JPH08590A - 画像診断装置及びmri装置 - Google Patents

画像診断装置及びmri装置

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Publication number
JPH08590A
JPH08590A JP6139819A JP13981994A JPH08590A JP H08590 A JPH08590 A JP H08590A JP 6139819 A JP6139819 A JP 6139819A JP 13981994 A JP13981994 A JP 13981994A JP H08590 A JPH08590 A JP H08590A
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JP
Japan
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frequency
clock
fundamental wave
digital circuit
harmonic
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Application number
JP6139819A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ogino
徹男 荻野
Yoshiaki Tsujii
良彰 辻井
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル回路で用いるクロックの基本波若
しくは高調波がイメージングに影響を与えることのない
画像診断装置及びMRI装置を実現する。 【構成】 被検体からの受信信号の周波数帯域または受
信回路の周波数帯域とディジタル回路Dで用いるクロッ
クの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないよう
に構成された画像診断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像診断に用いる画像診
断装置及びMRI装置に関し、特に、ディジタル回路に
よるイメージングの影響に配慮された画像診断装置及び
MRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、核磁気共鳴現象を利用し
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
【0003】均一で強力な静磁場発生装置内に置かれた
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。そこで、このラーモア周波数に等しい周
波数の高周波パルスを外部より照射すると、スピンが励
起されて高いエネルギー状態に遷移する。これを核磁気
共鳴現象と言う。この高周波パルスの照射を打ち切る
と、スピンはそれぞれの状態に応じた時定数で元の低い
エネルギー状態に戻り、この時に外部に電磁波(NMR
信号)を照射する。これをその周波数に同調した高周波
受信コイル(RFコイル)で検出する。このとき、空間
内に位置情報を付加する目的で、三軸の傾斜磁場を静磁
場空間に印加する。この結果、空間内の位置情報を周波
数情報として捕らえることができる。
【0004】この高周波パルスの中心周波数は以下の計
算式によって求まる値を用いて決定されるものである。
ここで、高周波パルスの角周波数をω、磁気回転比を
γ、静磁場の強度をB0 とすると、ω=γ・B0 とな
る。
【0005】例えば、イメージングに用いられるプロト
ンの場合は、γ=42.5759[MHz/T]であ
る。従って、磁場強度0.5TのMRI装置では、高周
波パルスの周波数は42.5759×0.5=21.2
879MHzになる。また、磁場強度1.0TのMRI
装置では高周波パルスの周波数は42.5759MHz
になり、磁場強度1.5TのMRI装置では高周波パル
スの周波数は42.5759×1.5=63.8638
MHzになる。
【0006】このように、高周波パルスの周波数は磁場
強度と原子核の種類により一義的に決まるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この種の画像診断装置
及びMRI装置には装置全体の動作を制御する制御部に
マイクロコンピュータを用いており、また画像処理部で
もメモリを中心としてディジタル回路を使用している。
【0008】このようにコンピュータ等のディジタル回
路を用いた画像診断装置及びMRI装置においては、図
6に示すように、ディジタル回路のクロックを基本波f
c として2倍,3倍,…というように高調波が発生して
いる。例えば、クロック周波数fc が10.5MHzで
あるとすると、その高調波(2fc ,3fc ,4fc ,
5fc ,…)が21MHz,31.5MHz,42MH
z等のように発生する。
【0009】そして、このクロック及びその高調波がア
ナログ回路に混入しないように各種の配慮,対策を施し
ているが、完全に混入を防止することはできていない。
一方、被検体から照射されるNMR信号はラーモア周波
数を中心として一定の広がり(数百kHzの帯域)を有
している。従って、受信回路,増幅回路も一定の帯域幅
を有している。
【0010】このような場合において、クロック及びラ
ーモア周波数の選定によっては、クロック若しくは高調
波の一部がNMR信号の帯域内(または受信回路の周波
数帯域内)に混入することがある。特にMRI装置では
極めて小さいNMR信号を増幅するように構成されてい
るので、クロックの高調波が微弱なものであったとして
も、イメージングに与える影響は大きい。
【0011】そして、このような混入があった場合に
は、帯域の中心に混入するか、帯域の周辺に混入するか
で異なるが、正常なイメージングが行えなくなったり、
イメージにノイズが発生する等の問題を生じる。
【0012】例えば、図6に示すように、クロックの周
波数が10.5MHzで磁場強度が1TのMRI装置で
は、42.5759MHz(fr )を中心とするNMR
信号に42MHzの高調波(4fc )が混入している。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ディジタル回路で用いるクロックの基
本波若しくは高調波がイメージングに影響を与えること
のない画像診断装置及びMRI装置を実現することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する第
1の手段は、被検体からの受信信号の周波数帯域または
受信回路の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロッ
クの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないよう
に構成された画像診断装置である。
【0015】前記の課題を解決する第2の手段は、被検
体に対して供給する高周波パルスにより発生するNMR
信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロックの
基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないように構
成されたMRI装置である。
【0016】前記の課題を解決する第3の手段は、被検
体に対して供給する高周波パルスにより発生するNMR
信号を増幅する受信回路の周波数帯域とディジタル回路
で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数とが
重ならないように構成されたMRI装置である。
【0017】前記の課題を解決する第4の手段は、被検
体に対して供給する高周波パルスにより発生するNMR
信号を増幅する受信回路の受信帯域の各周波数における
増幅率と、ディジタル回路で用いるクロックの基本波若
しくは高調波のレベルとを参照し、被検体に対して供給
する高周波パルスにより発生するNMR信号の周波数帯
域とディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは
高調波の周波数との重なりによりクロックの基本波若し
くは高調波がNMR信号の処理に影響を与えない所定の
範囲になるように構成されたMRI装置である。
【0018】前記の課題を解決する第5の手段は、被検
体に対して供給する高周波パルスにより発生するNMR
信号を増幅する受信回路の受信帯域の各周波数における
増幅率と、ディジタル回路で用いるクロックの基本波若
しくは高調波のレベルとを参照し、被検体に対して供給
する高周波パルスにより発生するNMR信号を増幅する
受信回路の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロッ
クの基本波若しくは高調波の周波数との重なりによりク
ロックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処理に影
響を与えない所定の範囲になるように構成されたMRI
装置である。
【0019】
【作用】課題を解決する第1の手段である画像診断装置
において、被検体からの受信信号の周波数帯域とディジ
タル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周
波数とが重ならないので、ディジタル回路で用いるクロ
ックの基本波若しくは高調波がイメージングに影響を与
えることがない。
【0020】課題を解決する第2の手段であるMRI装
置において、NMR信号の周波数帯域とディジタル回路
で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数とが
重ならないので、ディジタル回路で用いるクロックの基
本波若しくは高調波がイメージングに影響を与えること
がない。
【0021】課題を解決する第3の手段であるMRI装
置において、被検体に対して供給する高周波パルスによ
り発生するNMR信号を増幅する受信回路の周波数帯域
とディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは高
調波の周波数とが重ならないので、ディジタル回路で用
いるクロックの基本波若しくは高調波がイメージングに
影響を与えることがない。
【0022】課題を解決する第4の手段であるMRI装
置において、被検体に対して供給する高周波パルスによ
り発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信帯域の
各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用いるク
ロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照し、被
検体に対して供給する高周波パルスにより発生するNM
R信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロック
の基本波若しくは高調波の周波数との重なりによりクロ
ックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処理に影響
を与えない所定の範囲になるので、ディジタル回路で用
いるクロックの基本波若しくは高調波がイメージングに
影響を与えることがない。
【0023】課題を解決する第5の手段であるMRI装
置において、被検体に対して供給する高周波パルスによ
り発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信帯域の
各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用いるク
ロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照し、被
検体に対して供給する高周波パルスにより発生するNM
R信号を増幅する受信回路の周波数帯域とディジタル回
路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数と
の重なりによりクロックの基本波若しくは高調波がNM
R信号の処理に影響を与えない所定の範囲になるので、
ディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調
波がイメージングに影響を与えることがない。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例の画像診断装置の
概略構成を示す構成図、図2は本発明の第一の実施例の
画像診断装置のクロック周波数と被検体からの受信信号
の周波数との関係を示す特性図である。尚、本発明は被
検体からの受信信号を用いると共に、ディジタル回路を
使用する画像診断装置全般に適用することが可能である
が、以下の各実施例ではMRI装置を用いて具体的な説
明を行う。
【0025】まず、図1を用いて画像診断装置の一例と
してMRI装置を用いて構成を説明する。RFコイル1
はMRI装置において高周波磁場を発生するため及び被
検体からの受信信号(被検体から発生したNMR信号)
を検出するものであり、この図1ではバードケージ型の
RFコイルを示している。制御部2はMRI装置全体の
動作を統括的に制御するためのもので、マイクロコンピ
ュータ等のディジタル回路を有して構成されている。送
受信部3は制御部2の制御に基づいて送信時は送信用の
RFパルスを生成し、受信時にはRFコイル1で検出さ
れたNMR信号を増幅する。信号処理部4は受信の際に
送受信部4からのNMR信号を処理することでイメージ
を生成するもので、フレームメモリ等のディジタル回路
を有して構成されている。表示部5は信号処理部4で生
成されたイメージを画像表示する。破線で囲まれた部分
Dは制御部2及び信号処理部4のディジタル回路を有す
るディジタル処理ブロックである。
【0026】そして、制御部2及び信号処理部4のシス
テムクロックfc 及びRFパルスの周波数fr は図2に
示すように、重なりの無いように構成されている。この
ように重なりを無くすには、ラーモア周波数fr を固定
しておいてシステムクロックfc 側を調整すること,シ
ステムクロックfc を固定しておいて静磁場の強さを変
更してラーモア周波数fr を調整すること,システムク
ロックfc 及びラーモア周波数fr の双方を調整するこ
と等によって実現される。ディジタル回路のシステムク
ロックfc を調整する場合には、クロックの基本波若し
くは高調波のいずれかラーモア周波数に一番近いものに
着目して重なりが無くなるように調整する。また、ラー
モア周波数を調整する場合にも、クロックの基本波若し
くは高調波のいずれかラーモア周波数に一番近いものに
着目して重なりが無くなるような周波数を選択し、この
周波数を実現するような静磁場の強さを求めるようにす
る。
【0027】実際には被検体からのNMR信号はラーモ
ア周波数を中心として一定の広がりを有しているので、
この広がりの帯域内にクロックの基本波若しくは高調波
が入らないように周波数の調整を行う。
【0028】このように構成することで、被検体からの
受信信号(NMR信号)の周波数帯域とディジタル回路
で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数とが
重ならないので、ディジタル回路で用いるクロックの基
本波若しくは高調波がイメージングに影響を与えること
のないMRI装置を実現することができる。
【0029】図3は本発明の第2の実施例のクロック周
波数と受信回路の周波数帯域との関係を示す特性図であ
る。この第2の実施例では図1に示したMRI装置にお
いて、制御部2及び信号処理部4のシステムクロックf
c 及び送受信部3の受信回路の周波数特性は図3に示す
ように、重なりの無いように構成されている。このよう
に重なりを無くすには、ラーモア周波数fr を固定して
おいてシステムクロックfc 側を調整すること,システ
ムクロックfc を固定しておいて静磁場の強さを変更し
てラーモア周波数fr を調整すると共に受信回路の特性
を調整すること,システムクロックfc 及びラーモア周
波数fr と受信回路の特性の三者を調整すること等によ
って実現される。
【0030】ディジタル回路のシステムクロックfc を
調整する場合には、クロックの基本波若しくは高調波の
いずれかラーモア周波数に一番近いものに着目して重な
りが無くなるように調整する。また、ラーモア周波数及
び受信回路の特性を調整する場合にも、クロックの基本
波若しくは高調波のいずれかラーモア周波数に一番近い
ものに着目して重なりが無くなるような周波数を選択
し、この周波数を実現するような静磁場の強さを求める
ようにする。
【0031】実際には被検体からのNMR信号はラーモ
ア周波数を中心として一定の広がりを有しており、これ
に合わせて受信回路の周波数特性も設定されているの
で、この帯域内にクロックの基本波若しくは高調波が入
らないように受信回路の調整を行うようにする。
【0032】このように構成することで、被検体に対し
て供給する高周波パルスにより発生するNMR信号を増
幅する受信回路の周波数帯域とディジタル回路で用いる
クロックの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならな
いので、ディジタル回路で用いるクロックの基本波若し
くは高調波がイメージングに影響を与えることがなくな
る。
【0033】図4は本発明の第3の実施例のクロック周
波数とNMR信号との周波数の関係を示す特性図であ
る。この第3の実施例では図1に示したMRI装置にお
いて、制御部2及び信号処理部4のシステムクロックf
c 及びNMR信号は図4に示すように、一部において重
なるように構成されている。
【0034】このように一部において重なるようにする
には、予め重なりが予想されるクロックの基本波若しく
は高調波が混入した場合のレベル及び受信回路の周波数
帯域の各部の増幅率を測定しておき、混入するレベルが
イメージに悪影響を与えない所定の範囲になるように夫
々の重なり具合を調整する。尚、ここでクロックの基本
波若しくは高調波のレベルは、絶対値又はNMR信号と
の相対値のいずれであっても良い。また、電力,電流,
電圧,振幅のいずれか回路に適したものを測定するよう
にする。
【0035】この場合、ラーモア周波数fr を固定して
おいてシステムクロックfc 側を調整すること,システ
ムクロックfc を固定しておいて静磁場の強さを変更し
てラーモア周波数fr を調整すること,システムクロッ
クfc 及びラーモア周波数fr の双方を調整すること等
によって実現される。
【0036】ディジタル回路のシステムクロックfc を
調整する場合には、クロックの基本波若しくは高調波の
いずれかラーモア周波数に一番近いものに着目して重な
りが所定の範囲になるように調整する。
【0037】また、ラーモア周波数を調整する場合に
も、クロックの基本波若しくは高調波のいずれかラーモ
ア周波数に一番近いものに着目して重なりが所定の範囲
になるような周波数を選択し、この周波数を実現するよ
うな静磁場の強さを求めるようにする。
【0038】そして、重なる周波数におけるクロックの
基本波若しくは高調波のレベルを予め測定しておいて、
イメージングに悪影響を与えないか、又は、与える悪影
響が無視できる程度である範囲(レベルの値等)を把握
しておく。例えば、NMR信号のレベルがある程度大き
い場合には、クロックの基本波若しくは高調波は相対的
にマスクされ、影響が小さいこともある。逆に、NMR
信号のレベルが小さい場合にはクロックの基本波若しく
は高調波の影響が大きくなることもある。そこで、少な
くとも悪影響を無視できるような範囲を上記の所定の範
囲として、重なりの調整を行なうようにする。尚、ここ
でクロックの基本波若しくは高調波のレベルは、絶対値
又はNMR信号との相対値のいずれであっても良い。ま
た、電力,電流,電圧,振幅のいずれか回路に適したも
のを測定するようにする。
【0039】このように構成することで、NMR信号の
周波数帯域とディジタル回路で用いるクロックの基本波
若しくは高調波の周波数とが悪影響を生じない範囲で一
部重なるので、ディジタル回路で用いるクロックの基本
波若しくは高調波がイメージングに影響を与えることが
なくなる。
【0040】図5は本発明の第4の実施例のクロック周
波数と受信回路の周波数帯域との関係を示す特性図であ
る。この第4の実施例では図1に示したMRI装置にお
いて、制御部2及び信号処理部4のシステムクロックf
c 及び送受信部3の受信回路の周波数特性は図5に示す
ように、一部において重なるように構成されている。
【0041】このように一部において重なるようにする
には、予め重なりが予想されるクロックの基本波若しく
は高調波が混入した場合のレベル及び受信回路の周波数
帯域の各部の増幅率を測定しておき、混入するレベルが
イメージに悪影響を与えない所定の範囲になるように夫
々の重なり具合を調整する。
【0042】この場合、ラーモア周波数fr を固定して
おいてシステムクロックfc 側を調整すること,システ
ムクロックfc を固定しておいて静磁場の強さを変更し
てラーモア周波数fr を調整すると共に受信回路の特性
を調整すること,システムクロックfc 及びラーモア周
波数fr と受信回路の特性の三者を調整すること等によ
って実現される。
【0043】ディジタル回路のシステムクロックfc を
調整する場合には、クロックの基本波若しくは高調波の
いずれかラーモア周波数に一番近いものに着目して重な
りが所定の範囲になるように調整する。また、ラーモア
周波数及び受信回路の特性を調整する場合にも、クロッ
クの基本波若しくは高調波のいずれかラーモア周波数に
一番近いものに着目して重なりが所定の範囲になるよう
に周波数を選択し、この周波数を実現するような静磁場
の強さを求めるようにする。
【0044】実際には被検体からのNMR信号はラーモ
ア周波数を中心として一定の広がりを有しており、これ
に合わせて受信回路の周波数特性も広がりを有するよう
に設定されている。また、受信回路の周波数特性は裾の
部分になるに従って減衰するように構成されているの
で、この帯域内でクロックの基本波若しくは高調波が所
定のレベル以下になるように受信回路の調整を行うよう
にする。
【0045】そして、重なる周波数におけるクロックの
基本波若しくは高調波のレベル,受信回路の周波数特性
(受信帯域の各周波数における増幅率若しくは減衰率)
を予め測定しておいて、イメージングに悪影響を与えな
いか、又は、与える悪影響が無視できる程度である範囲
(レベルの値及び受信回路の増幅特性との関係)を把握
しておく。例えば、NMR信号のレベルがある程度大き
い場合には、クロックの基本波若しくは高調波は相対的
にマスクされ、影響が小さいこともある。逆に、NMR
信号のレベルが小さい場合にはクロックの基本波若しく
は高調波の影響が大きくなることもある。また、受信回
路の周波数特性に従って、受信回路の中心周波数では悪
影響が出易く、中心周波数から離れるに従って悪影響が
出難くなることもある。そこで、少なくとも悪影響を無
視できるような範囲を上記の所定の範囲として、重なり
の調整を行なうようにする。尚、ここでクロックの基本
波若しくは高調波のレベルは、絶対値又はNMR信号と
の相対値のいずれであっても良い。また、電力,電流,
電圧,振幅のいずれか回路に適したものを測定するよう
にする。
【0046】このように構成することで、被検体に対し
て供給する高周波パルスにより発生するNMR信号を増
幅する受信回路の周波数帯域とディジタル回路で用いる
クロックの基本波若しくは高調波の周波数との重なりに
よりクロックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処
理に影響を与えない所定の範囲になるので、ディジタル
回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波がイメー
ジングに影響を与えることがなくなる。
【0047】尚、以上の実施例では単一のクロックを用
いる場合について説明を行ったが、装置によってはシス
テム用,バス用等の複数の異なる周波数のクロックを用
いることも有る。その様な場合には各クロックの基本波
若しくは高調波の周波数がNMR信号の周波数と重なら
ないか、又は、上述の所定の範囲で重なるように構成す
る必要がある。
【0048】また、単一のクロックを用いる装置であっ
ても、各処理回路内で分周を行って異なる低い周波数を
生成して用いていることがある。この場合には、そのよ
うな分周によって生成された周波数の高調波についても
上述の各実施例と同様な構成にする必要がある。
【0049】そして、以上の各実施例ではMRI装置を
用いて画像診断装置の具体的説明を行ったが、ここで説
明に用いたMRI装置以外にも被検体からの受信信号を
用いると共に、ディジタル回路を使用する各種の画像診
断装置(CT装置や超音波診断装置等)に適用すること
が可能である。そのような場合にも、上述の周波数の関
係を満たすように構成することで、イメージングに良好
な結果が得られる。
【0050】以上詳細に説明したように、被検体からの
受信信号の周波数帯域または受信回路の周波数帯域とデ
ィジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波
の周波数とが重ならないように構成された画像診断装置
によれば、被検体からの受信信号の周波数帯域とディジ
タル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周
波数とが重ならないので、ディジタル回路で用いるクロ
ックの基本波若しくは高調波がイメージングに影響を与
えることのない画像診断装置を実現できる。
【0051】また、被検体に対して供給する高周波パル
スにより発生するNMR信号の周波数帯域とディジタル
回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数
とが重ならないように構成されたMRI装置によれば、
NMR信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロ
ックの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないの
で、ディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは
高調波がイメージングに影響を与えることのないMRI
装置を実現できる。
【0052】また、被検体に対して供給する高周波パル
スにより発生するNMR信号を増幅する受信回路の周波
数帯域とディジタル回路で用いるクロックの基本波若し
くは高調波の周波数とが重ならないように構成されたM
RI装置によれば、被検体に対して供給する高周波パル
スにより発生するNMR信号を増幅する受信回路の周波
数帯域とディジタル回路で用いるクロックの基本波若し
くは高調波の周波数とが重ならないので、ディジタル回
路で用いるクロックの基本波若しくは高調波がイメージ
ングに影響を与えることのないMRI装置を実現でき
る。
【0053】また、被検体に対して供給する高周波パル
スにより発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信
帯域の各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用
いるクロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照
し、被検体に対して供給する高周波パルスにより発生す
るNMR信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるク
ロックの基本波若しくは高調波の周波数との重なりによ
りクロックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処理
に影響を与えない所定の範囲になるように構成されたM
RI装置によれば、被検体に対して供給する高周波パル
スにより発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信
帯域の各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用
いるクロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照
し、被検体に対して供給する高周波パルスにより発生す
るNMR信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるク
ロックの基本波若しくは高調波の周波数との重なりによ
りクロックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処理
に影響を与えない所定の範囲になるので、ディジタル回
路で用いるクロックの基本波若しくは高調波がイメージ
ングに影響を与えることのないMRI装置を実現でき
る。
【0054】そして、被検体に対して供給する高周波パ
ルスにより発生するNMR信号を増幅する受信回路の受
信帯域の各周波数における増幅率と、ディジタル回路で
用いるクロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参
照し、被検体に対して供給する高周波パルスにより発生
するNMR信号を増幅する受信回路の周波数帯域とディ
ジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の
周波数との重なりによりクロックの基本波若しくは高調
波がNMR信号の処理に影響を与えない所定の範囲にな
るように構成されたMRI装置によれば、被検体に対し
て供給する高周波パルスにより発生するNMR信号を増
幅する受信回路の受信帯域の各周波数における増幅率
と、ディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは
高調波のレベルとを参照し、被検体に対して供給する高
周波パルスにより発生するNMR信号を増幅する受信回
路の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロックの基
本波若しくは高調波の周波数との重なりによりクロック
の基本波若しくは高調波がNMR信号の処理に影響を与
えない所定の範囲になるので、ディジタル回路で用いる
クロックの基本波若しくは高調波がイメージングに影響
を与えることのないMRI装置を実現できる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
被検体に対して供給する高周波パルスにより発生するN
MR信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロッ
クの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないよう
に構成しているので、NMR信号の周波数帯域とディジ
タル回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周
波数とが重なることがなくなり、ディジタル回路で用い
るクロックの基本波若しくは高調波がイメージングに影
響を与えることのない画像診断装置及びMRI装置を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のMRI装置の構成を示す構
成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の画像診断装置について
クロックの基本波若しくは高調波と受信信号とが重なら
ない様に設定した場合の特性を示す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例の画像診断装置について
クロックの基本波若しくは高調波と受信周波数帯域とが
重ならない様に設定した場合の特性を示す特性図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例の画像診断装置について
クロックの基本波若しくは高調波と受信信号とが一部重
なる様に設定した場合の特性を示す特性図である。
【図5】本発明の第4の実施例の画像診断装置について
クロックの基本波若しくは高調波と受信周波数帯域とが
一部重なる様に設定した場合の特性を示す特性図であ
る。
【図6】従来のMRI装置の特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 RFコイル 2 制御部 3 送受信部 4 信号処理回路 5 表示部 D ディジタル処理ブロック(ディジタル回路)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体からの受信信号の周波数帯域また
    は受信回路の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロ
    ックの基本波若しくは高調波の周波数とが重ならないよ
    うに構成されたことを特徴とする画像診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体に対して供給する高周波パルスに
    より発生するNMR信号の周波数帯域とディジタル回路
    で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数とが
    重ならないように構成されたことを特徴とするMRI装
    置。
  3. 【請求項3】 被検体に対して供給する高周波パルスに
    より発生するNMR信号を増幅する受信回路の周波数帯
    域とディジタル回路で用いるクロックの基本波若しくは
    高調波の周波数とが重ならないように構成されたことを
    特徴とするMRI装置。
  4. 【請求項4】 被検体に対して供給する高周波パルスに
    より発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信帯域
    の各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用いる
    クロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照し、 被検体に対して供給する高周波パルスにより発生するN
    MR信号の周波数帯域とディジタル回路で用いるクロッ
    クの基本波若しくは高調波の周波数との重なりによりク
    ロックの基本波若しくは高調波がNMR信号の処理に影
    響を与えない所定の範囲になるように構成されたことを
    特徴とするMRI装置。
  5. 【請求項5】 被検体に対して供給する高周波パルスに
    より発生するNMR信号を増幅する受信回路の受信帯域
    の各周波数における増幅率と、ディジタル回路で用いる
    クロックの基本波若しくは高調波のレベルとを参照し、 被検体に対して供給する高周波パルスにより発生するN
    MR信号を増幅する受信回路の周波数帯域とディジタル
    回路で用いるクロックの基本波若しくは高調波の周波数
    との重なりによりクロックの基本波若しくは高調波がN
    MR信号の処理に影響を与えない所定の範囲になるよう
    に構成されたことを特徴とするMRI装置。
JP6139819A 1994-06-22 1994-06-22 画像診断装置及びmri装置 Pending JPH08590A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002306446A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁気共鳴撮像装置およびその方法
JP2008264101A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Mri装置およびrfパルス生成回路

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