JPH0858456A - ダンプ車両の過負荷防止装置 - Google Patents

ダンプ車両の過負荷防止装置

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JPH0858456A
JPH0858456A JP20169094A JP20169094A JPH0858456A JP H0858456 A JPH0858456 A JP H0858456A JP 20169094 A JP20169094 A JP 20169094A JP 20169094 A JP20169094 A JP 20169094A JP H0858456 A JPH0858456 A JP H0858456A
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JP
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fluid
pressure
valve
cylinder
switching valve
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JP20169094A
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Itaru Ootakuma
到 太田隈
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】過負荷状態での荷箱の傾動時に油圧シリンダに
供給される圧油の圧力が荷箱の過負荷状態に対応する所
定圧となったときに荷箱の傾動を規制する過負荷防止装
置を提供する。 【構成】荷箱傾動用の油圧シリンダ12に、圧油の給排を
切換える3位置切換弁21を介してポンプ22およびタンク
23を連結する。荷箱傾動時に第2連結管部24b 内の圧油
が所定圧になったときに荷箱の傾動を規制する規制手段
40を、圧油の一部をタンクに還流させる導入管41と、そ
の圧油の一部を導入させるシーケンス弁42と、上記導入
管及びシーケンス弁とは別に、導入管のシーケンス弁下
流に介設した絞り弁46と、導入管のシーケンス弁下流で
かつ絞り弁上流に介設され、ヘッド側室43b に導入され
る圧油により3位置切換弁を荷箱が停止する第3位置に
切換える作動シリンダ43とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンプ車両の過負荷防
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダンプ車両においては、車体枠
と該車体枠上に搭載された荷箱との間に、荷箱を傾動さ
せるように伸長する伸縮自在な流体シリンダが設けら
れ、該流体シリンダには、その流体シリンダに対する流
体の給排を切換える切換弁、例えば3位置切換弁などを
介してポンプおよびタンクが接続され、この3位置切換
弁が第1位置に切換わったときに流体シリンダに流体を
供給して上記荷箱を傾動させ、第2位置に切換わったと
きに流体シリンダから流体を排出して荷箱を倒伏させ、
第3位置に切換わったときに流体シリンダに対する流体
の給排を中止して荷箱を停止させるように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近来、荷箱
への積載重量を越えた荷物の過積載に対する取締まりが
厳しくなり、荷箱への荷物の過積載を不能にする対策が
切望されていた。尚、流体シリンダの圧力が異常に高く
なったときには、リリーフ弁を開いて流体シリンダの圧
力を下げることが通常行われているが、リリーフ弁の設
定圧は、かなり高く設定されているため、過負荷状態で
もリリーフ弁が開くことはない。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、過負荷状態での荷箱の傾
動時に流体シリンダに対して高圧の流体が供給されるこ
とに着目し、流体シリンダへの流体の圧力が荷箱の過負
荷状態に対応する所定圧となったときに荷箱の傾動を規
制する過負荷防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、ダンプ車
両の過負荷防止装置として、車体枠と該車体枠上に搭載
された荷箱との間に、荷箱を傾動させるように伸長する
伸縮自在な流体シリンダが設けられ、該流体シリンダに
は、その流体シリンダに対する流体の給排を切換える切
換弁を介してポンプおよびタンクが接続されており、上
記切換弁の切換操作により荷箱が傾動、倒伏または停止
するように構成されたダンプ車両を前提とする。そし
て、上記荷箱の傾動時に流体シリンダに供給される流体
の圧力が荷箱の過負荷状態に対応する所定圧になったと
き、荷箱の傾動を規制する規制手段を備える構成とした
ものである。
【0006】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の規制手段を特定し、流体シリンダ
に供給される流体が導入可能とされ、その導入された流
体をタンクに還流させる導入管と、該導入管に設けら
れ、上記流体シリンダへの流体の圧力が所定圧となった
ときに開くリリーフ弁とを備える構成としたものであ
る。
【0007】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の規制手段を特定し、流体シリンダ
に供給される流体が導入可能とされ、その導入された流
体をタンクに還流可能とする導入管と、該導入管に設け
られ、上記流体シリンダへの流体の圧力が所定圧となっ
たときに開くシーケンス弁と、上記導入管とシーケンス
弁とは別に、上記導入管のシーケンス弁下流に介設され
た絞り弁と、上記導入管のシーケンス弁下流でかつ絞り
弁上流に介設され、導入管を介してヘッド側室に導入さ
れる流体により荷箱が停止するように切換弁を切換える
作動シリンダとを備える構成としたものである。
【0008】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
請求項3記載の発明の切換弁を特定し、3位置切換弁よ
りなる構成とし、作動シリンダのピストンロッドをロッ
ド側室方向に移動させる作動シリンダの伸長時に3位置
切換弁を荷箱が停止する位置に切換えるよう,3位置切
換弁の操作軸の一端と作動シリンダのピストンロッドの
先端とを同一軸線上において対向させた状態で、一体的
に連設する構成としたものである。
【0009】さらに、請求項5記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1記載の発明の規制手段を特定し、流体
シリンダに供給される流体の圧力が所定圧未満のときに
OFF状態に保持され、上記流体シリンダへの流体の圧
力が所定圧になったときにON状態に切換わる圧力スイ
ッチと、上記流体シリンダへの流体をタンクに還流可能
とする還流管と、該還流管に介設され、上記圧力スイッ
チがON状態に切換わったときに開作動する開閉弁とを
備える構成としたものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
過負荷状態で荷箱を傾動させるように切換弁を切換える
と、流体シリンダに供給される流体の圧力が荷箱の過負
荷状態に対応する所定圧となり、このように流体シリン
ダへの流体が所定圧となったときに規制手段により荷箱
の傾動が規制されて、過負荷時の荷箱の傾動が不能とな
る。
【0011】請求項2記載の発明では、過負荷状態で荷
箱を傾動させるように切換弁を切換えると、流体シリン
ダに供給される流体の圧力が所定圧になったときに導入
管に設けたリリーフ弁が開き、上記流体シリンダへの流
体が導入管よりリリーフ弁を介してタンクに還流されて
荷箱の傾動を規制し、過負荷時の荷箱の傾動を不能にで
きる。
【0012】請求項3記載の発明では、過負荷状態で荷
箱を傾動させるように切換弁を切換えると、流体シリン
ダに供給される流体の圧力が所定圧になったときに導入
管のシーケンス弁が開き、該導入管に導入された流体
は、絞り弁により徐々にタンクに還流される一方、導入
管の絞り弁上流に介設した作動シリンダのヘッド側室に
導入されて切換弁を荷箱が停止するように切換えて荷箱
の傾動を規制し、過負荷時の荷箱の傾動を不能にでき
る。
【0013】しかも、上記の如く切換弁を荷箱が停止す
るように切換えて荷箱の傾動を規制することから、流体
シリンダに供給される流体の全量を導入管を介してタン
クに還流させる必要がなく、シーケンス弁として上記流
体シリンダへの流体のうちの一部のみを導入管に導入さ
せる小型のものにできる。
【0014】請求項4記載の発明では、3位置切換弁の
操作軸の一端と作動シリンダのピストンロッドの先端と
が同軸上に対向した状態で、3位置切換弁及び作動シリ
ンダが一体的に連設されているので、作動シリンダが伸
長したときに3位置切換弁を荷箱が停止する位置にダイ
レクトにかつ確実に切換わり、3位置切換弁の切換操作
の確実性が高められる。
【0015】さらに、請求項5記載の発明では、過負荷
状態での荷箱の傾動時、切換弁を荷箱が傾動する位置に
切換えて流体シリンダに供給される流体の圧力が所定圧
になると、圧力スイッチがON状態に切換わり、この圧
力スイッチがON状態に切換わったときに還流管に介設
した開閉弁も開作動して還流管を連通し、上記流体シリ
ンダへの流体が還流管を介してタンクに還流されて荷箱
の傾動を規制して、過負荷時の荷箱の傾動を不能にでき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図4は本発明の第1実施例に係る過負荷防
止装置を用いたダンプ車両を示し、1はキャビン2の後
部に連設された車両Vの車体枠、3は該車体枠1上に搭
載された傾倒自在な荷箱である。上記車体枠1は、車体
左右側部を前後方向へ延びるフレーム4(図では一方の
み示す)と、該両フレーム4間を所定位置において繋ぐ
クロスメンバ(図示せず)とからなる。上記車体枠1の
後端部左右位置、つまり各フレーム4の後端部には、車
体枠1に対する荷箱3の後方への傾倒中心を構成するヒ
ンジ部材5が設けられている。
【0018】上記荷箱3の下面には、その左右両側端部
を車体前後方向へ延びる荷箱フレーム11(図では一方
のみ示す)が設けられている。また、上記荷箱フレーム
11と上記フレーム4との間には、後述する油圧ポンプ
22からの圧油の供給により伸長する伸縮自在な油圧シ
リンダ12(流体シリンダ)が連携されている。該油圧
シリンダ12は、一端側がホイスト機構10を介して上
記荷箱フレーム11に、他端側が上記フレーム4にそれ
ぞれ回転自在に支持されている。この場合、油圧シリン
ダ12への圧油の供給によりホイスト機構10が伸長す
るように油圧シリンダ12を伸長させることによって、
荷箱3を車体枠1に対して傾動させる一方、油圧シリン
ダ12からの圧油の排出によりホイスト機構10が屈曲
するように油圧シリンダ12を収縮させることによっ
て、荷箱3を車体枠1に対して倒伏させるようにしてい
る。
【0019】また、図1に示すように、上記油圧シリン
ダ12には、上記油圧シリンダ12への圧油の給排状態
を切換える3位置切換弁21(切換弁)、油圧ポンプ2
2(ポンプ)およびタンク23が順次連結管24を介し
て連結されている。該連結管24は、油圧ポンプ22と
タンク23との間に位置する第1連結管部24aと、油
圧ポンプ22と油圧シリンダ12との間に位置する第2
連結管部24bとからなる。上記第2連結管部24bの
下流端(図では上端)は、上記油圧シリンダ12のヘッ
ド側室25aに連結されている。一方、上記油圧シリン
ダ12のロッド側室25bには、上記タンク23と油圧
ポンプ22との間に位置する第1連結管部24aに一端
が接続された排出管20の他端が接続されている。ま
た、上記第2連結管部24bの中途部は、2分岐されて
いて、一方が3位置切換弁21を通る第1分岐管26a
に、他方が3位置切換弁21を迂回する第2分岐管26
bにそれぞれ形成されている。上記3位置切換弁21よ
りも油圧シリンダ12側の第1分岐管26aには、油圧
シリンダ12のヘッド側室25aからの圧油の排出を緩
慢にするためのオリフィス27が介設されている。上記
第2分岐管26bには、油圧ポンプ22から油圧シリン
ダ12のヘッド側室25aへの圧油の供給のみを可能と
する逆止弁28が介設されている。さらに、上記第1連
結管部24aには、3位置切換弁21を通して油圧シリ
ンダ12のヘッド側室25aからの圧油又は油圧ポンプ
22からの圧油をタンク23に返還可能とする返還油路
29の一端が接続されている。そして、上記3位置切換
弁21、油圧ポンプ22、第1連結管部24a及び第2
連結管部24b(第1分岐管26a及び第2分岐管26
b)は、図1に一点鎖線で囲むように、ハウジング30
により囲まれて一体的に形成されてなる。
【0020】上記3位置切換弁21は、機械操作式のス
プール弁よりなり、上記第2連結管部24bの第1分岐
管26aの途中にかつ返還油路29の他端に臨むように
配置され、第1位置(図1に示す左位置)に切換わった
ときに油圧ポンプ22からの圧油を第2連結管部24b
(第2分岐管26b)を介して油圧シリンダ12のヘッ
ド側室25aに圧油を供給して荷箱3を傾動させ、第2
位置(図1に示す右位置)に切換わったときに油圧シリ
ンダ12のヘッド側室25aからの圧油を第2連結管部
24b(第1分岐管26a)及び返還油路29を介して
タンク23に排出して荷箱3を倒伏させ、第3位置(図
1に示す中央位置)に切換わったときに油圧ポンプ22
からの圧油を第2連結管部24b(第1分岐管26a)
及び返還油路29を介してタンク23に戻すことで油圧
シリンダ12のヘッド側室25aに対する圧油の給排を
中止して荷箱3を停止させるように構成されている。ま
た、上記油圧シリンダ12寄りに位置する第2連結管部
24bには、荷箱3に搭載された搭載物の重量を検出す
る自重計32が接続管33を介して連結されている。
【0021】そして、上記油圧シリンダ12寄りに位置
する第2連結管部24bには、下流端がタンク23に開
口され、かつ第2連結管部24b内の圧油の一部を導入
可能としかつその導入した圧油の一部をタンク23に還
流させる導入管41の上流端が連結されている。上記導
入管41の上流端側には、上記3位置切換弁21を第1
位置に切換えて第2連結管部24b(第2分岐管26
b)内の圧油の圧力が荷箱の過負荷状態に対応する所定
圧になったときに開くシーケンス弁42が介設されてい
る。該シーケンス弁42は、図3にも示すように、導入
管41の下流側に連通する第1油路42aと、導入管4
1の上流側に連通する第2油路42bと、上記第1油路
42aに常時連通するチャンバ室42cと、該チャンバ
室42cに摺動自在に設けられ、上記第2油路42bを
チャンバ室42cに対して開閉させる開閉弁42dと、
上記第2油路42bをチャンバ室42cに対して閉塞す
る方向に上記開閉弁42dを付勢するスプリング42e
とからなる。この場合、第2連結管部24b(第2分岐
管26b)内の圧油の圧力が所定圧になると、この圧油
によって、シーケンス弁42は、開閉弁42dがスプリ
ング42eの付勢力に抗して第2油路42bをチャンバ
室42cに対して開放させる方向に作動し、第2連結管
部24b内の圧油の一部が導入管41の上流側からチャ
ンバ室42cを介して導入管41の下流側に導入され
る。
【0022】さらに、上記導入管41およびシーケンス
弁42とは別に、導入管41のシーケンス弁42下流に
は絞り弁46が介設されているとともに、上記導入管4
1のシーケンス弁42下流でかつ絞り弁46上流側には
作動シリンダ43が介設されている。上記導入管41の
作動シリンダ43下流は、管径が狭められており、上記
絞り弁46と相俟って導入管41を介したタンク23へ
の圧油の還流を可及的に緩慢なものにしている。また、
上記作動シリンダ43は、図2にも示すように、ハウジ
ング30に略筒状のブラケット45を介して一体的に取
付けられたシリンダチューブ43aと、該シリンダチュ
ーブ43aの反ブラケット45側に設けられ、上記導入
管41の途中位置に連通管44を介して連通するヘッド
側室43bと、該ヘッド側室43bに対してピストン4
3cにより区画されたロッド側室43dと、上記ピスト
ン43cに基端が取付けられ、先端がシリンダチューブ
43aよりブラケット45内に出没自在なピストンロッ
ド43eと、上記ロッド側室43dに縮装され、上記ピ
ストンロッド43e(ピストン43c)をヘッド側室4
3b方向に付勢するスプリング43fとを備えている。
そして、上記導入管41、シーケンス弁42、絞り弁4
6および作動シリンダ43により、3位置切換弁21を
第1位置に切換えて第2連結管部24b(第2分岐管2
6b)内の圧油の圧力が所定圧になったとき、荷箱3の
傾動を規制する規制手段40が構成されている。
【0023】上記3位置切換弁21及び作動シリンダ4
3は、3位置切換弁21の操作軸つまりスプール軸の一
端と作動シリンダ43のピストンロッド43eの先端と
が同一軸線上において互いに対向した状態で、一体的に
連設されている。この場合、作動シリンダ43は、第2
連結管部24b内の圧油の一部がシーケンス弁42を介
して導入管41に導入されたときに、該導入管41内の
圧油を作動シリンダ43のヘッド側室43bに連通管4
4を介して導入し、この導入した圧油によりピストンロ
ッド43eをスプリング43fの付勢力に抗してロッド
側室43d方向に移動させて先端をブラケット45内に
突出させるように伸長させることで、3位置切換弁21
が第1位置(図2に示す二点鎖線位置)から第3位置
(図2に示す実線位置)に切換えられるようになってい
る。また、導入管41を介してヘッド側室43bに導入
された圧油は、絞り弁46により、ゆっくりとタンク2
3に還流されて、突出状態(ON状態)にあるピストン
ロッド43eを徐々に没入状態(OFF状態)に移動さ
せるようにしている。
【0024】尚、図2に示す一点鎖線位置は3位置切換
弁21の第2位置である。
【0025】したがって、上記第1実施例では、荷箱3
への荷物の積載時に自重計32を無視して過負荷状態で
荷箱3を傾動させるべく3位置切換弁21を第1位置に
切換えると、第2連結管部24b(第2分岐管26b)
内の圧油の圧力が所定圧になったときに導入管41のシ
ーケンス弁42が開き、第2連結管部24bの圧油の一
部が導入管41のシーケンス弁42下流に導入される。
そして、この導入管41に導入された圧油は、絞り弁4
6により徐々にタンク23に還流される一方、導入管4
1の途中位置より作動シリンダ43のヘッド側室43b
に連通管44を介して円滑に導入されて、ヘッド側室4
3b方向のスプリング43fの付勢力に抗してピストン
ロッド43eをロッド側室43d方向に移動させ、この
ピストンロッド43eのロッド側室43d方向への移動
により3位置切換弁21を第1位置から第3位置に切換
えて、油圧シリンダ12に対する圧油の供給を中止して
荷箱3を規制し、過負荷時の荷箱3の傾動を不能にし
て、荷箱3の過負荷状態での傾動を防止する過負荷防止
装置を提供することができる。
【0026】しかも、上記シーケンス弁42は、第2連
結管部24b内の圧油の圧力が所定圧になったことがそ
の圧油のうちの一部を導入管41に導入させることによ
って検出されるものであることから、シーケンス弁42
を小型のもので構成することが可能となり、シーケンス
弁42の製造コスト及び重量の低減化を図ることもでき
る。
【0027】さらに、3位置切換弁21及び作動シリン
ダ43は、その3位置切換弁21の操作軸の一端と作動
シリンダ43のピストンロッド43eの先端とが同軸上
に対向した状態で一体的に連設されているので、作動シ
リンダ43が伸長したときに3位置切換弁21が第1位
置から第3位置にダイレクトにかつ確実に切換わり、3
位置切換弁21の第1位置から第3位置への切換操作の
確実性を高めることができる。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図5に基づい
て説明する。
【0029】この第2実施例では、規制手段の構成を変
更している。
【0030】すなわち、本実施例では、図5に示すよう
に、第2分岐管26bに、該第2分岐管26b内の圧油
の圧力を検出する圧力センサ51を備えている。該圧力
センサ51には、この圧力センサ51からの検出値が所
定圧未満のときにOFF状態に、3位置切換弁21を第
1位置に切換えて第2分岐管26b内の圧油の圧力が所
定圧になったときにON状態にそれぞれ切換わる圧力ス
イッチ52が検出ライン50を介して接続されている。
【0031】油圧ポンプ22側に位置する第2連結管部
24bと、返還油路29との間には、該第2連結管部2
4bと返還油路29との間を連結し、第2連結管部24
b内の圧油をタンク23に還流可能とする還流管53が
設けられている。該還流管53には、第2連結管部24
bと返還油路29とを非連通状態にする第1位置と、第
2連結管部24bと返還油路29とを連通状態にする第
2位置とに切換わる開閉弁としての2位置切換弁54が
介設されている。該2位置切換弁54は、ソレノイドS
OLを有していて、上記圧力スイッチ52がOFF状態
となる,第2分岐管26b内の圧油の圧力が所定圧未満
のときに、第1位置(閉作動位置)に保持される一方、
3位置切換弁21を第1位置に切換えて第2分岐管26
b内の圧油の圧力が所定圧となったときにON状態に切
換わる圧力スイッチ52の切換時に、ソレノイドSOL
を励磁して第2位置(開作動位置)に切換わることによ
って、第2連結管部24bと返還油路29とを連通させ
て第2連結管部24b内の圧油を返還油路29を介して
タンク23に還流させるようにしている。このように、
第2分岐管26b内の圧油の圧力が所定圧になったとき
にON状態に切換わる圧力スイッチ52と、上記還流管
53および2位置切換弁54とによって規制手段55が
構成されている。尚、規制手段のその他の構成は、第1
実施例の場合と同じであり、同一の部分については同一
の符号を付してその説明は省略する。
【0032】したがって、上記第2実施例では、荷箱3
への荷物の積載時に自重計32を無視して過負荷状態に
した荷箱3の傾動時、3位置切換弁21を第1位置に切
換えて第2分岐管26b内の圧油の圧力が所定圧になる
と、圧力スイッチ52がOFF状態からON状態に切換
わり、この圧力スイッチ52がON状態に切換わったと
きに、第2連結管部24bと返還油路29との間を繋ぐ
還流管53に介設した2位置切換弁54のソレノイドS
OLも励磁されて第2位置に切換わり、還流管53を連
通させて第2連結管部24b内の圧油を返還油路29を
介してタンク23に還流させ、油圧シリンダ12に対す
る圧油の供給を中止して荷箱3の傾動を規制つまり停止
させて、過負荷時の荷箱3の傾動を不能とし、荷箱3の
過負荷状態を防止する過負荷防止装置を同様に提供する
ことができる。
【0033】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記第1実施例では、導入管41と、該導
入管41に導入した第2連結管部24b(第2分岐管2
6b)内の圧油の一部をリリーフするシーケンス弁42
と、絞り弁46および作動シリンダ43とにより規制手
段40を構成したが、導入管およびリリーフ弁のみによ
って規制手段が構成されるようにしても良い。
【0034】また、上記各実施例では、切換弁として3
位置切換弁を用いたが、例えば複数の2位置切換弁によ
り切換弁が構成されていても良いのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るダンプ車両の過負荷防止装置によれば、過負荷状態で
の荷箱傾動時に流体シリンダへの流体の圧力が所定圧と
なったときに荷箱の傾動を規制するので、過負荷時に荷
箱の傾動を不能にして荷箱の過負荷状態を防止する過負
荷防止装置を提供することができる。
【0036】請求項2記載の発明におけるダンプ車両の
過負荷防止装置によれば、過負荷状態での荷箱の傾動時
に所定圧になった流体シリンダへの流体を導入管よりリ
リーフ弁を介してタンクに還流させて荷箱の傾動を規制
し、過負荷時に荷箱の傾動を不能にする過負荷防止装置
を提供することができる。
【0037】請求項3記載の発明におけるダンプ車両の
過負荷防止装置によれば、過負荷状態での荷箱の傾動時
に所定圧になった流体シリンダへの流体の一部のみを導
入管よりシーケンス弁を介して作動シリンダのヘッド側
室に導入させて、切換弁を荷箱が停止するように切換え
て荷箱の傾動を規制し、過負荷時に荷箱の傾動を不能に
する過負荷防止装置を提供することができる。しかも、
シーケンス弁として小型のものを用いることが可能とな
り、流体圧検出手段の製造コスト及び重量の低減化を図
ることもできる。
【0038】請求項4記載の発明におけるダンプ車両の
過負荷防止装置によれば、作動シリンダのピストンロッ
ド先端と3位置切換弁の操作軸一端とを同軸上で対向さ
せて一体的に連設したので、作動シリンダが伸長したと
きに3位置切換弁をダイレクトにかつ確実に切換えて、
3位置切換弁の切換操作の確実性を高めることができ
る。
【0039】さらに、請求項5記載の発明におけるダン
プ車両の過負荷防止装置によれば、過負荷状態での荷箱
傾動時に所定圧となる流体により圧力スイッチをON状
態に切換えるのと連動して還流管を連通させるように開
作動する開閉弁によって、流体シリンダへの流体を還流
管を介してタンクに還流させて荷箱の傾動を規制し、過
負荷時に荷箱の傾動を不能にする過負荷防止装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る過負荷防止装置の油
圧回路図である。
【図2】同じく作動シリンダ付近の縦断側面図である。
【図3】同じくシーケンス弁の縦断側面図である。
【図4】同じくダンプ車両の側面図である。
【図5】第2実施例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 車体枠 3 荷箱 12 油圧シリンダ(流体シリンダ) 21 3位置切換弁(切換弁) 22 油圧ポンプ(ポンプ) 23 タンク 40,55 規制手段 41 導入管 42 シーケンス弁 43 作動シリンダ 43b ヘッド側室 43d ロッド側室 46 絞り弁 52 圧力スイッチ 53 還流管 54 2位置切換弁(開閉弁) V 車両(ダンプ車両)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体枠と該車体枠上に搭載された荷箱と
    の間に、荷箱を傾動させるように伸長する伸縮自在な流
    体シリンダが設けられ、 該流体シリンダには、その流体シリンダに対する流体の
    給排を切換える切換弁を介してポンプおよびタンクが接
    続されており、 上記切換弁の切換操作により荷箱が傾動、倒伏または停
    止するように構成されたダンプ車両において、 上記荷箱の傾動時に流体シリンダに供給される流体の圧
    力が荷箱の過負荷状態に対応する所定圧になったとき、
    荷箱の傾動を規制する規制手段を備えていることを特徴
    とするダンプ車両の過負荷防止装置。
  2. 【請求項2】 上記規制手段は、流体シリンダに供給さ
    れる流体が導入可能とされ、その導入された流体をタン
    クに還流させる導入管と、該導入管に設けられ、上記流
    体シリンダへの流体の圧力が所定圧となったときに開く
    リリーフ弁とを備えている請求項1記載のダンプ車両の
    過負荷防止装置。
  3. 【請求項3】 上記規制手段は、流体シリンダに供給さ
    れる流体が導入可能とされ、その導入された流体をタン
    クに還流可能とする導入管と、該導入管に設けられ、上
    記流体シリンダへの流体の圧力が所定圧となったときに
    開くシーケンス弁と、上記導入管とシーケンス弁とは別
    に、上記導入管のシーケンス弁下流に介設された絞り弁
    と、上記導入管のシーケンス弁下流でかつ絞り弁上流に
    介設され、導入管を介してヘッド側室に導入される流体
    により荷箱が停止するように切換弁を切換える作動シリ
    ンダとを備えている請求項1記載のダンプ車両の過負荷
    防止装置。
  4. 【請求項4】 上記切換弁は、3位置切換弁よりなり、
    上記作動シリンダのピストンロッドをロッド側室方向に
    移動させる作動シリンダの伸長時に3位置切換弁を荷箱
    が停止する位置に切換えるよう,3位置切換弁の操作軸
    の一端と作動シリンダのピストンロッドの先端とが同一
    軸線上において対向した状態で、一体的に連設されてい
    る請求項3記載のダンプ車両の過負荷防止装置。
  5. 【請求項5】 上記規制手段は、流体シリンダに供給さ
    れる流体の圧力が所定圧未満のときにOFF状態に保持
    され、上記流体シリンダへの流体の圧力が所定圧になっ
    たときにON状態に切換わる圧力スイッチと、上記流体
    シリンダへの流体をタンクに還流可能とする還流管と、
    該還流管に介設され、上記圧力スイッチがON状態に切
    換わったときに開作動する開閉弁とを備えている請求項
    1記載のダンプ車両の過負荷防止装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105936234A (zh) * 2015-03-06 2016-09-14 海沃机械(中国)有限公司 用于操作自卸车的方法和系统

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