成分からなる表層とによ
    って形成された複合粒子であることを特徴とする化粧料
    用粉体。
  2. 【請求項2】 前記複合粒子が、芯体と同時に表層を形
    成する方法によって調製されたものである請求項1記載
    の化粧料用粉体。
  3. 【請求項3】 有機高分子化合物からなる芯体と、着色
    顔料及び体質顔料から選ばれた少なくとも1種の顔料成
    分からなる表層とによって形成された複合粒子を含有し
    てなることを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】 前記複合粒子が、芯体と同時に表層を形
    成する方法によって調製されたものである請求項3記載
    の化粧料。
JP23610094A 1994-06-16 1994-09-06 化粧料用粉体及び該粉体を含有する化粧料 Pending JPH0859435A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018501242A (ja) * 2014-12-17 2018-01-18 ロレアル 両親媒性複合粒子によって安定化されたエマルション

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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