JPH085589B2 - 糸ブレーキのための防振装置 - Google Patents
糸ブレーキのための防振装置Info
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- JPH085589B2 JPH085589B2 JP5226329A JP22632993A JPH085589B2 JP H085589 B2 JPH085589 B2 JP H085589B2 JP 5226329 A JP5226329 A JP 5226329A JP 22632993 A JP22632993 A JP 22632993A JP H085589 B2 JPH085589 B2 JP H085589B2
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- vibration
- fixed
- rotation
- vibration device
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- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
- Warping, Beaming, Or Leasing (AREA)
Description
に用いられる糸ブレーキに関するものである。
ては、特公昭61−9226号糸制御装置のための液体
緩衝器及び特開昭57−48570号糸ブレーキのため
の緩衝装置があった。
ンからフレームを介して供給されワープ・ビームに巻き
取られる糸のためのブレーキ機構の二腕式レバーの旋回
軸を液体緩衝器又はうず電流ブレーキで緩衝している。
即ち、二腕式レバーを旋回させようとするばねトルク力
と、二腕式レバーの慣性モーメントによって決まる共振
周波数付近の無益な振動に粘性減衰を与え、緩衝効果を
発揮させている。
のための防振装置は、回転可能に支持された旋回軸20
の一端側に二腕式レバー16の中間部を取り付けるとと
もに、この二腕式レバー16の一方に導糸環19を取り
付け、かつ二腕式レバー16の他方に、固定側の糸ガイ
ド13,13に対向する可動側の糸ガイド15,15,
15を取り付け、さらに、旋回軸20を回転方向の一方
に付勢する機構を備えてなる糸ブレーキにおいて、旋回
軸20を回転方向の一方に付勢する引張りばね24又は
バイス・ロータリソレノイド31を設けるとともに、旋
回軸20に回転体27を固定し、かつ当該回転体27の
慣性モーメントを振動系の共振周波数が低くなる所定の
大きさに選定してなることを特徴とする。この場合、引
張りばね24の張力を調節する調節ネジ25を設けるこ
とが望ましい。
れば、旋回軸20を回転方向の一方に付勢する引張りば
ね24又はバイス・ロータリソレノイド31を設けると
ともに、旋回軸20に、所定の大きさに選定した慣性モ
ーメントを有する回転体27を固定したため、引張りば
ね24又はバイス・ロータリソレノイド31を含む振動
系の共振周波数を低くすることができる。即ち、張力変
化の周期は、慣性モーメントを増加させるに従って長く
(振動系の共振周波数が低く)なるため、妨害負荷の低
周波成分は小さくなるとともに、張力の変化量も小さく
なる。したがって、回転体27の慣性モーメントの大き
さを選定し、振動系の共振周波数を低くすれば、張力の
変化は許容値よりも小さくなって防振作用を呈する。こ
の場合、引張りばね24の張力は、調節ネジ25により
任意に調節できる。また、旋回軸20をバイス・ロータ
リソレノイド31により付勢すれば、復帰ばね等を用い
ることなく、直流の方向変換により回転方向を変更でき
るとともに、入力電流の増減により付勢する力(回転ト
ルク)を調整できるため、引張りばね24を用いた場合
における機械的な張力調整を不要にできる。
本発明実施例の略示斜視図である。図1で、例えばボビ
ンからフレームを介して供給されワープ・ビームに巻き
取られる糸12のためのブレーキ11が示されている。
このブレーキ11は、ケーシングに固定された保持部材
14に設けられたピン状の2つの糸ガイド13と、互い
違いに立っているピン状の3つの糸ガイド15とを有し
ており、この糸ガイド15は二腕式レバー16の一方の
アーム17に固定されている。もう一方のアーム18は
導糸環19を有しており、この導糸環19内で糸12が
変向される。この二腕式レバー16は、ケーシングに固
定された軸受21に保持された旋回軸20を中心に回転
可能である。この旋回軸20は円筒22を有しており、
この円筒22に引張りばね24の端部23が取り付けら
れており、この引張りばね24の他方の端部は、ケーシ
ング壁26内にねじはめられた調節ねじ25によって保
持されている。27が必要十分な大きさの慣性モーメン
トを有する回転体で、旋回軸20に固定されている。従
来、糸ブレーキのための防振装置では、回転体27の部
分に液体を有する容器内に翼が配置されていて、この翼
が旋回軸20に固定され、旋回軸20の回転振動による
エネルギーを液体の粘性で吸収するか、交互にN,S極
に着磁された円板状磁石をケーシングに固定し、旋回軸
20に固定されたうず電流ブレーキ板を対向させて回転
振動エネルギを吸収するかしている。運転時には二腕式
レバー16が、糸12から導糸環19を介して作用され
てくる力と引張りばね24との影響のもとで時計回りの
方向に旋回し、それによって糸ガイド13及び15は糸
12に両側から接触しこの糸12を波状の軌導で案内す
る。この結果、糸張力に応じて戻しモーメントが惹起さ
れ、それによって二腕式レバー16が均衝状態を取り、
ボビンの糸引出し速度及び直径に関係なく糸張力は一定
に保たれる。何らかの妨害負荷が糸12に作用すると、
二腕式レバー16に振動が与えられてブレーキ力も同様
に周期的に変化する。この振動状態を説明するために、
引張りばね24により旋回軸20に与えられる単位角度
当りの回転トルクをT(dyne・cm/rad)と
し、二腕式レバー16を含む回転部分の慣性モーメント
をI(g・cm2)、液体の粘性又はうず電流によって
吸収されるエネルギをr(dyne・cm・sec/r
ad)とすると、この振動系の電気的等価回路は数1で
示す記号を用いて図2の通りである。ここで数2のよう
に定義すると、角度変位ξの絶対値|ξ|は数3のよう
に表される。
ればこの振動系は、制振されていると見倣せる。本発明
の特徴は、上記のように振動系にエネルギ吸収部門を設
けず、単に旋回軸20に必要十分な慣性モーメントを有
する回転体27を固着して、振動系の共 場合の1/5にしたとき、log|ξT/F|を数値計
算し図示すると、図3実線 の駆動周波数に対し、十分な制振効果のあることがわか
る。以上は、振動系に何ら摩擦部門が無く、エネルギを
吸収する部門が無いとしたが、実際には糸ガイド13及
び15が糸12の両側から接触した状態で糸12が引張
られているので十分ではないがエネルギの吸収がある。
図3にはR2=0.16のときlog|ξT/F|を数
値計算し実線で図示した。図4は本発明の他の実施例の
略示斜視図で、31がいわゆるバイス・ロータリソレノ
イドでケーシングに固定してある他の符号は図1の場合
と同様である。
ための防振装置は、回転可能に支持された旋回軸の一端
側に二腕式レバーの中間部を取り付けるとともに、この
二腕式レバーの一方に導糸環を取り付け、かつ二腕式レ
バーの他方に、固定側の糸ガイドに対向する可動側の糸
ガイドを取り付け、さらに、旋回軸を回転方向の一方に
付勢する機構を備えてなる糸ブレーキにおいて、旋回軸
を回転方向の一方に付勢する引張りばね又はバイス・ロ
ータリソレノイドを設けるとともに、旋回軸に回転体を
固定し、かつ当該回転体の慣性モーメントを振動系の共
振周波数が低くなる所定の大きさに選定してなるため、
次のような顕著な効果を奏する。 回転体の慣性モーメントを振動系の共振周波数が低
くなる大きさに選定したため、確実かつ安定した防振作
用を発揮するという基本的効果に加え、引張りばねに対
して回転体を追加するのみで実施できるため、防振装置
の簡易化,コストダウン及び小型コンパクト化を図るこ
とができる。 バイス・ロータリソレノイドを用いれば、旋回軸を
付勢する力(回転トルク)を入力電流の増減により容易
に調整できる。
た図
ド
Claims (3)
- 【請求項1】 回転可能に支持された旋回軸の一端側に
二腕式レバーの中間部を取り付けるとともに、前記二腕
式レバーの一方に導糸環を取り付け、かつ前記二腕式レ
バーの他方に、固定側の糸ガイドに対向する可動側の糸
ガイドを取り付け、さらに、旋回軸を回転方向の一方に
付勢する機構を備えてなる糸ブレーキにおいて、前記旋
回軸を回転方向の一方に付勢する引張りばねを設けると
ともに、前記旋回軸に回転体を固定し、かつ当該回転体
の慣性モーメントを振動系の共振周波数が低くなる所定
の大きさに選定してなることを特徴とする糸ブレーキの
ための防振装置。 - 【請求項2】 引張りばねの張力を調節する調節ネジを
備えることを特徴とする請求項1記載の糸ブレーキのた
めの防振装置。 - 【請求項3】 回転可能に支持された旋回軸の一端側に
二腕式レバーの中間部を取り付けるとともに、前記二腕
式レバーの一方に導糸環を取り付け、かつ前記二腕式レ
バーの他方に、固定側の糸ガイドに対向する可動側の糸
ガイドを取り付け、さらに、旋回軸を回転方向の一方に
付勢する機構を備えてなる糸ブレーキにおいて、前記旋
回軸を回転方向の一方に付勢するバイス・ロータリソレ
ノイドを設けるとともに、前記旋回軸に回転体を固定
し、かつ当該回転体の慣性モーメントを振動系の共振周
波数が低くなる所定の大きさに選定してなることを特徴
とする糸ブレーキのための防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5226329A JPH085589B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 糸ブレーキのための防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5226329A JPH085589B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 糸ブレーキのための防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741252A JPH0741252A (ja) | 1995-02-10 |
JPH085589B2 true JPH085589B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=16843472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5226329A Expired - Lifetime JPH085589B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 糸ブレーキのための防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085589B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10009611A1 (de) * | 2000-02-29 | 2001-08-30 | Schlafhorst & Co W | Vorrichtung zur Steuerung der Fadenzugkraft eines laufenden Fadens in einer automatischen Wickeleinrichtung |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5140346U (ja) * | 1974-09-20 | 1976-03-25 | ||
JPS6433563U (ja) * | 1987-08-24 | 1989-03-01 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP5226329A patent/JPH085589B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741252A (ja) | 1995-02-10 |
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