JPH0853244A - ウェブとドラム間の滑りを最小限に抑える表面巻取り機と方法。 - Google Patents

ウェブとドラム間の滑りを最小限に抑える表面巻取り機と方法。

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JPH0853244A
JPH0853244A JP6216506A JP21650694A JPH0853244A JP H0853244 A JPH0853244 A JP H0853244A JP 6216506 A JP6216506 A JP 6216506A JP 21650694 A JP21650694 A JP 21650694A JP H0853244 A JPH0853244 A JP H0853244A
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drum
web
core
rider
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JP6216506A
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Richard L Vigneau
リチャード・エル・ヴィグノウ
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Paper Converting Machine Co
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    • B65H19/2269—Cradle
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  • Winding Of Webs (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ドラムのうちの一つが無端軌道を運動するよう
操作することで、ウェブのドラムとの滑りを最小限に抑
える、表面巻取り機とその方法を提供する。 【構成】間隔を置いた第１と第２の巻取りドラムとライ
ダドラムとを含む３個のドラムのクレードルを備え、ド
ラムの速度及び／もしくは間隔の関係を制御してコアに
巻取られるウェブとドラムとの滑りを実質的に除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、サーフェスリワインダ
（Surface Rewinder）、即ち、表面巻取り機（正確には
表面再巻取り機あるいは巻取りであるがウェブを親ロー
ルに巻き取る巻取り機と同様にこれも巻取り機と称す
る）とその方法に関し、一層詳しくは、ドラムのうちの
一つが閉ざされた軌道を運動するよう操作することで、
ウェブのドラムとの滑りを最小限に抑える、表面巻取り
機とその方法に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来、二種類の基本的な表面巻取り機が市
販されている。一つは、出願人が所有する米国特許第
４，９０９，４５２号に開示されているものであり、移
動可能な巻取りドラムを特徴とする。詳しくいうと、こ
の巻取りは、コアとこれに部分的に巻取られた製品とを
巻取りドラムのニップの一方の側から他方の側に移送す
るにあたり、下方ドラムの移動と、移送フィンガの露出
と、二つのドラムの速度差とを組合せることによって行
う。巻取りサイクルの始めには、二つの巻取りドラム間
の距離が急速に減少される。そして、移送フィンガが相
応分だけ露出され、ドラム間の僅かな速度差と相まっ
て、製品をドラムニップの一方の側から他方の側へ速や
かに転動させる。これにより、製品は、その直径が増加
しても余分な圧力を加えられることなしにニップの一方
の側から他方の側へ通過する。その後、その速度差は一
定のままとなる。
【０００３】もう一つの表面巻取り機は、米国特許第
４，３２７，８７７号に開示されている。この巻取り機
は、一方の巻取りロールの速度変化を利用して、コアと
これに部分的に巻取られた製品とを一対の巻取りロール
の一方の側から他方の側へ素早く移動させる。この方法
では、速度変化によって製品を前進させる間、製品が圧
力を受ける。作動過程において、下方ドラムは減速制御
によって速度が迅速に低下し、その後に上方ドラム速度
に復帰すると共に巻取りサイクルの残りの間それを維持
する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】それぞれの場合、巻取
り動作は製品とそれに接触する表面との間の滑りにある
程度依存している。もしもドラム表面が滑りを許容する
に十分な滑らかさであると、転動速度を制限する３つの
ドラムの巻取り領域内で容易に跳ね返る不安定な製品
（一般には弛緩したロール）を製造することにもなりか
ねない。逆に、ウェブが滑らかであると滑りが許容され
るが、織目の粗いものであると製品が跳ね返ることにな
る（米国特許第１７１９８３０号参照）。
【０００５】本発明の目的は、３個のドラムクレードル
タイプの表面巻取り機においてウェブを巻取るロールが
ドラム表面を滑ることなくしっかりと巻かれる表面巻取
り機と巻取り方法とを提供することにある。
【０００６】
【課題を達成するための手段】本発明の表面巻取り機
は、ウェブを連続的に巻取って巻回されたウェブロール
とするための表面巻取りであって、フレームと、互いに
離間した第一及び第二巻取りドラムとライダドラムとを
有した、３個のドラムクレードルを備えた表面巻取り機
におけるもので、上記ドラムと共働する制御手段を有す
る。この制御手段は、第二の巻取りドラムと前記コアに
ウェブが巻回されたウェブロールとの間の滑りを実質的
に除去するように、ドラムのいちの一つの回転速度を変
更する。さらにこの制御手段による滑りの除去は、速度
分布を与えることで行われる。即ち巻取りドラムのうち
の一つドラムの速度が、ウェブが部分的に巻回されたロ
ールを前記空間に向かいかつこの空間を通過するよう進
行させるために、各巻取りサイクルの開始において減少
し、その後特定したドラムの速度が上記部分的に巻回さ
れたロールの蓄積してゆく直径の関数として増加する速
度分布である点に特徴がある。
【０００７】本発明は、表面巻取り機の滑りを最小限に
抑える方法を新たに提供するものである。一つの望まし
い実施例では、これを一つのドラムを軌道、即ち閉ざさ
れた環状路を移動させることによって達成する。この方
法は巻取りドラムのどちらかの速度を変更しなくとも可
能である。とはいうもの、前記ドラムの軌道走行で、ド
ラムの内の一つに速度分布与えることが望ましい。巻取
りドラムの内の一つを軌道走行させるのが望ましい。あ
るいは巻取りドラムでなく、ライダドラムを軌道走行さ
せても良い。そしてどちらかあるいは両方のドラムが先
に言及した速度分布の恩恵を受けることができるのであ
る。
【０００８】もう一つの実施例で用いるのは速度分布の
基本的な例である。これに修正を加えることで、完成ロ
グの選択された部位の層に他の部分の層とは巻取りの緊
張度を異ならせる。即ち、径方向のある箇所を他の箇所
よりも堅固にし、あるいは柔らかくする。加工販売業者
によってあるいは購入者によって要求するものが異なる
ことがあるが、巻取り制御装置によって速度分布を修正
することで容易に折り合いがつくようになる。たとえ
ば、コア近傍の巻層を堅固にすることでコアの型くずれ
を防ぐことができる。その一方で、外周近傍の巻層を堅
固にすると一定径が保持されるというようにできる。本
発明のその他の目的及び利点は、以下に説明した構成と
作用の詳細から理解されよう。
【０００９】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施例
を説明する。添付図面中、先ず図１を参照すると、図１
には典型的な３個のドラムクレードル（three drum cra
dle）が示されている。この３個のドラムクレードル
は、図１の下部中央にその一部のみを示すフレームＦに
適切に取り付けられている。従来の態様では、種々のド
ラムその他の回転部材を回転可能に支持する一対のサイ
ドフレーム（図１には示さない）が設けられる。
【００１０】図１の上部左中央部分から説明を始める
と、符号Ｗは、親ロール（図１には示さず）から引き出
されてログＬ（図１の右中央部参照）に巻き付けられる
ウェブを示す。ログＬは、通常経験されるバスルームテ
ィッシュやキッチンタオルロールの直径を有し、中心コ
アＣ´に巻回されたウェブＷの多数の層から成る。位置
Ｃにあるコアは、巻取り前の状態にあるものを示してお
り、巻取りサイクルの初めに対応する。巻取りサイクル
の終わりに、ログＬは、後処理、即ち通常これを小売サ
イズの長さに横方向に切断する処理のために傾斜路１０
に沿って排出される。
【００１１】図１の上部左側部分に戻って参照すると、
符号１１は、ウェブＷが一部巻取られるベッドロールと
してしばしば言及される第一の巻取りドラムを示す。こ
の第一の巻取りドラム１１に対向するウェブ側のフレー
ムＦには、ナイフドラム１２が配設されている。ナイフ
ドラム１２はドラム１３と共働するナイフ１３を備え
る。ナイフ１３は巻取りサイクルの終わりと別の巻取り
サイクルの初めにウェブを横方向に切り離す。ウェブＷ
はかくして先端部Ｅを有する。前端部Ｅのわずかに後方
の部位が吸引ポート１４（この図で）と係わり合って吸
引される。この吸引により、切り離されたばかりのウェ
ブの前端部Ｅは接着剤が塗布されたコアＣ´に移される
までの間、第一の巻取りドラム１１の周面に確実に添着
される。
【００１２】図１の下部左側部分には、挿入手段１５に
保持されているコアが鎖線で示されている。挿入手段１
５は、コアが符号Ｃで示されている実線位置まで略弓形
の環状路内を移動する。この位置で、コアＣは、出願人
が所有する米国特許第４，９０９，４５２号に記載され
たものと類似の静止板１６に遭遇する。コアＣが第一の
巻取りドラム１１の回転面と静止板１６の静止面の両方
と係わり合うことによって、コアＣは静止板１６上で回
転し始めると共に図１の右方向に移動する。コアＣが右
方向に転動すると、コアＣはその接着剤塗布面がウェブ
Ｗの前端部Ｅ近傍と係わりあって巻取りを開始し、最終
的に下方ドラム、即ち第二の巻取りドラム１７と接触す
る。
【００１３】この第二の、即ち下方の巻取りドラム１７
は、第一の巻取りドラム１１から離れるように回転する
ために鎖線１８で示す閉ざされた環状路内に取り付けら
れている。駆動手段としては、例えばプーリ１９などの
手段がドラム１７に回転運動を提供しつつこれを移動さ
せる。
【００１４】本発明では、ウェブＷは、特大親ロール等
のウェブ源から引き出されて、回転する第一のドラム１
１の表面上に図示するように前進し、ナイフロール１２
上のナイフ１３によって横方向に切断される。その後、
切断されたばかりウェブの前縁部ＥがコアＣに遭遇して
先ずその上に巻き付けられ、そしてコアＣは静止板１６
上を図中右方向に、次いで巻取りドラム１７の表面上へ
と転動する。
【００１５】図２中、サイクルと表示された横軸の左端
部に０°と示した巻取りサイクルの開始時では、第二の
巻取りドラム１７の速度２１は、第一の巻取りドラム１
１の一定速度２０と比較して比較的に遅い。この低速の
ドラム速度２１は、巻取りの最初の部分でかなり急速に
増加され、部分的に巻回されたロールを前進させて第一
及び第二の巻取りドラム１１、１７の間の空間２２を通
過させる。
【００１６】その後、第二の巻取りドラム１７の速度
は、符号２３で示した環状路をたどって第一の巻取りド
ラムの表面速度２０に近づくが、正確に一致することは
ない。この環状路２３で示された第２の巻取りドラムの
速度は、部分的に巻回されたロールの増加する直径の関
数として増加する。そして、サイクルの終了時あるいは
その近くでは、第二の巻取りドラム（ここでは下側のド
ラム）の速度は符号２４で示すように可能な限り急速に
降下し、符号２５で示した別の巻取りサイクルの開始に
備える（図２の曲線の両端部を参照）。制御装置２６
は、巻取り装置全体、特に下方の巻取りロール１７を回
転させたり、移動させるのに作用する種々の機構に関連
させるのが望ましい。
【００１７】実質的に滑りがなくなるように、巻取りド
ラム１１，１７の一方または両方の外表面に、ウェブＷ
を損なわせることのない滑り止め材料を装着することが
可能である。
【００１８】図３Ａから図３Ｇ，図４及び図５の実施例 図３Ａから図３Ｇを参照するに、符号１１は再度、上方
巻取りドラムを示し、符号１７は下方巻取りドラムを示
す。この連続する図は、下方巻取りドラム２４の移動す
る軌道、即ち閉ざされた環状路が、巻取られているウェ
ブと下方ドラムとの間で起こる滑りを実質上なくすのに
どのように用いられるかを実証している。この移動の際
には先に図２で示した特徴ある速度分布が用いられな
い。実際、下方ドラムの速度分布は、図４から理解でき
るように一定分布を示している。図４において、符号２
０’が下方ドラムの速度分布を示し、符号２０の上方ド
ラムの速度分布と対照をなしている。言い換えれば、所
定のサイクル全体を通して、下方巻取りドラム１７の速
度は何等変化がない。図３Ａから図３Ｇに示すように、
下方巻き取りドラム１７は軌道上を速度変化のないまま
走行するが、その効果は下方巻取りドラムの速度分布が
展開されるのと等しい結果が得られる。
【００１９】例えば、図３Ａに０゜で示した巻取り開始
において、初期段階のログＬo は上方と下方ドラムの中
心を結ぶ点線の背後にある。さらに、ウェブの先端部を
それ自体を下に敷いて後ろ向きに折り重ね、返し折り部
ＲＦとするのも良い。
【００２０】各位置を進んでゆくと、上記コアＣと、そ
の後を追うように新しく巻かれる初期段階のログがゆっ
くりと右に移動し、下方巻取りドラム１７が略楕円軌道
を時計回りに急速に移動することに留意されたい。連続
図３Ａから３Ｇをみれば、下方巻取りドラムの動きが理
解できよう。図３Ｂで、ログＬ1が比較的小さく動いて
右寄りに移動するあいだ、下方巻取りロール１７は巻取
りサイクルの２５゜を通過移動する。
【００２１】それから図３Ｃで、再びログＬが比較的小
さく動いて位置Ｌ2に移動するあいだ、下方巻取りロー
ル１７は巻取りサイクルの５０゜を通過移動しきる。こ
れで軌道をほぼ半分近く周回したことになる。図３Ｄで
は、ログＬ3が再びゆっくりと右方に向けて移動する
と、ドラムは巻取りサイクルの１２５゜を通過移動す
る。同じようにして、巻取りドラム１７が残余軌道を進
行してゆくにつれ、ログはより急速に右方に前進する。
巻取りドラム２４の中心が巻取りサイクルを２００゜、
２７５゜、３２５゜と移動する様子は、それぞれ図の３
Ｅ、３Ｆ、３Ｇに対応する。こうして、下方ドラムのこ
の分布された動きにより、上方巻取りドラム１１と下方
巻取りドラム１７の間に、図４の符号２０と２１’でそ
れぞれ示されているように差のある直線的な速度で走行
する機会が与えられる。
【００２２】この操作を達成する手段は図５に概略的に
示される。この手段は、速度分布を変えるるいは速度分
布に附加をするためのもので、例えば、巻取りロールの
軌道と速度分布とを結合するものである。さて、図５を
参照するに、下方巻取りドラムを再度符号１７で示す。
下方巻き取りドラム１７は、図１の符号１８の軌道を通
る動きのために水平方向と垂直方向の両軸Ｘ，Ｙに沿っ
た動きができるように取付けられている。このために様
々なリンク装置が用いられ得るが、一つの単純なリンク
装置がアーム２７，２８を含む二本の棒によるリンク装
置である。アーム２７は符号２９で示す位置でフレーム
Ｆに枢支され、符号３０で示す位置でアーム２８と回動
可能に接続されている。アーム２８の他端はドラム１７
の軸を支持するベアリング３１に枢支されている。アー
ム２７，２８及びベアリング３１を動作させるために、
流体圧力シリンダのような適切なアクチュエータを用い
るようにしても良い。流体圧力シリンダ（図示しない）
の操作は、先に図１の説明で述べた制御装置２６を使用
して行うのが望ましい。
【００２３】図６の実施例 図６を参照するに、この図には上方及び下方の巻取りド
ラム１１，１７を備えた通常の３個のドラムクレードル
が示されている。ライダドラム（先には図１にみえる
が、符号が付けられていない）はこの図では符号３２で
示され、様々な位置にあるものが表されている。符号３
２の実線位置は、ライダドラム３２が巻取りサイクルの
終りに占める位置であると共に、傾斜板、即ちランプ１
０に沿ってログが降下し始める直前の位置でもある。
【００２４】ライダドラム３２はリンク装置に支持さ
れ、リンク装置はライダドラム３２にＸ，Ｙ軸に沿った
２方向の自由動を与える。両軸運動は、図５に示したの
と同じように下方巻取りドラム１７の軌道あるいは楕円
運動に関係する。ここにドラム中心の軌跡を点線で示す
が、符号３３で示すように球面三角形状をしている。三
角形３３の一辺３４は幾分弧状に見える。それはライダ
ドラム３２がログＬfの輪郭に追随するからである。こ
のようにして、三角形３３の辺３４は外側寄りに張り出
した弧状辺となる。
【００２５】第二の辺３５は直線状に表れる。両ドラム
の１１，１７の直径が等しいからである。この場合、ロ
グの中心は直線上を移動して符号３２’で示す位置に移
る。しかしながら、ほとんどの場合、ドラム径は違うこ
とが多い。下方巻取りドラム１７の径は図１に示すよう
に小径である。こうした場合、ログは下方ドラム面に追
従するため、ログの中心は弧状経路を移動することにな
る。するとライダドラムもまた、ログに押し当たりこれ
に追従するようにしてログの中心を通過する線に沿って
移動するようになる。それゆえライダドラム３２（及び
その中心部）は内側に窪んだ弧状経路（これは球面三角
形５２の内部に関連して見られる）に沿って移動する。
【００２６】球面三角形３３の第三辺３６もまた弧状を
示し、内に向かって窪んでいる。これは、上方巻取りド
ラム１１の輪郭と完成ログＬfの外輪郭に追従した相当
急速な動きを表している。なお、完成ログの外郭は開始
のログＬoの外郭内に入り込んでこれと交差する。
【００２７】図７に示す本システムは、上方及び下方ド
ラムとライダドラムの間の略正三角形内に製品を保持す
る能力に利点がある。たとえこれが従来の３個ドラムク
レードルの目的であり、枢支された単一の弧状運動によ
って典型的に行われたとしても完全に成し得ることはな
いだろう。なぜなら単一の弧状経路は、図７の本発明の
実施例を実施することにより可能な正三角形とは実質的
にかけはなれたものだからである。例えば、符号３５で
示す線分の間、本発明はログを安定して巻取るための最
良の保有角度を提供する。線分３５の終わりで、線分３
４の間では、ログが殆ど完成するということで、ライダ
ロールを保有位置から移動させて、これに製品を排出す
るための角度を提供するのが望ましい。その後の戻りは
速やかである。なぜなら本発明がこの実施例で独特の形
状を提供するからである。かくして、本実施例は、ライ
ダドラムの中心を二辺が弧状の三角形を経由して移動さ
せることで、ライダドラムに特徴を与えている。さらに
ライダドラム３２に速度分布（ほぼ図２にみられる形状
のもの）を与えるのも望ましいだろう。 図７の実施例
【００２８】図７において、符号２０が上方巻取りドラ
ム１１の平坦な速度分布を示していることに先ず留意さ
れたい。符号２１は下方巻取りドラム１７の速度分布を
示し、これは図２にみえるものに相当する。例えば、下
方ドラムの速度２１は巻取りの開始部分を過ぎるとかな
り急速に加速する。これは部分的に今巻かれたロールを
ニップ間隙２２を通過させるよう前進させるためである
（図１）。この後、第２の巻取りドラムの速度は２３で
示す経路に従って上昇する。これら経路上の速度は、第
１の巻取りドラム１１の表面速度に接近するものの、正
確には等しくならない。しかしながら、この速度は部分
的に巻かれたロールの直径を蓄積させる関数として上昇
するのである。その後、サイクルの終わりか、あるいは
終わりに近づくと、第２の巻取りドラムの速度は２５に
示す次の巻取りサイクルを開始する準備を整えるために
可能な限り急速に減速する。
【００２９】低い３つの曲線群のうちでも上方に位置す
る曲線２３”は、テーパー巻取りを示し、巻取り開始時
にロールをきつめに巻取り、あるいは緊張度の高い巻取
りを行う。逆に、最下位置に分布する曲線２３”は、開
始時にはゆるめで最後には比較的きつめのテーパー巻取
りを示す。図７は、前述の速度分布の異なる二つの態様
は巻取られるログの増大する直径の関数に基づいている
が、それが何であるかを示したものである。制御装置２
６から出力される速度信号を適切に変えることで、サイ
クルのどこででも、例えばどの巻層部位でも望みの部位
で「テーパ」することが可能になる。テーパは、これが
施されない部分や完成ログの完成部近傍の巻層の堅さに
比較して柔らかめでもきつめでも良い。
【００３０】下方ドラム１７の表面速度が上方曲線２
３’に追従するときの上方ドラム１１と下方ドラム１７
との間の速度差は曲線２３に追従するときの同様な差よ
りも小さい。この結果、ニップ即ちドラム１１と１７と
の間隙２２から移動する初期ログＬoの動きはより小さ
く、あるいはゆるやかになる。かくしてきつめの巻取り
となる。コアＣ近傍で巻取りをきつめにすると、ログ鋸
中のコアの型崩れに対する緩和作用がある点で望まし
い。巻取りの初めにきつめにした巻層箇所がある場合
で、もし所定のロール直径を達成すべきなら、後でゆる
めに巻取る箇所が必要となる。
【００３１】速度分布が２３”の場合（図７参照）、ド
ラム１１，１７の速度差に大きな隔たりがある。これ
は、初期段階のログＬoがより速い速度でニップを通過
して、３個のドラムクレードルの中に移動するときに、
ゆるめの巻取りがログＬoの始まりの部分、即ちコア近
傍で起きるという状況を生じさせる。こうしたことは、
望遠鏡を引き延ばすように巻層を互いに軸方向外方に引
き延ばすような、いわゆる望遠鏡現象の傾向をログに与
える場合には望ましいことである。もし所定の直径に合
わすべきであるなら、ゆるめ作用を補整する部分が必要
である。ここでは外周に近い部分をきつめに巻取らなけ
ればならない。
【００３２】テーパー巻取りの選択に影響する要因は、
基本的には本システムの計算と巻取られるウェブの性質
とである。 概要
【００３３】本発明は、ウェブを連続して巻取って巻回
されたウェブロールとするための表面巻取り機に関す
る。巻取り機は、フレームＦと、フレームＦに回動可能
に取付けられた３個のドラムのクレードルとから成り、
互いに離間した第一と第２の巻き取りドラム１１，１７
とライダドラム３２とを含んでいる。また、フレームに
は図１に第二もしくは下方の巻き取りドラム１７に関連
して示したプーリー１９のようなドラムを回転する手段
が設けられる。これに類似するタイプの駆動手段を用い
て、第一もしくは上方の巻き取りドラムがウェブ速度で
駆動されるようにすると良い。ある場合にはライダドラ
ム３２は無負荷でも良いが、これにも駆動手段を設けら
れる。この場合、ライダドラムを回転させる手段は図５
のベアリング３１に類似するものであって良い。
【００３４】更に、本発明はコアを第一と第二の巻き取
りドラムの間隙に向けて移動させるためのコア導入手段
１５と、順次周期的にウェブをコアに巻回させるために
ドラム１１，１７のニップ２２に向けて移動しているコ
アにウェブを接触させてこれを間断なく導くように、ド
ラム１１，１２を共働させる手段と、コアに巻回されて
いるウェブと第二のドラムとの間に生じる滑りを実質的
に除去し、さらにコアの移動を補整する手段とをも備え
る。滑りを実質的に除去する手段は、符号２７から３１
で示す、下方の巻き取りドラム１７もしくはライダドラ
ム３２あるいはその両方を軌道運動させる手段である。
下方の巻き取りドラムの軌道は図６中に符号３３で示さ
れている。図５のアーム２７，２８は適切な軌道運動手
段の一例になる。
【００３５】下方ドラム１７には、図２に見られるよう
な速度分布を当てはめると良い。また、こうした分布は
ライダドラム３２に対して当てはめるようにすることが
望ましい。ライダドラム３２の速度分布は、下方巻き取
りドラム１７の分布とは異なる。ライダドラムは、サイ
クルの終わりには、ロール製品、即ちログＬを確実に抜
き去るよう、より速く走行しなければならないからであ
る。ライダドラムは、その後、上方ドラム１１からの距
離に変化が起こるため、分布上、異なる位置に移動す
る。従って、速度分布の傾斜、即ち増加割合は本システ
ムの計算に左右される。図によると、ログの排出の後、
ライダドラムの速度はウェブ速度まで減速される。その
後、巻き取られているログの増幅する直径の関数として
増加する。
【００３６】こうした速度分布が用いられるとき、図７
に符号２３’と２３”で示すように基準からわずかに逸
脱するものが望ましい。この逸脱によって、巻回される
ログの巻層を隣接する部分よりもきつめ／ゆるめもしく
は堅固／やわらかめに仕上げを異ならせることができ
る。このテーパー方式による緊張巻き取りをライダドラ
ムに利点となるように負担させることもできる。上述し
た明細書においては、発明の一実施例を例示の目的で詳
細に説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱す
ることなく、ここに記した細部の様々な変形が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る表面巻取り機の概略を
示す側面図。
【図２】巻取りロールの一つも適用発展させた速度分布
を示すグラフ。
【図３Ａ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の０度の位
置にあるときを示す説明図。
【図３Ｂ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の０度の位
置にあるときを示す説明図。
【図３Ｃ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の２５度の
位置にあるときを示す説明図。
【図３Ｄ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の５０度の
位置にあるときを示す説明図。
【図３Ｅ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の１２５度
の位置にあるときを示す説明図。
【図３Ｆ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の２００度
の位置にあるときを示す説明図。
【図３Ｇ】下方の巻取りドラムと巻取られているログの
関連位置のうち、下方の巻取りドラムが軌道の２７５度
の位置にあるときを示す説明図。
【図４】図３Ａから図３Ｇに示した実施例において、上
方と下方の巻取りドラムの比較速度を図示するため、縦
軸を速度、横軸をサイクルにしたグラフ。
【図５】下方巻取りドラムが閉ざされた環状路、即ち軌
道運動するのに用いられるリンク装置の概略を示す側面
図。
【図６】軌道運動をするライダドラムを示す装置要部の
側面図。
【図７】ある部分の巻緊張度が他の部分とは異なるテー
パー巻取りのサイクル段階の関数としての速度を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
Ｗ・・・・・・・・ウェブ Ｌ・・・・・・・・ログ １１・・・・・・・第一の巻取りドラム １２・・・・・・・ナイフロール １３・・・・・・・ナイフ １４・・・・・・・吸引孔 １５・・・・・・・挿入手段 １６・・・・・・・静止板 １７・・・・・・・第二の巻取りドラム １８・・・・・・・閉ざされた環状路 １９・・・・・・・プーリー ２０・・・・・・・第一巻取りドラムの表面速度 ２１，２３，２４，２５ ・・・・・・・・・第二巻取りドラムの低速速度 ２２・・・・・・・間隙空間 ２６・・・・・・・制御装置 ２７，２８・・・・アーム ２９，３０・・・・軸支点 ３１・・・・・・・ベアリング ３２・・・・・・・ライダドラム ３３・・・・・・・ライダドラムの三角形状の閉ざされ
た環状路 ３４，３５，３６・上記環状路を成す辺

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ウェブを連続的に巻取って巻回されたウ
    ェブログとするための表面巻取り機であって、 フレーム（Ｆ）と、 互いに離間した第一及び第二の巻取りドラム（１１，１
    ７）とライダドラム（３２）とを有し、上記フレームに
    取り付けられた３個のドラムクレードルと、 上記フレームに上記各ドラムを回動自在に取り付ける手
    段（１９，３１）と、 コアを上記第一の巻取りドラムと第二の巻取りドラムと
    の空間に向けて移動させるために前記フレームに設けら
    れたコア導入手段（１５）と、 上記コアに前記ウェブを巻き付けてログを形成するため
    に、上記空間に向けて移動するコアにウェブが接触する
    ようウェブを間断なく導く手段（１２，１３）と、 前記コアに巻取られるウェブと前記ドラムのうちの一つ
    との間の滑りを実質的に除去するための手段とを備え、 上記滑りを実質的に除去する手段が、各巻取りサイクル
    の間に上記一つのドラムが閉ざされた環状路を移動する
    ための手段（２７〜３１）を含むコア運動を補正するも
    のでもある、 ことを特徴とする表面巻取り機。
  2. 【請求項２】前記一つのドラムが前記第二の巻取りドラ
    ムである、 ことを特徴とする請求項１に記載の表面巻取り機。
  3. 【請求項３】前記一つのドラムが前記ライダドラムであ
    る、 ことを特徴とする請求項１に記載の表面巻取り機。
  4. 【請求項４】前記ライダドラムを取り付ける手段が、略
    球面三角形状の閉ざされた環状路を提供するものであ
    る、 ことを特徴とする請求項３に記載の表面巻取り。
  5. 【請求項５】前記フレームは、前記第二の巻取りドラム
    とライダドラムとがそれぞれ巻取りサイクル軌道を通っ
    て移動するための手段を備えている、 ことを特徴とする請求項１記載の表面巻取り機。
  6. 【請求項６】前記第二の巻取りドラムとライダドラムと
    の両方に速度分布を与えるよう前記フレームに共働する
    制御手段が設けられ、 第二の巻取りドラムの速度分布は、第２巻取りドラムの
    速度を、各巻取りサイクルの開始直前にはウェブを部分
    的に巻回されたロールが前記空間に向かいかつこの空間
    を通過するよう進行させるために減少させ、その後上記
    部分的に巻回されたロールの蓄積してゆく直径の関数と
    して増加させるものであり、 また、前記ライダドラムの速度分布は、ライダドラムの
    速度を、各巻取りサイクルの直前には完成した巻回ログ
    を排出させるよう増加させ、その後減少させ、さらにそ
    の後上記コアに巻取られているログの増加する径の関数
    として増加させるものである、 ことを特徴とする請求項５に記載の表面巻取り機。
  7. 【請求項７】前記一つのドラムが前記ライダドラムであ
    り、 前記ライダドラムを回転させるための前記フレームと作
    動的に共働する手段と、 前記ライダドラムと巻回されているウェブの間の滑りを
    実質的に除去するよう、上記ライダドラムの速度を変化
    させる制御手段であって、ライダドラムに、巻回されて
    いる前記ウェブとライダドラムとが接触した後のライダ
    ドラムの速度を上記部分的に巻回されたロールの蓄積し
    てゆく直径の関数とする速度分布を与える制御手段とを
    備えたことを特徴とする請求項１に記載の表面巻取り
    機。
  8. 【請求項８】前記制御手段は、前記速度分布から逸脱さ
    せて、前記ログの一部が隣接する他部とでは緊張度の異
    なる巻回をされるテーパー巻取りを施すものである、 ことを特徴とする請求項６に記載の表面巻取り。
  9. 【請求項９】前記一つのドラムは、前記第二の巻取りド
    ラムであり、 前記フレームと作動的に共働する制御手段は、前記第二
    の巻取りドラムとコアに巻取られているウェブとの間の
    滑りを実質的に除去するよう第二の巻取りドラムの回転
    速度の変化を制御し、かつウェブが部分的に巻回された
    ロールを前記空間に向かわせ、この空間を通過して進行
    させるために、第二巻取りドラムに、各巻取りサイクル
    の開始直前に速度減少し、その後上記部分的に巻回され
    たロールの蓄積してゆく直径の関数として速度増加する
    速度分布を与え、さらにこの速度分布から逸脱させて、
    上記ログの一部が隣接する他部とでは緊張度の異なる巻
    回をされるテーパー巻取りを施すものである、 ことを特徴とする請求項１に記載の表面巻取り機。
  10. 【請求項１０】前記コアに隣接する箇所が前記他部より
    も巻回がきつめである、 ことを特徴とする請求項９に記載の表面巻取り機。
  11. 【請求項１１】前記ログの外周に隣接する箇所が前記他
    部よりも緊張度が高い、 ことを特徴とする請求項９に記載の表面巻取り機。
  12. 【請求項１２】ウェブを連続的に巻取って巻回されたウ
    ェブログとするための表面巻取り方法であって、 フレームを提供するステップと、 互いに離間した第一及び第二の巻取りドラムとライダド
    ラムとを有し、上記フレームに取り付けられた３個のド
    ラムクレードル提供するステップと、 上記フレームに上記各ドラムを回動自在に取り付ける手
    段を提供するステップと、 コアを上記第一の巻取りドラムと第二の巻取りドラムと
    の空間に向けて移動させるために前記フレームに設けら
    れたコア導入手段を提供するステップと、 上記コアに前記ウェブを巻き付けるために、上記空間に
    向けて移動し、かつこれを通り抜けて進むコアに接触す
    るようにウェブを間断なく導くステップと、 第二の巻取りドラムと前記ウェブとの間の滑りを最小限
    に抑えるよう、前記一つのドラムを各巻取りサイクルに
    閉ざされた環状路を通させて前記コアの前進を補正する
    ステップとを備えている、 ことを特徴とする表面巻取り方法。
  13. 【請求項１３】前記補正のステップが、各巻取りサイク
    ルで前記第二の巻取りドラムに閉ざされた環状路を通過
    させるものであることを特徴とする請求項１２に記載の
    表面巻取り方法。
  14. 【請求項１４】前記補正のステップが、各巻取りサイク
    ルで前記ライダドラムに閉ざされた環状路を通過させる
    ものであることを特徴とする請求項１２に記載の表面巻
    取り方法。
  15. 【請求項１５】前記閉ざされた環状路が略球面三角形で
    ある、 ことを特徴とする請求項１４に記載の表面巻取り方法。
  16. 【請求項１６】前記補正ステップは、前記第二の巻取り
    ドラムの速度が、各サイクルの初めに減少し、その後、
    部分的に巻回されたロールの蓄積してゆく直径の関数と
    して増加し、そして、増加している速度を修正して完全
    に巻取られたログの一箇所に別の箇所とは異なる巻きの
    緊張を与えることを含むものである、 ことを特徴とする請求項１２記載の表面巻取り方法。
JP6216506A 1994-07-28 1994-08-17 ウェブとドラム間の滑りを最小限に抑える表面巻取り機と方法。 Pending JPH0853244A (ja)

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