JPH0856605A - 甘味剤及びその製造法 - Google Patents

甘味剤及びその製造法

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JPH0856605A
JPH0856605A JP6213186A JP21318694A JPH0856605A JP H0856605 A JPH0856605 A JP H0856605A JP 6213186 A JP6213186 A JP 6213186A JP 21318694 A JP21318694 A JP 21318694A JP H0856605 A JPH0856605 A JP H0856605A
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JP
Japan
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mesh
oligosaccharide
sweetener
particle size
sucralose
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JP6213186A
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English (en)
Inventor
Yuichi Noguchi
祐一 野口
Yoshiyuki Moriya
芳行 森谷
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IWATA KAGAKU KOGYO
IWATA KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
IWATA KAGAKU KOGYO
IWATA KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動性及び甘味度に優れたオリゴ糖を含有す
る甘味剤及びその製造方法の提供。 【構成】 4,1′,6′−トリクロロ−4,1′,
6′−トリデオキシガラクトシュクロース(シュクラロ
ース)、 6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3
−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド−カ
リウム(アセスルファームK)及び 3−(L−アスパ
ルチル−D−アラニンアミド)−2,2,4,4−テト
ラメチルエタン(アリテーム)からなる群から選ばれる
少なくとも1つの人工甘味料が添着または被覆されたオ
リゴ糖を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲食品用の甘味剤の吸
湿性及び流動性を改善し固結しにくいオリゴ糖を含有す
る甘味剤及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オリゴ糖の粉末又は粒状品は固結し易
く、保管には気密性のあるアルミ袋を使用したり乾燥剤
を入れる方法がとられている。
【0003】しかしながら、密封した包装をしても、ま
た乾燥剤を使用しても夏季の高温に長時間保つとオリゴ
糖自体が保有している微量の水分で固結する傾向にあ
る。また固結を防ぐ為にデキストリンや澱粉等を入れる
とその分オリゴ等の甘味度が減失されてしまう。また砂
糖、ブドウ糖などの甘味剤を入れるとオリゴ糖と接触し
た部分で固結が始まり全体が固まってしまうので好まし
くない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オリ
ゴ糖の有する吸湿性による固結の問題を解消しうる甘味
剤及びその製造法を提供することにある。
【0005】更に、本発明の目的は、流動性及び甘味度
に優れたオリゴ糖を含有する甘味剤及びその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは前
記問題点を解決する為に鋭意研究を行った結果、常温に
おける4,1′,6′−トリクロロ−4,1′,6′−
トリデオキシガラクトシュクロース(以下「シュクラロ
ース」と称す)、 6−メチル−3,4−ジヒドロ−
1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオ
キシド−カリウム( 以下「アセスルファームK」と称
す)又は3−(L−アスパルチル−D−アラニンアミ
ド)−2,2,4,4−テトラメチルエタン(以下アリ
テームと称す)(これらを総称して以下便宜上「本発明
のシュクラロース等の人工甘味料」という)の粒子相互
が結着し難い点に着目し、甘味度を増強し、更に粒子相
互の固結を防止した甘味剤の開発に成功した。
【0007】本発明者らは、オリゴ糖の有する難消化
性、整腸作用等の生理的機能性を減少させることなく、
十分な甘味を保ちながら粒子相互が固結しない方法とし
て、粉末又は粒状のオリゴ糖に本発明のシュクラロース
等の人工甘味料の少なくとも1つを添着ないし被覆させ
てオリゴ糖の表面に難固結性の薄層の一部又は全部を形
成させて防湿及び流動性を有し、更に甘味度の高いオリ
ゴ糖の粒子を歩留まりよく形成させる方法を開発した。
【0008】すなわち、本発明は、水又はアルコールに
溶解又はスラリー状にしたシュクラロース等の人工甘味
料を、粉末又は粒状のオリゴ糖に添着又は被覆させ、乾
燥することを含んでなる甘味剤の製造法、及び本発明の
シュクラロース等の人工甘味料の少なくとも1つが添着
又は被覆されたオリゴ糖を含有した甘味剤に関する。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0010】本発明において使用する粉末又は粒状形態
のオリゴ糖としては三糖類以上、七糖類以下の糖類を少
なくとも10重量%含有するものであって、通常の飲食
品用に供することができるオリゴ糖であればいずれでも
よい。例えば、ラクチュロース、フラクトオリゴ糖、ガ
ラクトオリゴ糖、ラフィノース類、イソマルトオリゴ
糖、キシロオリゴ糖、ラクトスクロース、パラチノース
オリゴ糖及びゲンチオリゴ糖等が挙げられるが、フラク
トオリゴ糖及びガラクトオリゴ糖に代表される吸湿性の
強いオリゴ糖に特に強い流動性及び吸湿性の改善が顕著
である。
【0011】原料として使用するオリゴ糖の粒度は特に
制限はないが、通常5メッシュ〜200メッシュ程度の
ものを使用するのが好ましく、更に好ましくは20メッ
シュ〜60メッシュが適当である。また本発明において
原料として使用するシュクラロース等の人工甘味料の粒
度は細かい程よいが、好ましくは100〜200メッシ
ュパスがよい。また本発明のシュクラロース等の人工甘
味料のオリゴ糖に対する量は等量以下であればよいが、
好ましくは0.1%〜1重量%程度である。即ち、本発
明のシュクラロース等の人工甘味料は少量の使用によっ
て本発明の目的を十分に達成することができる。
【0012】水又はアルコールに溶解又はスラリー状に
した本発明のシュクラロース等の人工甘味料の溶液の濃
度は、水又はアルコールに対し0.5%〜5%であれば
よいが、好ましくは1.5%〜3.5%の範囲であり、
溶液の温度は60℃〜80℃が好ましい。
【0013】本発明に使用するアルコールとしてはエチ
ルアルコールが好ましく、更に好ましくは5%〜20%
のエチルアルコール水溶液である。また、これら本発明
のシュクラロース等の人工甘味料の溶液を調製するにあ
たり本発明のシュクラロース等の人工甘味料以外に、α
澱粉、デキストリン、乳糖及び天然又は合成の糊料を適
量例えばオリゴ糖に対して1〜2%程度添加することも
可能である。その中でもオリゴ糖の粒子の表面にシュク
ラロース等の人工甘味料を強力に接着させコーテング効
果を更に高め流動性及び吸湿性を更に改善する目的でデ
キストリンを添加するのが好ましい。またデキストリン
濃度については特に制限はないが固形物に対して1〜5
重量%が適当である。
【0014】本発明においてオリゴ糖に本発明のシュク
ラロース等の人工甘味料を添着又は被覆するには、例え
ばオリゴ糖粉末を流動層造粒乾燥機に入れ、乾燥機の低
部より熱風を吹き込み、オリゴ糖粉末を流動させつつ、
これに本発明のシュクラロース等の人工甘味料の溶液を
噴霧しつつ乾燥させることによって行うことができる。
【0015】噴霧空気圧は2Kg/cm2〜5Kg/c
2の範囲が好ましく、この範囲であれば、シュクラロ
ース等の人工甘味料の溶液を充分に霧化し、更に流動し
ているオリゴ糖に強制的に添着させることができる。噴
霧液は定量ポンプを使用するのが好ましい。またオリゴ
糖は円滑な流動状態を保てる様に送風及び排風タンバー
を調整し、噴霧液の送液速度が過多になると流動状態が
悪化する場合があるので、その場合は送液速度を落とす
か又は停止させオリゴ糖の表面を乾燥させるのが好まし
い。なお、本発明のシュクラロース等の人工甘味料を添
着ないし被覆させたオリゴ糖を乾燥させる前に、添着さ
れたシュクラロース等の人工甘味料をオリゴ糖の表面に
均一にコーテイングさせるために、熱水を噴霧し、粒子
の表面処理を行うのが好ましい。
【0016】乾燥条件は排気温度が50℃〜60℃の範
囲になるように運転するのが好ましい。送風温度は80
℃〜100℃の間でコントロールするのが好ましい。排
気温度は流動しているオリゴ糖の品温に近似しているも
ので、シュクラロース等の人工甘味料を噴霧するノズル
の上方約90cmに温度センサーを取り付けて測定され
る温度である。送風温度はオリゴ糖の流動している底部
に取り付けてある目皿板の下部より約30cm下に温度
センサーを取り付けて測定され、コーテングされたオリ
ゴ糖に接触する前の熱風の温度を示す。
【0017】次に実施例によって本発明を更に具体的に
説明する。
【0018】(実施例1)40メッシュパス60メッシ
ュオンが80%以上の粒度をしめるガラクトオリゴ糖9
97gを流動層造粒乾燥機に入れ、80℃の熱風を低部
より送り流動状態に保ちながら、あらかじめ調整した8
0℃の熱水130gにシュクラロース3gを溶解した液
を定量ポンプにて1分間に5gを送液出来るように回転
数をコントロールしながら噴霧空気圧2.5Kg/cm
2で、流動しているオリゴ糖の表面に噴霧を行った。こ
の時点で排気温は50℃ないし55℃になっていた。
【0019】また、シュクラロースは液温が60℃以下
にならないように加温した。
【0020】計量したシュクラロースの溶液を噴霧終了
後、80℃の熱水20gを30分間かけて噴霧した。噴
霧終了後、送風温度を70℃にし10分間乾燥させた。
【0021】このようにしてシュクラロースによりコー
ディングされたオリゴ糖は下記の組成及び粒度分布を有
し流動性のよい粒状を示した。
【0022】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 99.7% シュクラロース 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.7% 20〜40メッシュ 17.3% 40〜60メッシュ 70.0% 60〜80メッシュ 9.4% 80メッシュパス 1.6% (実施例2)実施例1と同じ粒度のフラクトオリゴ糖9
97gを実施例1と同じ流動層乾燥機に入れ実施例1と
同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80℃の熱水
130gにシュクラロース3gを溶解した液を実施例1
と同条件にて噴霧後、80℃の熱水20gを噴霧し実施
例1と同条件にて乾燥させた。
【0023】下記の組成及び粒度分布を有する甘味剤が
得られた。
【0024】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 99.7% シュクラロース 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.9% 20〜40メッシュ 18.0% 40〜60メッシュ 75.0% 60〜80メッシュ 4.5% 80メッシュパス 0.6% (実施例3)実施例1と同じ粒度のガラクトオリゴ糖9
87gを実施例1と同じ流動層乾燥機に入れ実施例1と
同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80℃の熱水
130gにシュクラロース3g及びDE8±1のデキス
トリン10gを溶解した液を実施例1と同条件にて噴霧
後、80℃の熱水20gを噴霧し実施例1と同条件にて
乾燥させた。下記組成及び粒度分布を有する甘味剤が得
られた。
【0025】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% シュクラロース 0.3%粒度分布 20メッシュオン 2.4% 20〜40メッシュ 25.2% 40〜60メッシュ 71.3% 60〜80メッシュ 1.0% 80メッシュパス 0.1% (実施例4)実施例3のガラクトオリゴ糖をフラクトオ
リゴ糖に置き替え、その他は全て実施例3と同じ条件で
実施し、下記組成及び粒度分布を有する甘味剤を得た。
【0026】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% シュクラロース 0.3%粒度分布 20メッシュオン 3.1% 20〜40メッシュ 27.0% 40〜60メッシュ 68.1% 60〜80メッシュ 1.8% 80メッシュパス 0 % (実施例5〜8)この他、実施例1及び実施例3のガラ
クトオリゴ糖の代りにキシロオリゴ糖(実施例5及び実
施例6)及びラフィノース類のオリゴ糖(実施例7及び
実施例8)についてもテストを行ったが、いずれも顕著
なる品質の改善がみられた。
【0027】上記実施例1ないし実施例8で得られた本
発明の甘味剤と従来のオリゴ糖(対照)についてそれぞ
れの流動性、甘味度及び吸湿性を測定して得た結果を下
記表1及び表2に示した。各特性値の測定法は次の通り
である。 流動性:注入法による安息角で示し、安息角が小さいほ
ど流動性は良い。 甘味度:蔗糖を甘味度100として比較した場合のそれ
ぞれの甘味度を示す。 吸湿性:相対湿度80%,室温20℃±1℃にて、それ
ぞれ甘味剤10gを直径80mmのシャーレに入れ7時
間解放した後の重量の増加率で示した。
【0028】なお、比較の対照として使用した従来のオ
リゴ糖の粒度は40メッシュから60メッシュが80%
に分級したものを使用した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】 (実施例9)実施例1においてシュクラロースを溶解す
る80℃の熱水の代わりに15重量%のエチルアルコー
ルを60℃に加熱し、シュクラロースを溶解懸濁した後
実施例1と同様に定量ポンプにて1分間に5gを送液出
来るように回転数をコントロールしながら噴霧空気圧
2.5Kg/cm2で、流動しているオリゴ糖の表面に
噴霧を行った。
【0031】噴霧終了後、送風温度を70℃にし10分
間乾燥させた。
【0032】このようにしてシュクラロースによりコー
ティングされたオリゴ糖は下記の組成及び粒度分布を有
し流動性のよい粒状を示した。
【0033】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 99.7% シュクラロース 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.7% 20〜40メッシュ 17.3% 40〜60メッシュ 70.0% 60〜80メッシュ 9.4% 80メッシュパス 1.6% このようにしてシュクラロースによりコーティングされ
たオリゴ糖は流動性40、吸湿性3.3及び甘味度21
5を有していた。
【0034】(実施例10)40メッシュパス60メッ
シュオンが80%以上の粒度をしめるガラクトオリゴ糖
997gを流動層造粒乾燥機に入れ、80℃の熱風を低
部より送り流動状態に保ちながら、あらかじめ調整した
80℃の熱水130gにアセスルファームK3gを溶解
した液を定量ポンプにて1分間に5gを送液出来るよう
に回転数をコントロールしながら噴霧空気圧2.5Kg
/cm2で、流動しているオリゴ糖の表面に噴霧を行っ
た。この時点で排気温は50℃ないし55℃になってい
た。
【0035】また、アセスルファームKは液温が60℃
以下にならない様に加温した。
【0036】計量したアセスルファームKの溶液を噴霧
終了後、80℃の熱水20gを30分間かけて噴霧し
た。噴霧終了後、送風温度を70℃にし10分間乾燥さ
せた。
【0037】このようにしてアセスルファームKにより
コーディングされたオリゴ糖は下記の組成及び粒度分布
を有し流動性のよい粒状を示した。
【0038】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 99.7% アセスルファームK 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.5% 20〜40メッシュ 19.3% 40〜60メッシュ 75.2% 60〜80メッシュ 3.3% 80メッシュパス 0.7% (実施例11)実施例10と同じ粒度のフラクトオリゴ
糖997gを実施例10と同じ流動層乾燥機に入れ実施
例10と同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80
℃の熱水130gにアセスルファームK3gを溶解した
液を実施例10と同条件にて噴霧後、80℃の熱水20
gを噴霧し実施例10と同条件にて乾燥させた。
【0039】下記の組成及び粒度分布を有する甘味剤が
得られた。
【0040】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 99.7% アセスルファームK 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.0% 20〜40メッシュ 20.1% 40〜60メッシュ 75.2% 60〜80メッシュ 3.5% 80メッシュパス 0.2% (実施例12)実施例10と同じ粒度のガラクトオリゴ
糖987gを実施例10と同じ流動層乾燥機に入れ実施
例10と同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80
℃の熱水130gにアセスルファームK3g及びDE8
±1のデキストリン10gを溶解した液を実施例10と
同条件にて噴霧後、80℃の熱水20gを噴霧し実施例
10と同条件にて乾燥させた。下記組成及び粒度分布を
有する甘味剤が得られた。
【0041】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% アセスルファームK 0.3%粒度分布 20メッシュオン 3.3% 20〜40メッシュ 25.4% 40〜60メッシュ 70.2% 60〜80メッシュ 1.1% 80メッシュパス 0 % (実施例13)実施例12のガラクトオリゴ糖をフラク
トオリゴ糖に置き替え、その他は全て実施例12と同じ
条件で実施し、下記組成及び粒度分布を有する甘味剤を
得た。
【0042】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% アセスルファームK 0.3%粒度分布 20メッシュオン 4.5% 20〜40メッシュ 30.2% 40〜60メッシュ 63.0% 60〜80メッシュ 2.2% 80メッシュパス 0.1% (実施例14〜17)この他、実施例10及び実施例1
2のガラクトオリゴ糖の代りにキシロオリゴ糖(実施例
14及び実施例15)及びラフィノース類のオリゴ糖
(実施例16及び実施例17)についてもテストを行っ
たが、いずれも顕著なる品質の改善がみられた。
【0043】上記実施例10ないし実施例17で得られ
た本発明の甘味剤と従来のオリゴ糖(対照)についてそ
れぞれの流動性、甘味度及び吸湿性を測定して得た結果
を下記表3及び表4に示した。各特性値の測定法は実施
例1と同様である。
【0044】なお、比較の対照として使用した従来のオ
リゴ糖の粒度は40メッシュから60メッシュが80%
に分級したものを使用した。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】 (実施例18)実施例10において、アセスルファーム
K3gの代わりに、アセスルファームK1.5gとシュ
クラロース1.5gの混合物を用い、40メッシュパス
60メッシュオンが80%以上の粒度をしめるガラクト
オリゴ糖997gを流動層造粒乾燥機に入れ、80℃の
熱風を低部より送り流動状態に保ちながら、あらかじめ
調整した80℃の熱水130gに溶解した液を定量ポン
プにて1分間に5gを送液出来るように回転数をコント
ロールしながら噴霧空気圧2.5Kg/cm2で、流動
しているオリゴ糖の表面に噴霧を行った。噴霧終了後、
送風温度を70℃にし10分間乾燥させた。
【0047】このようにしてアセスルファームKとシュ
クラロースとの混合物によりコーティングされたオリゴ
糖は下記の組成及び粒度分布を有し流動性のよい粒状を
示した。
【0048】 組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 99.7% アセスルファームK+シュクラロース 0.3% 粒度分布 20メッシュオン 1.5% 20〜40メッシュ 19.3% 40〜60メッシュ 75.2% 60〜80メッシュ 3.3% 80メッシュパス 0.7% このようにしてアセスルファームKとシュクラロースの
混合物によりコーティングされたオリゴ糖は流動性4
0、吸湿性3.7及び甘味度98であった。
【0049】(実施例19)40メッシュパス60メッ
シュオンが80%以上の粒度をしめるガラクトオリゴ糖
997gを流動層造粒乾燥機に入れ、80℃の熱風を低
部より送り流動状態に保ちながら、あらかじめ調整した
80℃の熱風130gにアリテーム3gを溶解した液を
定量ポンプにて1分間に5gを送液出来るように回転数
をコントロールしながら噴霧空気圧2.5Kg/cm2
で、流動しているオリゴ糖の表面に噴霧を行った。この
時点で排気温は50℃ないし55℃になっていた。
【0050】また、アリテームは液温が60℃以下にな
らない様に加温した。
【0051】計量したアリテームの溶液を噴霧終了後、
80℃の熱水20gを30分間かけて噴霧した。噴霧終
了後、送風温度を70℃にし10分間乾燥させた。
【0052】このようにしてアリテームによりコーディ
ングされたオリゴ糖は下記の組成及び粒度分布を有し流
動性のよい粒状を示した。
【0053】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 99.7% アリテーム 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.3% 20〜40メッシュ 18.2% 40〜60メッシュ 74.1% 60〜80メッシュ 5.2% 80メッシュパス 1.2% (実施例20)実施例19と同じ粒度のフラクトオリゴ
糖997gを実施例19と同じ流動層乾燥機に入れ実施
例19と同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80
℃の熱水130gにアリテーム3gを溶解した液を実施
例19と同条件にて噴霧後、80℃の熱水20gを噴霧
し実施例19と同条件にて乾燥させた。
【0054】下記の組成及び粒度分布を有する甘味剤が
得られた。
【0055】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 99.7% アリテーム 0.3%粒度分布 20メッシュオン 1.1% 20〜40メッシュ 19.9% 40〜60メッシュ 76.4% 60〜80メッシュ 2.1% 80メッシュパス 0.5% (実施例21)実施例19と同じ粒度のガラクトオリゴ
糖987gを実施例19と同じ流動層乾燥機に入れ実施
例19と同条件にて流動させ、あらかじめ用意した80
℃の熱水130gにアリテーム3g及びDE8±1のデ
キストリン10gを溶解した液を実施例1と同条件にて
噴霧後、80℃の熱水20gを噴霧し実施例1と同条件
にて乾燥させた。下記組成及び粒度分布を有する甘味剤
が得られた。
【0056】組成 配合成分 配合割合 ガラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% アリテーム 0.3%粒度分布 20メッシュオン 2.0% 20〜40メッシュ 24.4% 40〜60メッシュ 72.6% 60〜80メッシュ 1.0% 80メッシュパス 0 % (実施例22)実施例21のガラクトオリゴ糖をフラク
トオリゴ糖に置き替え、その他は全て実施例21と同じ
条件で実施し、下記組成及び粒度分布を有する甘味剤を
得た。
【0057】組成 配合成分 配合割合 フラクトオリゴ糖 98.7% デキストリン 1.0% アリテーム 0.3%粒度分布 20メッシュオン 3.5% 20〜40メッシュ 29.1% 40〜60メッシュ 66.0% 60〜80メッシュ 1.4% 80メッシュパス 0 % (実施例23〜26)この他、実施例19及び実施例2
1のガラクトオリゴ糖の代りにキシロオリゴ糖(実施例
23及び実施例24)及びラフィノース類のオリゴ糖
(実施例25及び実施例26)についてもテストを行っ
たが、いずれも顕著なる品質の改善がみられた。
【0058】上記実施例19ないし実施例26で得られ
た本発明の甘味剤と従来のオリゴ糖(対照)についてそ
れぞれの流動性、甘味度及び吸湿性を測定して得た結果
を下記表5及び表6に示した。各特性値の測定法は実施
例1と同様である。
【0059】なお、比較の対照として使用した従来のオ
リゴ糖の粒度は40メッシュから60メッシュが80%
に分級したものを使用した。
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【発明の効果】上記結果から明らかな様に本発明の甘味
剤は、従来のオリゴ糖に比べて、流動性、甘味度が優
れ、また吸湿性が少なく、その製法も容易に実施できる
ため、産業上利用価値の非常に高いものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4,1′,6′−トリクロロ−4,
    1′,6′−トリデオキシガラクトシュクロース、 6
    −メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチア
    ジン−4−オン−2,2−ジオキシド−カリウム及び
    3−(L−アスパルチル−D−アラニンアミド)−2,
    2,4,4−テトラメチルエタンからなる群から選ばれ
    る少なくとも1つの人工甘味料が粉末又は粒状形態のオ
    リゴ糖に添着または被覆されていることを特徴とする甘
    味剤。
  2. 【請求項2】 粉末又粒状形態のオリゴ糖は5メッシュ
    〜200メッシュの粒径を有することを特徴とする請求
    項1記載の甘味剤。
  3. 【請求項3】粉末又は粒状形態のオリゴ糖は3〜7糖類
    から選ばれる少なくとも1つを少なくとも10重量%含
    有することを特徴とする請求項1記載の甘味料。
  4. 【請求項4】 3〜7糖類から選ばれる粉末又は粒状形
    態のオリゴ糖はラクチュロース、フラクトオリゴ糖、ガ
    ラクトオリゴ糖、ラフィノース類、イソマルトオリゴ
    糖、キシロオリゴ糖、ラクトスクロース、パラチノース
    オリゴ糖又はゲンチオリゴ糖であることを特徴とする請
    求項3記載の甘味料。
  5. 【請求項5】 水又はアルコールに溶解またはスラリー
    状にした4,1′,6′−トリクロロ−4,1′,6′
    −トリデオキシガラクトシュクロース、 6−メチル−
    3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−
    オン−2,2−ジオキシド−カリウム及び 3−(L−
    アスパルチル−D−アラニンアミド)−2,2,4,4
    −テトラメチルエタンからなる群から選ばれる少なくと
    も1つを含有する人工甘味料の溶液を、粉末又は粒状形
    態のオリゴ糖に添着又は被覆させ、乾燥することを特徴
    とする甘味剤の製造法。
  6. 【請求項6】 水又はアルコールに溶解またはスラリー
    状にした4,1′,6′−トリクロロ−4,1′,6′
    −トリデオキシガラクトシュクロース、 6−メチル−
    3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−
    オン−2,2−ジオキシド−カリウム及び 3−(L−
    アスパルチル−D−アラニンアミド)−2,2,4,4
    −テトラメチルエタンからなる群から選ばれる少なくと
    も1つの人工甘味料を含有する溶液が更にデキストリン
    を含有することを特徴とする請求項5記載の甘味剤の製
    造法。
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