JPH0853841A - 山留材のユニバーサルジョイント - Google Patents

山留材のユニバーサルジョイント

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JPH0853841A
JPH0853841A JP21217994A JP21217994A JPH0853841A JP H0853841 A JPH0853841 A JP H0853841A JP 21217994 A JP21217994 A JP 21217994A JP 21217994 A JP21217994 A JP 21217994A JP H0853841 A JPH0853841 A JP H0853841A
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JP
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slit
convex
concave
metal
fitting portion
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JP21217994A
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Saburo Endo
三郎 遠藤
Takeo Himeno
武男 姫野
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Hitachi Kizai Inc
Original Assignee
Hitachi Kizai Inc
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Publication date
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】作業途中で分離するおそれがなく、しかも十分
な回転角度を与えることができる山留材のユニバーサル
ジョイントを提供する。 【構成】一端に部分凸球殻1dを有し、該部分凸球殻1
dを貫通するスリット1fを設けた凸金物1と、該凸金
物の部分凸球殻1dに嵌合する部分凹球殻2dを一端に
有し、該部分凹球殻2dを貫通するスリット2fを設け
た凹金物2と、凸金物のスリット1fと、凹金物のスリ
ット2fとを貫通する貫通部を有し、該貫通部の抜け落
ちを防止する張出し部を両端に設けた金物連結手段3,
4と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、斜梁などの山留材の
固定方向を自在に変更することができるユニバーサルジ
ョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】地下構造物を建造する一手法に逆打ち工
法があるが、この工法で用いる斜梁はその固定方向が腹
起しに対して直交していない。このように山留材が他の
構造部材に対して直交していないときには、その都度、
斜梁の角度に合わせたジョイント金物を特別に製作する
か、又は、固定方向を自在に変更することができるユニ
バーサルジョイントが必要となる。このようなユニバー
サルジョイントとしては実開平5−32438号公報に
開示されたものがあり、これは一端に部分凸球状のピボ
ットを固定した雄部材と、ピボットの一部分と嵌合する
部分凹球面状の受座を設けた雌部材とからなるユニバー
サルジョイントである。このユニバーサルジョイント
は、その使用状態では圧縮方向の力が作用するから、雄
部材と雌部材とが分離するおそれはない。しかるに作業
途中で両部材が分離すると、作業性を損ない且つ危険と
なるから、雄部材と雌部材とは分離しない構成とする必
要がある。そこでこのユニバーサルジョイントでは、雌
部材の受け座と、2分割された抜け止めリングとによっ
て、雄部材のピボットを抱き込むように挟着する構成と
している。この結果雄部材のピボットは、受け座と抜け
止めリングとによって挟着されるために、半球を越える
部分凸球状に形成され、雌部材の受け座は、ピボットを
挿入できるように、ちょうど半球の凹球面状に形成さ
れ、更に抜け止めリングは、ちょうど半球から先の部分
の形状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来のユ
ニバーサルジョイントでは、もしも抜け止めリングの製
造に少しでも誤差があると、ピボットが抜け止めリング
をすり抜けて抜け落ちる。したがってピボットを安全・
確実に挟着するためには、抜け止めリングの厚さを相当
に厚くする必要がある。しかるにこのときピボットは、
ユニバーサルジョイントとしての機能を果たすべく、な
おも一定程度は回転できなければならない。この結果ピ
ボットは、益々半球を越えて殆ど完全な球となるほどに
形成する必要があり、もはや斜梁に固定すべき部分がな
くなってしまう。すなわち上記従来のユニバーサルジョ
イントでは、ピボットを安全・確実に挟着しようとすれ
ば、抜け止めリングの厚さが厚くなって、ピボットの回
転角度が制限され、ピボットが十分に回転できるように
しようとすれば、抜け止めリングの厚さが薄くなって、
ピボットが抜け落ちるおそれがあり、ピボットを安全・
確実に挟着し且つ十分に回転できるようにしようとすれ
ば、斜梁に固定すべき部分がなくなってしまうという矛
盾を抱えている。したがって本発明は、作業途中で分離
するおそれがなく、しかも十分な回転角度を与えること
ができる山留材のユニバーサルジョイントを提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、すなわち、一端に部分
凸球殻を有し、該部分凸球殻を貫通するスリットを設け
た凸金物と、該凸金物の前記部分凸球殻に嵌合する部分
凹球殻を一端に有し、該部分凹球殻を貫通するスリット
を設けた凹金物と、凸金物の前記スリットと、凹金物の
前記スリットとを貫通する貫通部を有し、該貫通部の抜
け落ちを防止する張出し部を両端に設けた金物連結手段
と、を有する山留材のユニバーサルジョイントである。
【0005】
【作用】凸金物と凹金物とは金物連結手段によって連結
されているから、作業途中で両金物が分離するおそれは
なく、しかもこの連結状態において、凸金物はそのスリ
ット方向に自在に回転することができ、凹金物もまたそ
のスリット方向に自在に回転できるから、結局両金物
は、分離することなく互いに自在の角度だけ回転するこ
とができる。
【0006】
【実施例】本発明を図面によって説明する。図1〜5は
本発明の第1実施例を示し、このユニバーサルジョイン
トは、凸金物1と、凹金物2と、両金物1,2を連結す
る金物連結手段とからなり、この第1実施例の金物連結
手段は、ボルト3とナット4とからなる。先ず凸金物1
はベース板1aを有し、このベース板1aの周囲には、
凸金物1を斜梁や腹起しなどの構造部材に固定するため
のボルト穴1bが設けられている。ベース板1a上には
円錐台部1cが立設されており、円錐台部1cを立設し
たベース板1aの内側部分は、作業穴として切り欠かれ
ている。円錐台部1c上には部分凸球殻1dが形成され
ており、これら円錐台部1cと部分凸球殻1dとは、ベ
ース板1a上に立設した水平・垂直方向のリブ1eによ
って補強されている。部分凸球殻1dには垂直方向に伸
びるスリット1fが貫通しており、このスリット1fの
両端部分では、円錐台部1cと垂直方向のリブ1eとが
部分的に切り欠かれており、これはボルト3又はナット
4の移動を許容するためのものである。なお図4はこの
第1実施例の縦断面を示し、同図では垂直方向のリブ1
eの存在を明らかにするために、同リブ1eとベース板
1a、円錐台部1c及び部分凸球殻1dとの境界に実線
を引いているが、実際の縦断面ではこの境界は存在しな
い。
【0007】凹金物2もほぼ凸金物1と同様に形成され
ており、すなわち凹金物2はベース板2aを有し、ベー
ス板2aの周囲にはボルト穴2bが設けられており、ベ
ース板2a上に円錐台部2cが立設されており、円錐台
部2cを立設したベース板2aの内側部分は切り欠かれ
ている。円錐台部2c上には部分凹球殻2dが形成され
ており、この部分凹球殻2dは、ちょうど凸金物の部分
凸球殻1dと嵌合する曲率に形成されている。また円錐
台部2cと部分凹球殻2dとは、ベース板2a上に立設
した水平・垂直方向のリブ2eによって補強されてい
る。部分凹球殻1dにはスリット2fが貫通している
が、このスリット2fは凸金物のスリット1fとは異な
り、水平方向に伸びるように設けられている。スリット
2fの両端部分では、ボルト3又はナット4の移動を許
容するように、円錐台部2cと水平方向のリブ2eとが
部分的に切り欠かれている。また図4では垂直方向のリ
ブ2eとベース板2a、円錐台部2c及び部分凸球殻2
dとの境界に実線を引いているが、実際の縦断面ではこ
の境界は存在しない。
【0008】凸金物のスリット1fと凹金物のスリット
2fにはボルト3が貫通しており、貫通したボルト3に
はナット4が螺着している。このボルト3とナット4と
は両金物1,2を緊密に締結するものではなく、したが
って本実施例のボルト3のおねじは、ボルト3の先端部
分にのみ設けられている。この結果ナット4を螺着した
状態においてもなお両金物1,2は緊密には締結されて
おらず、したがってナット4を螺着したボルト3は、両
金物1,2の軸芯方向に若干移動できるようにガタを持
ち、しかもボルト3の軸部より張り出した頭部とナット
4とによって、両金物1,2より脱落しないように構成
されている。但し、予め両金物1,2のなす角度を定
め、その状態でボルト3とナット4とによって両金物
1,2を緩く締結しておくこともでき、この場合には現
場作用を軽減できるメリットがある。
【0009】本実施例は以上のように構成されており、
例えば図5に示すように凸金物1を斜梁15の端面に接
続し、凹金物2を腹起し16の側面に接続する。しかる
後、斜梁15を垂直面内で回転させようとするときに
は、凸金物のスリット1fは垂直方向に設けられている
から、ボルト3とナット4とからなる金物連結手段はな
んら移動することなく、斜梁15は支障なく垂直面内で
回転することができる。また斜梁15を水平面内で回転
させようとするときには、凹金物のスリット2fは水平
方向に設けられているから、金物連結手段が凹金物のス
リット2fに沿って移動することにより、斜梁15は支
障なく水平面内で回転することができる。したがって結
局斜梁15は、任意の方向に任意の角度だけ回転するこ
とができ、しかも両金物1,2は分離することがない。
【0010】なお本実施例では、凸金物のスリット1f
は部分凸球殻1dの頂点を通るように設けられ、凹金物
のスリット2fも部分凹球殻2fの頂点を通るように設
けられているが、各スリット1f,2fは、必ずしも各
球殻1d,2dの頂点を通らなくても良い。また本実施
例では凸金物1を斜梁15に取り付け、凹金物2を腹起
し16に取り付けたが、斜梁側を凹金物とし、腹起し側
を凸金物としても良い。また凹金物のベース板2aを長
方形に形成した場合を示したが、その形状は明らかに問
題とはならず、正方形状に形成することもできる。また
本実施例では、凸金物のスリット1fは垂直方向に設け
られ、凹金物のスリット2fは水平方向に設けられてい
るが、凸金物のスリット1fを水平に、凹金物のスリッ
ト2fを垂直に設けることもできる。更には凸金物のス
リット1fを右45°に、凹金物のスリット2fを左4
5°に設けることもでき、このときにはスリット1f,
2f近傍のリブ1e,2eを切欠く必要がなくなる。こ
れとは逆に、スリットを垂直・水平方向に設けたときで
も、リブを45°方向に設ければ、同様にリブの一部分
を切欠く必要はなくなる。もっともこの実施例では、下
記するように各金物1,2が自転できるから、スリット
の方向は固定されているものではない。
【0011】次に図6は第2実施例を示す。上記第1実
施例では、両金物1,2は垂直・水平面内で自在に回転
することができるが、更にボルト3とナット4とからな
る金物連結手段の軸芯回りにも自転することができる。
しかるに建設現場では、斜梁15自身の軸芯回りには自
転できない構成とした方が、作業性が向上する場合も多
い。そこでこの第2実施例は、垂直・水平面内では自在
に回転できるものの、斜梁自身の軸芯回りには自転でき
ない構成としたものである。すなわちこの実施例の金物
連結手段は、連結具5と、抜け止め板6と、ボルト7と
からなり、連結具5の軸部5aは断面矩形に形成され、
その一辺は凸金物のスリット1fの幅よりも若干狭く形
成され、他辺は凹金物のスリット2fの幅よりも若干狭
く形成されている。したがって凸金物のスリット1fと
凹金物のスリット2fの幅とを等しく形成するときに
は、連結具の軸部5aの断面形状は正方形になる。軸部
5aの一端には張出し部5bが形成され、他端にはボル
ト穴が形成されており、このボルト穴に抜け止め板6を
介してボルト7が螺入されており、こうして本実施例の
金物連結手段が構成されている。以上のようにこの実施
例では、連結具の軸部5aが両金物のスリット1f,2
fの幅に適合する断面形状に形成されているから、両金
物1,2は垂直・水平方向には自在に回転できるもの
の、金物連結手段の軸芯回りには自転することができな
い。なおより簡単に、上記第1実施例のボルト3の軸部
を断面矩形に形成しても、本実施例と同様の効果を得る
ことができる。またこの実施例のユニバーサルジョイン
トを用いたときには、斜梁はその軸芯回りに自転できな
いが、斜梁には通常ジャッキが取付けられ、ジャッキは
その軸芯回りに自転可能であるから、特に問題は生じな
い。
【0012】次に図7は第3実施例を示し、この実施例
も金物連結手段の軸芯回りでの自転を阻止したものであ
るが、垂直・水平面内での回転を円滑に行わせるため
に、案内部分を設けたものである。すなわちこの実施例
の連結具8は、凸側嵌入部8aと凹側嵌入部8bとから
なる。凸側嵌入部8aは、凸金物の部分凸球殻1dの凸
状外面側よりスリット1fに嵌入し、スリット1f内で
回転しないようにスリットの長手方向に長く形成されて
おり、またこの凸側嵌入部8aは、部分凸球殻1dの凸
状外面よりも外方に突出する部分のない形状に形成され
ている。同様に凹側嵌入部8bは、凹金物の部分凹球殻
2dの凹状外面側よりスリット2fに嵌入し、スリット
2f内で回転しないようにスリットの長手方向に長く形
成されており、またこの凹側嵌入部8bは、部分凹球殻
2dの凹状外面よりも外方に突出する部分のない形状に
形成されている。更にこれらの凸側嵌入部8aと凹側嵌
入部8bとは、長手方向互いに直交して配置されてお
り、こうして本実施例の連結具8が構成されている。連
結具8の両端には、それぞれ抜け止め板6,6がボルト
(図示せず)によって固定されている。このように構成
することにより、両金物1,2の軸芯回りでの自転は阻
止され、且つ垂直・水平面内での回転は円滑に行われ
る。但し連結具8の凸側嵌入部8aと凹側嵌入部8bと
が、それぞれのスリット1f,2fに沿って伸びるよう
に形成されているから、その分だけ垂直・水平面内での
回転角度は少なくなる。なお抜け止め板6,6の固定に
ついては、図示のごとくそれぞれの抜け止め板6,6を
それぞれのボルトで固定することもできほか、連結具8
と両抜け止め板6,6とを貫通するボルトの先端にナッ
トを螺着することもできる。また抜け止め板6,6を用
いずに、ボルトの頭部とナットとによって連結具8の脱
落を防止する構成とすることもできる。
【0013】次に図8は第4実施例を示す。上記第3実
施例では、連結具8の凸側嵌入部8aは、必ずしも部分
凸球殻1dの凸状外面に沿った形状である必要はなく、
それよりも外方に突出していなければ良く、同様に凹側
嵌入部8bは、必ずしも部分凹球殻2dの凹状外面に沿
った形状である必要はなく、それよりも外方に突出しな
ければ良い。しかるに凸側嵌入部8aと凹側嵌入部8b
とは一体に構成されているから、凸側嵌入部8aと凹側
嵌入部8bとの交線となる四辺形は、部分凸球殻1dの
凸状外面すなわち部分凹球殻2dの凹状外面と同一形状
の湾曲した形状に形成する必要があり、製作が若干困難
となる。そこでこの第4実施例では、凸側嵌入部8aと
凹側嵌入部8bの間に中間部8cを設けて、製作容易な
連結具8としたものである。すなわち中間部8cは、凸
金物のスリット1fの幅と凹金物のスリット2fの幅と
が形成する矩形内に断面が収まる形状に形成され、この
実施例では断面正方形の角柱状に形成されている。中間
部8cの厚さはごく薄いもので足り、この中間部8cを
凸側嵌入部8aと凹側嵌入部8bの間に介在させること
により、連結具8は簡単な構成となり、例えば図8に示
すごとく曲面部の全くない形状とすることができる。ま
た同図では、連結具8と抜け止め板6,6とを貫通して
ボルト(図示せず)を装着し、その先端にナット(図示
せず)を固定する構成としており、したがって連結具8
にはめねじは設けられておらず、単なる貫通孔8dのみ
が設けられている。
【0014】次に図9及び図10は第5実施例を示す。
上記第1〜4の各実施例では、両金物1,2を連結する
金物連結手段は、両スリット1f,2fを貫通する部分
では一体に構成されていたが、この第5実施例では、両
スリット1f,2fを貫通する部分の金物連結手段を別
体に構成し、これらを連結具連結手段によって連結した
ものである。すなわちこの実施例の金物連結手段は、凸
側連結具9と凹側連結具10とボルト(図示せず)とナ
ット(図示せず)とからなる。先ず凸側連結具9は、凸
金物の部分凸球殻1dの凹状内面側よりスリット1fに
嵌入する嵌入部9aと、凸状外面側への抜け落ちを防止
する張出し部9bとからなり、この凸側連結具9がスリ
ット1fにおいて回転しないように、嵌入部9aはスリ
ット1fの長手方向に長く形成されている。同様に凹側
連結具10は、凹金物の部分凹球殻2dの凸状内面側よ
りスリット2fに嵌入する嵌入部10aと、凹状外面側
への抜け落ちを防止する張出し部10bとからなり、こ
の凹側連結具10がスリット2fにおいて回転しないよ
うに、嵌入部10aはスリット2fの長手方向に長く形
成されている。これらの凸側連結具9と凹側連結具10
とは中心に貫通孔9c,10cを有し、この貫通孔9
c,10cにボルトを挿入してその先端にナットを螺着
し、こうして本実施例の金物連結手段は構成されてい
る。なおこの構成では、両金物1,2は垂直・水平面内
で円滑に回転できるほか、金物連結手段の軸芯回りにも
自転することができる。但し凸側連結具9と凹側連結具
10との相互の回転を防止する回転防止手段を設けて、
両スリット1f,2fを直交状態に保つこともできる。
その回転防止手段としては例えば図9に示すように、凸
側連結具の嵌入部9aの表面と凹側連結具の嵌入部10
aの表面にそれぞれ1又は複数個のピン穴9d,10d
を設け、これらのピン穴9d,10dを、両スリット1
f,2fが直交した状態においてそれぞれ対向する位置
に配置し、相対向するピン穴9d,10dに挿脱自在に
1又は複数本のピン(図示せず)を装着する構成とする
ことができる。
【0015】次に図10及び図11は更に別の実施例を
示す。すなわちこの実施例の凸金物1のスリットは、部
分凸球殻1dの肉厚の凸状外面側1gでは幅が狭く、凹
状内面側1hでは幅が広い段付きのスリットに形成され
ており、同様に凹金物2のスリットは、部分凹球殻2d
の肉厚の凹状外面側2gでは幅が狭く、凸状内面側2h
では幅が広い段付きのスリットに形成されている。他方
凸側連結具9と凹側連結具とは、このスリットの形状に
適合した形状に形成されており、すなわち凸側連結具の
嵌入部9aは、凸金物のスリットの外面側幅狭部1gに
嵌入し、張出し部9bは内面側幅広部1hに嵌入するよ
うに形成されている。したがってこの凸側連結具9がス
リットにおいて回転しないためには、嵌入部9aと張出
し部9bとのうちの少なくともいずれか一方をスリット
の長手方向に長く形成すれば良い。同様に凹側連結具の
嵌入部10aは、凹金物のスリットの外面側幅狭部2g
に嵌入し、張出し部10bは内面側幅広部2hに嵌入す
るように形成されている。また嵌入部10aと張出し部
10bとのうちの少なくともいずれか一方はスリットの
長手方向に長く形成されている。この実施例において
も、凸側連結具の嵌入部9aの表面と凹側連結具の嵌入
部10aの表面にピン穴9d,10dを設け、これらの
ピン穴9d,10dに挿脱自在にピン(図示せず)を装
着することにより、必要により金物連結手段の軸芯回り
での自転を許容し、または阻止することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業途中
で分離するおそれがなく、しかも十分な回転角度を与え
ることができ、また当然に構造部材に接続する部分のあ
る山留材のユニバーサルジョイントを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図
【図2】該実施例の凸金物を示す正面図
【図3】該実施例の凹金物を示す正面図
【図4】該実施例を示す概略縦断面図
【図5】該実施例の使用の一態様を示す平面図
【図6】第2実施例の金物連結手段を示す斜視図
【図7】第3実施例の金物連結手段を示す斜視図
【図8】第4実施例の金物連結手段を示す斜視図
【図9】第5実施例の金物連結手段を示す斜視図
【図10】該実施例を示す概略縦断面図
【図11】第6実施例の金物連結手段を示す斜視図
【図12】該実施例を示す概略縦断面図
【符号の説明】
1…凸金物 2…凹金物 1
a,2a…ベース板 1b,2b…ボルト穴 1c,2c…円錐台部 1
d…部分凸球殻 2d…部分凹球殻 1e,2e…リブ 1
f,2f…スリット 1g,2g…外面側幅狭部 1
h,2h…内面側幅広部 3…ボルト 4…ナット 5
…連結具 5a…軸部 5b…張出し部 6
…抜け止め板 7…ボルト 8…連結具 8
a…凸側嵌入部 8b…凹側嵌入部 8c…中間部 8
d貫通孔 9…凸側連結具 10…凹側連結具 9
a,10a…嵌入部 9b,10b…張出し部 9c,10c…貫通孔 9
d,10d…ピン穴 15…斜材 16…腹起し

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に部分凸球殻を有し、該部分凸球殻を
    貫通するスリットを設けた凸金物と、 該凸金物の前記部分凸球殻に嵌合する部分凹球殻を一端
    に有し、該部分凹球殻を貫通するスリットを設けた凹金
    物と、 凸金物の前記スリットと、凹金物の前記スリットとを貫
    通する貫通部を有し、該貫通部の抜け落ちを防止する張
    出し部を両端に設けた金物連結手段と、を有する山留材
    のユニバーサルジョイント。
  2. 【請求項2】凸金物の前記スリットを、前記部分凸球殻
    の頂点を通るように設け、 凹金物の前記スリットを、前記部分凹球殻の頂点を通る
    ように設けた、請求項1記載の山留材のユニバーサルジ
    ョイント。
  3. 【請求項3】金物連結手段の前記貫通部がボルトの軸部
    であり、前記両張出し部がそれぞれボルトの頭部とナッ
    トとである、請求項1又は2記載の山留材のユニバーサ
    ルジョイント。
  4. 【請求項4】金物連結手段の前記貫通部を断面矩形に形
    成し、該矩形の一辺を凸金物の前記スリットの幅に適合
    する幅に形成し、他辺を凹金物の前記スリットの幅に適
    合する幅に形成した、請求項1又は2記載の山留材のユ
    ニバーサルジョイント。
  5. 【請求項5】金物連結手段の前記貫通部を、 凸金物の前記部分凸球殻の凸状外面側より前記スリット
    に嵌入し、該スリットにおいて回転不能となるようにス
    リットの長手方向に長く形成し、前記部分凸球殻の凸状
    外面よりも外方に突出しない形状に形成した凸側嵌入部
    と、 凹金物の前記部分凹球殻の凹状外面側より前記スリット
    に嵌入し、該スリットにおいて回転不能となるようにス
    リットの長手方向に長く形成し、前記部分凹球殻の凹状
    外面よりも外方に突出しない形状に形成した凹側嵌入部
    とを有し、 これら凸側嵌入部と凹側嵌入部とが長手方向互いに直交
    する形状に形成した、請求項1又は2記載の山留材のユ
    ニバーサルジョイント。
  6. 【請求項6】金物連結手段の前記貫通部を、前記凸側嵌
    入部と凹側嵌入部とのほか更に、 凸金物の前記スリットの幅と凹金物の前記スリットの幅
    とが形成する矩形内に断面が収まる形状に形成した中間
    部を有し、 該中間部を介して、前記凸側嵌入部と凹側嵌入部とが長
    手方向互いに直交する形状に形成した、請求項5記載の
    山留材のユニバーサルジョイント。
  7. 【請求項7】前記金物連結手段を、 凸金物の前記部分凸球殻の凹状内面側より前記スリット
    に嵌入する嵌入部と、凸状外面側への抜け落ちを防止す
    る張出し部とを有し、前記スリットにおいて回転不能と
    なるように、前記嵌入部を前記スリットの長手方向に長
    く形成した凸側連結具と、 凹金物の前記部分凹球殻の凸状内面側より前記スリット
    に嵌入する嵌入部と、凹状外面側への抜け落ちを防止す
    る張出し部とを有し、前記スリットにおいて回転不能と
    なるように、前記嵌入部を前記スリットの長手方向に長
    く形成した凹側連結具と、 これら凸側連結具と凹側連結具とを連結する連結具連結
    手段と、を有するごとく形成した、請求項1又は2記載
    の山留材のユニバーサルジョイント。
  8. 【請求項8】凸金物の前記スリットを、部分凸球殻の肉
    厚の凸状外面側では幅が狭く、凹状内面側では幅が広い
    段付きのスリットに形成し、 凹金物の前記スリットを、部分凹球殻の肉厚の凹状外面
    側では幅が狭く、凸状内面側では幅が広い段付きのスリ
    ットに形成し、 前記金物連結手段を、 凸金物のスリットの前記外面側幅狭部に嵌入する嵌入部
    と、前記内面側幅広部に嵌入する張出し部とを有し、前
    記スリットにおいて回転不能となるように、前記嵌入部
    と張出し部とのうちの少なくともいずれか一方をスリッ
    トの長手方向に長く形成した凸側連結具と、 凹金物のスリットの前記外面側幅狭部に嵌入する嵌入部
    と、前記内面側幅広部に嵌入する張出し部とを有し、前
    記スリットにおいて回転不能となるように、前記嵌入部
    と張出し部とのうちの少なくともいずれか一方をスリッ
    トの長手方向に長く形成した凹側連結具と、 これら凸側連結具と凹側連結具とを連結する連結具連結
    手段と、を有するごとく形成した、請求項1又は2記載
    の山留材のユニバーサルジョイント。
  9. 【請求項9】凸側連結具と凸側連結具との相互の回転を
    防止する回転防止手段を設けて、凸金物の前記スリット
    と凹金物の前記スリットとを直交状態に保った、請求項
    7又は8記載の山留材のユニバーサルジョイント。
  10. 【請求項10】凸側連結具の前記嵌入部の表面と凹側連
    結具の嵌入部の表面とにそれぞれ1又は複数個のピン穴
    を設け、これらのピン穴を、凸金物の前記スリットと凹
    金物の前記スリットとが直交した状態においてそれぞれ
    対向する位置に配置し、 相対向する前記ピン穴に挿脱自在に1又は複数本のピン
    を装着した、請求項9記載の山留材のユニバーサルジョ
    イント。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100714035B1 (ko) * 2005-12-07 2007-05-04 주식회사 스마텍엔지니어링 수평방향 설치각도 조절이 용이한 버팀보의 설치구조
KR100714042B1 (ko) * 2006-01-18 2007-05-04 주식회사 스마텍엔지니어링 수평방향 설치각도 조절이 용이한 버팀보의 설치구조
JP2013072264A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Gecoss Corp 梁受け回転ピース
JP2015229845A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 ジェコス株式会社 回転火打ピース

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