JP2000056006A - 移動体の位置認識装置 - Google Patents

移動体の位置認識装置

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JP2000056006A
JP2000056006A JP10229644A JP22964498A JP2000056006A JP 2000056006 A JP2000056006 A JP 2000056006A JP 10229644 A JP10229644 A JP 10229644A JP 22964498 A JP22964498 A JP 22964498A JP 2000056006 A JP2000056006 A JP 2000056006A
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unit
communication device
fixed station
ultrasonic
light receiving
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JP10229644A
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English (en)
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Natsuko Waki
奈津子 脇
Nobukazu Kawagoe
宣和 川越
Masafumi Nishizumi
雅史 西角
Takayuki Hamaguchi
敬行 浜口
Kyoko Nakamura
恭子 中村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の固定局との間で通信を行なうことによ
り自己の位置を認識するロボットにおいて装置の構成を
簡略化する。 【解決手段】 清掃作業ロボット1は指向性を有する超
音波を送信する超音波送信部21a,21bと受光角度
を制限された受光部22a,22bと、超音波送信部2
1a,21bと受光部22a,22bとを回転制御する
回転部23a,23bとを備える。超音波送信部21a
は固定局102aに、超音波送信部21bは固定局10
2bにそれぞれ超音波を送信する。固定局102a,1
02bは超音波を受信すると光信号を送信する。固定局
102aからの光信号を受光部22aで、固定局102
bからの光信号を受光部22bでそれぞれ受光する。清
掃作業ロボット1は超音波を送信してから受光するまで
の時間から固定局102a,102bまでの距離を認識
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は移動体の位置認識
装置に関し、特に移動体に搭載され移動体の外部に設け
られた少なくとも2つの固定局からの信号を受信するこ
とにより移動体の位置を認識することができる移動体の
位置認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より床面に対するワックス掛けなど
を自動で行なうためにジグザグ走行を行なう走行ロボッ
ト(移動体の一種)が知られる。ここにジグザグ走行と
は、直進とUターン動作とを繰返すことにより作業領域
を隈無く走行する動作である。周辺に走行の目標となる
壁などのない広い領域(たとえば体育館など)でジグザ
グ走行を行なう際、走行ロボットは正確な自己位置の認
識機能を有することが必要となる。位置認識方法の一例
としてデッドレコニングに加えて、外界の2点と走行ロ
ボットの位置との間で三角測量を行なうことにより、走
行ロボットの外界の2点に対する相対位置を認識する方
法が知られている。このような位置認識方法として以下
に述べられる従来技術が存在する。
【0003】(1) 第1の従来技術 特開平6−35535号公報は移動体の位置検出装置を
開示する。これは移動体と2つの固定局の各々との間
で、個別の信号を用いて通信を行ない、通信にかかる時
間から移動体と固定局との間の距離を測定し、三角測量
の技術を用いて移動体の自己位置認識を行なう装置であ
る。具体的には、移動体が電波により固定局側にタイミ
ングパルスを送信する。これを受けた2つの固定局はそ
れぞれ異なる周波数で超音波を送信する。移動体は2つ
の超音波受信機を有し、それぞれの超音波受信機により
それぞれ異なる周波数の超音波を受信する。移動体がタ
イミングパルスを送信してから超音波の返信が到達する
までの時間が測定され、その時間から移動体と固定局と
の間の距離が計算される。これにより移動体は自己の位
置を認識することができる。
【0004】(2) 第2の従来技術 特開昭59−200318号公報は移動体の位置検出装
置を開示する。これは移動体と2つの固定局の各々との
間で、個別の信号を用いて通信を行ない、通信にかかる
時間から移動体と固定局との間の距離を測定し、三角測
量の技術を用いて移動体の自己位置認識を行なう装置で
ある。具体的には、固定局が電波により移動体に対して
超音波を送信するよう求める信号(超音波送信指令信
号)を送信する。この信号を受けた移動体は超音波を送
信する。2つの固定局の各々は超音波を受信する。固定
局が超音波送信指令信号を送信してから超音波の返信が
到達するまでの時間が測定される。その時間から固定局
と移動体との間の距離が計算される。計算された距離は
位置データとして移動体に送信される。
【0005】(3) 第3の従来技術 特開平8−54926号公報は移動体の位置検出装置を
開示する。これは移動体と複数の超音波送信機との間で
1対1で通信を行ない、通信にかかる時間から超音波送
信機と移動体との間の距離を測定し、三角測量の技術を
用いて移動体の自己位置認識を行なう装置である。具体
的には、移動体側が識別信号を送信する。超音波送信機
は、特定の識別信号を受信したときだけ超音波を返信す
る。移動体側で識別信号を送信してから超音波を受信す
るまでの時間が測定される。この測定された時間から、
移動体と超音波送信機との間の距離が算出される。複数
の超音波送信機との間で通信を行なうことにより得られ
た複数の距離から、移動体の位置が計測される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1〜第3の従来技術においては以下のような問題点が
あった。
【0007】第1の従来技術においては、移動体に周波
数の異なる超音波で送受信を行なうことができる機能が
必要となり、装置の構成が複雑となる。第2の従来技術
ではデータ通信機能が必要であり、装置の構成がやはり
複雑になるという問題点がある。また、第3の従来技術
では、超音波送信機の数だけ特定の識別信号が必要とな
り、移動体および超音波送信機に識別信号の識別機能が
必要となる。また、1対1の通信を行なうため、処理に
時間がかかるという問題がある。
【0008】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で移動体の位置を認識
することができる移動体の位置認識装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明のある局面による移動体の位置認識装置は、第
1の通信装置および第1の通信装置とは異なる位置にあ
る第2の通信装置に送信信号を送信する送信部と、第1
の通信装置と第2の通信装置からの送信信号の受信に応
答した返信信号を受信するための指向性を有する受信部
と、受信部の指向性を変更する変更部とを備え、受信部
に第1の受信部と第2の受信部とを含み、変更部に第1
の受信部が第1の通信装置を指向するように指向方向を
変更する第1の変更部と、第2の受信部が第2の通信装
置を指向するように指向方向を変更する第2の変更部と
を含む。
【0010】この発明の他の局面による移動体の位置認
識装置は、第1の通信装置および第1の通信装置とは異
なる位置にある第2の通信装置に送信信号を送信する送
信部と、第1の通信装置と第2の通信装置からの送信信
号の受信に応答した返信信号を受信するための指向性を
有する受信部と、受信部の指向方向を変更する変更部と
を備え、変更部は、受信部が第1の通信装置を指向する
ように指向方向を変更した後、第2の通信装置を指向す
るように指向方向を変更することを特徴とする。
【0011】好ましくは移動体の位置認識装置は、移動
体の移動方向と移動距離とを検知する検知部をさらに含
み、変更部は検知部の出力に基づいて受信部の指向方向
の変更量を決定することを特徴とする。
【0012】この発明の他の局面に従うと、移動体の位
置認識装置は第1の通信装置または第1の通信装置とは
異なる位置にある第2の通信装置に送信信号を送信する
ための指向性を有する送信部と、送信部の指向方向を変
更する変更部と、第1の通信装置と第2の通信装置から
の送信信号の受信に応答した返信信号を受信する受信部
とを備える。
【0013】好ましくは移動体の位置認識装置は、送信
部に第1の送信部と第2の送信部とを含み、変更部は第
1の送信部が第1の通信装置を指向するように指向方向
を変更する第1の変更部と、第2の送信部が第2の通信
装置を指向するように指向方向を変更する第2の変更部
とを含む。
【0014】さらに好ましくは移動体の位置認識装置
は、移動体の移動方向と移動距離とを検知する検知部を
さらに含み、変更部は検知部の出力に基づいて送信部の
指向方向の変更量を決定することを特徴とする。
【0015】さらに好ましくは移動体の位置認識装置
は、送信信号の送信から受信信号の受信までの時間を計
測するカウント部と、カウント部で計測された時間に基
づき、移動体と第1の通信装置との間の距離と、移動体
と第2の通信装置との間の距離とを測定する測定部とを
さらに備える。
【0016】この発明に従うと、指向性を有する送信部
または受信部を用いて、異なる位置にある少なくとも2
つの通信装置との間で信号を別々に送受信できるため、
簡単な構成で移動体の位置を認識することができる移動
体の位置認識装置を提供することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の1つに
おける位置認識システムについて図面を参照しながら説
明する。なお本実施の形態における位置認識システム
は、清掃作業ロボットの行なう清掃作業に用いられてい
る。清掃作業ロボットは、床面を清掃する清掃作業ロボ
ットであるが、この他の作業を行なう移動体に対しても
本発明を同様に適用することができる。
【0018】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態における位置認識システム100の構成
を示す概略図である。図1を参照して位置認識システム
100は、清掃作業ロボット1と、固定局(通信装置)
102aと、固定局102bとから構成されている。
【0019】清掃作業ロボット1は大きくはケーシング
20と清掃作業部8とから構成される。ケーシング20
には固定局102aに指向性を有する超音波を送信する
ことができる超音波送信部21aと、固定局102bに
指向性を有する超音波を送信することができる超音波送
信部21bと、固定局102aが発する光を受光する受
光部22aと、固定局102bが発する光を受光する受
光部22bとが設けられている。
【0020】清掃作業ロボット1の超音波送信部21
a,21bが超音波を送信すると、その超音波は固定局
102aまたは固定局102bにより受信される。超音
波の受信が行なわれるとすぐに固定局102a,102
bは光を発光する。図面においては固定局102aから
の光は受光部21aのみにより受光され、固定局102
bからの光は受光部21bのみによって受光される。超
音波の送信から受光が行なわれるまでの時間に基づい
て、清掃作業ロボット1はそれぞれの固定局102a,
102bまでの距離を測定し、これにより清掃作業ロボ
ット1は自己の位置を認識することができる。
【0021】図2は図1の清掃作業ロボットを“A”方
向から見た一部を示す図である。図を参照して、超音波
送信部21a,21bはケーシング20から突出するよ
うに設けられている。超音波送信部21a,21bの上
部に受光部22a,22bが設けられている。受光部2
2a,22bは、受光角度が限定されており、所定の角
度で入射する光のみを受光することができる。また、受
光部22a,22bは、受光素子を水平方向に複数配列
した構成とし、受光量が最大となる受光素子の位置によ
り受光した光の入射角を検知できる構成にしてもよい。
【0022】回転部23aは、超音波送信部21aと受
光部22aとが固定局102aを常に指向するように回
転制御する。これに対して回転部23bは、超音波送信
部21bと受光部22bとが固定局102bを常に指向
するように回転制御する。
【0023】図3は、清掃作業ロボット1の内部の構成
を示す概略図である。図3を参照して、清掃作業ロボッ
ト1は、ケーシング20と、走行部2と、前方障害物セ
ンサ3と、側方倣いセンサ4と、左側駆動車輪5aと、
右側駆動車輪5bと、左側駆動モータ6aと、右側駆動
モータ6bと、前側自在キャスタ車輪7aと、後ろ側自
在キャスタ車輪7bと、清掃作業部8と、左側測距セン
サ11aと、右側測距センサ11bとを含んでいる。走
行部2は、清掃作業ロボット1を移動させるための走行
部である。
【0024】前方障害物センサ3は、ケーシング20の
前方に取付けられ、前方の障害物に接触したことを検知
し、障害物検知信号を走行制御部12(図4参照)へ出
力する。側方倣いセンサ4は、側方の壁に沿って直進す
る場合に、壁までの距離を検出する。ケーシング20の
左右側面にポテンショメータが取付けられており、ポテ
ンショメータの軸は、垂直軸まわりに回転するように取
付けられている。ポテンショメータの軸には、横方向に
張り出した棒が取付けられている。棒の先端には、壁を
傷つけないように球体が取付けられている。上記のよう
に構成された側方倣いセンサ4が、清掃作業ロボット1
の左右側面にそれぞれ前後2箇所取付けられている。
【0025】左側駆動車輪5aおよび右側駆動車輪5b
は、左側駆動モータ6aおよび右側駆動モータ6bの駆
動軸に直結され、左右独立に回転可能である。このとき
の回転数は、左側回転数検出エンコーダ13aおよび右
側回転数検出エンコーダ13b(図4参照)によって計
測される。
【0026】左側駆動モータ6aおよび右側駆動モータ
6bは、走行部2の車体台板に固定され、走行制御部1
2によって左右独立に駆動制御され、左側駆動車輪5a
および右側駆動車輪5bを独立に回転駆動することによ
り、前進、後進、回転、またはカーブ走行が行なわれ
る。
【0027】前側自在キャスタ車輪7aおよび後側自在
キャスタ車輪7bは、左側駆動車輪5aおよび右側駆動
車輪5bとともに車体を支え、左側駆動車輪5aおよび
右側駆動車輪5bの回転に応じて車輪の向きが回転し、
スムーズな回転走行およびカーブ走行が実現される。清
掃作業部8は、ケーシング20に連結され、床面の清掃
作業を行なう。
【0028】左側測距センサ11aおよび右側測距セン
サ11bは、それぞれ左側方向、右側方向の障害物まで
の距離を測定する測距センサであり、超音波測距センサ
または光学的測距センサが用いられる。
【0029】次に、清掃作業ロボット1の制御部の構成
について詳細に説明する。図4は、清掃作業ロボット1
の制御部の構成を示すブロック図である。
【0030】図4を参照して、制御部は、走行制御部1
2と、演算制御部16とを含む。
【0031】走行制御部12には、前方障害物センサ3
と、左側測距センサ11aと、右側測距センサ11bと
が接続される。また、走行制御部12には、左側駆動モ
ータ6aと、右側駆動モータ6bと、左側回転数検出エ
ンコーダ13aと、右側回転数検出エンコーダ13bと
が接続される。さらに、走行制御部12は、演算制御部
16が接続され、演算制御部16は、ピッチ記憶部14
および操作部15と接続される。
【0032】なお、走行制御部12は後述する計算部5
3およびカウンタ54(図6参照)を備えている。
【0033】左側回転数検出エンコーダ13aは、左側
駆動モータ6aの回転数を計測し、走行制御部12へ出
力する。右側回転数検出エンコーダ13bは、右側駆動
モータ6bの回転数を計測し、走行制御部12へ出力す
る。
【0034】走行制御部12は、左側回転数検出エンコ
ーダ13aおよび右側回転数検出エンコーダ13bから
の出力をモニタすることにより、前進、後進、カーブ走
行、その場回転などの走行制御を行なう。また、走行制
御部12は、前方障害物センサ3および側方倣いセンサ
4の出力に応じて、走行制御を行なう。
【0035】ピッチ記憶部14は、横移動ピッチを記憶
し、演算制御部16へ出力する。操作部15は、各種設
定値を入力したり、命令を与えるためのキースイッチと
表示部とから構成される。キースイッチによりユーザは
固定局102a,102b間の距離等を入力する。演算
制御部16は、清掃作業ロボット1全体の演算および制
御を行なう。
【0036】また、走行制御部12には外部の固定局1
02aおよび102bへ超音波を送信するための超音波
送信部21a,21bと、受光部22a,22bと、回
転部23a,23bとが接続されている。
【0037】図5は図1の固定局102aまたは102
bの1つの側面図である。図を参照して固定局102a
または102bは清掃作業ロボット1からの超音波を受
信する超音波受信部121と、清掃作業ロボット1の受
光部22aまたは受光部22bへ光を送信する固定局発
光部122と、固定局の制御を行なうための固定局制御
部123とから構成されている。
【0038】図6は、位置認識システム100の通信機
能のみを説明するために描かれた機能ブロック図であ
る。前述のように位置認識システム100は清掃作業ロ
ボット1と固定局102aと固定局102bとから構成
されている。
【0039】清掃作業ロボット1の走行制御部12は、
前回検出した自己の位置とデッドレコニングにより得ら
れる移動距離とから現在位置を予測し、回転部23aに
対して超音波送信部21aと受光部22aとが固定局1
02aを指向するように回転制御する旨の指示を行な
い、回転部23bに対して超音波送信部21bと受光部
22bとが固定局102bを指向するように回転制御す
る旨を指示する。
【0040】超音波送信部21aと21bとは走行制御
部12からの指示により超音波を送信する。回転部23
a,23bにより超音波送信部21aは固定局102b
を指向し、超音波送信部22bは固定局102bを指向
しているので、超音波送信部21aが発する超音波は固
定局102aのみで受信され、超音波送信部21bが発
する超音波は固定局102bのみで受信される。
【0041】固定局102a,102bでは、超音波受
信部121a,121bが超音波を受信した旨を固定局
制御部123a,123bへ通知する。固定局制御部1
23a,123bはそれを受けて固定局発光部122
a,122bへ発光を行なう旨を指示する。
【0042】回転部23a,23bにより受光部22a
は固定局102aを指向し、受光部22bは固定局10
2bを指向しているので、固定局発光部122aからの
光は受光部22aによってのみ受光され、固定局発光部
122bからの光は受光部22bのみによって受光され
る。これら受光部の受光タイミングは走行制御部12へ
送られる。走行制御部12はカウンタ54を用いること
により超音波を送信してから受光が行なわれるまでの時
間を計測する。そして計測された時間に基づき計算部5
3は清掃作業ロボット1と固定局102a,102bと
の間の距離を計算することにより自己の位置を認識す
る。
【0043】図7は、清掃作業ロボット1の具体的な動
作について説明するための図である。図を参照して、ユ
ーザは清掃作業を行なうべき場所に対応して固定局10
2a,102bおよび清掃作業ロボット1を設置する。
固定局102a,102bを通る直線50cと、直線5
0cに対応する垂線であり固定局102aおよび固定局
102bを通る直線50a,50bが想定される。直線
50cから距離dだけ離れた直線と、その直線と平行で
Lだけ離れた直線と、直線50aから距離P1だけ離れ
た直線と、直線50bから距離P2だけ離れた直線とに
囲まれる領域が作業領域60となる。したがって、作業
領域60は、固定局102aと固定局102bとの位置
を基準にして、d、L、P1およびP2とにより定めら
れる。清掃作業ロボット1には、d、L、P1およびP
2の値が操作部15から予め入力される。
【0044】清掃作業ロボット1は作業領域60の中を
直線61で示されるコースから直線62で示されるコー
スまで、直進とUターンを繰返すことによりジグザグ走
行する。これにより、作業領域60内が清掃作業ロボッ
ト1の清掃作業部8によって隈無く清掃される。
【0045】図8は、清掃作業ロボット1の行なうジグ
ザグ走行の処理を示すフローチャートである。まず清掃
作業ロボット1は図7のstartで示される位置に2
つの固定局102a,102bに対面するように設置さ
れる。
【0046】ステップS1において、ジグザグ走行がス
タートする。このときジグザグ走行のスタート地点にお
いて清掃作業ロボット1は、固定局の探査動作と自己の
位置の認識を行なう。固定局の探査動作は、超音波送信
部21a,21bと受光部22a,22bとが清掃作業
ロボット1の進行方向を指向するように回転部23a,
23bを制御し、その後、回転部23aを時計と反対回
りに、回転部23bを時計回りに一定角度、たとえばπ
/36[rad]ごとに間欠的に回転制御する。超音波
送信部21a,21bと受光部22a,22bとは、回
転部23a,23bの間欠的な回転制御に伴って回転さ
れる。超音波送信部21a,21bは回転部23a,2
3bの回転移動が終了するたびに超音波を送信し、受光
部22a,22bで固定局102a,102bからの光
を受光できたか否かが判断される。受光部22a,22
bで固定局102a,102bからの光を受信できた場
合は、回転部23a,23bは間欠的な回転制御を終了
する。回転部23a,23bが間欠的な回転制御をそれ
ぞれ終了したときの回転角が求められる。求められた回
転角は、固定局102aまたは固定局102bが清掃作
業ロボット1の進行方向からどれだけ回転した方向にあ
るかを示す。
【0047】走行制御部12は、カウンタ54を用い
て、超音波送信部21aから超音波を送信してから受光
部22aで光を受光するまでの時間Taと、超音波送信
部21bから超音波を送信してから受光部22bで光を
受光するまでの時間Tbとを認識する。そして、時間T
a,Tbから清掃作業ロボット1と2つの固定局102
a,102bとの距離をそれぞれ計算する。これによ
り、固定局102aと固定局102bの清掃作業ロボッ
ト1に対する位置が、回転部23a,23bの回転角と
清掃作業ロボット1と固定局102aまたは固定局10
2bとの間の距離によって認識される。これにより、清
掃作業ロボット1は2つの固定局102a,102bに
対する位置を認識することができる。さらに、2つの固
定局102a,102bの間の距離もこの時点で認識す
る。
【0048】ステップS2において清掃作業ロボット1
は直進するように制御される。そしてステップS3にお
いて、清掃作業ロボット1の位置認識処理が行なわれ
る。位置認識処理については後で説明する。
【0049】ステップS4で作業領域60の境界に近づ
いたかが判定され、YESとなるまで直進移動(ステッ
プS2)と位置認識の処理(ステップS3)を実行す
る。ステップS4でYESであれば、ステップS5で直
進を停止する。
【0050】ステップS6で最終レーン(図7における
直線62)にいるかが判定される。ステップS6でNO
であれば、ステップS7でUターンが行なわれる。この
とき、清掃作業ロボット1内のジャイロの出力角度を検
知し、清掃作業ロボット1の回転角に応じて回転部23
a,23bを回転させる。すなわち、超音波送信部21
a,21bと受光部22a,22bとが固定局102
a,102bを指向したままで清掃作業ロボット1がU
ターンする。ステップS7のUターンの後に、ステップ
S2の直進移動を再度行なう。
【0051】一方、ステップS6でYESであれば、ス
テップS8でジグザグ走行を終了する。
【0052】次に位置認識処理について説明する。図9
は、清掃作業ロボット1のジグザグ走行において行なわ
れる位置認識処理(図8のステップS3)の流れを示す
フロー図である。この処理は、清掃作業ロボット1が移
動中に行なわれる処理であり、清掃作業ロボット1が直
進移動している場合にのみ行なわれるものでなく、Uタ
ーン動作または回転移動している場合においても行なわ
れる。図を参照して、前回位置認識処理を行なった位置
からの移動方向と移動距離とが、左側回転数検出エンコ
ーダ13aおよび右側回転数検出エンコーダ13bの出
力をもとにデッドレコニングにより求められる(ステッ
プS10)。次に、前回の位置認識処理によって求めら
れた固定局102の方向および距離と、ステップS10
により求められた清掃作業ロボット1の移動距離と方向
とから、現在の清掃作業ロボット1に対する固定局の方
向が算出される(ステップS11)。これについて、具
体的に説明する。図10は、ステップS11において行
なわれる固定局の方向算出処理の原理を説明するための
図である。図を参照して、清掃作業ロボット1が、前回
位置認識処理を行なった時点から今回位置認識処理を行
なう時点までに移動した距離をL2 とする。この移動距
離L2 は、図9のステップS10において行なわれるデ
ッドレコニングによる移動距離の検出によって求められ
るものである。前回位置認識処理を行なった時点での清
掃作業ロボット1と固定局102との距離をL1 とし、
清掃作業ロボット1の進行方向と清掃作業ロボット1に
対する固定局の方向とのなす角をαとする。このL1
αとは、前回の位置認識処理によって求められた値であ
る。これら既知の数値L1 、L2 およびαをもとに、次
の計算式(1)および(2)に基づき現在の清掃作業ロ
ボット1′の進行方向と固定局102の方向とのなす角
βを求めることができる。
【0053】 L3 2 =L1 2 +L2 2 −2L1 2 cosα ……(1) L3 /sinα=L1 /sinβ ……(2) 図9に戻って、ステップS11で、清掃作業ロボット1
の進行方向に対する固定局102aの方向β1 と、固定
局102bの方向β2 とがそれぞれ求められるので、回
転部23aを回転角がβ1 となるまで回転させ、回転部
23bを回転角がβ2 となるまで回転するように制御す
る(ステップS12)。これにより、超音波送信部21
aおよび受光部22aが固定局102aを指向するよう
に回転移動され、超音波送信部21bおよび受光部22
bが固定局102bを指向するように回転移動される。
【0054】次に、超音波送信部21a,21bから超
音波が送信され、固定局102a,102bから発せら
れた光が受光部22a,22bで受光される(ステップ
S13)。
【0055】ここで、超音波送信部21a,21bで超
音波を発信したにもかかわらず、受光部22a,22b
で光を受光できない場合について説明する。エンコーダ
13a,13bの出力をもとに清掃作業ロボット1の移
動距離と方向を求める場合に、車輪と床面とのスリップ
などにより誤差が生じる場合がある。上述の位置認識処
理は、エンコーダ13a,13bの出力をもとに求めた
移動距離と方向に基づき固定局の方向を算出しているの
で、算出された固定局の方向に誤差が生じる場合があ
る。このような場合に、回転部23a,23bを微小角
だけ両回転方向に回転移動させ、受光部22a,22b
で受光することができるまで、超音波送信部21a,2
1bから超音波を発信する探査動作を行なう。これによ
り、誤差を調整することができる。
【0056】このように、清掃作業ロボット1が移動中
に一定時間ごとに固定局102a,102bとの間で通
信を行なうことにより、清掃作業ロボット1の自己の位
置を正確に認識することができ、エンコーダ13a,1
3bの出力をもとに計算される自己の位置の誤差を除去
することができる。
【0057】以上のように本実施の形態においては、指
向性を有する超音波を送信する超音波送信部21a,2
1bと受光角度が制限された受光部22a,22bとを
それぞれ回転制御して、固定局102a,102bとそ
れぞれ通信が行なわれることにより、清掃作業ロボット
1は自己の位置を正確に認識することができる。また、
固定局102a,102bと清掃作業ロボット1との間
でデータ通信を行なったり、固定局ごとに異なる周波数
を用いて送信を行なう必要がないため、装置の構成を簡
略化することができる。
【0058】また、受光部に受光素子を複数水平方向に
配列したアレイセンサを用いた場合には、受光部の指向
角度を広くとれるので、アレイセンサの分解能を回転部
の走査角度の分解能より小さく設定して、アレイセンサ
の中心の受光量が最大となるように回転部を制御すれ
ば、固定局の方向を容易に認識することができ、固定局
を探査する時間を短縮することができる。
【0059】これについて具体的に説明する。図11
は、受光部に受光素子を複数水平方向に配列したアレイ
センサを用いた場合の、固定局の探査を説明するための
図である。図を参照して、アレイセンサ150には受光
レンズ151を介して光源からの光が結像する。受光レ
ンズ151とアレイセンサ150とは、アレイセンサ1
50の中心の受光素子150aが受光レンズ151の光
軸上に位置するように配置されている。したがって、受
光レンズ151の光軸上にある光源152aから発せら
れる光は、アレイセンサ150の中心の受光素子150
bの受光量が最大となってアレイセンサ150で受光さ
れる。一方、受光レンズ151の光軸とは異なる位置に
ある光源、たとえば152bにある光源から発せられる
光はアレイセンサ150の150bの受光素子において
受光量が最大となって受光される。同様に、152cに
ある光源から発せられる光はアレイセンサ150の15
0cの受光素子において受光量が最大となって受光され
る。したがって、アレイセンサ150の中心の受光素子
150aにおける受光量が最大となるように受光部を回
転させることにより、光源を受光レンズ151の光軸上
にもってくることができる。
【0060】このように受光部に受光素子を複数水平方
向に配列したアレイセンサ150を用いれば、受光部の
指向角度を広くとることができ、受光部の指向角度の範
囲内に光源が存在しさえすればその方向を容易に探査す
ることができ、探査時間を短縮することができる。この
場合に、受光素子として、例えばCCD(Charge Coupl
ed Device )等の固体撮像素子を用いることができる。
【0061】[第2の実施の形態]図12は、第2の実
施の形態における位置認識システム100の構成を示す
概略図である。図を参照して位置認識システム100
は、清掃作業ロボット1と、固定局102aと、固定局
102bとから構成されている。清掃作業ロボット1に
は、指向性を有しない超音波を送信する超音波送信部2
01と、指向性を有する受光部22a,22bと、受光
部22a,22bを回転制御する回転部203a,20
3bとを備える。受光部22a,22bは、受光する光
を送信部201に遮られないように送信部201よりも
上方に位置するように設置されている。
【0062】図13は、第2の実施の形態における位置
認識システム100の通信機能のみを説明するために描
かれた機能ブロック図である。第2の実施の形態におけ
る清掃作業ロボット1は、第1の実施の形態における清
掃作業ロボット1の超音波送信部21a,21bを指向
性を有しない超音波を送信する超音波送信部201に置
換え、回転部23a,23bを受光部22aのみを回転
制御する回転部203aと受光部22bのみを回転制御
する回転部203bとに置換えた構成である。その他の
部分については第1の実施の形態と同様とすることがで
きるため、ここでの説明を繰返さない。
【0063】本実施の形態における清掃作業ロボット1
は、1つの超音波送信部201を含み、超音波送信部2
01は指向性を有しない超音波を送信する。したがっ
て、固定局102aと固定局102bとにおいて、超音
波送信部201が発した同じ超音波が超音波受信部12
1a,121bで受信される。
【0064】回転部203aは走行制御部12の指示に
より、受光部22aが固定局102aを指向するように
回転制御する。回転部203bは走行制御部12の指示
により、受光部22bが固定局102bを指向するよう
に回転制御する。したがって、受光部22aは固定局1
02aから発せられた光を受光し、受光部22bは固定
局102bから発せられた光を受光する。
【0065】次に第2の実施の形態における清掃作業ロ
ボット1の位置認識の具体的な動作について説明する。
走行制御部12は、前回検出した清掃作業ロボット1の
位置とデッドレコニングにより得られた移動距離とから
現在の位置を予測し、回転部203aに対して受光部2
2aが固定局102aを指向するように回転制御する旨
の指示を行ない、回転部203bに対し受光部22bが
固定局102bを指向するように制御する旨の指示を行
なう。走行制御部12は、所定の間隔で超音波送信部2
01に超音波を送信する旨の指示を行なう。
【0066】固定局102aと固定局102bとは、超
音波の受信に応答して固定局発信発光部122a,12
2bで光を発光する。固定局102aから発せられた光
は、受光部22aで受光され、走行制御部12に受光タ
イミングが送信される。固定局102bで発せられた光
は受光部22bで受光され、受光タイミングが走行制御
部12に送られる。
【0067】走行制御部12は、カウンタ54を用いる
ことにより、超音波を送信してから受光部22aで受光
が行なわれるまでの時間Taと、超音波を送信してから
受光部22bで受光が行なわれるまでの時間Tbを計測
する。計測された時間に基づき計算部53は清掃作業ロ
ボット1と固定局102a,102bとの距離を計算す
ることにより自己の位置を認識する。
【0068】このように、本実施の形態における清掃作
業ロボットは、指向性を有しない超音波を送信する超音
波送信部201を用いて、すべての固定局102a,1
02bに同時に超音波を送信し、受光角度が制限された
受光部22a,22bを2つ用いて、異なる固定局10
2a,102bから発せられる光を受光部22a,22
bでそれぞれ受光するようにしたので、清掃作業ロボッ
ト1が作業領域60内のいかなる位置にある場合におい
ても、清掃作業ロボット1の位置を認識しながら作業を
行なうことができる。
【0069】[第3の実施の形態]図14は、第3の実
施の形態における位置認識システムの構成を示す概略図
である。図14(A)を参照して位置認識システム10
0は、清掃作業ロボット1と、固定局102aと、固定
局102bとから構成されている。清掃作業ロボット1
には、指向性を有しない超音波を送信する超音波送信部
301と、指向性を有する受光部302と、受光部30
2を回転制御する回転部303とが設置されている。受
光部302は、受光する光を送信部301に遮られない
ように送信部301よりも上方に位置するように設置さ
れている。
【0070】図15は、第3の実施の形態における位置
認識システム100の通信機能のみを説明するために描
かれた機能ブロック図である。図を参照して、第3の実
施の形態における清掃作業ロボット1は、第1の実施の
形態における清掃作業ロボット1の2つの超音波送信部
21a,21bを1つの超音波送信部301に、2つの
受信部22a,22bを1つの受信部302に、2つの
回転部23a,23bを1つの回転部303に置換えた
構成となっている。その他の部分の構成については第1
の実施の形態と同じであるのでここでの説明を繰返さな
い。
【0071】超音波送信部301は、指向性を有しない
超音波を送信する。すなわち、すべての方向に超音波を
送信する。受光部302は、受光角度が制限されてお
り、所定の入射角を有する光のみを受光することができ
るようになっている。
【0072】走行制御部12では、前回検出した自己の
位置と、デッドレコニングにより得られる移動距離とか
ら現在位置を予測しており、受光部302が固定局10
2aと固定局102bを指向するように回転部303を
制御する。
【0073】次に第3の実施の形態における清掃作業ロ
ボット1の位置認識の具体的な動作について説明する。
まず、清掃作業ロボット1がジグザグ走行をスタートす
るスタート地点において行なわれる固定局の探査動作に
ついて説明する。回転部303は、受信部302が清掃
作業ロボット1の進行方向を指向するように回転制御す
る。そして、超音波送信部301から超音波を送信し、
受光部302で受光できたか否かの判断がなされる。受
光部302で受光できない場合には、回転部303は時
計回りに所定の角度、例えばπ/36だけ受光部302
を回転させる。そして超音波送信部301より再び超音
波を送信し、受光部302で受光できたか否かの判断が
なされる。回転部303で所定の角度だけ受光部302
を回転させる制御と、超音波送信部301より超音波を
送信する処理と受光部302で受光できたか否かを検知
する処理が、受光部302で受光を検知できるまで繰返
される。受光部302で最初に受光が検知されたときの
回転部303の回転角と、次に受光部302で受光する
ことができたときの回転部303の回転角とが記憶さ
れ、最初に検知されたときの回転角より固定局102b
の清掃作業ロボット1の進行方向に対する方向が求めら
れ、次に検知されたときの回転部303の回転角より、
固定局102aの清掃作業ロボット1の進行方向に対す
る方向が求められる。このときの、清掃作業ロボット1
と固定局102a,102bとの間の距離は、上述の方
法によって求められる。走行制御部12は、回転部30
3に受光部302が固定局102aを指向するように回
転制御する旨の指示を行なうとともに、超音波送信部3
01に超音波を発信する旨の指示を行なう(図14
(A)参照)。これにより、受光部302は固定局10
2aが発する光を受光することができる。そして、受光
部302の受光タイミングが走行制御部12へ送られ
る。走行制御部12はカウンタ54を用いることにより
超音波を送信してから固定局102aが発する光の受光
が行なわれるまでの時間Taを計測する。
【0074】次に、走行制御部は回転部303に受光部
302が固定局102bを指向するように回転制御する
旨の指示を行なうとともに、超音波送信部301に超音
波を送信する旨の指示を行なう。これにより、受光部3
02は固定局102bが発する光を受光することがで
き、その受光タイミングが走行制御部12へ送られる。
走行制御部はカウンタ54を用いることにより超音波を
送信してから固定局102bが発する光の受光が行なわ
れるまでの時間Tbを計測する。
【0075】計測された時間Ta,Tbに基づき計算部
53は清掃作業ロボット1と固定局102a,102b
との間の距離を計算することにより自己の位置を認識す
る。ただし、超音波送信部301で固定局102aと固
定局102bとに超音波を送信する2つの時点で清掃作
業ロボット1が同じ位置にあることが条件となるが、清
掃作業ロボット1の移動する速度が遅い場合には、超音
波を送信する2つの時点における清掃作業ロボット1の
位置の違いを誤差として処理することができる。
【0076】超音波を送信する2つの時点における清掃
作業ロボット1の位置の違いを誤差として処理すること
ができない場合は、固定局102aが発する光を受光す
るために超音波を送信したときから、固定局102bが
発する光を受光するために超音波を送信したときまでに
清掃作業ロボット1が移動した距離と方向をデッドレコ
ニングにより求め、求められた移動距離と方向をさらに
考慮することにより自己の位置を認識することができ
る。
【0077】このように本実施の形態においては、指向
性を有しない超音波を送信する超音波送信部301と、
受光角度を制限された受光部302と、受光部302の
指向する方向を制御する回転部303を設けたので、固
定局102a,102bからの信号を異なる時刻に受光
することができるようになる。これにより、回転部30
3の簡単な制御で固定局102a,102bに対する清
掃作業ロボット1の位置を認識することが可能となる。
また、回転部303が1つなので、走行制御部12にお
ける回転部303の制御が容易となる。
【0078】なお、本実施の形態における超音波送信部
301を、指向性を有しない超音波を送信する超音波送
信部としたが、指向性を有する超音波送信部として、受
光部302と同じ方向を指向するように回転部303で
指向方向を変更するように制御してもよい。
【0079】[第4の実施の形態]図16は、第4の実
施の形態における位置認識システム100の構成を示す
概略図である。図を参照して、位置認識システム100
は、清掃作業ロボット1と、固定局102aと、固定局
102bとから構成されている。清掃作業ロボット1に
は、指向性を有する超音波を送信する超音波送信部21
a,21bと、超音波送信部21aを回転制御する回転
部403aと、超音波送信部21bを回転制御する回転
部403bと、指向性を有しない受光部402とが設け
られている。受光部402は、受光する光を超音波送信
部21a,21bに遮られないように超音波送信部21
a,21bよりも上方に設けられている。
【0080】図17は、第4の実施の形態における位置
認識システム100の通信機能のみを説明するために描
かれた機能ブロック図である。第4の実施の形態におけ
る清掃作業ロボット1は、第1の実施の形態における清
掃作業ロボット1の受光部22a,22bを指向性を有
しない1つの受光部に、回転部23aを超音波送信部2
1aのみを回転制御する回転部403aに、回転部23
bを超音波送信部21bのみを回転制御する回転部40
3bに置換えた構成となっている。その他の部分につい
ては第1の実施の形態における清掃作業ロボット1と同
様とすることができるため、ここでの説明を繰返さな
い。
【0081】第4の実施の形態における清掃作業ロボッ
ト1において行なわれる固定局の探査動作は、まず回転
部403aにより超音波送信部21aが清掃作業ロボッ
ト1の進行方向を指向するように回転させる。そして、
超音波送信部21aから超音波を送信し、受光部402
で光を受光できたか否かの検知がなされる。受光部40
2で光を受光できない場合には、回転部403aは、超
音波送信部を時計と反対回りに所定の角度、例えばπ/
36だけ回転移動させる。そして、再度超音波送信部2
1aから超音波を送信し、受光部402で光を受光でき
たか否かの検知がなされる。回転部403aにおける送
信部21aの回転制御と、超音波送信部21aからの超
音波の送信と、受光部402における光を受光できたか
否かの検知の処理が、受光部402で光を検知すること
ができるまで繰返される。受光部402で光を検知する
ことができたときの回転部403aの回転角より、固定
局102aの清掃作業ロボット1の進行方向に対する方
向が求められる。同様にして、このとき、回転部403
bにより、超音波送信部21bが清掃作業ロボット1の
進行方向を指向するように回転移動させた後、時計回り
に所定の角度、例えばπ/36だけ間欠的に回転移動さ
せる回転制御を行なう。そして、最初に受光部402で
受光が検知されたときの回転部403の回転角から固定
局102bの清掃作業ロボット1の進行方向に対する方
向が求められる。
【0082】回転部403aは、走行制御部12の指示
により、超音波送信部21aが固定局102aを指向す
るように回転制御する。回転部403bは走行制御部1
2の指示により、超音波送信部21bが固定局102b
を指向するように回転制御する。したがって、超音波送
信部21aが送信する超音波は固定局102aでのみ受
信され、超音波送信部21bが送信する超音波は、固定
局102bでのみ受信される。
【0083】次に第4の実施の形態における清掃作業ロ
ボット1の位置認識の具体的な動作について説明する。
走行制御部12は、前回検出した清掃作業ロボット1の
位置とデッドレコニングにより得られた移動距離とから
現在位置を予測し、回転部403aに対して超音波送信
部21aが固定局102aを指向するように回転制御す
る旨の指示を行ない、回転部403bに対して超音波送
信部21bが固定局102bを指向するように回転制御
する旨の指示を行なう。図16(A)を参照して、走行
制御部12は、超音波送信部21aに対して超音波を送
信する旨の指示を行なう。固定局102aは、超音波送
信部21aから送信された超音波を受信し、光を発光す
る。固定局102aから発せられた光は、受光部402
で受光され、受光タイミングが走行制御部12に送信さ
れる。
【0084】次に、図16(B)を参照して、走行制御
部12は、超音波送信部21bに対して超音波を送信す
る旨の指示を行なう。これにより、固定局102bは、
超音波送信部21bから送信された超音波を受信し、光
を発光する。固定局102bで発せられた光は、受光部
402で受光され、受光タイミングが走行制御部12に
送信される。
【0085】走行制御部12では、カウンタ54によ
り、超音波送信部21aから超音波を送信してから受光
部402で固定局102aが発する光を受光するまでの
時間Taが計測され、超音波送信部21bから超音波を
送信してから固定局102bが発する光を受光するまで
の時間Tbが計測される。計測された時間Ta,Tbに
基づき計算部53で清掃作業ロボット1と固定局102
a,102bとの間の距離を計算することにより自己の
位置を認識する。
【0086】ただし、超音波送信部21a,21bが固
定局102a,102bに超音波を送信する2つの時点
で清掃作業ロボット1が同じ位置にあることが条件とな
るが、清掃作業ロボット1の移動速度が遅い場合には超
音波を送信する2つの時点での清掃作業ロボット1の位
置の違いを誤差として処理することができる。超音波を
送信する2つの時点での清掃作業ロボット1の位置の違
いを誤差として処理できない場合には、超音波送信部2
1aで超音波を送信したときから超音波送信部21bで
超音波を送信したときまでに清掃作業ロボット1が移動
した距離と方向をデッドレコニングにより求め、求めら
れた移動距離と方向をさらに考慮することにより自己の
位置を認識することができる。
【0087】以上のように、本実施の形態における清掃
作業ロボットは、指向性を有する超音波送信部21a,
21bを2つ用いて、それぞれ固定局102a,102
bに超音波を送信するように回転部403a,403b
で超音波送信部21a,21bを回転制御するように
し、受光角度が制限されない受光部402を1つ用いて
清掃作業ロボット1の固定局102a,102bに対す
る相対的な位置を認識することができる。
【0088】なお、今回開示された実施の形態は全ての
点で例示であって、制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における位置認識シ
ステム100の構成を示す概略図である。
【図2】図1の清掃作業ロボットを“A”方向から見た
側面図である。
【図3】清掃作業ロボット1の内部構成を説明するため
の図である。
【図4】清掃作業ロボット1の制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】固定局102aまたは102bの外観を示す側
面図である。
【図6】清掃作業ロボット1と固定局102a,102
bとの間で行なわれる通信を説明するためのブロック図
である。
【図7】清掃作業ロボット1の動作を説明するための平
面図である。
【図8】清掃作業ロボット1が行なうジグザグ走行のフ
ローチャートである。
【図9】清掃作業ロボットで行なわれる位置認識処理の
流れを示すフロー図である。
【図10】デッドレコニングにより求めた移動距離と方
向をもとに固定局の方向を求める原理を説明するための
図である。
【図11】受光部にアレイセンサを用いた場合の固定局
を探査する方法を説明するための図である。
【図12】第2の実施の形態における位置認識システム
の構成を示す概略図である。
【図13】第2の実施の形態における清掃作業ロボット
1と固定局との間で行なわれる通信を説明するためのブ
ロック図である。
【図14】第3の実施の形態における位置認識システム
の構成を示す概略図である。
【図15】第3の実施の形態における清掃作業ロボット
1と固定局との間で行なわれる通信を説明するためのブ
ロック図である。
【図16】第4の実施の形態における位置認識システム
の構成を示す概略図である。
【図17】第4の実施の形態における清掃作業ロボット
1と固定局との間で行なわれる通信を説明するためのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 清掃作業ロボット(移動体の一種) 21a,21b 超音波送信部 22a,22b 受光部 23a,23b 回転部 53 カウンタ 54 計算部 100 位置認識システム 102a,102b 固定局 121 超音波受信部 122 固定局発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西角 雅史 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 浜口 敬行 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中村 恭子 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5H301 AA01 AA10 BB14 CC03 CC06 CC08 DD01 EE31 FF11 GG09 GG10 GG11 GG17 GG27 HH05 5J062 BB01 CC14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通信装置および前記第1の通信装
    置とは異なる位置にある第2の通信装置に送信信号を送
    信する送信手段と、 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置からの前記送
    信信号の受信に応答した返信信号を受信するための指向
    性を有する受信手段と、 前記受信手段の指向方向を変更する変更手段とを備え、 前記受信手段は第1の受信手段と第2の受信手段とを含
    み、 前記変更手段は前記第1の受信手段が前記第1の通信装
    置を指向するように指向方向を変更する第1の変更手段
    と、前記第2の受信手段が前記第2の通信装置を指向す
    るように指向方向を変更する第2の変更手段とを含む、
    移動体の位置認識装置。
  2. 【請求項2】 第1の通信装置および前記第1の通信装
    置とは異なる位置にある第2の通信装置に送信信号を送
    信する送信手段と、 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置からの前記送
    信信号の受信に応答した返信信号を受信するための指向
    性を有する受信手段と、 前記受信手段の指向方向を変更する変更手段とを備え、 前記変更手段は前記受信手段が前記第1の通信装置を指
    向するように指向方向を変更した後に、前記第2の通信
    装置を指向するように指向方向を変更することを特徴と
    する、移動体の位置認識装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体の移動方向と移動距離とを検
    知する検知手段をさらに含み、 前記変更手段は、前記検知手段の出力に基づいて、前記
    受信手段の指向方向の変更量を決定することを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の移動体の位置認識装置。
  4. 【請求項4】 第1の通信装置または前記第1の通信装
    置とは異なる位置にある第2の通信装置に送信信号を送
    信するための指向性を有する送信手段と、 前記送信手段の指向方向を変更する変更手段と、 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置からの前記送
    信信号の受信に応答した返信信号を受信する受信手段と
    を備えた、移動体の位置認識装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は第1の送信手段と第2の
    送信手段とを含み、 前記変更手段は前記第1の送信手段が前記第1の通信装
    置を指向するように指向方向を変更する第1の変更手段
    と、前記第2の送信手段が前記第2の通信装置を指向す
    るように指向方向を変更する第2の変更手段とを含む、
    請求項4に記載の移動体の位置認識装置。
  6. 【請求項6】 前記移動体の移動方向と移動距離とを検
    知する検知手段をさらに含み、 前記変更手段は、前記検知手段の出力に基づいて、前記
    送信手段の指向方向の変更量を決定することを特徴とす
    る、請求項4または5に記載の移動体の位置認識装置。
  7. 【請求項7】 前記送信信号の送信から前記受信信号の
    受信までの時間を計測するカウント手段と、 前記カウント手段で計測された時間に基づき、前記移動
    体と前記第1の通信装置との間の距離と、前記移動体と
    前記第2の通信装置との間の距離とを測定する測定手段
    とをさらに備えた、請求項1から6のいずれかに記載の
    移動体の位置認識装置。
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