JPH0854926A - 自律移動ロボットの誘導装置 - Google Patents

自律移動ロボットの誘導装置

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JPH0854926A
JPH0854926A JP6186071A JP18607194A JPH0854926A JP H0854926 A JPH0854926 A JP H0854926A JP 6186071 A JP6186071 A JP 6186071A JP 18607194 A JP18607194 A JP 18607194A JP H0854926 A JPH0854926 A JP H0854926A
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JP
Japan
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ultrasonic wave
mobile robot
autonomous mobile
ultrasonic
synchronization signal
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JP6186071A
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Inventor
Yuji Takiguchi
口 裕 司 瀧
Tomonari Nakagawa
川 智 成 中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の目標物を選択して位置および進行方向
計測を行うことができる自律移動ロボットの誘導装置を
提供する。 【構成】 自律移動ロボットの誘導装置は、平面領域4
上の予め設定された位置に配設された超音波送波装置5
a〜5dと、自律移動ロボット1に内蔵された計測装置
2とを備えている。計測装置2には識別同期信号送信装
置7と超音波受波装置6a,6bが接続されている。識
別同期信号送信装置7は、各超音波送波装置5a〜5d
に対応する特定の識別同期信号9を選択的に送信し、超
音波送波装置5a〜5dは特定の識別同期信号9を受信
した場合のみ超音波10を送波する。計測装置2は、識
別同期信号送信装置7における識別同期信号9の送信か
ら、超音波受波装置6a,6bにおける超音波の受波ま
での時間を計測することにより、自律移動ロボット1の
位置計測および進行方向計測を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の平面領域内を移
動する自律移動ロボットを予め設定された走行コースに
誘導する自律移動ロボットの誘導装置に係り、とりわ
け、自律移動ロボットの自己位置を精度良く検出できる
自律移動ロボットの誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自律移動ロボットの自己位置
計測等を行う自律移動ロボットの誘導装置として、自律
移動ロボットの車軸と連動するエンコーダやジャイロ等
の内界センサを用いたデッドレコニングにより誘導する
装置がある。しかし、このような装置では、車輪のスリ
ップやジャイロのドリフトにより誤差が増加しやすく、
正確な誘導が困難となるため、通常は外界センサにより
目標物を検出、測定して誤差の修正を行っている。
【0003】図11および図12は、従来の誘導装置を
備えた自律移動ロボットを例示した図である。自律移動
ロボット65は平面領域上に設けられた壁面61に対し
て平行に平面領域内を移動し、自己の移動距離をその駆
動輪66に備えられたロータリーエンコーダによって計
測する。また、自律移動ロボット65は側面に配設され
た光学センサ63によって壁面61の段差部62を検出
し、前記移動距離の駆動輪66のスリップ等による誤差
を修正する。また、自律移動ロボット65は、その側面
の前後方向に配設された一組の超音波距離計64a,6
4bによって、壁面61との間隔および壁面61に対す
る進行方向(姿勢)の傾きを計測し、そのズレを修正す
る。
【0004】このような自律移動ロボットの誘導装置で
は、予め設定された走行コースに沿って壁面を設ける必
要があり、また走行コース上に障害物が存在する場合の
誘導が困難である。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、図13に示すような光学走査による自己位置計測お
よび進行方向計測を行う自律移動ロボットの誘導装置が
提案されている。図13において、所定の平面上に4つ
の測定用の目標物(回帰反射板)72a〜72dが配設
され、目標物72a〜72dを頂点とする四角形の平面
領域を画定している。この平面領域内を移動する自律移
動ロボット70の上部には、レーザー等の光線による光
学走査装置73が取り付けられている。
【0006】この光学走査装置73は前記平面に対して
垂直な軸線回りに回転しながら、レーザー等の光線を照
射する。次に各目標物72a〜72dからの反射光を回
転順に検出することによって、自律移動ロボット70の
進行方向(図13の矢印71)に対する各目標物72a
〜72dの方位角θa 〜θb を計測している。誘導装置
は、これらの方位角と、予め設定されまたは計測された
各目標物72a〜72dの位置とから、三角測量的に自
律移動ロボット70の位置計測および進行方向計測を行
い、予め設定された走行コースとのズレを修正してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような誘導装置に
よれば、平面領域内に目標物(回帰反射板)72a〜7
2dだけを配設すればよいので、予め設定された走行コ
ースに沿って壁面を設ける必要はない。
【0008】しかしながら、光学走査装置13といずれ
かの目標物72a〜72dとの間に光線を遮る遮へい物
がある場合、その目標物からの反射光は検出されなくな
る。この際、他に遮へい物に遮られていない目標物があ
ったとしても、目標物からの反射光は光学走査装置73
の回転順に検出されるだけであり、予め測定対象の目標
物が特定されているわけではなく、どの目標物を測定で
きなかったか(あるいは測定できなかった目標物の存在
自体)が不明となる。このため、遮へい物の存在によっ
て、前記のような自律移動ロボット70の位置計測およ
び進行方向計測が正確に行えなくなる。
【0009】また、光学走査装置73が機械的に回転す
る構造上、装置の小型化が困難であり、また故障発生の
可能性が比較的高く、保守・点検等の手間もかかりやす
いという欠点もある。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、自律移動ロボットを誘導する際、位置およ
び進行方向計測用の目標物のうち、遮へい物に遮られた
目標物があっても、それ以外の目標物を選択して位置お
よび進行方向計測を行って正確な誘導を行うことがで
き、かつ機械的可動部分を必要としない自律移動ロボッ
トの誘導装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の平面領
域内を移動する自律移動ロボットを予め設定された走行
コースに誘導する自律移動ロボットの誘導装置におい
て、前記平面領域上の予め設定された位置に配設される
とともに、特定の識別同期信号を受信した場合のみ超音
波を送波する複数の超音波送波装置と、前記自律移動ロ
ボットに装着され、各超音波送波装置に対応する識別同
期信号を選択的に前記各超音波送波装置に対して送信す
る識別同期信号送信装置と、前記自律移動ロボットに装
着され、前記超音波送波装置からの超音波を受波する超
音波受波装置と、前記自律移動ロボットに内蔵され、前
記識別同期信号の送信からこの識別同期信号に基づいて
前記超音波送波装置により送波された超音波の前記超音
波受波装置における受波までの時間を前記複数の超音波
送波装置について計測することにより、前記自律移動ロ
ボットの位置計測を行う計測装置と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、自律移動ロボットを所定の平
面領域内で誘導する場合、まず自律移動ロボットに備え
られた計測装置の識別同期信号送信装置が、任意の超音
波送波装置を選択して、その超音波送波装置対応する特
定の識別同期信号を送信する。
【0013】次に、この特定の識別同期信号を受信した
超音波送波装置のうち、その識別同期信号に対応する、
選択された超音波送波装置のみから超音波が送波され、
この超音波が計測装置の超音波受波装置に受波される。
【0014】計測装置は、前記識別同期信号の送信から
前記超音波の受波までの時間を計測し、この時間から自
律移動ロボットと選択された超音波送波装置との距離が
求められる。
【0015】以上の過程を、任意の複数の超音波送波装
置を選択して繰り返し、自律移動ロボットと複数の超音
波送波装置との距離を求めることにより、平面領域上に
予め設定された超音波送波装置の位置を基準として自律
移動ロボットの位置が三角測量的に計測される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1乃至図8は本発明の実施例を示す図
である。まず、図1により自律移動ロボットの誘導装置
の全体について説明する。
【0017】図1において、平面領域4内を移動する自
律移動ロボット1を誘導する自律移動ロボットの誘導装
置は、平面領域4上の予め設定された位置に配設された
4つの超音波送波装置5a〜5dと、自律移動ロボット
1に内蔵された計測装置2とを備えている。
【0018】自律移動ロボット1の上部には、略中央部
にロッド状の識別同期信号送信装置7が突設され、この
識別同期信号送信装置7を間に挟んで、自律移動ロボッ
ト1の前後方向に所定間隔離れた一組の超音波受波装置
6a,6bが突設されている。これら識別同期信号送信
装置7と超音波受波装置6a,6bは各々計測装置2に
接続されている。
【0019】このうち超音波送波装置5a〜5dは、特
定の識別同期信号9を受信した場合のみ超音波10を送
波するようになっている。一方、上記識別同期信号送信
装置7は、各超音波送波装置5a〜5dに対応する上記
特定の識別同期信号9を選択的に各超音波送波装置5a
〜5dに対して送信することができるようになってい
る。また、超音波受波装置6a,6bは、超音波送波装
置5a〜5dから送波された超音波10を受波するもの
である。
【0020】また、計測装置2は、識別同期信号送信装
置7による特定の識別同期信号(たとえば識別同期信号
9a)の送信から、この識別同期信号に対応する超音波
送波装置(たとえば超音波送波装置5a)により送波さ
れた超音波10を超音波受波装置6a,6bで受波する
までの時間を計測するようになっている。
【0021】さらに、計測装置2は、識別同期信号9の
送信から超音波10の受波までの時間を複数の超音波送
波装置5a〜5dについて計測することにより、前記自
律移動ロボット1の位置計測および進行方向計測を行う
ようになっている。
【0022】次に、図2により計測装置2による自律移
動ロボット1の位置計測および進行方向計測について詳
細に説明する。
【0023】図2は、一例として2つの超音波送波装置
5a,5bを選択して位置計測を行う場合の原理を示す
概念図である。図2において、平面領域4上に超音波送
波装置5aを原点とするx−y直交座標系を想定し、原
点からl0 だけ離れたx軸上の点に超音波送波装置5b
があり、自律移動ロボット1がこの直交座標系の第1お
よび第2象限上を移動している場合を仮定している。こ
のような仮定は、平面領域4のある境界線上に超音波送
波装置5a,5bが配置されている場合(例えば図1に
示す場合)に対応するものである。
【0024】図2において、超音波送波装置5a(原
点)から自律移動ロボット1の超音波受波装置6aおよ
び6bまでの距離を各々符号la1およびla2で示し、超
音波送波装置5bから超音波受波装置6aおよび6bま
での距離を各々符号lb1およびlb2で示す。
【0025】計測装置2は、識別同期信号送信装置7か
ら各超音波送波装置5a,5bに対応する識別同期信号
9a,9bを送信する時刻から、各超音波送波装置5
a,5bによって送波された各超音波10,10を各超
音波受波装置6a,6bで受波する時刻までの時間と、
既知の音速とから、上記の各距離la1,la2,lb1,l
b2を求めることができるようになっている。
【0026】そしてこれらの各距離la1,la2,lb1
b2が分かれば、各超音波受波装置6a,6bのx−y
座標(xa ,ya ),(xb ,yb )、すなわち自律移
動ロボット1のx−y座標系における位置は以下の数式
(式(1)〜(4))により定まる。
【0027】
【数1】 さらに、これら各超音波受波装置6a,6bのx−y座
標(xa ,ya ),(xb ,yb )から、自律移動ロボ
ット1の進行方向ベクトル(v1 ,v2 )は以下の式
(5)により定まる。
【0028】
【数2】
【0029】この進行方向ベクトル(v1 ,v2 )の逆
正接より、自律移動ロボット1の進行方向(x軸に対す
る角度)が求められる。
【0030】次に、図3により識別同期信号送信装置
7、超音波受波装置6、および計測装置2について詳細
に説明する。
【0031】図3は、識別同期信号送信装置7、超音波
受波装置6および計測装置2の構成を示す回路図であ
る。図3において、発光素子23は識別同期信号送信装
置7の、例えば赤外線による識別同期信号9を送信する
部分であり、超音波センサ24は超音波受波装置6の超
音波10を受波する部分である。
【0032】発光素子23を発光させて識別同期信号9
を送信するために、発光素子23は発光素子駆動回路2
2に接続され、さらに発光素子駆動回路22は識別同期
信号生成回路21に接続されている。また、識別同期信
号生成回路21にはこの他、識別同期信号生成回路21
に対して送信信号28を出力する手段(図示せず)、お
よび識別同期信号生成回路21が使用する識別同期信号
選択データ29を格納しておく手段(図示せず)が接続
されている。
【0033】一方、超音波センサ24は超音波センサ回
路25に接続され、この超音波センサ回路25は識別同
期信号生成回路21に接続されるとともに計測装置2の
第1論理積回路27に接続されている。第1論理積回路
27にはその他に、基準パルス発信回路26、および識
別同期信号生成回路21が接続されている。第1論理積
回路27にはこの他、上記時間計測パルス信号35を計
数して時間計測を行う手段(図示せず)が接続されてい
る。
【0034】次に、図5および図7により超音波送波装
置5について詳細に説明する。
【0035】図5は、超音波送波装置5の構成を示す回
路図である。図5において、受光素子36は超音波送波
装置5の識別同期信号9(例えば赤外線信号)を受信す
る部分であり、超音波トランスジューサ45は超音波1
0を送波する部分である。
【0036】上記超音波トランスジューサ45に超音波
10を送波させるために、超音波トランスジューサ45
に超音波送波回路44が接続され、この超音波送波回路
44に波形生成回路43が、波形生成回路43に第2論
理積回路42がそれぞれ接続されている。
【0037】上記受光素子36は増幅回路37に接続さ
れ、この増幅回路37は、ディレイ回路38および第2
論理積回路42に接続されている。またディレイ回路3
8は、計数回路39および基準周波数発振回路46に接
続され、基準周波数発振回路46は計数回路39に接続
されている。
【0038】さらに計数回路39は、複数のゲートY
φ,Y1〜Y7を有するデコーダ回路40に接続されて
おり、このデコーダ回路40はゲートYφ,Y1〜Y7
を介して選択スイッチ41に接続されている。これらの
ゲートYφ,Y1〜Y7のいずれか一つは、予め選択ス
イッチ41によって上記第2論理積回路42の入力に接
続されるようになっている。なお、複数の超音波送波装
置5a〜5dにおいて、各々予め選択スイッチ41を切
替えて第2論理積回路42の入力に接続されるゲートY
φ,Y1〜Y7を互いに異ならせるようにしている。
【0039】次に、図7は超音波送波装置5の超音波反
射板と、超音波反射板による超音波反射波の指向特性を
示す図である。図7に示すように、超音波送波装置5の
超音波トランスジューサ45は超音波送波方向を上向き
にして配設され、この超音波トランスジューサ45上方
近傍に超音波反射板54が配設されている。この超音波
反射板54は、超音波トランスジューサ45の超音波送
波方向と略平行な軸を有する円錐面形状に形成され、そ
の円錐面の頂点方向が下向きになるように配設されてい
る。なお、この超音波反射板54は円錐面形状の他、必
要な超音波指向特性に応じて球面形状等の他の凸面形状
としてもよい。
【0040】次に、以上のような構成よりなる本実施例
の作用について説明する。
【0041】本発明によれば、自律移動ロボット1を所
定の平面領域4内で誘導する場合、まず図3および図4
に示すように、識別同期信号生成回路21に送信信号2
8が入力される。送信信号28が入力された識別同期信
号生成回路21は識別同期信号選択データ29で指定さ
れた特定の駆動回路識別同期信号30を出力する。さら
に識別同期信号生成回路21は、駆動回路識別同期信号
30の出力終了直後から一定時間の間、計測イネーブル
信号32を出力する。
【0042】駆動回路識別同期信号30が入力された発
光素子駆動回路22は、駆動回路識別同期信号30に適
当な周波による変調を加えた発光素子識別同期信号31
を出力する。発光素子識別同期信号31が入力された発
光素子23は発光して、上記特定の駆動回路識別同期信
号30に対応した特定のパルス持続時間の識別同期信号
9を送信する。
【0043】次に、図5および図6に示すように、超音
波送波装置5に到達した特定パルス持続時間の識別同期
信号9を受光素子36が受信し、増幅回路37が増幅し
てディレイ回路38および第2論理積回路に対して特定
パルス持続時間の増幅識別同期信号47として出力す
る。増幅識別同期信号47が入力されたディレイ回路3
8は、計数回路39および基準周波数発振回路46に、
増幅識別同期信号47に対して一定の遅れを伴うカウン
トイネーブル信号48を出力する。
【0044】ディレイ回路38からのカウントイネーブ
ル信号48がハイレベルの間、基準周波数発振回路46
は計数回路39に対して基準周波数信号49を出力し、
計数回路39は基準周波数発振回路46から入力された
基準周波数信号49を計数して計数値を求める。
【0045】デコーダ回路40は計数回路39の計数値
をデコードし、例えば3つのゲートYφ,Y1,Y2か
らのゲート信号50a〜50cの論理出を一定時間毎に
正とする。この場合、ゲート信号50a〜50cのう
ち、選択スイッチ41によって選択されたいずれかのゲ
ートYφ,Y1,Y2からのゲート信号50a〜50c
のみが、第2論理積回路42に入力される。
【0046】第2論理積回路42は、前述した特定パル
ス幅の増幅識別同期信号47が立下がった時点で入力さ
れたゲート信号50の論理が正である場合のみ、トリガ
信号51を出力する。
【0047】例えば図6において、予め選択スイッチ4
1によってゲートY2からのゲート信号50cのみが第
2論理積回路42に入力されるようにしておいた場合、
増幅識別同期信号47が立下がった時点でゲート信号5
0cの論理が正となるので、第2論理積回路42はトリ
ガ信号51を出力する。一方、予め選択スイッチ41に
よってゲートYφ,Y1からのゲート信号50a,50
bが第2論理積回路42に入力されるようにしておいた
場合は、増幅識別同期信号47が立下がった時点でゲー
ト信号50a,50bの論理は負となるので、第2論理
積回路42はトリガ信号51を出力しない。
【0048】ところで、前者の場合のようにゲート信号
50cが第2論理積回路42に入力されるようにしてお
いた場合でも、受信した識別同期信号9のパルス持続時
間が短く、それに対応する増幅識別同期信号47がゲー
ト信号50bの論理が正の時点で立下がるような場合
は、ゲート信号50cの論理は負となるので第2論理積
回路42はトリガ信号51を出力しない。この場合は、
ゲート信号50bが第2論理積回路42に入力されるよ
うにしておけば、第2論理積回路42がトリガ信号51
を出力することになる。
【0049】第2論理積回路42からトリガ信号51が
入力された波形生成回路43は、超音波送波回路44に
対して超音波送波信号52を出力する。超音波送波信号
52が入力された音波送波回路44は、超音波トランス
ジューサ45に超音波10を送波させる。
【0050】以上のように、特定のパルス持続時間を持
つ識別同期信号(例えば識別同期信号9a)を受信した
超音波送波装置5のうち、予め選択スイッチ41を切替
えて、その特定パルス持続時間に対応して正論理のゲー
ト信号が第2論理積回路42に入力されるようにしてお
いた超音波送波装置(例えば超音波送波装置5a)のみ
から超音波10が送波される。
【0051】次に、超音波送波装置5から送波された超
音波10が自律移動ロボット1に到達すると、図3およ
び図4に示すように超音波受波装置6の超音波センサ2
4が超音波10を受波し、超音波センサ回路25に負論
理の超音波受波信号33を出力させる。超音波受波信号
33が入力された計測装置2の第1論理積回路27は、
この超音波受波信号33と前述した計測イネーブル信号
32との論理積が正の間だけ、基準パルス発信回路26
から入力される基準パルス信号34を時間計測パルス信
号35として出力する。
【0052】この時間計測パルス信号35は、第1論理
積回路27に接続された前記時間計測を行う手段によっ
て計数され、時間計測パルス信号35のパルス持続時間
が求められる。図4によれば、この時間計測パルス信号
35のパルス持続時間は結局、駆動回路識別同期信号3
0の出力終了直後(識別同期信号9の送信)から負論理
の超音波受波信号33の出力(超音波10の受波)まで
の時間に対応する。
【0053】この時間と音速とから、計測装置2により
自律移動ロボット1の超音波受波装置6a、6bと選択
された超音波送波装置(例えば超音波送波装置5a)と
の距離が求められる。
【0054】以上の過程を、任意の複数の超音波送波装
置5a〜5dを選択して繰り返し、自律移動ロボット1
と複数の超音波送波装置5a〜5dとの距離を求めるこ
とにより、平面領域4上に予め設定された超音波送波装
置5a〜5dの位置を基準として自律移動ロボット1の
位置を三角測量的に計測することができる。
【0055】なお、本実施例の超音波送波装置5におい
ては図7に示すように、超音波トランスデューサ45の
超音波送波方向に超音波反射板54が配設されているた
め、超音波反射板54がない場合の超音波直接波56
(図9参照)に比べて超音波反射波55が横方向に広く
拡散するような指向特性を得ることができる。その結
果、広い平面領域4内においても、超音波送波装置5か
ら送波される超音波10を自律移動ロボット1の超音波
受波装置6が必要な強さで受波することができ、自律移
動ロボット1の誘導を確実に行うことができる。
【0056】以下、図8および図10を参照して、上記
円錐面形状の超音波反射板54による超音波10の指向
特性についての実験結果を示す。
【0057】実験結果 図8は、図7に示す本発明の超音波反射板54による超
音波反射波55の指向特性を示すグラフであり、図10
は比較例として図9に示す超音波直接波56の指向特性
を示すグラフである。
【0058】1つの超音波送波装置5から水平方向に一
定距離だけ離れた円弧上で、超音波受波装置6a,6b
に用いる超音波センサ24の位置を一定角度(30度)
づつ移動し、角度毎に超音波センサ24の超音波受波出
力を測定した。図8および図10のグラフにおいて、横
軸はそれぞれ超音波反射波55および超音波直接波56
の中心(送波方向)から左右水平方向への角度(度)を
示し、縦軸は超音波センサ24の超音波受波出力電圧
(ボルト)を示す。
【0059】図8および図10のグラフに示す実験結果
によれば、図10に示す比較例では超音波の送波方向か
ら左右に離れるにしたがって急激に受波出力電圧が減少
しているのに対して、図8に示す本発明の超音波反射板
による場合は受波出力電圧の減少は小さく、特に左右3
0度以内の位置では送波方向と同等の受波出力電圧が得
られている。
【0060】以上の結果から、本発明の超音波反射板に
よれば水平方向に広い、自律移動ロボットの誘導に適し
た超音波の指向特性が得られることが分かる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定の平面領域内で自律移動ロボットを誘導する際、平面
領域上の超音波送波装置のうち、遮へい物に遮られるこ
と等によって位置計測に使用できない超音波送波装置が
あっても、それ以外の複数の超音波送波装置を任意に選
択することによって自律移動ロボットの位置計測を行う
ことができる。このため、遮へい物等が多数存在するよ
うな複雑な平面領域内においても、連続的に自律移動ロ
ボットの位置計測を行い、自律移動ロボットを正確に誘
導することができる。また、位置計測に機械的可動部分
を必要としないため、装置の小型化が容易であり、故障
発生の可能性が低く、保守・点検等の手間もかからない
自律移動ロボットの誘導装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自律移動ロボットの誘導装置の一
実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示す自律移動ロボットの誘導装置の、位
置計測および進行方向計測の原理を示す概念図。
【図3】図1に示す自律移動ロボットの誘導装置の、計
測装置の構成を示す回路図。
【図4】図3に示す計測装置内の各信号の状態を示す
図。
【図5】図1に示す自律移動ロボットの誘導装置の、超
音波送波装置の構成を示す回路図。
【図6】図5に示す超音波送波装置内の各信号の状態を
示す図。
【図7】図1に示す自律移動ロボットの誘導装置の、超
音波送波装置の超音波反射板と、超音波反射板による超
音波反射波の指向特性を示す模式図。
【図8】図7に示す超音波反射板による超音波反射波の
指向特性を示すグラフ。
【図9】図7に示す超音波反射板を用いない場合の、超
音波直接波の指向特性を示す模式図。
【図10】図9に示す超音波直接波の指向特性を示すグ
ラフ。
【図11】従来の自律移動ロボットの誘導装置(壁面基
準型)を示す平面図。
【図12】図11に示す自律移動ロボットの誘導装置の
立面図。
【図13】従来の自律移動ロボットの誘導装置(光学走
査型)を示す平面図。
【符号の説明】
1 自律移動ロボット 2 計測装置 4 平面領域 5、5a〜5d 超音波送波装置 6、6a、6b 超音波受波装置 7 識別同期信号送信装置 9、9a、9b 識別同期信号 10 超音波 54 超音波反射板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の平面領域内を移動する自律移動ロボ
    ットを予め設定された走行コースに誘導する自律移動ロ
    ボットの誘導装置において、 前記平面領域上の予め設定された位置に配設されるとと
    もに、特定の識別同期信号を受信した場合のみ超音波を
    送波する複数の超音波送波装置と、 前記自律移動ロボットに装着され、各超音波送波装置に
    対応する識別同期信号を選択的に前記各超音波送波装置
    に対して送信する識別同期信号送信装置と、 前記自律移動ロボットに装着され、前記超音波送波装置
    からの超音波を受波する超音波受波装置と、 前記自律移動ロボットに内蔵され、前記識別同期信号の
    送信からこの識別同期信号に基づいて前記超音波送波装
    置により送波された超音波の前記超音波受波装置におけ
    る受波までの時間を前記複数の超音波送波装置について
    計測することにより、前記自律移動ロボットの位置計測
    を行う計測装置と、を備えたことを特徴とする自律移動
    ロボットの誘導装置。
  2. 【請求項2】計測装置の超音波受波装置は一組設けら
    れ、この一組の超音波受波装置は水平方向に所定間隔離
    して配設され、前記各超音波受波装置による前記位置計
    測に基づいて、さらに前記自律移動ロボットの進行方向
    計測を行うことを特徴とする請求項1記載の自律移動ロ
    ボットの誘導装置。
  3. 【請求項3】超音波送波装置は、凸面形状の超音波反射
    板を有することを特徴とする請求項1または請求項2の
    いずれかに記載の自律移動ロボットの誘導装置。
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