JPH0853565A - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- JPH0853565A JPH0853565A JP6188657A JP18865794A JPH0853565A JP H0853565 A JPH0853565 A JP H0853565A JP 6188657 A JP6188657 A JP 6188657A JP 18865794 A JP18865794 A JP 18865794A JP H0853565 A JPH0853565 A JP H0853565A
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- Japan
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- rigid polyurethane
- foaming
- foam
- polyurethane foam
- foaming agent
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オゾン層破壊を防止するという観点から、代
替えフロンとして、従来使用していた発泡剤F−11に
比べて、発泡効率の低い発泡剤F141bを用いながらも、
吹き付け躯体面等の温度が低い場合でも、オーバーオー
ル密度をこれまでのF−11並に抑えた硬質ポリウレタ
ンフォームの製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 ポリイソシアネート成分と触媒、ジクロロモ
ノフルオロエタンを含む発泡剤、整泡剤、その他の助剤
を混合したポリオール成分とをミキシングヘッドにて混
合し発泡させる硬質ポリウレタンフォームのエアレスス
プレー発泡において、ポリイソシアネート成分とポリオ
ール成分とをミキシングヘッド内で各々液温35℃以上
55℃以下で混合し発泡させる。
替えフロンとして、従来使用していた発泡剤F−11に
比べて、発泡効率の低い発泡剤F141bを用いながらも、
吹き付け躯体面等の温度が低い場合でも、オーバーオー
ル密度をこれまでのF−11並に抑えた硬質ポリウレタ
ンフォームの製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 ポリイソシアネート成分と触媒、ジクロロモ
ノフルオロエタンを含む発泡剤、整泡剤、その他の助剤
を混合したポリオール成分とをミキシングヘッドにて混
合し発泡させる硬質ポリウレタンフォームのエアレスス
プレー発泡において、ポリイソシアネート成分とポリオ
ール成分とをミキシングヘッド内で各々液温35℃以上
55℃以下で混合し発泡させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として断熱材等とし
て使用される硬質ポリウレタンフォーム及びイソシアヌ
レート変性ポリウレタンフォーム(以下単に硬質ポリウ
レタンフォームという)の製造方法に関する。
て使用される硬質ポリウレタンフォーム及びイソシアヌ
レート変性ポリウレタンフォーム(以下単に硬質ポリウ
レタンフォームという)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、その断熱
性及び自己接着性の良好なことから、住宅、冷蔵庫等の
断熱材として広く利用されている。この硬質ポリウレタ
ンフォームは、一般にポリヒドロキシ化合物と、ポリイ
ソシアネート化合物とを、触媒、発泡剤、整泡剤及びそ
の他助剤と共に混合・攪拌し、気泡の存在下で反応させ
ることにより製造されている。そして、この場合の発泡
剤としては、その低い熱伝導率と沸点が常温付近にある
という利点から、主としてトリクロロモノフルオロメタ
ン(以下F11とする)が用いられてきた。
性及び自己接着性の良好なことから、住宅、冷蔵庫等の
断熱材として広く利用されている。この硬質ポリウレタ
ンフォームは、一般にポリヒドロキシ化合物と、ポリイ
ソシアネート化合物とを、触媒、発泡剤、整泡剤及びそ
の他助剤と共に混合・攪拌し、気泡の存在下で反応させ
ることにより製造されている。そして、この場合の発泡
剤としては、その低い熱伝導率と沸点が常温付近にある
という利点から、主としてトリクロロモノフルオロメタ
ン(以下F11とする)が用いられてきた。
【0003】しかしながら、このF11は、地球のオゾン
層破壊という大気環境に対する悪影響が明らかとなり、
規制対象物質として使用量の削減、更には全廃が要請さ
れている。このF11に代表されるクロロフルオロカーボ
ン(以下CFCとする)は、分子中に水素原子を含まな
い構造であり、化学的に安定なため分解しにくく、成層
圏で初めて分解され、そこで発生した塩素がオゾンを破
壊するとされている。
層破壊という大気環境に対する悪影響が明らかとなり、
規制対象物質として使用量の削減、更には全廃が要請さ
れている。このF11に代表されるクロロフルオロカーボ
ン(以下CFCとする)は、分子中に水素原子を含まな
い構造であり、化学的に安定なため分解しにくく、成層
圏で初めて分解され、そこで発生した塩素がオゾンを破
壊するとされている。
【0004】このF11の削減方法としては、発泡剤とし
て水を併用し、水とポリイソシアネート化合物との反応
により生じる炭酸ガスを利用するのが一般的であるが、
炭酸ガスの熱伝導率が相対的に高く、更には炭酸ガスが
フォーム内から大気中へ拡散し、空気と置換しやすく、
断熱性、寸法安定性が劣ってしまう等により、全てのF
11を炭酸ガスで置き換えることは現状の技術では難しい
こととされている。従って、F11と同等の効果を有し、
かつオゾン層を破壊しにくい物質の開発利用が不可欠と
なっている。
て水を併用し、水とポリイソシアネート化合物との反応
により生じる炭酸ガスを利用するのが一般的であるが、
炭酸ガスの熱伝導率が相対的に高く、更には炭酸ガスが
フォーム内から大気中へ拡散し、空気と置換しやすく、
断熱性、寸法安定性が劣ってしまう等により、全てのF
11を炭酸ガスで置き換えることは現状の技術では難しい
こととされている。従って、F11と同等の効果を有し、
かつオゾン層を破壊しにくい物質の開発利用が不可欠と
なっている。
【0005】かかるCFCの代替え物質としては、分子
中に一つ以上の水素原子を含みCFCほど安定でなく、
オゾン層を破壊しにくい構造となっているハイドロクロ
ロフルオロカーボン(以下HCFC)、或はハイドロフ
ルオロカーボン(以下HFC)の開発が進んでおり、こ
れらを用いて硬質ポリウレタンフォームを製造すること
は社会的要請である。
中に一つ以上の水素原子を含みCFCほど安定でなく、
オゾン層を破壊しにくい構造となっているハイドロクロ
ロフルオロカーボン(以下HCFC)、或はハイドロフ
ルオロカーボン(以下HFC)の開発が進んでおり、こ
れらを用いて硬質ポリウレタンフォームを製造すること
は社会的要請である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような社会的要請
を受けて、沸点がF11よりやや高いものの、硬質ポリウ
レタンフォームを製造する上で、オゾン層を破壊しがた
い点で比較的利用しやすいHCFCとなるジクロロモノ
フルオロエタン(以下F141bとする)について、主とし
て高圧スプレー発泡機を用いた例が従来より提案されて
きている。しかし発泡剤としてF141bを使用してこの高
圧スプレー発泡機により吹き付け発泡を行い、積層させ
て所定の厚みの硬質ポリウレタンフォームを得る際、F
141bの発泡効率が悪い為に、例えば躯体に吹き付けたフ
ォーム全体(スキン層を含む)の密度(以下オーバーオ
ール密度という)が高くなり、原料コストが増大すると
いう問題があった。
を受けて、沸点がF11よりやや高いものの、硬質ポリウ
レタンフォームを製造する上で、オゾン層を破壊しがた
い点で比較的利用しやすいHCFCとなるジクロロモノ
フルオロエタン(以下F141bとする)について、主とし
て高圧スプレー発泡機を用いた例が従来より提案されて
きている。しかし発泡剤としてF141bを使用してこの高
圧スプレー発泡機により吹き付け発泡を行い、積層させ
て所定の厚みの硬質ポリウレタンフォームを得る際、F
141bの発泡効率が悪い為に、例えば躯体に吹き付けたフ
ォーム全体(スキン層を含む)の密度(以下オーバーオ
ール密度という)が高くなり、原料コストが増大すると
いう問題があった。
【0007】このオーバーオール密度は、吹き付け総厚
味が比較的薄い場合には、吹き付け躯体面温度の影響を
大きく受ける。この理由はF141bがポリエーテルポリオ
ール化合物やポリイソシアネート化合物に対して強い溶
解性を示すことが根本原因として挙げられ、躯体面温度
が低い場合には、F141bの気化、発泡に必要とされる十
分な熱量を確保出来ずに発泡効率が低下する。特に集合
住宅やオフィスビル等の結露防止用途等で吹き付け総厚
味が15〜20mmと薄い時には躯体に熱を奪われ易
く、オーバーオール密度の増大が著しいという傾向があ
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、発泡
剤としてF141bを用いながら、吹き付け躯体面の温度が
低い場合でも、オーバーオール密度をこれまでのF−1
1並に抑えた硬質ポリウレタンフォームの製造方法を提
供することを目的としているものである。
味が比較的薄い場合には、吹き付け躯体面温度の影響を
大きく受ける。この理由はF141bがポリエーテルポリオ
ール化合物やポリイソシアネート化合物に対して強い溶
解性を示すことが根本原因として挙げられ、躯体面温度
が低い場合には、F141bの気化、発泡に必要とされる十
分な熱量を確保出来ずに発泡効率が低下する。特に集合
住宅やオフィスビル等の結露防止用途等で吹き付け総厚
味が15〜20mmと薄い時には躯体に熱を奪われ易
く、オーバーオール密度の増大が著しいという傾向があ
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、発泡
剤としてF141bを用いながら、吹き付け躯体面の温度が
低い場合でも、オーバーオール密度をこれまでのF−1
1並に抑えた硬質ポリウレタンフォームの製造方法を提
供することを目的としているものである。
【0008】
【課題を解決するするための手段】本発明者等は、鋭意
検討を重ねた結果、次のような手段を用いることにより
上記問題を解決し、本発明に至ったのである。すなわ
ち、ポリイソシアネート成分と触媒、ジクロロモノフル
オロエタンを含む発泡剤、整泡剤、その他の助剤を混合
したポリオール成分とをミキシングヘッドにて混合し発
泡させる硬質ポリウレタンフォームのエアレススプレー
発泡において、ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とをミキシングヘッド内で各々液温35℃以上55℃
以下の範囲で混合し発泡させることを特徴とする硬質ポ
リウレタンフォームの製造方法である。
検討を重ねた結果、次のような手段を用いることにより
上記問題を解決し、本発明に至ったのである。すなわ
ち、ポリイソシアネート成分と触媒、ジクロロモノフル
オロエタンを含む発泡剤、整泡剤、その他の助剤を混合
したポリオール成分とをミキシングヘッドにて混合し発
泡させる硬質ポリウレタンフォームのエアレススプレー
発泡において、ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とをミキシングヘッド内で各々液温35℃以上55℃
以下の範囲で混合し発泡させることを特徴とする硬質ポ
リウレタンフォームの製造方法である。
【0009】ミキシングヘッド内の液温が35℃より低
い場合には、オーバーオール密度を下げるための効果が
不十分であり、55℃以上の場合は、反応が早くなり過
ぎて発泡が不安定となり良好なフォームが得られない。
い場合には、オーバーオール密度を下げるための効果が
不十分であり、55℃以上の場合は、反応が早くなり過
ぎて発泡が不安定となり良好なフォームが得られない。
【0010】本発明において使用されるポリオール成分
については特に限定する必要はなく、例えばグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、蔗糖、エチレンジアミン等
にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアル
キレンオキサイドを開環付加重合して得られるポリエー
テルポリオール類や、アジピン酸、コハク酸等の多塩基
酸とエチレングリコール、プロピレングリコール等のポ
リヒドロキシル化合物との重縮合反応、或はラクトン類
の開環重合によって得られるポリエステルポリオール類
があり、各々単独に使用することも出来るし、或は自由
に二種類以上を組み合わせて使用することも出来る。
については特に限定する必要はなく、例えばグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、蔗糖、エチレンジアミン等
にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアル
キレンオキサイドを開環付加重合して得られるポリエー
テルポリオール類や、アジピン酸、コハク酸等の多塩基
酸とエチレングリコール、プロピレングリコール等のポ
リヒドロキシル化合物との重縮合反応、或はラクトン類
の開環重合によって得られるポリエステルポリオール類
があり、各々単独に使用することも出来るし、或は自由
に二種類以上を組み合わせて使用することも出来る。
【0011】本発明で使用される触媒としては、例えば
ジブチル錫ジラウレート、鉛オクトエート、スタナスオ
クトエート等の有機金属系化合物、トリエチレンジアミ
ン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等のアミン系
化合物等、通常ウレタンフォーム分野で用いられている
ものであれば特に制限はなく、また、N、N′、N″−
トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−
トリアジン、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のイ
ソシアヌレート変性化に用いられるものも利用出来る。
ジブチル錫ジラウレート、鉛オクトエート、スタナスオ
クトエート等の有機金属系化合物、トリエチレンジアミ
ン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等のアミン系
化合物等、通常ウレタンフォーム分野で用いられている
ものであれば特に制限はなく、また、N、N′、N″−
トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−
トリアジン、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のイ
ソシアヌレート変性化に用いられるものも利用出来る。
【0012】発泡剤としてのジクロロモノフルオロエタ
ンの使用量は、目的とする発泡体の密度により任意に決
定されるが、通常、全ポリヒドロキシ化合物100重量
部に対し10〜80重量部、特に20〜70重量部が望
ましい。また、必要に応じて、水、F141b以外のHCF
C、塩化メチレン等のハイドロクロロカーボン類の一種
または二種以上の発泡剤が使用できる。この場合、併用
すべき発泡剤の量としては、全ポリオール成分100重
量部に対し、0〜80重量部の中で任意に選定できる
が、F−22、F−134等の低沸点のHCFC或はH
FCを併用する場合は0〜5重量部という極少量の使用
で良く、その場合は、予めF141bと混合した混合フロン
の形で配合原料中に投入したり、または第3成分として
成分原液中に投入する等の簡便な方法を使用できる。
ンの使用量は、目的とする発泡体の密度により任意に決
定されるが、通常、全ポリヒドロキシ化合物100重量
部に対し10〜80重量部、特に20〜70重量部が望
ましい。また、必要に応じて、水、F141b以外のHCF
C、塩化メチレン等のハイドロクロロカーボン類の一種
または二種以上の発泡剤が使用できる。この場合、併用
すべき発泡剤の量としては、全ポリオール成分100重
量部に対し、0〜80重量部の中で任意に選定できる
が、F−22、F−134等の低沸点のHCFC或はH
FCを併用する場合は0〜5重量部という極少量の使用
で良く、その場合は、予めF141bと混合した混合フロン
の形で配合原料中に投入したり、または第3成分として
成分原液中に投入する等の簡便な方法を使用できる。
【0013】整泡剤としては、硬質ポリウレタンフォー
ム製造用として効果のあるものは全て使用できる。例え
ばポリアルキレンアルキルエーテル等のアルキルエーテ
ル等のポリオキシアルキレン系のもの、オルガノポリシ
ロキサン等のシリコーン系のもの等を通常の使用量で用
いることができる。
ム製造用として効果のあるものは全て使用できる。例え
ばポリアルキレンアルキルエーテル等のアルキルエーテ
ル等のポリオキシアルキレン系のもの、オルガノポリシ
ロキサン等のシリコーン系のもの等を通常の使用量で用
いることができる。
【0014】更に、本発明においては、上記以外の任意
成分、例えば難燃剤、充填剤等も本発明の目的を妨げな
い範囲で使用することができる。
成分、例えば難燃剤、充填剤等も本発明の目的を妨げな
い範囲で使用することができる。
【0015】又、本発明に使用できるポリイソシアネー
ト化合物としては、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族系イソシアネ
ート類、イソホロンジイソシアネート等の脂環族系イソ
シアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂
肪族系イソシアネート類及びそれらの粗製物等が使用で
きる。ポリヒドロキシ化合物及び水等の他の活性水素を
有する化合物の全量に対するポリイソシアネート化合物
の使用量、即ちイソシアネート指数は通常の硬質ポリウ
レタンフォームを製造する場合80〜130の範囲、イ
ソシアヌレート変性硬質ポリウレタンフォームを製造す
る場合150〜350の範囲とすることが望ましい。
ト化合物としては、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族系イソシアネ
ート類、イソホロンジイソシアネート等の脂環族系イソ
シアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂
肪族系イソシアネート類及びそれらの粗製物等が使用で
きる。ポリヒドロキシ化合物及び水等の他の活性水素を
有する化合物の全量に対するポリイソシアネート化合物
の使用量、即ちイソシアネート指数は通常の硬質ポリウ
レタンフォームを製造する場合80〜130の範囲、イ
ソシアヌレート変性硬質ポリウレタンフォームを製造す
る場合150〜350の範囲とすることが望ましい。
【0016】そして、上記原料から硬質ポリウレタンフ
ォームを製造する際には、通常エアレス混合タイプの高
圧スプレー発泡機等が使用される。
ォームを製造する際には、通常エアレス混合タイプの高
圧スプレー発泡機等が使用される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。下記方法によって実施例1〜2、比
較例1〜2の硬質ポリウレタンフォームを製造した。各
例の配合成分及び試験結果を表1に示す。
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。下記方法によって実施例1〜2、比
較例1〜2の硬質ポリウレタンフォームを製造した。各
例の配合成分及び試験結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】なお、表1中の配合成分としては、各々以
下のものを用いた。 ポリオールA:東邦理化(株)製・ポリエステルポリオ
ール・PL−252 ポリオールB:アーコケミカル(株)製・ポリエーテル
ポリオール・ARCOL3773 難燃剤:ストファージャパン(株)製・ファイロールP
CF 整泡剤:日本ユニカ(株)製・シリコーン整泡剤L−5
420 アミン系触媒A:花王(株)製・テトラメチルヘキサメ
チレンジアミン(カオライザーNo.1) アミン系触媒B:花王(株)製・ビス(ジメチルアミノ
エチル)エーテル(カオライザ−No.12P) 金属系触媒A:日本化学産業(株)製・オクチル酸鉛の
DOP溶液。鉛濃度17% 金属系触媒B:日本化学産業(株)製・2エチルヘキシ
ル酸カリウムのジエチレングリコール溶液。カリウム濃
度15% 発泡剤A:ダイキン工業(株)製・ダイフロン141b 発泡剤B:旭硝子(株)製・AF−11 ポリイソシアネート:住友バイエルウレタン(株)製・
粗製ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジュール
44V−10」
下のものを用いた。 ポリオールA:東邦理化(株)製・ポリエステルポリオ
ール・PL−252 ポリオールB:アーコケミカル(株)製・ポリエーテル
ポリオール・ARCOL3773 難燃剤:ストファージャパン(株)製・ファイロールP
CF 整泡剤:日本ユニカ(株)製・シリコーン整泡剤L−5
420 アミン系触媒A:花王(株)製・テトラメチルヘキサメ
チレンジアミン(カオライザーNo.1) アミン系触媒B:花王(株)製・ビス(ジメチルアミノ
エチル)エーテル(カオライザ−No.12P) 金属系触媒A:日本化学産業(株)製・オクチル酸鉛の
DOP溶液。鉛濃度17% 金属系触媒B:日本化学産業(株)製・2エチルヘキシ
ル酸カリウムのジエチレングリコール溶液。カリウム濃
度15% 発泡剤A:ダイキン工業(株)製・ダイフロン141b 発泡剤B:旭硝子(株)製・AF−11 ポリイソシアネート:住友バイエルウレタン(株)製・
粗製ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジュール
44V−10」
【0020】(実施例1〜2)表1に示す配合処方に従
って、先ず配合液A、ポリイソシアネートの2成分を準
備した。次いで、エアレス混合タイプの高圧スプレー発
泡機システムとしてガスマーモデルFFユニット(ガス
マー社製)を用い、配合液A及びポリイソシアネートを
メインポンプから圧送し、縦910mm、横1800m
m、厚さ5mmのけい酸カルシウム板上に8〜12℃の
室温下でスプレー発泡した。尚、発泡機における配合液
温度の設定は実施例1、2としてそれぞれ40℃、35
℃とし、エアポンプの空気圧は5kg/cm2 とした。
又、硬質ポリウレタンフォームは一層を10mm位で3
回積層した。
って、先ず配合液A、ポリイソシアネートの2成分を準
備した。次いで、エアレス混合タイプの高圧スプレー発
泡機システムとしてガスマーモデルFFユニット(ガス
マー社製)を用い、配合液A及びポリイソシアネートを
メインポンプから圧送し、縦910mm、横1800m
m、厚さ5mmのけい酸カルシウム板上に8〜12℃の
室温下でスプレー発泡した。尚、発泡機における配合液
温度の設定は実施例1、2としてそれぞれ40℃、35
℃とし、エアポンプの空気圧は5kg/cm2 とした。
又、硬質ポリウレタンフォームは一層を10mm位で3
回積層した。
【0021】(比較例1〜2)発泡機における配合液温
度の設定を30℃に下げて設定した以外は実施例1〜2
と全く同じ配合処方、発泡機、発泡条件でスプレー発
泡、積層した。
度の設定を30℃に下げて設定した以外は実施例1〜2
と全く同じ配合処方、発泡機、発泡条件でスプレー発
泡、積層した。
【0022】各硬質ポリウレンフォームのフォーム密度
については、下記方法により調べ、図1に記載した。 オーバーオール密度:フォームを躯体付きの状態で、厚
味はそのままとして、サイズ100×100mmで切り
出し、フォーム体積と躯体付き重量を測定した後、フォ
ーム部分を剥し躯体重量を差し引いて求める。 コア密度:フォームのコア部分を、内部にスキン層を一
層含むように50×50×10mm(t)で切り出して
測定する。 下吹き層密度:フォームを躯体付きの状態で、100×
100×5mm(t)で切り出し、フォーム体積と躯体
付き重量を測定した後フォームを剥し躯体重量を差し引
いて求める。
については、下記方法により調べ、図1に記載した。 オーバーオール密度:フォームを躯体付きの状態で、厚
味はそのままとして、サイズ100×100mmで切り
出し、フォーム体積と躯体付き重量を測定した後、フォ
ーム部分を剥し躯体重量を差し引いて求める。 コア密度:フォームのコア部分を、内部にスキン層を一
層含むように50×50×10mm(t)で切り出して
測定する。 下吹き層密度:フォームを躯体付きの状態で、100×
100×5mm(t)で切り出し、フォーム体積と躯体
付き重量を測定した後フォームを剥し躯体重量を差し引
いて求める。
【0023】上記実施例、比較例から明らかなように、
スプレー発泡時、ポリオール成分(配合液A)及びポリ
イソシアネート成分の各液温が35℃以上では、オーバ
ーオール密度が特定フロン使用時(比較例2)並の硬質
ポリウレタンフォームが得られたが、各液温が通常特定
フロン系で使用されている温度域(35℃以下)では、
下吹き層部の密度が著しく上昇しオーバーオール密度が
増大した(比較例1)。
スプレー発泡時、ポリオール成分(配合液A)及びポリ
イソシアネート成分の各液温が35℃以上では、オーバ
ーオール密度が特定フロン使用時(比較例2)並の硬質
ポリウレタンフォームが得られたが、各液温が通常特定
フロン系で使用されている温度域(35℃以下)では、
下吹き層部の密度が著しく上昇しオーバーオール密度が
増大した(比較例1)。
【0024】
【発明の効果】本発明により、発泡剤としてF141bを用
いながら発泡時の雰囲気温度が低い場合に、ポリオール
成分及びポリイソシアネート成分の液温を35℃以上5
5℃以下に温度調節したものを使用することにより、オ
ーバーオール密度が、特定フロン使用時並の原料コスト
の上昇を抑えた硬質ポリウレタンフォームを得ることが
できる製造方法を提供することができ、環境上の欠点を
激減させ得、その産業上の利用価値は極めて高いもので
ある。
いながら発泡時の雰囲気温度が低い場合に、ポリオール
成分及びポリイソシアネート成分の液温を35℃以上5
5℃以下に温度調節したものを使用することにより、オ
ーバーオール密度が、特定フロン使用時並の原料コスト
の上昇を抑えた硬質ポリウレタンフォームを得ることが
できる製造方法を提供することができ、環境上の欠点を
激減させ得、その産業上の利用価値は極めて高いもので
ある。
【図1】本発明の実施例及び比較例にて作成した硬質ポ
リウレタンフォームの各種密度の測定位置を示す該略説
明図である。
リウレタンフォームの各種密度の測定位置を示す該略説
明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリイソシアネート成分と触媒、ジクロ
ロモノフルオロエタンを含む発泡剤、整泡剤、その他の
助剤を混合したポリオール成分とをミキシングヘッドに
て混合し発泡させる硬質ポリウレタンフォームのエアレ
ススプレー発泡において、ポリイソシアネート成分とポ
リオール成分とをミキシングヘッド内で各々液温35℃
以上55℃以下の範囲で混合し発泡させることを特徴と
する硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6188657A JPH0853565A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6188657A JPH0853565A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853565A true JPH0853565A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16227568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6188657A Pending JPH0853565A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0853565A (ja) |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP6188657A patent/JPH0853565A/ja active Pending
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