JPH0858612A - 作業機の走行装置 - Google Patents

作業機の走行装置

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JPH0858612A
JPH0858612A JP22559694A JP22559694A JPH0858612A JP H0858612 A JPH0858612 A JP H0858612A JP 22559694 A JP22559694 A JP 22559694A JP 22559694 A JP22559694 A JP 22559694A JP H0858612 A JPH0858612 A JP H0858612A
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JP
Japan
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mild
spin
shaft
rotation
turn
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Withdrawn
Application number
JP22559694A
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English (en)
Inventor
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Publication of JPH0858612A publication Critical patent/JPH0858612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤操作の防止。 【構成】 左右クラッチと、伝達する回転に制動を与え
る左右ブレーキと、減速および逆回転を伝達する減速逆
回転機構を設ける。ピボットターンと、左右ホイル軸の
うち旋回外側のホイル軸の回転数に対して所定の減速比
率により旋回内側のホイル軸を駆動回転させて行なうマ
イルドターンと、左右ホイル軸を互いに逆転させるスピ
ンターンとを可能に構成する。運転席に設けた左フット
ペダルと右フットペダルにより旋回操作するように構成
する。スピンおよびマイルドターンのときは、同時に左
フットペダル10と右フットペダル11の両方を踏んで
も旋回しないように構成した作業機の走行装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業機の走行装置に係
るものであり、特に旋回の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、入力軸と、副変速軸と、副変速軸の
回転を左右ホイル軸に伝達するのを入切させる左右クラ
ッチおよび左右ホイル軸に伝達する回転に制動を与えて
旋回するピボットターンを可能にする左右ブレーキを設
けたサイドクラッチ軸と、左右ホイル軸を互いに逆転さ
せる逆転機構と、左右ホイル軸のうち旋回外側のホイル
軸の回転数に対して所定の減速比率により旋回内側のホ
イル軸を駆動回転させて行なうマイルドターン用の回転
を切替え伝達するスピン・マイルド切替伝達機構とから
なり、運転席に設けた左フットペダルと右フットペダル
により旋回操作するように構成したものは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、左右フ
ットペダルを同時に踏むことが可能で、しかも、作業者
の意思は不明であるからどちらかを優先させることもで
きず、スピンおよびマイルドモード選択した状態では、
無秩序な操作信号が送出されてバルブが複雑に開閉し、
機体進行方向が左右に振れるハッチング現象が発生する
という課題がある。
【0004】
【発明の目的】左右フットペダルによる旋回操作におけ
る誤操作の防止、走行安定性の確保、作業機の走行操作
の容易化、確実化。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、入力
軸17と、該入力軸17の回転が伝達される副変速軸2
0と、該副変速軸20より左右ホイル軸37、37’に
伝達する回転を入切させる左右クラッチ28、28’お
よび左右ホイル軸37、37’に伝達する回転に制動を
与えて旋回するピボットターンを可能にする左右ブレー
キ31、31’を設けたサイドクラッチ軸24と、該ス
ピン・マイルド用クラッチ43、43’を有し左右ホイ
ル軸37、37’を互いに逆転させるスピンまたは左右
ホイル軸37、37’のうち旋回外側のホイル軸の回転
数に対して所定の減速比率により旋回内側のホイル軸を
駆動回転させて行なうマイルドターンするために回転を
伝達するスピン・マイルド用伝達軸40と、該スピン・
マイルド用伝達軸40と同軸状であって前記スピンまた
は前記マイルドターンの回転を切替え伝達するスピン・
マイルド切替歯車51を有するスピン・マイルド用切替
軸50と、前記スピン・マイルド切替歯車51に前記マ
イルドターン用の回転を伝達するマイルド用出力歯車5
3を有し前記副変速軸20と同軸状に設けたマイルド用
出力軸52と、前記スピン・マイルド切替歯車51に前
記スピンターン用の回転を伝達するスピン用出力歯車5
6を有し前記サイドクラッチ軸24と同軸状に設けたス
ピン用出力軸55とからなり、運転席7近傍に設けた左
フットペダル10と右フットペダル11により旋回操作
するように構成し、スピンおよびマイルドターンのとき
は、同時に左フットペダル10と右フットペダル11の
両方を踏んでも旋回しないように構成した作業機の走行
装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
はコンバインの機体フレーム、2は該機体フレーム1の
下方の左右一対のクローラー3を有する走行装置、4は
前記機体フレーム1の上方の脱穀装置、5は刈取部、6
はグレンタンク、7は運転席、8は操縦部7に設けた方
向変換および刈取部5の上下操作用のパワステレバー
8、9は同主変速レバー、10、11は左右フットペダ
ルである。16はエンジンの回転を前記走行装置2に伝
達するミッションケース、17はミッションケース16
に設けた入力軸であり、入力軸17にはエンジンの回転
が直接または油圧式変速装置(ハイドロスタチックトラ
ンスミッション)を介して伝達される。18は入力軸1
7に摺動自在に設けた歯車群、19はシフタ、20は副
変速軸20、21は副変速軸に固定した歯車群、22は
副変速軸20に固定の駆動歯車、23はサイドクラッチ
軸24に固定のセンターギヤである。センターギヤ23
の左右両側部にはクラッチ爪25を設け、センターギヤ
23の左右両側に設けたサイドクラッチギヤ26、2
6’に設けたクラッチ爪27を継脱自在に係合するよう
にして、左右クラッチ28、28’を構成する。即ち、
サイドクラッチギヤ26、26’はサイドクラッチ軸2
4に対して摺動のみ自在に設けられ、サイドクラッチギ
ヤ26、26’が摺動することで、左右クラッチ28、
28’を入り切りさせる。また、図示は省略するが、サ
イドクラッチじく24にはサイドクラッチギヤ26、2
6’を左右クラッチ28、28’が入りになるように付
勢するバネを設けている。29は左右クラッチ28、2
8’を入り切りさせうるシフタである。サイドクラッチ
軸24の左右両側のミッションケース16には左右固定
ドラム30、30’を設け、左右固定ドラム30、3
0’内に左右ブレーキ31、31’を設ける。前記左右
ブレーキ31、31’は、サイドクラッチ軸24と共に
回転する回転ディスク32、32’を、前記左右固定ド
ラム30、30’内に設けた固定ディスク33、33’
に接離自在に摺接するようにして構成する。35は中間
軸であり、中間軸35にはサイドクラッチギヤ26、2
6’に常時噛み合う中間歯車36、36’を回転のみ自
在に遊嵌し、中間歯車36、36’には左右のホイル軸
37、37’に設けたホイル歯車38、38’を噛み合
わせる。
【0007】しかして、旋回は、パワステレバー8また
は左右フットペダル10、11の操作で、左右いずれか
のクローラー3の回転に制動を与えて旋回するピボット
ターンと、左右のクローラー3のうち旋回外側のクロー
ラー3の回転数に対して所定の減速比率により旋回内側
のクローラー3を駆動回転させて行なうマイルドターン
と、左右のクローラー3を互いに逆転させるスピンター
ンとを行えるように構成し、副変速軸20とサイドクラ
ッチ軸24と中間軸35の近傍には、スピン・マイルド
用伝達軸40を設け、スピン・マイルド用伝達軸40に
はスピン・マイルド用伝達歯車41、41’を遊嵌し、
スピン・マイルド用伝達歯車41、41’は前記中間歯
車36、36’と一体回転するように設けた受動歯車4
2、42’に噛み合わせる。スピン・マイルド用伝達歯
車41、41’とスピン・マイルド用伝達軸40との間
にはスピン・マイルド用クラッチ43、43’を設け
る。スピン・マイルド用クラッチ43、43’は、スピ
ン・マイルド用伝達軸40に固定の回転ドラム44、4
4’内の回転ディスク45、45’を、スピン・マイル
ド用伝達歯車41、41’と一体回転するように設けた
回転ディスク46、46’に接離自在に摺接するように
して構成する。
【0008】前記スピン・マイルド用伝達軸40の側部
には、スピン・マイルド用伝達軸40とは一体または別
体であるが一体回転するスピン・マイルド用切替軸50
を設け、スピン・マイルド用切替軸50にはスピン・マ
イルド切替歯車51を摺動自在に設ける。そして、副変
速軸20の側部には、副変速軸20とは一体または別体
であるが一体回転するマイルド用出力軸52を設け、マ
イルド用出力軸52にはマイルド用出力歯車53を設け
る。また、 前記サイドクラッチ軸24の側部には、サイ
ドクラッチ軸24とは一体または別体であるが一体回転
するスピン用出力軸55を設け、スピン用出力軸55に
はスピン用出力歯車56を設け、 前記スピン・マイルド
切替歯車51をシフタ57により摺動させてマイルド用
出力歯車53またはスピン用出力歯車56に噛み合わせ
て、スピンターンとマイルドターンとに切替える。
【0009】60はクラッチ切替バルブ、61、61’
は前記シフタ29を作用させて左右クラッチ28、2
8’および左右ブレーキ31、31’を入り切りさせる
シリンダ、62はパワステレバー8の操作により作動す
るバルブ、63はスピン・マイルドモードのとき油路6
4に送油してシリンダ61、61’の中立位置を保持さ
せるバルブ、65はスピン・マイルド用クラッチ切替バ
ルブ、66はスピン・マイルド用クラッチ43、43’
の回転ディスク45、45’と回転ディスク46、4
6’とを接離させるシリンダである。前記クラッチ切替
バルブ60とスピン・マイルド用クラッチ切替バルブ6
5は、単一のバルブで、左右のシリンダを制御するの
で、また、68はターンモードを、ピボットモードと、
マイルドモードと、スピンモードとに切替えるモード切
替レバーであり、基部に判別スイッチ69を設けて、ピ
ボットモードと、マイルドモードおよびスピンモードと
を判別し、これにより前記バルブ63を作動させる。7
0はコントロールボックス、71はパワステ位置検出ス
イッチ、72はフット検出スイッチである。
【0010】しかして、本発明は、機体を走行させる際
の旋回操作の制御に関するもので、旋回は、パワステレ
バー8または左右フットペダル10、11により、ピボ
ットターンと、マイルドターンと、スピンターンとを行
え、パワステレバー8の操作は、左フットペダル10の
操作に優先させるが、左フットペダル10と右フットペ
ダル11は、どちらかを優先させることはできず、ま
た、同時に踏むこともあって無秩序な操作信号が送出さ
れ、バルブ63とスピン・マイルド用クラッチ切替バル
ブ65が複雑に開閉して、機体進行方向が左右に振れる
ハッチング現象が発生するが、本発明は、モード切替レ
バー68によりスピンおよびマイルドモード選択したと
き、同時に左フットペダル10と右フットペダル11の
両方を踏んでも、該操作を無視し、相反する操作信号を
送出するのを防止して旋回させず、走行を安定させる。
【0011】前記の場合の「同時」に左フットペダル1
0と右フットペダル11の両方を踏むというのは、コン
トロールボックス70からみた厳密な意味の同時ではな
く、人間の感性において同時と思われるタイミングを含
む。また、一方の左フットペダル10を踏んでいる時
に、誤って他方の右フットペダル11を踏んだときは、
「同時」ではなく、この場合は、既に踏んでいる左フッ
トペダル10からの信号により操作して走行する。ま
た、コントロールボックス70は、自動方向制御部73
が作動しているときは、モード切替レバー68の操作に
よりモードをスピンおよびマイルドを選択していても、
スピンおよびマイルドターンをさせないように制御し、
モード切替レバー68の操作によりモードをスピンおよ
びマイルドを選択しているときは、自動方向制御部73
を作動させない。
【0012】前記左右クラッチ28、28’を入り切り
させるシフタ29は軸75に固定され、軸75にはアー
ム76を取付け、各アーム76は前記シリンダ61、6
1’からなるプッシュシリンダ77のロッドに臨ませ、
プッシュシリンダ77のロッドの伸縮によりシフタ29
を回動させるが、前記アーム76の他端にはワイヤー7
8のインナーワイヤー79を接続し、他方のアーム76
にはアウターワイヤー80の自由端を係止し、前記イン
ナーワイヤー79は駐車ブレーキペダル81側に接続
し、アウターワイヤー80は固定部82に固定し、駐車
ブレーキペダル81を踏むと、インナーワイヤー79が
牽引され、この反力によりアウターワイヤー80は伸長
させ、アーム76を回動させて、左右のシフタ29を左
右ブレーキ31、31’を作動させる。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。エンジンの回転が入力軸1
7に伝達され、入力軸17の回転が副変速軸20に固定
の駆動歯車22を介してサイドクラッチ軸24に固定の
センターギヤ23に伝達され、左右クラッチ28、2
8’は、シリンダ61、61’の油圧を下げると、バネ
(図示は省略)がサイドクラッチギヤ26、26’を押
して、センターギヤ23の左右両側部のクラッチ爪25
にサイドクラッチギヤ26、26’に設けたクラッチ爪
27を係合させて入りとなる。これによりサイドクラッ
チギヤ26、26’が回転し、サイドクラッチギヤ2
6、26’は中間歯車36、36’を介してホイル軸3
7、37’に回転を伝達して走行装置2を駆動させて、
走行させる。
【0014】しかして、ターンモード切替レバーをピボ
ットモードにし、パワステレバー8を左右のいずれかに
傾倒操作すると、左右サイドクラッチギヤ26、26’
のいずれか一方のクラッチ爪27を離脱させ、例えば、
左シリンダ61に送油し、シフタ29を回動させて左サ
イドクラッチギヤ26を摺動させ、センターギヤ23の
左側のクラッチ爪25より左サイドクラッチギヤ26の
クラッチ爪27を離脱させ、左クラッチ28を「切」と
し、クラッチ爪27を完全に離脱させた中立位置を越え
てサイドクラッチ軸24に対して摺動させ、左サイドク
ラッチギヤ26に設けた回転ディスク32をミッション
ケース16に固定の固定ディスク33に当接させ、左ブ
レーキ31を作動させ、回転ディスク32の回転に制動
を与えるから、左サイドクラッチギヤ26を介して左ホ
イル軸37の回転を減速させて、左旋回のピボットター
ンを行なう。モード切替レバー68を切替えると、コン
トロールボックス70の制御モードがピボットモードか
らマイルドモードに変わり、シフタ57を切替えて、ス
ピン・マイルド切替歯車51をマイルド用出力歯車53
に噛み合わせ、スピン・マイルド用切替軸50およびス
ピン・マイルド用伝達軸40を所定比率に減速した減速
回転させ、次に、パワステレバー8を傾倒操作すると、
クラッチ切替バルブ60を切替えて、左右クラッチ2
8、28’の一方を切にし、 例えば、左クラッチ28を
「切」とし、次に、スピン・マイルド用クラッチ切替バ
ルブ65を切替えて、左スピン・マイルド用クラッチ4
3を入りにし、スピン・マイルド用伝達軸40の回転を
左スピン・マイルド用伝達歯車41に伝達し、スピン・
マイルド用伝達歯車41の回転を受動歯車42、中間歯
車36を介して左ホイル歯車38に伝達して、旋回内側
の左ホイル軸37の回転を減速させて、左旋回のマイル
ドターンを行なう。
【0015】しかして、モード切替レバー68により切
替えて、コントロールボックス70の制御モードをマイ
ルドモードからスピンモードに変えると、シフタ57は
スピン・マイルド切替歯車51をスピン用出力歯車56
に噛み合わせ、スピン・マイルド用切替軸50およびス
ピン・マイルド用伝達軸40を反対に回転させ、次に、
パワステレバー8を傾倒操作すると、クラッチ切替バル
ブ60を切替えて、左右クラッチ28、28’の一方を
切にし、 例えば、左クラッチ28を「切」とし、次に、
スピン・マイルド用クラッチ切替バルブ65を切替え
て、左スピン・マイルド用クラッチ43、43’を入り
にし、スピン・マイルド用伝達軸40の回転を左スピン
・マイルド用伝達歯車41に伝達し、スピン・マイルド
用伝達歯車41の回転を受動歯車42、中間歯車36を
介して左ホイル歯車38に伝達して、左ホイル軸37と
右ホイル軸37’とを互いに反対に回転させて、左右の
クローラー3を互いに逆転させるスピンターンを行う。
【0016】前記のスピン・マイルドモードを選択する
と、コントロールボックス70はバルブ63を切替え
て、油路64に送油してシリンダ61、61’の中立位
置を保持させる。即ち、シリンダ61、61’に送油
し、シフタ29を回動させてサイドクラッチギヤ26、
26’を摺動させ、センターギヤ23のクラッチ爪25
よりサイドクラッチギヤ26、26’のクラッチ爪27
を離脱させると、左右クラッチ28、28’を「切」に
するが、これ以上シリンダ61、61’に送油される
と、サイドクラッチギヤ26、26’は中立位置を越え
てブレーキ31、31’を作動させることになってしま
うので、油路64より送油してシリンダ61、61’の
中立位置を保持する。しかして、パワステレバー8に変
えて、左右フットペダル10、11を踏むと、前記した
ように、種々のモードのターンを行え、パワステレバー
8の操作では、同時に左右に傾倒させることはできない
から、相反する信号を送出することはなく、また、パワ
ステレバー8の操作はフットペダル10、11の操作に
優先させているから、パワステレバー8とフットペダル
10、11との間で相反する信号を送出することもない
が、左フットペダル10と右フットペダル11は、同時
に踏むことが可能で、しかも、作業者の意思は不明であ
るからどちらかを優先させることもできず、モード切替
レバー68によりスピンおよびマイルドモード選択した
状態で、仮に、左フットペダル10と右フットペダル1
1を同時に踏むと無秩序な操作信号が送出され、バルブ
63とスピン・マイルド用クラッチ切替バルブ65が複
雑に開閉して、機体進行方向が左右に振れるハッチング
現象が発生するが、本発明ではスピンおよびマイルドモ
ード選択したときは、同時に左フットペダル10と右フ
ットペダル11の両方を踏んでも、該操作を無視し、信
号を送出しないように構成しているから、無秩序な操作
信号が送出されるのを防止でき、前記ハッチング現象の
発生を防止する。したがって、走行を安定させ、作業者
の意思に反する方向へ走行するのも防止でき、誤操作に
基づく危険発生を防止し、操作性を向上させる。
【0017】前記の場合の「同時」に左フットペダル1
0と右フットペダル11の両方を踏んだというのは、コ
ントロールボックス70からみた厳密な意味の同時では
なく、人間の感性において同時と思われるタイミングも
含むから、一層誤操作の弊害を防止する。また、既に一
方の左フットペダル10を踏んでいる時に、誤って他方
の右フットペダル11を踏んだときは、同時ではなく、
この場合は、既に踏んでいる左フットペダル10からの
信号により操作して走行するから、作業者の意思を尊重
した方向制御となる。即ち、既に踏んでいる操作は、作
業者の認識している走行方向であり、この操作を優先さ
せ、後から踏んだ誤操作を排除するので、作業者の意思
を尊重でき、操作性を向上させる。
【0018】また、コントロールボックス70は、自動
方向制御部73が作動しているときは、モード切替レバ
ー68の操作によりモードをスピンおよびマイルドを選
択していても、スピンおよびマイルドターンをさせない
ように制御し、モード切替レバー68の操作によりモー
ドをスピンおよびマイルドを選択しているときは、自動
方向制御部73を作動させないから、頻繁に急激な方向
変換するのを防止して安定して走行させることができ
る。また、前記クラッチ切替バルブ60とスピン・マイ
ルド用クラッチ切替バルブ65は、単一のバルブで、左
右のシリンダを制御するので、相反する信号が送出され
たときの弊害を最小にする。
【0019】
【効果】本発明は、入力軸17と、該入力軸17の回転
が伝達される副変速軸20と、該副変速軸20より左右
ホイル軸37、37’に伝達する回転を入切させる左右
クラッチ28、28’および左右ホイル軸37、37’
に伝達する回転に制動を与えて旋回するピボットターン
を可能にする左右ブレーキ31、31’を設けたサイド
クラッチ軸24と、該スピン・マイルド用クラッチ4
3、43’を有し左右ホイル軸37、37’を互いに逆
転させるスピンまたは左右ホイル軸37、37’のうち
旋回外側のホイル軸の回転数に対して所定の減速比率に
より旋回内側のホイル軸を駆動回転させて行なうマイル
ドターンするために回転を伝達するスピン・マイルド用
伝達軸40と、該スピン・マイルド用伝達軸40と同軸
状であって前記スピンまたは前記マイルドターンの回転
を切替え伝達するスピン・マイルド切替歯車51を有す
るスピン・マイルド用切替軸50と、前記スピン・マイ
ルド切替歯車51に前記マイルドターン用の回転を伝達
するマイルド用出力歯車53を有し前記副変速軸20と
同軸状に設けたマイルド用出力軸52と、前記スピン・
マイルド切替歯車51に前記スピンターン用の回転を伝
達するスピン用出力歯車56を有し前記サイドクラッチ
軸24と同軸状に設けたスピン用出力軸55とからな
り、運転席7近傍に設けた左フットペダル10と右フッ
トペダル11により旋回操作するように構成し、スピン
およびマイルドターンのときは、同時に左フットペダル
10と右フットペダル11の両方を踏んでも旋回しない
ように構成した作業機の走行装置としたものであるか
ら、同時に左フットペダル10と右フットペダル11の
両方を踏んでも、旋回させないので、ハッチング現象の
発生を防止して、走行を安定させるとともに、作業者の
意思に反する方向へ走行するのも防止でき、誤操作に基
づく危険発生を防止し、操作性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 作業機の側面図。
【図2】 操作部の平面略図。
【図3】 ミッションケースの展開状態の略図。
【図4】 油圧回路図。
【図5】 切替えレバーの作用状態図。
【図6】 回路図。
【図7】 回路図。
【図8】 駐車ブレーキの略図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…クローラー、4
…脱穀装置、5…刈取部、6…運転席、7…操縦部、8
…パワステレバー、9…主変速レバー、10…左フット
ペダル、11…右フットペダル、16…ミッションケー
ス、17…入力軸、18…歯車群、19…シフタ、20
…副変速軸、21…歯車群、22…駆動歯車、23…セ
ンターギヤ、24…サイドクラッチ軸、25…クラッチ
爪、26、26’…サイドクラッチギヤ、27…クラッ
チ爪、28、28’…左右クラッチ、29…シフタ、3
0、30’…左右固定ドラム、31、31’…左右ブレ
ーキ、32、32’…回転ディスク、33、33’…固
定ディスク、35…中間軸、36、36’…中間歯車、
37、37’…ホイル軸、38、38’…ホイル歯車、
40…スピン・マイルド用伝達軸、41、41’…スピ
ン・マイルド用伝達歯車、42、42’…受動歯車、4
3、43’…スピン・マイルド用クラッチ、44、4
4’…回転ドラム、45、45’…回転ディスク、4
6、46’…回転ディスク、50…スピン・マイルド用
切替軸、51…スピン・マイルド切替歯車、52…マイ
ルド用出力軸、53…マイルド用出力歯車、55…スピ
ン用出力軸、56…スピン用出力歯車、57…シフタ、
60…クラッチ切替バルブ、61、61’…シリンダ、
62…バルブ、63…バルブ、64…油路、65…スピ
ン・マイルド用クラッチ切替バルブ、66、66’…シ
リンダ、68…モード切替レバー、69…判別スイッ
チ、70…コントロールボックス、72…フット検出ス
イッチ、73…自動方向制御部、74…スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸17と、該入力軸17の回転が伝
    達される副変速軸20と、該副変速軸20より左右ホイ
    ル軸37、37’に伝達する回転を入切させる左右クラ
    ッチ28、28’および左右ホイル軸37、37’に伝
    達する回転に制動を与えて旋回するピボットターンを可
    能にする左右ブレーキ31、31’を設けたサイドクラ
    ッチ軸24と、該スピン・マイルド用クラッチ43、4
    3’を有し左右ホイル軸37、37’を互いに逆転させ
    るスピンまたは左右ホイル軸37、37’のうち旋回外
    側のホイル軸の回転数に対して所定の減速比率により旋
    回内側のホイル軸を駆動回転させて行なうマイルドター
    ンするために回転を伝達するスピン・マイルド用伝達軸
    40と、該スピン・マイルド用伝達軸40と同軸状であ
    って前記スピンまたは前記マイルドターンの回転を切替
    え伝達するスピン・マイルド切替歯車51を有するスピ
    ン・マイルド用切替軸50と、前記スピン・マイルド切
    替歯車51に前記マイルドターン用の回転を伝達するマ
    イルド用出力歯車53を有し前記副変速軸20と同軸状
    に設けたマイルド用出力軸52と、前記スピン・マイル
    ド切替歯車51に前記スピンターン用の回転を伝達する
    スピン用出力歯車56を有し前記サイドクラッチ軸24
    と同軸状に設けたスピン用出力軸55とからなり、運転
    席7近傍に設けた左フットペダル10と右フットペダル
    11により旋回操作するように構成し、スピンおよびマ
    イルドターンのときは、同時に左フットペダル10と右
    フットペダル11の両方を踏んでも旋回しないように構
    成した作業機の走行装置。
JP22559694A 1994-08-26 1994-08-26 作業機の走行装置 Withdrawn JPH0858612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014141792A1 (ja) * 2013-03-14 2014-09-18 ヤンマー株式会社 コンバイン
WO2019058899A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 株式会社小松製作所 作業車両、及び作業車両の制御方法

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