JPH0854040A - 車両用床板構造 - Google Patents

車両用床板構造

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JPH0854040A
JPH0854040A JP18703694A JP18703694A JPH0854040A JP H0854040 A JPH0854040 A JP H0854040A JP 18703694 A JP18703694 A JP 18703694A JP 18703694 A JP18703694 A JP 18703694A JP H0854040 A JPH0854040 A JP H0854040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
film
floor
damping
plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18703694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Yamada
和久 山田
Masami Yoshida
正見 吉田
Tomomitsu Moriya
朝光 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSHIN MOKUZAI KOGYO KK
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
NISSHIN MOKUZAI KOGYO KK
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NISSHIN MOKUZAI KOGYO KK, Mitsubishi Motors Corp filed Critical NISSHIN MOKUZAI KOGYO KK
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バス等の車両用の床材として用いて好適な遮
音性と制振性とを兼ね備えた車両用床板構造を提供す
る。 【構成】 車両用床板10は、車両用板材11と鉄板1
2との間に、熱融着フィルム又は粘着フィルム等の制振
フィルム13を介して両者を一体に接合してなるもので
あり、その表面には、仕上げ材として床上張り材14が
設けられており、車両用板材11の裏面側に直接制振フ
ィルム13を介して鉄板12を配しているので密着性が
向上し、制振性及び遮音性に優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス等の車両用の床材
として用いて好適な遮音性と制振性とを兼ね備えた車両
用床板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両の外部からの振動音等の車
室内への進入を防止するために種々の材料が用いられて
おり、例えばバス等の床材に用いる床板の構造の一例を
図10及び図11に示す。図10に示す床材は、合板0
1の裏面側に、接着剤02及びステープル03等の固着
手段を介して鉄板04を固着したものであり、その上面
側には床上張り材05が設けられており、特に車室外か
らの遮音を防止している。
【0003】また図11に示す床材は、合板01と合板
01との間に、ゴム系制振材料06を介装したものであ
り、その上面側には床上張り材05が設けられて制振性
を向上させており、特に車両の振動の伝達を防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図1
0に示す床材の構造において、遮音対策を施した床材
は、接着剤02及びステープル03を介して鉄板04を
密着させているが、この密着性が不十分であるので、制
振効果を発揮できず、さらなる改良が望まれている。
【0005】また、一方、図11に示すゴム系の制振材
料06で合板同士01,01を重ね合わせたものでは、
透過音に対しては質量効果(質量が大きいほど音を通し
にくい)により、効果が小さいという問題がある。
【0006】この為上記床材を重ね合わせて併用したも
のを利用する場合には、床板の厚さが増すとともに重さ
が増し問題であった。
【0007】本発明は、上記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、制振効果が発揮され且つ透過音
の進入が少く、作業性の向上を図った車両用床板構造を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明に係る車両用床板構造の構成は、車両用板材と鉄板と
の間に熱融着フィルム又は粘着フィルムを介して一体に
接合してなることを特徴とする。また、上記車両用床板
構造において、上記熱融着フィルムをポリエチレンフィ
ルムで形成するようにしてもよい。さらに、上記車両用
床板構造において、上記粘着フィルムを樹脂フィルムの
両側面にブチルゴムを粘着して形成するようにしてもよ
い。
【0009】以下本発明の内容を詳細に説明する。
【0010】図1は本発明に係る車両用床板の概略図を
示す。図1に示すように、車両用床板10は、車両用板
材11と鉄板12との間に、熱融着フィルム又は粘着フ
ィルム等の制振フィルム13を介して両者を一体に接合
してなるものであり、その表面には、仕上げ材として床
上張り材14が設けられている。この結果得られた床材
は車両用板材11の裏面側に直接制振フィルム13を介
して鉄板12を配しているので密着性が向上し、制振性
及び遮音性に優れたものとなる。又、製造に際しても、
従来の様に合板の間に制振フィルムを配する必要もな
く、また車両用板材11及び鉄板12は、制振フィルム
13と熱融着または粘着により密着性が十分であるの
で、制振性及び音透過性に対して極めて良好となる。
【0011】ここで、本発明で車両用板材とは、一般の
車両等に用いられている合板等の板材をいい、所定の強
度等の物性値を有するものであれば材質に限定されるも
のではない。
【0012】また、鉄板とは、例えばステンレス鋼板等
を挙げることができ、必要に応じて制振用積層鋼板を用
いてもよい。
【0013】また、熱融着フィルムとは、熱可塑性樹脂
をフィルム状としたものを用いればよく特に限定される
ものではないが、例えば融点120℃程度のポリエチレ
ンフィルムを用いれば作業性の観点から好適である。な
お、熱融着という代わりに熱圧着という表現も同義であ
る。また、ポリエチレン系フィルムの他には例えば、酢
酸ビニール系、ポリイソブチレン系、アクリル変性ポリ
エチレン系、ポリウレタンゴム等の制振特性の高い熱可
塑性高分子材料をフィルム状にしたものを例示すること
ができる。この熱融着フィルムはホットメルト接着性を
利用するもので、樹脂フィルムの融点以上まで加熱し圧
着ロール等の圧着手段を用いて接合することにより、高
い接着力を有する床板の製造が可能となる。
【0014】また、粘着フィルムとは、樹脂フィルムの
両表面に例えばブチルゴム等の粘着剤を塗布したものを
挙げることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の好適な一実施例を図面を参照に
して説明する。
【0016】図2に本実施例に係る床板構造及び比較例
の構造を示す。同図に示すように、実施例1の床板は合
板(厚さ:12mm,ラワン材)と鉄板(厚さ:0.6
mm)とをブチルゴム粘着シートを用いて、〔合板+ブ
チルゴムシート+鉄板〕からなる床板を一体に接合した
ものである。比較例1の床材は、合板(厚さ:5.5m
m)と、合板(厚さ:4mmm)との間に再生塩化ビニ
ル(厚さ:2.8mm)の制振材料を挟み込み、〔制振
合板〕を一体にしたものである。比較例2の床材は、合
板(厚さ:12mm)の裏面側に鉄板(厚さ:0.6m
m)をゴム系接着剤を用いて、〔合板+鉄板〕を一体に
したものである。
【0017】〔試験方法〕上記実施品及び比較品を59
5(mm)×595(mm)のものに裁断し、ダンピン
グ試験をおこなった。ダンピング試験は図3(A)に示
すように、机台21、机台21との間に棒材22をわた
し、この棒材22にタコ糸23を介して試験片24をぶ
らさげる。試験片24の中央に加速度ピックアップ25
を取付け、ハンマ26で、図3(B)に示すように、上
記加速度ピックアップ25を取付けた試験片24の逆側
の中央部Aを叩き、その振動のダンピンングをデータ分
析装置27によって計算測定した。
【0018】この結果を、図4〜図7に示す。図4は、
本実施例に係る〔合板+ブチルゴムシート+鉄板〕から
なる床板を、図5は、比較例1に係る〔制振合板〕から
なる床材を、及び図6は〔合板+鉄板〕からなる床材を
用いた場合のそれぞれの伝達関数の特性を示すものであ
る。なお、図7は図4から図6のグラフの部分を重ねた
ものである。これらの図面に示すように、本実施例にか
かる床材は制振特性に優れていることが確認される。
【0019】また、音響透過損失測定についても試験を
行った。図8はその試験に用いた装置を示す。同図中、
符号31は防音室、32は雑音発生装置、33は遮音ボ
ックス、34はスピーカ、35はマイク、36は解析装
置、37は測定材を各々図示する。なお、解析装置36
としては、「音響インテンシティ測定装置」(SOUN
DINTENSITY ANALYZER デンマーク
プリューエル ケアー社 『TYPE 2134』
を、用いた。上記実施例及び比較例1,2を用いてそれ
ぞれの音響透過損失を測定し図9にその結果を示す。図
9に示すように、本実施例に係る床材は全ての周波数に
亙って特性が良いことが判明した。
【0020】以上の結果より、従来の様に合板の間に制
振フィルムを配する必要もなく、また車両用板材として
の合板及び鉄板等は、制振フィルムと熱融着または粘着
により密着性が十分であるので、制振性及び音透過性に
対して極めて良好となる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、遮
音と制振とを同時に兼ね備えたものであり、製造も簡易
で且つ床材の厚さも従来と同様のものでよいため、床板
の設計変更をすることなく、直ちに導入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用床板の概略図である。
【図2】本実施例及び比較例に係る車両用床板の概略図
である。
【図3】本実施例に係る車両用床板を試験する試験装置
の概略図である。
【図4】本実施例に係る車両用床板の試験の結果を示す
グラフである。
【図5】比較例1に係る車両用床板の試験の結果を示す
グラフである。
【図6】比較例1に係る車両用床板の試験の結果を示す
グラフである。
【図7】図4〜図5の車両用床板の試験の結果をまとめ
たグラフである。
【図8】本実施例に係る車両用床板を試験する試験装置
の概略図である。
【図9】本実施例に係る車両用床板の音響透過損失試験
の結果を示すグラフである。
【図10】従来例に係る車両用床板の概略図である。
【図11】従来例に係る車両用床板の概略図である。
【符号の説明】
10 車両用床板 11 車両用板材 12 鉄板 13 制振フィルム 14 床上張り材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用板材と鉄板との間に熱融着フィル
    ム又は粘着フィルムを介して一体に接合してなることを
    特徴とする車両用床板構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用床板構造におい
    て、 上記熱融着フィルムがポリエチレンフィルムで形成して
    なることを特徴とする車両用床板構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用床板構造におい
    て、 上記粘着フィルムが樹脂フィルムの両側面にブチルゴム
    を粘着して形成してなることを特徴とする車両用床板構
    造。
JP18703694A 1994-08-09 1994-08-09 車両用床板構造 Withdrawn JPH0854040A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18703694A JPH0854040A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 車両用床板構造

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JPH0854040A true JPH0854040A (ja) 1996-02-27

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