JPH0854405A - 動体検出方法及びその装置 - Google Patents

動体検出方法及びその装置

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JPH0854405A
JPH0854405A JP18967194A JP18967194A JPH0854405A JP H0854405 A JPH0854405 A JP H0854405A JP 18967194 A JP18967194 A JP 18967194A JP 18967194 A JP18967194 A JP 18967194A JP H0854405 A JPH0854405 A JP H0854405A
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magnetic
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JP18967194A
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Inventor
Yasushi Hattori
泰 服部
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ的な磁気の影響を抑制し、高い精度で
動体を検出できる動体検出方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 回転数検出対象となる自転車の前輪1の周縁
部に磁石2を取り付けると共に、ハンドルにコイルから
なる磁気センサ3を設け、前輪1の回転に伴い磁石2が
磁気センサ3の近傍を通過したときに、磁気センサ3に
よって磁石2が発生する磁束を検出して電気信号に変換
する。この際、磁気センサ3からは定常状態の電圧レベ
ルを基準として正方向の電圧レベルをもつパルスと負方
向の電圧レベルをもつパルスが瞬時的に出力されるの
で、磁気センサ3から出力される信号が定常状態のレベ
ルより所定値以下のレベルとなったときに、磁石2が磁
気センサ3の近傍を通過したと判定する。 【効果】 正方向の電圧レベルをもつパルスとなるノイ
ズの影響を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の回転等の動きを
磁気を利用して検出する動体検出方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物体の回転運動や摺動運動等にお
ける物体の動きを検出する方法として磁石を用いた方法
が知られている。この方法は、動く物体に磁石を取り付
けておき、コイル等の磁気センサによって磁石から発せ
られる磁束を検出することによって物体の動きを検出す
るものである。
【0003】例えば、軸を中心として回転する物体の回
転数等を測定する場合、図2に示すように、物体21の
周縁部に磁石22を取り付けると共に、物体21の周縁
部から回転半径方向の所定距離の位置にコイル23を設
けておく。これにより、物体21の回転に伴い、磁石2
2とコイル23との距離が最短となる位置Aを磁石22
が通過したときに、コイル23の両端にはレンツの法則
に基づいて図3に示すようなパルス状の起電力が発生す
る。ここで、コイル23の後段にコンパレータ等を設け
て所定の閾値Vth以上となる電圧レベルを有するパルス
を検出して、このパルスの数を数えれば物体21の回転
数を測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地球上
には地磁気が存在し、且つ種々の電気製品又はエンジン
等から発せられるノイズ的な磁気が存在する。これらの
ノイズ的な磁気が図4に示すように前述したコンパレー
タにおける閾値を越えると、該ノイズを検出してしま
い、誤動作を起こしてしまう。このため、磁気を用いた
動体検出における精度の向上を図ることができなかっ
た。
【0005】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、ノイ
ズ的な磁気の影響を抑制し、高い精度で動体を検出でき
る動体検出方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、検出対象となる物体の所定
位置に磁気発生手段を設けると共に、該物体の動きに伴
う前記磁気発生手段の通過を検出する位置に磁束検出手
段を配置し、前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近
傍を通過したときに、前記磁束検出手段によって前記磁
気発生手段が発生する磁束を検出すると共に電気信号に
変換し、前記電気信号に基づいて前記物体の動きを検出
する動体検出方法において、前記電気信号が定常状態の
レベルより所定値以下のレベルとなったときに、前記磁
気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したと判定
する動体検出方法を提案する。
【0007】また、請求項2では、検出対象となる物体
の所定位置に磁気発生手段を設けると共に、該物体の動
きに伴う前記磁気発生手段の通過を検出する位置に磁束
検出手段を配置し、前記磁気発生手段が前記磁束検出手
段の近傍を通過したときに、前記磁束検出手段によって
前記磁気発生手段が発生する磁束を検出すると共に電気
信号に変換し、前記電気信号に基づいて前記物体の動き
を検出する動体検出方法において、前記電気信号が定常
状態のレベルより所定値以下のレベルとなる状態と所定
値以上となる状態とが所定時間内に発生したときに、前
記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したと
判定する動体検出方法を提案する。
【0008】また、請求項3では、請求項1又は2記載
の動体検出方法において、前記物体は所定の軸を中心と
して回転する回転体であり、前記磁気発生手段は前記回
転体の中心軸以外の位置に設けられ、前記動体検出手段
の検出結果に基づいて前記回転体の回転数を算出する動
体検出方法を提案する。
【0009】また、請求項4では、検出対象となる物体
の所定位置に設けられた磁気発生手段と、該磁気発生手
段から発生する磁束を検出して電気信号に変換する磁束
検出手段とを備え、前記電気信号に基づいて前記物体の
動きを検出する動体検出装置において、前記磁束検出手
段の出力信号における定常状態のレベルより所定値以下
のレベルとなる信号成分を検出するレベル検出手段と、
該レベル検出手段の検出結果に基づいて、前記磁気発生
手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したことを判定す
る判定手段とを設けた動体検出装置を提案する。
【0010】また、請求項5では、検出対象となる物体
の所定位置に設けられた磁気発生手段と、該磁気発生手
段から発生する磁束を検出して電気信号に変換する磁束
検出手段とを備え、前記電気信号に基づいて前記物体の
動きを検出する動体検出装置において、前記磁束検出手
段の出力信号における定常状態のレベルより所定値以下
のレベルとなる信号成分を検出する第1のレベル検出手
段と、前記磁束検出手段の出力信号における定常状態の
レベルより所定値以上のレベルとなる信号成分を検出す
る第2のレベル検出手段と、前記第1のレベル検出手段
の検出結果と前記第2のレベル検出手段の検出結果との
所定時間内における論理積を求める演算手段と、該演算
手段の演算結果に基づいて、前記磁気発生手段が前記磁
束検出手段の近傍を通過したことを判定する判定手段と
を設けた動体検出装置を提案する。
【0011】また、請求項6では、請求項4又は5記載
の動体検出装置において、前記物体は所定の軸を中心と
して回転する回転体であり、前記磁気発生手段は前記回
転体の中心軸以外の位置に設けられ、前記動体検出手段
の検出結果に基づいて前記回転体の回転数を算出する回
転数算出手段を設けた動体検出装置を提案する。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の動体検出方法によれ
ば、検出対象となる物体の所定位置に磁気発生手段が設
けられると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発生手段
の通過を検出する位置にコイル等の磁束検出手段が設け
られる。これにより、前記磁気発生手段が前記磁束検出
手段の近傍を通過したときに、前記磁束検出手段によっ
て前記磁気発生手段が発生する磁束が検出されると共に
電気信号に変換されて出力される。ここで、前記磁気発
生手段のN極からS極に向かって放射状に磁束が発生し
ているので、前記物体の動きに伴って前記磁気発生手段
が前記磁束検出手段の近傍を通過する際、前記磁束検出
手段に入力される磁束密度が高まると共に瞬時的に該磁
束の方向が反転する。このため、レンツの法則により前
記磁束検出手段からは地磁気及び定量的なノイズ等によ
る定常状態の電圧レベルを基準として正方向の電圧レベ
ルをもつパルスと負方向の電圧レベルをもつパルスが瞬
時的に出力される。また、周囲環境における種々の電気
製品或いはエンジン等から発せられるノイズ的な磁気が
前記磁束検出手段によって検出されると、前記正方向の
電圧レベルをもつパルスとなって前記磁束検出手段から
出力されるので、これらのノイズ的な磁気による誤動作
を回避するために、前記磁束検出手段から出力される電
気信号が前記定常状態のレベルより所定値以下のレベル
となったときに、前記磁気発生手段が前記磁束検出手段
の近傍を通過したと判定される。
【0013】また、請求項2記載の動体検出方法によれ
ば、検出対象となる物体の所定位置に磁気発生手段が設
けられると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発生手段
の通過を検出する位置にコイル等の磁束検出手段が設け
られる。これにより、前記磁気発生手段が前記磁束検出
手段の近傍を通過したときに、前記磁束検出手段によっ
て前記磁気発生手段が発生する磁束が検出されると共に
電気信号に変換されて出力される。ここで、前記磁気発
生手段のN極からS極に向かって放射状に磁束が発生し
ているので、前記物体の動きに伴い前記磁気発生手段が
前記磁束検出手段の近傍を通過する際、前記磁束検出手
段に入力される磁束密度が高まると共に瞬時的に該磁束
の方向が反転する。このため、レンツの法則により前記
磁束検出手段からは地磁気及び定量的なノイズ等による
定常状態の電圧レベルを基準として正方向の電圧レベル
をもつパルスと負方向の電圧レベルをもつパルスが瞬時
的に出力される。また、周囲環境における種々の電気製
品或いはエンジン等から発せられるノイズ的な磁気が前
記磁束検出手段によって検出されると、前記正方向の電
圧レベルをもつパルスとなって前記磁束検出手段から出
力されるので、これらのノイズ的な磁気による誤動作を
回避するために、前記磁束検出手段から出力される電気
信号が定常状態のレベルより所定値以下のレベルとなる
状態と所定値以上となる状態とが所定時間内に発生した
ときに、前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を
通過したと判定される。
【0014】また、請求項3によれば、前記物体は所定
の軸を中心として回転する回転体であり、前記磁気発生
手段は前記回転体の中心軸以外の位置に設けられ、前記
動体検出手段の検出結果に基づいて前記回転体の回転数
が算出される。
【0015】また、請求項4記載の動体検出装置によれ
ば、検出対象となる物体の所定位置に磁気発生手段が設
けられると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発生手段
の通過を検出する位置にコイル等の磁束検出手段が設け
られる。これにより、前記物体の動きに伴って前記磁気
発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したときに、
前記磁束検出手段によって前記磁気発生手段が発生する
磁束が検出されると共に電気信号に変換されて出力され
る。ここで、前記磁気発生手段のN極からS極に向かっ
て放射状に磁束が発生しているので、前記物体の動きに
伴って前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通
過する際、前記磁束検出手段に入力される磁束密度が高
まると共に瞬時的に該磁束の方向が反転する。このた
め、レンツの法則により前記磁束検出手段からは地磁気
及び定量的なノイズ等による定常状態の電圧レベルを基
準として正方向の電圧レベルをもつパルスと負方向の電
圧レベルをもつパルスが瞬時的に出力される。また、周
囲環境における種々の電気製品或いはエンジン等から発
せられるノイズ的な磁気が前記磁束検出手段によって検
出されると、前記正方向の電圧レベルをもつパルスとな
って前記磁束検出手段から出力されるので、これらのノ
イズ的な磁気による誤動作を回避するために、レベル検
出手段により前記磁束検出手段から出力される電気信号
が定常状態のレベルより所定値以下のレベルとなる信号
成分が検出され、該検出結果に基づいて、判定手段によ
り前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過し
たことが判定される。
【0016】また、請求項5記載の動体検出装置によれ
ば、検出対象となる物体の所定位置に磁気発生手段が設
けられると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発生手段
の通過を検出する位置にコイル等の磁束検出手段が設け
られる。これにより、前記物体の動きに伴って磁気発生
手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したときに、前記
磁束検出手段によって前記磁石が発生する磁束が検出さ
れると共に電気信号に変換されて出力される。ここで、
前記磁気発生手段のN極からS極に向かって放射状に磁
束が発生しているので、前記磁気発生手段が前記磁束検
出手段の近傍を通過する際、前記磁束検出手段に入力さ
れる磁束密度が高まると共に瞬時的に該磁束の方向が反
転する。このため、レンツの法則により前記磁束検出手
段からは定常状態の電圧レベルを基準として正方向の電
圧レベルをもつパルスと負方向の電圧レベルをもつパル
スが瞬時的に出力される。さらに、該磁束検出手段の出
力信号における地磁気及び定量的なノイズ等による定常
状態のレベルより所定値以下のレベルとなる信号成分が
第1のレベル検出手段によって検出されると共に、前記
磁束検出手段の出力信号における定常状態のレベルより
所定値以上のレベルとなる信号成分が第2のレベル検出
手段によって検出される。また、周囲環境における種々
の電気製品或いはエンジン等から発せられるノイズ的な
磁気が前記磁束検出手段によって検出されると、前記正
方向の電圧レベルをもつパルスとなって前記磁束検出手
段から出力されるので、これらのノイズ的な磁気による
誤動作を回避するために、前記第1のレベル検出手段の
検出結果と前記第2のレベル検出手段の検出結果との所
定時間内における論理積が演算手段によって求められ、
該演算結果に基づいて、判定手段により前記磁気発生手
段が前記磁束検出手段の近傍を通過したことが判定され
る。
【0017】また、請求項6によれば、前記物体は所定
の軸を中心として回転する回転体であり、前記磁気発生
手段は前記回転体の中心軸以外の位置に設けられ、前記
動体検出手段の検出結果に基づいて、回転数算出手段に
より前記回転体の回転数が算出される。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す構成図
で、本発明の動体検出装置を用いた回転数測定装置を示
す構成図である。図において、1は自転車の前輪、2は
前輪1の周縁部に取り付けられた磁石、3はコイルから
なる磁気センサで、例えば自転車のハンドル等に取り付
けられている。4は増幅器で、磁気センサ3の出力信号
を増幅する。5はフィルタ回路、6はコンパレータで、
増幅器4の出力信号をフィルタ回路5を介して入力し、
この信号Va の電圧レベルと所定の基準電圧Vth1 の電
圧レベルとを比較し、信号Va の電圧レベルが基準電圧
Vth1 の電圧レベルよりも低いときにハイレベルの信号
を出力する。7は演算回路で、コンパレータの出力信号
P1を入力し、信号P1がハイレベルになった回数を計
数すると共に、この計数値を表示部8に表示させるため
の表示信号を出力する。
【0019】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を図5に示す波形図及び図6に基づいて説明する。回転
数検出対象となる自転車の前輪1の周縁部に磁石2が取
り付けられると共に、ハンドルに磁気センサ3が設けら
れているので、前輪1の回転に伴い磁石2が磁気センサ
3の近傍を通過したときに、磁気センサ3によって磁石
2が発生する磁束が検出されると共に電気信号に変換さ
れて出力される。
【0020】ここで、磁石2のN極からS極に向かって
放射状に磁束が発生しているので、前輪1の回転に伴い
磁石2が磁気センサ3の近傍を通過する際、図6に示す
ように磁気センサ3に入力される磁束密度が高まると共
に、磁気センサ3に入力される磁束の方向が瞬時的に反
転する。このため、レンツの法則により磁気センサ3か
らは地磁気や定量的なノイズ等による定常状態の電圧レ
ベルを基準として正方向の電圧レベルをもつパルスと負
方向の電圧レベルをもつパルスが瞬時的に出力される。
【0021】また、周囲環境における種々の電気製品或
いはエンジン等から発せられるノイズ的な磁気が磁気セ
ンサ3よって検出されると、前記正方向の電圧レベルを
もつパルスとなって磁気センサ3から出力されるので、
これらのノイズ的な磁気による誤動作を回避するため
に、磁気センサ3から出力される信号が定常状態のレベ
ルより所定値以下のレベルとなったときに、即ち信号V
a の電圧レベルが基準電圧Vth1 の電圧レベルを下回っ
たときに、磁石2が磁気センサ3の近傍を通過したと判
定している。
【0022】従って、通常正方向のレベルを有するノイ
ズ的な磁気の影響による誤動作を生ずることなく高い精
度をもって前輪1の回転数を測定することができる。
【0023】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図7は第2の実施例を示す構成図であり、第1の実施例
と同様の回転数測定装置を示すものである。図におい
て、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表しその説明を省略する。また、第1の実施例と
第2の実施例との相違点は、第1の実施例の構成に加え
てコンパレータ9と論理積回路10を設けた点にある。
【0024】即ち、増幅器4の出力信号Va はフィルタ
回路5を介してコンパレータ6及び9に入力される。コ
ンパレータ9は、入力した信号Va の電圧レベルと所定
の基準電圧Vth2 の電圧レベルとを比較し、信号Va の
電圧レベルが基準電圧Vth2の電圧レベルよりも高いと
きにハイレベルの信号を出力する。コンパレータ6及び
9の出力信号P2及びP3は論理積回路10に入力され
る。
【0025】論理積回路10は、R−Sフリップフロッ
プ回路10aとAND回路10bからなり、R−Sフリ
ップフロップ回路10aのセット端子Sにはコンパレー
タ9の出力信号P3が入力されて、リセット端子Rには
クロック信号CLKが入力されている。ここでクロック
信号CLKは、前輪1の1回転に要する時間を周期とし
てハイレベルのパルス信号が発生するものである。
【0026】また、AND回路10bの一方の入力端子
にはR−Sフリップフロップ10aの出力信号P4が入
力され、他方の入力端子にはコンパレータ6の出力信号
P2が入力されている。さらに、AND回路10bの出
力端子は演算回路7に入力されている。
【0027】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を図8に示す波形図に基づいて説明する。前輪1の回転
に伴い磁石2が磁気センサ3の近傍を通過したときに、
磁気センサ3によって磁石2が発生する磁束が検出さ
れ、磁気センサ3からは定常状態の電圧レベルを基準と
して正方向の電圧レベルをもつパルスと負方向の電圧レ
ベルをもつパルスが瞬時的に出力される。
【0028】また、通常は周囲環境における種々の電気
製品或いはエンジン等から発せられるノイズ的な磁気が
磁気センサ3によって検出されると、前記正方向の電圧
レベルをもつパルスとなって磁気センサ3から出力され
るが、論理積回路10によって所定時間内に前記正方向
のパルスと負方向のパルスが出力されたときにハイレベ
ルのパルス信号P5を出力しているので、これらのノイ
ズ的な磁気による誤動作を確実に回避することができ、
高い精度をもって前輪1の回転数を測定することができ
る。
【0029】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図9は、第3の実施例を示す構成図であり、第1の実施
例と同様の回転数測定装置を示すものである。図におい
て、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表しその説明を省略する。また、第1の実施例と
第3の実施例との相違点は、増幅器4の出力信号をフィ
ルタ回路5を通した後、アナログ/ディジタル(以下、
A/Dと称する)変換し、CPUを用いて前輪1の回転
数の測定を行うようにしたことにある。
【0030】即ち、フィルタ回路5の出力信号Va はA
/D変換器11に入力され、ディジタル信号に変換され
た後、CPU12に入力される。CPU12には回転数
測定処理のプログラムが格納されたROM13と処理デ
ータ格納用のRAM14及び表示部8が接続されてい
る。
【0031】次に、前述の構成よりなる第3の実施例の
動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。起
動するとCPU12は初期設定としてカウント値Cを0
に設定する(S1)と共にCPU12に備わるタイマー
をセットする(S2)。次いで、A/D変換器11から
データを入力し(S3)、このデータの示す電圧値Va
と予め設定されている基準電圧値Vth1 とを比較し電圧
値Va が基準電圧値Vth1 よりも小さいか否かを判定す
る(S4)。
【0032】この判定の結果、電圧値Va が基準電圧値
Vth1 以上のときは前記S3の処理に移行し、電圧値V
a が基準電圧値Vth1 よりも小さいときはカウント値C
に1を加算する(S5)。
【0033】次に、CPU12はタイマーの計時時間T
が所定の基準時間Tcon に到ったか否かを判定し(S
6)、計時時間Tが基準時間Tcon に到っていないとき
は前記S3の処理に移行する。また、計時時間Tが基準
時間Tcon に到ったときは、カウント値Cを計時時間T
によって除算して前輪1の回転数Rを算出し(S7)、
この回転数Rを表示部8に表示する(S8)。
【0034】この後、CPU12はカウント値Cを0に
設定する(S9)と共に、タイマーをセットして(S1
0)、前記S3の処理に移行する。
【0035】前述した第3の実施例によれば、CPU1
2によって信号Va の電圧レベルが基準電圧Vth1 の電
圧レベルを下回ったときに、磁石2が磁気センサ3の近
傍を通過したと判定しているので、周囲環境における種
々の電気製品或いはエンジン等から発せられるノイズ的
な磁気が磁気センサ3よって検出されても、これらのノ
イズは前記正方向の電圧レベルをもつパルスとなって磁
気センサ3から出力されるため、ノイズ的な磁気による
誤動作を生ずることなく高い精度をもって前輪1の回転
数を測定することができる。さらに、前述した第1及び
第2の実施例に比べて部品点数を削減することができ装
置の小型化を図ることができる。
【0036】尚、前述した第1乃至第3の実施例では本
発明を自転車の前輪の回転数測定装置に適用したがこれ
に限定されることはなく、自動車のタイヤの回転、エン
ジンの回転等の回転体の回転数などの計測は勿論のこ
と、摺動運動によって開閉するドアの開閉数等の検出に
も容易に適用することができる。
【0037】また、本実施例では磁気センサ3としてコ
イルを用いたがこれに限定されることはない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の動体検出方法によれば、磁束検出手段から出力され
る電気信号が定常状態のレベルより所定値以下のレベル
となったときに、物体の動きに伴って磁気発生手段が前
記磁束検出手段の近傍を通過したと判定しているので、
ノイズ的な磁気による誤動作を生ずることなく高い精度
をもって前記物体の動きを検出することができる。
【0039】また、請求項2記載の動体検出方法によれ
ば、磁束検出手段から出力される電気信号が定常状態の
レベルより所定値以下のレベルとなる状態と所定値以上
となる状態とが所定時間内に発生したときに、前記物体
の動きに伴い磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を
通過したと判定されるので、ノイズ的な磁気による誤動
作を生ずることなく高い精度をもって前記物体の動きを
検出することができる。
【0040】また、請求項3記載の動体検出方法によれ
ば、動体検出手段の検出結果に基づいて前記回転体の回
転数が算出されるので、ノイズ的な磁気による誤動作を
生ずることなく高い精度をもって前記回転体の回転数を
検出することができる。
【0041】また、請求項4記載の動体検出装置によれ
ば、磁束検出手段から出力される電気信号が定常状態の
レベルより所定値以下のレベルとなったときに、レベル
検出手段及び動体検出手段により、物体の動きに伴って
磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したと判
定しているので、ノイズ的な磁気による誤動作を生ずる
ことなく高い精度をもって前記物体の動きを検出するこ
とができる。
【0042】また、請求項5記載の動体検出装置によれ
ば、磁束検出手段から出力される電気信号が定常状態の
レベルより所定値以下のレベルとなる状態と所定値以上
となる状態とが所定時間内に発生したときに、前記物体
の動きに伴って磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍
を通過したと判定されるので、ノイズ的な磁気による誤
動作を生ずることなく高い精度をもって前記物体の動き
を検出することができる。
【0043】また、請求項6記載の動体検出装置によれ
ば、動体検出手段の検出結果に基づいて前記回転体の回
転数が算出されるので、ノイズ的な磁気による誤動作を
生ずることなく高い精度をもって前記回転体の回転数を
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図
【図2】従来例を説明する構成図
【図3】従来例を説明する波形図
【図4】従来例の問題点を説明する波形図
【図5】本発明の第1の実施例の動作を説明する波形図
【図6】本発明の第1の実施例の動作を説明する図
【図7】本発明の第2の実施例を示す構成図
【図8】本発明の第2の実施例の動作を説明する波形図
【図9】本発明の第3の実施例を示す構成図
【図10】本発明の第3の実施例の動作を説明するフロ
ーチャート
【符号の説明】
1…自転車の前輪、2…磁石、3…磁気センサ、4…増
幅器、5…フィルタ回路、6…コンパレータ、7…演算
回路、8…表示部、9…コンパレータ、10…論理積回
路、10a…R−Sフリップフロップ、10b…AND
回路、11…A/D変換器、12…CPU、13…RO
M、14…RAM。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象となる物体の所定位置に磁気発
    生手段を設けると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発
    生手段の通過を検出する位置に磁束検出手段を配置し、
    前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過した
    ときに、前記磁束検出手段によって前記磁気発生手段が
    発生する磁束を検出すると共に電気信号に変換し、前記
    電気信号に基づいて前記物体の動きを検出する動体検出
    方法において、 前記電気信号が定常状態のレベルより所定値以下のレベ
    ルとなったときに、前記磁気発生手段が前記磁束検出手
    段の近傍を通過したと判定することを特徴とする動体検
    出方法。
  2. 【請求項2】 検出対象となる物体の所定位置に磁気発
    生手段を設けると共に、該物体の動きに伴う前記磁気発
    生手段の通過を検出する位置に磁束検出手段を配置し、
    前記磁気発生手段が前記磁束検出手段の近傍を通過した
    ときに、前記磁束検出手段によって前記磁気発生手段が
    発生する磁束を検出すると共に電気信号に変換し、前記
    電気信号に基づいて前記物体の動きを検出する動体検出
    方法において、 前記電気信号が定常状態のレベルより所定値以下のレベ
    ルとなる状態と所定値以上となる状態とが所定時間内に
    発生したときに、前記磁気発生手段が前記磁束検出手段
    の近傍を通過したと判定することを特徴とする動体検出
    方法。
  3. 【請求項3】 前記物体は所定の軸を中心として回転す
    る回転体であり、前記磁気発生手段は前記回転体の中心
    軸以外の位置に設けられ、前記動体検出手段の検出結果
    に基づいて前記回転体の回転数を算出することを特徴と
    する請求項1又は2記載の動体検出方法。
  4. 【請求項4】 検出対象となる物体の所定位置に設けら
    れた磁気発生手段と、該磁気発生手段から発生する磁束
    を検出して電気信号に変換する磁束検出手段とを備え、
    前記電気信号に基づいて前記物体の動きを検出する動体
    検出装置において、 前記磁束検出手段の出力信号における定常状態のレベル
    より所定値以下のレベルとなる信号成分を検出するレベ
    ル検出手段と、 該レベル検出手段の検出結果に基づいて、前記磁気発生
    手段が前記磁束検出手段の近傍を通過したことを判定す
    る判定手段とを設けたことを特徴とする動体検出装置。
  5. 【請求項5】 検出対象となる物体の所定位置に設けら
    れた磁気発生手段と、該磁気発生手段から発生する磁束
    を検出して電気信号に変換する磁束検出手段とを備え、
    前記電気信号に基づいて前記物体の動きを検出する動体
    検出装置において、 前記磁束検出手段の出力信号における定常状態のレベル
    より所定値以下のレベルとなる信号成分を検出する第1
    のレベル検出手段と、 前記磁束検出手段の出力信号における定常状態のレベル
    より所定値以上のレベルとなる信号成分を検出する第2
    のレベル検出手段と、 前記第1のレベル検出手段の検出結果と前記第2のレベ
    ル検出手段の検出結果との所定時間内における論理積を
    求める演算手段と、 該演算手段の演算結果に基づいて、前記磁気発生手段が
    前記磁束検出手段の近傍を通過したことを判定する判定
    手段とを設けたことを特徴とする動体検出装置。
  6. 【請求項6】 前記物体は所定の軸を中心として回転す
    る回転体であり、前記磁気発生手段は前記回転体の中心
    軸以外の位置に設けられ、前記動体検出手段の検出結果
    に基づいて前記回転体の回転数を算出する回転数算出手
    段を設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の動体
    検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114814272A (zh) * 2022-06-28 2022-07-29 四川新川航空仪器有限责任公司 一种磁转速传感器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114814272A (zh) * 2022-06-28 2022-07-29 四川新川航空仪器有限责任公司 一种磁转速传感器
CN114814272B (zh) * 2022-06-28 2022-12-16 四川新川航空仪器有限责任公司 一种磁转速传感器

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