JPH0857530A - 口付部形成装置 - Google Patents
口付部形成装置Info
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- JPH0857530A JPH0857530A JP22268194A JP22268194A JPH0857530A JP H0857530 A JPH0857530 A JP H0857530A JP 22268194 A JP22268194 A JP 22268194A JP 22268194 A JP22268194 A JP 22268194A JP H0857530 A JPH0857530 A JP H0857530A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 押し潰し刃の両側縁から素管の部分のはみ出
しが出ないようにして隣の押し潰し刃の損傷を防ぎ、口
付部の断面輪郭外形が大略円形となるようする。 【構成】 素管Pの管芯Cから放射状で互いに90゜隔
てた第1移動線iに配置された楔角90゜の4個の第1
押し潰し刃Bと、第1移動線iに対し45゜隔てた第2
移動線jに配置されて、隣接する第1押し潰し刃B,B
間に位置した4個の第2押し潰し刃Hとを備え、第1押
し潰し刃Bを第1移動線iに沿い管芯Cに向かいいっせ
い移動して素管P端部に正面視十字状の凸部tのある押
し潰し部Ptに形成し、次に第2押し潰し刃Hを第2移
動線jに沿い管芯Cに向かいいっせい移動するとき、第
1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し潰し刃Hの両側縁が
密接ガイドされるべく第2押し潰し刃Hを設定した。
しが出ないようにして隣の押し潰し刃の損傷を防ぎ、口
付部の断面輪郭外形が大略円形となるようする。 【構成】 素管Pの管芯Cから放射状で互いに90゜隔
てた第1移動線iに配置された楔角90゜の4個の第1
押し潰し刃Bと、第1移動線iに対し45゜隔てた第2
移動線jに配置されて、隣接する第1押し潰し刃B,B
間に位置した4個の第2押し潰し刃Hとを備え、第1押
し潰し刃Bを第1移動線iに沿い管芯Cに向かいいっせ
い移動して素管P端部に正面視十字状の凸部tのある押
し潰し部Ptに形成し、次に第2押し潰し刃Hを第2移
動線jに沿い管芯Cに向かいいっせい移動するとき、第
1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し潰し刃Hの両側縁が
密接ガイドされるべく第2押し潰し刃Hを設定した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材からなる素管
を引き抜き加工する際にダイスにてチャックされる素管
の口付部の形成装置に関し、加工刃の損傷が無く、偏り
の無い断面外形が容易に得られるように工夫された口付
部形成装置を提供するものである。
を引き抜き加工する際にダイスにてチャックされる素管
の口付部の形成装置に関し、加工刃の損傷が無く、偏り
の無い断面外形が容易に得られるように工夫された口付
部形成装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の口付部形成装置として、素管の管
芯を中心とする放射状の移動線に配置された加工刃であ
る多数の細幅の押し潰し刃を、管芯に向かって移動する
ことにより、正面視菊花状に縮径された口付部を形成す
るものが知られている。
芯を中心とする放射状の移動線に配置された加工刃であ
る多数の細幅の押し潰し刃を、管芯に向かって移動する
ことにより、正面視菊花状に縮径された口付部を形成す
るものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】引き抜き加工された製
品管が管芯方向では真っ直で均一断面であるためには、
素管の管芯に素管の口付部の中心線が一致していて、し
かも、ダイスのチャック面の中心線に素管の口付部の中
心線が一致していることが必要である。このためには、
口付部の断面輪郭外形は、ダイスのチャック面に当接す
る面が素管の管芯を中心とする一つの円周上にあるよう
に形成されている(以下、このことを断面輪郭外形が大
略円形であると仮称)ことが必要である。しかし上記従
来装置では、多数の押し潰し刃の両側縁からはみ出した
素管の部分が、不均一な形の皺となって断面輪郭外形が
大略円形とならずに歪み勝ちである。
品管が管芯方向では真っ直で均一断面であるためには、
素管の管芯に素管の口付部の中心線が一致していて、し
かも、ダイスのチャック面の中心線に素管の口付部の中
心線が一致していることが必要である。このためには、
口付部の断面輪郭外形は、ダイスのチャック面に当接す
る面が素管の管芯を中心とする一つの円周上にあるよう
に形成されている(以下、このことを断面輪郭外形が大
略円形であると仮称)ことが必要である。しかし上記従
来装置では、多数の押し潰し刃の両側縁からはみ出した
素管の部分が、不均一な形の皺となって断面輪郭外形が
大略円形とならずに歪み勝ちである。
【0004】その上、押し潰しの際、一の押し潰し刃の
両側縁から僅かにはみ出した素管の部分による押し潰し
刃反力が、上記一の押し潰し刃の隣の他の押し潰し刃に
曲げ力となって作用するため、他の押し潰し刃が折損し
易いという問題がある。この発明は、従来装置のかかる
問題を解決すべく提案されたもので、押し潰しの際の押
し潰し刃の両側縁から素管の部分のはみ出しが全く出な
いようにして、はみ出しによる隣の押し潰し刃の損傷を
防止し、しかも、形成された口付部の断面輪郭外形が大
略円形となるように工夫された口付部形成装置を提供す
るものである。
両側縁から僅かにはみ出した素管の部分による押し潰し
刃反力が、上記一の押し潰し刃の隣の他の押し潰し刃に
曲げ力となって作用するため、他の押し潰し刃が折損し
易いという問題がある。この発明は、従来装置のかかる
問題を解決すべく提案されたもので、押し潰しの際の押
し潰し刃の両側縁から素管の部分のはみ出しが全く出な
いようにして、はみ出しによる隣の押し潰し刃の損傷を
防止し、しかも、形成された口付部の断面輪郭外形が大
略円形となるように工夫された口付部形成装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、素管Pの管芯Cを中心とする放射状で、か
つ、互いに90゜隔てられる第1移動線iに配置された
楔角90゜の4個の第1押し潰し刃Bと、上記第1移動
線iに対し45゜隔てられる第2移動線jに配置され、
かつ、隣接する第1押し潰し刃B,B間に位置した4個
の第2押し潰し刃Hとを備え、全ての第1押し潰し刃B
を第1移動線iに沿い管芯Cに向かっていっせい移動し
て素管Pの端部に正面視十字状の凸部tのある押し潰し
部Ptに形成し、次に全ての第2押し潰し刃Hを第2移
動線jに沿い管芯Cに向かっていっせい移動するとき
に、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し潰し刃Hの両
側縁が密接ガイドされるように、第2押し潰し刃Hが設
定されていることを特徴とする。
この発明は、素管Pの管芯Cを中心とする放射状で、か
つ、互いに90゜隔てられる第1移動線iに配置された
楔角90゜の4個の第1押し潰し刃Bと、上記第1移動
線iに対し45゜隔てられる第2移動線jに配置され、
かつ、隣接する第1押し潰し刃B,B間に位置した4個
の第2押し潰し刃Hとを備え、全ての第1押し潰し刃B
を第1移動線iに沿い管芯Cに向かっていっせい移動し
て素管Pの端部に正面視十字状の凸部tのある押し潰し
部Ptに形成し、次に全ての第2押し潰し刃Hを第2移
動線jに沿い管芯Cに向かっていっせい移動するとき
に、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し潰し刃Hの両
側縁が密接ガイドされるように、第2押し潰し刃Hが設
定されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】第1押し潰し刃Bの移動により形成された正面
視十字状の凸部tが次の第2押し潰し刃Hの移動により
押し潰されるとき、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押
し潰し刃Hの両側縁は密接ガイドされるため、上記凸部
tの部分が第2押し潰し刃Hの両側縁からはみ出すこと
は無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部Pcが素
管Pに形成される。そして上記凸部tの部分の第2押し
潰し刃Hの両側縁からのはみ出しが無いから、はみ出し
た部分による押し潰し刃反力が第2押し潰し刃Hに曲げ
力となって作用するようなことは起こり得ず、しかも、
第2押し潰し刃Hの両側縁は第1押し潰し刃Bの両側縁
により密接ガイドされるので、上記凸部tから第2押し
潰し刃Hに作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、
これらにより、第2押し潰し刃Hの折損は全く発生しな
い。
視十字状の凸部tが次の第2押し潰し刃Hの移動により
押し潰されるとき、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押
し潰し刃Hの両側縁は密接ガイドされるため、上記凸部
tの部分が第2押し潰し刃Hの両側縁からはみ出すこと
は無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部Pcが素
管Pに形成される。そして上記凸部tの部分の第2押し
潰し刃Hの両側縁からのはみ出しが無いから、はみ出し
た部分による押し潰し刃反力が第2押し潰し刃Hに曲げ
力となって作用するようなことは起こり得ず、しかも、
第2押し潰し刃Hの両側縁は第1押し潰し刃Bの両側縁
により密接ガイドされるので、上記凸部tから第2押し
潰し刃Hに作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、
これらにより、第2押し潰し刃Hの折損は全く発生しな
い。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。口付部形成装置の要部正面を図1に、図1のA−
C−D線断面を図2に、示した。素管Pの管芯Cを中心
とする放射状で、かつ、互いに90゜隔てられる第1移
動線iに配置された楔角90゜の4個の第1押し潰し刃
Bと、上記第1移動線iに対し45゜隔てられる第2移
動線jに配置され、かつ、隣接する第1押し潰し刃B間
に位置した第2押し潰し刃Hとを、第1押し潰し刃Bは
第1移動線iに沿って、第2押し潰し刃Hは第2移動線
jに沿って移動可能であるように、装置本体1に設けて
いる。第1押し潰し刃Bと第2押し潰し刃Hの装置本体
1への係合構造は、素管Pから見て図2の奥側位置に装
置本体1に取付けた刃案内用面板2に、図1のように第
1移動線iと第2移動線jとを中心線とする8本の刃案
内溝3を設け、第1押し潰し刃Bと第2押し潰し刃Hの
夫々の奥側端部に形成した正面視長方形の案内凸条4
を、刃案内溝3に係合している。
する。口付部形成装置の要部正面を図1に、図1のA−
C−D線断面を図2に、示した。素管Pの管芯Cを中心
とする放射状で、かつ、互いに90゜隔てられる第1移
動線iに配置された楔角90゜の4個の第1押し潰し刃
Bと、上記第1移動線iに対し45゜隔てられる第2移
動線jに配置され、かつ、隣接する第1押し潰し刃B間
に位置した第2押し潰し刃Hとを、第1押し潰し刃Bは
第1移動線iに沿って、第2押し潰し刃Hは第2移動線
jに沿って移動可能であるように、装置本体1に設けて
いる。第1押し潰し刃Bと第2押し潰し刃Hの装置本体
1への係合構造は、素管Pから見て図2の奥側位置に装
置本体1に取付けた刃案内用面板2に、図1のように第
1移動線iと第2移動線jとを中心線とする8本の刃案
内溝3を設け、第1押し潰し刃Bと第2押し潰し刃Hの
夫々の奥側端部に形成した正面視長方形の案内凸条4
を、刃案内溝3に係合している。
【0008】第1押し潰し刃B,第2押し潰し刃Hを上
記のように第1移動線i,第2移動線jに沿い移動させ
る構造は、図2および図5に要部側面視で示す第1楔体
5,第2楔体6(図1では何れも図示を省略)が、装置本
体1の外周壁7に形成した楔外周部案内面8に沿って管
芯Cに平行に移動することにより行われるようにしたも
のである。第1楔体5,第2楔体6の上記移動は、刃案
内用面板2の手前側位置で装置本体1に取付けた楔案内
用面板9(図2)に、第1移動線iと第2移動線jとを中
心線とする8本の楔案内溝10(図5に要部正面視で示
す)が設けてあり、この楔案内溝10に第1楔体5,第
2楔体6の両縁面が密嵌することで移動が規制されてい
る。しかも、この楔案内溝10内を、第1押し潰し刃
B,第2押し潰し刃Hの上記移動ができるように、楔案
内溝10の形状等を設定している。
記のように第1移動線i,第2移動線jに沿い移動させ
る構造は、図2および図5に要部側面視で示す第1楔体
5,第2楔体6(図1では何れも図示を省略)が、装置本
体1の外周壁7に形成した楔外周部案内面8に沿って管
芯Cに平行に移動することにより行われるようにしたも
のである。第1楔体5,第2楔体6の上記移動は、刃案
内用面板2の手前側位置で装置本体1に取付けた楔案内
用面板9(図2)に、第1移動線iと第2移動線jとを中
心線とする8本の楔案内溝10(図5に要部正面視で示
す)が設けてあり、この楔案内溝10に第1楔体5,第
2楔体6の両縁面が密嵌することで移動が規制されてい
る。しかも、この楔案内溝10内を、第1押し潰し刃
B,第2押し潰し刃Hの上記移動ができるように、楔案
内溝10の形状等を設定している。
【0009】第1押し潰し刃Bと第1楔体5,第2押し
潰し刃Hと第2楔体6との第1移動線iの方向,第2移
動線jの方向での結合は、第1押し潰し刃B、第2押し
潰し刃Hの外周端部に形成した正面視(素管Pの正面視)
鳩尾状溝11が、第1楔体5,第2楔体6の内周端部に
設けた正面視(素管Pの正面視)鳩尾状凸部12に係合す
ることで行われる。この鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12
は、図2のように管芯Cを含む断面視で傾斜状スライド
面に形成している。第1押し潰し刃Bの先端部の楔角9
0゜の刃部13に対し、第2押し潰し刃Hの先端部は両
側縁が平行な刃部14に形成され、第2押し潰し刃Hが
いっせい移動するときは、既に移動を終えて停止してい
る第1押し潰し刃Bの刃部13の両側縁に図1に示すよ
うに第2押し潰し刃Hの刃部14の両側縁が密接ガイド
されるよう、第2押し潰し刃Hの刃部14の両側縁を設
定し、刃部14の先端面は、口付部Pcの断面輪郭外形
にならった大略円弧状面としている。
潰し刃Hと第2楔体6との第1移動線iの方向,第2移
動線jの方向での結合は、第1押し潰し刃B、第2押し
潰し刃Hの外周端部に形成した正面視(素管Pの正面視)
鳩尾状溝11が、第1楔体5,第2楔体6の内周端部に
設けた正面視(素管Pの正面視)鳩尾状凸部12に係合す
ることで行われる。この鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12
は、図2のように管芯Cを含む断面視で傾斜状スライド
面に形成している。第1押し潰し刃Bの先端部の楔角9
0゜の刃部13に対し、第2押し潰し刃Hの先端部は両
側縁が平行な刃部14に形成され、第2押し潰し刃Hが
いっせい移動するときは、既に移動を終えて停止してい
る第1押し潰し刃Bの刃部13の両側縁に図1に示すよ
うに第2押し潰し刃Hの刃部14の両側縁が密接ガイド
されるよう、第2押し潰し刃Hの刃部14の両側縁を設
定し、刃部14の先端面は、口付部Pcの断面輪郭外形
にならった大略円弧状面としている。
【0010】これにより、口付部Pcの形成に際し、図
3に要部正面で示すように、素管Pの外周外方に第1押
し潰し刃B、第2押し潰し刃Hの刃部13,14がある
形成前の位置から、先ず全ての第1押し潰し刃Bを第1
移動線iに沿い管芯Cに向かっていっせい移動して図1
に示す第1押し潰し刃Bとしての押し潰し終了位置に停
止したとき、素管Pの端部に正面視十字状の4個の凸部
tのある押し潰し部Ptが形成され、次に、全ての第2
押し潰し刃Hを第2移動線jに沿い管芯Cに向かってい
っせい移動して図4に要部正面で示す第2押し潰し刃H
としての押し潰し終了位置に停止したとき、上記凸部t
がこの第2押し潰し刃Hの刃部14により押し潰され
て、断面輪郭外形が大略円形の口付部Pcが形成される
ことになる。
3に要部正面で示すように、素管Pの外周外方に第1押
し潰し刃B、第2押し潰し刃Hの刃部13,14がある
形成前の位置から、先ず全ての第1押し潰し刃Bを第1
移動線iに沿い管芯Cに向かっていっせい移動して図1
に示す第1押し潰し刃Bとしての押し潰し終了位置に停
止したとき、素管Pの端部に正面視十字状の4個の凸部
tのある押し潰し部Ptが形成され、次に、全ての第2
押し潰し刃Hを第2移動線jに沿い管芯Cに向かってい
っせい移動して図4に要部正面で示す第2押し潰し刃H
としての押し潰し終了位置に停止したとき、上記凸部t
がこの第2押し潰し刃Hの刃部14により押し潰され
て、断面輪郭外形が大略円形の口付部Pcが形成される
ことになる。
【0011】第1押し潰し刃Bの刃部13は4個共に管
芯Cから常に同一円周上に位置し、第2押し潰し刃Hの
刃部14は4個共に管芯Cから常に同一円周上に位置し
ている必要があり、かつ、夫々の4個が第1移動線i、
第2移動線j上で同一距離を移動する必要がある。この
ため、4個の第1楔体5のロッド15は、図示しない1
個の第1腕板にナットにより管芯C方向での取付け位置
を調整可能に固定され、4個の第2楔体6のロッド16
は、図示しない1個の第2腕板にナットにより管芯C方
向での取付け位置を調整可能に固定され、第1腕板は管
芯Cに平行に作動する図示しない第1シリンダの第1ピ
ストンに固定され、第2腕板は管芯Cに平行に作動する
図示しない第2シリンダの第2ピストンに固定されてい
る。
芯Cから常に同一円周上に位置し、第2押し潰し刃Hの
刃部14は4個共に管芯Cから常に同一円周上に位置し
ている必要があり、かつ、夫々の4個が第1移動線i、
第2移動線j上で同一距離を移動する必要がある。この
ため、4個の第1楔体5のロッド15は、図示しない1
個の第1腕板にナットにより管芯C方向での取付け位置
を調整可能に固定され、4個の第2楔体6のロッド16
は、図示しない1個の第2腕板にナットにより管芯C方
向での取付け位置を調整可能に固定され、第1腕板は管
芯Cに平行に作動する図示しない第1シリンダの第1ピ
ストンに固定され、第2腕板は管芯Cに平行に作動する
図示しない第2シリンダの第2ピストンに固定されてい
る。
【0012】これにより、第1楔体5のロッド15の上
記第1腕板への取付け位置をナットにより調整して第1
押し潰し刃Bの刃部13は4個共に管芯Cから常に同一
円周上にあるようにし、第2楔体6のロッド16の上記
第2腕板への取付け位置をナットにより調整して第2押
し潰し刃Hの刃部14は4個共に管芯Cから常に同一円
周上にあるようにする。
記第1腕板への取付け位置をナットにより調整して第1
押し潰し刃Bの刃部13は4個共に管芯Cから常に同一
円周上にあるようにし、第2楔体6のロッド16の上記
第2腕板への取付け位置をナットにより調整して第2押
し潰し刃Hの刃部14は4個共に管芯Cから常に同一円
周上にあるようにする。
【0013】また、前記第1ピストンを作動すると4個
の第1楔体5はいっせいに管芯Cの方向に同一距離を移
動して、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の傾斜状スライ
ド面により4個の第1押し潰し刃Bは第1移動線i上を
同一距離だけ移動する。そして、前記第2ピストンを作
動すると4個の第2楔体6はいっせいに管芯Cの方向に
同一距離を移動して、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の
傾斜状スライド面により4個の第2押し潰し刃Hは第2
移動線j上を同一距離だけ移動する。
の第1楔体5はいっせいに管芯Cの方向に同一距離を移
動して、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の傾斜状スライ
ド面により4個の第1押し潰し刃Bは第1移動線i上を
同一距離だけ移動する。そして、前記第2ピストンを作
動すると4個の第2楔体6はいっせいに管芯Cの方向に
同一距離を移動して、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の
傾斜状スライド面により4個の第2押し潰し刃Hは第2
移動線j上を同一距離だけ移動する。
【0014】次に口付部Pcの形成動作を説明する。第
1楔体5,第2楔体6を図2で左方極端に位置させる
と、図3で示すように素管Pの外周外方に第1押し潰し
刃B,第2押し潰し刃Hの刃部13,14が位置する。
そこで前記第1ピストンを前記第1シリンダに向かって
引込み作動すると、4個の第1楔体5はいっせいに管芯
Cに平行に刃案内面板2に向かって同一距離を移動し
て、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の傾斜状スライド面
により4個の第1押し潰し刃Bは第1移動線i上を同一
距離だけ移動し、図1に示す第1押し潰し刃Bとしての
押し潰し終了位置に停止したとき、素管Pの端部に正面
視十字状の4個の凸部tのある押し潰し部Ptが形成さ
れる。
1楔体5,第2楔体6を図2で左方極端に位置させる
と、図3で示すように素管Pの外周外方に第1押し潰し
刃B,第2押し潰し刃Hの刃部13,14が位置する。
そこで前記第1ピストンを前記第1シリンダに向かって
引込み作動すると、4個の第1楔体5はいっせいに管芯
Cに平行に刃案内面板2に向かって同一距離を移動し
て、鳩尾状溝11と鳩尾状凸部12の傾斜状スライド面
により4個の第1押し潰し刃Bは第1移動線i上を同一
距離だけ移動し、図1に示す第1押し潰し刃Bとしての
押し潰し終了位置に停止したとき、素管Pの端部に正面
視十字状の4個の凸部tのある押し潰し部Ptが形成さ
れる。
【0015】次に前記第2ピストンを図2の右方へ作動
すると、4個の第2楔体6はいっせいに管芯Cに平行に
図2の右方へ同一距離を移動して、鳩尾状溝11と鳩尾
状凸部12の傾斜状スライド面により4個の第2押し潰
し刃Hは第2移動線j上を管芯Cに向かって同一距離だ
け移動し、図4に要部正面で示す第2押し潰し刃Hとし
ての押し潰し終了位置に停止したとき、上記凸部tがこ
の第2押し潰し刃Hの刃部14により押し潰されて、断
面輪郭外形が大略円形の口付部Pcが形成される。先の
第1押し潰し刃Bの移動により形成された正面視十字状
の4個の凸部tがこの第2押し潰し刃Hの移動により押
し潰されるとき、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し
潰し刃Hの両側縁は密接ガイドされて移動するため、上
記凸部tの部分が第2押し潰し刃Hの両側縁からはみ出
すことは無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部P
cが、素管Pの管芯Cに一致して形成される。
すると、4個の第2楔体6はいっせいに管芯Cに平行に
図2の右方へ同一距離を移動して、鳩尾状溝11と鳩尾
状凸部12の傾斜状スライド面により4個の第2押し潰
し刃Hは第2移動線j上を管芯Cに向かって同一距離だ
け移動し、図4に要部正面で示す第2押し潰し刃Hとし
ての押し潰し終了位置に停止したとき、上記凸部tがこ
の第2押し潰し刃Hの刃部14により押し潰されて、断
面輪郭外形が大略円形の口付部Pcが形成される。先の
第1押し潰し刃Bの移動により形成された正面視十字状
の4個の凸部tがこの第2押し潰し刃Hの移動により押
し潰されるとき、第1押し潰し刃Bの両側縁に第2押し
潰し刃Hの両側縁は密接ガイドされて移動するため、上
記凸部tの部分が第2押し潰し刃Hの両側縁からはみ出
すことは無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部P
cが、素管Pの管芯Cに一致して形成される。
【0016】口付部Pcは、図6に斜視で、図7に図6
のVII矢視で示したように、大略円形の4個のパイプ状
部20と、隣接しているパイプ状部20,20の境界を
形成している4個の凸条部21とからなる強固な形とな
っていて、ダイスでチャックされたときに押し潰される
ことは無く、口付部Pcの大略円形の断面輪郭外形は、
チャック後もそのまま保持されて、ダイスのチャック面
の中心線に素管Pの管芯Cと口付部Pcの中心線が一致
することになる。これにより引き抜き加工された製品管
は、管芯C方向では真っ直で均一断面のものとなる。
のVII矢視で示したように、大略円形の4個のパイプ状
部20と、隣接しているパイプ状部20,20の境界を
形成している4個の凸条部21とからなる強固な形とな
っていて、ダイスでチャックされたときに押し潰される
ことは無く、口付部Pcの大略円形の断面輪郭外形は、
チャック後もそのまま保持されて、ダイスのチャック面
の中心線に素管Pの管芯Cと口付部Pcの中心線が一致
することになる。これにより引き抜き加工された製品管
は、管芯C方向では真っ直で均一断面のものとなる。
【0017】そして上記凸部tの部分の第2押し潰し刃
Hの両側縁からのはみ出しが無いから、はみ出した部分
による押し潰し刃反力が第2押し潰し刃Hに曲げ力とな
って作用するようなことは起こり得ず、しかも、第2押
し潰し刃Hの両側縁は第1押し潰し刃Bの両側縁により
密接ガイドされるので、上記凸部tから第2押し潰し刃
Hに作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、これら
により、第2押し潰し刃Hの折損発生は、起こり得ない
のである。
Hの両側縁からのはみ出しが無いから、はみ出した部分
による押し潰し刃反力が第2押し潰し刃Hに曲げ力とな
って作用するようなことは起こり得ず、しかも、第2押
し潰し刃Hの両側縁は第1押し潰し刃Bの両側縁により
密接ガイドされるので、上記凸部tから第2押し潰し刃
Hに作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、これら
により、第2押し潰し刃Hの折損発生は、起こり得ない
のである。
【0018】
【発明の効果】この発明に係る口付部形成装置は上述の
ように構成したので、第1押し潰し刃の移動により形成
された正面視十字状の凸部が次の第2押し潰し刃の移動
により押し潰されるとき、第1押し潰し刃の両側縁に第
2押し潰し刃の両側縁は密接ガイドされるため、上記凸
部の部分が第2押し潰し刃の両側縁からはみ出すことは
無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部が素管の管
芯に一致して形成されることになる。そして上記凸部の
部分の第2押し潰し刃の両側縁からのはみ出しが無いか
ら、はみ出した部分による押し潰し刃反力が第2押し潰
しに曲げ力となって作用するようなことは起こり得ず、
しかも、第2押し潰し刃の両側縁は第1押し潰し刃の両
側縁により密接ガイドされるので、上記凸部から第2押
し潰し刃に作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、
これらにより、第2押し潰し刃の折損は全く発生しな
い。
ように構成したので、第1押し潰し刃の移動により形成
された正面視十字状の凸部が次の第2押し潰し刃の移動
により押し潰されるとき、第1押し潰し刃の両側縁に第
2押し潰し刃の両側縁は密接ガイドされるため、上記凸
部の部分が第2押し潰し刃の両側縁からはみ出すことは
無く、断面輪郭外形が大略円形となる口付部が素管の管
芯に一致して形成されることになる。そして上記凸部の
部分の第2押し潰し刃の両側縁からのはみ出しが無いか
ら、はみ出した部分による押し潰し刃反力が第2押し潰
しに曲げ力となって作用するようなことは起こり得ず、
しかも、第2押し潰し刃の両側縁は第1押し潰し刃の両
側縁により密接ガイドされるので、上記凸部から第2押
し潰し刃に作用する押し潰し反力は垂直力のみであり、
これらにより、第2押し潰し刃の折損は全く発生しな
い。
【図1】この発明の口付部形成装置の実施例の要部正面
図である。
図である。
【図2】図1のA−C−D線断面図である。
【図3】口付部形成前の上記口付部形成装置の要部正面
図である。
図である。
【図4】口付部形成工程終了時における上記口付部形成
装置の要部正面図である。
装置の要部正面図である。
【図5】口付部形成工程終了時における上記口付部形成
装置の正面図である。
装置の正面図である。
【図6】上記口付部形成装置により形成された口付部の
斜視図である。
斜視図である。
【図7】図6のVII線矢視図である。
B 第1押し潰し刃 H 第2押し潰し刃 P 素管 C 管芯 i 第1移動線 j 第2移動線 t 凸部 Pt 押し潰し部
Claims (1)
- 【請求項1】 素管の管芯を中心とする放射状で、か
つ、互いに90゜隔てられる第1移動線に配置された楔
角90゜の4個の第1押し潰し刃と、上記第1移動線に
対し45゜隔てられる第2移動線に配置され、かつ、隣
接する第1押し潰し刃間に位置した4個の第2押し潰し
刃とを備え、全ての第1押し潰し刃を第1移動線に沿い
管芯に向かっていっせい移動して素管の端部に正面視十
字状の凸部のある押し潰し部に形成し、次に全ての第2
押し潰し刃を第2移動線に沿い管芯に向かっていっせい
移動するときに、第1押し潰し刃の両側縁に第2押し潰
し刃の両側縁が密接ガイドされるように、第2押し潰し
刃が設定されていることを特徴とする口付部形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22268194A JPH0857530A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 口付部形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22268194A JPH0857530A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 口付部形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857530A true JPH0857530A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16786259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22268194A Pending JPH0857530A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 口付部形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0857530A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100882739B1 (ko) * | 2007-12-14 | 2009-02-09 | 주식회사 대륙제관 | 각형 넥킹 캔용기 제조장치 및 그 제조방법 |
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JP2009285663A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Inax Corp | 雌ネジ付きパイプ、架台の支持構造及び雌ネジ付きパイプ成形方法 |
WO2012127557A1 (ja) * | 2011-03-18 | 2012-09-27 | 新日本製鐵株式会社 | 口付け装置及び口付け方法 |
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CN110404990A (zh) * | 2019-08-14 | 2019-11-05 | 山东广泰环保科技有限公司 | 一种压管设备、复合管拉拔设备及拉拔工艺 |
CN110893443A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-03-20 | 湘潭华进重装有限公司 | 一种组合式燕尾导向扩径锥体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5187460A (ja) * | 1975-01-31 | 1976-07-31 | Akira Ozawa | Kinzokukanhikinukikakonotamenokuchizukesochi |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP22268194A patent/JPH0857530A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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