JPH0854560A - 自動焦点検出装置 - Google Patents

自動焦点検出装置

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JPH0854560A
JPH0854560A JP7043868A JP4386895A JPH0854560A JP H0854560 A JPH0854560 A JP H0854560A JP 7043868 A JP7043868 A JP 7043868A JP 4386895 A JP4386895 A JP 4386895A JP H0854560 A JPH0854560 A JP H0854560A
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Yosuke Kusaka
洋介 日下
Takeshi Utagawa
健 歌川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケラレ等の焦点検出光学系により形成される一
対の被写体像のアンバランス状態を検知して自動的に補
正して正確に焦点検出ができるようにした自動焦点検出
装置を提供する。 【構成】イメージセンサアレイを有するイメージ検出手
段30から出力する一対の出力より焦点検出光学系20
によって形成される像のケラレ状態を検出してその状態
に応じた信号を出力するケラレ状態検出手段50を備え
たことを特徴とする。撮影光学系本来の光学的入力のみ
により不適正状態を検出してカメラの各部を制御し、こ
れにより正確に焦点検出をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TTLカメラの自動焦
点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TTLカメラの焦点検出装置とし
て、撮影光学系の瞳の異なる領域から到来する光束が生
ずる複数の被写体像の相対的偏位量から前記撮影光学系
の焦点調節状態を検出するいわゆる瞳分割方式の自動焦
点検出装置が知られている。例えば、特公昭57−49
841号公報には、一次像面近傍に配置されたレンズア
レイとその直後に配置された受光素子アレイとのペアア
レイで構成されたこの種の自動焦点検出装置が開示され
ている。
【0003】また、特開昭54−104859号公報に
は、一次像面に配置されたフイールドレンズと一次像面
にできる像を二次像面に再結像する二つの再結像レンズ
と二次像面上に配置された二つのイメージセンサアレイ
で構成されたこの種の自動焦点検出装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の瞳分割方式の自動焦点検出装置にあっては、
次に述べるような欠点を有していた。すなわち、この種
の自動焦点検出装置においては、焦点検出側の光学系に
よって光軸上の所定の位置に直交する平面上に所定のF
ナンバーの瞳を特定しているため、射出瞳のFナンバー
がこの所定のFナンバーより大きいか、あるいは射出瞳
のFナンバーがこの所定のFナンバーと同じか小さくて
も、射出瞳位置が前記所定の位置と異なる交換レンズを
前記自動焦点検出装置を有するカメラ本体に装着した場
合には、その射出瞳により焦点検出光束にケラレが生じ
る場合があり、そのケラレが焦点検出光学系側の像面上
で不均一となる場合には被写体像に歪ができて、正確な
焦点検出を行なうことができなかった。
【0005】この欠点を特公昭57−49841号公報
に開示された従来例をあげて図1により詳しく説明す
る。図1(A) は装置の模式的側面図であり、(B) は光電
変換素子の正面配置図である。
【0006】撮影レンズ(11)の後方にフイールドレンズ
(12)が配置され、フイールドレンズ(12)の後の焦点面近
傍に複数の微小レンズ(13),(14),(15)…が配され、微小
レンズ(13),(14),(15)…に対応してそれらの後方に対を
なした光電変換素子である受光部((13a),(13b)),((14
a),(14b)),((15a),(15b)) …が配設されている。
【0007】受光部(13a) …は添字のa列とb列とが夫
々イメージセンサアレイをなしており、各微小レンズの
後方の一対の光電変換素子である受光部の位置と撮影レ
ンズ(11)の射出瞳位置とが各微小レンズに対して概略共
役の位置にくるように各微小レンズの曲率を形成してあ
る。また、フイールドレンズ(12)は、図1中、上端およ
び下端に近い微小レンズほど光路を強く曲げる必要があ
り、撮影レンズ(11)の射出瞳位置が所定の位置(16)にあ
るときに各一対の光電変換素子の受光面の像が射出瞳上
で相互に完全に重なりあって存在するように、すなわ
ち、受光部(13a),(14a),(15a) …の像が撮影レンズ(11)
の位置(11a) に光電変換素子(13b),(14b),(15b) …の像
が位置(11b) にそれぞれ重なり合って存在するように微
小レンズの曲率が定められている(以後、各光電変換素
子の受光部のフイールドレンズ(12)、微小レンズ(13)等
焦点検出光学系による像が互いに重なり合う位置を設定
瞳位置と呼ぶ)。
【0008】この自動焦点検出装置では、焦点検出に用
いられる光束が撮影レンズの射出瞳によってほとんどケ
ラれることのない場合のみしか、すなわち、Fナンバー
の小さい明るい撮影レンズあるいは、Fナンバーが大き
くても射出瞳位置が前記設定位置に等しいためにケラレ
の影響が検出素子上に一様に生ずるようなレンズに対し
てしか有効に焦点検出を行なうことができない。
【0009】例えば、35mm一眼レフカメラの場合につ
いて考えてみると、撮影レンズたる交換レンズの射出瞳
位置は焦点面から50mm程度のものから400mmを越え
るものまで千差万別であり、そのFナンバーもF1.2
程度からF11を越す暗いものまで存在している。
【0010】もし、図1に相当する自動焦点検出装置に
おいて、前記設定瞳位置(16)を焦点面から100mm(以
後、設定瞳位置と焦点面との間隔をPOであらわす。した
がってこの場合PO=100mm)の所に設計し、検出に使
用する光束の広がり、すなわち、受光部((13a),(13b)),
((14a),(14b)),((15a), (15b))…の受光部の形状により
限定される検出光束の広がりをF4に設計するとするな
らば、F4より暗くかつ射出瞳位置と焦点面との間隔
(以後、これをPO′とあらわす。)が100mmでない交
換レンズに関しては自動焦点検出装置の検出精度は著し
く低下することになる。
【0011】このことを図2により説明しよう、図2は
各種撮影レンズによるケラレの様子と程度とを対照して
示した説明図であり、上記設計値について検出光束をF
4,設定瞳位置をPO= 100mmとしたときに、撮影レン
ズの明るさがF6でPO′=100mm,50mm,∞のもの
について示してある。
【0012】図2(A) はPO′=100mmの場合であり、
それぞれF4の広がりの光束を受ける各光電変換素子の
受光部((15a),(15b)),((14a),(14b)) …には撮影レンズ
のF6の瞳を通過してきた光束がそれぞれ受光部((15
a),(15b)),((14a),(14b)) …の対に対して偏ることなく
等しく割り当てられる。従って被写体が一様輝度の場合
には、図2(D) に示すように、各受光部(15a) …の出力
(15a1),(15b1),(14a1)…は一様となる。つまり、この場
合にはケラレが存在しているにもかかわらず検出精度の
低下は生じない。すなわち、光電変換素子対の列により
2像のズレを検出することが可能である。
【0013】図2(B) はPO′=50mmの場合で、前記の
ように撮影レンズのF6の瞳を通過してきた光束が各受
光部(15a) …の場所ごとに異なった比率で分配されてい
る。よって、このときの各受光部(15a) …の出力は図2
(E) に示すように、出力(15a1)…の如くに本来均一であ
るべき出力が著しく異なったものになっている。
【0014】ここで、両端の微小レンズ(13)および微小
レンズ(15)の位置が中心の微小レンズ(14)からそれぞれ
+2.5mm,−2.5mmの位置にある場合について図2
(E)のケラレの程度δを求めてみると、平均を1として
およそ
【0015】
【数1】
【0016】と非常に大きい値になる。すなわち、対を
なす光電変換素子の光電出力が、一様輝度の被写体にも
かかわらずケラレによって大きく異なった出力となって
しまい、このような状況の下においては光電変換素子の
対により2像のズレを検出することは非常に困難とな
る。
【0017】図2(C) はPo′=∞の場合であり、この場
合のケラレは図2(B),(E) の場合とは全く逆になる。す
なわち、一様の輝度の被写体に対する光電出力は図2
(F) のようになり、ケラレの程度δは±2.5mmの位置
【0018】
【数2】
【0019】程度になる。すなわち、図2(B) の場合と
同様に光電変換素子の対の列の光電出力が一様輝度の被
写体にもかかわらずケラレによって大きく異なった出力
となり、2像のズレを検出することは非常に困難とな
る。
【0020】上述のような焦点検出精度に悪影響を与え
る事態を避けるための手段としては、設定瞳位置は共通
で設定瞳の大きさが異なるもの、従ってFナンバーの異
なる焦点検出手段を複数設け、これらを切り換える方
式、設定瞳位置の異なる焦点検出手段を複数設け、これ
らを適宜切り換える方式、焦点検出光学系の絞りを切り
換える方式、焦点検出に悪影響を与える事態であること
が判明したときイメージセンサ出力の処理系統を切り換
えるもの、例えばフイルタの特性を切り換えたり焦点検
出のアルゴリズムを切り換える方式、など使用撮影レン
ズ等からあらかじめ焦点検出に悪影響を与える事態を予
測して手動により切り換える諸方式、また、装着レンズ
の開放Fナンバーを検出して自動的に切り換える方式、
さらには、Fナンバーと瞳位置とを検出して自動的に切
り換える方式のものなどが考えられる。
【0021】しかしながら、このような諸方式にもなお
次のような欠点がある。すなわち、手動の場合には、使
用者がどのように切り換えるか判断しなければならず、
煩雑であるばかりてりでなく、切り換えを忘れたり、間
違えたりするおそれがあった。
【0022】また、自動切り換えするものであっても、
装着レンズの仕様により一義的に切り換えるものであっ
たので、実際に生ずるケラレは、レンズの開放Fナンバ
ーおよび射出瞳位置だけでなく、レンズの繰出量や絞り
以外のレンズの制限部分の径や位置、レンズ表面の汚れ
等による不均一な透過率等種々の要因が複雑にからみあ
って生じるものであり、そのような場合に新に実態に即
した調節ができず、また、レンズの開放Fナンバーや射
出瞳位置をレンズ側からカメラ本体側に伝達する機構が
必要となり、高価なものになってしまうという欠点があ
った。
【0023】本発明は、前記のような従来の欠点を解消
し、ケラレ等の焦点検出光学系により形成される一対の
被写体像のアンバランス状態を検知して自動的に補正し
て正確に焦点検出ができるようにした自動焦点検出装置
を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる発明を達成するた
めの自動焦点検出装置は、撮影光学系の瞳の異なる領域
から入射する光束から一対の被写体像を形成する焦点検
出光学系20と、一対の被写体像を受光する一対のイメ
ージセンサーアレイを有するイメージ検知手段30と、
イメージ検知手段からの一対の出力の相対的偏位量か
ら、撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段
40と、焦点検出手段への入射光束に撮影光学系による
ケラレが生じているか否かを判定する判定手段50と、
判定手段の検定結果に基づき、焦点検出手段に用いられ
るイメージ検知手段からの一対の出力の範囲を変更する
変更手段60とを備える。
【0025】
【作用】本発明に係る自動焦点検出装置によれば、判定
手段がケラレが生じていると判定すれば、イメージ検知
手段からの一対の出力の範囲を変更できるため、ケラレ
の影響を受けているデータを切捨てることができる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図3は本発明の実施例に共通するブロック図で
あり、前記撮影レンズ(11)等が構成している被写体像を
形成するための撮影光学系(10)に、前記フイールドレン
ズ(12)等が構成している焦点検出光学系(20)が続き、焦
点検出光学系(20)に一対のイメージセンサアレイを有す
るイメージ検知手段(30),イメージ検知手段(30)にフイ
ルター手段(34)および焦点検出手段(40)が続き、焦点検
出手段(40)にケラレ状態検出手段(50)が続き、さらに、
ケラレ状態検出手段(50)の出力を受けて各種作動切換機
構を制御する検出状態制御手段(60)がケラレ状態検出手
段(50)に接続し、焦点検出手段(40)の出力を受けるとと
もに検出状態制御手段(60)の出力により制御されて撮影
光学系(10)を駆動制御するオートフオーカス制御手段(7
0)が設けられており、オートフオーカス制御手段(70)の
出力(71)は図示省略したレンズ駆動手段に出力してい
る。また、検出状態制御手段(60)の出力の一部は破線矢
示(61)を介して図示省略したケラレ状態警告表示手段に
出力している。
【0027】ケラレ状態検出手段(50)は本発明の主要部
でありその詳細については後述するがその要点だけを図
5により説明する。図5は焦点検出光学系によりイメー
ジセンサアレイ上に形成される被写体像の強度分布をあ
らわしており、説明を簡単にするため撮影光学系(10)は
合焦状態にあるものとする。
【0028】図5(A) はケラレがなく適正状態にある被
写体像F(x) を示す図であり、図5(B) は、ケラレ状態
が生じているときの一様輝度の被写体に対する一対のイ
メージセンサアレイを構成する光電変換素子列をaセン
サー列とbセンサー列としてこれを添字としてあらわ
し、それぞれのアレイ上に形成される被写体像の強度分
布Va(x),Vb(x)(以後、これらをケラレ関数と呼ぶこ
とにする。)を示したものである。
【0029】従ってケラレ状態が生じている場合、図5
(A) の被写体を焦点検出光学系を介してイメージセンサ
アレイに投影すると、図5(C) に示すように、aセンサ
ー列上にはFa(x)=Va(x)×F(x) が結像し、bセンサ
ー列上にはFb(x)=Vb(x)×F(x) が結像する。
【0030】しかして、非合焦状態では、各列上の被写
体像が各列上にて互いにずれるので、そのズレ量を2Δ
とすれば、aセンサー列上にはFa(x)=Va(x)×F(x+
Δ)が結像し、bセンサー列上にはFb(x) =Vb(x)×
F(x−Δ) が結像する。
【0031】この非合焦状態での被写体像の出力は光学
系がケセレのない適正状態にあれば、ズレこそあれ強度
分布は同一であって重ねることができるはずであるが、
ケラレがあって不適正状態であると重ねることができな
い。
【0032】そこで、ケラレ状態検出手段(50)ではイメ
ージセンサーa列の出力a0 〜aNとb列の出力b0 〜
bN とを比較してケラレ状態を検出するものである。
【0033】焦点検出光学系(20),イメージ検知手段(3
0)または焦点検出手段(40)はケラレ状態検出手段(50)あ
るいは検出状態制御手段(60)の出力によりケラレ状態を
解消すべく特性を切り換えられるように構成されるので
あるが、まずイメージ検知手段(30)がそのように構成さ
れる場合を第1実施例として説明する。
【0034】焦点検出光学系(20)およびイメージ検知手
段(30)は、例えば図1で説明した従来例のように構成さ
れる。このような場合、焦点検出光学系(20)は同一でも
イメージセンサーの受光部形状を変えただけで、前記設
定瞳位置は共通でその瞳の大きさが異なるものが構成で
きる。従って、以下の第1実施例においては、異なる受
光部形状を持つイメージセンサーアレイ((31a),(32a)),
((31b),(32b)) が備えられているとし、また、焦点検出
光学系(20)は同一なものが配置されているとし、イメー
ジセンサーアレイを切り換えることでケラレ状態を解消
すべく特性が切り換えられるものとして説明を行なう。
【0035】イメージセンサーアレイ(31a) とイメージ
センサーアレイ(31b) とは等しい特性を有し互いに対を
なし、(図1のアレイ(13a〜15a)とアレイ(13b〜15b)の
対に相当)通常使用されるものである。また、イメージ
センサーアレイ(32a) とイメージセンサーアレイ(32b)
とも等しい特性を有し互いに対をなしている。アレイ(3
2a)とアレイ(32b)の受光部形状はイメージセンサーアレ
イ(31a),(31b)のそれより小さく形成されており、(す
なわち、イメージセンサーアレイ(31a),(31b)とは特性
が異なり)、このアレイ(32a),(32b) はケラレ状態が生
じた時に使用されるものである。
【0036】従って、イメージセンサーアレイ(32a),(3
2b) を使用する場合には設定瞳の大きさが小さくなり、
すなわち焦点検出のFナンバーが大きくなるので、イメ
ージセンサーアレイ(31a),(31b) を使用した時に焦点検
出光束がケラレていても、イメージセンサーアレイ(32
a),(32b) に切り換えれば焦点検出光束がケラレる可能
性が少なくなる。
【0037】イメージセンサアレイ(31a,(31b)はスイッ
チ手段(33a),(33b) に接続され、スイッチ手段(33a),(3
3b) は連動しており、スイッチ手段(33a) がイメージセ
ンサアレイ(31a) 側に切り換えられているときスイッチ
手段(33b) はイメージセンサアレイ(31b) 側に切り換え
られるようになっている。
【0038】スイッチ手段(33a) ,スイッチ手段(33b)
により切り換えられたイメージセンサアレイ(31a) の出
力を調整するフイルター手段(34)がスイッチ手段(33a),
スイッチ手段(33b) の後に設けられ、前記焦点検出手段
(40)はフイルター手段(34)を介してイメージ検知手段(3
0)に接続している。
【0039】焦点検出手段(40)はイメージ検知手段(30)
のフイルター手段(34)を介して伝達される出力から所定
のアルゴリズムに基づいて前記イメージセンサアレイ上
の一対の被写体像を比較して該一対の被写体像の相対偏
位量を求めるとともにその量をピンドズレ量に換算して
求めるものである。
【0040】次に、この第1実施例の動作を説明する。
通常スイッチ手段(33a),(33b) はイメージセンサアレイ
(31a),(31b) を選択しているので、フイルター手段(34)
にはその出力が送出されている。
【0041】ケラレ状態が発生していない場合において
は、ケラレ状態検出手段(50)の出力は適正状態の出力
(例えば低レベル出力)に対応している。
【0042】従って、検出状態制御手段(60)はこの出力
を受け、スレッショルドレベルと比較するなどしてケラ
レ状態が発生しておらず適正状態にあると判断し、各作
動切換機構(スイッチ手段(33a) 等)に対して現在の状
態を保持するような制御信号を出力するとともに内部メ
モリーに現在選択している状態すなわちイメージセンサ
アレイ(31a),(31b) を選択していることを記憶する。
【0043】これにより、スイッチ手段(33a),(33b) は
引き続きイメージセンサアレイ(31a) ,(31b)を選択し、
その出力はフイルター手段(34)を介してそれ以後に伝達
され、オートフオーカス制御手段(70)も焦点検出手段(4
0)の出力であるピントズレ情報と検出状態制御手段(60)
の出力である適正状態にあるという情報に基づいてレン
ズ駆動手段にレンズ駆動制御信号を送出する。
【0044】一方、ケラレ状態が発生した場合には、ケ
ラレ状態検出手段(50)の出力は不適正状態が発生したこ
とを示す出力(例えば高レベル出力)を検出状態制御手
段(60)に送出し、検出状態制御手段(60)ではこの出力を
スレッショルドレベルと比較するなどしてケラレ状態が
限界を越えているものであることを判断し、各作動切換
機構に対してケラレ状態に対応するよう切り換える制御
信号を出力するとともに内部メモリーにそのことを記憶
する。
【0045】従って、スイッチ手段(33a),(33b) は検出
状態制御手段(60)の信号を受け、イメージセンサアレイ
(32a),(32b) を選択してその出力をフイルター手段(34)
に送出する。また、オートフオーカス制御手段(70)は検
出状態制御手段(60)からのケラレ状態にあるという制御
信号に基づきレンズ駆動制御モードを切り換える。例え
ば、低速モードあるいは停止モードとなる。
【0046】また一方、切り換えられたイメージセンサ
アレイ(32a),(32b) の出力がフイルター手段(34)を介し
て焦点検出手段(40)ケラレ状態検出手段(50)に送出さ
れ、それに基づきケラレ状態検出手段(50)はさらにケラ
レ状態の有無を判断し、検出状態制御手段(60)が適正状
態になったという制御信号を出力した場合には、オート
フオーカス制御手段(70)はその出力に基づき適正状態の
レンズ駆動制御モードに戻り、イメージセンサアレイ(3
2a),(32b) の出力により焦点検出手段(40)が検出したピ
ントズレ量に基づいて撮影光学系(10)を駆動すべくレン
ズ駆動手段にレンズ駆動制御信号を送出する。
【0047】また、検出状態制御手段(60)はイメージセ
ンサアレイ(32a),(32b) を選択している状態において
は、一定時間後にイメージセンサアレイ(31a),(31b) を
選択する状態に反転し、その状態で再びケラレ状態検出
手段(50)の出力によりケラレ状態の程度を検出する。こ
のようにすることによりレンズ交換等によりケラレ状態
が解消していたような場合には、検出精度のよいイメー
ジセンサアレイ(31a),(31b) に切り換えて選択すること
が可能となる。もし、一定時間後にイメージセンサアレ
イ(31a),(31b) を選択したときケラレ状態検出手段(50)
がケラレ状態を検出し、検出状態制御手段(60)でそれが
限界を越えていると判断したときはイメージセンサアレ
イ(32a),(32b) が再び選択される。
【0048】さらに、イメージセンサアレイ(32a),(32
b) を選択している状態において、なおケラレ状態検出
手段(50)の出力がケラレ状態を示し、検出状態制御手段
(60)においてそれが限度を越えていると判断した場合に
は、検出状態制御手段(60)は破線矢示(61)を介してケラ
レ状態警告表示手段に出力し、使用者に警告する。
【0049】また、一対のイメージセンサアレイ(31a),
(31b) ともう一対のイメージセンサアレイ(32a),(32b)
とのいずれを選択するかで、焦点検出の検出Fナンバー
が異なり、一対の被写体像の相対偏位量からピントズレ
量に換算する際の係数の値が異なってくるので検出状態
制御手段(60)がイメージセンサアレイのいずれの対を選
択しているかという信号が検出状態制御手段(60)から焦
点検出手段(40)に送られ、前記相対偏位量とピントズレ
量の換算係数を切り換える。
【0050】なお、上記第1実施例においては、イメー
ジセンサアレイを2組備えたものを示したが、2組以上
設け、ケラレ状態検出手段(50),検出状態制御手段(60)
の出力に応じて適宜選択的に切り換えるようにしてもよ
い。また、ケラレ状態検出手段(50)はスイッチ手段(33
a),(33b) の出力を直接受けるようにしてもよい。さら
に、特開昭54−104859号公報に開示された装置
の場合には、イメージセンサアレイを複数組備えるので
はなく、焦点検出光学系中の絞りやフイールドレンズを
切り換えるようにしてもよい。
【0051】次に焦点検出光学系(20)を第1実施例と同
様に固定し、イメージセンサアレイも1組にした第2実
施例につき説明する。この第2実施例においては、第1
実施例におけるイメージセンサーアレイ(32a),(32b) お
よびスイッチ手段(33a),(33b) は不必要である。
【0052】図3に示すように、フイルター手段(34)に
はフイルター特性の異なる第1フイルタ(34a) と第2フ
イルタ(34b) との二つのフイルターが用意されている。
【0053】例えば、正常状態について使用する第1フ
イルタ(34a) においては、人の顔のように低周波成分を
含む被写体についても焦点検出が可能にするため、図4
(A)に示すように、低周波でかなり高い値を示す伝達関
数H1(w)を有するものとし、ケラレ状態が生じたとき使
用する第2フイルタ(34b) では、一般的にケラレが発生
した場合その影響は低周波成分に効いてくるので、図4
(B) に示すように、低周波でかなり小さな値を示す伝達
関数H2(w)を有するものにしてある。なお、図4におい
てfn はイメージセンサを構成する光電変換素子のピッ
チをdmmとしたときのナイキスト周波数1/(2d)
(本/mm)である。
【0054】また、焦点検出手段(40)は第1フイルタ(3
4a),第2フイルタ(34b) に応じ、検出状態制御手段(60)
の出力に応じて切り換えられる複数のアルゴリズム(40
a),(40b) を具備している。
【0055】アルゴリズム(40a),(40b) は、例えば、前
述のようにケラレ状態の発生の有無によってフイルター
手段(34)の特性を切り換えて低周波成分の除去を行なう
のと同様にフイルター手段(34)の出力を焦点検出手段に
とりこむときのサンプリング間隔を焦点検出手段(40)に
フィルター手段(34)の出力が入力した時点で切り換えた
り、ケラレの影響の大きい画面中心から離れた点でのデ
ータを切り捨てること、すなわち測距エリアを可変にす
るよう構成されている。また、ケラレの発生している場
合には低周波成分に影響がでるので、通常はそのまま焦
点検出に用いているフイルター手段(34)の出力を例えば
対数変換して焦点検出することも考えられる。
【0056】第2実施例におけるその他の構成は第1実
施例と同様である。次に、第2実施例の動作を説明す
る。基本的動作は前記第1実施例と同様である。ケラレ
状態が生じていないときは、フイルター手段(34)では第
1フイルタ(34a) が選択され、焦点検出手段(40)でアル
ゴリズム(40a) が選択されている(この状態を今後通常
モードと呼ぶ)。
【0057】通常モードにおいては、イメージセンサア
レイからの被写体像情報出力は第1フイルタ(34a) でフ
イルタリングされ、焦点検出手段(40)のアルゴリズム(4
0a)でピントズレ量が検出され、その後のケラレ状態検
出手段(50),検出状態制御手段(60),オートフオーカス
制御手段(70)の動作は第1実施例と同様であり、検出状
態制御手段(60)は通常モードを選択していることを記憶
している。
【0058】ケラレ状態が発生したときは、ケラレ状態
検出手段(50)が先ずこれを検出し、これを受けた検出状
態制御手段(60)が制御信号を出力し、これによりフイル
ター手段(34)では、第2フイルタ(34b) に、焦点検出手
段(40)では、アルゴリズム(40b) に切り換えられる(こ
の状態を今後不適正モードと呼ぶ) 。また、検出状態制
御手段(60)は不適正モードを選択していることを記憶し
ている。
【0059】不適正モードになると、第1実施例と同様
に、オートフオーカス制御手段(70)はレンズ駆動制御モ
ードを低速モードあるいは停止モードに切り換える。そ
して、不適正モードにおける状態を再度ケラレ状態検出
手段(50)が検出し、不適正状態が解消しているときは、
不適正モードのままでオートフオーカス制御手段(70)は
レンズ駆動制御モードを通常状態に戻し、撮影光学系(1
0)を焦点検出手段(40)からのピントズレ量情報に基づき
駆動する。
【0060】さらに、検出状態制御手段(60)が一定時間
後に通常モードに反転して再検出を行ない、また、不適
正モードによってもなおケラレ状態が解消しないとき、
ケラレ状態警告表示手段により使用者に警告するのも第
1実施例と同様である。
【0061】なお、ケラレ状態検出手段(50)はフイルタ
ー手段(34)を介することなくイメージセンサアレイの出
力を直接受けるようにしてもよい。この場合には、検出
状態制御手段(60)は不適正モードを選択している状態で
一定時間後に反転する必要はなく、ケラレ状態検出手段
(50)の出力に応じて反転すればよく、オートフオーカス
制御手段(70)もケラレ状態検出手段(50)の出力するケラ
レ状態の程度を示す信号に応じてそのモードを切り換え
ればよい。
【0062】また、フイルター手段(34)と焦点検出手段
(40)とを同時に切り換えることなく、いずれか一方のみ
を切り換えるようにしてもよく、焦点検出手段(40)のみ
による場合はフイルター手段(34)を介さない信号を解析
できる複数のアルゴリズムを用意する。また、フイルタ
ー手段(34)の前に対数変換手段等を設けて組み合わせて
もよい。さらに、第1実施例におけるイメージセンサア
レイを切り換えるものと組み合わせてもよく、フイルタ
ー手段(34)を切り換えるものと組み合わせる場合、不適
正モード用のイメージセンサアレイに切り換えてもなお
ケラレ状態が解消しないとき、フイルター手段(34)に強
力に低周波成分を除去するフイルターを備えるとよい。
【0063】次にケラレ状態検出手段(50)の詳細な内容
をいくつかの実施例をあげて説明する。先ず、第1の実
施例の原理は、ケラレ状態が生じているときは、対にな
っているイメージセンサアレイの出力同志の相関度を示
す関数の最大値(あるいは最小値)がケラレ状態が生じ
ていない場合の最大値(あるいは最小値)よりも小さく
(あるいは大きく)なるという事実に基づいている。
【0064】図6(A) は図1で説明したようなaセンサ
ー列とbセンサー列とが対をなしているイメージセンサ
アレイの夫々の列の出力をaセンサー列は〇印で、bセ
ンサー列は×印であらわしたもので、ケラレ状態は発生
しておらず、被写体像はaセンサー列およびbセンサー
列上に互いにずれて(合焦している場合には重なって)
結像している。
【0065】そこで(1) 式のように相関関数を定義す
る。各センサー列はa0 〜aN ,b0〜bN のN+1個
のデータを出力するものとし、
【0066】
【数3】
【0067】 T=K-(S+1)/2 …S:奇数,T=K-S/2 …S:偶数 (1) 式において変数Sを動かす範囲をSmin 〜Smax と
すると、定数K,Lはそれぞれ、 Tmin ≧1,Tmin+Smin ≧1, Tmax+L≦N,Tmax+L+ Smax ≦N の条件を満足するものとする。
【0068】なお、(1) 式の相関関数の定義において
は、差の絶対値の項の加算の数をLに固定して考えてあ
るが、加算項数Lを変数Sによって変化させてもよく、
その場合に加算項数Lで(1) 式を規格化するようにして
もよい。
【0069】しかして、図6(A) に示す場合の相関関数
C(S) は図6(B) に示すように、点Sm において最小値
C(Sm)をとる。
【0070】C(S) はSが整数の場合について計算され
るので、最小値C(Sm)は一般に適当な内挿により求めら
れる。
【0071】例えば、図6(B) に示すように、Sが整数
における最小値をC(So)とし、また、その隣接する相関
値をそれぞれC(So-1), C(So+1)とし、これらよりC(S
o)とC( So-1) あるいはC(So+1)とを結ぶ直線と傾きが
等しく符号が異なる2直線でC(Sm ) を内挿した場合に
は次の(2) 式のように最小値C(Sm)を求めることができ
る。
【0072】
【数4】
【0073】一般にケラレ状態が生じていない場合には
【0074】
【数5】
【0075】である。
【0076】ところが、ケラレ状態が生じている場合に
同様にして各センサー列の出力から最小値C(Sm)を求め
ると、相関度が低くなり、最小値C(Sm)も0にはなら
ず、かなり大きな値となる。
【0077】従って、(1) 式,(2) 式により各センサー
列の相関の最小値を常に求めてモニターし、最小値C(S
m)が所定値よりも大きくなったことを検出することによ
りケラレに状態が生じていることを検出することができ
る。そして、その値の大きさによってケラレ状態の程度
を検出することができる。
【0078】この最小値C(Sm)の値はまさに図5(C) に
示す合焦時の両パターンの差の部分の面積を示してお
り、ケラレ状態の程度を正しく反映している。
【0079】もし、光電変換素子出力の平均値を一定と
するようにAGC(Auto Gain Control) がかかっている
場合には、直接C(Sm)の値をケラレ状態の程度の量のパ
ラメータとして用いることができ、また、そのようなA
GCがかかっていない場合には前記光電変換素子出力の
平均値を割り算してやればやはりケラレ状態の程度の非
常によい指標となる。
【0080】この最小値C(Sm)を指標として用いるやり
方は、この量が焦点検出手段(40)での焦点検出演算の結
果自動的に算出される量なので特にケラレ状態検出のた
めの演算が不要となり非常に都合がよい。
【0081】また、さらに、光電変換素子出力を対数化
したデータに関して上記C(Sm)を用いた場合について考
えると、図5に示したように、ケラレ状態の乗った各セ
ンサー列上の被写体像の関数の対数化は次の(2-1) 式の
ようになる。
【0082】
【数6】
【0083】上式に示すようにケラレ状態の成分を完全
に分離して抽出できるので非常に好都合である。また、
上式の差の絶対値をとると被写体像の項は差し引かれ、
次式のようにケラレ状態の成分だけとなる。
【0084】
【数7】
【0085】従って、このように対数化されたデータよ
り求められたC(Sm)の量を相関の加算の項数に関連した
量で割ることにより簡単に後述のケラレ状態を直線で近
似したときの傾き(後述するγ)に相当する量が求めら
れる。このように最小値C(Sm)を用いればわずかの演算
量でケラレ状態量をモニターしかつ補正量の算出も容易
に行なうことができる。
【0086】なお、第1の実施例においては、イメージ
センサーアレイを構成するaセンサー列とbセンサー列
との出力により相関を求めていたが各センサーの出力を
フイルタリングした出力から相関を求めることもでき
る。
【0087】また、被写体によって相関関数C(S) の値
が大きく異なるのでC(S) を規格化して用いることもで
きる。例えば、相関関数の最大値Cmax によって(1) 式
で求めた相関関数C(S)を割ることによって次の(3)式の
ような相関関数が得られる。
【0088】
【数8】
【0089】さらにまた、相関関数C(S) を求める方法
としては(1) 式以外のものでも2組の出力の相関関係が
求められるものであればよい。例えば、次の(4) 式に示
すような乗算型の相関関数であってもよい。
【0090】
【数9】
【0091】この場合には、相関度の高い点はピークと
してあらわれ、被写体像によってこのピークがばらつい
てしまうが、例えばピーク値をaセンサー出力あるいは
bセンサー出力の自己相関関数のピーク値によって規格
化すれば、この規格化されたピーク値の高さをモニター
することによりケラレ状態の程度を検出することができ
る。
【0092】図8(a) は上記説明したケラレ状態検出手
段(50)の第1の実施例の具体的なブロック図である。イ
メージセンサーアレイ(31a),(31b) または(32a),(32b)
の一対の出力あるいはフィルター手段(34)の一対の出力
は、相関値計算手段(51)に入力され、相関値計算手段(5
1)は一対の入力の相関関数の最小値(または最大値)C
(Sm)を比較手段(53)に出力する。一方、基準値発生手段
(52)は基準値(Qc)を比較手段(53)に出力しているので、
比較手段(53)は相関関数の最小値(または最大値)C(S
m)と基準値(Qc)とを比較して、相関関数の最小値(また
は最大値)C(Sm)が基準値(Qc)より大きい(あるいは小
さい)場合には、前記検出状態制御手段(60)に対しケラ
レが発生していることを示す信号を送出する。なお、上
記装置は相関値計算手段(51)により相関関数の最小値
(または最大値)C(Sm)を求めたが、焦点検出手段(40)
の内部で相関関数の最小値(または最大値)C(Sm)を得
る場合にはその計算された相関値をそのまま比較手段(5
3)へ導いてもよい。
【0093】上記のケラレ状態検出手段(50)において
は、相関関数の最大値(あるいは最小値)の値よりケラ
レ状態の程度を検出するものであったが、適正状態にあ
っても、例えば、aセンサー列とbセンサー列とのバイ
アスレベルに違いがあったような場合でも、相関関数の
最大値(あるいは最小値)の値が下がり(あるいは上が
り)ケラレ状態が発生しているものと誤って検出してし
まうおそれがある。
【0094】このようなおそれを回避したケラレ状態検
出手段(50)の第2の実施例を次に説明する。
【0095】この実施例は、ケラレ状態関数は一般に図
5(B) に示すごとく、画面中心部を測距部とする各セン
サー列において中心部に対して対象的な形になっている
ことを利用している。
【0096】図7は、相関度の一番高い位置へケラレ状
態が生じている場合の各センサーの出力を互いにずらし
て重ね合わせた状態を示している。互いにずらす量は図
6(C) に示す相関関数C(S) の最小値をとる点Sm より
簡単に換算できる。
【0097】図7において、〇印はaセンサー列出力,
×印はbセンサー列出力を示している。一般に互いのず
らし量はセンサー列を構成する光電変換素子ピッチの整
数倍にはならないので、図においてδ(0<δ<1)で示す
偏位量を有している。
【0098】両センサー列の出力を比較すると、中心部
から左側ではbセンサー列の出力がaセンサー列の出力
より大きく、中心部から右側では逆になっている。従っ
て、ケラレ状態が生じている場合には両センサーの出力
の差を積分すれば中心部の左側の領域と右側の領域とで
はその積分値の符号が反対になる。
【0099】一方、ケラレ状態は生じていないのに、両
センサーの出力のバイアスレベルに違いがあった場合に
は前記積分値は中心部の左側の領域でも右側の領域でも
同じ符号をとるのでケラレ状態が生じている場合とは区
別することができる。
【0100】図7において、a センサー出力aM に対す
る、同位置でのbセンサー出力bMをa センサー出力aM
をはさむbセンサー出力bK およびb(K+1) とセンサ
ーピッチを単位とした場合の偏位量の小数部δ(0 ≦δ
<1)とにより補間で求めると、(5) 式のようになる。
【0101】
【数10】
【0102】従って、次の(6) 式のようにケラレ状態検
出関数Hを定めると、この関数Hの大小によってケラレ
状態を検出することが可能である。
【0103】今、K=M+q(qは最大相関を得るずら
し量によって定まる定数)とすれば、関数Hは、所定の
点をあらわす定数Mを一般的な位置をあらわす変数nに
置きかえることにより、
【0104】
【数11】
【0105】としてあらわされる。したがって、この値
Hが所定の値を越えたことを検出することによりケラレ
状態の生じていることを検出することができる。
【0106】なお、前記第2の実施例においては、両セ
ンサー列の出力の積分をする領域を中心部から左右の区
間としたが、ケラレ状態の影響が大きくでる中心部から
離れた区間だけを各々積分区間としてもよく、区間を2
つ以上の複数設けて各々の積分値を比較するようにして
もよい。
【0107】さらに、第2の実施例においてセンサー列
出力の差が出力の大きさに関係してしまうので、出力の
差を各々のセンサー列出力の和によって規格化するよう
にしてもよい。またさらに、両センサー列の出力をフイ
ルタリングした出力により関数Hを求めてもよい。
【0108】図8(b) は上記説明したケラレ状態検出手
段(50)の第2の実施例の具体的なブロック図である。イ
メージセンサーアレイ(31a),(31b) または(32a),(32b)
の一対の出力(フィルター手段(34)を介さない場合はこ
の出力)あるいはフィルター手段(34)の一対の出力が、
相関値計算手段(51)と偏位手段(54)に入力される。相関
値計算手段(51)は一対の入力の相関関数の最小値(また
は最大値)C(Sm)を求め、その時の偏位量Sm を偏位手
段(54)に出力する。偏位手段(54)は前記一対の入力を偏
位量Sm だけ相対偏位させて積分手段(55)および(56)に
出力する。積分手段(55)は相対偏位させられた一対の入
力間の差の積分を入力関数の中心から一方の領域Rで行
ない、積分値Sgrを差分手段(57)に出力する。
【0109】同様に、積分手段(56)は相対偏位させられ
た一対の入力間の差の積分を積分手段(55)の場合とは反
対側の領域Lで行ない、積分値Sglを差分手段(57)に出
力する。差分手段(57)は入力された上記2つの積分値の
差Sg =Sgr−Sglを求め、絶対値化手段(58)に出力
し、絶対値化手段(58)は積分値差Sg の絶対値│Sg │
を比較手段(53)に出力する。一方、基準値発生手段(52)
は基準値Qs を比較手段(53)に出力しているので、比較
手段(53)は2つの出力を比較して絶対値│Sg │が基準
値Qs より大きい場合には前記、検出状態制御手段(60)
に対しケラレが発生していることを示す信号を送出す
る。
【0110】なお、焦点検出手段(40)の内部で相関値C
(Sm)を得る偏位量Sm を求める場合には、この値Sm を
直接、偏位手段(54)へ入力し、相関値計算手段(51)を省
略してもよい。
【0111】次に、ケラレ状態検出手段(50)の第3の実
施例について説明する。この第3の実施例の原理は、図
5(B) に示されているケラレ関数Va(x),Vb(x)が一般
的には次の(7) 式で示すような傾きγを持つ直線であら
わされることが多いので、両センサー列の出力より傾き
γを求め、このγの値の大小によりケラレ状態の程度を
検出するものである。
【0112】
【数12】
【0113】従って、aセンサー列、bセンサー列上の
被写体像Fa(x),Fb(x)は、合焦している場合には、被
写体像関数をF(x)として次の(8)式のようにあらわされ
る。
【0114】
【数13】
【0115】(8) 式よりF(x) を消去してγを求めると
次の(9) 式のようになる。
【0116】
【数14】
【0117】よって、Fa(x)としてaセンサー列n番目
素子の出力an ,Fb(x)としてbセンサー列n番目素子
の出力bn ,xとして中心部からそのセンサー素子位置
までの距離Sを(9) 式に代入すれば、次の(10)式のよう
に各センサー素子位置でのケラレ関数の傾きγを求める
ことができる。
【0118】
【数15】
【0119】(10)式において、Pはセンサー列形成素子
のピッチ、cはセンサー列中心素子の番号である。
【0120】一方、合焦していない場合は、第2の実施
例において図7で説明したように、相関度の一番高い位
置へ両センサー列の出力を互いにずらせて重ね合わせて
から合焦時の場合と同様にして傾きγを求めることがで
きる。
【0121】この場合、両センサー列の素子の位置が必
ずしも整数分ずれるとは限らないので、一方の出力は前
記(5) 式により補間して求めるようにすればよい。
【0122】従って、両センサー列の出力を常にモニタ
ーすることにより、適宜な位置での出力をサンプリング
して(10)式により傾きγを容易に求めることができ、そ
の大小によりケラレ状態の有無を検出することができ
る。よって、傾きγが所定値より大きいことを検出する
ことによりケラレ状態が生じていることを検出すること
ができる。そして、この傾きγの大小によりケラレの程
度を検出することもできる。
【0123】なお、傾きγは一点で求めるだけでなく複
数の素子位置間で求め、その平均値により定めたほうが
精度はよい。
【0124】また、素子位置が中心部より離れているほ
うが出力間の差が大きく出るために精度が上がるので、
中心部を除いた領域で傾きγを求めることが望ましい。
【0125】同様に、被写体像F(x) が大きな値を持つ
領域、すなわちFa(x)とFb(x)との和が大きな値を持つ
素子間で傾きγを求めた方が精度がよいので、an +b
n が所定値以上の点での傾きγを求めて平均するとよ
い。
【0126】また、この第3の実施例においても、両セ
ンサー列の出力を直接用いることなく、フイルタリング
した出力を用いてもよいことはいうまでもない。
【0127】さらにまた、ケラレ関数の傾きγを求める
ことができると、これを焦点検出手段(40)にフイードバ
ックしてケラレ状態の影響を補正することができる。
【0128】すなわち、焦点検出手段(40)に入力するイ
メージセンサーアレイ対の出力(あるいはフイルタリン
グ手段の出力)をAn,Bn とすれば、次の(11)式により
補正した出力An1,Bn1を求めることができ、それによ
り出力を補正することができる。
【0129】
【数16】
【0130】nはセンサー列出力あるいはフイタリング
出力の順番を示す番号、cはnのうちで画面中心に対応
している位置の番号、Pは素子ピッチあるいはフイルタ
リング出力のサンプリング間隔を画面上の距離に換算し
た値である。
【0131】図8(c) は上記説明したケラレ状態検出手
段(50)の第3の実施例の具体的なブロック図である。イ
メージセンサーアレイ(31a),(31b) または(32a),(32b)
の一対の出力(フィルター手段(34)を介さない場合はこ
の出力)あるいはフィルター手段(34)の一対の出力が、
相関値計算手段(51)と偏位手段(54)に入力される。相関
値計算手段(51)は一対の入力の相関関数の最小値(また
は最大値)C(Sm)を求め、その時の偏位量Sm を偏位手
段(54)に出力する。偏位手段(54)は前記一対の入力を偏
位量Sm だけ相対偏位させて傾き検出手段(59)に出力す
る。
【0132】傾き検出手段(59)は、相対偏位させられた
一対の入力より(10)式に基づいて傾きγを検出し、絶対
値化手段(58)に出力する。絶対値化手段(58)は傾きγの
絶対値│γ│を比較手段(53)に出力する。一方、基準値
発生手段(52)は基準値Qg を比較手段(53)に出力してい
るので、比較手段(53)は2つの入力を比較し、絶対値│
γ│が基準値Qg より大きい場合には、ケラレが発生し
ていることを示す信号を前記検出状態制御手段(60)に送
出する。
【0133】なお、前記傾き検出手段(59)の出力、すな
わち傾きγを前記焦点検出手段(40)にフィードバックし
て一対の入力を傾きγによって補正するようにしてもか
まわない。
【0134】以上、ケラレ状態検出手段(50)の3つの実
施例について説明したが、これらに限られることなく、
実際にケラレ状態を発生する要因が重畳してくるイメー
ジセンサアレイ対の出力からケラレ状態を検出するもの
であればよい。また、装着レンズからのレンズ情報(開
放Fナンバーや射出瞳位置等)を検出する手段を組み合
わせてもよい。
【0135】次に、ケラレ状態検出手段および検出状態
制御手段を実現する手法としては、これらが比較、演算
する機能を要することから、マイクロコンピュータで実
現することができる。また、個別の、あるいは一体的に
した回路で実現することもできる。一般に焦点検出手段
をマイクロコンピュータ内のプログラムとして構成する
場合には、センサー出力のメモリー上での共有あるいは
各手段間のインターフエイス等を考慮するとケラレ状態
検出手段および検出状態制御手段もプログラムとして構
成した方が有利である。
【0136】また、実施例ではアンバランス状態として
ケラレを挙げて説明したが、ゴーストあるいは一対のイ
メージセンサアレイの劣化による能力差等から来るノイ
ズ等のアンバランス状態に対しても本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
【0137】この場合、センサー出力のメモリーはフイ
ルタリング手段の前、または後あるいは双方について置
かれることになり、記憶されたこれらセンサー出力デー
タあるいはフイルタリング手段出力データを用いて焦点
検出演算、検出状態検出演算をマイクロコンピユータに
より行なう。
【0138】
【発明の効果】本発明に係る、自動焦点検出装置によれ
ば、判定手段がケラレが生じていると判定している場合
にはイメージ検知手段からの一対の出力の範囲を変更し
ているので、ケラレの影響を受けているデータを切捨て
ることができる。従って、自動焦点検出装置の焦点検出
精度が悪くならず、誤まった焦点検出状態を検出するお
それが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動焦点検出装置を説明するもので、(A) は模
式的側面図、(B) はイメージセンサーアレイを構成する
光電変換素子列対の正面図である。
【図2】ケラレ状態が生じる場合の光電変換素子の状態
とその出力を対応させて示した説明図である。
【図3】本発明の実施例のブロック図である。
【図4】実施例に用いられるフイルタリング手段のフイ
ルター特性図である。
【図5】ケラレ状態の被写体像に与える影響を説明する
ための線図である。
【図6】光電変換素子の相関関係検出処理を説明するた
めの線図である。
【図7】ケラレ状態が発生しているために被写体像が一
致せずその相関関係を検出するために重畳して示した線
図である。
【図8】ケラレ状態検出手段(50)の具体的な例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
(10)…撮影光学系 (11)…撮影レンズ (12)…フイールドレンズ (13)…微小レンズ (20)…焦点検出光学系 (30)…イメージ検知手段 (33a),(33b) …スイッチ手段 (34)…フイルター手段 (40)…焦点検出手段 (50)…ケラレ状態検出手段 (60)…検出状態制御手段 (70)…オートフオーカス制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の瞳の異なる領域から入射する
    光束から一対の被写体像を形成する焦点検出光学系と、 該一対の被写体像を受光する一対のイメージセンサーア
    レイを有するイメージ検知手段と、 前記イメージ検知手段からの一対の出力の相対的偏位量
    から、前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検
    出手段と、 前記焦点検出手段への入射光束に前記撮影光学系による
    ケラレが生じているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の検定結果に基づき、前記焦点検出手段に
    よる前記撮影光学系の焦点調節状態の検出に用いられる
    前記イメージ検知手段からの一対の出力の範囲を変更す
    る変更手段とを備えることを特徴とする自動焦点検出装
    置。
  2. 【請求項2】撮影光学系の瞳の異なる領域から入射する
    光束により形成される複数の被写体像を受光するイメー
    ジ検知手段と、 前記イメージ検知手段からの出力に基づき、前記撮影光
    学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、 前記複数の被写体像を形成する光束に前記撮影光学系に
    よるケラレが生じているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づき、前記焦点検出手段に
    よる前記撮影光学系の焦点調節状態の検出に用いられる
    前記イメージ検知手段からの出力の範囲を変更する変更
    手段とを備えることを特徴とする自動焦点検出装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段がケラレが生じていると判定
    した場合には、前記変更手段が前記イメージ検知手段か
    らの一対の出力を第1の絞り異なる第2の絞りとを有
    し、 前記切換手段は、前記第1の絞りと前記第2の絞りとを
    切り換えることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載の自動焦点検出装置。
  4. 【請求項4】前記判定手段は、前記撮影光学系の開放F
    値に基づいて焦点検出光学系への入射光束にケラレが生
    じているか否かを判断することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の自動焦点検出装置。
  5. 【請求項5】前記判定手段は、前記撮影光学系の射出瞳
    位置に基づいて焦点検出光学系への入射光束にケラレが
    生じているか否かを判断することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項に記載の自動焦点検出装置。
  6. 【請求項6】前記変更手段は、前記イメージ検知手段か
    らの出力の範囲を狭くすることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の自動焦点検出装置。
  7. 【請求項7】撮影光学系の瞳の異なる領域から入射する
    光束から一対の被写体像を形成する焦点検出光学系と、 該一対の被写体像を受光する一対のイメージセンサーア
    レイを有するイメージ検知手段と、 前記イメージ検知手段からの一対の出力の相対的偏位量
    から、前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検
    出手段と、 前記イメージ検知手段からの一対の出力の相関度を検出
    する相関度検出手段と、 前記相関度検出手段により検出された相関度に応じて、
    前記イメージ検知手段からの一対の出力の範囲を変更す
    る変更手段とを備えることを特徴とする自動焦点検出装
    置。
  8. 【請求項8】撮影光学系の瞳の異なる領域から入射する
    光束から一対の被写体像を形成する焦点検出光学系と、 該一対の被写体像を受光する一対のイメージセンサーア
    レイを有するイメージ検知手段と、 前記イメージ検知手段からの一対の出力の相対的偏位量
    から、前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検
    出手段と、 前記イメージ検知手段からの一対の出力の状態が所定の
    状態を満足するか否かを評価する評価手段と、 前記評価手段の評価に応じて、前記イメージ検知手段か
    らの一対の出力の範囲を変更する変更手段とを備えるこ
    とを特徴とする自動焦点検出装置。
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