JP2002244733A - 自律移動体の走行位置修正装置 - Google Patents

自律移動体の走行位置修正装置

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JP2002244733A
JP2002244733A JP2001081701A JP2001081701A JP2002244733A JP 2002244733 A JP2002244733 A JP 2002244733A JP 2001081701 A JP2001081701 A JP 2001081701A JP 2001081701 A JP2001081701 A JP 2001081701A JP 2002244733 A JP2002244733 A JP 2002244733A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】所定の区域を移動する自律移動体の推定走行
位置と実際の走行位置との誤差を修正するために利用す
る超音波標識の構成を単純化し、処理時間の一定化が図
れる自律移動体の走行位置修正装置を提供する。 【解決手段】赤外線を出力する赤外線出力手段16と、
超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
17と、赤外線出力手段16が赤外線を出力してから超
音波検出手段17が超音波標識から出力される超音波を
検出するまでの応答時間を計時する計時手段18と、計
時手段18により計時された応答時間をもとに、自律移
動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段19
とを具備している。自律移動体から出力される赤外線に
応答して超音波標識から出力される超音波を自律移動体
が受信するまでの応答時間を計測し、自律移動体と超音
波標識の距離を検出して自律移動体の走行位置の修正を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自律移動体に設け
た走行距離検出手段および走行方向検出手段の検出結果
をもとに走行位置を推定しながら予め設定された走行経
路に基づいて所定の区域を自律移動する自律移動体の走
行位置を修正する装置に関するものであり、特に、自律
移動体と任意の場所に設置した超音波標識の距離を検出
し、検出された距離をもとに推定走行位置と実際の走行
位置(本明細書中で「実際の走行位置」とは、「自律移
動体の真の走行位置」の他に、「最も確からしい自律移
動体の走行位置」あるいは「自律移動体の現在の走行位
置」を含む概念をいう。以下同じ。)の誤差を修正す
る、自律移動体の走行位置修正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景)自律移動体は、通例、走
行距離検出手段および走行方向検出手段を具備し、この
走行距離検出手段、走行方向検出手段により検出された
走行距離および走行方向をもとに走行位置を推定しなが
ら、予め走行経路記憶手段に記憶された走行経路に基づ
いて所定の区域を自律走行する(例えば、自律移動体が
本体の左右に設けた駆動輪により走行する場合は、駆動
輪の回転数をもとに走行距離を検出し、ジャイロコンパ
スを用いることにより走行方向を検出している)。
【0003】しかしながら、検出された走行距離および
走行方向には、それぞれの検出手段において発生する測
定誤差や駆動輪のスリップ等に起因して多少なりとも誤
差が含まれ、検出された走行距離および走行方向をもと
に推定される走行位置と実際の走行位置との間に誤差が
生じ得るため、誤差を速やかに修正する必要があった。
【0004】(従来技術)従来、自律移動体の推定走行
位置と実際の走行位置の誤差を修正するため、画像処理
方式、反射板とレーザ光を利用した方式等が提案されて
いる。
【0005】このうち、画像処理方式は、目標物として
利用する木や、人工的な標識の位置および画像データを
予め自律移動体に記憶させておき、自律移動体に設けた
カメラにより撮影された画像と予め記憶された画像デー
タとを比較照合し、目標物の位置の誤差を検出し、誤差
がある場合にはその誤差を計算して推定走行位置と実際
の走行位置の誤差を修正するものである。
【0006】一方、反射板とレーザ光を利用した方式
は、自律移動体からレーザ光を出力し、所定の位置に予
め設置してある反射板によってレーザ光が反射されて戻
ってきた時、レーザ光の戻ってきた角度などの情報をも
とに走行位置を確認し、推定走行位置と実際の走行位置
の誤差を修正するものである。
【0007】しかしながら、画像処理方式にあっては、 太陽など外乱光による影響を受けやすい; 画像処理を行なうことから処理が複雑となり、リアル
タイム処理が困難である; という問題点があった。
【0008】また、反射板とレーザ光を利用した方式に
あっては、 太陽光など外乱光の影響を受けやすいため、レーザ光
が反射されて戻ってきた時に誤反射か否かの検出を行な
わなければならず処理が複雑になる; 走行位置を確認できるのは、自律移動体が反射板の前
を通過した時のみであり、反射板と自律移動体との距離
に関する情報を得られないことから、廊下などにおいて
走行距離の誤差を修正する手段としてしか使えないため
汎用性がない; という問題点があった。
【0009】更に、最近では、警備用の自律移動体とし
て、所定の区域を警備員の代わりに巡回し、火災や侵入
者などの異常の有無を確認する自律移動体が提案されて
いる。
【0010】この警備用の自律移動体は、自律移動体に
搭載した異常検知センサが火災や侵入者などの異常を検
知すると、異常を検知した方向へ向きを変えたり、異常
を検知した方向へ接近するなどして詳しい状況を確認す
るものであり、予め定められた走行経路のみを走行する
自律移動体と比べると、推定走行位置と実際の走行位置
との間に誤差が生じ易く、その分発生した誤差を修正す
る頻度乃至必要性が高い。このため、予め設定された走
行経路を離れて走行した場合に、設定された走行経路に
復帰できるよう推定走行位置と実際の走行位置の誤差を
速やかに修正する必要があった。また、この警備用の自
律移動体にあっては、予め設定する走行経路を、警備先
のあらゆる要望に応じて設定できるようにすることが通
例求められるが、その場合、走行経路には通路だけでは
なく、例えば、屋外や、体育館あるいは倉庫などの広い
スペースが含まれることがあり、その際、自律移動体の
推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正するため上
記の画像処理方式や、反射板とレーザ光を利用した方式
を適用しても、予め設定された走行経路を離れた場所に
おいて、推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正す
るには、予め設定された走行経路を離れた場所にも目標
物あるいは反射板を多数設けなければならなかった。さ
らに、屋外、体育館あるいは倉庫においては、構造物例
えば壁面と自律移動体との距離を検出することが必ずし
も容易ではなく、壁面との距離を検出できない場合に
は、前記の画像処理方式や反射板とレーザ光を利用した
方式では、自律移動体の正確な走行位置を検出すること
は困難であった。
【0011】かかる状況下において、警備用の自律移動
体の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する手
段として、超音波標識を利用して誤差を修正する方式が
提案されている。この方式は、(1)超音波標識に、予
め識別番号(ID番号)を設定し、(2)自律移動体
が、超音波標識に対し識別番号を指定する情報を含む電
波を出力すると、超音波標識は、受信した電波に含まれ
る識別番号と、予め設定された識別番号が一致した場合
に超音波を返送し、(3)自律移動体が、超音波標識か
ら返送された超音波を検出すると、電波を出力してから
超音波を受信するまでの時間をもとに自律移動体と超音
波標識との距離を検出し、(4)その後、予め記憶して
ある超音波標識の位置と検出された距離をもとに、推定
走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する、ものであ
り、自律移動体と超音波標識の間で電波と超音波による
送受信が可能な場所であれば、自律移動体と超音波標識
との距離の検出が可能なため、推定走行位置と実際の走
行位置の誤差を修正することができるが、次の乃至
の問題点を有していた。すなわち、 超音波標識に電波を受信するためのシステム、および
受信した電波に含まれる識別番号を認識するためのシス
テムを組込まなければならず、超音波標識の構造が複雑
になり、小型化することが容易ではなく、さらには消費
電力も大きい; 受信した電波に含まれる識別番号を認識する処理時間
が厳密に一定ではなく、処理時間の違いから距離の測定
結果に誤差が生ずる(例えば、超音波は約340m/秒
で伝達するので、0.001秒の違いでも±34cmの
測定誤差が生じる); 自律移動体と超音波標識との間に障害物が存在する場
合、自律移動体から出力された電波が超音波標識に到達
し超音波標識から超音波を返送する際、超音波標識から
返送された超音波は障害物により遮られて自律移動体へ
直接到達せず、周囲で反射した反射波が自律移動体に到
達するため、反射波が迂回した分だけ距離の測定結果に
誤差が生ずる; 自律移動体の走行経路中に廊下や屋外が混在する場
合、それぞれの場所において、推定走行位置と実際の走
行位置の誤差を最も効率的かつ効果的に修正する手順が
異なる; 誤差の修正を複数の超音波標識からの距離を検出して
行なおうとする場合に、障害物などの影響により1つの
超音波標識からの距離しか検出できなかった場合、従来
の方法では誤差の修正を行なえない; という乃至の問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するためになされたものであり、本発明の目的は、
所定の区域を移動する自律移動体の推定走行位置と実際
の走行位置との誤差を修正するために利用する超音波標
識の構成を単純化し、処理時間の一定化が図れる自律移
動体の走行位置修正装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、誤った距離情報を取
得することなく走行位置の修正が図れ、信頼性の高い自
律移動体の走行位置修正装置を提供することにある。
【0014】本発明のもう一つ他の目的は、自律移動体
が走行する場所に応じて最適な誤差修正手順を自動的に
選択して切換え、走行位置の誤差の修正が図れる自律移
動体の走行位置修正装置を提供することにある。
【0015】本発明の更にもう一つ他の目的は、複数の
超音波標識からの距離を検出して自律移動体の走行位置
の誤差を修正しようとする時に、障害物などの影響によ
り1つの超音波標識からの距離しか検出できない場合で
も、走行位置の誤差の修正を的確に図れる自律移動体の
走行位置修正装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明は、自律移動体が走行距離および走行方向を検出して
走行位置を推定しながら予め設定された走行経路に基づ
いて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位置に設
置され自律移動体から出力される赤外線に応答して超音
波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体の推定
走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自律移動
体の走行位置修正装置であって、赤外線を出力する赤外
線出力手段と、超音波標識が出力する超音波を検出する
超音波検出手段と、前記赤外線出力手段が赤外線を出力
してから前記超音波検出手段が超音波標識から出力され
る超音波を検出するまでの応答時間を計時する計時手段
と、該計時手段により計時された応答時間をもとに、自
律移動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段
とを具備し、自律移動体から出力される赤外線に応答し
て超音波標識から出力される超音波を自律移動体が受信
するまでの応答時間を計測し、自律移動体と超音波標識
の距離を検出して自律移動体の走行位置の修正を行なう
ことを特徴とする自律移動体の走行位置修正装置であ
る。
【0017】本願の請求項2に係る発明は、自律移動体
が走行距離および走行方向を検出して走行位置を推定し
ながら予め設定された走行経路に基づいて所定の区域を
自律移動するに際し、任意の位置に設置され自律移動体
から出力される赤外線に応答して超音波を出力する超音
波標識を利用して、自律移動体の推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位置修正
装置であって、自律移動体の走行経路および超音波標識
の位置を記憶している走行経路記憶手段と、自律移動体
の走行距離を検出する走行距離検出手段と、自律移動体
の走行方向を検出する走行方向検出手段と、前記走行距
離検出手段および走行方向検出手段により求められた走
行距離および走行方向から自律移動体の走行位置を推定
する走行位置推定手段と、赤外線を出力する赤外線出力
手段と、超音波標識が出力する超音波を検出する超音波
検出手段と、前記赤外線出力手段が赤外線を出力してか
ら前記超音波検出手段が超音波標識から出力された超音
波を検出するまでの応答時間を計時する計時手段と、該
計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移動
体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを具
備し、自律移動体から出力された赤外線に応答して超音
波標識から出力された超音波を自律移動体が受信するま
での応答時間をもとに自律移動体と超音波標識の距離を
検出し、前記走行位置推定手段により推定された推定走
行位置をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想
される誤差範囲を重ね合わせた推定走行範囲を求めると
ともに、前記距離検出手段により自律移動体との距離が
検出された超音波標識について、前記走行経路記憶手段
に記憶された当該超音波標識の位置を中心として、検出
された自律移動体と当該超音波標識との距離を半径とす
る推定予想位置円を求め、更に、推定走行範囲と推定位
置円が重複する範囲である推定予想位置円の円弧の重心
を求めて自律移動体の実際の走行位置とし、推定走行位
置と実際の走行位置との誤差を修正する自律移動体との
走行位置修正装置である。
【0018】本願の請求項3に係る発明は、自律移動体
が走行距離および走行方向を検出して走行位置を推定し
ながら予め設定された走行経路に基づいて所定の区域を
自律移動するに際し、任意の位置に設置され自律移動体
から出力される赤外線に応答して超音波を出力する超音
波標識を利用して、自律移動体の推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位置修正
装置であって、自律移動体の走行経路および超音波標識
の位置を記憶している走行経路記憶手段と、自律移動体
の走行距離を検出する走行距離検出手段と、自律移動体
の走行方向を検出する走行方向検出手段と、前記走行距
離検出手段および走行方向検出手段により求められた走
行距離および走行方向から自律移動体の走行位置を推定
する走行位置推定手段と、赤外線を出力する赤外線出力
手段と、超音波標識が出力する超音波を検出する超音波
検出手段と、前記赤外線出力手段が赤外線を出力してか
ら前記超音波検出手段が超音波標識から出力された超音
波を検出するまでの応答時間を計時する計時手段と、該
計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移動
体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを具
備し、自律移動体から出力された赤外線に応答して超音
波標識から出力された超音波を自律移動体が受信するま
での応答時間をもとに自律移動体と超音波標識の距離を
検出し、前記走行位置推定手段により推定された推定走
行位置をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想
される誤差範囲である、前記走行距離検出手段および前
記走行検出手段の検出誤差により発生する誤差範囲を重
ね合わせた推定走行範囲を求めるとともに、前記距離検
出手段により自律移動体との距離が検出された超音波標
識について、前記走行経路記憶手段に記憶された当該超
音波標識の位置を中心として、検出された自律移動体と
当該超音波標識との距離を半径とする推定予想位置円を
求め、更に、推定走行範囲と推定予想位置円が重複する
範囲である推定予想位置円の円弧の重心を求めて自律移
動体の実際の走行位置とすることにより推定走行位置と
実際の走行位置との誤差を修正し、次回に誤差を修正す
る場合に備え、前記走行経路記憶手段に記憶された超音
波標識の位置データと超音波標識の実際の位置データと
の誤差により生じる自律移動体と超音波標識との距離の
測定誤差、並びに推定予想位置円の円弧から重心を求め
た際に発生する誤差を考慮し、求められた推定予想位置
円の円弧の重心が有する誤差の範囲を予め求めておき、
次回に誤差を修正する場合には、前記走行位置推定手段
により推定された走行位置に求めた推定予想位置円の円
弧の重心が有する誤差の範囲を重ね合わせ、さらに自律
移動体の走行にともない発生が予想される誤差範囲であ
る、前記走行距離検出手段および前記走行方向検出手段
の検出誤差により発生する誤差範囲を重ね合わせて新た
な推定走行範囲を求め、順次、自律移動体の推定走行範
囲を更新することにより推定走行範囲と実際の走行位置
との誤差を修正することを特徴とする自律移動体の走行
位置修正装置である。
【0019】本願の請求項4に係る発明は、自律移動体
が走行距離および走行方向を検出して走行位置を推定し
ながら予め設定された走行経路に基づいて所定の区域を
自律移動するに際し、任意の位置に設置され自律移動体
から出力される赤外線に応答して超音波を出力する超音
波標識を利用して、自律移動体の推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位置修正
装置であって、自律移動体を走行制御するとともに、自
律移動体の推定走行位置と実際の走行位置との誤差の修
正を行なう走行・誤差修正制御手段と、自律移動体の走
行経路および超音波標識の位置を記憶している走行経路
記憶手段と、自律移動体の走行距離を検出する走行距離
検出手段と、自律移動体の走行方向を検出する走行方向
検出手段と、前記走行距離検出手段および走行方向検出
手段により求められた走行距離および走行方向から自律
移動体の走行位置を推定する走行位置推定手段と、赤外
線を出力する赤外線出力手段と、超音波標識が出力する
超音波を検出する超音波検出手段と、前記赤外線出力手
段が赤外線を出力してから前記超音波検出手段が超音波
標識から出力された超音波を検出するまでの応答時間を
計時する計時手段と、該計時手段により計時された応答
時間をもとに、自律移動体と超音波標識との距離を検出
する距離検出手段とを具備し自律移動体から出力された
赤外線に応答して超音波標識から出力された超音波を自
律移動体が受信するまでの応答時間をもとに自律移動体
と少なくとも1つの超音波標識の距離を検出し自律移動
体の走行位置の修正を行なうことを特徴とする自律移動
体の走行位置修正装置である。
【0020】本願の請求項5に係る発明は、上記走行・
誤差修正制御手段が、自律移動体の走行を制御する走行
部と、自律移動体と超音波標識との距離が検出された検
出距離数に基づいて、記憶された誤差修正手順のうちか
ら最適の誤差修正手順を選択し、推定走行位置と実際の
走行位置との誤差の修正を図る誤差修正部を備えてなる
自律移動体の走行位置修正装置である。
【0021】本願の請求項6に係る発明は、自律移動体
が走行距離および走行方向を検出して走行位置を推定し
ながら予め設定された走行経路に基づいて所定の区域を
自律移動するに際し、任意の位置に設置され自律移動体
から出力される赤外線に応答して超音波を出力する超音
波標識を利用して、自律移動体の推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位置修正
装置であって、自律移動体を走行制御するとともに、自
律移動体の推定走行位置と実際の走行位置との誤差の修
正を行なう走行・誤差修正制御手段と、自律移動体の走
行経路および超音波標識の位置を記憶している走行経路
記憶手段と、自律移動体の走行距離を検出する走行距離
検出手段と、自律移動体の走行方向を検出する走行方向
検出手段と、前記走行距離検出手段および走行方向検出
手段により求められた走行距離および走行方向から自律
移動体の走行位置を推定する走行位置推定手段と、赤外
線を出力する赤外線出力手段と、超音波標識が出力する
超音波を検出する超音波検出手段と、前記赤外線出力手
段が赤外線を出力してから前記超音波検出手段が超音波
標識から出力された超音波を検出するまでの応答時間を
計時する計時手段と、該計時手段により計時された応答
時間をもとに、自律移動体と超音波標識との距離を検出
する距離検出手段と自律移動体の走行方向に存在する構
造物との距離を検出する測距手段を具備し、前記走行・
誤差修正制御手段が、自律移動体と超音波標識との距離
が検出された検出距離数に基づいて、記憶された誤差修
正手順のうちから最適の誤差修正手順を選択し、推定走
行位置と実際の走行位置との誤差を修正する誤差修正部
を備え、該誤差修正部が、次のに示す第1乃至
第4の誤差修正手順を記憶していることを特徴とする自
律移動体の走行位置修正装置である。 構造物との距離を把握して自律走行している場合に、
1つの超音波標識との距離を検出し、構造物から検出さ
れた距離離隔した直線と、超音波標識を中心として、検
出された距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
との誤差を修正する第1の誤差修正手順。 2つの超音波標識と自律移動体との距離をそれぞれ検
出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出されたそ
れぞれの距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
との誤差を修正する第2の誤差修正手順。 3つ以上の超音波標識と自律移動体との距離をそれぞ
れ検出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出され
たそれぞれの距離を半径とする円弧との交点を求めて実
際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置の
誤差を修正する第3の誤差修正手順。 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置
をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想される
誤差範囲を重ね合わせた推定走行範囲を求めるととも
に、前記距離検出手段により自律移動体との距離が検出
された超音波標識について、前記走行経路記憶手段に記
憶された当該超音波標識の位置を中心として、検出され
た自律移動体と当該超音波標識との距離を半径とする推
定予想位置円を求め、更に、推定走行範囲と推定予想位
置円が重複する範囲である推定予想位置円の円弧の重心
を求めて自律移動体の実際の走行位置とし、推定走行位
置と実際の走行位置との誤差を修正する第4の誤差修正
手順。
【0022】本願の請求項7に係る発明は、自律移動体
が走行距離および走行方向を検出して走行位置を推定し
ながら予め設定された走行経路に基づいて所定の区域を
自律移動するに際し、任意の位置に設置され自律移動体
から出力される赤外線に応答して超音波を出力する超音
波標識を利用して、自律移動体の推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位置修正
装置であって、自律移動体を走行制御するとともに、自
律移動体の推定走行位置と実際の走行位置との誤差の修
正を行なう走行・誤差修正制御手段と、自律移動体の走
行経路および超音波標識の位置を記憶している走行経路
記憶手段と、自律移動体の走行距離を検出する走行距離
検出手段と、自律移動体の走行方向を検出する走行方向
検出手段と、前記走行距離検出手段および走行方向検出
手段により求められた走行距離および走行方向から自律
移動体の走行位置を推定する走行位置推定手段と、赤外
線を出力する赤外線出力手段と、超音波標識が出力する
超音波を検出する超音波検出手段と、前記赤外線出力手
段が赤外線を出力してから前記超音波検出手段が超音波
標識から出力された超音波を検出するまでの応答時間を
計時する計時手段と、該計時手段により計時された応答
時間をもとに、自律移動体と超音波標識との距離を検出
する距離検出手段と、自律移動体の走行方向に存在する
構造物との距離を検出する測距手段を具備し、前記走行
・誤差修正制御手段が、自律移動体と超音波標識との距
離が検出された検出距離数に基づいて、記憶された誤差
修正手順のうちから最適の誤差修正手順を選択し、推定
走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する誤差修正
部を備え、該誤差修正部が、次のに示す第1乃
至第4の誤差修正手順を記憶していることを特徴とする
自律移動体の走行位置修正装置である。 構造物との距離を把握して自律走行している場合に、
1つの超音波標識との距離を検出し、構造物から検出さ
れた距離離隔した直線と、超音波標識を中心として、検
出された距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
との誤差を修正する第1の誤差修正手順。 2つの超音波標識と自律移動体との距離をそれぞれ検
出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出されたそ
れぞれの距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
との誤差を修正する第2の誤差修正手順。 3つ以上の超音波標識と自律移動体との距離をそれぞ
れ検出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出され
たそれぞれの距離を半径とする円弧との交点を求めて実
際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置の
誤差を修正する第3の誤差修正手順。 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置
をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想される
誤差範囲である、前記走行距離検出手段および前記走行
検出手段の検出誤差により発生する誤差範囲を重ね合わ
せた推定走行範囲を求めるとともに、前記距離検出手段
により自律移動体との距離が検出された超音波標識につ
いて、前記走行経路記憶手段に記憶された当該超音波標
識の位置を中心として、検出された自律移動体と当該超
音波標識との距離を半径とする推定予想位置円を求め、
更に、推定走行範囲と推定予想位置円が重複する範囲で
ある推定予想位置円の円弧の重心を求めて自律移動体の
実際の走行位置とすることにより推定走行位置と実際の
走行位置との誤差を修正し、次回に誤差を修正する場合
に備え、前記走行経路記憶手段に記憶された超音波標識
の位置データと超音波標識の実際の位置データとの誤差
により生じる自律移動体と超音波標識との距離の測定誤
差、並びに推定予想位置円の円弧から重心を求めた際に
発生する誤差を考慮し、求められた推定予想位置円の円
弧の重心が有する誤差の範囲を予め求めておき、次回に
誤差を修正する場合には、前記走行位置推定手段により
推定された走行位置に求めた推定予想位置円の円弧の重
心が有する誤差の範囲を重ね合わせ、さらに自律移動体
の走行にともない発生が予想される誤差範囲である、前
記走行距離検出手段および前記走行方向検出手段の検出
誤差により発生する誤差範囲を重ね合わせて新たな推定
走行範囲を求め、順次、自律移動体の推定走行範囲を更
新することにより推定走行範囲と実際の走行位置との誤
差を修正する第4の誤差修正手順。
【0023】
【発明の実施の形態】自律移動体の走行位置修正装置
は、自律移動体が走行距離および走行方向を検出して走
行位置を推定しながら予め設定された走行経路に基づい
て所定の区域を自律移動するに際し、任意の位置に設置
され自律移動体から出力される赤外線に応答して超音波
を出力する超音波標識を利用して、自律移動体の推定走
行位置と実際の走行位置の誤差の修正を図り、その際、
検出された超音波標識との距離数に応じてを誤差修正手
順が選択され自動的に切換わる。
【0024】そして、自律移動体から出力される赤外線
に応答して超音波標識から出力される超音波を自律移動
体が受信するまでの応答時間を計測し、自律移動体と超
音波標識の距離を検出して自律移動体の走行位置の修正
を行なう。
【0025】走行位置修正装置は、自律移動体を走行制
御するとともに、自律移動体の推定走行位置と実際の走
行位置との誤差の修正を行なう走行・誤差修正制御手段
と、自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記
憶している走行経路記憶手段と、自律移動体の走行距離
を検出する走行距離検出手段と、自律移動体の走行方向
を検出する走行方向検出手段と、走行距離検出手段およ
び走行方向検出手段により求められた走行距離および走
行方向から自律移動体の走行位置を推定する走行位置推
定手段と、自律移動体と超音波標識との距離を検出する
距離検出手段とを含んで構成されている。
【0026】走行・誤差修正制御手段は、誤差修正部を
含んで構成され、誤差修正部は、記走行位置推定手段に
より推定された推定走行位置をもとに自律移動体の走行
にともない発生が予想される誤差範囲である、走行距離
検出手段および走行検出手段の検出誤差により発生する
誤差範囲を重ね合わせた推定走行範囲を求めるととも
に、距離検出手段により自律移動体との距離が検出され
た超音波標識について、走行経路記憶手段に記憶された
当該超音波標識の位置を中心として、検出された自律移
動体と当該超音波標識との距離を半径とする推定予想位
置円を求め、更に、推定走行範囲と推定予想位置円が重
複する範囲である推定予想位置円の円弧の重心を求めて
自律移動体の実際の走行位置とすることにより推定走行
位置と実際の走行位置との誤差を修正し、次回に誤差を
修正する場合に備え、走行経路記憶手段に記憶された超
音波標識の位置データと超音波標識の実際の位置データ
との誤差により生じる自律移動体と超音波標識との距離
の測定誤差、並びに推定予想位置円の円弧から重心を求
めた際に発生する誤差を考慮し、求められた推定予想位
置円の円弧の重心が有する誤差の範囲を予め求めてお
き、次回に誤差を修正する場合には、走行位置推定手段
により推定された走行位置に求めた推定予想位置円の円
弧の重心が有する誤差の範囲を重ね合わせ、さらに自律
移動体の走行にともない発生が予想される誤差範囲であ
る、走行距離検出手段および走行方向検出手段の検出誤
差により発生する誤差範囲を重ね合わせて新たな推定走
行範囲を求め、順次、自律移動体の推定走行範囲を更新
することにより推定走行範囲と実際の走行位置との誤差
を修正する誤差修正手順を少なくとも記憶している。
【0027】超音波標識は、任意の位置に設置され、自
律移動体から出力された赤外線を検出する赤外線検出手
段と、赤外線検出手段が自律移動体から出力された赤外
線を検出すると超音波を出力する超音波出力手段を具備
している。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る自律移動体の走行位置修
正装置について、図1、図2に基づき具体的に説明す
る。
【0029】図1は走行位置修正装置及び超音波標識の
構成を示すブロック図、図2は走行位置修正装置を構成
する走行・誤差修正制御手段の構成を示すブロック図で
ある。
【0030】図1および図2において、自律移動体の走
行位置修正装置1は、自律移動体10に搭載される。
【0031】この走行位置修正装置1は、走行・誤差修
正制御手段11、走行経路記憶手段12、走行距離検出
手段13、走行方向検出手段14、走行位置推定手段1
5、赤外線出力手段16、超音波検出手段17、計時手
段18、距離検出手段19、測距手段20、信号入出力
手段21を具備している。前記赤外線出力手段16、超
音波検出手段17、計時手段18、距離検出手段19は
超音波標識50との距離を検出することに寄与する
【0032】自律移動体10は、予め前記走行経路記憶
手段12に記憶された走行経路に基づき、前記走行距離
検出手段13および走行方向検出手段14により検出さ
れた走行距離および走行方向をもとに、前記走行位置推
定手段15により走行位置を推定しながら走行する。
【0033】前記走行・誤差修正制御手段11は、自律
移動体10を走行制御するとともに、自律移動体10の
推定走行位置と実際の走行位置との誤差の修正を行な
う。
【0034】このため、前記走行・誤差修正制御手段1
1は、自律移動体10の走行を制御する走行部11A
と、自律移動体10と超音波標識50との距離が検出さ
れた検出距離数に基づいて、記憶された誤差修正手順の
うちから最適の誤差修正手順を選択し、推定走行位置と
実際の走行位置の誤差を修正を図る誤差修正部11Bを
備えている。
【0035】更に、前記誤差修正部11Bは、後述の内
容の第1乃至第4の各誤差修正手順(アルゴリズム)を
記憶している第1乃至第4の各誤差修正手順記憶部11
B1,11B2,11B3,11B4と、これらの第1
乃至第4の誤差修正手順記憶部11B1,11B2,1
1B3,11B4に記憶された誤差修正手順のうちから
最適な誤差修正手順を選択する誤差修正手順選択方法記
憶部11B5を備えている。
【0036】前記走行経路記憶手段12は、予め設定さ
れた自律移動体10の走行経路を記憶するとともに超音
波標識の位置を記憶する。
【0037】前記走行距離検出手段13は、自律移動体
10の左右に設けた駆動輪の回転数を求めて走行距離を
検出する。
【0038】前記走行方向検出手段14は、ジャイロコ
ンパスにより走行方向を検出する。自律移動体10が本
体の左右に設けた駆動輪によって走行する場合には、左
右の駆動輪の回転数の差などをもとに走行方向を検出す
る。
【0039】前記走行位置推定手段15は、前記走行距
離検出手段13および前記走行方向検出手段14により
求められた走行距離および走行方向から自律移動体10
が現在どの位置を走行しているかを求め、その検出結果
をもとに、自律移動体10の走行位置を推定する。そし
て、この推定走行位置と予め記憶された走行経路を照合
することにより、自律移動体10は予め定められた経路
を走行する。
【0040】前記赤外線出力手段16は、超音波標識5
0(50A,50B,‥‥,50N)との距離を検出し
ようとする時に超音波標識50に対して赤外線を出力す
る。このとき、赤外線をパルス出力することにより、超
音波標識50が外乱光によって誤作動(誤って超音波を
返送)することを防止する。なお、このとき自律移動体
10と超音波標識50の位置関係をもとに、距離を検出
しようとする超音波標識が存在すると予想される方向に
のみ赤外線を出力してもよい。
【0041】このことにより、例えば、自律移動体10
からほぼ同じ距離に複数の超音波標識50が存在する場
合でも、任意の超音波標識50との距離を検出できる
(全方向に赤外線を出力すると、この場合、ほぼ同じタ
イミングで超音波標識50から返送された超音波を受信
するため、どの超音波標識50から返送された超音波か
を識別できない恐れがある)。
【0042】前記超音波検出手段17は、超音波標識5
0から出力された超音波を検出する。
【0043】前記計時手段18は、前記赤外線出力手段
16が赤外線を出力してから前記超音波検出手段17が
超音波標識50から出力された超音波を検出するまでの
応答時間を計時する。
【0044】前記距離検出手段19は、前記計時手段1
8により計時された応答時間をもとに自律移動体10と
超音波標識50の距離を検出する。本発明においては、
赤外線および超音波により送受信しており、自律移動体
10から出力された赤外線が超音波標識50に到達する
までの時間を無視できるため、応答時間(秒)×音速
(m/秒)を自律移動体10と超音波標識50の距離と
みなすことができる。
【0045】実際の距離検出においては、超音波標識5
0において赤外線を受信してから超音波を出力するまで
のタイムラグを考慮して、計時された応答時間に補正を
加えたり、自律移動体周囲の温度を考慮して音速に補正
を加えることで距離の検出精度を向上させることができ
る。ちなみに、大気中における音速V(m/sec)
は、気温をt(℃)とすると、数1で表され、超音波標
識から出力された超音波は、この式で表される速度で大
気中を伝達するので気温による補正を行なう。
【数1】 すなわち、例えば、(1)自律移動体に温度検出手段を
設けて自律移動体の周囲の気温を検出し、上式に検出さ
れた気温を代入して音速を補正する;あるいは、(2)
季節や時間帯、場所(屋内か屋外か、あるいは空調の有
無)に応じて、それぞれ予想される気温を上式に代入し
て予め音速を求めておき、それを季節や時間帯あるいは
場所によって使い分ける。
【0046】前記測距手段20はセンサにより構成さ
れ、自律移動体10が通路を走行する際、構造物(例え
ば壁面)との距離を一定に保って走行することにより、
走行経路から外れないようにする[自律移動体10が壁
面との距離を一定に保って走行するために、自律移動体
10の側面に構造物との距離を検出するセンサ(例え
ば、超音波センサ)を設置し、構造物との距離を検出し
て構造物との距離を一定に保つようにしながら走行す
る]。
【0047】前記走行経路記憶手段12、走行距離検出
手段13、走行方向検出手段14、走行位置推定手段1
5、赤外線出力手段16、超音波検出手段17、計時手
段18、距離検出手段19、測距手段20の各手段は、
自律移動体内部の信号入出力手段21を介して前記走行
・誤差修正制御手段11に接続されている。
【0048】超音波標識50は、赤外線検出手段51お
よび超音波出力手段52を備えており、前記赤外線検出
手段51は、自律移動体10から出力された赤外線を検
出する。このとき、外乱光の影響により誤検出しないよ
う、パルス出力された赤外線を検出した時に、自律移動
体10から出力された赤外線であると判断する。
【0049】前記超音波出力手段52は、前記赤外線検
出手段51が赤外線を検出すると、自律移動体10に対
する応答として超音波を出力する。
【0050】自律移動体10は、所定時間毎、方向転換
の後、前回誤差を修正してから所定時間あるいは所定距
離を走行した時など、任意の条件を満たしたとき、ある
いは、予め設定された走行経路の地図情報に含まれてい
る誤差修正の命令に従って、超音波標識との距離を検出
し、推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する。
【0051】以下に、超音波標識50を利用して自律移
動体10と超音波標識50の間の距離を測定する場合
を、図3、図4、図7、図10に示すフローチャート、
図5、図6、図8、図9、図11、図12に示すタイム
チャートにより説明する。
【0052】1−1.自律移動体が1つの超音波標識と
の距離を検出する場合:図3に自律移動体が1つの超音
波標識との距離を検出する場合の自律移動体(走行位置
修正装置)における処理を示すフローチャートを、図4
に超音波標識が超音波を出力する場合の処理を示すフロ
ーチャートを、図5に自律移動体と超音波標識との距離
が検出された場合のタイムチャートを、図6に自律移動
体と超音波標識との距離が検出できない場合のタイムチ
ャートを示す。
【0053】先ず、図3、図5、図6を参照しながら、
自律移動体が1つの超音波標識との距離を検出する場合
を説明する。 予想応答時間の算出(S1) 予め設定された走行経路の地図情報を参照するととも
に、自律移動体10の推定走行位置と、距離を検出する
対象となる超音波標識50の位置をもとに、自律移動体
10と超音波標識50の距離を求め、自律移動体10が
赤外線を出力してから超音波を検出するまでの予想時間
である予想応答時間T1を算出する。なお、予想応答時
間T1を算出するのは、自律移動体10と超音波標識5
0との距離を検出する動作が無用に長くなることを防止
し、かつ、距離を検出する超音波標識50を限定するた
めである。予想応答時間T1を算出しておくことによ
り、超音波標識50から超音波が返送されなかった場合
に、予想応答時間T1の経過(実際には測定誤差αを考
慮したT1+αの経過)をもって超音波標識50との距
離を検出する動作を停止させる。また、自律移動体10
から出力された赤外線が到達する範囲に複数の超音波標
識50A,50B,‥‥,50Nが存在する場合に、距
離を検出しようとした超音波標識、例えば50Aとは別
の超音波標識、例えば50Bから返送された超音波を検
出しても、予想応答時間T1と測定された応答時間Tが
異なることから識別でき、誤った距離の検出を防ぐこと
ができる。これを利用して誤差の修正を行うのに最も適
する超音波標識を選択して距離を検出することも可能で
ある。 赤外線出力(S2) 自律移動体10から超音波標識50に対して赤外線を出
力する。このとき、赤外線をパルス出力とすることによ
り、超音波標識50が外乱光により誤作動(誤って超音
波を返送)することが回避される。 計時開始(S3) 自律移動体10が赤外線を出力してから超音波を検出す
るまでの時間を計時するため、赤外線を出力するのと同
時に計時を開始する。 超音波検出?(S4) 超音波検出手段17により、超音波標識50から出力さ
れた超音波を検出したか否かを判断する。超音波を検出
した場合はステップ5へ、検出しなかった場合はステッ
プ7へ進む。 応答時間検出(S5) 超音波を検出すると同時に応答時間T(赤外線を出力し
てから超音波を検出するまでの時間)を検出する。 距離算出(S6) ステップ5で検出された応答時間Tをもとに、自律移動
体10と超音波標識50の間の距離を算出する。 予想応答時間経過?(S7) 距離を検出しようとする超音波標識50から超音波が返
送されてくると予想される時間が経過したか否かを判断
する。このとき、推定走行位置と実際の走行位置に誤差
があることを考慮し、余裕を持たせるためにステップ1
で算出した予想応答時間に所定時間を加えたものを判断
基準とする。予想応答時間が経過した場合はステップ8
へ、経過していない場合はステップ4へ進む。 計時終了(S8) 予想応答時間が経過しても超音波が検出されない場合は
計時を終了する。この場合には自律移動体10と超音波
標識50の間の距離を検出できない。
【0054】1−2.超音波標識が超音波を出力する場
合:図4を参照しながら、超音波標識が超音波を出力す
る場合を説明する。 赤外線受信?(S11) 赤外線検出手段51が自律移動体10から出力された赤
外線を受信したか否かを判断する。なお、外乱光による
誤検出を防止するため、受信した赤外線がパルス出力で
あった場合に、自律移動体10から出力された赤外線を
受信したと判断する。自律移動体10から出力された赤
外線を受信したと判断した場合はステップ12へ進む。 超音波出力(S12) 赤外線を受信したため、応答出力である超音波を超音波
出力手段52から出力する。
【0055】2.自律移動体が所望の複数の超音波標識
すべてとの距離を検出しようとする場合;図7に自律移
動体が所望の複数の超音波標識すべてとの距離を検出し
ようとする場合の処理を示すフローチャートを、図8に
自律移動体と複数の超音波標識との距離l1l2,‥‥
lmが検出された場合のタイムチャートを、図9に自律
移動体と複数の超音波標識との距離l1l2,‥‥,l
mのうち距離lmを検出できない場合(予想時間Tm+
αの経過により計時を終了する場合)のタイムチャート
を示す。
【0056】図7乃至図9を参照しながら自律移動体が
所望の複数の超音波標識すべてとの距離を検出しようと
する場合を説明する。なお、ここでは、距離を検出しよ
うとする超音波標識50の数をm個とし、自律移動体に
近い順に1,2,・・,n番目の超音波標識と表現す
る。また、n番目の超音波標識から超音波が返送される
までの予想応答時間をTn、自律移動体とn番目の超音
波標識の距離をlnとする。 予想応答時間算出(S21) 自律移動体10の推定走行位置と、距離を検出しようと
するそれぞれの超音波標識50A、50B,‥‥,50
Nの位置をもとに、自律移動体10が赤外線を出力して
から超音波を受信するまでの予想応答時間(T1,T
2,・・,Tm)をそれぞれ算出する。 赤外線出力(S22) 自律移動体10から超音波標識50A、50B,‥‥,
50Nに対して赤外線を出力する。赤外線はパルス出力
とすることにより、超音波標識50A、50B,‥‥,
50Nが外乱光により誤作動することを防止する。な
お、このとき自律移動体10と超音波標識50A、50
B,‥‥,50Nの位置関係をもとに、距離を計測しよ
うとする超音波標識50A、50B,‥‥,50Nが存
在すると予想される方向にのみ赤外線を出力するように
するとよい。 計時開始(S23) 自律移動体10が赤外線を出力してから超音波を受信す
るまでの時間を計測するため、赤外線が出力されるのと
同時に計時を開始する。 超音波の検出?(S24) 超音波検出手段17が超音波標識50A、50B,‥
‥,50Nから出力された超音波を受信したか否かを検
出する。超音波を検出した場合はステップ25へ、検出
しなかった場合はステップ29へ進む。 応答時間の検出(S25) 超音波を検出すると同時に応答時間Tを検出する。 予想応答時間と照合(S26) ステップ25で検出された応答時間Tとステップ21で
算出した予想応答時間(T1,T2,・・,Tm)を照
合し、どの超音波標識50A、50B,‥‥,50Nか
ら返送された超音波であるのかを判断する。なお、この
とき照合対象として用いるTnは、自律移動体10の走
行位置の誤差、各検出手段における測定誤差等を考慮し
てTn±α(αは誤差をもとに設定)を用いる。 距離算出(S27) ステップ25で検出された応答時間T、およびステップ
26における照合結果をもとに、自律移動体10とn番
目の超音波標識50Nの間の距離lnを算出する。な
お、より正確に距離を算出しようとするには、自律移動
体10の周囲の大気温度もとに補正を加える。 距離lm算出?(S28) ステップ27で算出された距離が、自律移動体10とm
番目の超音波標識50Mとの距離lmであるか否かを判
断する。m番目の標識との距離lmが算出された場合は
距離検出動作を終了し、異なる場合はステップ29へ進
む。 Tm経過?(ステップ29) 距離を測定しようとするm番目の超音波標識50Mから
超音波が返送されてくると予想される時間Tmが経過し
たか否かを判断する。このとき、推定された走行位置と
実際の走行位置に誤差があることを考慮し、余裕を持た
せるためにステップ21で算出した予想応答時間Tmに
所定時間を加えたものを比較対象とする。予想応答時間
が経過した場合は距離の検出を終了し、経過していなけ
ればステップ24へ進む。なお、超音波標識50の配置
によっては、自律移動体10からの距離を有効に測定で
きる範囲内に、超音波標識50がm個より少ない数しか
存在しない場合も考えられる。この場合、Tmをそのま
ま用いると距離の検出時間が長くなるので、有効に距離
の測定を行える範囲から逆算して求めた最長の応答時間
Tm’をTmの代わりに用いる。
【0057】3.自律移動体が所望の複数の超音波標識
のうち、所定数(所望の複数の数より少ない数)の超音
波標識との距離を検出する場合:図10に自律移動体が
所望の複数の超音波標識のうち、所定数(所望の複数の
数より少ない数)の超音波標識との距離を検出する場合
の処理を示すフローチャートを、図11に自律移動体と
複数の超音波標識との距離l1,l2,‥‥,lmのう
ち所定数の超音波標識との距離[例えば、l1,l2,
l3(lm)]が検出される場合のタイムチャートを、
図12に自律移動体と複数の超音波標識との距離l1,
l2,‥‥,lmのうち所定数の超音波標識との距離
[例えば、l1,l2,l3(lm)]が検出できない
場合のタイムチャートを示す。
【0058】図10乃至図12を参照しながら、自律移
動体が所望の複数の超音波標識のうち、所定数(所望の
複数の数より少ない数)の超音波標識との距離を検出す
る場合を説明する。なお、図7の場合と同様に、距離を
検出しようとする超音波標識50の数をm個とし、自律
移動体に近い順に1,2,・・,n番目の超音波標識と
し、また、n番目の超音波標識から超音波が返送される
までの予想応答時間をTn、自律移動体とn番目の超音
波標識の距離をlnとする。図10のフローチャートで
は、m個の超音波標識のうち、a個の超音波標識との距
離が検出された時に距離の検出を終了する。これは、確
実に所定数の超音波標識との距離を検出することと、距
離の検出にかかる時間を必要最小限にすることを両立す
るものである。 K=0(S31) Kの値(自律移動体10との距離が検出された超音波標
識の数を表わす)を初期設定する。 予想応答時間算出(S32) 自律移動体10の推定走行位置と、距離を検出しようと
するそれぞれの超音波標識50の位置をもとに、自律移
動体10が赤外線を出力してから超音波を受信するまで
の予想応答時間(T1,T2,・・,Tm)をそれぞれ
算出する。 赤外線出力(S33)、計時開始(S34) 自律移動体10から超音波標識50に対して赤外線を出
力する。赤外線はパルス出力とし、超音波標識50が外
乱光により誤作動することを防止する。なお、このとき
自律移動体10と超音波標識50の位置関係をもとに、
距離を計測しようとする超音波標識50が存在すると予
想される方向にのみ赤外線を出力するとよい。その後、
自律移動体10が赤外線を出力してから超音波を受信す
るまでの時間を計測するために赤外線を出力するのと同
時に計時を開始する(S34)。 超音波検出?(S35) 超音波検出手段17が超音波標識50から出力された超
音波を受信したか否かを検出する。超音波を検出した場
合はステップ36へ、検出しなかった場合はステップ4
1へ進む。 応答時間検出(S36)、予想応答時間と照合(S3
7) 超音波を検出すると同時に応答経過時間Tを検出する
(S36)。その後、ステップ36で検出された応答時
間Tとステップ32で算出した予想応答時間(T1,T
2,・・,Tm)を照合し、どの超音波標識50から超
音波が返送されたのかを判断する。 距離算出(S38) ステップ36で検出された応答経過時間Tおよびステッ
プ37における照合結果をもとに、自律移動体10とn
番目の超音波標識50Nの間の距離lnを算出する。 K=K+1(S39)、K=a?(S40) 超音波標識50との距離が検出されたので、Kの値に1
加える。Kとaを比較し、距離が検出された超音波標識
50の数がa個となったか否かを判断する(S40)。
a個になれば距離の検出を終了し、a個に達しなければ
ステップ41へ進む。 Tm経過?(S41) 距離を測定しようとするm番目の超音波標識50Mから
超音波が返送されてくると予想される時間Tmが経過し
たか否かを判断する。このとき、推定走行位置と実際の
走行位置に誤差があることを考慮し、余裕を持たせるた
めにステップ32で算出した予想応答時間Tmに所定時
間を加えたものを比較対象とする。予想応答時間が経過
した場合は距離の検出を終了し、経過していなければス
テップ35へ進む。なお、超音波標識50の配置によっ
ては、自律移動体10からの距離を有効に測定できる範
囲内に、超音波標識がm個より少ない数しか存在しない
場合も考えられる。この場合、Tmをそのまま用いる
と、無用に距離の検出時間が長くなるので、有効に距離
の測定を行える範囲から逆算して求めた最長の応答時間
Tm’をTmの代わりに用いる。
【0059】以上の通り、図3、図4、図7、図10に
示すフローチャートにしたがって、自律移動体10は超
音波標識50との距離を検出する。
【0060】(誤差修正手順)自律移動体10と超音波
標識50との間の距離が検出された後、それを利用して
自律移動体10の推定走行位置と実際の走行位置の誤差
を修正する。誤差の修正は、前記第1乃至第4の誤差修
正手順記憶部11B1、11B2,11B3,11B4
に記憶された誤差修正手順を用いる。
【0061】(第1の誤差修正手順記憶部11B1に記
憶された誤差修正手順) 第1の誤差修正手順(図13参照):主に通路など
で、1つの超音波標識との距離を利用して誤差修正を行
なう場合で、自律移動体10が、構造物(対象物)の例
えば壁面80に沿って走行する際に有効な誤差修正手順
である。自律移動体10に設けた測距手段20により、
自律移動体10と壁面80との距離L、及び1つの超音
波標識50との距離l1を検出する。壁面80から距離
L離隔した直線(図13における自律移動体10直進ラ
イン)Rと、該超音波標識50を中心として距離l1を
半径とする円弧との交点F1,F1’を求め、更に、求
められた2つの交点F1,F1’と推定走行位置とを照
合することにより実際の走行位置F1を求め、自律移動
体10の推定走行位置と実際の走行位置F1との誤差を
修正する。かくして、自律移動体10の実際の走行位置
F1は特定される。
【0062】(第2の誤差修正手順記憶部11B2に記
憶された誤差修正手順) 第2の誤差修正手順(図14参照):主に屋外など
で、2個の超音波標識50との距離を利用して誤差修正
を行なう場合で、複数の超音波標識50A,50Bとの
距離l1,l2を検出し、それぞれの超音波標識50
A,50Bを中心として、それぞれ検出された距離l
1,l2を半径とする円弧との交点F1,F2を求め、
さらに求められた交点F1,F2と推定走行位置とを照
合することにより実際の走行位置F1を求め、自律移動
体の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する
(この場合、求められる交点F1,F2は2箇所である
が、推定走行位置との照合により、自律移動体10の実
際の走行位置F1は1箇所に特定する)。
【0063】(第3の誤差修正手順記憶部11B3に記
憶された誤差修正手順) 第3の誤差修正手順(図15参照):主に屋外など
で、複数(3個以上)の超音波標識50との距離を利用
して誤差修正を行なう場合で、複数の超音波標識50
A,50B,50C,‥‥との距離l1,l2,l3,
‥‥を検出し、それぞれの超音波標識50A,50B,
50C,‥‥を中心として、それぞれ検出された距離l
1,l2,l3,‥‥を半径とする各円弧との交点F1
を求め、さらに推定走行位置と照合することにより自律
移動体10の実際の走行位置を求め、自律移動体10の
推定走行位置と実際の走行位置F1の誤差を修正する。
【0064】(第4の誤差修正手順記憶部11B4に記
憶された誤差修正手順) 第4の誤差修正手順(図16乃至図18参照):主に
屋外などで、1つの超音波標識との距離を利用して誤差
修正を行なう場合に有効な誤差修正手順である。第4の
誤差修正手順は次の通りである。 (1)まず、超音波が返送されてくる時間をもとに、自
律移動体10と超音波標識50との距離l1を求める
(第1のステップ;図16および図17(A)。 (2)次に、前記走行位置推定手段15により推定され
た推定走行位置をもとに自律移動体10の走行にともな
い発生が予想される誤差範囲(自律移動体10が走行す
るにつれて発生する、前記走行距離検出手段13および
前記走行方向検出手段14の検出誤差により発生する前
後左右方向の誤差範囲)を求めて重ね合わせて推定走行
範囲を求める(第2のステップ;推定走行範囲の求め方
は段落番号
【0065】において詳述する。図16及び図17にお
いて符号Uで示される範囲である)。なお、2回目以降
の誤差修正の場合は、自律移動体10の現在位置に後記
第8のステップで求めた推定される現在の走行範囲を重
ね合わせ、更に、(前回誤差修正が行なわれてから走行
した分によって発生した)誤差範囲を重ね合わせること
により新たな推定走行範囲を求める。 (3)前記距離検出手段19により自律移動体10との
距離が検出された超音波標識50について、前記走行経
路記憶手段12に記憶された当該超音波標識50の位置
(座標)を中心として、検出された自律移動体10と当
該超音波標識50との距離l1を半径とする推定予想位
置円を求める(第3のステップ;図16および図17
(A)参照)。 (4)さらに、推定走行範囲Uと推定予想位置円とが重
複する部位である推定予想位置円の線分(円弧)を求め
る。自律移動体10は、一応この線分上のいずれかに居
るとする(第4のステップ)。 (5)自律移動体10は、上記(4)で求められた線分
上に居るとして、推定走行範囲および推定予想位置円に
対して最尤推量を適用することにより、最も確からしい
自律移動体10の走行位置であるW[(x,y);自律
移動体の座標]を求める(第5のステップ)。 (6)このWを修正後の新たな走行位置(基準点)とし
て定め、あらためて走行位置を設定し直す(第6のステ
ップ;図17(B)参照)。 (7)最尤推量によって求められた自律移動体10の走
行位置であるW(x,y)は最も確からしい位置であっ
て自律移動体の真の走行位置と一致しているとは限らな
い。誤差を含んでいることを考慮せずに、このWの座標
をそのまま次の誤差修正に使ってしまうと、かえって誤
差を大きくしてしまったり、走行位置を求めることがで
きない等の事態を惹起するおそれがある。そこで、誤差
分散行列を利用して、誤差を含んだ自律移動体の現在位
置を求め次回以降の誤差において利用することとしてい
る。ここでは、前記走行経路記憶手段12に記憶された
理想的に設置されたときの超音波標識の位置データと実
際に設置された超音波標識の位置データとの誤差(ず
れ)により生じる自律移動体10と超音波標識との距離
の測定誤差、並びに推定予想位置円の円弧から重心を求
めた際に発生する誤差をもとに誤差分散行列によりその
誤差の範囲を求める(第7のステップ)。 (8)上記(5)で求めた最も確からしい自律移動体1
0の走行位置W(x,y)を基準として上記(7)で求
めた誤差の範囲を重ね合わせて誤差範囲を含んだ新たな
自律移動体10の実際(現在)の走行位置を求め(第8
のスプ)、次回以降の誤差修正において利用する(図1
7(C)参照)。 この場合、上記(2)乃至(6)では、前記走行置推定
手段15により推定された推定走行位置をもとに自律移
動体10の走行にともない発生が予想される誤差範囲を
重ね合わせた推定走行範囲を求めるとともに、前記距離
検出手段19により自律移動体10との距離が検出され
た超音波標識50について、前記走行経路記憶手段12
に記憶された当該超音波標識50の位置を中心として、
検出された自律移動体10と当該超音波標識50との距
離l1を半径とする推定予想位置円を求め、更に、推定
走行範囲Uと推定予想位置円が重複する範囲である推定
予想位置円の円弧PQの重心W(x,y)を求めて自律
移動体10の実際(現在)の走行位置する。この場合、
求められた重心W(x,y)は必ずしも自律移動体の真
の走行位置とはならないが、発生する誤差を最小限に抑
えることができる。
【0065】(第4の誤差修正手順における推定走行範
囲の求め方)図18を参照しながら、第4の誤差修正手
順における推定走行範囲Uの求め方を説明する。図18
において、自律移動体10の走行開始位置あるいは誤差
の修正が行なわれた位置であり、推定走行位置と実際の
走行位置が一致しているとみなされる位置(第4の誤差
修正手順により誤差の修正を行なった場合、推定走行位
置と実際の走行位置の誤差は少なくなるだけであるが、
ここでは推定走行位置と実際の走行位置が一致している
とみなす)を基準点P1(x1,y1)とし、また、自
律移動体10がこのP1(x1,y1)から距離lp走
行した後の推定走行位置をP2(x2,y2)とし、自
律移動体10がP1(x1,y1)からP2(x2,y
2)まで距離lpを移動した後に誤差の修正を行うもの
とする。このとき、自律移動体10の進行方向に対して
は最大g(g:l×β、βは任意に設定する誤差の割
合)の誤差が発生するものとし、また自律移動体10の
進行方向と直交方向に対して最大h(h:l×γ、γは
任意に設定する誤差の割合)の誤差が発生するものと
し、h>gであると仮定すると、P2(x2,y2)を
中心として長軸の長さ2h、短軸の長さ2gとする楕円
で囲まれた部分が、自律移動体10が実際にいると推定
される推定走行範囲Uとなる。そして、自律移動体10
の最も確からしい走行位置(実際の走行位置とする位
置)を求めるため、推定走行範囲Uと自律移動体10と
超音波標識50との距離l1を半径とする推定予想位置
円とが重複する範囲である推定予想位置円の円弧PQを
求め、さらにその円弧PQの重心Wを求める。その後、
求められた重心Wの位置を自律移動体10の実際の走行
位置として再設定することにより、推定走行位置と実際
の走行位置の誤差を修正する。
【0066】ここで、第4の誤差修正手順について、計
算例を以下に示す。図19において、時間tを関数とす
る自律移動体の走行位置p(t)をベクトル表示すると
き、数2で表すことができるとする。
【数2】 また、推定される位置および向きP(t)をベクトル表
示するとき、数3で表すことができるとする。
【数3】 3×3の誤差分散行列をΣp(t)、超音波標識の位置
を(x,y)、自律移動体と超音波標識との距離を
rとし、自律移動体10の位置をベクトルSにて表示す
ると数4で表わすことができる。
【数4】 図19において、点(x(t),y(t))は、
(x,y)を中心とする半径rの円弧上に存在する
ので、一般式g[p(t),S]は数5で表わされる。
【数5】 自律移動体10が超音波標識50を検出すると、最尤推
量により位置の推定値は修正される。いま、最尤推量に
よって推定される位置を(x(t),y(t),θ
(t))、角速度をω,理想的に設置されたときの超音
波標識の位置と実際に設置された超音波標識の位置との
誤差(ずれ)をσ,角速度ωの誤差をσ ,走行距
離検出手段13および走行方向検出手段14による検出
結果に対する誤差をG,走行距離検出手段13および走
行方向検出手段14による検出結果に対する誤差のベク
トル表示をG、自律移動体10と超音波標識50との
距離検出結果に対する誤差をK、自律移動体10と超音
波標識50との距離検出結果に対する誤差のベクトル表
示をKとすると、最尤推量によって推定される位置
(x(t),y(t),θ(t))は数6で、角速度ω
は数7で、走行距離検出手段および走行方向検出手段に
よる検出結果に対する誤差Gは数8で、自律移動体と超
音波標識との距離検出結果に対する誤差Kは数9でそれ
ぞれ表わされる。
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】 そして、数6を修正後の実際の走行位置として設定し直
す。
【数6】 また、超音波標識50の座標データについて、x座標の
誤差をσxB、y座標の誤差をσyB、超音波標識50
の大きさ(超音波標識50の赤外線検出手段および超音
波出力手段は超音波標識50の外周面に設けられている
ため超音波標識50の大きさを考慮する)による誤差を
σとし、超音波標識50の位置の誤差分散行列Σ
数10のように示すと、角速度の誤差σ は数11の
ようにして求められる。
【数10】
【数11】 更に、デッドレコニングにより推定された位置の誤差分
散行列をΣ(t)とするとき、最尤推定後の誤差分散
行列は数12で与えられる。
【数12】
【0067】第1乃至第4の誤差修正手順は以上の通り
であるが、自律移動体10の走行にともない発生する推
定走行位置と実際の走行位置との誤差範囲が、走行位置
の検知にともない如何に変化するかを図20および図2
1を用いて説明する。
【0068】第1乃至第3の誤差修正手順のいずれかを
利用して走行位置の検知を行なう場合に、図20の
(イ)(ロ)(ハ)の各地点で走行位置の検知が行なわ
れると、その時点で自律移動体10の実際の走行位置が
定まるとともに、推定走行位置も1点に定まる。その
後、自律移動体10が走行すると、そこから新たに誤差
範囲が発生する。
【0069】一方、第4の誤差修正手順を利用して走行
位置の検知を行なう場合に、図21の(ホ)(ヘ)
(ト)の各地点で走行位置の検知および新たな推定走行
範囲を求めるとすると、まず(ホ)の地点では、推定走
行範囲U1を利用して最も確からしい走行位置を求める
とともに、新たな推定走行範囲U2を求める。(ヘ)の
地点では、(ホ)の地点で求めた新たな推定走行範囲U
2と、(ホ)の地点から(ヘ)の地点まで走行する間に
発生する誤差範囲を加えて求めた推定走行範囲U3を利
用して最も確からしい走行位置を求めるとともに、新た
な推定走行範囲U4を求める。そして、(ト)の地点で
は、(ヘ)の地点と同様に、(ヘ)の地点で求めた新た
な推定走行範囲U4と、(ヘ)の地点から(ト)の地点
まで走行する間に発生する誤差範囲を加えて求めた推定
走行範囲U5を利用して最も確からしい走行位置を求め
るとともに、新たな推定走行範囲U6を求める。このよ
うにして、順次、推定走行範囲を更新する。
【0070】したがって、第4の誤差修正手順を利用し
て走行位置の検知を行なった場合は、第1乃至第3の誤
差修正手順を利用して走行位置の検知を行なった場合に
比べ推定走行範囲は若干広くなるものの、推定走行範囲
は検知の都度新たに設定され誤差範囲は抑えられる。
【0071】ところで、上記第1乃至4の各誤差修正手
順は、例示した箇所において最も効果を発揮するもので
あるが、屋外などにおいて2つの超音波標識からの距離
を検出して誤差を修正しようとする場合に、障害物など
の影響により1つの超音波標識との距離しか検出できな
い場合や、赤外線と超音波による送受信可能な範囲にも
ともと1つの超音波標識しか存在しない場合がある。そ
のような場合には、1つの誤差修正手順のみで自律移動
体の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正−るの
では十分な効果を発揮できないおそれがある。
【0072】また、複数の超音波標識からの距離が検出
された場合に、自律移動体の走行位置を修正する誤差修
正手順(上記第2及び第3の誤差修正手順)のみを用い
たのでは、障害物の影響などにより長時間にわたり走行
位置が修正されない可能性があり、自律移動体の推定走
行位置と実際の走行位置の間に大きな誤差が生ずるおそ
れがある。
【0073】さらに、自律移動体の走行する位置によっ
て、誤差を修正するために最適な誤差修正手順は異な
る。
【0074】そこで、自律移動体との距離が検出された
超音波標識の数に応じて上記第1乃至第4の誤差修正手
順を使い分け、自律移動体の推定位置と実際の走行位置
の誤差を修正することが望まれる。
【0075】(第1乃至第4の誤差修正手順を用いて行
なう自律移動体の推定走行位置と実際の走行位置の誤差
の修正)そこで、図22、図23を参照しながら、上記
第1乃至第4の誤差修正手順を用いて自律移動体の推定
走行位置と実際の走行位置の誤差の修正を良好に行なう
場合を説明する。
【0076】図22に自律移動体10との距離が検出さ
れた超音波標識50の数に応じて、前記走行・誤差修正
制御手段11が前記第1乃至第4の誤差修正手順を選択
する場合のフローチャートを示す。 超音波標識との距離を検出?(S51) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
なければステップ52へ、1つでも検出されればステッ
プ53へ進む。 誤差修正なし(S52) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
ない場合、自律移動体10の推定走行位置と実際の走行
位置の誤差の修正は行なわれない。 距離を1つ検出?(S53) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
1つであればステップ54へ、複数であればステップ5
5へ進む。 第4の誤差修正手順を利用(S54) 自律移動体10との距離を検出した超音波標識50が1
つであるため、第4の誤差修正手順により、自律移動体
10の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正す
る。 距離を2つ検出?(S55) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
2つであればステップ56へ、3つ以上であればステッ
プ57へ進む。 第2の誤差修正手順を利用(S56) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
2つであるため、第2の誤差修正手順により、自律移動
体10の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正す
る。 第3の誤差修正手順を利用(S57) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
3つ以上であるため、第3の誤差修正手順により、自律
移動体10の推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修
正する。
【0077】以上のステップにより、自律移動体10と
の距離が検出された超音波標識50の数により、誤差修
正手順を自動的に使い分け(切換え)、自律移動体の推
定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する。
【0078】図23に自律移動体10が構造物の壁面8
0との距離を一定に保って走行している状態(以下「通
路走行モード」という)にあるか否か、および自律移動
体10との距離が検出された超音波標識50の数によっ
て、前記走行・誤差修正制御手段11が前記第1乃至第
4の誤差修正手順を切換える場合のフローチャートを示
す。
【0079】ここでは、通路走行モードにあるか否か
は、予め記憶する走行経路の情報として、走行経路のど
の区間が通路走行モードであるかを設定する情報を含め
ることによって切換えるか、あるいは予め記憶する走行
経路の情報中に、自律移動体10と壁面80との距離を
示す情報が与えられた時に、通路走行モードに切換え
る。 超音波標識との距離を検出?(S61) 自律移動体10との距離を検出できた超音波標識50が
なければステップ62へ、1つでもあればステップ63
へ進む。 誤差修正なし(S62) 超音波標識との距離が検出できない場合、自律移動体1
0の推定走行位置と実際の走行位置の誤差の修正は行な
われない。なお、自律移動体10が通路走行モードにあ
る時は、壁面80との距離を一定に保つように修正を行
う。 通路走行モードか?(S63) 自律移動体10が通路走行モードにある時はステップ6
4へ、通路走行モードにない時はステップ65へ進む。 第1の誤差修正手順を利用(S64) 自律移動体10が通路走行モードにある場合、第1の誤
差修正手順を用い、自律移動体10の推定走行位置と実
際の走行位置の誤差を修正する。 距離を1つ検出?(S65) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
1つであればステップ66へ、複数であればステップ6
7へ進む。 第4の誤差修正手順を利用(S66) 自律移動体10が通路走行モードになく、自律移動体1
0との距離が検出された超音波標識50が1つであるた
め、第4の誤差修正手順を用い、自律移動体10の推定
走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する。 距離を2つ検出?(S67) 自律移動体10との距離が検出された超音波標識50が
2つであればステップ68へ、3つ以上であればステッ
プ69へ進む。 第2の誤差修正手順を利用(S68) 自律移動体10が通路走行モードになく、自律移動体1
0との距離が検出された超音波標識が2つであるため、
第2の誤差修正手順を用い、自律移動体10の推定走行
位置と実際の走行位置の誤差を修正する。 第3の誤差修正手順を利用(S69) 自律移動体10が通路走行モードになく、自律移動体1
0との距離が検出された超音波標識50が3つ以上であ
るため、第3の誤差修正手順を用い、自律移動体10の
推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する。
【0080】以上のステップにより、自律移動体10が
通路走行モードにあるか否か、および自律移動体10と
の距離を検出した超音波標識50の数によって誤差修正
手順を自動的に使い分け(切換え)、自律移動体10の
推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正する。
【0081】前記誤差修正手順選択方法記憶部11B5
は、自律移動体10の走行方向に対して構造物の(側面
に存在する)壁面との距離を把握して自律走行している
場合は、第1の誤差修正手順を利用して推定走行位置と
実際の走行位置の誤差を修正し、自律移動体10の走行
方向に対して構造物の壁面との距離を把握しないで自律
走行している場合は、第2乃至第4の走行誤差修正手順
の中から1つの走行誤差修正手順を選択し、推定走行位
置と実際の走行位置の誤差を修正する。
【0082】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、本発明に
よれば次の効果を奏する。 超音波標識は赤外線パルスの受信により超音波を出力
するだけであり、従来のように識別番号を照合したり、
超音波とともに識別コードを送信する必要がないため、
応答時間が均一になるとともに、超音波標識に識別コー
ド発生手段を設ける必要がないことから全体の構成が簡
単になる(この場合、消費電力が少ないことから太陽電
池のみにより超音波標識を作動させることも可能であ
る)。 走行位置修正装置を構成する距離検出手段は自律移動
体と超音波標識の間に障害物が存在すると距離を検出し
ないため、誤った距離情報を得る余地が無く、安定した
距離情報を超音波標識から得ることが可能となる(従来
の距離検出に用いる超音波標識は、電波を受信すると超
音波を返送するものであり自律移動体と超音波標識の間
に障害物が存在する場合、超音波標識が超音波を返送し
た時に、超音波が障害物によって遮られるため直接自律
移動体には到達せず、周囲の壁面等で反射した反射波が
自律移動体に到達する余地が多分にあり、このため、自
律移動体と超音波標識の距離について、誤った検出結果
が得られるおそれがあった)。 超音波標識との距離が検出された数等に応じて、誤差
修正手順(アルゴリズム)を使い分けられ、自律移動体
が走行する場所の状況(廊下、屋外など)に応じて最適
なアルゴリズムが選択され、無用に超音波標識の数を増
やすことなく、推定走行位置と実際の走行位置の誤差を
修正できる。 複数の超音波標識からの距離を検出して自律移動体の
推定走行位置と実際の走行位置の誤差を修正しようとす
る時に、1つの超音波標識からの距離しか検出できない
場合でも、検出された1つの超音波標識からの距離によ
り誤差を修正することができる。 走行位置修正装置が出力する赤外線をパルス状にする
ことにより、外乱光により超音波標識が誤作動しないよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】走行位置修正装置及び超音波標識の構成を示
すブロック図である。
【図 2】走行位置修正装置を構成している走行・誤差
修正制御手段の構成を示すブロック図である。
【図 3】自律移動体が1つの超音波標識との距離を検
出する場合の処理を示すフローチャートである。
【図 4】超音波標識が超音波を出力する場合の処理を
示すフローチャートである。
【図 5】自律移動体と超音波標識との距離が検出され
た場合のタイムチャートである。
【図 6】自律移動体と超音波標識との距離が検出でき
ない場合のタイムチャートである。
【図 7】自律移動体が所望の複数の超音波標識すべて
との距離を検出しようとする場合の処理を示すフローチ
ャートである。
【図 8】自律移動体と複数の超音波標識との距離l1
l2,‥‥lmが検出された場合のタイムチャートであ
る。
【図 9】自律移動体と複数の超音波標識との距離l1
l2,‥‥,lmのうち距離lmを検出できない場合
(予想時間Tm+αの経過により計時を終了する場合)
のタイムチャートである。
【図10】自律移動体が所望の複数の超音波標識のう
ち、所定数(所望の複数の数より少ない数)の超音波標
識との距離を検出する場合の処理を示すフローチャート
である。
【図11】自律移動体と複数の超音波標識との距離l1
l2,‥‥lmのうち所定数の超音波標識との距離[例
えば、l1l2,l3(lm)]が検出される場合のタ
イムチャートである。
【図12】自律移動体と複数の超音波標識との距離l1
l2,‥‥lmのうち所定数の超音波標識との距離[例
えば、l1l2,l3(lm)]が検出できない場合の
タイムチャートである。
【図13】第1の誤差修正手順を説明するための図であ
る。
【図14】第2の誤差修正手順を説明するための図であ
る。
【図15】第3の誤差修正手順を説明するための図であ
る。
【図16】第4の誤差修正手順を説明するための図であ
る。
【図17】第4の誤差修正手順を説明するための図であ
る。
【図18】第4の誤差修正手順にける推定走行範囲の求
め方を説明するための図である。
【図19】第4の誤差修正手順の計算例に用いる図であ
る。
【図20】第1乃至第3の誤差修正手順において走行位
置を検出する際に生ずる誤差範囲を説明するための図で
ある。
【図21】第4の誤差修正手順において走行位置を検出
する際に生ずる誤差範囲と推定走行範囲を説明するため
の図である。
【図22】誤算修正手順を選択するときのフローチャー
トである。
【図23】誤算修正手順を選択するときの他のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 走行位置修正装置 10 自律移動体 11 走行・誤差修正制御手段 11A 走行部 11B 誤差修正部 11B1 第1の誤差修正手順記憶部 11B2 第2の誤差修正手順記憶部 11B3 第3の誤差修正手順記憶部 11B4 第4の誤差修正手順記憶部 11B5 誤差修正手順選択方法記憶部 12 走行経路記憶手段 13 走行距離検出手段 14 走行方向検出手段 15 走行位置推定手段 16 赤外線出力手段 17 超音波検出手段 18 計時手段 19 距離検出手段 20 測距手段 21 信号入出力手段 50 超音波標識 50A 超音波標識 50B 超音波標識 50N 超音波標識 51a 赤外線検出手段 51b 赤外線検出手段 51n 赤外線検出手段 52a 超音波出力手段 52b 超音波出力手段 52n 超音波出力手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力される超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを
    具備し、 自律移動体から出力される赤外線に応答して超音波標識
    から出力される超音波を自律移動体が受信するまでの応
    答時間を計測し、自律移動体と超音波標識の距離を検出
    して自律移動体の走行位置の修正を行なうことを特徴と
    する自律移動体の走行位置修正装置。
  2. 【請求項2】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記憶し
    ている走行経路記憶手段と、 自律移動体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 自律移動体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記走行距離検出手段および走行方向検出手段により求
    められた走行距離および走行方向から自律移動体の走行
    位置を推定する走行位置推定手段と、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力された超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを
    具備し、 自律移動体から出力された赤外線に応答して超音波標識
    から出力された超音波を自律移動体が受信するまでの応
    答時間をもとに自律移動体と超音波標識の距離を検出
    し、 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置を
    もとに自律移動体の走行にともない発生が予想される誤
    差範囲を重ね合わせた推定走行範囲を求めるとともに、
    前記距離検出手段により自律移動体との距離が検出され
    た超音波標識について、前記走行経路記憶手段に記憶さ
    れた当該超音波標識の位置を中心として、検出された自
    律移動体と当該超音波標識との距離を半径とする推定予
    想位置円を求め、更に、推定走行範囲と推定予想位置円
    が重複する範囲である推定予想位置円の円弧の重心を求
    めて自律移動体の実際の走行位置とし、推定走行位置と
    実際の走行位置との誤差を修正する自律移動体の走行位
    置修正装置。
  3. 【請求項3】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記憶し
    ている走行経路記憶手段と、 自律移動体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 自律移動体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記走行距離検出手段および走行方向検出手段により求
    められた走行距離および走行方向から自律移動体の走行
    位置を推定する走行位置推定手段と、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力された超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを
    具備し、 自律移動体から出力された赤外線に応答して超音波標識
    から出力された超音波を自律移動体が受信するまでの応
    答時間をもとに自律移動体と超音波標識の距離を検出
    し、 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置を
    もとに自律移動体の走行にともない発生が予想される誤
    差範囲である、前記走行距離検出手段および前記走行検
    出手段の検出誤差により発生する誤差範囲を重ね合わせ
    た推定走行範囲を求めるとともに、前記距離検出手段に
    より自律移動体との距離が検出された超音波標識につい
    て、前記走行経路記憶手段に記憶された当該超音波標識
    の位置を中心として、検出された自律移動体と当該超音
    波標識との距離を半径とする推定予想位置円を求め、更
    に、推定走行範囲と推定予想位置円が重複する範囲であ
    る推定予想位置円の円弧の重心を求めて自律移動体の実
    際の走行位置とすることにより推定走行位置と実際の走
    行位置との誤差を修正し、 次回に誤差を修正する場合に備え、前記走行経路記憶手
    段に記憶された超音波標識の位置データと超音波標識の
    実際の位置データとの誤差により生じる自律移動体と超
    音波標識との距離の測定誤差、並びに推定予想位置円の
    円弧から重心を求めた際に発生する誤差を考慮し、求め
    られた推定予想位置円の円弧の重心が有する誤差の範囲
    を予め求めておき、 次回に誤差を修正する場合には、前記走行位置推定手段
    により推定された走行位置に求めた推定予想位置円の円
    弧の重心が有する誤差の範囲を重ね合わせ、さらに自律
    移動体の走行にともない発生が予想される誤差範囲であ
    る、前記走行距離検出手段および前記走行方向検出手段
    の検出誤差により発生する誤差範囲を重ね合わせて新た
    な推定走行範囲を求め、 順次、自律移動体の推定走行範囲を更新することにより
    推定走行範囲と実際の走行位置との誤差を修正すること
    を特徴とする自律移動体の走行位置修正装置。
  4. 【請求項4】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 自律移動体を走行制御するとともに、自律移動体の推定
    走行位置と実際の走行位置との誤差の修正を行なう走行
    ・誤差修正制御手段と、 自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記憶し
    ている走行経路記憶手段と、 自律移動体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 自律移動体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記走行距離検出手段および走行方向検出手段により求
    められた走行距離および走行方向から自律移動体の走行
    位置を推定する走行位置推定手段と、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力された超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段とを
    具備し、 自律移動体から出力された赤外線に応答して超音波標識
    から出力された超音波を自律移動体が受信するまでの応
    答時間をもとに自律移動体と少なくとも1つの超音波標
    識の距離を検出し自律移動体の走行位置の修正を行なう
    ことを特徴とする自律移動体の走行位置修正装置。
  5. 【請求項5】前記走行・誤差修正制御手段が、 自律移動体の走行を制御する走行部と、 自律移動体と超音波標識との距離が検出された検出距離
    数に基づいて、記憶された誤差修正手順のうちから最適
    の誤差修正手順を選択し、推定走行位置と実際の走行位
    置との誤差の修正を図る誤差修正部とを備えてなる請求
    項4に記載の自律移動体の走行位置修正装置。
  6. 【請求項6】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 自律移動体を走行制御するとともに、自律移動体の推定
    走行位置と実際の走行位置との誤差の修正を行なう走行
    ・誤差修正制御手段と、 自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記憶し
    ている走行経路記憶手段と、 自律移動体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 自律移動体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記走行距離検出手段および走行方向検出手段により求
    められた走行距離および走行方向から自律移動体の走行
    位置を推定する走行位置推定手段と、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力された超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段と、 自律移動体の走行方向に存在する構造物との距離を検出
    する測距手段を具備し、 前記走行・誤差修正制御手段が、自律移動体と超音波標
    識との距離が検出された検出距離数に基づいて、記憶さ
    れた誤差修正手順のうちから最適の誤差修正手順を選択
    し、推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する
    誤差修正部を備え、 該誤差修正部が、次のに示す第1乃至第4の誤
    差修正手順を記憶していることを特徴とする自律移動体
    の走行位置修正装置。 構造物との距離を把握して自律走行している場合に、
    1つの超音波標識との距離を検出し、構造物から検出さ
    れた距離離隔した直線と、超音波標識を中心として、検
    出された距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
    求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
    実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
    との誤差を修正する第1の誤差修正手順。 2つの超音波標識と自律移動体との距離をそれぞれ検
    出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出されたそ
    れぞれの距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
    求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
    実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
    との誤差を修正する第2の誤差修正手順。 3つ以上の超音波標識と自律移動体との距離をそれぞ
    れ検出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出され
    たそれぞれの距離を半径とする円弧との交点を求めて実
    際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置の
    誤差を修正する第3の誤差修正手順。 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置
    をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想される
    誤差範囲を重ね合わせた推定走行範囲を求めるととも
    に、前記距離検出手段により自律移動体との距離が検出
    された超音波標識について、前記走行経路記憶手段に記
    憶された当該超音波標識の位置を中心として、検出され
    た自律移動体と当該超音波標識との距離を半径とする推
    定予想位置円を求め、更に、推定走行範囲と推定予想位
    置円が重複する範囲である推定予想位置円の円弧の重心
    を求めて自律移動体の実際の走行位置とし、推定走行位
    置と実際の走行位置との誤差を修正する第4の誤差修正
    手順。
  7. 【請求項7】自律移動体が走行距離および走行方向を検
    出して走行位置を推定しながら予め設定された走行経路
    に基づいて所定の区域を自律移動するに際し、任意の位
    置に設置され自律移動体から出力される赤外線に応答し
    て超音波を出力する超音波標識を利用して、自律移動体
    の推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する自
    律移動体の走行位置修正装置であって、 自律移動体を走行制御するとともに、自律移動体の推定
    走行位置と実際の走行位置との誤差の修正を行なう走行
    ・誤差修正制御手段と、 自律移動体の走行経路および超音波標識の位置を記憶し
    ている走行経路記憶手段と、 自律移動体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 自律移動体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記走行距離検出手段および走行方向検出手段により求
    められた走行距離および走行方向から自律移動体の走行
    位置を推定する走行位置推定手段と、 赤外線を出力する赤外線出力手段と、 超音波標識が出力する超音波を検出する超音波検出手段
    と、 前記赤外線出力手段が赤外線を出力してから前記超音波
    検出手段が超音波標識から出力された超音波を検出する
    までの応答時間を計時する計時手段と、 該計時手段により計時された応答時間をもとに、自律移
    動体と超音波標識との距離を検出する距離検出手段と、 自律移動体の走行方向に存在する構造物との距離を検出
    する測距手段を具備し、 前記走行・誤差修正制御手段が、自律移動体と超音波標
    識との距離が検出された検出距離数に基づいて、記憶さ
    れた誤差修正手順のうちから最適の誤差修正手順を選択
    し、推定走行位置と実際の走行位置との誤差を修正する
    誤差修正部を備え、 該誤差修正部が、次のに示す第1乃至第4の誤
    差修正手順を記憶していることを特徴とする自律移動体
    の走行位置修正装置。 構造物との距離を把握して自律走行している場合に、
    1つの超音波標識との距離を検出し、構造物から検出さ
    れた距離離隔した直線と、超音波標識を中心として、検
    出された距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
    求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
    実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
    との誤差を修正する第1の誤差修正手順。 2つの超音波標識と自律移動体との距離をそれぞれ検
    出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出されたそ
    れぞれの距離を半径とする円弧との交点を求め、更に、
    求められた交点と推定走行位置とを照合することにより
    実際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置
    との誤差を修正する第2の誤差修正手順。 3つ以上の超音波標識と自律移動体との距離をそれぞ
    れ検出し、それぞれの超音波標識を中心とし、検出され
    たそれぞれの距離を半径とする円弧との交点を求めて実
    際の走行位置を求め、推定走行位置と実際の走行位置の
    誤差を修正する第3の誤差修正手順。 前記走行位置推定手段により推定された推定走行位置
    をもとに自律移動体の走行にともない発生が予想される
    誤差範囲である、前記走行距離検出手段および前記走行
    検出手段の検出誤差により発生する誤差範囲を重ね合わ
    せた推定走行範囲を求めるとともに、前記距離検出手段
    により自律移動体との距離が検出された超音波標識につ
    いて、前記走行経路記憶手段に記憶された当該超音波標
    識の位置を中心として、検出された自律移動体と当該超
    音波標識との距離を半径とする推定予想位置円を求め、
    更に、推定走行範囲と推定予想位置円が重複する範囲で
    ある推定予想位置円の円弧の重心を求めて自律移動体の
    実際の走行位置とすることにより推定走行位置と実際の
    走行位置との誤差を修正し、次回に誤差を修正する場合
    に備え、前記走行経路記憶手段に記憶された超音波標識
    の位置データと超音波標識の実際の位置データとの誤差
    により生じる自律移動体と超音波標識との距離の測定誤
    差、並びに推定予想位置円の円弧から重心を求めた際に
    発生する誤差を考慮し、求められた推定予想位置円の円
    弧の重心が有する誤差の範囲を予め求めておき、次回に
    誤差を修正する場合には、前記走行位置推定手段により
    推定された走行位置に求めた推定予想位置円の円弧の重
    心が有する誤差の範囲を重ね合わせ、さらに自律移動体
    の走行にともない発生が予想される誤差範囲である、前
    記走行距離検出手段および前記走行方向検出手段の検出
    誤差により発生する誤差範囲を重ね合わせて新たな推定
    走行範囲を求め、順次、自律移動体の推定走行範囲を更
    新することにより推定走行範囲と実際の走行位置との誤
    差を修正する第4の誤差修正手順。
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