JPH0855419A - ディスク再生装置の保護装置 - Google Patents

ディスク再生装置の保護装置

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Publication number
JPH0855419A
JPH0855419A JP21836495A JP21836495A JPH0855419A JP H0855419 A JPH0855419 A JP H0855419A JP 21836495 A JP21836495 A JP 21836495A JP 21836495 A JP21836495 A JP 21836495A JP H0855419 A JPH0855419 A JP H0855419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
disc
state
pull
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP21836495A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Katsuyama
明 勝山
Shuichi Kimura
修一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP21836495A priority Critical patent/JPH0855419A/ja
Publication of JPH0855419A publication Critical patent/JPH0855419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカス引込み動作がディスク装着部に対す
るディスクの装着が不適正とされている状態のもとで行
われる事態が生じたとき、フォーカス引込み動作が無駄
に繰り返される状態が長時間に亙って継続されることを
回避する。 【解決手段】フォーカス制御系20,21,22,2
3,24を制御動作状態に引き込むための引込み動作を
繰り返し行うフォーカス引込み回路部13,20,2
1,22,23,24,25を備え、引込み動作の所定
回数内に適正フォーカス状態検出ができないとき、フォ
ーカス引込み回路部13,20,21,22,23,2
4,25による引込み動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、情報が記録された
光ディスクがディスク装着部に装着され、そのディスク
に光が適正なフォーカス状態をもって入射せしめられる
状態のもとに、ディスクに記録された情報を読み取って
読み取られた情報に基づく再生信号を得る、ディスクか
らの情報読取りを光を用いて行うディスク再生装置のフ
ォーカス制御に関わる保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号情報がパルス符号化されてピッ
トの配列をもって記録され、このピットを、例えば、光
学的に読み取ることによって音声信号の再生を行うこと
ができるディジタル・オーディオ・ディスクが提案され
ている。斯かるディジタル・オーディオ・ディスクにお
いては、従来の音溝が形成されたレコード盤と異なり、
その一方の面のみが情報読取面(以下、表面と称する)
とされ、他方の面は非情報読取面(以下、裏面と称す
る)とされて、例えば、収録されている曲名等を記載し
たレーベルが貼付されることになる、所謂、片面読取型
式をとるものが主流である。
【0003】このようなディジタル・オーディオ・ディ
スクからの音声信号の再生は、光学式のディスク再生装
置により行われる。光学式のディスク再生装置において
ディジタル・オーディオ・ディスクにピットの配列をも
って記録された音声信号情報の読取りがなされるにあた
っては、ディジタル・オーディオ・ディスクがディスク
装着部に装着されて所定の回転速度をもって回転せしめ
られ、その回転するディジタル・オーディオ・ディスク
上のピットに、光学的読取り手段、即ち、光学式ピック
アップからの光、例えば、レーザ光が入射せしめられ、
それにより得られる、ディジタル・オーディオ・ディス
クからのピットに応じて変調された反射レーザ光が、光
学式ピックアップにおいて検出されて電気信号に変換さ
れる。その際、ディジタル・オーディオ・ディスクに入
射するレーザ光は、適正なフォーカス状態に維持される
ことが要求され、それに関連して、ディジタル・オーデ
ィオ・ディスクからの音声信号情報の読取りが開始され
るときには、それに先立って、ディジタル・オーディオ
・ディスクに入射するレーザ光を適正なフォーカス状態
が維持される状態に移行させるフォーカス引込み動作が
行われる。
【0004】光学式のディスク再生装置におけるフォー
カス引込み動作は、以下の如くの理由により行われる。
即ち、光学式のディスク再生装置においては、光学式ピ
ックアップからのレーザ光が、ディジタル・オーディオ
・ディスクの如くのピットが配列形成されて情報記録が
なされたディスクの記録面で常に適正なフォーカス状態
をとるように、光学式ピックアップの構成部分であるフ
ォーカス検出用光検出器から得られる、フォーカスエラ
ー電圧を利用したフォーカス制御が行われる。このフォ
ーカス制御は、フォーカスエラー電圧に基づくフォーカ
ス駆動信号をフォーカス調整手段に与えるフォーカス制
御回路系が設けられて行われ、フォーカス調整手段は、
例えば、光学式ピックアップの対物レンズのディスクの
記録面に対する距離を調整する。しかし、実際に斯かる
フォーカス制御回路系にフォーカス制御を行わせるため
には、光学式ピックアップの対物レンズをディスクの記
録面に対して一定範囲の距離のところに位置させて、デ
ィスクに入射するレーザ光のフォーカス状態を、適正な
フォーカス状態を中心にした一定のデフォーカス状態の
範囲にすることが必要であり、このため、ディスクに入
射するレーザ光のフォーカス状態を一定のデフォーカス
状態の範囲にするフォーカス引込みを行って、フォーカ
ス制御回路系をフォーカス制御動作状態に引き込むため
の、フォーカス引込み動作が行われるのである。そし
て、光学式のディスク再生装置内には、このようなフォ
ーカス引込み動作を行うためのフォーカス引込み回路が
設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような光学式の
ディスク再生装置におけるディスク装着部に、ディジタ
ル・オーディオ・ディスクの如くの、表面と裏面とを有
する片面読取型式のディスクが装着される場合、それが
表面と裏面とを有するものであるがゆえに、操作者の錯
誤等によって、ディスクの表面と裏面とが取り違えられ
て装着されることが考えられる。このような場合、例え
ば、操作者が自からディスクの装着における間違いに気
付かない限り、ディスク再生装置は、再生開始にあたっ
ての通常の動作であるフォーカス引込み動作を行って
も、再生開始状態、即ち、フォーカス引込み後のフォー
カス制御動作状態に移行することができないので、フォ
ーカス引込み動作を繰り返し無駄に行うこととなり、操
作上、極めて不便である。また、無駄な繰返し動作を続
けることは、ディスク再生装置の故障の原因となる虞も
ある。
【0006】また、光学式のディスク再生装置において
は、実際にはディスク装着部にディスクが装着されてい
ない状態にあっても、ディスク装着部にディスクが装着
されていると誤って認識されて、フォーカス引込み動作
を含む再生開始に際しての動作が行われることになる事
態が考えられる。斯かる場合には、当然のことながら、
ディスク再生装置は、フォーカス引込み動作が行われて
もフォーカス制御動作状態に移行することができず、フ
ォーカス引込み動作を無駄に繰り返すことになってしま
う。
【0007】このように、光学式のディスク再生装置に
あっては、ディスク装着部にディスクが適正に装着され
たもとで、フォーカス引込み動作が行われてフォーカス
引込み状態に移行する場合のみならず、ディスク装着部
にディスクが装着されていないもとで、あるいは、ディ
スク装着部にディスクが装着されてはいるが、その装着
が不適正で、例えば、ディスクが表裏逆の状態とされた
もとで、フォーカス引込み動作が繰り返して行われ、結
局、フォーカス制御動作状態に移行できないことになる
場合が生じることになる。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、正常な状態の
もとにおいてはディスク装着部に適正に装着されたディ
スクに光が入射せしめられて実行されるフォーカス引込
み動作が行われるディスク再生装置において、フォーカ
ス引込み動作が、ディスク装着部にディスクが装着され
ていない状態、あるいは、ディスク装着部に対するディ
スクの装着が不適正とされている状態のもとで行われる
事態が生じた場合において、フォーカス引込み動作が無
駄に繰り返される状態が長時間に亙って継続されること
を回避することができ、それにより、ディスク再生装置
を、その故障の原因を除去して、保護することができる
ディスク再生装置の保護装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク再
生装置の保護装置は、フォーカス制御系を制御動作状態
に引き込むための引込み動作を繰り返し行う光ディスク
の再生装置において、その引込み動作の所定回数内に適
正フォーカス状態検出ができないとき、引込み動作を停
止させるものとして構成される。
【0010】また、本発明に係るディスク再生装置の保
護装置の一例は、引込み動作の所定回数内に適正フォー
カス状態検出ができないとき、警告表示手段を駆動する
ようにされる。
【0011】このような本発明に係る保護装置が設けら
れたもとにあっては、例えば、ディジタル・オーディオ
・ディスクの如くの片面読取型式をとるディスクが、デ
ィスク再生装置におけるディスク装着部に適正に装着さ
れているもとで、フォーカス制御系を制御動作状態に引
き込むための引込み動作が行われるときには、その引込
み動作によって直ちに適正フォーカス状態検出がなさ
れ、フォーカス制御系が制御動作状態に引き込まれて、
ディスクに入射する光がフォーカス制御系によって適正
なフォーカス状態に維持される。
【0012】それに対して、ディジタル・オーディオ・
ディスクの如くの片面読取型式をとるディスクがディス
ク再生装置におけるディスク装着部に装着されていない
状態、あるいは、ディジタル・オーディオ・ディスクの
如くの片面読取型式をとるディスクがディスク再生装置
におけるディスク装着部に装着されてはいるが、例え
ば、ディスクが表裏逆とされている如くの、ディスクの
ディスク装着部に対する装着が適正になされていない状
態のもとで、フォーカス制御系を制御動作状態に引き込
むための引込み動作が行われるときには、本発明に係る
保護装置により、引込み動作が所定回数以上繰り返され
ても、適正フォーカス状態検出がなされない。従って、
引込み動作の所定回数内に適正フォーカス状態検出がで
きないことになるので、引込み動作が強制的に停止せし
められる。
【0013】それにより、ディスク装着部にディスクが
装着されていない状態、あるいは、ディスク装着部に対
するディスクの装着が不適正とされている状態のもと
で、フォーカス制御系を制御動作状態に引き込むための
引込み動作が無駄に繰り返される状態が長時間に亙って
継続される事態が回避されるので、ディスク再生装置
が、その故障の原因が除去されることによって、保護さ
れる。なお、本発明に係るディスク再生装置の保護装置
の一例にあっては、フォーカス制御系を制御動作状態に
引き込むための引込み動作の所定回数内に適正フォーカ
ス状態検出ができないとき、その旨が警告表示手段によ
って表示される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るディスク再
生装置の保護装置の一例を示す。この図1の例において
は、ディスク再生装置の一部を成すディスク装着部10
が配されており、ディスク装着部10はディスク回動用
モータ11によって回動される。そして、ディスク装着
部10には、一点鎖線で示される如くに、例えば、ディ
ジタル・オーディオ・ディスクとされる片面読取型式を
とる光ディスクであるディスク12が装着される。ま
た、図1の例ににあっては、ディスク装着部10に関連
して、電圧発生回路13,フォーカス駆動回路20,フ
ォーカス調整手段21,光学式ピックアップ22,フォ
ーカス判別回路23,スイッチ24及び切換制御回路2
5が設けられており、これらが図2に示される如くのフ
ォーカス制御系を伴ったフォーカス引込み回路部を構成
している。以下においては、図2に示されるフォーカス
引込み回路部の構成及び動作について、図3及び図4の
タイムチャートを参照して説明する。
【0015】図2に示されるフォーカス引込み回路部に
おいては、電圧発生回路13によりフォーカス引込み用
電圧が形成され、この電圧の変化に応じて光学式ピック
アップ22における対物レンズの位置が移動せしめられ
て、その対物レンズとディスク12の記録面との間の距
離が変化せしめられることにより、光学式ピックアップ
22から対物レンズを通じてディスク12の記録面に入
射せしめられるレーザ光のフォーカス状態が変化せしめ
られる。その場合、光学式ピックアップ22における対
物レンズが、フォーカス制御系がフォーカス制御動作状
態となり得る一定範囲の距離内に入った時には、ディス
ク12の記録面に入射せしめられるレーザ光についての
フォーカス状態が緩やかに変化する方が、フォーカス引
込み動作状態からフォーカス制御動作状態への移行が円
滑に行われるので、電圧発生回路13からは、図3にお
いて電圧e2 として示される如くの、引込み動作開始時
点t0 から接地電位より一の極性を有するものに急峻に
変化し、その後接地電位を経て逆の極性を有するものに
比較的緩やかに変化するフォーカス引込み電圧が得られ
る。
【0016】そのため、電圧発生回路13は、例えば、
2個のコンデンサ14及び15を有し、コンデンサ14
及び15の夫々の一端が接地され、コンデンサ14の他
端と正極性の電圧+Eが得られる端子16との間に抵抗
値R1 を有した抵抗r1 とスイッチ17とが直列に接続
され、コンデンサ14の他端と負極性の電圧−Eが得ら
れる端子18との間に抵抗値R2 を有した抵抗r2 が接
続され、コンデンサ14の他端とコンデンサ15の他端
との間に抵抗値R3 を有した抵抗r3 とスイッチ19と
が直列に接続されて構成されている。そして、抵抗値R
1 及びR2 は、R1 <R2 という関係に選定される。斯
かる電圧発生回路13にあっては、スイッチ17及び1
9がオフ状態とされる場合には、コンデンサ14の他端
に得られる電圧e1 が負極性の電圧−Eに等しくされ、
また、コンデンサ15の他端に得られる電圧e2 が接地
電位(零)とされる。
【0017】そして、図3に示される引込み動作開始時
点t0 においてスイッチ17及び19がオフ状態からオ
ン状態に切換えられると、コンデンサ15の電荷が抵抗
3を通じて充電され、電圧e2 は接地電位から電圧e
1 における時点t0 での値である負極性の電圧−Eに向
けて急峻に変化する。しかし、一方で、時点t0 におい
てスイッチ17がオン状態とされることにより、電圧e
1 が負極性の電圧−Eから接地電位を経て正極性の電圧
(R2 −R1 )・E/(R2 +R1 )に向けて緩やかに
変化するので、電圧e2 は負極性の電圧−Eに達するこ
となく、途中から逆に接地電位を経て正極性の電圧(R
2 −R1 )・E/(R2 +R1 )に向けて緩やかに変化
するものとされる。なお、引込み動作開始時点t0 から
電圧e2が接地電位に到る時点までの時間は0.3 〜0.4
秒程度にされる。
【0018】スイッチ17及び19の夫々の状態は、切
換制御回路25の出力信号S1 によって切り換えられ、
引込み動作開始時点t0 において、切換制御回路25に
引込み動作開始信号Stが供給されると、出力信号S1
が例えばローレベルからハイレベルに変化せしめられ、
それによりスイッチ17及び19の夫々がオフ状態から
オン状態に切換えられる。その結果、上述の如くに引込
み動作開始時点t0 後、接地電位から負極性の電圧−E
に向かって急峻に変化し、その後反転して、接地電位を
経て正極性の電圧(R2 −R1 )・E/(R2 +R1
に向かって緩やかに変化するフォーカス引込み電圧とし
ての電圧e2 が形成される。そして、この電圧e2 がフ
ォーカス駆動回路20を介してフォーカス調整手段21
に供給され、電圧e2 に応じて、ディスクにレーザ光を
入射させるとともにディスクからの反射レーザ光を受け
る光学式ピックアップ22の全体あるいはそれに内蔵さ
れた対物レンズが変位せしめられて、ディスク12に入
射するレーザ光のフォーカス状態が変化せしめられる。
この場合、電圧e2 における接地電位をとる部分の前後
においては、ディスク12に入射するレーザ光のフォー
カス状態が、例えば、オーバーフォーカス状態から適正
フォーカス状態を経てアンダーフォーカス状態に移行す
るように変化せしめられ、それに伴って、光学式ピック
アップ22のフォーカス検出用光検出器から得られるフ
ォーカスエラー電圧efが、図3に示されるように、例
えば、適正フォーカス状態に対応して零クロス点をとる
ようにして、正から負へと変化する。
【0019】このフォーカスエラー電圧efは、フォー
カス判別回路23に供給される。そして、フォーカス判
別回路23において、フォーカスエラー電圧efの正か
ら負に変化する部分における零クロス点、即ち、ディス
ク12に入射するレーザ光のフォーカス状態がオーバー
フォーカス状態からアンダーフォーカス状態に移行する
過程において適正フォーカス状態となる点の検出である
適正フォーカス状態検出が行われ、適正フォーカス状態
検出がなされたとき、フォーカス判別回路23の出力信
号S2 が、例えば、ローレベルからハイレベルへと変化
する。
【0020】このようにして、フォーカス判別回路23
の出力信号S2 がローレベルからハイレベルへと変化す
ることにより、出力信号S2 が供給される切換制御回路
25の出力信号S1 がハイレベルからローレベルへと変
化せしめられる。それにより、切換制御回路25からの
出力信号S1 により切換制御される電圧発生回路13の
スイッチ17及び19の夫々が、オン状態からオフ状態
に切換えられて、電圧発生回路13からのフォーカス引
込み電圧である電圧e2 の送出が停止される。
【0021】また、それとともに、フォーカス判別回路
23の出力信号S2 がローレベルからハイレベルへと変
化することにより、スイッチ24がオフ状態からオン状
態に切り換えられ、それにより、フォーカスエラー電圧
efが、スイッチ24を通じてフォーカス駆動回路20
に供給され、フォーカス駆動回路20からフォーカス駆
動信号とされてフォーカス調整手段21に供給されて、
フォーカスエラー電圧efに基づくフォーカス制御動作
が行われる状態、即ち、フォーカス制御動作状態がとら
れ、切換制御回路25によるハイレベルをとる出力信号
1 の形成が停止される。このようにして、フォーカス
駆動回路20,フォーカス調整手段21,光学式ピック
アップ22,フォーカス判別回路23及びスイッチ24
により、フォーカス制御系が形成されていることにな
る。
【0022】上述の如くにして、ディスク装着部10に
ディスク12が適正に装着されたもとでは、通常、図3
に示される如くに、接地電位から負極性の電圧−Eに向
かって急峻に変化した後、反転して、接地電位を経て正
極性の電圧(R2 −R1 )・E/(R2 +R1 )に向か
って緩やかに変化する電圧e2 が、引込み動作開始時点
0 から1回だけ、電圧発生回路13からフォーカス駆
動回路20を経てフォーカス調整手段21に供給され
て、フォーカス引込み回路部によるフォーカス引込み動
作が1回行われることにより、フォーカス引込み状態が
とられ、フォーカス判別回路23においてフォーカスエ
ラー電圧efの、例えば、正から負に変化する部分にお
ける零クロス点の検出、即ち、適正フォーカス状態検出
がなされて、フォーカスエラー電圧efによるフォーカ
ス制御動作が行われるフォーカス制御動作状態に移行せ
しめられる。
【0023】それに対して、ディスク装着部10に対す
るディスク12の装着が適正に行われていず、例えば、
ディスク12がその表面と裏面とが逆にされてディスク
装着部10に装着されている状態のもとでは、光学式ピ
ックアップ22からのレーザ光がディスク装着部10に
装着されたディスク12の裏面に入射せしめられること
になるが、斯かる際には、ディスク12の裏面にはレー
ベル等が貼付されているので、光学式ピックアップ22
からのレーザ光がディスク12において反射されず、光
学式ピックアップ22がディスク12からの反射レーザ
光を受けることができない状況とされる。従って、光学
式ピックアップ22のフォーカス検出用光検出器からフ
ォーカスエラー電圧efが得られず、引込み動作開始時
点t0 から予定された時間が経過しても、フォーカス判
別回路23において、フォーカスエラー電圧efの正か
ら負に変化する部分における零クロス点の検出、即ち、
適正フォーカス状態検出がなされない。斯かる場合に
は、フォーカス引込み回路部によるフォーカス引込み動
作が再度行われる。
【0024】そのため、切換制御回路25には、出力信
号S1 がローレベルからハイレベルに変化する引込み動
作開始時点t0 から所定の時間T1 が経過するまでの間
に、フォーカス判別回路23の出力信号S2 がローレベ
ルからハイレベルに変化したか否かを検出する検出回路
が設けられ、図4に示される如くに、時点t0 から所定
の時間T1 が経過する間に出力信号S2 がローレベルか
らハイレベルに変化せず、フォーカス制御動作状態への
移行がなされない場合には、時点t0 から所定の時間T
1 が経過した時点t1 において、出力信号S1 がハイレ
ベルからローレベルに変化せしめられ、電圧発生回路1
3におけるスイッチ17及び19の夫々がオン状態から
オフ状態に切換えられる。電圧発生回路13において
は、スイッチ17及び19の夫々がオフ状態にされる
と、図4に示される如くに、電圧発生回路13のコンデ
ンサ14の他端に得られる電圧e1 は、所定の時定数を
もって負極性の電圧−Eへと戻され、コンデンサ15の
他端に得られる電圧e2 も所定の時定数をもって接地電
位に戻される。
【0025】続いて、時点t1 からさらに所定の時間T
2 が経過した時点t2 において、時点t0 におけると同
様に、出力信号S1 がローレベルからハイレベルに変化
し、スイッチ17及び19が再びオフ状態からオン状態
に切換えられ、電圧e1 及びe2 が、再度、時点t0
らの場合と同様に変化し、その電圧e2 がフォーカス引
込み用電圧としてフォーカス駆動回路20を介してフォ
ーカス調整手段21に供給され、前述と同様にして、フ
ォーカス引込み動作が再度行われる。
【0026】上述の如くのフォーカス引込み動作を行う
図2に示される如くのフォーカス引込み回路部が設けら
れた図1に示される例においては、ディスク再生装置に
おけるディスク装着部10にディスク12が適正に装着
された場合には、フォーカス引込み回路部によるフォー
カス引込み動作が行われてフォーカス制御動作状態がと
られ、斯かる状態のもとでディスク12からの信号再生
が行われる。そして、光学式ピックアップ22によりデ
ィスク12からそれに記録された音声信号情報が読み取
られて得られた読取出力が、信号処理回路29に供給さ
れて必要な処理が施され、出力端子30に再生信号が得
られる。
【0027】また、ディスク装着部10に対するディス
ク12の装着が適正に行われていず、例えば、ディスク
12がその表面と裏面とが逆にされてディスク装着部1
0に装着された場合には、ディスク12の裏面に光学式
ピックアップ22からのレーザ光が入射せしめられて、
ディスク12からの正規の反射レーザ光が得られない状
態とされ、フォーカス引込み回路部によるフォーカス引
込み動作が、所定の時間T1 と所定の時間T2 との和
(T1 +T2 )に相当する間隔をおいて繰返される。こ
のため、切換制御回路25からの出力信号S1 のローレ
ベルからハイレベルへの立上りの回数は、フォーカス引
込み動作の始動回数に一致するものとなる。従って、例
えば、図4において、N1 ,N2 ,N3 ・・・として示
される如くの、切換制御回路25からの出力信号S1
ローレベルからハイレベルに立ち上る変化を捕えて、そ
の立上り回数を計数することにより、フォーカス引込み
動作の始動回数を検出することができ、この始動回数が
所定回数以上となる場合には、ディスク12が表面と裏
面とが逆にされて装着されていると判断できることにな
る。
【0028】そのため、切換制御回路25の出力端に
は、カウンタ31が接続されており、このカウンタ31
に、切換制御回路25からの出力信号S1 が供給され
る。カウンタ31は、出力信号S1 の、図4におけるN
1 ,N2 ,N3 ・・・として示される、ローレベルから
ハイレベルへの立上り変化を計数し、それにより得られ
る計数値が予め設定された所定値に達したとき、即ち、
フォーカス引込み回路部によるフォーカス引込み動作の
始動回数が、所定回数、例えば、4回に達したとき、出
力信号S3 を発生する。カウンタ31から得られる出力
信号S3 は、ディスク・ローディング機構32及び警告
部33に供給され、ディスク・ローディング機構32
は、出力信号S3 に応じて、ディスク12をディスク装
着部10から離脱させるアンローディング動作が行われ
る状態をとり、また、警告部33は、出力信号S3 に応
じて、ディスク装着部10に対するディスク12の装着
が適正に行われなかったことをあらわす警告表示を行
う。
【0029】このようにして、ディスク装着部10にデ
ィスク12が表面と裏面とが逆にされて装着され、ディ
スク装着部10に対するディスク12の装着が適正にな
されていないもとにあっては、フォーカス引込み動作
が、例えば、4回繰返し始動され、カウンタ31が切換
制御回路25からの出力信号S1 の立上り変化を4回計
数したときには、ディスク12の裏面に光学式ピックア
ップ22からのレーザ光が入射されていると判断され
て、カウンタ31から出力信号S3 が発せられ、それに
よって、ディスク装着部10にディスク12が表面と裏
面とが逆にされて装着されたことが検知される。また、
図示は省略されているが、カウンタ31からの出力信号
3 は、電圧発生回路13あるいは光学式ピックアップ
22にも供給され、電圧発生回路13からのフォーカス
引込み電圧である電圧e2 の送出が停止されて、フォー
カス引込み回路部によるフォーカス引込み動作が停止せ
しめられ、さらに、各部の動作が停止せしめられる。即
ち、フォーカス引込み動作の所定回数、例えば、4回の
うちに適正フォーカス状態検出ができないとき、カウン
タ31から出力信号S3 が発せられて、フォーカス引込
み回路部によるフォーカス引込み動作が停止せしめられ
ることになる。
【0030】さらに、図1に示される例にあっては、デ
ィスク装着部10にディスクが装着されているか否かを
検出するディスク有無判別手段34が備えられている。
このディスク有無判別手段34は、例えば、発光ダイオ
ードとフォトトランジスタとを含んで構成され、それら
の発光ダイオード及びフォトトランジスタが、例えば、
ディスク装着部10にディスク12が装着されている場
合には、ディスク12を挾んで対向するように配された
ものとされている。
【0031】そして、ディスク装着部10にディスクが
装着されていない状態のもとで、フォーカス引込み回路
部によるフォーカス引込み動作が始動せしめられようと
する場合には、ディスク有無判別手段34において、発
光ダイオードからの光がフォトトランジスタにより受け
られ、フォトトランジスタが受光出力を発生する動作が
行われ、ディスク有無判別手段34から、フォトトラン
ジスタの受光出力に基づく、ディスク装着部10にディ
スクが装着されていないことをあらわす検出信号S4
送出される。一方、ディスク装着部10にディスク12
が装着されている状態のもとでは、ディスク有無判別手
段34における発光ダイオードからの光は、ディスク1
2により遮られて、ディスク有無判別手段34における
フォトトランジスタには到達しないので、フォトトラン
ジスタは受光出力を発生せず、従って、ディスク有無判
別手段34からの検出信号S4 の送出は行われない。こ
のようにして、ディスク装着部10にディスクが装着さ
れていないとき、ディスク有無判別手段34から得られ
る検出信号S4 は、例えば、電圧発生回路13,ディス
ク・ローディング機構32及び警告部33に供給され
る。
【0032】電圧発生回路13は、ディスク有無判別手
段34からの検出信号S4 が供給されるときには、たと
え、切換制御回路25の出力信号S1 がローレベルから
ハイレベルへの立上り変化を生じるものとされても、検
出信号S4 に応答して、フォーカス引込み用電圧e2
発生しない状態をとり、それにより、フォーカス引込み
回路部によるフォーカス引込み動作が始動されないこと
になる。即ち、電圧発生回路13を含むフォーカス引込
み回路部は、ディスク有無判別手段34からの検出信号
4 が電圧発生回路13に供給されない、ディスク装着
部10にディスク12が装着されている状態のもとでの
み、電圧発生回路13に供給される切換制御回路25の
出力信号S1 のローレベルからハイレベルへの立上り変
化に応じて、フォーカス引込み動作を始動するのであ
る。
【0033】また、ディスク・ローディング機構32
は、ディスク有無判別手段34からの検出信号S4 が供
給されるとき、それに応じて、ディスク装着部10をデ
ィスクが装着され得る状態に戻す動作を行い、さらに、
警告部33は、ディスク有無判別手段34からの検出信
号S4 が供給されるとき、それに応じて、ディスク装着
部10にディスクが装着されていないことをあらわす警
告表示を行う。
【0034】このようにして、図1に示される例におい
ては、ディスク装着部10にディスク12が装着されて
いる状態のもとでのみ、フォーカス引込み回路部による
フォーカス引込み動作が行われるとともに、そのフォー
カス引込み動作に伴って、ディスク装着部10に対する
ディスク12の装着状態が適正か否かが判定され、ディ
スク装着部10にディスク12が装着されていない状態
にあっては、フォーカス引込み動作は行われない。従っ
て、無駄なフォーカス引込み動作の実行が効果的に回避
されることになる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るディスク再生装置の保護装置にあっては、ディスク
がディスク再生装置におけるディスク装着部に装着され
ていない状態、あるいは、ディジタル・オーディオ・デ
ィスクの如くの片面読取型式をとるディスクがディスク
再生装置におけるディスク装着部に装着されてはいる
が、例えば、ディスクが表裏逆とされている如くの、デ
ィスクのディスク装着部に対する装着が適正になされて
いない状態のもとで、フォーカス制御系を制御動作状態
に引き込むための引込み動作が行われるときには、その
引込み動作が所定回数以上繰り返されても、適正フォー
カス状態検出がなされない。そして、引込み動作の所定
回数内に適正フォーカス状態検出ができないことになっ
て、引込み動作が強制的に停止せしめられる。
【0036】それにより、ディスク装着部にディスクが
装着されていない状態、あるいは、ディスク装着部に対
するディスクの装着が不適正とされている状態のもと
で、フォーカス制御系を制御動作状態に引き込むための
引込み動作が無駄に繰り返される状態が長時間に亙って
継続される事態が回避されるので、ディスク再生装置
が、その故障の原因が除去されることによって、保護さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク再生装置の保護装置の一
例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される例において構成されるフォーカ
ス引込み回路部を示すブロック構成図である。
【図3】図2に示されるフォーカス引込み回路部の動作
説明に供されるタイムチャートである。
【図4】図2に示されるフォーカス引込み回路部の動作
説明に供されるタイムチャートである。
【符号の説明】
10 ディスク装着部 12 ディスク 13 電圧発生回路 20 フォーカス駆動回路 21 フォーカス調整手段 22 光学式ピックアップ 23 フォーカス判別回路 24 スイッチ 25 切換制御回路 31 カウンタ 32 ディスク・ローディング機構 33 警告部 34 ディスク有無判別手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォーカス制御系を制御動作状態に引き込
    むための引込み動作を繰り返し行うようにした光ディス
    クの再生装置において、 前記引込み動作の所定回数内に適正フォーカス状態検出
    ができないとき、前記引込み動作を停止せしめることを
    特徴とするディスク再生装置の保護装置。
  2. 【請求項2】前記引込み動作の前記所定回数内に適正フ
    ォーカス状態検出ができないとき、警告表示手段を駆動
    することを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置
    の保護装置。
JP21836495A 1995-08-28 1995-08-28 ディスク再生装置の保護装置 Pending JPH0855419A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5794805A (en) * 1980-12-05 1982-06-12 Fujitsu Ltd Concentrated monitor system of conveying device
JPH0440783A (ja) * 1990-06-07 1992-02-12 Pioneer Electron Corp 時間軸補正装置

Patent Citations (2)

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