JPH0854492A - 放射性核分裂生成物が漏れている核燃料棒を検出する漏れ検出方法及び装置 - Google Patents

放射性核分裂生成物が漏れている核燃料棒を検出する漏れ検出方法及び装置

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JPH0854492A
JPH0854492A JP7125936A JP12593695A JPH0854492A JP H0854492 A JPH0854492 A JP H0854492A JP 7125936 A JP7125936 A JP 7125936A JP 12593695 A JP12593695 A JP 12593695A JP H0854492 A JPH0854492 A JP H0854492A
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fuel rod
fuel
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Ralph Walter Tolino
ウオルター トリノ ラルフ
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    • G21C17/07Leak testing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射性物質の漏れを生じている核燃料棒を個
々に検出する装置及び方法を提供する。 【構成】 漏れ検出装置は、燃料棒(30)を包囲するエ
ンクロージャ(90)及びエンクロージャに連結されてい
て、エンクロージャを通って流体を循環させる流体循環
回路を有する。このようにすると、流体は、燃料棒から
の漏れ物質を、流体循環回路を通してこれと連通してい
る放射線感応検出器組立体まで運ぶ。この検出器組立体
は、循環回路中を流れる流体により運ばれた放射性物質
の量及び強度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に漏れの検出に関
し、特に放射性物質が漏れ出ている核燃料棒を個々に検
出する漏れ検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】原子炉
内で一般的に用いられている燃料棒は漏れを生じる場合
のあることが知られている。かかる漏れを生じている
(以下、「漏れ状態の」と形容する場合がある)燃料棒
は望ましくないが、その理由は、漏れ状態の燃料棒が放
射性核分裂生成物(キセノン135及びクリプトン8
5)を燃料棒に沿って流れている液体減速冷却材中へ放
出し、それにより冷却材と流体連絡関係にある原子炉装
置の構成要素を放射能で汚染するからである。原子炉装
置の構成要素内の放射能汚染レベルの増大により構成要
素の点検整備に必要な時間が増加する。というのは、点
検整備員に対する放射線被ばくを軽減するために構成要
素は一般に点検整備前に除染されるからである。さら
に、燃料棒から漏れ出ている核分裂ガスが原子炉と関連
した排ガス処理システムを通って放出されると、漏れ状
態の燃料棒により原子炉の周囲環境中への許容量以上の
放射能の放出の恐れが高くなる。したがって、原子炉装
置の構成要素及び原子炉の周囲環境の望ましくない放射
能汚染を回避するために、漏れ状態の燃料棒を検出して
交換することが重要である。もし漏れ状態の燃料棒が検
出されると、この燃料棒は、漏れのない燃料棒又は中実
のステンレス鋼製「ダミー」棒で置き換えられる。
【0003】上述の核燃料棒は複数の燃料集合体体内に
互いに束ねられる。個々の燃料集合体中に一又は二以上
の漏れ状態の燃料棒があるかどうかを検出することは可
能ではあるが、全ての燃料棒が漏れを生じているのでは
ないので燃料集合体全体を廃棄するのは望ましくない。
燃料棒のうち何本かだけが漏れを生じている場合に燃料
集合体全体を廃棄すると、漏れの生じていない(以下、
「非漏れ状態の」と形容する場合がある)多くの燃料棒
が比較的漏れの度合いの少ない燃料棒と一緒に廃棄され
るので、原子炉事業者にとって深刻な経済的不利益が生
じることになる。したがって、燃料棒のうち何本かしか
漏れを生じていないときには燃料集合体全体を廃棄しな
いことが重要である。
【0004】さらに、本発明者は、燃料棒に生じた破れ
(breach) が小さな「ヘアライン」状の亀裂である場
合、かかる亀裂は漏れ状態の燃料棒の適正な検出を妨げ
る場合のあることを発見した。この理由は、例えば燃料
棒の熱膨張と熱収縮が交互に起こるのでかかる「ヘアラ
イン」状亀裂が断続的に開閉する場合があるからであ
る。かくして、ヘアライン状亀裂が閉じているときに検
査を行っても漏れ状態の燃料棒を検出できない。破れ部
が断続的に開閉しているときでもかかる漏れ状態の燃料
棒を検出することが重要である。
【0005】特定の漏れ状態の燃料棒を識別する従来法
は、燃料棒の漏れが疑われる場合、各燃料集合体内の各
燃料棒を検査する超音波検査法を利用することである。
この方法の使用により、超音波検査器具を列状の燃料棒
中へ水平に挿入する。破れ部の存在に起因して燃料棒内
又は査器具の付近に存在する冷却材である水が、超音波
検査器具により検出されることになる。超音波検査法は
まずまずの成果を上げることが分かったが、全く正確で
あるというわけではない。すなわち、超音波検査法で
は、実際に漏れを生じている燃料棒が無くても、燃料棒
が漏れを生じていることを示す「間違った確固たる(fa
lse positive) 」読みが得られる場合がある。かかる
「間違った確固たる」読みが生じる原因は例えば、燃料
棒内の核燃料を包囲する燃料棒クラッディングの凸凹の
存在である。さらに、たとえ後で行う目視検査により
「間違った確固たる」読みであることが確かめられて
も、原子炉事業者はそれにもかかわらず予防措置として
漏れの疑いのある燃料棒を交換するのが慣例であり、そ
の結果、経済的不利益が生じる。加えて、この目的に用
いられる超音波検査装置は扱いにくくて、しかも時間が
かかり、従ってコスト高になる。
【0006】上述の従来法は漏れ検出装置及び方法を開
示しているが、かかる従来法は、放射性物質が漏れてい
る漏れ状態の核燃料棒を個々に適切に検出する漏れ検出
装置及び方法を開示しているようには思えない。
【0007】本発明の目的は、放射性物質を断続的に漏
出させる小さな「ヘアライン」亀裂が生じている漏れ状
態の核燃料棒を個々に検出できる漏れ検出装置及び方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、広義に
は、破れ部から放射性核分裂生成物が漏れ出ている核燃
料棒を個々に検出する漏れ検出装置において、燃料棒を
包囲するエンクロージャと、エンクロージャに連結され
ていて、流体をエンクロージャを通って循環させ、エン
クロージャを通って循環している流体が、漏れている核
分裂生成物を同伴して燃料棒から運び出すようにする流
体循環回路と、流体循環回路を通って循環している流体
に通じていて、流体により運ばれた核分裂生成物を検出
し、したがって燃料棒の破れ部から漏れている核分裂生
成物を検出する検出器組立体とを有することを特徴とす
る漏れ検出装置にある。
【0009】本発明の要旨は又、広義には、放射性核分
裂生成物が漏れ出ている核燃料棒を個々に検出する漏れ
検出方法において、燃料棒をエンクロージャ内で密封的
に取り囲むことにより燃料棒を包囲し、エンクロージャ
に連結された流体循環回路を動作させることにより流体
をエンクロージャを通って循環させ、流体が燃料棒から
の漏れ核分裂生成物を運ぶようにし、流体と連絡状態に
ある検出器組立体を動作させることにより流体によって
運ばれた漏れ核分裂生成物を検出することを特徴巣取る
漏れ検出方法にある。
【0010】本発明の特徴は、燃料棒を密封的に収容す
るために個々の燃料棒を包囲する適当なエンクロージャ
を設けたことにある。
【0011】本発明の別の特徴は、エンクロージャに連
結されていて、流体をエンクロージャを通って循環さ
せ、エンクロージャを通って循環している流体が、漏れ
ている核分裂生成物を同伴して燃料棒から流体中の放射
性物質を検出するための放射線検出器まで運ぶようにす
る流体循環回路を設けたことにある。
【0012】本発明の利点は、個々の漏れ状態の核燃料
棒から漏れている核分裂生成物の量、種類、及び漏れ率
を正確に確認できることにある。
【0013】本発明のもう一つの利点は、個々の漏れ状
態の燃料棒と関連したコストが減少するということにあ
る。
【0014】本発明のさらにもう一つの利点は、本発明
の利用により、燃料棒のうち何本かだけが漏れを生じて
いる場合に燃料集合体全体を廃棄するということに関連
した経済的不利益が避けられることにある。
【0015】本発明のさらにもう一つの利点は、核分裂
生成物が燃料棒中に存在すれば、本発明により燃料棒の
比較的小さな破れ部を正確に検出されるので、検査精度
が向上するということにある。これは、超音波検出法と
比べて技術的改良をもたらす。というのは、超音波漏れ
検出法は、小径の破れ部、即ち、冷却材水の通らない破
れ部を見落としやすいからである。
【0016】本発明の上記及びその他の目的、特徴及び
利点は、本発明の例示としての実施例が示されている添
付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、当業者
には明らかであろう。
【0017】
【実施例】図1を参照すると、全体を符号10で示した
代表的な原子炉圧力容器が示されている。圧力容器10
内には複数の核燃料集合体20が収容され、各燃料集合
体20は、核燃料35(図4参照)の入った複数の細長
い核燃料棒30を含む。
【0018】図1を引き続き参照すると、燃料集合体2
0のうち少なくとも一つを貯蔵する全体を符号40で示
した使用済み貯蔵プールが圧力容器10の近傍に位置し
ている。貯蔵プール40は、燃料集合体20により放出
された放射線から点検作業員(貯蔵プール40の近くに
配置される場合がある)を保護する生体遮蔽として役立
つ水45を収容している。この点に関し、燃料集合体2
0を当該技術分野で周知の形式の適当な使用済み燃料貯
蔵ラック50内に貯蔵するのが良く、貯蔵ラックは水4
5中に沈められている。かかる使用済み燃料貯蔵ラック
50(これは、本発明の要部を構成しない)は、貯蔵の
ために燃料集合体20のうち一つを受け入れるセル又は
燃料集合体受入れ用バスケット57を備えたスケルトン
構造体55を含むのが良い。
【0019】図1を再び参照すると、全体を符号60で
示した本発明の漏れ検出装置が示されており、この漏れ
検出装置60は、核燃料35を包囲するケーシング又は
クラッディング構造体37に生じた破れ部(breach)8
0(図4参照)から放射性核分裂生成物70(図4参
照)が漏れている漏れ状態の核燃料棒30を個々に検出
する。かかる放射性核分裂生成物70は、原子炉圧力容
器10の使用中にぺほ30内に蓄積された核分裂生成物
ガス及び/又は固体、例えばキセノン135及びクリプ
トン85であるのが良い。漏れ検出装置60は、漏れ検
査のために燃料集合体20から取り出した燃料棒30の
うち一本を包囲する全体を符号90で示したエンクロー
ジャ手段を有する。流体をエンクロージャ手段90中に
循環させて流体が燃料棒30からの漏れ物質を同伴・運
搬するようにさせる全体を符号100で示した流体循環
手段がエンクロージャ手段90に連結されている。流体
は以下に詳細に示す理由で空気、窒素等であるのが良
い。加えて、循環手段100を通って流れる流体により
運ばれる核分裂生成物を検出するための全体を符号11
0で示す検出器手段が、かかる流体と連絡している。さ
らに、エンクロージャ手段90を受入れ用バスケット5
7の頂部に取り付けたとき、エンクロージャ手段90を
支持する全体を符号120で示した支持手段がエンクロ
ージャ手段90に連結されている。漏れ検出装置60の
上述の主要構成要素の各々を以下に詳細に説明する。
【0020】図2、図3及び図4を参照すると、エンク
ロージャ手段90は、燃料棒30を包囲する長手方向止
まり穴又は盲孔140を備えた細長い隔離キャニスタ1
30を含む。止まり穴140は、閉鎖された第1の端部
150及び開口した第2の端部160を有する。開口し
た第2の端部160は、漏れ検査が行われる対象である
燃料棒30を受け入れるよう寸法決めされている。キャ
ニスタ130は又、後述の理由で止まり穴140と連通
した取入れポート165を含む。止まり穴140と同軸
状に整列する長手方向通路190を備えた全体的に円筒
形のコネクタ又は結合具180が例えば円形溶接部17
0によりキャニスタ130の開口端160に密封的に取
り付けられており、細長い燃料棒30を通路190を通
して止まり穴140内へ入れることができるようになっ
ている。以下に一層詳細に説明するように、コネクタ1
80は、支持手段120の一部であるベースプレート2
00に例えば円形溶接部185により密封的に取り付け
られている。ベースプレート200はそれ自体、燃料棒
30を受け入れるための横断方向の穴210を有し、ス
ケルトン構造体55の一部である受入れ用バスケット5
7の頂部に載っている。後述の理由で雄ネジ付き部分2
40を備えた全体として円筒形の継手又はカップラ23
0が例えば円形溶接部220によりベースプレート20
0に密封的に取り付けられている。継手230は燃料棒
30を受け入れるための長手方向に延びるチャンネル2
50を備える。さらに、細長いハンドル270が一体に
取り付けられた全体としてピラミッド形のキャップ26
0が、以下に詳細に述べる理由により継手230に螺着
している。キャップ260は、閉鎖端部290及び継手
230の雄ネジに螺合する雌ネジ付き開口端部300を
備えたキャビティ280を有する。以下の理由により横
に向いた吸込みポート295が、キャビティ280と連
通した状態でキャップ260を貫通して形成されてい
る。かくして、上述の説明から、キャップ260を継手
230に螺着すると、キャニスタ130、コネクタ18
0、継手230及びキャップ260は、燃料棒30が止
まり穴140を貫通し、通路190を通り、さらにチャ
ンネル250を通ってキャビティ280内へ延びると、
燃料棒30を包囲することになる。さらに、継手230
とキャップ260の間に位置した状態でキャビティ28
0内に密封手段、例えば環状エラストマー製密封体31
0が設けられており、この密封体310は、継手230
とキャップ260を互いに封止締まり関係に維持して、
燃料棒30がエンクロージャ90内に包囲された状態で
密封的に隔離されるようにする。上述の説明から、エン
クロージャ手段90を上述の方法で組み立てて燃料棒3
0を包囲すると、ぺほ30から出る放射線から作業員を
保護するためにエンクロージャ手段90は水中で(即
ち、貯蔵プール40内で)組み立てられるので、或る量
の水45がエンクロージャ手段90内に取り込まれるよ
うになる(即ち、止まり穴140、通路190、チャン
ネル250及びキャビティ280を満たすようになる)
ことは理解されよう。
【0021】図2及び図3で最も良く分かるように、支
持手段120は、受入れ用バスケット57の頂部に載っ
ている上述のベースプレート200を有する支持フレー
ム315を含む。かくして、支持手段120は、ベース
プレート200が受入れ用バスケット57の頂部に載る
と、燃料貯蔵ラック50に取り付けられる。ベースプレ
ート200と対向すると共にこれから間隔を置いて、細
長いハンドル270を受け入れるよう寸法決めされた横
断方向スロット又は穴330を備えた上部プレート32
0が設けられている。上部プレート320の目的は、燃
料棒30をキャニスタ130内へ挿入するのに用いられ
る燃料棒取扱い器具(図示せず)の支持体となることに
ある。燃料棒取扱い器具が燃料棒30をキャニスタ13
0内へ挿入するときに支持フレーム315に構造的な剛
性を与える少なくとも一つの支持柱340がベースプレ
ート200と上部プレート320との間に設けられてい
る。
【0022】図2、図3及び図5を参照すると、上述の
流体循環手段100は、流体(例えば、空気及び/又は
水)を止まり穴、通路190、チャンネル250及びキ
ャビティ260を通って循環させる流体循環回路350
を含む。以下に、流体循環回路350について詳細に説
明する。流体循環回路350は可撓性の第1の導管36
0を含み、以下の理由により、その一端は吸込みポート
290内に密封的に嵌まり、他端は空気と水を分離する
ための容積部を提供するようになった分離タンク370
に連結されている。分離タンク370の目的は、真空が
引かれる容積部を増大させると共に水を漏れ検出装置か
ら強制排出した時期を確かめる手段となることにある。
分離タンク370は、以下に詳細に説明するように、水
が漏れ検出装置から強制排出されて「排水」動作モード
中に用いられることを目で見て確かめるための透明な蓋
(図示せず)を有する。第2の導管380が分離タンク
370と第1の弁390を相互に連結している。第1の
弁390は後述の理由によりいわゆる「四方弁」である
のが良い。かかる「四方弁」は、米国オハイオ州ハイラ
ンドハイツ所在のスエージロックカンパニイのホイット
ニー部門から入手できる形式のものであるのが良い。以
下に説明するように、使用済み燃料貯蔵プール40で終
端する一端を有していて、「排水」動作モード中に水を
貯蔵プール40内へ排出するドレンライン又は第3の導
管400が第1の弁390の出口端に連結されている。
また、以下に説明するように、原子炉プラントの外部の
大気中で終端する一端を有していて、「開放ループ」動
作モード中に空気を大気中へ逃がすための第4の導管4
10が第1の弁390に連結されている。さらに、検出
器手段110で終端する一端を有する第5の導管420
が第1の弁390に連結されている。第6の導管430
が検出器手段110に連結されており、第6の導管43
0の一端は検出器手段110に連結され、他端は真空ポ
ンプ又は吸引ポンプ440に連結されている。吸引ポン
プ440は、以下に詳細に説明するように、「開放ルー
プ」及び「閉鎖ループ」動作モード中に空気をキャビテ
ィ280から導管360/380/420/430を通
って吸引できる。
【0023】依然として図2、図3及び図5を参照する
と、第7の導管450が、ポンプ440と全体を符号4
60で示すスプリット流れ回路を相互に連結している。
第7の導管450は、交差点465のところでポンプ4
40とスプリット流れ回路460を相互に連結してい
る。スプリット流れ回路460は、交差点465から原
子炉プラントの外部の大気まで延びる第8の導管479
を含む。以下に詳細に説明するように、「開放ループ」
動作モード中に第8の導管470を通る空気の流量を制
御するための第2の弁480が、第8の導管470内に
設けられている。また、第9の導管490が交差点46
5から延びており、この第9の導管470内には、後述
のように「閉鎖ループ」動作モード中に第9の導管49
0を通るガスの流量を制御する第3の弁500が設けら
れている。第9の導管490は例えば交差点505のと
ころで第3の弁500と第10の導管510を相互に連
結している。第10の導管510の一端は、以下に詳細
に説明するように、「排水」動作モード中に空気を加圧
下で循環回路350に供給する加圧空気リザーバ520
又は空気圧縮機に連結されている。リザーバ520は、
好ましくは約0.172〜0.241MPa(25〜35
psia)の圧力の加圧空気を供給する。第10の導管51
0の他端は、加圧空気をキャニスタ130の止まり穴1
40に供給するため取入れポート165内に嵌め込まれ
ている。上述の説明から、導管510は図5に示すよう
に交差点505のところで導管400に連結されている
ことが理解されよう。第10の導管510内の空気の流
量を制御する第4の弁530が第10の導管510内に
設けられている。
【0024】図1及び図5を参照すると、上述の検出器
手段110は、例えば上述の第6の導管430で吸引ポ
ンプ440に連結されているセンサ室555内に密封的
に収容された放射線感知検出器又はセンサ550を含む
検出器組立体540を有する。センサ550は、以下に
一層詳細に説明するように、放射性核分裂生成物70に
より放出された放射線を検知する。センサ550は、セ
ンサ550により検知された放射線に応答してセンサ出
力信号を発生するようになっている。センサ出力信号を
受けてセンサ出力信号の分析を行う全体を符号560で
示した分析器が、例えば配線570によりセンサ550
に電気的に接続されている。分析器560は、分析器5
60による分析結果と関連した分析器出力信号を発生す
るようになっている。分析器560による分析により、
センサ550により検知された放射性核種の放射能強さ
の特性を把握する。本発明の好ましい実施例では、セン
サ550を動作状態にする高圧電源580が、例えば配
線570によりセンサ550に電気的に接続されてい
る。センサ550は又、分析器560内に設けられてい
て、センサ550により検出された放射線の単位時間当
たり(例えば、一秒当たり)の平均カウント数を表示す
るアナログ計数率計590に電気的に接続されている。
アナログ計数率計590により、センサ室555内にお
ける核分裂生成物70からの放射線の量又は強さは、時
間の関数として検出される。適当な増幅器600がセン
サ550とアナログ計数率計590を電気的に相互接続
している。増幅器600の目的は、アナログ計数率計5
90により取扱い又は使用可能なセンサ出力信号を発生
させることにある。分析器560の動作状態を制御する
コントローラ又は制御装置610を分析器560に電気
的に接続するのが良い。加えて、検出器組立体540は
又、分析器560に電気的に接続されていて、分析器出
力信号を受けてこれを表示するディスプレイ620を有
する。ディスプレイ620により、分析器の行った分析
結果は、漏れ検出装置60のオペレータに目に見えるよ
うに表示される。検出器組立体540は、当該技術分野
において「フロースルー(flow-through)」β−γシン
チレーション検出器と通称されている装置であるのが良
い。
【0025】作 用 漏れ検出装置60は、個々の核燃料棒30からの放射性
核分裂生成物70の漏れを検出できる。この点に関し、
原子炉の炉心冷却材の化学分析により、一又は二以上の
ぺほ30が漏れを生じていることが分かると、各燃料集
合体20を圧力容器10から取り出し、好ましくは、使
用済み燃料貯蔵プール40内の使用済み燃料貯蔵ラック
50内に配置する。支持フレーム315の一部であり、
継手230、コネクタ180及びキャニスタ130が連
結されているベースプレート200は、受入れ用バスケ
ット57のうち空のものの頂部に取り付けてキャニスタ
130が受入れ用バスケット57内へ下方へ吊り下げら
れるようにする。漏れ検査の対象である燃料棒30を通
常の方法で燃料集合体20から取り出してチャンネル2
50、通路190を挿通させて止まり穴140内へ挿入
し、燃料棒30の下端部がキャニスタ130の底部上に
載るようにする。燃料棒30の取扱いにおいて、当該技
術分野で慣例的に用いられている任意適当な手段、例え
ば燃料棒30を把持してこれをキャニスタ130内へ配
置できる適当な燃料棒把持器具(図示せず)を用い、燃
料棒を任意チャンネル250、通路190を通って止ま
り穴140内へ挿入する。キャニスタ130の底部上に
載っていない燃料棒30の他端部は、継手230の上方
へ突出しており、従って、後で燃料棒把持器具で燃料棒
を取り扱って漏れ検査後にキャニスタ130から取り出
すことができるようになっている。
【0026】次に、キャビティ280の開口端30の一
部である上述の雌ネジを継手230の雄ネジ240に螺
合させてキャップ260を継手230に締結する。キャ
ップ260の雌ネジを、例えばキャップ260と一体に
形成された細長いハンドル270を回すことにより雄ネ
ジ260に螺合させる。当然のことながら、キャビティ
280の雌ネジが雄ネジ240に螺合すると、キャップ
260と継手230の間に設けられている環状密封体3
10は、キャビティ280の内部に密着して、キャップ
260と継手230を互いに封止締まり関係に保つ。こ
のようにして、燃料棒30を密封的に隔離する。図3に
示すように、上部プレート320を支持柱340に連結
してハンドル270が上部プレート320に形成されて
いるスロット又は穴330を挿通するようにする。付
に、第1の導管360の端部を吸込みポート295に取
り付けて第1の導管360がキャビティ280と連通し
て流体(例えば、空気及び/又は水)をキャビティ26
0から吸い込むようにする。同様に、第10の導管51
0の端部を取入れポート165に連結して第10の導管
510が止まり穴140と連通して加圧空気を止まり穴
140内へ供給するようにする。
【0027】上述の連結を行うと、漏れ検出装置60を
用い、次の種々の動作モードに従って、即ち、(a)
「排水」モード、(b)「開放ループ」モード、(c)
「再循環」又は「閉鎖ループ」モードをこの順序で行っ
て燃料棒の漏れ検出を実施する。
【0028】先ず最初に、「排水」動作モードに関し、
上述の方法によるエンクロージャ手段90の水中におけ
る組立て後、水45は止まり穴140、通路190、チ
ャンネル250及びキャビティ280内に存在し、或い
はこれらを満たしている。したがって、エンクロージャ
手段90内に存在し、或いはこれを満たしている水45
を除去するために、「排水」動作モードを実施すること
が重要である。これが重要である理由は、ガス充満容積
部を生じさせて真空を作り、それにより漏れている核分
裂生成物を引き込むためには、燃料棒30の漏れ検査を
実施する前に、エンクロージャ手段90を満たしている
水45をこれから除去することが好ましいからである。
この点において、「四方」第1弁390を開いて、次の
作用を有する第1の位置にする。即ち、第1の位置で
は、水45が第2の導管360から排水し、分離タンク
370、第1の弁390を通り、第4の導管400内へ
入り、それから貯蔵プール40内へ流入するようにな
る。また、第1の弁390を開いてその第1の位置にす
ると、漏れ検出装置60内の空気は、導管420、弁3
90及び導管410を経て大気に通じる。「排水」動作
モード中、第2の弁と第3の弁を閉鎖し、第4の弁53
0を開放する。「排水」動作モード中、吸引ポンプ44
0を動作させない。第4の弁530を開くと、リザーバ
520内の加圧空気は、第10の導管510を通って止
まり穴140に流入することになる。次に、リザーバ5
20内の加圧空気は通路190及びチャンネル250を
通り、キャビティ280内へ流入することになる。その
目的は、これらの中の水45を第1の導管360内へ圧
送することにある。この水45は、第1の導管360か
ら強制排出されて分離タンク370内へ送り込まれるこ
とになる。次に、加圧空気は水45を分離タンク370
から押し出して第2の導管380内に押し込み、次い
で、水45は第1の弁390を通って第4の導管400
内へ流入し、貯蔵プール40内へ移される。このよう
に、エンクロージャ手段90内に滞留している水45を
これから排出して貯蔵プール40内へ送り込む。「排
水」動作モードは第4の弁400を出る水45が実質的
に無くなれば完了する。さらに、「排水」動作モードの
完了は、分離タンク370の透明な頂部を通して中を見
て分離タンク370内に水が無いことを確かめることに
よっても確認できる。以下に詳細に説明するように、次
に漏れ検出装置60を「開放ループ」動作モード又は
「閉鎖ループ」動作モードで動作させるのが良い。
【0029】「開放ループ」動作モードに関し、「四
方」第1弁390を第2の位置にして導管380を導管
420に連結すると共に導管400を導管410に連結
する。「開放ループ」動作モード中、第2の弁480を
開き、第3の弁500及び第4の弁530を閉じる。こ
の「開放ループ」動作モード中、吸引ポンプ440を動
作させて第6の導管430中に水銀柱約558.8〜6
09.6mm(22〜24インチ)の真空を引く。吸引
ポンプ440を動作させると、この吸引ポンプは第6の
導管430内に真空を生じさせることになり、それによ
りセンサ室555内に真空を発生させる。当然のことな
がら、上述の説明から、吸引ポンプ440が動作して空
気を第6の導管430内に吸引すると、空気は吸引ポン
プ440を通ってスプリット流れ回路460内へ流入す
ることになるということは理解されよう。より詳細に
は、吸引ポンプ440が動作すると、空気は第8の導管
470内へ流入し、原子炉プラント現場の外部の大気に
至る途中で第8の導管470内に設けられた第2の弁4
80を通って流れることになる。センサ室555内の真
空は、第5の導管420内に空気を第1の弁390に引
き込む真空を生じさせると共に第2の導管380内に真
空を生じさせる。第2の導管380内の真空により分離
タンク370内に真空が生じ、これにより空気を分離タ
ンク370から引き出す。分離タンク370内に生じた
真空により、真空を第1の導管360内に生じさせ、そ
れによりエンクロージャ手段90のキャビティ260か
ら核分裂生成物70を吸引する。当然のことながら、核
分裂生成物がキャビティ280から吸引されると、それ
と同時に、この核分裂生成物はチャンネル250、通路
190及び止まり穴140から吸引され、それにより、
漏れている核分裂生成物70を燃料棒30の付近から除
去する。
【0030】「開放ループ」動作モードに代わる手段と
して、漏れ検出装置60を「再循環」又は「閉鎖ルー
プ」動作モードで動作させても良い。これについては、
以下に詳細に説明する。「閉鎖ループ」動作モードは、
燃料棒30の内部に隠れてしまう(hide-out)傾向のあ
る核分裂生成物を検出するのに特に有用である。かかる
核分裂生成物70は、特に破れ部80が小さなものであ
る場合(例えば、破れ部80が壁貫通「ヘアライン」亀
裂である場合)、燃料棒30の内部に隠れてしまいがち
である。かかる「ヘアライン」亀裂は、損傷した燃料棒
30の正しい検出を阻害する場合がある。この理由は、
燃料棒が貯蔵プール40内にあるとき、例えば燃料棒の
熱膨張と熱収縮が交互に生じるために、かかる「ヘアラ
イン」亀裂が断続的に開いたり閉じたりする場合がある
からである。以下に詳細に説明するように、本発明を利
用すると、かかる「ヘアライン」亀裂のある燃料棒の検
出が可能である。この点に関し、漏れ検出装置内に引か
れる真空により、燃料棒30内の核分裂生成物70(即
ち、核分裂生成物ガス)が破れ部80から漏れ出る。再
循環しているガス(例えば、空気、窒素等)が核分裂生
成物70を同伴し、これを検出器組立体540まで運
ぶ。このようにして燃料棒30からの核分裂生成物の除
去を容易にすることにより、本発明の漏れ検出法の精度
が高くなる。というのは、燃料棒30内に隠れてしまう
傾向のある核分裂生成物70は、真空の作用で燃料棒か
ら除去されるからである。上述の説明から、「再循環」
又は「閉鎖ループ」動作モードでは、大気中或いは貯蔵
プール40内へ放出される核分裂生成物70は無く、核
分裂生成物70は、エンクロージャ手段90及び流体循
環手段100を通って再循環される。漏れ検出装置60
を「再循環」又は「閉鎖ループ」動作モードで動作させ
る重要な利点は、クラッディング37の「ヘアライン」
亀裂又は比較的小さな破れ部80により放出される比較
的少量の核分裂生成物70を検出できることにある。こ
のように検出できる理由は、「再循環」動作モードによ
り、核分裂生成物70の僅かな放出量が流体循環回路3
50内に蓄積して「閉鎖ループ」動作モード中に検出で
きるようになるからである。
【0031】かくして、「閉鎖ループ」動作モードに関
し、空気を流体循環回路350及びエンクロージャ手段
90を通って再循環させるために第2の弁480を閉じ
ると共に第3の弁500を開くことを除き、漏れ検出装
置60は「開放ループ」動作モードと同一の方法で動作
する。
【0032】しかしながら、「開放ループ」動作モード
又は「閉鎖ループ」動作モードにおいて、放射性核分裂
生成物を同伴した空気は、放射線感応センサ550によ
り検出が行われるセンサ室555を通って流れることに
なる。この点に関し、高圧電源580により、電力をセ
ンサ550に供給してセンサ550を動作させ、センサ
550がセンサ室555内の核分裂生成物を検出するよ
うにする。センサ550が核分裂生成物70を検知する
と、センサ550はセンサ出力信号を発生する。センサ
550の出力信号を分析器560に送って分析を行う。
【0033】分析器560の一部である増幅器600
は、センサ550とアナログ計数率計590を電気的に
相互接続している。アナログ計数率計590はセンサ5
50により検出される放射線の単位時間当たり(例え
ば、一秒当たり)の平均カウント数を表示する。このよ
うに、核分裂生成物70により放出される放射線の特性
を把握して放射線の量又は強さが時間の関数として検出
されるようにする。
【0034】分析器560に電気的に接続されているコ
ントローラ610は、分析器560の動作状態を制御す
る。さらに、分析器560に電気的に接続されているデ
ィスプレイ620は、分析器出力信号を受けてこれを表
示する。
【0035】燃料棒30を上述の方法で漏れ検査した
後、この燃料棒を、エンクロージャ手段90内へ配置し
たのと実質的に逆の順序でエンクロージャ手段90から
取り出す。燃料棒30が漏れを生じていることが分かる
と、この燃料棒を後で処分するために貯蔵プール40内
に貯蔵し、そしてこれに代えて燃料集合体20内に非漏
れ状態の燃料棒又はステンレス鋼製「ダミー」棒を用い
る。燃料棒30が漏れを生じていないことが分かると、
これを燃料集合体20内へ戻す。燃料集合体20内の漏
れの疑いのある燃料棒を全て適切に漏れ検査した後、燃
料集合体20を再構成して圧力容器10に戻し、別の燃
料集合体20を圧力容器10から選択して取出しこの中
の燃料棒を漏れ検査する。
【0036】上述の説明から、本発明の装置及び方法は
幾つかの利点を有することが理解されよう。例えば、各
燃料集合体内の核燃料棒を個々に正確に漏れ検査するこ
とが今や可能である。本発明の装置及び方法の利用によ
り得られるもう一つの利点は、破損状態の燃料棒に「ヘ
アライン」亀裂があってもかかる燃料棒を正確に検出す
ることが今や可能になったということにあり、本発明を
用いなければ、このような「ヘアライン」亀裂は燃料棒
の検出精度を低くする傾向がある。
【0037】当然のことながら、上述の説明から、漏れ
検出装置60は個々の核燃料棒からの核分裂生成物の漏
れの検出に限定されず、検出中の核分裂生成物について
適当な検出器を含む漏れ検出装置60は、検出可能な物
質が漏れている類似の細長い容器からの漏れ率を検出す
るのに使用できることは理解されよう。
【0038】したがって、本明細書において、放射性物
質が漏れている漏れ状態の核燃料棒を個々に検出する漏
れ検出装置装置及び方法を開示した。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】図面が複雑になるのを避けるために幾つかの部
品を省略して示す代表的な原子炉圧力容器の部分縦断面
図であり、圧力容器内には複数本の核燃料集合体が収容
され、核燃料集合体貯蔵ラックが圧力容器の近くに位置
した使用済み燃料貯蔵プール内に配置され、貯蔵ラック
には本発明の漏れ検出装置が取り付けられ、燃料集合体
のうち予め選択された一つが貯蔵ラック内に収容されて
いる状態を示す図である。
【図2】漏れ検査されるべき燃料棒のうち予め選択され
た一つを包囲するエンクロージャ及び使用済み燃料貯蔵
ラックの頂部に設けられると共にエンクロージャに連結
されていてエンクロージャを支持する支持フレームを示
す立面図である。
【図3】エンクロージャ及び支持フレームの部分立面図
である。
【図4】放射性核分裂生成物を漏出させる破れ部のある
破損した燃料棒の部分図であり、燃料棒がエンクロージ
ャの一部で包囲されている状態を示す図である。
【図5】流体(例えば、空気及び/又は水)をエンクロ
ージャを通って循環させて燃料棒から漏れている核分裂
生成物を同伴できるよう連結できる流体循環回路及び流
体循環回路と連絡していて、流体循環回路内の放射性核
分裂生成物を検出する検出器手段を示す線図である。
【符号の説明】
10 原子炉圧力容器 20 燃料集合体 30 燃料棒 35 核燃料 40 使用済み燃料貯蔵プール 45 水 50 貯蔵ラック 60 漏れ検出装置 70 放射性核分裂生成物 80 破れ部 90 エンクロージャ手段 100 流体循環手段 110 検出器手段 120 支持手段 130 キャニスタ 140 止まり穴 180 コネクタ 230 継手 260 キャップ 280 キャビティ 310 密封体 315 支持フレーム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破れ部から放射性核分裂生成物が漏れ出
    ている核燃料棒を個々に検出する漏れ検出装置におい
    て、燃料棒を包囲するエンクロージャと、エンクロージ
    ャに連結されていて、流体をエンクロージャを通って循
    環させ、エンクロージャを通って循環している流体が、
    漏れている核分裂生成物を同伴して燃料棒から運び出す
    ようにする流体循環回路と、流体循環回路を通って循環
    している流体に通じていて、流体により運ばれた核分裂
    生成物を検出し、したがって燃料棒の破れ部から漏れて
    いる核分裂生成物を検出する検出器組立体とを有するこ
    とを特徴とする漏れ検出装置。
  2. 【請求項2】 エンクロージャは、燃料棒を包囲してい
    て、閉鎖端及び開口端を備え、開口端を通して燃料棒を
    受け入れる止まり穴が設けられた細長いキャニスタと、
    キャニスタの止まり穴の開口端に連結された継手と、継
    手に螺着されたキャップとで構成され、継手は燃料棒及
    び雄ネジ付き部分を受け入れるチャンネルを備え、キャ
    ップは燃料棒の一端を包囲していて、閉鎖端部及び継手
    の雄ネジと螺合する雌ネジ付き下位後端部を有するキャ
    ビティを備え、燃料棒が止まり穴を通り、そしてチャン
    ネルを通ってキャビティ内へ延びると、前記キャニスタ
    と前記継手と前記キャップは協働して燃料棒を包囲する
    ことを特徴とする請求項1の漏れ検出装置。
  3. 【請求項3】 継手とキャップとの間に設けられてい
    て、継手とキャップを封止締まり関係に維持する密封体
    を更に有することを特徴とする請求項2の漏れ検出装
    置。
  4. 【請求項4】 流体循環回路は、キャニスタの止まり穴
    と連通していて、流体を加圧下で止まり穴に供給し、そ
    れにより流体が止まり穴に入り、チャンネルを通り、キ
    ャビティ内へ流入するようにする加圧流体供給リザーバ
    と、キャップのキャビティと連通していて、流体をキャ
    ビティから吸引する吸引ポンプとを有することを特徴と
    する請求項2の漏れ検出装置。
  5. 【請求項5】 検出器組立体は、吸引ポンプと連絡関係
    にあり、吸引ポンプにより吸引された流体によって運ば
    れた核分裂生成物の放射線を検出し、検出した放射線に
    応答してセンサ出力信号を発生する放射線感応センサ
    と、センサに接続されていて、センサ出力信号を受けて
    センサ出力信号の分析を行い、分析結果と関連した出力
    信号を発生する分析器と、分析器に接続されていて、分
    析器出力信号を受けて表示するディスプレイとを有する
    ことを特徴とする請求項4の漏れ検出装置。
  6. 【請求項6】 分析器に接続されていて、分析器の動作
    を制御するコントローラを更に有することを特徴とする
    請求項5の漏れ検出装置。
  7. 【請求項7】 エンクロージャに連結されていて、エン
    クロージャ内に入れられた燃料棒を漏れ検査するときに
    エンクロージャを支持する支持フレームを更に有するこ
    とを特徴とする請求項1の漏れ検出装置。
  8. 【請求項8】 放射性核分裂生成物が漏れ出ている核燃
    料棒を個々に検出する漏れ検出方法において、燃料棒を
    エンクロージャ内で密封的に取り囲むことにより燃料棒
    を包囲し、エンクロージャに連結された流体循環回路を
    動作させることにより流体をエンクロージャを通って循
    環させ、流体が燃料棒からの漏れ核分裂生成物を運ぶよ
    うにし、流体と連絡状態にある検出器組立体を動作させ
    ることにより流体によって運ばれた漏れ核分裂生成物を
    検出することを特徴巣取る漏れ検出方法。
  9. 【請求項9】 支持フレームをエンクロージャに連結す
    ることによりエンクロージャを支持することを特徴とす
    る請求項8の漏れ検出方法。
JP7125936A 1994-04-25 1995-04-25 放射性核分裂生成物が漏れている核燃料棒を検出する漏れ検出方法及び装置 Ceased JPH0854492A (ja)

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