JP3095023U - 建築用接続具 - Google Patents

建築用接続具

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JP3095023U JP2002008326U JP2002008326U JP3095023U JP 3095023 U JP3095023 U JP 3095023U JP 2002008326 U JP2002008326 U JP 2002008326U JP 2002008326 U JP2002008326 U JP 2002008326U JP 3095023 U JP3095023 U JP 3095023U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に反転対向して接続した両接続具の接続
強度を向上し、且つ、ボルト締め付け作業性を大幅に向
上した建築用接続具を提供する。 【解決手段】 建築材料(鋼柱25、鋼梁26)に固定
される固定壁11を設ける。固定壁11の両側に側壁1
2を設ける。側壁12間に位置してボルト27が挿通さ
れるボルト孔19が形成された接続壁18を設ける。側
壁12の縁部は、固定壁11側から当該固定壁11と離
間した端部に向けて高く傾斜すると共に、固定壁11側
においては接続壁18より低く、固定壁11と離間した
端部においては接続壁18より高くなるよう形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築材料に取り付けられ、反転対向された状態で相互に当接し、ボ ルト固定されることで建築材料を接続する建築用接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種建築用接続具は、例えば鉄骨造の家屋等で、鋼柱と鋼梁にそれ ぞれ固定され、反転対向させた状態で相互に当接してボルトとナットで固定され る一対の接続具にて構成されている(特許文献1参照)。
【0003】 該接続具100は、一対の接続具100のどちらか一方の接続具100を18 0度反転させて対向し接続させた状態で箱形に形成されると共に、一対の箱形の 接続具100、100は側面から見て対角線を成す角部から角部へ略Z字状に分 割可能とされている(図21)。また、相互に当接させた一対の接続具100の 対向面にはそれぞれL字状の接続壁118が設けられている。
【0004】 そして、鋼柱125と鋼梁126とを接合する場合は、鋼柱125に固定され た接続具100と鋼梁126に固定された接続具100との接続壁118をそれ ぞれ重ね合わせる。この状態で両接続具100、100の上下面は開口した開口 120が設けられている。そして、両接続壁118、118に設けられると共に 所定の間隔を存して設けられた一対のボルト孔(図示せず)に上方の開口120 からそれぞれボルト127が挿入される。
【0005】 そして、下方の開口120からナット128を入れてボルト127の先端部に 螺合させ、当該ナット128を専用の締結工具で回して締め付け固定する。これ により、鋼柱125と鋼梁126は、両接続具100、100で固定されていた 。この場合、一つの接続具100を対向して接続する場合、接続壁118をそれ ぞれ面接触させているだけなので、ボルト孔がずれてしまう。このため、ボルト 孔を合わせるための位置合わせ孔(図示せず)を接続壁118に設けていた。
【0006】
【特許文献1】 特許第2759603号
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の係る構成の接続具は相互に両接続壁を面接触させている だけなので、接続具は両接続壁の面に直交する方向に対しては、大きな応力を得 ることができるが、両接続壁の平行面の方向はボルトだけで応力を受けることと なる。このため、ボルトの締め付け強度が弱い、或いは、振動などによってボル トが緩んでしまった場合などは、両接続壁が相互にずれてボルトが剪断してしま うなどの恐れのある問題があった。
【0008】 本考案は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、相互 に反転対向して接続した両接続具の接続強度を向上し、且つ、ボルト締め付け作 業性を大幅に向上した建築用接続具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案の建築用接続具は、建築材料に取り付けられ、反転対向された状 態で相互に当接し、ボルト固定されることで建築材料を接続するものであって、 建築材料に固定される固定壁と、該固定壁の両側に設けられた側壁と、該側壁間 に位置してボルトが挿通されるボルト孔が形成された接続壁とを備え、側壁の縁 部は、固定壁側から当該固定壁と離間した端部に向けて高く傾斜すると共に、固 定壁側においては接続壁より低く、固定壁と離間した端部においては接続壁より 高くなるよう形成されていることを特徴とする。
【0010】 また、請求項2の考案の建築用接続具は、建築材料に取り付けられ、反転対向 された状態で相互に当接し、ボルト固定されることで建築材料を接続するもので あって、建築材料に固定される固定壁と、該固定壁の両側に設けられた側壁と、 該側壁間に位置してボルトが挿通されるボルト孔が形成された接続壁とを備え、 側壁は、固定壁の一端部における当該固定壁側に位置する係合部と、固定壁の他 端部側において当該固定壁から離間した端部に位置し、係合部が係合する被係合 部とを備えることを特徴とする。
【0011】 また、請求項3の考案の建築用接続具は、請求項1又は請求項2において、接 続壁には、係合突起と、該係合突起が係合可能な位置に設けられた係合孔とを備 えることを特徴とする。
【0012】 また、請求項4の考案の建築用接続具は、請求項3において、係合突起の先端 を略球面状としたことを特徴とする。
【0013】 更に、請求項5の考案の建築用接続具は、請求項3において、係合突起の先端 を尖塔形状としたことを特徴とする。
【0014】
【考案の実施の形態】
次に、図面に基づき本考案の実施形態を詳述する。図1は本考案の建築用接続 具10の接続した状態を示す斜視図、図2は反転対向させた一対の建築用接続具 10の分解斜視図、図3は同図2の建築用接続具10の接続した状態を示す図、 図4は本考案の建築用接続具10の正面図、図5は本考案の建築用接続具10の 側面図、図6は本考案の建築用接続具10の平面図をそれぞれ示している。
【0015】 建築用接続具10は、例えば建築材料(鋼柱25及び鋼梁26)に反転対向し た状態でそれぞれ固定され、鋼柱25と鋼梁26に固定された両接続具10、1 0を相互に当接させてこれらをボルト27とナット28で固定することにより鋼 柱25と鋼梁26とを固定できるように構成されている。尚、鋼柱25と鋼梁2 6は所定の厚さの鋼板にて構成されている。この場合、立設される鋼柱25の側 面に接続具10の固定壁11が溶接固定され、鋼梁26に端部に接続具10の固 定壁11が溶接固定される。該接続具10は、鋼柱25及び鋼梁26同様鋼板に て構成されており、この接続具10は鋼柱25と鋼梁26に溶接固定される固定 壁11と、この固定壁11の両側に設けられた側壁12、12とから構成されて いる。
【0016】 該両側壁12、12は、固定壁11の両側が略90度に折り曲げられて形成さ れると共に、固定壁11と側壁12、12とは一体に形成されている。固定壁1 1の略中心に位置して接続壁18が固定壁11に直交して延在しており、この接 続壁18の両側は側壁12に溶接固定されている。この側壁12には傾斜辺12 Aが設けられており、この傾斜辺12Aの固定壁11側(一側)を接続壁18よ り低く、固定壁11の離間側(他側)を接続壁18より高く形成している。
【0017】 即ち、両側壁12、12に設けられた傾斜辺12A、12Aは、固定壁11側 においては接続壁18より低く、固定壁11の離間側端部においては接続壁18 より高くなるように形成されている。そして、接続具10と接続具10とを18 0度反転対向させて嵌合させた状態で、一対の接続具10、10は箱形に形成さ れている。箱形に形成された、接続具10、10は固定壁11の直交面に開口し た開口20を形成している。
【0018】 両接続壁18、18は、相互に対向して接する位置に設けられており、一対の 接続具10、10の内の一方の接続具10の傾斜辺12A、12Aと、他方の接 続具10の傾斜辺12A、12Aとは相互に対向して接合できる形状に形成され ている。この状態で、固定壁11側の傾斜辺12A上側に接続壁18が望んで見 える。また、接続壁18にはボルト27が挿通される円形のボルト孔19が所定 の間隔で2カ所貫通して形成されている。このボルト孔19、19は一対の接続 具10、10を180度反転対向させて嵌合させた状態でそれぞれ合致する位置 に設けられている。
【0019】 前記接続壁18は固定壁11の他側で折れ曲がって側壁12縁部(接続壁18 の離間側)まで延在している。この接続壁18の延在部分も両側が側壁12に溶 接固定されている。尚、11A、18Aは切欠で、接続具10の固定壁11が鋼 柱25及び鋼梁26などに溶接固定されたとき、それらの内部に溜まった水を排 出するためのものである。
【0020】 このように構成された接続具10の固定壁11が鋼柱25に溶接固定されると 共に、他の接続具10の固定壁11が鋼梁26に溶接固定される。このとき、鋼 柱25と鋼梁26とが接合可能な状態にそれぞれ接続具10の固定壁11が溶接 固定される。そして、鋼柱25と鋼梁26とを接合する場合は、鋼柱25に固定 された接続具10と鋼梁26に固定された接続具10との接続壁18、18を相 互に重ね合わせて嵌合する。
【0021】 この状態で両接続具10、10の上方の開口20から両ボルト孔19、19に ボルト27、27(図3では一方図示せず)が挿入される。そして、下方の開口 20からナット28、28がボルト27、27先端部から螺合されると共に、専 用の締結工具で回して所定の回転力で強固に締め付け固定される。これにより、 鋼柱25と鋼梁26とは、両接続具10、10によって強固に接合固定される。
【0022】 このように、接続具10は、鋼柱25及び鋼梁26に固定される固定壁11と 、この固定壁11の両側に側壁12を設けると共に、両側壁12間に位置してボ ルト27が挿通されるボルト孔19を形成した接続壁18を設けている。また、 側壁12に設けた傾斜辺12Aは、固定壁11側を接続壁18より低く、固定壁 11と離間した端部を高くなるように傾斜しているので、一対の接続具10、1 0の内の一方の接続具10に設けた両側壁12、12間に他方の接続具10の接 続壁18を挿入し係合させることができる。これにより、相互に反転対向して接 続した一方の接続具10の側壁12(この場合、接続壁18より上方に延在して いる側壁12)の両側に他方の接続具10の両接続壁18、18が引っかかるの で両接続壁18、18の面がずれて動いてしまうのを確実に防止することが可能 となる。
【0023】 特に、一方の接続具10と他方の接続具10とが両接続壁18、18の面でず れて動いてしまうのを防止することができるので、ボルト孔19に使用するボル ト27の強度が弱くても従来のように剪断されてしまうなどの不都合を確実に防 止することができるようになる。また、一方の接続具10に設けた両側壁12間 に他方の接続具10の接続壁18を挿入し係合させることができるので、一方の 接続具10のボルト孔19と他方の接続具10のボルト孔19とを確実に一致さ せることが可能となる。これにより、従来のように接続具に設けたボルト孔を合 わせるための位置合わせ孔が不要となり、接続具10のコストを低減させること ができる。
【0024】 次に、図7、図8には本考案の実施例の建築材料に取り付けられる他の建築用 接続具10を示している。この場合、該接続具10は、前述同様の鋼板にて構成 されており、この接続具10も建築材料としての鋼柱25と鋼梁26に溶接固定 される固定壁11と、この固定壁11の両側に設けられた側壁12、12とから 構成されている。この場合、立設される鋼柱25の下面に接続具10の固定壁1 1が溶接固定され、鋼梁26に上面に接続具10の固定壁11が溶接固定される 。
【0025】 接続具10の側壁12には、係合部13を備えており、係合部13は固定壁1 1の一端部(この場合側壁12の一部となる)に設けられている。この係合部1 3は、固定壁11の両側が略90度折り曲げられて形成されると共に、固定壁1 1と係合部13とは一体に形成されている(図9、図10)。そして、固定壁1 1の略中心に位置して接続壁18が立設されており、この接続壁18には前述同 様ボルト27、27を挿入するためのボルト孔19、19が設けられている。該 係合部13は、接続壁18の離間側を高く接続壁18側に行くに従って低くなる 三角形状を呈している。即ち、係合部13は、接続壁18の離間側が略直角に立 ち上がって、固定壁11の略中心に位置して立設された接続壁18の略中間位置 まで傾斜して固定壁11に接する三角形状を呈している。
【0026】 また、接続壁18には被係合部14を備えており、この被係合部14は、側壁 12の角を切り欠いて設けた切欠部15と、両側壁12内側に設けられると共に 接続壁18の端部に設けられた位置決め部16とから構成されている(図11、 図12)。この接続壁18の両側は前述同様側壁12に溶接固定されると共に、 切欠部15は、一対の接続具10、10を相互に反転対向して接続した状態で、 係合部13に合致可能な形状に形成されている。
【0027】 また、接続壁18は側壁12の上縁端部で切欠部15側に折れ曲がって、切欠 部15の端部まで延在している。切欠部15の端部まで延在した接続壁18は、 そこで更に固定壁11側に折れ曲がって所定距離固定壁11側に延在している。 即ち、固定壁11側に折れ曲がった接続壁18端部は切欠部15より僅か固定壁 11側まで延在しており、切欠部15側面から望んで見える接続壁18が位置決 め部16である。
【0028】 そして、接続具10と接続具10とを180度反転対向させて嵌合させた状態 で、一対の接続具10、10は箱形に形成されている。箱形に形成された、両接 続具10、10は固定壁11の直交面に開口した開口20を形成している。尚、 接続壁18の折れ曲がった先端部分(両側壁12、12と接する部分)も両側壁 12、12に溶接固定されている。また、11A、18Aは前述同様接続具10 の固定壁11が鋼柱25に溶接固定されたとき鋼柱25内部に溜まった水を排出 するための切欠である(図10)。
【0029】 このように構成された接続具10の固定壁11が鋼柱25に溶接固定されると 共に、他の接続具10の固定壁11が鋼梁26に溶接固定される。このとき、鋼 柱25と鋼梁26とが接合可能な状態にそれぞれ接続具10の固定壁11が溶接 固定される。そして、鋼柱25と鋼梁26とを接合する場合は、鋼柱25に固定 された接続具10と鋼梁26に固定された接続具10との接続壁18、18が相 互に重ね合わせられて嵌合される。このとき、どちらか一方の接続具10の係合 部13と被係合部14、他方の接続具10の被係合部14と係合部13とがそれ ぞれ係合される。
【0030】 この状態で両接続具10、10の一方の面に形成された開口20から両ボルト 孔19、19にボルト27、27(図9では一方図示せず)が挿入される。そし て、他方の面に形成された開口20からナット28、28がボルト27、27先 端部から螺合されると共に、専用の締結工具で回して所定の回転力で強固に締め 付け固定される。これにより、鋼柱25と鋼梁26とは、両接続具10、10に よって強固に接合固定される。
【0031】 このように、接続具10には鋼柱25、鋼梁26に固定される固定壁11と、 この固定壁11の両側に設けられた側壁12と、この側壁12間に位置してボル ト27が挿通されるボルト孔19が形成された接続壁18とを備えている。そし て、側壁12は、固定壁11の一端部における当該固定壁11側に位置する係合 部13と、固定壁11の他端部側において当該固定壁11から離間した端部に位 置し、係合部13が係合する被係合部14(切欠部15と位置決め部16)とを 備えているので、相互に反転対向して接続した一対の接続具10、10の内の一 方の接続壁18の両係合部13、13を他方の接続壁18の両被係合部14、1 4に係合させることにより両接続壁18、18壁が面でずれて動いてしまうのを 確実に防止することができる。
【0032】 このように構成された建築用接続具10は鋼柱25の側面にも取り付けること ができる。そして、鋼柱25の側面に接続具10の固定壁11を溶接固定する。 この場合、係合部13を鋼柱25の上方側に、開口20を鋼柱25の下方側に位 置させて接続具10の固定壁11を溶接固定すると共に、鋼梁26端部に接続具 10の固定壁11を溶接固定する。このとき、鋼梁26端部に溶接固定した接続 具10は、鋼柱25の側面に取り付けた接続具10に対向して接続可能な状態で 溶接固定する。この場合、鋼柱25の側面に取り付けた接続具10の接続壁18 に鋼梁26端部に溶接固定した接続具10の接続具10を載置して鋼柱25の方 向に移動させるだけで、係合部13を被係合部14に容易に係合させることがで きるので、前述同様両接続壁18、18壁が面でずれて動いてしまうのを確実に 防止することができる。
【0033】 次に、図14には実施例の建築材料に取り付けられる他の建築用接続具10を 示している。この場合、該接続具10は、前述同様の鋼板にて構成されており、 この接続具10も固定壁11と、この固定壁11の両側に設けられた側壁12、 12とから構成されている。この場合、立設される鋼柱25の下面に接続具10 の側壁12端縁が溶接固定され、鋼梁26に上面に接続具10の側壁12端縁が 溶接固定される。
【0034】 両側壁12、12は、前述同様固定壁11の両側が略90度折り曲げられて形 成されると共に、固定壁11と側壁12、12とは一体に形成されている。固定 壁11の略中心に位置して接続壁18が固定壁11に直交して延在している。こ の接続壁18は固定壁11より所定距離延在したところで左下斜め下方に折れ曲 がって側壁12角部まで延在すると共に、固定壁11にはボルト孔19が設けら れている。ボルト孔19は固定壁11より所定距離延在した位置に設けられると 共に、ボルト孔19は一対の接続具10、10を180度反転対向させて嵌合さ せた状態でそれぞれ合致する位置に設けられている。
【0035】 また、側壁12は、固定壁11の上縁から左下斜め下方に折れ曲がって延在し 接続壁18の所定距離下方で、今度は左下斜め上方に折れ曲がって延在している 。そして、側壁12は接続壁18の所定距離上方で再度左下斜め下方に折れ曲が って延在し接続壁18の端部まで延在している。この側壁12は一対の接続具1 0、10を180度反転対向させて嵌合させた状態でそれぞれ合致する形状を呈 している(図15、図16)。
【0036】 側壁12は、ボルト孔19に対して固定壁11側は接続壁18より下方に切り 欠かれた切欠部23と、ボルト孔19に対して固定壁11の離間側は接続壁18 より上方に切り欠かれた係合部13とを備えている。尚、左下斜め下方に折れ曲 がって延在する接続壁18と、接続壁18の所定距離上方から左下斜め下方に延 在する側壁12とは同じ角度になっている(図17、図18)。
【0037】 また、接続具10には被係合部14が設けられている。この被係合部14は側 壁12に設けた切欠部23と、この切欠部23側面から望んで見える位置決め部 24(接続壁18)とから構成されている。そして、接続具10と接続具10と を180度反転対向させて嵌合させた状態で、一対の接続具10、10は箱形に 形成されている。箱形に形成された、接続具10、10は固定壁11の直交面を 開口している。
【0038】 係る、接続具10に設けられた係合部13と被係合部14は、一対の接続具1 0、10を相互に反転対向して箱形に接続した状態で、一方の接続具10の係合 部13と被係合部14は、他方の接続具10の被係合部14と係合部13に係合 可能な形状を呈している。尚、接続壁18と両側壁12、12と接する部分は溶 接固定されている。また、18Aは接続具10と接続具10とをボルト27で固 定するとき使用する切欠である。また、11Aは接続具10の固定壁11を鋼柱 25、或いは鋼梁26に溶接固定したとき内部に溜まった水を排出するための切 欠であるが、この場合は溜まった水は切欠18Aから排出されることとなるので 切欠11Aは無くても差し支えない。
【0039】 このように構成された接続具10の側壁12縁部が鋼柱25に溶接固定される と共に、他の接続具10の側壁12縁部が鋼梁26に溶接固定される。そして、 鋼柱25と鋼梁26とを接合する場合は、鋼柱25に固定された接続具10と鋼 梁26に固定された接続具10との接続壁18、18が相互に重ね合わせられて 嵌合される。このとき、どちらか一方の接続具10の係合部13及び被係合部1 4と、他方の接続具10の被係合部14、係合部13とがそれぞれ係合される。
【0040】 この状態で両接続具10、10の接続壁18に形成された上方の切欠18Aか ら両ボルト孔19、19にボルト27、27(図15では一方図示せず)が挿入 される。そして、下方の切欠18Aからナット28、28がボルト27、27先 端部から螺合されると共に、専用の締結工具で回して所定の回転力で強固に締め 付け固定される。これにより、鋼柱25と鋼梁26とは、両接続具10、10に よって強固に接合固定される。
【0041】 このように、接続具10には鋼柱25、鋼梁26に固定される固定壁11と、 この固定壁11の両側に設けられた側壁12と、この側壁12間に位置してボル ト27が挿通されるボルト孔19が形成された接続壁18とを備えている。そし て、側壁12に係合部13を設けると共に、接続具10に被係合部14(切欠部 23と、この切欠部23側面から望んで見える位置決め部24)を備えているの で、相互に反転対向して接続した一対の接続具10、10の内の一方の接続壁1 8の両係合部13、13を他方の接続壁18の両被係合部14、14に係合させ ることにより、両接続壁18、18壁が面でずれて動いてしまうのを確実に防止 することができる。
【0042】 次に、図19には実施例の建築材料に取り付けられる他の建築用接続具10を 示している。この場合、該接続具10の接続壁18に係合突起21と係合孔22 とを備えている。係合孔22は、ボルト孔19と側壁12との間(この場合、ボ ルト孔19と側壁12との略中間)に設けられると共に、接続壁18に設けられ ている。この係合孔22は、ボルト孔19同様接続壁18を貫通して設けられる と共に略円形に形成されている。
【0043】 また、係合突起21は係合孔22同様ボルト孔19と側壁12との間(この場 合、ボルト孔19と側壁12との略中間)に設けられている。即ち、係合孔22 は、一側の側壁12とボルト孔19との間、係合突起21は他側の側壁12とボ ルト孔19との間に設けられている。該係合突起21は、一対の接続具10、1 0を相互に反転対向させて箱形に接続した状態で、対向する接続具10側に突出 している。また、係合突起21は、開口20側に所定寸法突出(この場合、接続 壁18の厚さ寸法、或いは、それより厚い寸法突出)する半球面状に形成される と共に、係合孔22に殆ど隙間無く挿入できる径にて形成されている。
【0044】 このように構成された係合突起21と係合孔22とが図1、図7、図13、図 14の接続具10の接続壁18に設けられる。これにより、鋼柱25と鋼梁26 とを接合する場合に接続具10の係合孔22に対して係合突起21が左右方向或 いは上下方向の何れかの方向にずれている場合、係合突起21の球面先端で案内 されながら係合孔22内に係合される。従って、鋼梁26側に固定した接続具1 0と鋼柱25側に固定した接続具10との嵌合作業を極めて円滑に行うことがで きるようになる。また、係合孔22に係合突起21を係合させることにより、対 向して接続した一対の接続具10、10の両接続壁18、18の面がずれて動く 強度を大幅に向上させることができる。これにより、ボルト孔19に挿入して固 定するボルト27の強度が弱くても剪断されてしまうなどの不都合を確実に防止 することができる。
【0045】 次に、図20には実施例の建築材料に取り付けられる他の建築用接続具10を 示している。この場合、接続具10の接続壁18に係合突起21と係合孔22と を備えている。この係合孔22も、一方の側壁12とボルト孔19との間、係合 突起21は他方の側壁12とボルト孔19との間に設けられている。即ち、係合 孔22は、図19の係合孔22同様に形成されており、係合突起21は図19の 係合突起21の先端を尖らせた尖塔形状に形成して係合突起21の先端を係合孔 22内に挿入しやすくしている。これにより、前述同様対向して接続した一対の 接続具10、10の両接続壁18、18の面がずれて動く強度を大幅に向上させ ることができると共に、ボルト孔19に挿入して固定するボルト27の強度が弱 くても剪断されてしまうなどの不都合を確実に防止する効果を得ることができる 。
【0046】 尚、実施例では図19、図20の係合突起21と係合孔22とを図1、図7、 図13、図14の接続具10の接続壁18に設けたが、これに限らず係合突起2 1と係合孔22は、従来の接続具に設けても本考案は有効である。
【0047】
【考案の効果】
以上詳述した如く本考案によれば、建築材料に取り付けられ、反転対向された 状態で相互に当接し、ボルト固定されることで建築材料を接続する建築用接続具 において、建築材料に固定される固定壁と、この固定壁の両側に設けられた側壁 と、この側壁間に位置してボルトが挿通されるボルト孔が形成された接続壁とを 備え、側壁の縁部は、固定壁側から当該固定壁と離間した端部に向けて高く傾斜 すると共に、固定壁側においては接続壁より低く、固定壁と離間した端部におい ては接続壁より高くなるよう形成されているので、一対の接続具の内の一方の接 続具に設けた両側壁間に他方の接続具の接続壁を挿入し係合させることができる 。これにより、相互に反転対向して接続した一方の接続具の側壁(この場合、接 続壁より上方に延在している側壁)両側に他方の接続具の両接続壁がそれぞれ引 っかかるので両接続壁の面がずれて動いてしまうのを確実に防止することが可能 となる。従って、相互に反転対向して接続した一方の接続具と他方の接続具との 接続ずれ強度を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0048】 特に、一方の接続具と他方の接続具とが両接続壁の面でずれて動いてしまうの を防止することができるので、ボルト孔に挿入して固定するボルトの強度が弱く ても剪断されてしまうなどの不都合を確実に防止することができるようになる。 また、一方の接続具に設けた両側壁間に他方の接続具の接続壁を挿入し係合させ ることができるので、ボルト孔を確実に一致させることが可能となる。これによ り、従来のように接続具に設けたボルト孔を合わせるための位置合わせ孔が不要 となる。従って、ボルト孔へのボルト挿入作業性が極めて容易となり、総じて、 大幅なコストの削減を行うことができるようになるものである。
【0049】 また、請求項2の考案によれば、建築材料に取り付けられ、反転対向された状 態で相互に当接し、ボルト固定されることで建築材料を接続する建築用接続具で あって、建築材料に固定される固定壁と、この固定壁の両側に設けられた側壁と 、この側壁間に位置してボルトが挿通されるボルト孔が形成された接続壁とを備 え、側壁は、固定壁の一端部における当該固定壁側に位置する係合部と、固定壁 の他端部側において当該固定壁から離間した端部に位置し、係合部が係合する被 係合部とを備えるので、例えば、被係合部を切欠部と両側壁内側で接続壁の端部 に設けられた位置決め部とで構成すると共に係合部を切欠部に合致する形状に形 成することにより、相互に反転対向して接続した一対の接続具の内の一方の接続 具の係合部を他方の接続具の被係合部に係合させることができるので両接続壁の 面でずれて動いてしまうのを確実に防止することが可能となる。従って、相互に 反転対向して接続した一方の接続具と他方の接続具との接続ずれ強度を大幅に向 上させることができるようになるものである。
【0050】 また、請求項3の考案によれば、請求項1又は請求項2において、接続壁には 、係合突起と、この係合突起が係合可能な位置に設けられた係合孔とを備えるの で、例えば、請求項4の如く、係合突起の先端を略球面状とした場合には、係合 突起が係合孔の円周方向の何れかの方向にずれている場合に係合突起は球面の先 端で案内されながら係合孔内に係合される。また、例えば、請求項5の如く、係 合突起の先端を尖塔形状とした場合にも、係合突起が係合孔の円周方向の何れか の方向にずれている場合に係合突起は突起の先端で案内されながら係合孔内に係 合される。これにより、例えば、鋼梁に固定された接続具に鋼柱に固定され接続 具を容易に嵌合させることが可能となると共に両接続具が両接続壁の面で相互に ずれてしまうのを確実に防止することができるので、一方の接続具と他方の接続 具との接続ずれ強度を更に向上させることができる。従って、鋼梁側に固定した 接続具と鋼柱側に固定した接続具との嵌合作業を極めて簡便に行うことができる ようになり、接続具の利便性を大幅に向上させることができるようになるもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の建築用接続具の接続した状態を示す斜
視図である。
【図2】反転対向させた一対の建築用接続具の分解斜視
図である。
【図3】同図2の建築用接続具の接続した状態を示す図
である。
【図4】本考案の建築用接続具の正面図である。
【図5】本考案の建築用接続具の側面図である。
【図6】本考案の建築用接続具の平面図である。
【図7】もう一つの建築用接続具の接続した状態を示す
斜視図である。
【図8】同図7の接続具を反転対向させた一対の建築用
接続具の分解斜視図である。
【図9】同図7の建築用接続具の接続した状態を示す図
である。
【図10】同図7の建築用接続具の正面図である。
【図11】同図7の建築用接続具の側面図である。
【図12】同図7の建築用接続具の平面図である。
【図13】同図7の他の実施例を示す建築用接続具の接
続した状態を示す斜視図である。
【図14】もう一つの建築用接続具の接続した状態を示
す斜視図である。
【図15】同図14の建築用接続具の接続した状態を示
す図である。
【図16】同図14の建築用接続具の正面図である。
【図17】同図14の建築用接続具の側面図である。
【図18】同図14の建築用接続具の平面図である。
【図19】係合突起と係合孔とを設けた他の接続壁の側
面図である。
【図20】もう一つの係合突起と係合孔とを設けた他の
接続壁の側面図である。
【図21】建築材料に取り付けた状態を示す従来の建築
用接続具の斜視図である。
【符号の説明】
10 接続具 11 固定壁 12 側壁 12A 傾斜辺 13 係合部 14 被係合部 15 切欠部 16 位置決め部 18 接続壁 25 鋼柱 26 鋼梁 27 ボルト 28 ナット

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築材料に取り付けられ、反転対向され
    た状態で相互に当接し、ボルト固定されることで前記建
    築材料を接続する建築用接続具であって、 前記建築材料に固定される固定壁と、 該固定壁の両側に設けられた側壁と、 該側壁間に位置して前記ボルトが挿通されるボルト孔が
    形成された接続壁とを備え、 前記側壁の縁部は、前記固定壁側から当該固定壁と離間
    した端部に向けて高く傾斜すると共に、前記固定壁側に
    おいては前記接続壁より低く、前記固定壁と離間した端
    部においては前記接続壁より高くなるよう形成されてい
    ることを特徴とする建築用接続具。
  2. 【請求項2】 建築材料に取り付けられ、反転対向され
    た状態で相互に当接し、ボルト固定されることで前記建
    築材料を接続する建築用接続具であって、 前記建築材料に固定される固定壁と、 該固定壁の両側に設けられた側壁と、 該側壁間に位置して前記ボルトが挿通されるボルト孔が
    形成された接続壁とを備え、 前記側壁は、前記固定壁の一端部における当該固定壁側
    に位置する係合部と、前記固定壁の他端部側において当
    該固定壁から離間した端部に位置し、前記係合部が係合
    する被係合部とを備えることを特徴とする建築用接続
    具。
  3. 【請求項3】 前記接続壁には、係合突起と、該係合突
    起が係合可能な位置に設けられた係合孔とを備えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2の建築用接続具。
  4. 【請求項4】 前記係合突起の先端を略球面状としたこ
    とを特徴とする請求項3の建築用接続具。
  5. 【請求項5】 前記係合突起の先端を尖塔形状としたこ
    とを特徴とする請求項3の建築用接続具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155611A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 ネットイーグル株式会社 接合金具およびこれを用いた接合構造ならびに接合方法

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