JPH0854355A - 透明物品の検査装置 - Google Patents

透明物品の検査装置

Info

Publication number
JPH0854355A
JPH0854355A JP7159839A JP15983995A JPH0854355A JP H0854355 A JPH0854355 A JP H0854355A JP 7159839 A JP7159839 A JP 7159839A JP 15983995 A JP15983995 A JP 15983995A JP H0854355 A JPH0854355 A JP H0854355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
article
transparent article
transparent
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7159839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2895773B2 (ja
Inventor
Mitsuhiro Minami
充弘 南
Takayuki Ando
隆之 安藤
Tsutomu Inaoka
力 稲岡
Kaoru Nakatsuji
薫 中辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP7159839A priority Critical patent/JP2895773B2/ja
Publication of JPH0854355A publication Critical patent/JPH0854355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2895773B2 publication Critical patent/JP2895773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡易な画像処理手段を用いて、透明物品
の如く反射光を利用できない対象物の光学検査を行う検
査装置を提供すること。 【構成】横断面が円形状である透明物品の不良を判別す
る装置であって、該透明物品の直径よりも狭い範囲に散
乱光を投光する照明装置と、該照明装置の光軸上に位置
して透明物品を透過した光を撮像するイメージセンサ
と、該イメージセンサから出力される画像信号を処理す
る画像処理手段からなる透明物品の検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明カプセルのよう
に、透明あるいは半透明隔壁に液体等を封入した透明物
品の、変形、傷、汚れなどの外観不良や、気泡、異物な
どの混入による内部不良を自動的に検出する検査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】医薬カプセル等の検査を高速に行うため
には、高速搬送を行う搬送手段と、検査対象物に応じた
最適な照明手段、そして不良を検出するための画像処理
手段が必要であり、特にラインセンサカメラを用いて高
速外観検査を行う場合、その走査周期が短いため、適切
な照明が必要である。
【0003】例えば、高速搬送下で検査を行うための照
明装置としては、先に本出願人が特開昭63−5345
2号公報に開示したものがある。該照明装置の構成を図
6に基づいて説明する。これは光源7a,7b、この光
源7a,7bの前面に一方端である受光部6a,6bを
配設し、複数に分岐した他方端である投光部5a,5b
を透明物品1に向けて配設した光ファイバ束4a,4
b、前記投光部5a,5bと透明物品1との間に設けた
拡散透過性部材2とからなる照明装置であり、該拡散透
過性部材2の上部に設けたスリットSを通して、その上
方に設けたイメージセンサ8により透明物品1を撮像す
る。かかる照明装置では、光源7の熱影響を透明物品1
に与えることなく、透明物品1の表面を高輝度に照明す
ることができる。また拡散透過性部材2により、光の方
向性を様々に拡散させることで、検査に適した均質な照
明を作り出すことができる。
【0004】一方、本出願人は先にカプセル等の小物物
品を高速に搬送しながら外観検査する装置を、特公平5
−65405号公報にて提案した。これは、吸気口とな
るスリットと、このスリットの両側を走行するエンドレ
スベルトを主要な構成として、小物物品を吸引しながら
エンドレスベルトによって高速搬送し、テレビジョンカ
メラを用いて種々の角度から小物物品の外観を検査する
装置である。
【0005】一方、検査対象物が透明である事を利用
し、検査対象物の透過光を直接撮像する方法としては、
例えば、光源の前面に拡散透過性部材を配置し、透明検
査対象物の透過光を撮像装置で撮像するものが知られて
いる。この方法の場合、検査対象物に不良があると、そ
の部分で光が吸収または散乱し、検査対象物の透過光を
撮像すると不良部が他の部分より暗くなり、不良部が
「暗欠陥」として検出できる。
【0006】また、透明円筒状検査対象物の検査方法と
して、特開平4ー60448号公報に記載のものが公知
である。これはライン状照明装置によって間接光を含む
光を検査対象物に照明し、その透過光をCCDカメラで
受光するものである。カメラはほとんどの場合直接光を
受光するが、間接光領域に不良があるとその散乱光が受
光される。よって、画像処理装置は、CCDカメラで受
光した全画像データの内で直接光による画像データを除
き、間接光領域の画像データについて不良検出を行うこ
とにより、間接光領域に不良があると、カメラで散乱光
が受光されるので「明欠陥」として検出できるというも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透明物
品を検査対象物とした場合、反射光を用いる特開昭63
−53452号公報や特公平5−65405号公報に開
示された装置では光が該検査対象物を透過してしまうの
で表面からの反射光が得られず、イメージセンサによる
検査はできなかった。また、透過光を利用するもので
も、単に透過光を撮像したのでは、透明物品を透過した
光と、背景部分の光とを区別するための手段が必要であ
り画像処理手段が大型化するという問題点があった。
【0008】これは特開平4−60448号公報に開示
された散乱光を撮像する方法においても同様で、撮像デ
ータの中から、直接光による撮像データを除く必要があ
るので、画像処理部での処理が大型化する問題があり、
加えて、間接光領域にある不良の散乱光を捉えて不良の
検出を行うため、黒点不良や異物付着不良などのよう
に、不良部で光を吸収し散乱光を生じない不良の検出が
不可能であるという問題点があった。
【0009】更に、透過光を用いた検知装置によって横
断面が円形状の対象物の検査を行う場合、検査対象物の
中央部と周辺部とで透過光量に違いが生じ、図8に示す
ように周辺部の映像が中央部より暗くなる。そして、透
明物品1に不良30a,30bがある場合、撮像データ
は、不良30a,30bの部分にて凹部を有する波形と
なるが、周辺部の不良30bは変化量が相対的に少なく
なって特徴抽出が困難であり、中央部の不良30aと比
べて周辺部の不良30bは検出精度が低下する問題があ
り、また、透明物品1の周辺部の映像が暗いため、透明
物品1外周のエッジ抽出が困難となり、形状測定が不安
定となるという問題点もあった。
【0010】本発明は、これら問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、 背景光の処理手段を持た
ない比較的簡易な画像処理手段を用いて、透明物品の如
く反射光を利用できない対象物の光学検査を行い、 検査
対象物に存在する傷不良や表面荒れ不良などのように不
良部分で光が散乱される不良をはじめ、黒点不良や異物
不良などのように不良部分で光が吸収される不良をも検
出する透明物品の検査装置を提供することにあり、また
他の目的は不良が中央部あるいは周辺部どちらの位置に
存在しても位置の影響を受けない透明物品の検査装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、横断面が円形
状である透明物品の不良を判別する装置であって、該透
明物品の直径よりも狭い範囲に拡散光を投光する照明装
置と、該照明装置の光軸上に位置して透明物品を透過し
た光を撮像するイメージセンサと、該イメージセンサか
ら出力される画像信号を処理する画像処理手段からなる
透明物品の検査装置であり、また、他の発明は、該イメ
ージセンサの前面に偏光板を有する透明物品の検査装置
である。
【0012】
【作用】本検査装置では、特定の照明装置を用いて横断
面が円形状である透明物品の透過光を撮像するため、透
明物品の一部を投光してもレンズ効果により全体が照明
され、検査に必要な十分な光量を得ることができる。そ
して、検査対象物に、傷、変形、汚点付着などの外観不
良や、異物混入などの内部不良が存在した場合、その不
良部においては光が吸収又は散乱を受けるため、撮像装
置にて検査対象物を撮像すると、該不良部において画像
信号が変化し、不良品と良品の判別が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の第1の発明を示す説明図で
あって、同時に透明物品1内における光の進路を示す。
すなはち図1において、1は内部に透明液体を封入した
横断面が円筒状の透明カプセル、8はイメージセンサを
示す。また、2は拡散透過性部材、3は遮光板、4は光
ファイバ束、5は投光部、6は受光部、7は光源を示し
これらより照明装置Lが構成されている。
【0014】先ず、照明装置Lについて説明する。本実
施例では、光源7は集光性の高い高輝度ランプであり、
これにより光ファイバ束4に効率よく光を入光させるこ
とができる。光源7の前面には、光ファイバ束4の一方
端である受光部6が配設され、他方端である投光部5よ
り冷光が投光される。
【0015】光ファイバ束4は、光源7からの光を減衰
させることなく高輝度な状態で、投光部5まで導くため
のものであって、多数本の光ファイバを束ねて構成され
るものである。
【0016】拡散透過性部材2は、投光部5より発せら
れた光を拡散させて拡散光に変換するもので、乳白樹脂
板、スリガラス板、ビーム整形板等を用いることができ
る。遮光板3は、照明装置Lより投光される散乱光の投
光幅dを調整するもので、本実施例では拡散透過性部材
2の投光部5側に配置されているが、透明物品1側に配
置されていても良い。ただ投光幅dは、透明物品1の直
径より小さいことが必要である。すなはち、投光幅dが
該直径よりも大きくなると、後述の如くイメージセンサ
8の出力信号が複雑となり、後の判別処理が困難となる
からである。また、拡散透過性部材2と透明物品1の距
離l1は短い方が良い。すなはち、距離l1が長い場
合、透明物体1に入射する光が検査平行面Bに対して垂
直に近い角度のみとなる。そのため、透明物品1内での
光の屈折、散乱が小さくなり検査部位が減少するおそれ
が生ずる。
【0017】以上の如き装置において、光源7より出た
光は、拡散透過性部材2によってあらゆる角度の光を持
つ拡散光となり拡散透過性部材2より放射される。そし
て、拡散透過性部材2の投光面は、遮光板によって投光
幅dが、透明物品の直径rより小さく設定されてスリッ
ト状となっており、投光面の光が背景光としてイメージ
センサに直接進入することはない。また、イメージセン
サ8に入射する光Iに限って図示すると、透明物品1と
イメージセンサ8との距離l2が透明物品1の直径dに
対して小さいため、図1の矢印の如く近似平行光とな
る。そして、光は透明物品1の内部を屈折して通過する
ので一種のレンズ効果を生じて、イメージセンサ8側か
ら見た場合透明物品1の大部分が照明される。尚、本発
明の検査対象となる透明物品1は、その横断面が円形状
のもの、例えば球体やカプセル等の円筒状のものであっ
て前記レンズ効果を生ずるものである。
【0018】更に、透明物品1が移動して検査位置に位
置しない場合には、拡散透過性部材2の直接光がイメー
ジセンサ8に到達しないよう、偏光板を用いることもで
きる。すなはち、拡散透過性部材2と透明物品1の間に
第1偏光板9aを、透明物品1とイメージセンサ8の間
に第2偏光板9bを配設し、第1偏光板9aと第2偏光
板9bとは分子配列が互いに直角となるように配置す
る。このように偏向板9a,9bを用いることによっ
て、透明物品1が検査位置に無いとき、第1偏光板9a
によって偏光された光は第2偏光板9bにより遮断さ
れ、イメージセンサ8には到達しない。これに対して、
透明物品1が検査位置にあるときは、第1偏光板9aに
よって偏光された光は透明物品1を通過した後、偏光角
度が様々に変わり、第2偏光板9bを通過するものが存
在するため、イメージセンサ8にその画像が捉えられ
る。このため、透明物品1が検査位置にないときの光を
除き、透明物品1の透過光のみをイメージセンサ8で捉
えることができるため、後述する画像処理を簡易に行な
うことができる。
【0019】また、拡散透過性部材を通過した光の偏光
角度は振動方向に偏りのないものであるが、透明物品を
透過する際、その中央部を通過した光と、周辺部を通過
した光とでは、異なった振動方向の偏りを有したものと
なる。よって、図9に示すように、偏光板9cをイメー
ジセンサ8の前面に設けて、周辺部の光の透過量と中央
部を通過する光の減少量とのバランスをとり、透明物品
1の中央部の透過光と周辺部の透過光との光量差を減少
させる如く偏光角度の設定を行うことにより、全体の透
過光量は減少するものの中央部の透過光と周辺部の透過
光との光量差が少なくなって、後述の如く検査精度を向
上せしめることが可能となる。
【0020】イメージセンサ8は、1次元または2次元
のCCDデバイス等を用いることができ、透過した光量
に応じて出力値が変化するものであれば特に限定されな
い。
【0021】画像処理手段は、イメージセンサ8の出力
値から、透明物品1の存在とその良否を判別するもので
ある。該手段の詳細について、イメージセンサ8に入力
された映像と走査位置Dにおける1次元出力値を示した
説明図である図5を用いて説明する。図5(1)は、本
発明の検査装置において、イメージセンサ8に入射する
光と該入射光に対応して出力される信号を示すものであ
る。同図において、透明物品1の存在する部分は均等に
明るく、その他の背景部分は暗くなっているので、透明
物品1の部分のみで信号が出力され、また透明物品1に
傷51が存在すればその部分で明確にレベルが落ち込む
ため、公知の画像信号処理手段を用いて傷の判別を行う
ことができる。
【0022】一方、図5(2)は、本発明とは異なり単
に透明物品1の背後から照明を行った場合のイメージセ
ンサ8に入射する光と該入射光に対応して出力される信
号を示すものである。図5(2)の場合、透明物品1の
端部で、レベルの変化が生じるのでこれを検知する画像
処理手段を用いて透明物品1の認識を行うこともできる
が、画像信号処理手段は複雑化し、更に傷51に起因し
て発生したレベル変化と端部でのレベル変化を分別する
手段も必要である。
【0023】さて、本発明では、透明物品1の横断面が
円形状であるため、前述の如く、中央部の不良と比べて
周辺部の不良は検出精度が低下し、更に透明物品1の周
辺部の映像が暗いため、外周のエッジ抽出が困難とな
り、形状測定が不安定となり勝ちである。よって、前述
の如く、イメージセンサ8の前面に偏光板9cを設け、
偏光角度を設定することにより、得られる画像信号は図
10の(A)に示す如く、エッジ付近の信号がなだらか
であってその微分出力が緩やかピークを示すものから、
(B)に示す如くエッジ付近の信号も顕著なものとなっ
て、微分により明確なパルス信号を得ることができる。
更に、エッジ付近の信号が顕著なものとなることから、
不良部分を有する映像信号の微分信号も、図11(A)
に示すものから(B)に示す如きものとなって、周辺部
に存在する不良であっても顕著なピークを得ることがで
きる。
【0024】次に、本実施例で用いた画像処理装置につ
いて説明する。まず撮像装置で撮像した映像信号を、増
幅・フィルタ回路に通すことで映像信号の増幅および雑
音除去を行い、さらに微分回路に通すことで画像中の特
異点に対応した特徴信号を得る。そしてこの特徴信号を
正負微分レベルコンパレータで分別して不良部分の判断
を行う。
【0025】すなはち、透明物品の走査位置に不良が存
在しない場合、ライン型CCDカメラの映像信号は図1
0(B)のように略台形波形となる。この映像信号を微
分した微分信号は透明物品のエッジである映像信号の前
縁と後縁の部分にパルスが現れ、正負微分レベルコンパ
レータの出力は映像信号の前縁と後縁に対応してパルス
(Hレベル)が現れる。このパルスは透明物品の外周部
分であるエッジの位置を現しているため、このパルスの
位置や間隔等を管理することにより透明物品の幅異状不
良や湾曲不良などの形状不良の検査を行うことが出来
る。
【0026】またライン型CCDカメラによる透明物品
の走査位置に黒点不良や傷不良などが存在する場合、ラ
イン型CCDカメラの映像信号は図11(B)に示すよ
うに、不良の存在に対応して凹部を有する波形となる。
この映像信号を微分した微分信号にも、映像信号の前縁
と後縁を示すパルスが現れるが、それ以外に他のパルス
も現れる。これが不良の存在を示すものとなるので、パ
ルスの数やパルス間隔等を監視することで、不良の判断
を行うことができる。
【0027】次に、第1の発明に更に搬送手段を付加し
た第2の発明について説明する。図2は、第2の発明に
関する第1の実施例(以下、第1の実施例という)に関
するもので、搬送方向から見た第2の発明の主要部を示
す縦断面図、図3は同平面図であり、本実施例では、該
搬送手段として、特公平5−65405号公報に記載さ
れた吸着搬送装置を使用した。図2において、Tは吸着
搬送装置を示し、該吸着搬送装置Tは、互いに対向する
状態で固定された一対のスリット板10a,10bと、
スリット板10a,10bの端縁間に形成されたガイド
レール11a,11bと、ガイドレール11a,11b
の夫々に案内されて走行するエンドレス丸ベルト12
a,12bと、スリット板10a,10b下部に形成さ
れた負圧室13、負圧室13に接続された吸気口14、
吸気口14に接続した吸引ポンプ15によって構成され
た吸引手段からなる。
【0028】そしてエンドレス丸ベルト12a,12b
間には、透明物品1の直径よりも小さな間隙16が形成
されており、この間隙16に吸引手段により生じた負圧
をもって透明物品1を吸引することにより所定位置にセ
ンタリングを行い、次いでエンドレス丸ベルト12a,
12bを駆動することにより吸着搬送を行うのである。
【0029】本実施例では、かかる吸引搬送装置Tによ
り搬送されている透明物品1を、所定位置に固定された
照明装置L、イメージセンサ8、拡散透過性部材2、遮
光板3からなる第1の発明の検査装置によって検査す
る。ここで、投光部5から投光されイメージセンサ8に
至る光軸Aを水平方向に対し傾けると、複数の方向から
の検査が可能となり、以下に説明する第2の実施例の装
置と組み合わせることによって透明物品1の実質的に全
面を検査することが可能となる。
【0030】次に、吸引搬送装置T内部に、拡散透過性
部材2を設けた第2の発明に関する第2の実施例(以
下、第2の実施例という)を、搬送方向から見た同実施
例の主要部を示す縦断面図である図4に基づいて説明す
る。第2の実施例は、図4に示すように、吸引搬送装置
T内部のエンドレス丸ベルト12a、12bの下方に拡
散透過性部材2が配設され、イメージセンサ8、透明物
品1、拡散透過性部材2とを結ぶ光軸A1と、投光部
5、受光窓17とを結ぶ光軸A2との交点の位置に、反
射ミラー18が45度の角度で配設されており、受光窓
17は、負圧室13内部を負圧に保ちつつ、投光部5か
らの光を吸引搬送装置Tへ導くためのものであって投光
部5の前面に配置される。また、他の構成は第1の実施
例と同様である。
【0031】第2の実施例は前述の如く、例えば第1の
実施例と組み合わせると透明物品1の実質的に全面を検
査することが可能である。すなはち、第1の実施例にお
ける光軸Aの垂直方向に対する傾きθを60度に設定
し、照明装置Lとイメージセンサ8との組み合わせを垂
直方向の左右に2組設けた装置(図2では一組のみ記載
した)と、第2の実施例の装置とを搬送ライン上に設け
ると、透明物品1を回転させずともその全面を検査する
ことができる。
【0032】かかる構成を取った検査装置の全体を、第
3の発明としてその概略正面図である図7に示す。同図
において、19は透明物品を収納するホッパ、20はバ
イブレータ、21は透明物品1を一列に整列させて送り
出す整流機構、22はベルトコンベア、23は第1の吸
引搬送装置、24は第2の吸引搬送装置、25は検査結
果に応じて不良品又は良品のいずれかを選別する選別機
構を示す。そして本実施例では、ホッパ19より定量供
給された透明物品1は一列に整列され、その上部を第1
の吸引搬送装置23により吸着されながら搬送される。
【0033】この際、その搬送ライン上に、第2の実施
例に相当する第2の検査装置26aと、第1の実施例に
相当する第1の検査装置27aとを順次配置し、第2の
検査装置26aでは、透明物品1の下部より垂直方向に
対し60度傾いた角度で進行方向の前後から投光とイメ
ージセンサ8による撮像を行い、第1の検査装置27a
では、透明物品1の下部より垂直方向に投光とイメージ
センサ8による撮像を行う。
【0034】更に、第1の吸引搬送装置23に接続され
た第2の吸引搬送装置24では、第1の吸引搬送機構2
3とは反対の透明物品1の下部を吸着しながら搬送が行
われ、その搬送ライン上に、第1の実施例に相当する第
1の検査装置26bと、第2の実施例に相当する第2の
検査装置27bとを順次配置し、前記の第1の搬送装置
23と同様に、こんどは透明物品1の異なる側面の検査
を行う。そして、これらの検査結果の総てを総合し、そ
の結果により選別機構25を作動させて、良品と不良品
の選別を行う。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、透過光を用いて検査を
行うことにより、透明ソフトカプセル等のような透明物
品の、変形、傷、汚点付着など傷不良や表面荒れ不良な
どのように不良部分で光が散乱される外観不良や、黒点
不良や異物不良などのように不良部分で光が吸収される
内部不良を、検査対象物以外の映像が出ないので比較的
簡易な画像処理手段で確実に自動検査することができ
る。
【0036】また、吸引搬送装置と組み合わせることに
よって、高速に検査を行うことができ、複数の照明装置
とイメージセンサを組み合わせることによって透明物品
の略全面を検査して精度を高めることができる。
【0037】更に、イメージセンサの前面に偏光板を設
けることにより、不良が中央部あるいは周辺部どちらの
位置に存在しても位置の影響を受けず高精度に検出を行
うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】第2の発明の一実施例の主要部を示す縦断面図
である。
【図3】図2の実施例の平面図である。
【図4】第2の発明の他の実施例の主要部を示す縦断面
図である。
【図5】イメージセンサに入力された映像と対応する出
力値を示した説明図である。
【図6】従来の照明装置の説明図である。
【図7】第3の発明の一実施例の概略正面図である。
【図8】検査対象物の透過光量の説明図である。
【図9】第4の発明の一実施例を示す平面図である。
【図10】偏光板による画像信号の変化を示す説明図で
ある。
【図11】偏光板による画像信号の微分信号の変化を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 透明物品 2 拡散透過性部材 3 遮光板 4 光ファイバ束 5 投光部 6 受光部 7 光源 8 イメージセンサ 9 偏光板 L 照明装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 1/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面が円形状である透明物品の不良を
    判別する装置であって、該透明物品の直径よりも狭い範
    囲に拡散光を投光する照明装置と、該照明装置の光軸上
    に位置して透明物品を透過した光を撮像するイメージセ
    ンサと、該イメージセンサから出力される画像信号を処
    理する画像処理手段からなる透明物品の検査装置。
  2. 【請求項2】 透明物品を吸着して移送する搬送手段を
    用いて、透明物品を移送しながら検査を行う請求項1記
    載の透明物品の検査装置。
  3. 【請求項3】 複数の照明装置と複数のイメージセンサ
    により、透明物品の実質的に全面を検査する請求項2記
    載の透明物品の検査装置。
  4. 【請求項4】 イメージセンサの前面に偏光板を有する
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の透明物品の検査
    装置。
JP7159839A 1994-06-09 1995-06-02 透明物品の検査装置 Expired - Lifetime JP2895773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7159839A JP2895773B2 (ja) 1994-06-09 1995-06-02 透明物品の検査装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15280794 1994-06-09
JP6-152807 1994-06-09
JP7159839A JP2895773B2 (ja) 1994-06-09 1995-06-02 透明物品の検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0854355A true JPH0854355A (ja) 1996-02-27
JP2895773B2 JP2895773B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=26481618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7159839A Expired - Lifetime JP2895773B2 (ja) 1994-06-09 1995-06-02 透明物品の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2895773B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105092589A (zh) * 2015-07-07 2015-11-25 东北大学 一种胶囊头缺陷检测方法
JP6132322B1 (ja) * 2015-12-10 2017-05-24 上野精機株式会社 外観検査装置
CN114062368A (zh) * 2021-11-04 2022-02-18 福建恒安集团有限公司 一种影像检测平台检验方法
CN114384089A (zh) * 2022-03-25 2022-04-22 高视科技(苏州)有限公司 检测智能显示屏的系统、方法及可读存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254646U (ja) * 1975-10-17 1977-04-20
JPS61209126A (ja) * 1985-03-13 1986-09-17 Kyoraku Co Ltd 中空成形方法
JPS6259608U (ja) * 1985-09-30 1987-04-13
JPH0199992A (ja) * 1987-10-14 1989-04-18 Kirin Brewery Co Ltd 壜検査用照明装置
JPH03297726A (ja) * 1990-04-14 1991-12-27 Matsushita Electric Works Ltd 物品の回転保持装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254646U (ja) * 1975-10-17 1977-04-20
JPS61209126A (ja) * 1985-03-13 1986-09-17 Kyoraku Co Ltd 中空成形方法
JPS6259608U (ja) * 1985-09-30 1987-04-13
JPH0199992A (ja) * 1987-10-14 1989-04-18 Kirin Brewery Co Ltd 壜検査用照明装置
JPH03297726A (ja) * 1990-04-14 1991-12-27 Matsushita Electric Works Ltd 物品の回転保持装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105092589A (zh) * 2015-07-07 2015-11-25 东北大学 一种胶囊头缺陷检测方法
JP6132322B1 (ja) * 2015-12-10 2017-05-24 上野精機株式会社 外観検査装置
JP2017106824A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 上野精機株式会社 外観検査装置
CN114062368A (zh) * 2021-11-04 2022-02-18 福建恒安集团有限公司 一种影像检测平台检验方法
CN114062368B (zh) * 2021-11-04 2024-03-19 福建恒安集团有限公司 一种影像检测平台检验方法
CN114384089A (zh) * 2022-03-25 2022-04-22 高视科技(苏州)有限公司 检测智能显示屏的系统、方法及可读存储介质
CN114384089B (zh) * 2022-03-25 2022-05-31 高视科技(苏州)有限公司 检测智能显示屏的系统、方法及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2895773B2 (ja) 1999-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7551274B1 (en) Defect detection lighting system and methods for large glass sheets
US7369240B1 (en) Apparatus and methods for real-time adaptive inspection for glass production
US5085510A (en) Pharmaceutical tablet vision inspection system
JPH0711494B2 (ja) 透光性容器の検査方法
US20100085426A1 (en) Machine for Inspecting Glass Containers
US20080094618A1 (en) Machine for inspecting glass containers
JPS58219441A (ja) 凸面体の表面欠陥検査装置
US20080116358A1 (en) Machine for inspecting glass containers
JP2015040835A (ja) 透明板状体の欠点検査装置及び欠点検査方法
JP3205511B2 (ja) シール検査装置
JP2002062267A (ja) 欠点検査装置
US7541572B2 (en) Machine for inspecting rotating glass containers with light source triggered multiple times during camera exposure time
JP5542367B2 (ja) 外観検査装置及び外観検査用の光学装置
JPH07218451A (ja) 光学式鋼板表面検査装置
JP3677133B2 (ja) 透明体検査装置
JPH102868A (ja) 透光性シート状物中の欠陥を光学的に検出する方法及び装置
JPH0634573A (ja) 瓶検査装置
JP2895773B2 (ja) 透明物品の検査装置
US20080095427A1 (en) Machine for inspecting glass containers
JP2013246059A (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JPH11304724A (ja) 光透過性シートの穴検出装置及び穴検出方法
JPH07104290B2 (ja) びん検査装置
JP2003202300A (ja) 壜底異物検査装置
JPH11248643A (ja) 透明フィルムの異物検査装置
JP3886380B2 (ja) ペットボトルの検査用照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term