JPH085519Y2 - オルゴールのピックアップ装置 - Google Patents

オルゴールのピックアップ装置

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JPH085519Y2
JPH085519Y2 JP13173489U JP13173489U JPH085519Y2 JP H085519 Y2 JPH085519 Y2 JP H085519Y2 JP 13173489 U JP13173489 U JP 13173489U JP 13173489 U JP13173489 U JP 13173489U JP H085519 Y2 JPH085519 Y2 JP H085519Y2
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JP
Japan
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vibration
music box
piezoelectric element
pickup device
diaphragm
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JP13173489U
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JPH0371396U (ja
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永一郎 田中
吉田  誠
宏 小川
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオルゴールのピックアップ装置に関するもの
で、オルゴールの鳴奏振動をより忠実に電気信号に変換
するものである。
〔従来の技術〕
従来のオルゴールの鳴奏機構は、第10図に示すように
シリンダー1を矢印方向に回転させることにより、シリ
ンダーの外周に突起として形成したピン2が振動板3の
先端を弾くことにより、振動板の振動がオルゴールのフ
レーム4に伝達され、さらに共鳴板5を振動させ音に変
換するようになっていた。
以上のような従来のオルゴールの鳴奏音は、オルゴー
ル固有の音色を持っており色々な音源として利用され親
しまれているが、その用途によっては次の要望を満足で
きなかった。
外部環境に合せて音量調節をすることができない。
共鳴板を小さくすることができない。
(音量が小さくなってしまうため) オルゴールの寿命が短い。
(振動弁の材料疲労による) 以上のような従来のオルゴールの持つ欠点は、オルゴ
ールの鳴奏振動を電気信号として取出し増幅してスピー
カーを鳴らす事によって、次のように解決することがで
きる。
の欠点は増幅率を変えて音量を自由に変えることによ
り解決でき、 の欠点は共鳴板をスピーカーに代替して小型化するこ
とにより解決でき、 の欠点は振動板の撓み量を小さくし最大応力を小さく
することによって解決できる。その結果として音量は小
さくなるが増幅率を変えることによってカバーできる。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のようにオルゴールに電気的なピックアップ装置
を付加することによって、従来のオルゴールの欠点は改
善できるが、オルゴール音のピックアップの特性に問題
があり、それが実用にいたらなかった大きな原因であっ
た。
従って本考案はピックアップ装置の特性を改善するこ
とを主目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は振動弁の振動を
圧電素子を用いて電気信号に変換するオルゴールのピッ
クアップ装置において、振動板の台座の側面のうち振動
弁の音程順の配列方向に平行な面に、検出感度が振動弁
の配列方向に沿って変化するように形成した圧電素子を
貼付したことを特徴としている。
〔作用〕
第6図において振動板3の振動により台座4′に発生
する応力状態を説明すると、仮に振動板3の先端が矢印
a方向に撓んだとすると、該振動板3を固定しているフ
レーム4上の台座4′には応力境界線7を境にして振動
板の先端側には矢印bで示す圧縮応力が生じ、その反対
側には矢印cで示す引張応力が生じる。その結果として
第7図に示すように台座4′の引張応力側はポアソン比
に従い凹み、一方圧縮応力側は膨らむ結果となる。
上述の発生応力は振動板3の撓み量に対応しており、
これにより変形する台座は、振動板の振動状態を忠実に
検出できる間接的でかつ有効な場所になっている。また
台座4′の応力境界線7を挾んで対称となる両側面が応
力の最大点になるので、第4図の記号XまたはYで示す
面に圧電素子を貼付することが最も検出効率がよいこと
になる。
以上のことから台座4′の両側面のどちらか一方に圧
電素子を貼付することが、振動板3の振動を忠実にしか
も効率よくピックアップするための一つの条件になる。
第4図で一部断面を示すように、台座が中空に作られて
いる場合には、内側面X′、Y′もまた貼付に適する。
しかし第8図に示すように振動弁3′の配列方向(矢
印wで表示)に対して貼付する圧電素子6の幅(矢印h
で表示)を一定にして検出電圧の特性をみると、振動弁
3′の配列方向、即ち高音側と低音側の検出電圧に差が
生じて忠実な再生音が得られない。その状態は第9図に
示すように低音側では歪が小さいため検出電圧が低下
し、増幅回路での補正がやや困難となるため、圧電素子
側での補正が望ましくなる。圧電素子の検出電圧は、圧
電素子の面積や厚さ、材質特性などにより変化するの
で、それらを補正要素として特性を補正する。
〔実施例〕
以下、本考案による一実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図は本考案によるオルゴールのピックアップの構
造を示す斜視図で、オルゴール全体の基板を形成するフ
レーム4の一方の端に振動板3を固定するための台座
4′を形成し、一方、台座の反対側にシリンダー1を配
設し、前記台座4′上に固定した振動板3と対向させて
シリンダー1上に形成したピン2で振動板3の先端を弾
くように構成してある。
振動板3の取付け位置は、ほぼシリンダーの回転中心
の高さと一致させる。
一方フレーム4と台座4′は一体に構成し、亜鉛合金
等のダイキャストにより形成する。
振動板3とフレーム4との質量関係は、振動板の振動
がすぐに減衰しないように、振動板の質量に対してフレ
ームの質量が充分大きくなるように設計する。
以上が従来から製造されてきたオルゴールの主要部分
の構造であるが、次にその構造に対して圧電素子の適用
例を説明する。
第1図に示すように台座4′の側面に圧電素子6を接
着する。接着する位置は第4図に示す応力境界線7を挾
んで対称となる両側内外面X、X′、Y、Y′のどれか
である。
圧電素子の材質はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)やチ
タン酸バリウム(BaTiO3)等のセラミック系の物質、又
はポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の高分子系の物質が
あり、いずれも薄い板状に形成する。
接着する圧電素子6は振動弁3′の配列方向に沿って
検出電圧の特性を補正する。その補正を形状で行う場合
の例を第2図に示す。
圧電素子の厚さは全面均一に構成し、矢印wで示す振
動弁の配列方向に沿って幅を変えて検出電圧を補正す
る。矢印wの右側方向は振動弁の高音側に相当し、特性
上高音側の検出電圧が大きくなるため、第2図(A)〜
(D)はいずれも高音側ほど圧電素子の単位長さ当りの
面積を小さくして補正した例であり、第2図(E)で示
す例は圧電素子を二つに分離したが、両者の検出電圧が
同相になるように合成する。また両者間の隙間の影響は
少ない。
第2図(F)で示す例は振動弁の低音側のみに圧電素
子を配置したもので、高音側の特性はやや犠牲となる
が、低音側を強調したい場合に適用する。
次に第3図は二つの圧電素子の面積mおよびnを同じ
にして、厚さt1およびt2を違えて補正するもので、同
じ応力に対して厚さの厚い方が出力電圧が大きい。また
上記の例で厚さを変えるのではなく、材料を変えて補正
することもできる。
圧電素子の接着剤としてはエポキシ樹脂系統の接着剤
が一般的である。
圧電素子からの電圧の検出は、圧電素材の両面に直接
電極を形成したものを台座4′に貼付した場合は、表面
側の電極と台座4′との間で行う。
また圧電素子の一方の電極が圧電素子よりも外形が大
きい金属板になっている場合は、金属板側を台座4′に
貼付し、該金属板と表面側の電極との間で電圧を検出す
る。この場合金属板に配線するとき半田付の際の熱拡散
を防止するために、金属板の一部を折曲げて台座4′か
ら離しておくとよい。又は、予めリード線を付けておい
たものを接着すれば上記のような問題は生じないが、接
着時にリード線が邪魔になる欠点がある。
電圧検出後のアンプ系統図は第5図に示すようであっ
て、圧電素子6の両面に設けた電極間に発生する電圧を
増幅してスピーカー9を鳴らす。図中の抵抗Rとコンデ
ンサーCは高音雑音を除去するためのフィルターであ
る。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によればオルゴ
ールの鳴奏振動をより忠実にピックアップすることがで
きる。
その結果ピックアップ信号を増幅してスピーカーから
オルゴール音をだせるようになり、音質の改善のみでな
く次の効果も得られる。
オルゴールの音量調節ができる。
共鳴板をスピーカーに代替できるので、小形化が可
能である。
オルゴールの弁折れ寿命を数倍以上に伸ばせる。
以上のように本考案によれば、従来のオルゴールでは
利用できなかった分野まで利用範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図(A)
〜(F)は圧電素子の各種の形状を示す平面図、第3図
(A)、(B)は圧電素子の形状を示す平面図および同
側面図、第4図はオルゴールの側面図、第5図は圧電素
子に接続するアンプ系統図、第6図は台座に生じる応力
説明図、第7図は台座の変形状況を示す説明図、第8図
は圧電素子の適用例を示す斜視図、第9図は検出電圧の
周波数特性図、第10図は従来例のオルゴールの原理説明
図である。 1……シリンダー、2……ピン、3……振動板、3′…
…振動弁、4……フレーム、4′……台座、5……共鳴
板、6……圧電素子、7……応力境界線、8……アン
プ、9……スピーカー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動板に設けた櫛歯状の振動弁の振動を圧
    電素子により検出して電気信号に変換するオルゴールの
    ピックアップ装置において、 圧電素子を、振動板を固定する台座の側面のうち振動弁
    の音程順の配列方向に平行な面に、振動に対する検出電
    圧が振動弁の配列に沿って変化する構成で貼付した構造
    のオルゴールのピックアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のオルゴールのピックアッ
    プ装置において、振動に対する圧電素子の検出電圧が振
    動弁の配列に沿って変化する構成とは、圧電素子の形状
    の変化、または厚さの変化、または分割、または材質の
    変化、または振動弁の配列方向に沿った位置の選択、ま
    たはこれらの組合せであることを特徴とするオルゴール
    のピックアップ装置。
JP13173489U 1989-11-14 1989-11-14 オルゴールのピックアップ装置 Expired - Lifetime JPH085519Y2 (ja)

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JP13173489U JPH085519Y2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 オルゴールのピックアップ装置

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JPH0371396U JPH0371396U (ja) 1991-07-18
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