JPH0853624A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0853624A
JPH0853624A JP18971994A JP18971994A JPH0853624A JP H0853624 A JPH0853624 A JP H0853624A JP 18971994 A JP18971994 A JP 18971994A JP 18971994 A JP18971994 A JP 18971994A JP H0853624 A JPH0853624 A JP H0853624A
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亨 山中
Mitsunari Togawa
三成 外川
Motonori Hiratsuka
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】少なくとも(A)熱可塑性樹脂22〜89.8
重量%と、(B)無機質充填剤60〜10重量%および
(C)−20℃以下のガラス転移温度を有する弾性重合
体18〜0.2重量%の3成分からなる樹脂組成物であ
って、該弾性重合体(C)の該組成物中における分散粒
子のうち30%以上が該無機質充填剤(B)と界面を接
する形で存在することを特徴とする樹脂組成物。 【効果】本発明の樹脂組成物は、耐熱性、剛性と耐衝撃
性のバランスに優れた成形品を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた剛性、耐熱性と耐
衝撃性、靭性を合わせ持つ樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年エンジニアリングプラスチックの高
性能化に対する要求は一層高まりつつあるが、それに対
応して熱可塑性樹脂材料の特性を改良する試みが行なわ
れている。例えば、Polymer,26,1855(1985) にはナイロ
ン66にエラストマ成分を配合し、微分散化することに
より、高い衝撃強度が発現することが示されている。ま
た、一般に樹脂材料に無機質の充填剤を添加することに
より、材料の耐熱性を向上させたり、剛性を高めること
も公知である。しかしながら、これらの改質を行なった
場合、別の特性が損なわれることが多い。例えば、材料
の衝撃強度を高める目的でエラストマ成分を配合した場
合には、耐熱性や剛性が損なわれ、逆に材料の耐熱性や
剛性を高めるために種々の無機充填剤や強化剤を配合し
た場合にはIzod衝撃強度や、面衝撃強度が損なわれるた
め、衝撃強度と耐熱性あるいは剛性を同時に改良するこ
とは極めて困難な課題である。
【0003】また、ガラス繊維などの繊維状強化剤を配
合することにより、剛性および耐熱性を改良すると同時
にIzod衝撃強度が向上することも知られてはいるが、こ
の方法とて面衝撃強度は非強化系に比べ逆に低下するう
え、材料の伸度の低下や機械的特性の異方性の発現など
エンジニアリング材料にとって好ましからざる作用を有
している。
【0004】一方、繊維形状以外の無機質充填剤を樹脂
材料に添加する際に生じる衝撃強度の低下を抑える目的
で種々の検討が行なわれてきた。例えば、特開昭61−
36340号公報にはガラスビーズに対して1重量%以
下の被覆剤により被覆する方法が開示されている。しか
しながら、かかる方法による材料はガラスビーズの添加
による衝撃強度の低下を抑える効果は認められるもの
の、非充填系に比べ低い衝撃強度のものしか得られてい
ない。また、記載されている方法では十分な引張り破断
伸度や面衝撃強度は得られないことが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上述
の問題を解消すること即ち、衝撃強度、破断伸びと耐熱
性、剛性という相反する特性を同時に改良し、その上、
機械的特性の異方性の小さい成形品を与え得る、従来の
エンジニアリングプラスチック材料では達成困難であっ
た特性を有する組成物を得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、少なくとも(A)熱
可塑性樹脂22〜89.8重量%と、(B)無機質充填
剤60〜10重量%および(C)−20℃以下のガラス
転移温度を有する弾性重合体18〜0.2重量%の3成
分からなる樹脂組成物であって、該弾性重合体(C)の
該組成物中における分散粒子のうち30%以上が該無機
質充填剤(B)と界面を接する形で存在することを特徴
とする樹脂組成物に関するものである。
【0008】本発明で用いる熱可塑性樹脂(A)とは加
熱により溶融成形可能な樹脂を意味し、融点を有する樹
脂の場合、その融点は、150℃以上のものが好まし
く、180℃以上のものが好ましい。
【0009】また熱可塑性樹脂(A)はそれ単体で、A
STM D790法に従い、測定した成形品の曲げ弾性
率が1.5GPa以上のものが好ましく、2.0GPa
以上のものがより好ましい。
【0010】本発明において使用することのできる熱可
塑性樹脂の好ましい例としては、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリアリーレンスルフィド樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール
樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂など
が挙げられ、これらは2種以上を併用してもよい。なか
でも、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂およびポリア
リーレンスルフィド樹脂などを特に好ましく用いること
ができる。
【0011】ここでいうポリエステル樹脂とは、芳香環
を重合体の連鎖単位に有する熱可塑性のポリエステル
で、通常芳香族ジカルボン酸(あるいはそのエステル形
成性誘導体)とジオール(あるいはそのエステル形成性
誘導体)および/またはヒドロキシカルボン酸とを主成
分とする縮合反応により得られる重合体ないしは共重合
体であり、液晶性のものであっても非液晶性のものであ
ってもよい。
【0012】ここでいう芳香族ジカルボン酸としてはテ
レフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−
ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、3,3’−
ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボ
ン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカル
ボン酸、2,5−アントラセンジカルボン酸、4,4”
−p−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジン
ジカルボン酸などであり、なかでもテレフタル酸が好ま
しく使用できる。
【0013】これらの芳香族ジカルボン酸は二種以上を
混合して使用してもよい。なお20モル%以下の少量で
あれば、これらの芳香族ジカルボン酸とともにアジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸など
の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸な
どの脂環式ジカルボン酸を一種以上混合使用してもよ
い。
【0014】また、ジオール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、デカメチレングリコールなどの脂肪族
ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環式ジオール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ハイドロ
キノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジ
ヒドロキシナフタレンなどの芳香族ジオールおよびこれ
らの混合物などが挙げられる。なお、少量であれば、分
子量400〜6000の長鎖ジオール、すなわちポリエ
チレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどを一種以上共重
合せしめてもよい。
【0015】また、ヒドロキシカルボン酸としては、p
−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、4’−ヒドロキシ−ビフ
ェニル−4−カルボン酸などが挙げられる。
【0016】本発明に使用するポリエステル樹脂の具体
例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リヘキシレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレート、ポリブチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレート、ポリエチレン−1,
2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキ
シレートなどのほか、ポリエチレンイソフタレート/テ
レフタレート、ポリブチレンイソフタレート/テレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート/デカンジカルボ
キシレート、ポリエチレン−4,4’−ジカルボキシレ
ート/テレフタレート、p−オキシ安息香酸/ポリエチ
レンテレフタレート、p−オキシ安息香酸/6−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸などのような共重合ポリエステル
が挙げられる。これらのうち、機械的性質、成形性など
のバランスの点でポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートが特に好ましく使用できる。
【0017】本発明において特に好ましく使用できる芳
香族ポリエステルの内、ポリブチレンテレフタレートは
0.5W/V %のo−クロロフェノール溶液中で25℃に
おいて測定した固有粘度が、0.80〜1.9、特に
1.0〜1.5の範囲のものが好ましく、また、ポリエ
チレンテレフタレートの場合は上記と同条件で測定した
固有粘度が0.36〜1.60、特に0.52〜1.3
5の範囲のものが好ましい。
【0018】ポリアミド樹脂としては、例えば、環状ラ
クタムの開環重合物、アミノカルボン酸の重縮合物、ジ
カルボン酸とジアミンの重縮合物などが挙げられ、具体
的にはナイロン6、ナイロン4・6、ナイロン6・6、
ナイロン6・10、ナイロン6・12、ナイロン11、
ナイロン12などの脂肪族ポリアミド、ポリ(メタキシ
レンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルア
ミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、ポ
リ(テトラメチレンイソフタルアミド)などの脂肪族−
芳香族ポリアミド、およびこれらの共重合体や混合物を
挙げることができる。特に本発明に好適なポリアミド樹
脂としてはナイロン6、ナイロン6・6が挙げられる。
【0019】ポリアリーレンスルフィド樹脂としては架
橋タイプ、直鎖タイプのいずれも用いることができる。
【0020】本発明に使用する無機質充填剤(B)とは
通常樹脂の充填剤として使用される繊維状、粒状あるい
は板状の無機物をさす。繊維状の無機質充填剤の好まし
い例としてはガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、石膏
繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、銅繊維、スチール繊
維、ボロンウィスカー繊維、炭素繊維などが挙げられ
る。また、粒状、粉状および板状の無機質充填剤の好ま
しい例としては、ワラステナイト、セリサイト、カオリ
ン、マイカ、クレー、ベントナイト、アスベスト、タル
ク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化
ケイ素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チ
タンなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム硫酸バ
リウムなどの硫酸塩、ガラスビーズ、ガラスミルドファ
イバー、窒化ホウ素、炭化ケイ素、サロヤンなどが挙げ
られ、これらは中空であってもよい(例えば、中空ガラ
ス繊維、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、カ
ーボンバルーンなど)。
【0021】本発明に使用する無機質充填剤としては粒
状および/または板状のものがとりわけ好ましく、これ
らのうち特に好ましいものの例としてガラスビーズ、タ
ルク、マイカ、クレー、カオリンが挙げられる。
【0022】また、粒状および/または板状の無機質充
填剤としては平均1次粒子径が2μ以下のものがとりわ
け好ましく使用できる。
【0023】これら無機質充填剤はシラン系、チタネー
ト系などのカップリング剤、その他表面処理剤で処理さ
れているものが好ましく、特にシラン系カップリング剤
で処理されているものが好ましく使用できる。
【0024】好ましいシラン系カップリング剤として
は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を例
示することができ、特にγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシランが好ましい。
【0025】次に、本発明に使用する−20℃以下のガ
ラス転移温度を有する弾性重合体(C)としては、ガラ
ス転移温度(ここでは周波数110Hzの動的粘弾性測
定から得られる損失弾性率(E”)のピーク温度として
定義する)が−20℃以下であるものであり、23℃に
おいてJIS K−6301法に従い測定した100%
モジュラスが100MPa以下のものが好ましく、50
MPa以下のものがより好ましい。好ましい弾性重合体
(C)の例としては、エチレン系共重合体、共役ジエン
系重合体、共役ジエン−芳香族ビニル炭化水素系共重合
体、ポリエステル系熱可塑性エラストマなどが挙げられ
る。
【0026】ここでいうエチレン系重合体とは、エチレ
ンと他の単量体との共重合体および多元共重合体をさ
し、エチレンと共重合する他の単量体としては炭素数3
以上のα−オレフィン、非共役ジエン、酢酸ビニル、ビ
ニルアルコール、α,β−不飽和カルボン酸およびその
誘導体などの中から選択することができる。
【0027】炭素数3以上のα−オレフィンとはプロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルペンテン
−1、オクタセン−1などであり、プロピレン、ブテン
−1が好ましく使用できる。非共役ジエンとは5−メチ
リデン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−プロペ
ニル−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−2−ノ
ルボルネン、5−クロチル−2−ノルボルネン、5−
(2−メチル−2−ブテニル)−2−ノルボルネン、5
−(2−エチル−2−ブテニル)−2−ノルボルネン、
5−メチル−5−ビニルノルボルネンなどのノルボルネ
ン化合物、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロ
インデン、4,7,8,9−テトラヒドロインデン、
1,5−シクロオクタジエン、1,4−ヘキサジエン、
イソプレン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、11
−エチル−1,11−トリデカジエンなどであり、好ま
しくは5−メチリデン−2−ノルボルネン、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,
4−ヘキサジエンなどである。α,β−不飽和カルボン
酸とはアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、ブテンジカルボン酸などであり、その誘導体とし
てはアルキルエステル、アリールエステル、グリシジル
エステル、酸無水物、イミドを例として挙げることがで
きる。
【0028】また、共役ジエン系重合体とは1種以上の
共役ジエン単量体に由来する重合体すなわち単一の共役
ジエン例えば1,3−ブタジエンの単独重合体あるいは
2種またはそれ以上の共役ジエン例えば1,3−ブタジ
エン、イソプレン(2−メチル−1,3−ブタジエ
ン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエンの共重合体が挙げられる。これらの重合
体の不飽和結合の一部または全部が水添により還元され
ているものも好ましく使用できる。
【0029】共役ジエン−芳香族ビニル炭化水素系共重
合体とは共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素の比がさま
ざまのブロック共重合体またはランダム共重合体であ
り、これを構成する共役ジエンの例としては前記の単量
体が挙げられ、特に1,3−ブタジエン、イソプレンが
好ましい。芳香族ビニル炭化水素の例としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフ
タレンなどが挙げられ、中でもスチレンが好ましく使用
できる。また、共役ジエン−芳香族ビニル炭化水素系共
重合体の芳香環以外の二重結合以外の不飽和結合の一部
または全部が水添により還元されているものも好ましく
使用できる。
【0030】ポリエステル系熱可塑性熱可塑性エラスト
マとは、芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールおよび/または
脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとするポリエー
テルエステルブロック共重合体、ポリエステル・エステ
ルブロック共重合体、ポリエーテルエステル・エステル
共重合体等である。
【0031】ハードセグメントの芳香族ポリエステル成
分の具体例としてはポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレン(テレフタレー
ト/イソフタレート)、ポリブチレン(テレフタレート
/イソフタレート)などが好ましい例として挙げられ
る。
【0032】また、ここでソフトセグメントを構成する
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールおよび脂肪族ポ
リエステルの具体例としては、ポリエチレングリコー
ル、ポリ(1,2−および1,3−プロピレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
コール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重
合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合
体、ポリエチレンアジペート、ポリ−ε−カプロラクト
ン、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンセバケート
などを好ましい例として挙げることができる。また、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマのポリエステルハード
セグメント対ソフトセグメントの占める割合は、重量比
で95/5〜10/90、特に90/10〜30/70
であることが好ましい。
【0033】ポリエステル系熱可塑性エラストマの具体
例としては、ポリエチレンテレフタレート・ポリ(テト
ラメチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポ
リエチレンテレフタレート/イソフタレート・ポリ(テ
トラメチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、
ポリブチレンテレフタレート・ポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレンテ
レフタレート/イソフタレート・ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレン
テレフタレート/デカンジカルボキシレート・ポリ(テ
トラメチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、
ポリブチレンテレフタレート・ポリ(プロピレンオキシ
ド/エチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、
ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート・ポリ
(プロピレンオキシド/エチレンオキシド)グリコール
ブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート/デカ
ンジカルボキシレート・ポリ(プロピレンオキシド/エ
チレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブ
チレンテレフタレート・ポリ(エチレンオキシド)グリ
コールブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート
・ポリ(エチレンオキシド)グリコールブロック共重合
体、ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンアジペ
ートブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート・
ポリブチレンアジペートブロック共重合体、ポリブチレ
ンテレフタレート・ポリブチレンセバケートブロック共
重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリ−ε−カプ
ロラクトンブロック共重合体などが挙げられる。
【0034】これらの弾性重合体のガラス転移温度は−
20℃以下である必要があり、−30℃以下であること
がより好ましい。−20℃より高い場合は低温時の耐衝
撃性が十分ではなく、本発明の目的を達成することがで
きない。
【0035】上記−20℃以下のガラス転移温度を有す
る弾性重合体(C)は2種以上併用することも可能であ
り、その一部または全部に、種々の不飽和カルボン酸お
よび/またはその誘導体やビニル単量体をグラフト反応
あるいは共重合して得られるエラストマも好ましく使用
することができる。この場合、弾性重合体(C)全体に
対して、グラフト反応あるいは共重合されている不飽和
カルボン酸および/またはその誘導体やビニル単量体の
量は0.01〜20重量%が好ましい。グラフト反応あ
るいは共重合に用いる不飽和カルボン酸としてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ブテン
ジカルボン酸等が挙げられる。また、それらの誘導体と
しては、アルキルエステル、グリシジルエステル、ジ−
またトリ−アルコキシシリル基を有するエステル、酸無
水物またはイミド等が挙げられ、これらの中で、グリシ
ジルエステル、ジ−またトリ−アルコキシシリル基を有
する不飽和カルボン酸エステル、酸無水物、イミドがよ
り好ましい。
【0036】不飽和カルボン酸またはその誘導体の好ま
しい例としては、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸ジグリ
シジルエステル、シトラコン酸ジグリシジルエステル、
ブテンジカルボン酸ジグリシジルエステル、ブテンジカ
ルボン酸モノグリシジルエステル、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸イミド、イタ
コン酸イミド、シトラコン酸イミド等であり、特にメタ
クリル酸グリシジル、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、マレイン酸イミドが好ましく使用できる。また、
ビニル単量体の例としてはスチレンなどの芳香族ビニル
化合物、アクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合
物、ビニルトリメトキシシランなどのビニルシラン化合
物を例示することができ、これらの不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体あるいはビニル単量体は2種以上を併用
してもよい。なお、これら不飽和カルボン酸またはその
誘導体あるいはビニル単量体をグラフト反応させる方法
については公知の手法を用いることができる。
【0037】本発明の組成物を構成する上記(A)熱可
塑性樹脂、(B)無機質充填剤および(C)−20℃以
下のガラス転移温度を有する弾性重合体の組成比は全組
成物を100とした場合、(A)熱可塑性樹脂が22〜
89.8重量%、(B)無機質充填剤が60〜10重量
%および(C)弾性重合体が、18〜0.2重量%であ
る必要がある。無機質充填剤(B)の添加量が60重量
%を越える場合および10重量%未満の場合、組成物を
成形してなる成形品の衝撃強さが十分ではないため、好
ましくない。また、弾性重合体(C)の添加量が18重
量%を越える場合には材料の弾性率、耐熱性が損なわ
れ、(C)の添加量が0.2重量%未満では組成物の衝
撃強さが十分ではないため、いずれの場合も好ましくな
い。
【0038】また、本発明の組成物においては組成物中
の弾性重合体(C)の分散粒子のうち30%以上が該無
機質充填剤(B)と界面を接する形で存在する必要があ
り、50%以上が好ましい。(A)(B)(C)の三成
分からなる該組成物においては通常、(C)弾性重合体
は熱可塑性樹脂(A)とは完全には相溶せず、独立した
分散相を形成する。ここでは、少なくとも分散粒子の一
部分が(B)無機質充填剤と界面を接する形で存在して
いる(C)成分の分散相(分散粒子)の割合が(C)成
分全体の30%以上(好ましくは50%以上)存在する
ことを意味する。ただし、評価方法としては透過型電子
顕微鏡(TEM)を用い、組成物の超薄切片を観察し、
弾性重合体(C)の分散粒子数が最低50観察される視
野について観察し、弾性重合体(C)の全分散粒子面積
とそのうち無機質充填剤(B)と界面を接している分散
粒子の面積によって評価したものである。この際に、無
機質充填剤(B)と界面を接する形で存在する弾性重合
体(C)の分散形態としては図1a〜dに示すような形
態を例示することができる。図1a〜dは(B)成分と
(C)成分の界面を接する種々の例を示した断面図であ
り、熱可塑性樹脂1のマトリクス中に無機質充填剤2が
弾性重合体3と界面を接するかたちで存在している。逆
に、本発明において無機充填剤(B)と全く界面を接す
ることのなく、熱可塑性樹脂中に独立して存在する弾性
重合体(C)の分散粒子が70%未満であることが必要
であり、50%未満が好ましい。
【0039】また、本発明の組成物において得られる組
成物の機械的性質の点から無機質充填剤(B)と弾性重
合体(C)の合計に対して弾性重合体の占める比率は2
〜40重量%が好ましく、5〜15重量%がより好まし
い。
【0040】本発明の組成物の特徴は衝撃強度と剛性が
均衡して優れた組成物が得られる点であり、本発明の典
型的な効果を持つ組成物としては以下に示す特性を満足
するものが特に好ましい。
【0041】室温(23℃)下における衝撃強度(AS
TM D256の試験法に従い測定したノッチ付きIz
od衝撃強度)Sc と曲げ弾性率(ASTM D790
の試験法に従い測定した曲げ弾性率)MC の関係は式1
の不等式を満足するものが好ましい。
【0042】(式1) Mc >M0 Mc <0.07Sc −1.6 (ただし、M0 は熱可塑性樹脂(A)単体の射出成形品
をASTM D790の試験法に従い測定した、23℃
における曲げ弾性率を示し、Mc 、M0 の単位はGP
a、Sc の単位はJ/mである。) さらに、本発明の組成物中の無機質充填剤(B)成分を
等重量の熱可塑性樹脂(A)成分に置換した樹脂組成物
(実質的に(A)熱可塑性樹脂および(C)弾性重合体
の2成分からなる組成物)よりも高い衝撃強度(AST
M D256の試験法に従い測定したノッチ付きIzo
d衝撃強度)を有するものが好ましい。
【0043】本発明の特徴の一つは上記無機質充填剤の
添加により衝撃強度が増大する点にあり、無機質充填剤
(B)の添加量XB (重量%)と射出成形品の23℃に
おける同上測定法によるノッチ付きIzod衝撃強度
(SC )の間に下記式2の不等式を満足することが望ま
しく、式3の不等式を満足することがより好ましい。ま
た、さらに好ましくは式4の不等式を満足することであ
る。
【0044】(式2) Sc >1.65XB +S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) (式3) Sc >1.65XB +1.2S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) (式4) Sc >1.65XB +1.5S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) 本発明の組成物は上記弾性重合体(C)の添加により衝
撃強度が増大するが、その効果は通常のポリマブレンド
による高衝撃プラスチックよりも大きく、弾性重合体
(C)の添加量XC (重量%)と組成物の射出成形品の
23℃における、ASTM D256の試験法に従い測
定したノッチ付きIzod衝撃強度(SC)の間に下記
式5の不等式を満足することが望ましく、式6の不等式
を満足することがより好ましい。また、さらに好ましく
は式7の不等式を満足することであり、式8の不等式を
満足するものが最も好ましい。
【0045】(式5) Sc >0.86XC +1.3S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) (式6) Sc >4.5XC +1.3S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) (式7) Sc >4.5XC +1.8S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) (式8) Sc >4.5XC +2.2S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
ける、ASTM D256の試験法に従い測定したノッ
チ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。) 本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定されるもので
はないが、上述のとおり、本発明の組成物においては弾
性重合体(C)の添加量のうち、30%以上、好ましく
は50%以上が該無機充填剤(B)と界面を接する形で
存在する必要があり、このような各構成成分の構造の制
御を行なうことが可能な方法が好ましく使用できる。
【0046】例えば、無機質充填剤(B)の表面を弾性
重合体(C)成分で被覆処理した後、熱可塑性樹脂
(A)に添加する方法、無機質充填剤(B)と弾性重合
体(C)成分を予め弾性重合体が溶融状態となる温度で
混練した後、該混合物を熱可塑性樹脂(A)と再度混練
する方法などが挙げられる。
【0047】上記の無機質充填剤(B)表面の弾性重合
体(C)成分による被覆処理に際しては、弾性重合体
(C)成分を溶媒に溶解させた溶液により無機質充填剤
(B)の表面を被覆処理することも好ましい。また、無
機質充填剤(B)と弾性重合体(C)成分を予め溶融混
練する場合には単軸、または二軸の押出機、バンバリー
ミキサー、ニーダー、ミキシングロールなど通常公知の
溶融混合機を使用することができる。
【0048】さらに、予め弾性重合体(C)成分により
表面被覆処理を行なった無機質充填剤(B)あるいは弾
性重合体(C)成分と無機質重合体(B)を予め溶融混
練したものを熱可塑性樹脂(A)に混練する際にも同様
の公知の方法が使用できる。本発明においては、弾性重
合体(C)の添加量のうち、30重量%以上、好ましく
は50重量%以上が該無機質充填剤(B)と界面を接す
る形で存在する必要があるため、無機質充填剤(B)表
面と弾性重合体(C)の間の接着性、密着性が高い方が
好ましい。
【0049】接着性を高める方法として、無機質充填剤
(B)の表面にシランカップリング剤等でカップリング
処理を行ない、種々の有機基や反応性基を導入すること
は有効である。さらに、導入した有機基と親和性、反応
性を有する官能基を有する弾性重合体(C)を使用する
ことにより、一層優れた界面での接着性が得られる。
【0050】なお、本発明の組成物に対して本発明の目
的を損なわない範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、滑剤、離型剤、染料および顔料を含む
着色剤、核剤などの通常の添加剤を1種以上添加するこ
とができる。
【0051】本発明の強化熱可塑性組成物は射出成形、
押出成形など通常の方法で容易に成形することが可能で
あり、得られた成形品は高い耐衝撃特性と剛性、優れた
耐熱性を併せ持つため、種々のエンジニアリング部品、
構造材料に適している。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。
【0053】参考例1(無水マレイン酸変性EPRの製
造) エチレン/プロピレン共重合体(三井石油化学(株)製
P0680)100重量部に対し、無水マレイン酸2重
量部および2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチル
パーオキシヘキサン(日本油脂(株)製パーヘキサ25
B)0.7重量部を添加し、リボンブレンダで均一に混
合した後、シリンダ温度210℃に設定した30mmφ
の二軸押出機に供給し、無水マレイン酸変性EPRペレ
ット(C−1)を得た。
【0054】実施例1 タルク(富士タルク(株)製LMS300)に対し、1
重量%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
を用い、常法によりカップリング処理を行なった。カッ
プリング処理済みのタルク(B−1)70重量部と無水
マレイン酸変性EPR(C−1)30重量部をシリンダ
温度200℃に設定した二軸押出機に供給し、ダイから
押出し、タルクと無水マレイン酸変性EPRからなる組
成物ペレット(P−1)を得た。
【0055】次に、乾燥した上記ペレット(P−1)2
0重量部とナイロン6(濃硫酸中、25℃で測定した相
対粘度:2.75)80重量部をシリンダ温度250℃
に設定した二軸押出機に供給し、ダイから押出し、組成
物ペレットを得た。得られたペレットから超薄切片を切
削し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、
弾性重合体成分として使用した無水マレイン酸変性EP
Rの分散粒子のうち約60%がタルク粒子を取り囲むか
又はタルク粒子に接する形で存在することが分かった。
【0056】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、シリンダ温度250℃、金型温度80℃で1/
2”×5”×1/8”厚の棒状試験片、1/8”厚みの
Izod衝撃試験片および70mm角×2mm厚の平板
を成形した。
【0057】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率2.8GPa、曲げ強度90MPaで
あった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、I
zod衝撃試験を行なったところ衝撃値は110J/m
と高い値を示した。
【0058】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、20
3℃であった。
【0059】2mm厚の平板を用い、島津製作所(株)
製サーボパルサEHF−U2H−20L型高速面衝撃試
験機を用い、23℃で、ポンチ先端径5/8”、衝突速
度2.5m/sで試験を行なった。その結果、破壊エネ
ルギーは4.2J、最大撓みは11mmであった。
【0060】実施例2 実施例1と同条件でカップリング処理を行なったタルク
と無水マレイン酸変性EPRからなる組成物ペレット
(P−1)40重量部と実施例1で用いたものと同じナ
イロン6 60重量部をシリンダ温度250℃に設定し
た二軸押出機に供給し、ダイから押出し、組成物ペレッ
トを得た。得られたペレットから超薄切片を切削し、透
過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、弾性重合
体成分として使用した無水マレイン酸変性EPRの分散
粒子のうち約55%がタルク粒子を取り囲むか又はタル
ク粒子に接する形で存在することが分かった。
【0061】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、実施例1と同じ条件で成形を行ない、1/2”×
5”×1/8”厚の棒状試験片、1/8”厚みのIzo
d衝撃試験片および70mm角×2mm厚の平板を成形
した。
【0062】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率2.7GPa、曲げ強度80MPaで
あった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、I
zod衝撃試験を行なったところ衝撃値は135J/m
と高い値を示した。
【0063】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、19
8℃であった。
【0064】さらに、2mm厚の角板を用い、23℃で
高速面衝撃試験を行なった結果、破壊エネルギーは5
J、最大撓みは13mmであった。
【0065】実施例3 タルク(富士タルク(株)製LMS300)70重量部
とシラン変性EEA(三井ポリケミカル(株)製HPR
AS252)(C−2)30重量部をシリンダ温度1
50℃に設定した二軸押出機に供給し、ダイから押出
し、タルクとシラン変性EEAからなる組成物ペレット
(P−2)を得た。
【0066】次に、乾燥した上記ペレット(P−2)2
0重量部と実施例1で用いたものと同じナイロン6 8
0重量部をシリンダ温度250℃に設定した二軸押出機
に供給し、ダイから押出し、組成物ペレットを得た。得
られたペレットから超薄切片を切削し、透過型電子顕微
鏡(TEM)で観察したところ、弾性重合体成分として
使用した無水マレイン酸変性EPRの分散粒子のうち約
70%がタルク粒子を取り囲むか又はタルク粒子に接す
る形で存在することが分かった。
【0067】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、シリンダ温度250℃、金型温度80℃で1/
2”×5”×1/8”厚の棒状試験片および、1/8”
厚みのIzod衝撃試験片を成形した。
【0068】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率2.8GPa、曲げ強度88MPaで
あった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、I
zod衝撃試験を行なったところ衝撃値は102J/m
と高い値を示した。
【0069】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、19
3℃であった。
【0070】さらに、2mm厚の角板を用い、23℃で
高速面衝撃試験を行なった結果、破壊エネルギーは4.
0J、最大撓みは10.8mmであった。
【0071】実施例4 参考例1で得られた無水マレイン酸変性EPR(C−
1)125重量部を60℃に加熱したキシレン2500
重量部にガラスフラスコ中で溶解させ、超音波洗浄器を
用い、フラスコ全体に超音波を照射しながら実施例1で
使用したカップリング処理済みのタルク(B−1)10
0重量部を徐々に投入し、100℃で1時間撹拌を続け
た。
【0072】得られた混合溶液を遠心分離し、沈降した
タルク−EPR複合物を分離乾燥した。得られたタルク
−EPR複合物中のEPR含有率を熱重量分析により求
めたところ6.5重量%であった。この乾燥したタルク
−EPR複合物15重量部と実施例1で用いたものと同
じナイロン6 85重量部をシリンダ温度250℃に設
定した二軸押出機に供給し、ダイから押出し、組成物ペ
レットを得た。
【0073】次に、得られた組成物ペレットから超薄切
片を切削し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したと
ころ、弾性重合体成分として使用した無水マレイン酸変
性EPRの分散粒子のうち約80%がタルク粒子を取り
囲むか又はタルク粒子に接する形で存在することが分か
った。
【0074】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、実施例1と同じ条件で成形を行ない、1/2”×
5”×1/8”厚の棒状試験片、1/8”厚みのIzo
d衝撃試験片および70mm角×2mm厚の平板を成形
した。
【0075】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率3.5GPa、曲げ強度120MPa
であった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、
Izod衝撃試験を行なったところ衝撃値は140J/
mと高い値を示した。
【0076】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、20
0℃であった。
【0077】さらに、2mm厚の角板を用い、23℃で
高速面衝撃試験を行なった結果、破壊エネルギーは3.
6J、最大撓みは10.5mmであった。
【0078】比較例1 実施例1と同条件でカップリング処理を行なったタルク
(B−1)28重量部、参考例1で得た無水マレイン酸
変性EPR(C−1)12重量部および実施例1で用い
たものと同じナイロン6 60重量部を同時にシリンダ
温度250℃に設定した二軸押出機に供給し、ダイから
押出し、組成物ペレットを得た。ペレット中の各構成成
分の組成比は実質的に実施例2と同じである。得られた
ペレットから超薄切片を切削し、透過型電子顕微鏡(T
EM)で観察したところ、弾性重合体成分として使用し
た無水マレイン酸変性EPRはナイロン6中に単独の粒
子として分散しており、タルク粒子を取り囲むか又はタ
ルク粒子に接する形で存在しているものは面積で10%
以下であった。
【0079】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、実施例1と同条件で射出成形し、1/2”×5”
×1/8”厚の棒状試験片および、1/8”厚みのIz
od衝撃試験片を成形した。
【0080】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率4.0GPa、曲げ強度80MPaで
あった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、I
zod衝撃試験を行なったところ衝撃値は65J/mと
実施例2に比べ低いことが分かった。
【0081】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、19
8℃で実施例2と等しかった。
【0082】さらに、2mm厚の角板を用い、23℃で
高速面衝撃試験を行なった結果、破壊エネルギーは2.
2J、最大撓みは7.8mmであり、実施例2と比較し
て脆いことが分かった。
【0083】比較例2 実施例1と同条件でカップリング処理を行なったタルク
(B−1)14重量部、参考例1で得た無水マレイン酸
変性EPR(C−1)1重量部および実施例1で用いた
ものと同じナイロン6 85重量部を同時にシリンダ温
度250℃に設定した二軸押出機に供給し、ダイから押
出し、組成物ペレットを得た。ペレット中の各構成成分
の組成比は実質的に実施例4と同じである。得られたペ
レットから超薄切片を切削し、透過型電子顕微鏡(TE
M)で観察したところ、弾性重合体成分として使用した
無水マレイン酸変性EPRはナイロン6中に単独の粒子
として分散しており、タルク粒子を取り囲むか又はタル
ク粒子に接する形で存在しているものは殆ど皆無であっ
た。
【0084】得られたペレットを乾燥後、射出成形機に
供し、実施例1と同条件で射出成形し、1/2”×5”
×1/8”厚の棒状試験片、1/8”厚みのIzod衝
撃試験片および70mm角×2mm厚の平板を成形し
た。
【0085】棒状試験片を用い、曲げ試験を行なったと
ころ、曲げ弾性率4.0GPa、曲げ強度115MPa
であった。さらに、衝撃試験片にカットノッチを付け、
Izod衝撃試験を行なったところ衝撃値は42J/m
と実施例4に比べ低いことが分かった。
【0086】また、棒状試験片を用い、低荷重(455
kPa)の荷重撓み温度の測定を行なったところ、20
1℃で実施例3とほぼ等しかった。
【0087】さらに、2mm厚の角板を用い、23℃で
高速面衝撃試験を行なった結果、破壊エネルギーは1.
3J、最大撓みは6.5mmであり、実施例4と比較し
て脆いことが分かった。
【0088】実施例5〜10、比較例3〜10 表1に示す各種のタルク、ガラス繊維、弾性重合体およ
び熱可塑性樹脂を第1表に記載の方法で複合化すること
により組成物を製造した。これら組成物を実施例1と同
様の条件で成形し、成形品の物性評価を行なった。結果
を表2に示す。
【0089】比較例11 実施例10で用いたPBT樹脂(A−2)を射出成形機
に供し、実施例1と同条件で射出成形し、1/2”×
5”×1/8”厚の棒状試験片、1/8”厚みのIzo
d衝撃試験片を成形した。
【0090】棒状試験片を用い曲げ試験を行ったとこ
ろ、曲げ弾性率2.5GPa,曲げ強度90MPaであ
った。さらに衝撃試験片にカットノッチをつけIzod
衝撃試験を行ったところ衝撃値は45J/mであった。
【0091】また棒状試験片を用い、低荷重(455K
Pa)の荷重撓み温度の測定を行ったところ172℃で
あった。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、耐熱性、剛性と
耐衝撃性のバランスに優れた成形品を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1a〜dは本発明における(B)成分と
(C)成分の界面を接する種々の例を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1.熱可塑性樹脂 2.無機質充填剤 3.弾性重合体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも(A)熱可塑性樹脂22〜8
    9.8重量%と、(B)無機質充填剤60〜10重量%
    および(C)−20℃以下のガラス転移温度を有する弾
    性重合体18〜0.2重量%の3成分からなる樹脂組成
    物であって、該弾性重合体(C)の該組成物中における
    分散粒子のうち30%以上が該無機質充填剤(B)と界
    面を接する形で存在することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 無機質充填剤(B)と弾性重合体(C)
    の合計に対して弾性重合体(C)の占める比率が2〜4
    0重量%であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 無機質充填剤(B)と弾性重合体(C)
    の合計に対して弾性重合体(C)の占める比率が5〜1
    5重量%であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 弾性重合体(C)の該組成物中における
    分散粒子のうち50%以上が該無機質充填剤(B)と界
    面を接する形で存在することを特徴とする請求項1記載
    の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂(A)が、ASTM D7
    90法に従い測定した熱可塑性樹脂(A)単体の曲げ弾
    性率が1.5GPa以上の熱可塑性樹脂であることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂(A)が、融点150℃以
    上の熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載
    の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂(A)がポリエステル樹
    脂、ポリアミド樹脂およびポリアリーレンスルフィド樹
    脂から選ばれた少なくとも1種の樹脂である請求項1〜
    3のいずれか記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 23℃における曲げ弾性率Mc および2
    3℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度Sc の間に下記の
    不等式を同時に満足する射出成形品を与えることを特徴
    とする請求項1記載の樹脂組成物。 Mc >M0 Mc <0.07Sc −1.6 (ただし、M0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    ける曲げ弾性率を示し、 Mc 、M0 の単位はGPa、
    Sc の単位はJ/mである。)
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の樹脂組成物中の無機質
    充填剤(B)成分を等重量の熱可塑性樹脂(A)成分に
    置換した樹脂組成物(実質的に(A)熱可塑性樹脂およ
    び(C)−20℃以下のガラス転移温度を有する弾性重
    合体の2成分からなる)よりも高い衝撃強度を有する請
    求項1記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 無機質充填剤(B)成分の添加量XB
    (重量%)と23℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度S
    c (J/m)の間に下記の不等式を満足する射出成形品
    を与えることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >1.65XB +S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  11. 【請求項11】 無機質充填剤(B)成分の添加量XB
    (重量%)と23℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度S
    c (J/m)の間に下記の不等式を満足する射出成形品
    を与えることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >1.65XB +1.2S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  12. 【請求項12】 無機質充填剤(B)成分の添加量XB
    (重量%)と23℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度S
    c (J/m)の間に下記の不等式を満足する射出成形品
    を与えることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >1.65XB +1.5S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  13. 【請求項13】 −20℃以下のガラス転移温度を有す
    る弾性重合体(C)成分の添加量XC (重量%)と23
    ℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度Sc (J/m)の間
    に下記の不等式を満足する射出成形品を与えることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >0.86Xc +1.3S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  14. 【請求項14】 −20℃以下のガラス転移温度を有す
    る弾性重合体(C)成分の添加量XC (重量%)と23
    ℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度Sc (J/m)の間
    に下記の不等式を満足する射出成形品を与えることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >4.5Xc +1.3S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  15. 【請求項15】 −20℃以下のガラス転移温度を有す
    る弾性重合体(C)成分の添加量XC (重量%)と23
    ℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度Sc (J/m)の間
    に下記の不等式を満足する射出成形品を与えることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >4.5Xc +1.8S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  16. 【請求項16】 −20℃以下のガラス転移温度を有す
    る弾性重合体(C)成分の添加量XC (重量%)と23
    ℃におけるノッチ付きIzod衝撃強度Sc (J/m)の間
    に下記の不等式を満足する射出成形品を与えることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 Sc >4.5Xc +2.2S0 (ただし、S0 は熱可塑性樹脂(A)単体の23℃にお
    けるノッチ付きIzod衝撃強度(J/m)を示す。)
  17. 【請求項17】 無機質充填剤(B)が板状および/ま
    たは粒状である請求項1記載の樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 無機質充填剤(B)が板状および/ま
    たは粒状であり、かつその平均1次粒子径が2μm以下
    である請求項1記載の樹脂組成物。
  19. 【請求項19】 −20℃以下のガラス転移温度を有す
    る弾性重合体(C)の重量平均分子量が5000以上で
    ある請求項1記載の樹脂組成物。
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