JPH0858292A - 修正ペンのチップ - Google Patents
修正ペンのチップInfo
- Publication number
- JPH0858292A JPH0858292A JP6196506A JP19650694A JPH0858292A JP H0858292 A JPH0858292 A JP H0858292A JP 6196506 A JP6196506 A JP 6196506A JP 19650694 A JP19650694 A JP 19650694A JP H0858292 A JPH0858292 A JP H0858292A
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- Japan
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- ball
- correction
- tip
- pen
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 修正ペンの使用がってに拘わらず、かしめ部
とボールとの間にすきまができない新規な修正ぺんのチ
ップを提供すること。 【構成】 修正ペンのチップ10にあっては、押圧手段
20Aの押圧部分20A1をこの押圧部分がボール2の
極点2bを常に含んだ状態でボール2に当接させ、かつ
この状態でかしめ部16、ボール2、修正液誘導孔1
8、および押圧部分20A1のうちボール2との当接点
20A1a’を同一軸線上に配置した。
とボールとの間にすきまができない新規な修正ぺんのチ
ップを提供すること。 【構成】 修正ペンのチップ10にあっては、押圧手段
20Aの押圧部分20A1をこの押圧部分がボール2の
極点2bを常に含んだ状態でボール2に当接させ、かつ
この状態でかしめ部16、ボール2、修正液誘導孔1
8、および押圧部分20A1のうちボール2との当接点
20A1a’を同一軸線上に配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正ペンのチップに関
する。詳しくは、修正ペンの先端部に位置する、ボール
とホルダーとを組み合わせてなる修正ペンのチップに関
する。
する。詳しくは、修正ペンの先端部に位置する、ボール
とホルダーとを組み合わせてなる修正ペンのチップに関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の修正ペンの一例1を示して
いる。修正ペン1は、その先端部に小さなボール2が取
り付けられており、ボールペンを使用する要領で図示し
ない紙面上の修正部分をなぞれば、ボール2の回転に伴
って可撓性を有する軸4に入れられた図示しない修正液
が引き出され、この修正液によって当該修正箇所が白く
塗りつぶされる。
いる。修正ペン1は、その先端部に小さなボール2が取
り付けられており、ボールペンを使用する要領で図示し
ない紙面上の修正部分をなぞれば、ボール2の回転に伴
って可撓性を有する軸4に入れられた図示しない修正液
が引き出され、この修正液によって当該修正箇所が白く
塗りつぶされる。
【0003】ボール2は、軸4の先端部に設けたホルダ
ー8に包持されるようにして回転自在に支持されてい
る。ボール2とホルダー8とを組み合わせたものをチッ
プと呼び、このチップ10が修正液が収納される軸本体
12に適宜の接続手段を介して接続されている。
ー8に包持されるようにして回転自在に支持されてい
る。ボール2とホルダー8とを組み合わせたものをチッ
プと呼び、このチップ10が修正液が収納される軸本体
12に適宜の接続手段を介して接続されている。
【0004】ところで、修正ペンの性能を決定付けるの
は、ボール、ホルダーおよび修正液の3要素であって、
これらのうちのどれかが悪くても修正ペンの品質に悪影
響を与える。特にボールとホルダーとによる影響は大き
い。何しろわずか10cmの距離を修正ペンでなぞるだ
けでもボールの回転は数十回に達し、しかもボールは急
速なスピードをもって回るので、その場合のボールとホ
ルダーとの摩擦による摩耗による腐蝕劣化などによりボ
ールとホルダーが受ける打撃は非常に大きく、したがっ
て、ボールとホルダーとが良品でなければ、すぐに故障
の原因になるからである。したがって、いくら修正液が
良くてもボールとホルダーとが悪い場合には、修正ペン
に粗悪品のレッテルが張られるのは免れない。このた
め、当該摩耗や腐蝕劣化等からボールを保護するため
に、各メーカーは研究を重ねているのである。
は、ボール、ホルダーおよび修正液の3要素であって、
これらのうちのどれかが悪くても修正ペンの品質に悪影
響を与える。特にボールとホルダーとによる影響は大き
い。何しろわずか10cmの距離を修正ペンでなぞるだ
けでもボールの回転は数十回に達し、しかもボールは急
速なスピードをもって回るので、その場合のボールとホ
ルダーとの摩擦による摩耗による腐蝕劣化などによりボ
ールとホルダーが受ける打撃は非常に大きく、したがっ
て、ボールとホルダーとが良品でなければ、すぐに故障
の原因になるからである。したがって、いくら修正液が
良くてもボールとホルダーとが悪い場合には、修正ペン
に粗悪品のレッテルが張られるのは免れない。このた
め、当該摩耗や腐蝕劣化等からボールを保護するため
に、各メーカーは研究を重ねているのである。
【0005】図7は、図6の領域VII部分、すなわちチ
ップ10の拡大断面図であって、この図からボール2と
ホルダー8との配置関係が良くわかる。ボール2は、こ
れを包み込むように受けるボール受座14に緩やかな状
態(すなわち、ボール2とボール受座14との間に修正
液が流れるためのクリアランス15が設けられている状
態。)で収納されている。
ップ10の拡大断面図であって、この図からボール2と
ホルダー8との配置関係が良くわかる。ボール2は、こ
れを包み込むように受けるボール受座14に緩やかな状
態(すなわち、ボール2とボール受座14との間に修正
液が流れるためのクリアランス15が設けられている状
態。)で収納されている。
【0006】また、ボール受座14の先端は、ボールの
直径d1よりも幾分小さ目の径d2をしたかしめ部と呼ば
れる開口部分であって、このかしめ部16を介してボー
ル2の一部2aが外部に臨むようになっている。
直径d1よりも幾分小さ目の径d2をしたかしめ部と呼ば
れる開口部分であって、このかしめ部16を介してボー
ル2の一部2aが外部に臨むようになっている。
【0007】さらに、ボール受座14のうち軸本体12
側の壁14aには、課し目部16の径d2よりも幾分小
さめの径d3をした修正液誘導孔18が設けられ、この
修正液誘導孔18には、ボール2をかしめ部側へ押しや
る押圧手段としての押し棒20が遊嵌状に介在されてい
る。
側の壁14aには、課し目部16の径d2よりも幾分小
さめの径d3をした修正液誘導孔18が設けられ、この
修正液誘導孔18には、ボール2をかしめ部側へ押しや
る押圧手段としての押し棒20が遊嵌状に介在されてい
る。
【0008】押し棒20の後部にはスプリング21が外
嵌装着されており、このスプリング21によって押し棒
20をボール2側へ押しやる押圧力が生じる。また、こ
れらかしめ部16、ボール2、修正液誘導孔18、およ
び押し棒20は同一軸線上におかれている。
嵌装着されており、このスプリング21によって押し棒
20をボール2側へ押しやる押圧力が生じる。また、こ
れらかしめ部16、ボール2、修正液誘導孔18、およ
び押し棒20は同一軸線上におかれている。
【0009】そして、修正ペン1を使用しないときは、
押し棒20の押圧力によって、ボール2は、図7に示す
ようにそのほぼ3分の1程の部分2aがかしめ部16か
ら突出状態になる。また、修正ペン1を使用していると
きは、使用者が修正ペン1を紙面3に押しやる力によっ
てボール2および押し棒20は、図7に2点鎖線で示め
すように軸本体12側に変位して、ボール2のかしめ部
16からの突出量がボールのほぼ5分の1程になり、同
時に修正液誘導孔18を塞ぐようになる。ただし、この
場合にあってもボール2は紙面上で自在に回転できるよ
うに設定されており、前述のようにボール2の回転に伴
って軸内4の修正液6が引き出される。
押し棒20の押圧力によって、ボール2は、図7に示す
ようにそのほぼ3分の1程の部分2aがかしめ部16か
ら突出状態になる。また、修正ペン1を使用していると
きは、使用者が修正ペン1を紙面3に押しやる力によっ
てボール2および押し棒20は、図7に2点鎖線で示め
すように軸本体12側に変位して、ボール2のかしめ部
16からの突出量がボールのほぼ5分の1程になり、同
時に修正液誘導孔18を塞ぐようになる。ただし、この
場合にあってもボール2は紙面上で自在に回転できるよ
うに設定されており、前述のようにボール2の回転に伴
って軸内4の修正液6が引き出される。
【0010】なお、図7中符号22・22が示すものは
修正液誘導孔18周りに適宜離間して放射状に設けられ
た縦溝であって、修正液誘導孔18以外に修正液6を軸
本体12から導入するためのものである。なお、この縦
溝22・22・…は、修正液6の粘性によってはなくと
もよい。また、図6において符号23・23が示すもの
は撹拌ボールであり、修正ペン1を振るとこの撹拌ボー
ル23・23が軸本体12内を移動して、中の修正液を
撹拌する。
修正液誘導孔18周りに適宜離間して放射状に設けられ
た縦溝であって、修正液誘導孔18以外に修正液6を軸
本体12から導入するためのものである。なお、この縦
溝22・22・…は、修正液6の粘性によってはなくと
もよい。また、図6において符号23・23が示すもの
は撹拌ボールであり、修正ペン1を振るとこの撹拌ボー
ル23・23が軸本体12内を移動して、中の修正液を
撹拌する。
【0011】ところで、このような従来の修正ペン1に
あっては、図8に示すように押し棒20がボール2に真
っすぐに当たらず、ずれてしまう虞れがあった。このた
め、押し棒20によってかしめ部16側に押しやられた
ボール2がかしめ部16に偏った状態で当接しボール2
とかしめ部16との間に大き目のすきま24ができてし
まい、そこから液漏れを生じることが考えられた。な
お、この現象は、特に液粘度が30cps未満のものに
発生し易い傾向にある。また、この場合、ボール2のう
ちかしめ部16と当たる部分だけが部分的に擦り減って
しまう虞れがあった。
あっては、図8に示すように押し棒20がボール2に真
っすぐに当たらず、ずれてしまう虞れがあった。このた
め、押し棒20によってかしめ部16側に押しやられた
ボール2がかしめ部16に偏った状態で当接しボール2
とかしめ部16との間に大き目のすきま24ができてし
まい、そこから液漏れを生じることが考えられた。な
お、この現象は、特に液粘度が30cps未満のものに
発生し易い傾向にある。また、この場合、ボール2のう
ちかしめ部16と当たる部分だけが部分的に擦り減って
しまう虞れがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、その解決しよう
とする課題は、修正ペンの使用勝手に拘わらず、かしめ
部とボールとの間にすきまができない新規な修正ぺんの
チップを提供することにある。
問題点に鑑みてなされたものであって、その解決しよう
とする課題は、修正ペンの使用勝手に拘わらず、かしめ
部とボールとの間にすきまができない新規な修正ぺんの
チップを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る修正ぺんの
チップは、以上の課題を解決するものであって、次のよ
うなものである。すなわち請求項1に記載の修正ぺんの
チップは、軸本体内に入れられた修正液をこれが塗られ
る被塗布面上に引き出すためのボールと、このボールを
回転自在に包持する前記軸本体先端のボール受座におけ
るかしめ部から前記ボールの一部を外部に臨ませるた
め、前記ボール受座の修正液誘導孔を経由して該ボール
をかしめ部側へ押しやる押圧手段を備えたホルダーとか
らなる修正ペンのチップにおいて、前記押圧手段の押圧
部分をこの押圧部分が前記ボールの極点を常に含んだ状
態で該ボールに当接させ、かつこの状態で前記かしめ
部、前記ボール、前記修正液誘導孔、および前記押圧部
分のうち前記ボールと接触する部分を同一軸線上に配置
したことを特徴とする修正ペンのチップに存する。
チップは、以上の課題を解決するものであって、次のよ
うなものである。すなわち請求項1に記載の修正ぺんの
チップは、軸本体内に入れられた修正液をこれが塗られ
る被塗布面上に引き出すためのボールと、このボールを
回転自在に包持する前記軸本体先端のボール受座におけ
るかしめ部から前記ボールの一部を外部に臨ませるた
め、前記ボール受座の修正液誘導孔を経由して該ボール
をかしめ部側へ押しやる押圧手段を備えたホルダーとか
らなる修正ペンのチップにおいて、前記押圧手段の押圧
部分をこの押圧部分が前記ボールの極点を常に含んだ状
態で該ボールに当接させ、かつこの状態で前記かしめ
部、前記ボール、前記修正液誘導孔、および前記押圧部
分のうち前記ボールと接触する部分を同一軸線上に配置
したことを特徴とする修正ペンのチップに存する。
【0014】また、請求項2に記載の修正ぺんのチップ
は、前記ボールとの当接点を含む前記押圧手段の先端に
おける最大径が前記修正液誘導孔の口径の半分以上であ
ることを特徴とする修正ぺんのチップに存する。
は、前記ボールとの当接点を含む前記押圧手段の先端に
おける最大径が前記修正液誘導孔の口径の半分以上であ
ることを特徴とする修正ぺんのチップに存する。
【0015】さらに、請求項3記載の修正ぺんのチップ
は、押圧手段は円柱状をしておりその押圧部分における
前記ボールとの当接点を含む直径が前記修正液誘導孔の
口径の半分以上であることを特徴とする請求項1記載の
修正ペンのチップに存する。
は、押圧手段は円柱状をしておりその押圧部分における
前記ボールとの当接点を含む直径が前記修正液誘導孔の
口径の半分以上であることを特徴とする請求項1記載の
修正ペンのチップに存する。
【0016】さらにまた、請求項4記載の修正ぺんのチ
ップは、押圧手段は、ボールの極点を常に含んだ状態で
当接する押し棒とこの押し棒を軸本体側から押圧する弾
撥体とからなることを特徴とする請求項1記載の修正ペ
ンのチップに存する。
ップは、押圧手段は、ボールの極点を常に含んだ状態で
当接する押し棒とこの押し棒を軸本体側から押圧する弾
撥体とからなることを特徴とする請求項1記載の修正ペ
ンのチップに存する。
【0017】そして、請求項5記載の修正ぺんのチップ
は、押圧手段は、ボールの極点を該ボールとの当接箇所
の内側に含み、かしめ部、ボール、修正液誘導孔を同一
軸線上に配置したことを特徴とする修正ペンのチップに
存する。
は、押圧手段は、ボールの極点を該ボールとの当接箇所
の内側に含み、かしめ部、ボール、修正液誘導孔を同一
軸線上に配置したことを特徴とする修正ペンのチップに
存する。
【0018】
【作用】したがって、請求項1〜4記載の本発明修正ぺ
んのチップによれば、押圧手段の押圧部分をこれが前記
ボールの極点を常に含んだ状態で該ボールに当接させ、
かつこの状態でかしめ部、ボール、修正液誘導孔、およ
び押圧部分のうち前記ボールと接触する部分を同一軸線
上に配置したので、修正ペンを使用する時における押圧
部分の押圧力の少なくとも一部は常にボールの中心に向
かうようになり、該押圧力の一部の力によって、ボール
はかしめ部に対して真っすぐに移動する。したがって、
かしめ部は常にボールによって塞がれる。
んのチップによれば、押圧手段の押圧部分をこれが前記
ボールの極点を常に含んだ状態で該ボールに当接させ、
かつこの状態でかしめ部、ボール、修正液誘導孔、およ
び押圧部分のうち前記ボールと接触する部分を同一軸線
上に配置したので、修正ペンを使用する時における押圧
部分の押圧力の少なくとも一部は常にボールの中心に向
かうようになり、該押圧力の一部の力によって、ボール
はかしめ部に対して真っすぐに移動する。したがって、
かしめ部は常にボールによって塞がれる。
【0019】請求項2記載の本発明修正ぺんのチップに
よれば、ボールとの当接点を含む前記押圧手段の先端に
おける最大径が前記修正液誘導孔の口径の半分以上であ
るので、ボールの極点と押圧手段の先端とは絶えず当接
する。
よれば、ボールとの当接点を含む前記押圧手段の先端に
おける最大径が前記修正液誘導孔の口径の半分以上であ
るので、ボールの極点と押圧手段の先端とは絶えず当接
する。
【0020】請求項3記載の本発明修正ぺんのチップに
よれば、押圧手段は円柱状をしており、その押圧部分に
おける前記ボールとの当接点を含む部分の直径が前記修
正液誘導孔の口径の半分以上であるので、ボールと押圧
手段とは安定的に当接する。
よれば、押圧手段は円柱状をしており、その押圧部分に
おける前記ボールとの当接点を含む部分の直径が前記修
正液誘導孔の口径の半分以上であるので、ボールと押圧
手段とは安定的に当接する。
【0021】請求項5記載の本発明修正ぺんのチップに
よれば、押圧手段は、前記ボールの極点を該ボールとの
当接箇所の内側に含み、前記かしめ部、前記ボール、前
記修正液誘導孔を同一軸線上に配置したことを特徴とす
るので、修正ペンを使用する時における押圧部分の押圧
力の少なくとも一部は常にボールの中心に向かうように
なり、該押圧力の一部の力によって、ボールはかしめ部
に対して真っすぐに移動する。したがって、かしめ部は
常にボールによって塞がれる。
よれば、押圧手段は、前記ボールの極点を該ボールとの
当接箇所の内側に含み、前記かしめ部、前記ボール、前
記修正液誘導孔を同一軸線上に配置したことを特徴とす
るので、修正ペンを使用する時における押圧部分の押圧
力の少なくとも一部は常にボールの中心に向かうように
なり、該押圧力の一部の力によって、ボールはかしめ部
に対して真っすぐに移動する。したがって、かしめ部は
常にボールによって塞がれる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る修正ペ
ンのチップ10Aを図示した実施例に従って詳細に説明
する。なお、この実施例で示す修正ぺん1Aが上記した
従来技術における修正ペン1と異なる点は、押圧手段と
しての押し棒およびそれに関連した部分だけであるの
で、当該異なる部分について説明し、他の同一部分につ
いては同一符号を付して説明を省略する。図1は本発明
に係る修正ぺんのチップが採用された修正ペンの要部拡
大縦断面図、図2は図1の領域IIで示す部分の拡大図、
図3は押圧手段の押圧部分が三角柱である場合の径Dを
示す図、図4は押圧手段の押圧部分が四角柱である場合
の径Dを示す図、図5は押圧手段の変形例を示す図であ
る。
ンのチップ10Aを図示した実施例に従って詳細に説明
する。なお、この実施例で示す修正ぺん1Aが上記した
従来技術における修正ペン1と異なる点は、押圧手段と
しての押し棒およびそれに関連した部分だけであるの
で、当該異なる部分について説明し、他の同一部分につ
いては同一符号を付して説明を省略する。図1は本発明
に係る修正ぺんのチップが採用された修正ペンの要部拡
大縦断面図、図2は図1の領域IIで示す部分の拡大図、
図3は押圧手段の押圧部分が三角柱である場合の径Dを
示す図、図4は押圧手段の押圧部分が四角柱である場合
の径Dを示す図、図5は押圧手段の変形例を示す図であ
る。
【0023】図1および図2からわかるように、押圧力
がスプリング21によって与えられる押し棒20Aは、
その押圧部分20A1の先端面20A1aでボール2の極
点2bと常に当接するようになっている。そして、この
当接状態において、かしめ部16、ボール2、修正液誘
導孔18、および押圧部分20A1の先端面20A1aの
うちボール2と接触する接触部分20A1a’が同一軸線
上にあるようにされている。なお、接触部分20A1a’
は、押圧部分20A1における定まった箇所にあるもの
ではなく、押し棒20Aがボール2と接触する際の押し
棒20Aの先端面20A1aにおけるいずれかの箇所のこ
とである。また、押圧部分20A1の径Dは、修正液誘
導孔の径d3の半分以上の大きさとなっている。
がスプリング21によって与えられる押し棒20Aは、
その押圧部分20A1の先端面20A1aでボール2の極
点2bと常に当接するようになっている。そして、この
当接状態において、かしめ部16、ボール2、修正液誘
導孔18、および押圧部分20A1の先端面20A1aの
うちボール2と接触する接触部分20A1a’が同一軸線
上にあるようにされている。なお、接触部分20A1a’
は、押圧部分20A1における定まった箇所にあるもの
ではなく、押し棒20Aがボール2と接触する際の押し
棒20Aの先端面20A1aにおけるいずれかの箇所のこ
とである。また、押圧部分20A1の径Dは、修正液誘
導孔の径d3の半分以上の大きさとなっている。
【0024】なお、この実施例にあっては、重要箇所の
寸法を次のように設定した。 押し棒20Aの押圧部分20A1の径D: 0.4mm 修正液誘導孔18の径d3: 0.7mm ボール2の径d1: 1.0mm ボール受座14とボール2との間のクリアランス15: 0.1mm
寸法を次のように設定した。 押し棒20Aの押圧部分20A1の径D: 0.4mm 修正液誘導孔18の径d3: 0.7mm ボール2の径d1: 1.0mm ボール受座14とボール2との間のクリアランス15: 0.1mm
【0025】しかして、このように構成された修正ペン
のチップ10Aによれば、押し棒20Aの押圧部分20
A1をこれがボール2の極点2bと常に当接した状態に
おくとともに、この状態でかしめ部16、ボール22、
修正液誘導孔18および、押し棒20Aのうちボール2
との接触部分20A1a’を同一軸線上に配置したので、
修正ペン1Aを使用する時における押し棒20Aの押圧
力の少なくとも一部(図2に矢印Yで示す。)は、常に
ボール2の中心2cに向かうようになり、該押圧力の一
部の力によって、ボール2はかしめ部16に対して真っ
すぐに移動するようになる。したがって、かしめ部16
は常にボール2によって塞がれるようになるので、修正
ペン1Aの使用勝手に拘わらず、かしめ部16とボール
2との間に従来技術の項で説明したすきま24ができな
い。また、押圧部分20A1の直径Dが修正液誘導孔の
口径d3の半分以上であるので、ボール2の極点2bと
押圧部分20A1の先端面20A1aとは安定的に当接す
る。
のチップ10Aによれば、押し棒20Aの押圧部分20
A1をこれがボール2の極点2bと常に当接した状態に
おくとともに、この状態でかしめ部16、ボール22、
修正液誘導孔18および、押し棒20Aのうちボール2
との接触部分20A1a’を同一軸線上に配置したので、
修正ペン1Aを使用する時における押し棒20Aの押圧
力の少なくとも一部(図2に矢印Yで示す。)は、常に
ボール2の中心2cに向かうようになり、該押圧力の一
部の力によって、ボール2はかしめ部16に対して真っ
すぐに移動するようになる。したがって、かしめ部16
は常にボール2によって塞がれるようになるので、修正
ペン1Aの使用勝手に拘わらず、かしめ部16とボール
2との間に従来技術の項で説明したすきま24ができな
い。また、押圧部分20A1の直径Dが修正液誘導孔の
口径d3の半分以上であるので、ボール2の極点2bと
押圧部分20A1の先端面20A1aとは安定的に当接す
る。
【0026】なお、この実施例では押圧部分20A1を
円柱のものとして説明したが、三角柱その他の角柱でも
よい。要は、角柱部分のボール2との当接点を含む接触
部分の形状に係る径Dが前記修正液誘導孔18の口径d
3の半分以上であればよい。また、この実施例でいう径
Dとは直径に限られず、該角径の頂点と頂点、頂点と該
頂点に対応する辺中央点または辺中央点と辺中央点とを
真っすぐ結ぶ線のことをいう。図3および図4に三角柱
および四角柱の場合の径Dをそれぞれ示す。
円柱のものとして説明したが、三角柱その他の角柱でも
よい。要は、角柱部分のボール2との当接点を含む接触
部分の形状に係る径Dが前記修正液誘導孔18の口径d
3の半分以上であればよい。また、この実施例でいう径
Dとは直径に限られず、該角径の頂点と頂点、頂点と該
頂点に対応する辺中央点または辺中央点と辺中央点とを
真っすぐ結ぶ線のことをいう。図3および図4に三角柱
および四角柱の場合の径Dをそれぞれ示す。
【0027】(変形例)図1および図2では、押圧手段
は押し棒20Aとスプリング21とを組み合わせたもの
として示したが、押圧手段を図5に示すようにスプリン
グ21Aだけからなる修正ぺん1Bとしてもよい。押圧
手段としてのスプリング21Aは、前記実施例における
スプリング21よりも大径をしている。そして、上記実
施例における押圧部分20A1に相当するものは、スプ
リング21Aの先端部21A’とする。また、この場合
のチップを10Bとする。そして、この変形例にあって
は、ボール2の極点2bは、ボール2との当接箇所であ
るスプリング21Aの先端部21A’の内側に常に含ま
れ、ホルダー8のかしめ部16、ボール2、修正液誘導
孔18を同一軸線上に配置されている。
は押し棒20Aとスプリング21とを組み合わせたもの
として示したが、押圧手段を図5に示すようにスプリン
グ21Aだけからなる修正ぺん1Bとしてもよい。押圧
手段としてのスプリング21Aは、前記実施例における
スプリング21よりも大径をしている。そして、上記実
施例における押圧部分20A1に相当するものは、スプ
リング21Aの先端部21A’とする。また、この場合
のチップを10Bとする。そして、この変形例にあって
は、ボール2の極点2bは、ボール2との当接箇所であ
るスプリング21Aの先端部21A’の内側に常に含ま
れ、ホルダー8のかしめ部16、ボール2、修正液誘導
孔18を同一軸線上に配置されている。
【0028】なお、この変形例における重要部分の各寸
法は、次の通りである。 スプリング21Aの径D’: 0.35mm 修正液誘導孔18の径d3’: 0.6mm ボール2の径d1: 1.0mm ボール受座14とボール2との間のクリアランス: 0.05〜0.1mm この場合にあっても、前述した押し棒20Aを備えた実
施例の場合と同様の作用効果を奏する。
法は、次の通りである。 スプリング21Aの径D’: 0.35mm 修正液誘導孔18の径d3’: 0.6mm ボール2の径d1: 1.0mm ボール受座14とボール2との間のクリアランス: 0.05〜0.1mm この場合にあっても、前述した押し棒20Aを備えた実
施例の場合と同様の作用効果を奏する。
【0029】次に実施例、変形例および従来例について
の液漏れ実験をすることによって、本発明の効果を裏付
けることとする。実験は、表1で示すように実施例、変
形例及び従来例の各修正ペンに塗布液として粘度60c
psの修正液、粘度5cpsの赤色の染料インク、およ
び粘度20cpsの黄色の顔料インクをそれぞれ入れた
ものを各々250本づつ容易し、ペン先を斜めに下に向
けそのままの状態で24時間経った後のペン先を比較す
ることで行った。
の液漏れ実験をすることによって、本発明の効果を裏付
けることとする。実験は、表1で示すように実施例、変
形例及び従来例の各修正ペンに塗布液として粘度60c
psの修正液、粘度5cpsの赤色の染料インク、およ
び粘度20cpsの黄色の顔料インクをそれぞれ入れた
ものを各々250本づつ容易し、ペン先を斜めに下に向
けそのままの状態で24時間経った後のペン先を比較す
ることで行った。
【表1】
【0030】表1より、本発明に係る修正ペンにあって
は、液粘度が30cps未満の液を使用した場合であっ
ても顕著な液漏れ防止効果があるといえる。なお、この
明細書では修正ペンのチップについて説明したが、本発
明の適用は修正ペンに限られるものではない。すなわ
ち、修正液等の塗布液を扱うもの、例えば修正ペン以外
にボールペンその他の塗布具であってもよいことは勿論
である。
は、液粘度が30cps未満の液を使用した場合であっ
ても顕著な液漏れ防止効果があるといえる。なお、この
明細書では修正ペンのチップについて説明したが、本発
明の適用は修正ペンに限られるものではない。すなわ
ち、修正液等の塗布液を扱うもの、例えば修正ペン以外
にボールペンその他の塗布具であってもよいことは勿論
である。
【0031】
【発明の効果】修正ペンの使用がってに拘わらず、かし
め部とボールとの間にすきまができないようにすること
ができる。
め部とボールとの間にすきまができないようにすること
ができる。
【図1】本発明に係る修正ぺんのチップが採用された修
正ペンの要部拡大縦断面図である。
正ペンの要部拡大縦断面図である。
【図2】図1の領域IIで示す部分の拡大図である。
【図3】押圧手段の押圧部分が三角柱である場合の径D
を示す図である。
を示す図である。
【図4】押圧手段の押圧部分が四角柱である場合の径D
を示す図である。
を示す図である。
【図5】押圧手段の変形例を示す図である。
【図6】従来技術を説明するための修正ペンの全体側面
図である。
図である。
【図7】図6の領域VII部分の拡大断面図である。
【図8】従来技術の問題点を示す図である。
1A 修正ペン 1B 修正ペン 2 ボール 2b ボールの極点 8 ホルダー 10A チップ 10B チップ 12 軸本体 14 ボール受座 16 かしめ部 18 修正液誘導孔 20 押し棒 20A 押圧手段 21 弾撥体 21A 弾撥体(押圧手段) 20A1 押圧手段の押圧部分 20A1a’ 押圧手段のうちボールとの当接点 21A 押圧手段 D 押圧手段の先端における径 d3 修正液誘導孔の口径
Claims (5)
- 【請求項1】 軸本体内に入れられた修正液をこれが塗
られる被塗布面上に引き出すためのボールと、このボー
ルを回転自在に包持する前記軸本体先端のボール受座に
おけるかしめ部から前記ボールの一部を外部に臨ませる
ため、前記ボール受座の修正液誘導孔を経由して該ボー
ルを前記かしめ部側へ押しやる押圧手段を備えたホルダ
ーとからなる修正ペンのチップにおいて、前記押圧手段
の押圧部分をこの押圧部分が前記ボールの極点を常に含
んだ状態で該ボールに当接させ、かつこの状態で前記か
しめ部、前記ボール、前記修正液誘導孔、および前記押
圧部分のうち前記ボールとの当接点を同一軸線上に配置
したことを特徴とする修正ペンのチップ。 - 【請求項2】 前記ボールと当接する前記押圧手段の先
端における最大径が前記修正液誘導孔の口径の半分以上
であることを特徴とする請求項1記載の修正ペンのチッ
プ。 - 【請求項3】 押圧手段は円柱状をしており該押圧手段
における前記ボールとの当接点を含む部分の直径が前記
修正液誘導孔の口径の半分以上であることを特徴とする
請求項1記載の修正ペンのチップ。 - 【請求項4】 押圧手段は、前記ボールの極点を常に含
んだ状態で該ボールに当接する押し棒とこの押し棒を前
記ボール側へ押圧する弾撥体とからなることを特徴とす
る請求項1記載の修正ペンのチップ。 - 【請求項5】 軸本体内に入れられた修正液をこれが塗
られる被塗布面上に引き出すためのボールと、このボー
ルを回転自在に包持する前記軸本体先端のボール受座に
おけるかしめ部から前記ボールの一部を外部に臨ませる
ため、前記ボール受座の修正液誘導孔を経由して該ボー
ルを前記かしめ部側へ押しやる押圧手段を備えたホルダ
ーとからなる修正ペンのチップにおいて、押圧手段は、
前記ボールの極点を該ボールとの当接箇所の内側に含
み、前記かしめ部、前記ボール、前記修正液誘導孔を同
一軸線上に配置したことを特徴とする修正ペンのチッ
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6196506A JPH0858292A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 修正ペンのチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6196506A JPH0858292A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 修正ペンのチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858292A true JPH0858292A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16358893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6196506A Pending JPH0858292A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 修正ペンのチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0858292A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100582790B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2006-05-23 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 볼 펜 |
US7140798B2 (en) | 2003-08-19 | 2006-11-28 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Coating fluid and fluid applicator |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP6196506A patent/JPH0858292A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100582790B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2006-05-23 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 볼 펜 |
US7140798B2 (en) | 2003-08-19 | 2006-11-28 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Coating fluid and fluid applicator |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040206 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040316 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040423 |