JPH0855639A - 電池の動作のシミュレーション回路 - Google Patents

電池の動作のシミュレーション回路

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JPH0855639A
JPH0855639A JP6210478A JP21047894A JPH0855639A JP H0855639 A JPH0855639 A JP H0855639A JP 6210478 A JP6210478 A JP 6210478A JP 21047894 A JP21047894 A JP 21047894A JP H0855639 A JPH0855639 A JP H0855639A
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battery
current
resistance
voltage
capacity
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JP6210478A
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Shinichi Komatsu
進一 小松
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Zuken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実用上問題のない範囲で精度よく一次電池の放
電動作ならびに二次電池の充放電動作をシミュレートす
ることのできる電池の動作のシミュレーション回路を提
供する。 【構成】電池の放電動作をシミュレートするための電池
の動作のシミュレーション回路において、電池の起電力
として機能する定電圧源手段と、電池のオーム損として
機能する定抵抗手段と、電池の電気化学反応の抵抗とし
て機能する可変抵抗手段と、電池の放電電流に基づく電
池の容量の変化に応じて、可変抵抗手段の抵抗値を制御
する制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池の動作のシミュレ
ーション回路に関し、さらに詳細には、電池の充電動作
および/または放電動作を忠実にシミュレートすること
のできる電池の動作のシミュレーション回路に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、電気製品ならびに電子製品の駆動用の電源や、電
子製品におけるメモリのバックアップ用の電源として、
電池が広く使用されている。
【0003】こうした電池としては、種々のものが知ら
れているが、例えば、充電することのできない電池(一
次電池)と充電することのできる電池(二次電池)とに
分類することができる。そして、一次電池としては、マ
ンガン電池、アルカリ電池、水銀電池あるいはリチウム
電池などがあり、二次電池としては、ニッカド電池、ニ
ッケル水素電池あるいは鉛蓄電池などがある。
【0004】ところで、現在において電気製品あるいは
電子製品の回路設計を行う際には、実際に回路を組み立
てて動作の検証を行うことなしに、米国カリフォルニア
大学バークレー校で開発された汎用電子回路シミュレー
ション・プログラムであるSPICE(Simulat
ion Program with Integrat
ed Circuit Emphasis)などのソフ
トウェアを用いたシミュレーション装置により、コンピ
ューター上におけるシミュレーションにより動作の検証
を行いながら設計を行う場合が多くなっており、設計時
間の大幅な短縮に寄与している。
【0005】このように、コンピューター上におけるシ
ミュレーションにより、電気製品あるいは電子製品の回
路設計における設計時間の大幅な短縮化が実現される一
方で、実際の電池の動作(一次電池における放電動作な
らびに二次電池における充電動作および放電動作(以
下、充電動作および放電動作を合わせて「充放電動作」
と称する。))は複雑であるため、こうした電池の動作
を精度よくシミュレートできるシミュレーション回路は
これまで存在しておらず、電池に関しては実際に放電動
作/充電動作の実験を行って、電池の使用時間や、充電
回路を含めた動作検証を長時間かけて行わなければなら
なかった。
【0006】即ち、図1には、現在市販されている一次
電池の放電特性が示され、図2(a)(b)には、現在
市販されている二次電池の充放電特性が示されているが
(図2(a)は放電特性を示し、図2(b)は充電特性
を示す。)、電池の放電動作の際の時間経過に対する放
電電圧(出力電圧)の降下は線形ではなく、また電池の
充電動作の際の時間経過に対する充電電圧の上昇も線形
ではない。しかも、二次電池における放電の際の時間経
過に対する電圧降下の変化と、充電の際の時間経過に対
する電圧上昇の変化とは対称的ではない。
【0007】また、こうした電池の充放電特性は、電池
の種類や製造メーカなどの相違により、それぞれ異なっ
た特性を示すことが知られている。
【0008】このように電池の充放電特性は極めて複雑
であるため、従来より知られている理想電圧源をモデル
としたり、あるいは大容量コンデンサをモデルとしたシ
ミュレーション回路を用いて電池の放電シミュレーショ
ンならびに充電シミュレーションを行ったのでは、シミ
ュレーションによる電圧変化が実測による電圧変化に全
く合致せず、電池の動作を精度よくシミュレートするこ
とができないので実用上支障を生じさせる恐れがあっ
た。
【0009】即ち、従来においては電池の動作を精度よ
くシミュレートすることのできるシミュレーション回路
が存在しなかったため、電池の動作の検証のためには、
上記したように実際に充放電動作の実験を行わなければ
ならず、その実験は長時間を要し作業性が悪いものとな
っていた。このため、実用上問題のない範囲で精度よく
電池の動作をシミュレートして、短時間で電池の充放電
動作の検証を行うことができる電池の動作のシミュレー
ション回路の案出が強く望まれていた。
【0010】本発明は、上記したような要望に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、実用上問
題のない範囲で精度よく一次電池の放電動作ならびに二
次電池の充放電動作をシミュレートすることのできる電
池の動作のシミュレーション回路を提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電池の動作のシミュレーション回路
は、電池の放電動作をシミュレートするための電池の動
作のシミュレーション回路において、電池の起電力とし
て機能する定電圧源手段と、電池のオーム損として機能
する定抵抗手段と、電池の電気化学反応の抵抗として機
能する可変抵抗手段と、電池の放電電流に基づく電池の
容量の変化に応じて、上記可変抵抗手段の抵抗値を制御
する制御手段とを有するようにしたものである。
【0012】また、電池の充放電動作をシミュレートす
るための電池の動作のシミュレーション回路において、
電池の放電時起電力として機能する定電圧源手段と、電
池の充電時起電力として機能する可変電圧源手段と、電
池が放電動作をしているか充電動作をしているかを判定
する判定手段と、上記判定手段の判定結果に基づいて、
上記定電圧源手段か上記可変電圧源手段かどちらか一方
を選択する選択手段と、電池のオーム損として機能する
定抵抗手段と、電池の電気化学反応の抵抗として機能す
る可変抵抗手段と、電池の放電電流に基づく電池の容量
の変化に応じて、上記可変抵抗手段の抵抗値を制御する
とともに、電池の充電電流に基づく電池の容量の変化に
応じて、上記可変抵抗手段の抵抗値とともに上記可変電
圧源手段の電圧値を制御する制御手段とを有するもので
ある。
【0013】
【作用】電池の容量の変化に応じて、可変抵抗手段ある
いは可変電圧源手段が制御されるので、放電あるいは充
電による電池の容量の変化を極めて正確にシミュレート
することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による電池の
動作のシミュレーション回路の実施例を詳細に説明する
が、本発明による電池の動作のシミュレーション回路の
実施例の説明の前に、その理解を容易にするために、電
池の等価回路に関して説明しておく。
【0015】図3には、電池の等価回路が示されてい
る。即ち、電池は、電池に使用されている活物質と電解
液とから決定される起電力Eoを発生し、この起電力E
oに、オーム損と称される抵抗Roと電気化学反応の抵
抗Rcとが直列に接続されているものである。オーム損
と称される抵抗Roは、電池内部の電極とキャップとを
接続する部分の接続抵抗などのように、純粋に電気抵抗
成分を表す抵抗であって一定の値をとるものであり、電
気化学反応の抵抗Rcは、活物質や電解液などの化学的
要因で発生する抵抗成分を表す抵抗であって、活物質濃
度などの要因によってその値が変化するものである。
【0016】そして、実際の電池の電圧は、電池の正極
端子CPと負極端子CNとの間に発生する電圧(電池電
圧)Eとなる。
【0017】なお、「−i」は放電時における電流(放
電電流)の流れる方向を示し、「+i」は充電時におけ
る電流(充電電流)の流れる方向を示している。
【0018】上記した等価回路より、電池電圧Eは、 E=Eo±iRo±iRc の式により求められる。
【0019】ここで、本発明による電池の動作のシミュ
レーション回路においては、図2(a)(b)に示す充
放電特性で出力電圧や充電電圧が線形に変化しない現象
は、充電電流「+i」あるいは放電電流「−i」により
電池の容量が変化し、この容量変化により電気化学反応
の抵抗Rcが変化するためであるとし、電池の容量を検
出して電池の容量の変化に応じて電気化学反応の抵抗R
cが変化するように構成したものであり、このようにし
て電池の充放電動作を正確にシミュレートすることがで
きるようにしている。
【0020】図4には、本発明による電池の動作のシミ
ュレーション回路を構成するためのシミュレーション装
置のブロック構成図が示されている。
【0021】このシミュレーション装置は、CPU10
により全体の動作の制御が行われ、CPU10にはバス
12を介して、CPU10の動作のためのプログラムや
CPU10の制御により後述する一次電池モデルや二次
電池モデルなどの電池の動作のシミュレーション回路を
構成するためのプログラムなどが記憶されたROM14
と、CPU10の動作のために必要とされるレジスタや
フラグなどが設定されたワーキング・エリアとしてのR
AM16と、後述する一次電池モデルや二次電池モデル
などの電池の動作のシミュレーション回路を構成する際
に用いる操作子などが設定された操作子部18と、後述
する一次電池モデルや二次電池モデルなどの電池の動作
のシミュレーション回路などを表示する表示部20とを
有している。
【0022】ここにおいて、このシミュレーション装置
は、上記した米国カリフォルニア大学バークレー校で開
発された汎用電子回路シミュレーション・プログラムで
あるSPICEもしくは各社においてSPICEを元に
応用して作成したSPICE系のシミュレーション用の
ソフトウェア(HSPICE、PSPICEなど)の上
で動作するものであり、SPICEもしくはSPICE
系のシミュレーション・ソフトウェアにおいて定義され
ている機能を実現することができるようになされてい
る。
【0023】図5には、上記したシミュレーション装置
により構成した電池の動作のシミュレーション回路の中
の一次電池モデルが示されている。
【0024】この一次電池モデルは、電池の容量を検出
し、検出した容量の変化に対応して、電気化学反応の抵
抗Rcに対応する可変抵抗G_Rcの値が変化されるよ
うに構成されている。
【0025】即ち、起電力Eoに対応する定電圧源Eo
_Sに、電気化学反応の抵抗Rcに対応する可変抵抗G
_Rcとオーム損Roに対応する定抵抗Ro_Sと電池
容量コンデンサ充放電用電源F1の制御用電流の検出部
分とが直列に接続されているとともに、電池容量コンデ
ンサ充放電用電源F1と電池容量コンデンサC1とが並
列に接続されている。
【0026】そして、電池電圧Eに対応する一次電池モ
デルのシミュレーション回路における電池電圧E_S
は、正極端子CPに対応する端子CP_Sと負極端子C
Nに対応する端子CN_Sとの間に発生するように構成
されている。
【0027】ここにおいて、電気化学反応の抵抗Rcに
対応する可変抵抗G_Rcは電圧によって変化する電圧
制御抵抗(VCR:Voltage Controll
ed
【0028】Resistor)として構成され、電池
容量コンデンサ充放電用電源F1は電流制御電流源(C
CCS:Current Controlled Cu
rrent Source)として構成されている。
【0029】なお、上記した一次電池モデルの構成要素
として用いたオーム損Roに対応する定抵抗Ro_Sを
構成するための定抵抗手段、電気化学反応の抵抗Rcに
対応する可変抵抗G_Rcを構成するための電圧によっ
て変化する電圧制御抵抗、起電力Eoに対応する定電圧
源Eo_Sを構成するための定電圧源手段、電池容量コ
ンデンサC1を構成するためのコンデンサ手段、電池容
量コンデンサ充放電用電源F1を構成するための電流制
御電流源は、上記したSPICEにより機能を実現でき
る。
【0030】この一次電池モデルにおいては、電池の容
量の検出は、電池容量コンデンサ充放電用電源F1と電
池容量コンデンサC1とにより行われている。
【0031】以上の構成において、電池容量コンデンサ
C1に現れる電圧と同じ電位のノード4の電圧により可
変抵抗G_Rcを可変制御するようにして、電池の容量
の変化に対応した可変抵抗G_Rcの変化を実現してい
る。
【0032】即ち、この一次電池モデルは、ノード4に
現れる電圧により電池の容量を表すようにしている。
【0033】ここにおいて、電池の容量は電池容量コン
デンサC1によってモデリングしているものであって、
容量と、電圧と、電流と、時間との関係を表す図6に示
す関係式(6.1)により求められる電圧が、ノード4
に現れる。
【0034】なお、電池の容量が100%あるときはノ
ード4の電圧は10Vになるとともに、容量が0%のと
きはノード4電圧は0Vになるものと設定し、例えば、
323mAhの電池は323mAで1時間放電できる容
量があるものとすると、ノード4の電圧は1時間(36
00sec)で10Vから0Vに変化する。さらに、電
池容量コンデンサ充放電用電源F1の「電流ゲイン=
0.001」(負荷の接続で323mAの電流が電池か
ら流れ出したとき、電池容量コンデンサC1からの放電
電流は「323mA×0.001=323uA」にな
る。)とする。
【0035】上記した条件において、図6に示す関係式
に基づいて電池容量コンデンサC1の容量を求めると、
「0.1164(F)」になる。
【0036】そして、電池が100%充電されていて、
電池容量コンデンサC1の容量が100%あるときのノ
ード4の電圧が10Vであるとしたときに、この電池の
端子CP_Sと端子CN_Sに負荷を接続すると、電流
が流れて放電を始めるが、この電流が電流制御電流源で
ある電池容量コンデンサ充放電用電源F1を介して、電
池容量コンデンサC1を放電させるようになされてい
る。このため、電池の放電が進むにつれて、ノード4の
電圧が低下する。
【0037】即ち、電池容量コンデンサ充放電用電源F
1は、放電により電池容量コンデンサ充放電用電源F1
の制御用電流の検出部分に電流が流れれば、電池容量コ
ンデンサ充放電用電源F1の制御用電流の検出部分に流
れた電流に比例して自らも電流を流して電池容量コンデ
ンサC1を放電させ、ノード4の電圧を下げることにな
る。
【0038】このようにして、ノード4には、電池の放
電に基づく容量の変化に応じた電圧が現れることになる
ので、何%放電のときに電気化学反応の抵抗Rcが何Ω
の抵抗値になるかを実測値から計算してテーブルを求め
ておき、このテーブルに基づき可変抵抗G_Rcを制御
するようにすれば、実測に極めて近似した充放電特性を
実現できる。図7には、放電特性と電気化学反応の抵抗
Rcとの関係において、放電にともなう電気化学反応の
抵抗Rcの変化を求めるための測定および計算方法なら
びにそれらにより求められる上記したテーブルが示され
ている。
【0039】即ち、電池の端子CP_Sと端子CN_S
との間に負荷を接続すると、電流が流れる。この電流
は、電池容量コンデンサ充放電用電源F1によって、電
池容量コンデンサC1にチャージされている電荷を放電
する。これにより、ノード4の電圧が低下するようにな
る。
【0040】ここにおいて、可変抵抗G_Rcは、電圧
によって変化する抵抗たる電圧制御抵抗であるため、可
変抵抗G_Rcの特性がノード4の電圧で変化するの
で、この関係を実測値より求めたテーブルと一致させる
ことで放電特性をモデリングすることができる。従っ
て、可変抵抗G_Rcの特性を変化させれば、どのよう
な一次電池の特性もモデリングすることができる。
【0041】図8は、一次電池モデルのシミュレーショ
ンの結果を示し、(a)に放電特性を表し、(b)に放
電電流を示す。実測値である図1と同じ条件でのシミュ
レーションだが、非常に精度のよい結果が得られる。
【0042】次に、図9に示す電池の動作のシミュレー
ション回路の中の二次電池モデルに関して説明するが、
放電特性を表すための回路構成は、上記した一次電池モ
デルと同様である。ただし、図9に示す二次電池モデル
においては、充電特性を表現するために、放電時と充電
時とで放電時起電力Eoに対応する定電圧源Eo_Sと
後述する充電時における起電力に対応する電圧源G_E
oCHGとを切り換える機能を、一次電池モデルに追加
し、充電時の起電力たる電圧源G_EoCHGの電圧値
をテーブルで記述することにより、充電特性を表すよう
にした。
【0043】即ち、図9に示す二次電池モデルにおいて
は、上記した図5に示す一次電池モデルの構成に加え
て、電流の流れる方向を検出することにより、充電動作
か放電動作かを判定する電流制御電圧源(CCVS:C
urrent Controlled Voltage
Source)たる電流方向検出手段H1と、電流方
向検出手段H1の判定結果に基づいて、判定結果が放電
動作であるとされた場合にオンされるとともに、判定結
果が充電動作であるとされた場合にオフされる電圧制御
抵抗より構成される放電用スイッチXSW_DSCHG
と、電流方向検出手段H1の判定結果に基づいて、判定
結果が充電動作であるとされた場合にオンされるととも
に、判定結果が放電動作であるとされた場合にオフされ
る電圧制御抵抗より構成される充電用スイッチXSW_
CHGと、上記のように放電用スイッチXSW_DSC
HGと充電用スイッチXSW_CHGとのオン/オフ動
作を互いに反転させるためのインバーターXINVと、
充電時における起電力に対応する電圧源G_EoCHG
とを有している。
【0044】つまり、この二次電池モデルにおいては、
充電動作か放電動作かを判定しているのが、電流制御電
圧源たる電流方向検出手段H1である。放電動作のとき
には、電圧制御スイッチ(VCSW:Voltage
Controlled Switch)たるXSW_D
SCHGがON状態となり、定電圧源Eo_Sが選択さ
れる。充電動作のときは、電圧制御スイッチたる放電ス
イッチXSW_CHGがON状態となり、充電時起電力
に対応する電圧源G_EoCHGが選択される。
【0045】即ち、二次電池モデルにおいては、電流の
方向を電流方向検出手段H1により検出して、電池が放
電動作をしているのか充電動作をしているのかを判定
し、判定の結果、放電動作をしている場合には、上記し
た一次電池モデルと同様な回路構成による処理が行わ
れ、充電動作をしている場合には、放電動作のときに使
用する定電圧源Eo_Sに代えて、充電動作専用の電圧
源G_EoCHGを用いるようにしている。
【0046】この電流方向検出手段H1による電流の方
向検出は、例えば、ノード1とノード13との間を充電
動作のときの方向に流れる電流の最小検知電流を設定し
ておき、例えば、最小検知電流以上のときに電流方向検
出手段H1が5Vを発生し、最小検知電流未満のときに
電流方向検出手段H1が0Vを発生するようにしてお
く。そうすると、充電動作のときには電流方向検出手段
H1は5Vを発生し、放電動作のときには電流方向検出
手段H1は0Vを発生することになる。
【0047】上記のようにして電流方向検出手段H1に
より発生される電圧により、インバーターXINVを介
して、電圧制御抵抗により構成される充電用スイッチX
SW_CHGと、同様に電圧制御抵抗により構成される
放電用スイッチXSW_DSCHGとが、それぞれオン
/オフが逆になるように制御する。
【0048】即ち、電流方向検出手段H1が5Vを発生
したときは、電圧制御抵抗により構成される充電用スイ
ッチXSW_CHGの抵抗値を小さくし、充電用スイッ
チXSW_CHGがオンされているように動作させると
ともに、電圧制御抵抗により構成される放電用スイッチ
XSW_DSCHGの抵抗値を大きくし、放電用スイッ
チXSW_DSCHGがオフされているように動作させ
る。
【0049】一方、電流方向検出手段H1が0Vを発生
したときは、電圧制御抵抗により構成される充電用スイ
ッチXSW_CHGの抵抗値を大きくし、充電用スイッ
チXSW_CHGがオフされているように動作させると
ともに、電圧制御抵抗により構成される放電用スイッチ
XSW_DSCHGの抵抗値を小さくし、放電用スイッ
チXSW_DSCHGがオンされているように動作させ
る。
【0050】このようにして、電流方向検出手段H1に
より電池が放電動作をしているのか充電動作をしている
のかの判定がなされ、充電動作のときには電圧源G_E
oCHGが用いられ、放電動作のときには定電圧源Eo
_Sが用いられることになる。
【0051】そして、放電動作時においては、一次電池
モデルと同様に、ノード13とノード2との間を流れる
電流により電池容量コンデンサ充放電用電源F1を制御
し、この電池容量コンデンサ充放電用電源F1と電池容
量コンデンサC1との動作によりノード4に現れる電圧
が変化することになり、こうしたノード4の電圧の変化
によって可変抵抗G_Rcが制御されることになる(図
10に、放電特性と電気化学反応の抵抗Rcとの関係の
テーブルを示し、図11に本発明を利用したシミュレー
ション結果を示している。)。
【0052】一方、充電動作時においては、実測ならび
にノード4の電圧(電池の容量はノード4の電圧で決ま
る。)とから、図12に示すように、電池の容量変化に
対応した電圧源G_EoCHGを演算により求めてテー
ブルを作成し、そのテーブルを用いて電圧源G_EoC
HGと可変抵抗G_Rcとを制御すればよい。そして、
図12のテーブルの選択は、ノード13とノード2との
間を流れる電流により電池容量コンデンサ充放電用電源
F1を制御し、この電池容量コンデンサ充放電用電源F
1と電池容量コンデンサC1との動作によりノード4に
現れる電圧が変化することになり、こうしたノード4の
電圧の変化によって図12のテーブルが選択されるよう
に、電圧源G_EoCHGを制御すればよい。
【0053】図13は、上記した二次電池モデルのシミ
ュレーションの結果であり、(a)に放電特性が示さ
れ、(b)に充電特性が示されている。実測値である図
2(a)(b)と同一条件のシミュレーションである
が、非常に精度の良い結果が得られた。
【0054】上記したように、本発明による電池の動作
のシミュレーション回路の一次電池モデルならびに二次
電池モデルによれば、実測した電池の充放電特性からシ
ミュレーション用の電池モデルを作成することができ、
実測値とシミュレーション値とを合致させることができ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、電池の容量の変化に応じて、可変抵抗手段
あるいは可変電圧源手段が制御されるので、放電あるい
は充電による電池の容量の変化を極めて正確にシミュレ
ートすることができるようになるという、従来の技術で
は達成し得ない優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】現在市販されている一次電池の放電特性を示
す。
【図2】現在市販されている二次電池の充放電特性を示
し、(a)は放電特性を示し、(b)は充電特性を示
す。
【図3】電池の等価回路を示す回路図である。
【図4】本発明による電池の動作のシミュレーション回
路を構成するためのシミュレーション装置のブロック構
成図である。
【図5】電池の動作のシミュレーション回路の中の一次
電池モデルの回路図である。
【図6】容量と、電圧と、電流と、時間との関係を表す
関係式を示す図表である。
【図7】放電特性と電気化学反応の抵抗Rcとの関係の
テーブルを示す図表である。
【図8】図5に示す一次電池モデルによるシミュレーシ
ョン結果を示し、(a)は放電特性を示し、(b)は放
電電流を示す。
【図9】電池の動作のシミュレーション回路の中の二次
電池モデルの回路図である。
【図10】放電特性と電気化学反応の抵抗Rcとの関係
のテーブルを示す図表である。
【図11】図9に示す二次電池モデルによるシミュレー
ション結果を示し、(a)は放電特性を示し、(b)は
放電電流を示す。
【図12】充電特性と充電時起電力に対応する電圧源G
_EoCHGとの関係のテーブルを示す図表である。
【図13】図9に示す二次電池モデルによるシミュレー
ション結果を示し、(a)は放電特性を示し、(b)は
充電特性を示す。
【符号の説明】
E_S 電池電圧に対応するシミュレーション回路
の電池電圧 Ro_S オーム損に対応する定抵抗 G_Rc 電気化学反応の抵抗に対応する可変抵抗 Eo_S 放電時起電力に対応する定電圧源 C1 電池容量コンデンサ F1 電池容量コンデンサ充放電用電源 G_EoCHG 充電時起電力に対応する電圧源 XSW_DSCHG 放電用スイッチ XSW_CHG 充電用スイッチ H1 電流方向検出手段 CP_S 正極端子に対応する端子 CN_S 負極端子に対応する端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の放電動作をシミュレートするため
    の電池の動作のシミュレーション回路において、 電池の起電力として機能する定電圧源手段と、 電池のオーム損として機能する定抵抗手段と、 電池の電気化学反応の抵抗として機能する可変抵抗手段
    と、 電池の放電電流に基づく電池の容量の変化に応じて、前
    記可変抵抗手段の抵抗値を制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とする電池の動作のシミュレーション回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、電池の容量に対応した
    容量を有するコンデンサ手段と、電池の放電電流に応じ
    た電流を流して前記コンデンサを放電させる電流制御電
    流源手段とを有し、電池の放電電流に基づく電池の容量
    の変化に応じた前記コンデンサ手段と前記電流制御電流
    源手段との間の電圧の変化に基づいて、前記可変抵抗手
    段の抵抗値を制御する請求項1記載の電池の動作のシミ
    ュレーション回路。
  3. 【請求項3】 電池の充放電動作をシミュレートするた
    めの電池の動作のシミュレーション回路において、 電池の放電時起電力として機能する定電圧源手段と、 電池の充電時起電力として機能する可変電圧源手段と、 電池が放電動作をしているか充電動作をしているかを判
    定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記定電圧源手段
    か前記可変電圧源手段かどちらか一方を選択する選択手
    段と、 電池のオーム損として機能する定抵抗手段と、 電池の電気化学反応の抵抗として機能する可変抵抗手段
    と、 電池の放電電流に基づく電池の容量の変化に応じて、前
    記可変抵抗手段の抵抗値を制御するとともに、電池の充
    電電流に基づく電池の容量の変化に応じて、前記可変抵
    抗手段の抵抗値とともに前記可変電圧源手段の電圧値を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする電池の動
    作のシミュレーション回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、電池の容量に対応した
    容量を有するコンデンサ手段と、電池の放電電流または
    充電電流に応じた電流を流して前記コンデンサを放電ま
    たは充電させる電流制御電流源手段とを有し、電池の放
    電電流または充電電流に基づく電池の容量の変化に応じ
    た前記コンデンサ手段と前記電流制御電流源手段との間
    の電圧の変化に基づいて、電池が放電動作をしていると
    きに前記可変抵抗手段の抵抗値を制御し、電池が充電動
    作をしているときに前記可変抵抗手段の抵抗値とともに
    前記可変電圧源手段の電圧値を制御する請求項3記載の
    電池の動作のシミュレーション回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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