JPH0853321A - 油性固形化粧料 - Google Patents
油性固形化粧料Info
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- JPH0853321A JPH0853321A JP20909494A JP20909494A JPH0853321A JP H0853321 A JPH0853321 A JP H0853321A JP 20909494 A JP20909494 A JP 20909494A JP 20909494 A JP20909494 A JP 20909494A JP H0853321 A JPH0853321 A JP H0853321A
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- oily
- lipstick
- solid cosmetic
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- oily solid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油性固形化粧料の製造時に、香調の変化を実
質的に防止し、油性基材臭を十分にマスキングできるよ
うにする。 【構成】 油性固形化粧料にシトロネリルエチルオキサ
レートを含有させる。
質的に防止し、油性基材臭を十分にマスキングできるよ
うにする。 【構成】 油性固形化粧料にシトロネリルエチルオキサ
レートを含有させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口紅、リップスチッ
ク、まゆずみ等の油性固形化粧料に関する。
ク、まゆずみ等の油性固形化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油性固形化粧料の代表例である口紅は、
オイル、油脂、ワックスなどからなる油性基材とタール
色素などの顔料とから構成されている。また、口紅の使
用感を向上させ、しかも、油性基材の独特の臭気をマス
キングするために、口紅には香料組成物が配合されてい
る。
オイル、油脂、ワックスなどからなる油性基材とタール
色素などの顔料とから構成されている。また、口紅の使
用感を向上させ、しかも、油性基材の独特の臭気をマス
キングするために、口紅には香料組成物が配合されてい
る。
【0003】このような材料からなる口紅は、以下に説
明するように製造されている。即ち、まず、油性基材を
加熱溶融して均一に混合し、この混合物にタール色素な
どの顔料を加え、ロールミルで練って均一に分散させ
る。次に、この分散物を再融解し、それに香料を加えて
均一に混合し、この溶融混合物を脱泡して口紅バルクを
調製する。そして、この口紅バルクを金皿に充填するこ
とにより口紅のパレット品を製造し、また、口紅バルク
を口紅金型に充填し、冷却してから口紅金型から取り出
し、フレーミングすることによりスティック品を製造し
ている。
明するように製造されている。即ち、まず、油性基材を
加熱溶融して均一に混合し、この混合物にタール色素な
どの顔料を加え、ロールミルで練って均一に分散させ
る。次に、この分散物を再融解し、それに香料を加えて
均一に混合し、この溶融混合物を脱泡して口紅バルクを
調製する。そして、この口紅バルクを金皿に充填するこ
とにより口紅のパレット品を製造し、また、口紅バルク
を口紅金型に充填し、冷却してから口紅金型から取り出
し、フレーミングすることによりスティック品を製造し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、口紅の
製造においては、油性基材に香料を添加した後にも、そ
れらを加熱して溶融混合物とする必要があるために、香
調を一定に保つことが困難であるという問題があった。
特に、溶融混合物を口紅金型に充填する場合、一つのバ
ッチ全体の原材料を約90〜110℃の温度に加熱して
溶融し、この状態を保持したまま溶融混合物を口紅金型
に充填しているが、一つのバッチの溶融混合物の全部を
充填するまでに要する時間(充填時間)が、通常、数時
間〜十数時間という長い時間を要するために、溶融混合
物が長時間加熱されることとなる。このため、香料の香
調が変化し、油性基材臭を十分にマスキングできなくな
り、使用感が低下するという問題があった。この問題
は、油性基材として、従来より高融点の材料を使用して
溶融温度を120℃程度とする場合には特に顕著とな
る。
製造においては、油性基材に香料を添加した後にも、そ
れらを加熱して溶融混合物とする必要があるために、香
調を一定に保つことが困難であるという問題があった。
特に、溶融混合物を口紅金型に充填する場合、一つのバ
ッチ全体の原材料を約90〜110℃の温度に加熱して
溶融し、この状態を保持したまま溶融混合物を口紅金型
に充填しているが、一つのバッチの溶融混合物の全部を
充填するまでに要する時間(充填時間)が、通常、数時
間〜十数時間という長い時間を要するために、溶融混合
物が長時間加熱されることとなる。このため、香料の香
調が変化し、油性基材臭を十分にマスキングできなくな
り、使用感が低下するという問題があった。この問題
は、油性基材として、従来より高融点の材料を使用して
溶融温度を120℃程度とする場合には特に顕著とな
る。
【0005】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決しようとするものであり、油性固形化粧料の製造
時に、香料の香調の変化を実質的に防止し、油性基材臭
を十分にマスキングできるようにすることを目的とす
る。
を解決しようとするものであり、油性固形化粧料の製造
時に、香料の香調の変化を実質的に防止し、油性基材臭
を十分にマスキングできるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、油性固形化
粧料にシトロネリルエチルオキサレート(Citronellyl
ethyl oxalate)を含有させることにより、上述の目的が
達成できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
粧料にシトロネリルエチルオキサレート(Citronellyl
ethyl oxalate)を含有させることにより、上述の目的が
達成できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0007】即ち、本発明は、シトロネリルエチルオキ
サレートを含有することを特徴とする油性固形化粧料を
提供する。
サレートを含有することを特徴とする油性固形化粧料を
提供する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明において使用するシトロネリルエチ
ルオキサレートは、式(1)
ルオキサレートは、式(1)
【0010】
【化1】 で表される構造を有し、無色の油状液体であり、フロー
ラル調のムスク香気を有している。また、このシトロネ
リルエチルオキサレートは、それが添加された香料の保
留性を向上させる。更に、シトロネリルエチルオキサレ
ート自体の香気が非常に弱いために、油性固形化粧料用
の香料組成物に添加してもその香調を実質的に変化させ
ない性質を有している。このため、油性固形化粧料用香
料組成物に比較的多量に添加することができ、香料の香
調の変化を効果的に防止することができる。
ラル調のムスク香気を有している。また、このシトロネ
リルエチルオキサレートは、それが添加された香料の保
留性を向上させる。更に、シトロネリルエチルオキサレ
ート自体の香気が非常に弱いために、油性固形化粧料用
の香料組成物に添加してもその香調を実質的に変化させ
ない性質を有している。このため、油性固形化粧料用香
料組成物に比較的多量に添加することができ、香料の香
調の変化を効果的に防止することができる。
【0011】シトロネリルエチルオキサレートの使用量
は、少なすぎると香調保持性が不十分となり、多すぎる
と所望の香気を得にくくなるので油性固形化粧料全体に
対し、好ましくは0.001〜30重量%、より好まし
くは0.01〜10重量%とする。
は、少なすぎると香調保持性が不十分となり、多すぎる
と所望の香気を得にくくなるので油性固形化粧料全体に
対し、好ましくは0.001〜30重量%、より好まし
くは0.01〜10重量%とする。
【0012】なお、シトロネリルエチルオキサレート
は、油性固形化粧料用の香料と予め混合して使用するこ
とも、別々に油性基材に添加することもできる。
は、油性固形化粧料用の香料と予め混合して使用するこ
とも、別々に油性基材に添加することもできる。
【0013】シトロネリルエチルオキサレートと香料と
を予め混合しておく場合、香料の香調変化防止と経済性
とを考慮すると、シトロネリルエチルオキサレートを油
性固形化粧料用の香料中に通常1〜90重量%、好まし
くは5〜20重量%の量で配合する。そして、このよう
なシトロネリルエチルオキサレートを混合した香料を用
いて、上述の油性固形化粧料全体に対するシトロネリル
エチルオキサレートの配合量となるように賦香すればよ
い。
を予め混合しておく場合、香料の香調変化防止と経済性
とを考慮すると、シトロネリルエチルオキサレートを油
性固形化粧料用の香料中に通常1〜90重量%、好まし
くは5〜20重量%の量で配合する。そして、このよう
なシトロネリルエチルオキサレートを混合した香料を用
いて、上述の油性固形化粧料全体に対するシトロネリル
エチルオキサレートの配合量となるように賦香すればよ
い。
【0014】本発明の油性固形化粧料には、上述のシト
ロネリルエチルオキサレート以外に、公知の油性固形化
粧料に使用する種々の成分、例えば、ヒマシ油などの液
状油やキャンデリラワックスなどの固型油剤からなる油
性基材成分、酸化チタンや有機タール系色素などの色材
成分、フローラル系香料をはじめとする各種香料を添加
することができる。その他に公知の界面活性剤、薬効成
分、防腐剤、坑酸化剤、保湿剤、細胞間脂質(セラミド
等)、紫外線吸収剤などを必要に応じて添加することも
できる。
ロネリルエチルオキサレート以外に、公知の油性固形化
粧料に使用する種々の成分、例えば、ヒマシ油などの液
状油やキャンデリラワックスなどの固型油剤からなる油
性基材成分、酸化チタンや有機タール系色素などの色材
成分、フローラル系香料をはじめとする各種香料を添加
することができる。その他に公知の界面活性剤、薬効成
分、防腐剤、坑酸化剤、保湿剤、細胞間脂質(セラミド
等)、紫外線吸収剤などを必要に応じて添加することも
できる。
【0015】特に、油性固形化粧料として、優れた使用
感、仕上り感及び化粧もちを実現するためには、シトロ
ネリルエチルオキサレート(成分(A))に加えて下記
成分(B)、(C)及び(D)を特定の割合で使用する
ことが好ましい。
感、仕上り感及び化粧もちを実現するためには、シトロ
ネリルエチルオキサレート(成分(A))に加えて下記
成分(B)、(C)及び(D)を特定の割合で使用する
ことが好ましい。
【0016】 (B) 液状油 1〜90重量% (C) 半固形脂又は固形脂 1〜70重量% (D) 色材 1〜90重量% 成分(B)の液状油としては、室温で流動性のある液状
のものが好ましく、その具体例としては、ジメチルポリ
シロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、スクワラン、軽質流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、流動ポリイソブチレ
ン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、イ
ソステアリン酸ヘキシルデシル、リンゴ酸ジイソステア
リル、ホホバ油、液状ラノリン、液状ジグリセリド、オ
リーブ油、アボガド油、ヒマシ油、イソステアリルアル
コール等が挙げられる。その他に、分岐エステル油も成
分(B)の液状油として使用することができ、例えば、
イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステア
リル、イソパルミチン酸イソステアリル等のモノエステ
ル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のジエステ
ル;トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等の
トリエステル等を好ましく例示することができる。この
中でも、室温で流動性を有する液状のもの、また、比誘
電率が2.0〜4.5、特に2.5〜4.0のものが好
ましい。
のものが好ましく、その具体例としては、ジメチルポリ
シロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、スクワラン、軽質流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、流動ポリイソブチレ
ン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、イ
ソステアリン酸ヘキシルデシル、リンゴ酸ジイソステア
リル、ホホバ油、液状ラノリン、液状ジグリセリド、オ
リーブ油、アボガド油、ヒマシ油、イソステアリルアル
コール等が挙げられる。その他に、分岐エステル油も成
分(B)の液状油として使用することができ、例えば、
イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステア
リル、イソパルミチン酸イソステアリル等のモノエステ
ル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のジエステ
ル;トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等の
トリエステル等を好ましく例示することができる。この
中でも、室温で流動性を有する液状のもの、また、比誘
電率が2.0〜4.5、特に2.5〜4.0のものが好
ましい。
【0017】成分(B)の液状油の配合量は、油性固形
化粧料全量中の好ましくは1〜90重量%、より好まし
くは5〜70重量%である。1重量%未満では感触が悪
くなり、90重量%を超えても感触が悪くなる傾向があ
る。
化粧料全量中の好ましくは1〜90重量%、より好まし
くは5〜70重量%である。1重量%未満では感触が悪
くなり、90重量%を超えても感触が悪くなる傾向があ
る。
【0018】成分(C)の半固形脂又は固形脂として
は、例えばモクロウ、硬化牛脂、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス、ライスワックス、ミツロウ、セ
レシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラ
フィンワックス、ポリエチレンワックス、硬化ホホバ
油、ラノリン、ワセリン等が挙げられる。
は、例えばモクロウ、硬化牛脂、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス、ライスワックス、ミツロウ、セ
レシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラ
フィンワックス、ポリエチレンワックス、硬化ホホバ
油、ラノリン、ワセリン等が挙げられる。
【0019】成分(C)の半固形脂又は固形脂の配合量
は、その種類などにより異なるが、油性固形化粧料全量
中の好ましくは1〜70重量%、より好ましくは5〜5
0重量%とする。1重量%未満であると、固形形状を保
持できなくなり、70重量%を超えると感触が悪くなる
傾向がある。
は、その種類などにより異なるが、油性固形化粧料全量
中の好ましくは1〜70重量%、より好ましくは5〜5
0重量%とする。1重量%未満であると、固形形状を保
持できなくなり、70重量%を超えると感触が悪くなる
傾向がある。
【0020】成分(D)の色材としては、油性固形化粧
料に通常用いられる公知の顔料、例えばタルク、セリサ
イト、マイカ、カオリン、シリカ、ナイロンパウダー、
ポリエチレンパウダー、セルロースパウダー等の体質顔
料;カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、群青、紺青、酸化クロム、有機タール系色素、レー
キ等の着色剤;雲母チタン、酸化鉄コーテッド雲母等の
複合顔料等を使用することができる。また、これらの化
粧料用顔料をシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸あるいはアル
キルフォスフェートなどにより表面処理したものも使用
することができる。
料に通常用いられる公知の顔料、例えばタルク、セリサ
イト、マイカ、カオリン、シリカ、ナイロンパウダー、
ポリエチレンパウダー、セルロースパウダー等の体質顔
料;カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、群青、紺青、酸化クロム、有機タール系色素、レー
キ等の着色剤;雲母チタン、酸化鉄コーテッド雲母等の
複合顔料等を使用することができる。また、これらの化
粧料用顔料をシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸あるいはアル
キルフォスフェートなどにより表面処理したものも使用
することができる。
【0021】成分(D)の色材の配合量は、その種類な
どにより異なるが、油性固形化粧料全量中の好ましくは
1〜90重量%、より好ましくは5〜80重量%とす
る。1重量%未満であると着色力が不足し、90重量%
を超えると固形形状を保持できなくなる傾向がある。
どにより異なるが、油性固形化粧料全量中の好ましくは
1〜90重量%、より好ましくは5〜80重量%とす
る。1重量%未満であると着色力が不足し、90重量%
を超えると固形形状を保持できなくなる傾向がある。
【0022】本発明の油性固形化粧料において使用する
香料としては、従来より油性固形化粧料に用いられてい
る香料を使用することができる。その使用量(賦香率)
は、好ましくは0.01〜0.5重量%、より好ましく
は0.01〜0.1重量%とする。0.01重量%未満
であると香り立ちが不十分となり、0.5重量%を超え
ると香りが強すぎて使用時に不快感を使用者に与える傾
向がある。
香料としては、従来より油性固形化粧料に用いられてい
る香料を使用することができる。その使用量(賦香率)
は、好ましくは0.01〜0.5重量%、より好ましく
は0.01〜0.1重量%とする。0.01重量%未満
であると香り立ちが不十分となり、0.5重量%を超え
ると香りが強すぎて使用時に不快感を使用者に与える傾
向がある。
【0023】本発明の油性固形化粧料は、常法に従って
製造することができる。例えば、口紅のスティック品
は、上述の各成分を同時もしくは任意の順序で加熱し、
混合し、撹拌すること等により均一な溶融混合物を調製
し、それを固形金型に充填し、冷却した後に型から取り
出すことにより製造することができる。
製造することができる。例えば、口紅のスティック品
は、上述の各成分を同時もしくは任意の順序で加熱し、
混合し、撹拌すること等により均一な溶融混合物を調製
し、それを固形金型に充填し、冷却した後に型から取り
出すことにより製造することができる。
【0024】
【作用】本発明の油性固形化粧料は、シトロネリルエチ
ルオキサレートを含有するために、油性固形化粧料の製
造時の長時間加熱処理による香料の香調の変化を防止す
ることが可能となる。
ルオキサレートを含有するために、油性固形化粧料の製
造時の長時間加熱処理による香料の香調の変化を防止す
ることが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例1〜3及び比較例1は、油性基材を8
0℃という比較的低い温度で溶融混合した例である。実
施例4〜6及び比較例2は油性基材を120℃という比
較的高い温度で溶融混合した例である。
る。なお、実施例1〜3及び比較例1は、油性基材を8
0℃という比較的低い温度で溶融混合した例である。実
施例4〜6及び比較例2は油性基材を120℃という比
較的高い温度で溶融混合した例である。
【0026】実施例1 シトロネリルエチルオキサレートを含有する表1の配合
の香料を使用して、表2の配合処方の口紅を以下に示す
ように製造した。
の香料を使用して、表2の配合処方の口紅を以下に示す
ように製造した。
【0027】まず、表1の成分を均一に混合して香料組
成物を調製した。
成物を調製した。
【0028】これとは別に、表2の油性基材成分を80
℃で均一に溶融混合した。その混合物に表2の色材成分
を添加し、ロールミルで均一な色調になるまで練り均一
に分散させた。
℃で均一に溶融混合した。その混合物に表2の色材成分
を添加し、ロールミルで均一な色調になるまで練り均一
に分散させた。
【0029】次に、この分散物を80℃に再加熱し溶融
させて脱泡し、更にその溶融物に前述の香料組成物を添
加し15分間混合した。そして溶融状態(80℃)を保
持したまま、所定時間後(0時間後(香料組成物を添加
混合直後)、1時間後、3時間後、5時間後及び7時間
後)の溶融混合物を口紅金型に充填し、冷却して固化さ
せることにより口紅を製造した。
させて脱泡し、更にその溶融物に前述の香料組成物を添
加し15分間混合した。そして溶融状態(80℃)を保
持したまま、所定時間後(0時間後(香料組成物を添加
混合直後)、1時間後、3時間後、5時間後及び7時間
後)の溶融混合物を口紅金型に充填し、冷却して固化さ
せることにより口紅を製造した。
【0030】
【表1】 油性固形化粧料用香料組成物 成分名 重量部 シトロネリルエチルオキサレート 200 ロジノール 200 リナロール 30 ネロリペンタレス(橙花油) 20 ヘリオトロピン 200 フェニルエチルアルコール 130 ゲラニオール 220 計 1000
【0031】
【表2】 成分名 配合量(重量%) 油性基材 ヒマシ油 36.85 スクワラン 20.0 リンゴ酸ジイソステアリル 15.0 セレシン 10.0 パラフィンワックス 8.0 キャンデリラワックス 2.0 色材 酸化チタン 2.0 赤色201号 2.0 赤色202号 1.0 黄色4号Alレーキ 3.0 抗酸化剤 0.1 香料 表1の香料 0.05 計 100.00 実施例2 表1の香料処方において、シトロネリルエチルオキサレ
ートの配合量を100重量部から10重量部とする以外
は実施例1と同様にして口紅を製造した。
ートの配合量を100重量部から10重量部とする以外
は実施例1と同様にして口紅を製造した。
【0032】実施例3 表1の香料処方において、シトロネリルエチルオキサレ
ートの配合量を100重量部から800重量部とする以
外は実施例1と同様にして口紅を製造した。
ートの配合量を100重量部から800重量部とする以
外は実施例1と同様にして口紅を製造した。
【0033】実施例4 表3の配合処方の口紅を以下に示すように製造した。
【0034】まず、表3の油性基材成分を120℃で均
一に溶融混合した。その溶融混合物に表3の色材成分を
添加し、ロールミルで均一な色調になるまで練り均一に
分散させた。
一に溶融混合した。その溶融混合物に表3の色材成分を
添加し、ロールミルで均一な色調になるまで練り均一に
分散させた。
【0035】次に、この分散物を120℃に再加熱し溶
融させて脱泡し、更にその溶融物に実施例1と同様の香
料組成物を添加し15分間混合した。そして溶融状態
(120℃)を保持したまま、所定時間後の溶融混合物
を口紅金型に充填し、冷却して固化させることにより口
紅を製造した。
融させて脱泡し、更にその溶融物に実施例1と同様の香
料組成物を添加し15分間混合した。そして溶融状態
(120℃)を保持したまま、所定時間後の溶融混合物
を口紅金型に充填し、冷却して固化させることにより口
紅を製造した。
【0036】
【表3】 成分名 配合量(重量%) 油性基材 ヒマシ油 51.85 オクチルドデカノール 15.0 ラノリン 5.0 液状ラノリン 5.0 ミツロウ 5.0 ポリエチレンワックス(平均分子量1000) 4.0 キャンデリラワックス 7.0 カルナウバワックス 2.0 色材 酸化チタン 1.0 赤色201号 1.0 赤色202号 2.0 黄色4号Alレーキ 1.0 赤色223号 0.1 香料 表1の香料 0.05 計 100.00 実施例5 また、香料組成物として実施例2で使用したものと同じ
ものを使用する以外は実施例4を繰り返すことにより口
紅を製造した。
ものを使用する以外は実施例4を繰り返すことにより口
紅を製造した。
【0037】実施例6 また、香料組成物として実施例3で使用したものと同じ
ものを使用する以外は実施例4を繰り返すことにより口
紅を製造した。
ものを使用する以外は実施例4を繰り返すことにより口
紅を製造した。
【0038】比較例1 表1においてシトロネリルエチルオキサレートを使用せ
ず、且つ残りの香料成分の使用量をそれぞれ1.25倍
とする以外は実施例1を繰り返すことにより口紅を製造
した。
ず、且つ残りの香料成分の使用量をそれぞれ1.25倍
とする以外は実施例1を繰り返すことにより口紅を製造
した。
【0039】比較例2 表1においてシトロネリルエチルオキサレートを使用せ
ず、且つ残りの香料成分の使用量をそれぞれ1.25倍
とする以外は実施例4を繰り返すことにより口紅を製造
した。
ず、且つ残りの香料成分の使用量をそれぞれ1.25倍
とする以外は実施例4を繰り返すことにより口紅を製造
した。
【0040】(評価)得られた実施例及び比較例の各口
紅について、以下に示すように香りの強さを試験評価し
た。
紅について、以下に示すように香りの強さを試験評価し
た。
【0041】香り強度試験方法 10.5cm×10.5cm四方の薬包紙(パラフィン
紙)に口紅を1g分取し、それを二つ折りにした。口紅
を、パラフィン紙上で直径4cmの円状となるようによ
く延ばした後に、二つ折りのパラフィン紙を開いた。そ
の開いた直後の香りの強さを、加熱前の口紅との一対比
較法により訓練された10名のパネラーが以下の評価基
準に従って官能評価した。得られた評価点の平均値を表
4に示す。
紙)に口紅を1g分取し、それを二つ折りにした。口紅
を、パラフィン紙上で直径4cmの円状となるようによ
く延ばした後に、二つ折りのパラフィン紙を開いた。そ
の開いた直後の香りの強さを、加熱前の口紅との一対比
較法により訓練された10名のパネラーが以下の評価基
準に従って官能評価した。得られた評価点の平均値を表
4に示す。
【0042】香り強度評価基準 評価点 状態 5: 強い場合 4: やや強い場合 3: 充分匂う場合 2: やや弱く匂う場合 1: 弱く匂う場合 0: 無臭の場合
【0043】
【表4】 香りの強度 溶融状態の保持時間 0 1 3 5 7 実施例1 5 4.7 4.4 4.0 3.6 2 5 4.6 4.2 3.5 2.5 3 5 4.8 4.7 4.4 4.1 4 5 4.6 4.2 3.4 2.4 5 5 4.5 4.0 2.7 1.6 6 5 4.7 4.4 4.0 3.5 比較例1 5 4.5 3.5 2.5 1.4 2 5 4.4 3.3 2.0 1.0 表4の結果から明らかなように、実施例の油性固形化粧
料は、比較例の油性固形化粧料に比べて、香料の香調の
変化を防止することができた。
料は、比較例の油性固形化粧料に比べて、香料の香調の
変化を防止することができた。
【0044】
【発明の効果】本発明の油性固形化粧料は、その製造時
に長時間溶融状態に保持された場合であっても、香料の
保留性が高い。従って、使用感が向上したものとなり、
しかも、油性基材臭が効果的にマスキングされたものと
なる。
に長時間溶融状態に保持された場合であっても、香料の
保留性が高い。従って、使用感が向上したものとなり、
しかも、油性基材臭が効果的にマスキングされたものと
なる。
Claims (2)
- 【請求項1】 シトロネリルエチルオキサレートを含有
することを特徴とする油性固形化粧料。 - 【請求項2】 シトロネリルエチルオキサレートの含有
量が0.001〜30重量%である請求項1記載の油性
固形化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20909494A JPH0853321A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 油性固形化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20909494A JPH0853321A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 油性固形化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853321A true JPH0853321A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16567192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20909494A Pending JPH0853321A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 油性固形化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0853321A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0912442A (ja) * | 1995-06-26 | 1997-01-14 | L'oreal Sa | 皮膚を薄色化するα−ヒドロキシ酸と酸化チタンの組み合わせの使用 |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP20909494A patent/JPH0853321A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0912442A (ja) * | 1995-06-26 | 1997-01-14 | L'oreal Sa | 皮膚を薄色化するα−ヒドロキシ酸と酸化チタンの組み合わせの使用 |
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