JPH0853168A - シーラント押出し容器 - Google Patents

シーラント押出し容器

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JPH0853168A
JPH0853168A JP6205964A JP20596494A JPH0853168A JP H0853168 A JPH0853168 A JP H0853168A JP 6205964 A JP6205964 A JP 6205964A JP 20596494 A JP20596494 A JP 20596494A JP H0853168 A JPH0853168 A JP H0853168A
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Takeaki Hiraiwa
武昭 平岩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼却が容易である上に耐内圧強度が良好でしか
もすぐれた気密保持性を備えたカートリッジ式シーラン
ト押出し容器を提供する。 【構成】下端部にフランジ51を有する合成樹脂製流出
管5の前記フランジ上面に、板紙4a又は板紙4aの上
下面に合成樹脂層4b,4cを有する天蓋4を接合一体
化し、アルミ箔6aの両面に合成樹脂層6b,6cを積
層したインナーシール6を前記合成樹脂流出管5および
前記天蓋4の下面に配し、かつ前記天蓋4とインナーシ
ール6の外径部にそれぞれ立上り囲壁41,61を形成
し、それら立上り囲壁41,61を相互に接合するとと
もに紙筒胴上端の内カール部10に被包させ、インナー
シール6の立上り囲壁61を紙筒胴のバリア性ライニン
グ2と接合し、天蓋4の立上り囲壁41を内カール部1
0のバリア性ライニング2と接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシーラント押出し容器の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】シーラントはシーリ
ング工事用の材料として汎用されており、かかるシーラ
ントの押出し容器として、実開昭60−13337号公
報や実開平5−54348号公報などに、紙筒胴の一端
開口に合成樹脂製の流出管を有する金属板製の天蓋を固
定し、あるいは、紙筒胴の一端開口に流出管を一体形成
した合成樹脂製天蓋を固定し、紙筒胴の他端側にプラン
ジャーを嵌合したものが提案されている。しかし、先行
技術のシーラント押出し容器は、上記のように天蓋が金
属板や合成樹脂で作られていたため、シーラントを消費
後、焼却処理を行うと炉を損傷させたり、未燃焼金属分
による二次公害を生じさせるなどの問題があった この対策として、出願人は実願平5−30972号にお
いて、天蓋を紙質を主体とする積層体で構成することを
提案した。これによれば天蓋が可燃性となるため焼却処
分が容易となる。しかし、この先行技術は、流出管を封
止するインナーシールが流出管のフランジの下面よりや
や外径域まで覆っているだけで、紙筒胴口端部の気密性
保持はもっぱら天蓋の立上り囲壁と内カール部の接合状
態に依存していた。
【0003】しかし、天蓋は紙質が主体となっているた
め絞り性が悪く、立上り囲壁の内面と外面に多数の縦し
わが形成され、このしわによる段差によって内カールと
の有効接合面積が減少して接合強度不足を招くととも
に、縦しわ間に微少な通路状隙間が生じ、気密性が不十
分となりやすかった。また、流出管は外周にねじ部を有
し、これがキャップと螺合しているため、該キャツプを
回動するときのトルクがフランジを含む流出管に伝達さ
れ、インナーシールの接合を剥がす力として働く。この
時に先行技術ではインナーシールが流出管のフランジの
下面よりやや外径域の天蓋に接合されているだけである
ため、乱暴な取り扱いにより流出管に強いトルクがかか
るとインナーシールが局部的にはがれ、流出管の外周と
天蓋の嵌合部との隙間が容器内部と連通する恐れがあっ
た。シーラントはシリコーン系、変成シリーコン系、ポ
リウレタン系など各種のものがあり、ことに後2者は湿
分,酸素及び紫外線などと反応して硬化しやすいため厳
重な気密性が要求されるが、先行技術では前記のような
外径側と内径側が気密不足となるため、外気が侵入しシ
ーラントが固化するトラブルが生じやすかった。本発明
は前記のような問題点を解消するために創案されたもの
で、その目的とするところは、焼却が容易である上に耐
内圧強度が良好でしかもすぐれた気密保持性を備えたカ
ートリッジ式シーラント押出し容器を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、内面にバリア性ライニングを備えた紙筒胴の
上端部に中央に流出管を有する天蓋を取付け、下端部に
プランジャーを内嵌した形式のシーラント押出し容器に
おいて、下端部にフランジを有する合成樹脂製流出管の
前記フランジ上面に、板紙又は板紙の上下面に合成樹脂
層を有する天蓋を接合一体化するとともに、アルミ箔の
両面に合成樹脂層を積層したインナーシールを前記合成
樹脂流出管および前記天蓋の下面に配し、かつ前記天蓋
とインナーシールの外径部にそれぞれ立上り囲壁を形成
し、それら立上り囲壁を相互に接合するとともに紙筒胴
上端の内カール部に被包させ、インナーシールの立上り
囲壁を紙筒胴のバリア性ライニングと、天蓋の立上り囲
壁を内カール部のバリア性ライニングとそれぞれ接合し
た構成としたものである。前記天蓋は内径側の開口を合
成樹脂製流出管の基端部に嵌合してもよいが、好ましく
は開口を含む面板部内径部分を合成樹脂製流出管のフラ
ンジ直上の突出筒部肉厚部分に包埋させる。天蓋は面板
部が水平直線状でもよいが、半径方向中間部位に合成樹
脂流出管のフランジ外縁と当接する屈曲段部を設け、該
屈曲段部よりも外径側の面板部をフランジ下面と面一に
し、その面板部にインナーシールを当接又は接合するよ
うにしてもよい。また、インナーシールは必ずしも合成
樹脂流出管のフランジ下面又は/及び天蓋面板部と接合
される必要はない。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例を示してい
る。1は紙筒胴であり、複数層からなる板紙1aの内表
面に、合成樹脂層2aを介してアルミ箔2bと合成樹脂
層2cからなるバリア性ライニング2を設けている。3
は天井部体であり、紙質を主体とする天蓋4と合成樹脂
製流出管5とインナーシール6からなっており、天蓋4
とインナーシール6の周縁部が前記紙筒胴1の上端に形
成した内カール部10に被包されるかたちで固定されて
いる。8は紙筒胴1の下端にシーラント充填後に内嵌さ
れるプランジャーである。詳述すると、天蓋4は板紙単
体からなっていてもよいが、好ましくは板紙4aの上面
と下面に合成樹脂層4b,4cをラミネートまたはコー
ティングしている。いずれにしても、天蓋4は中央に開
口40を有する円形状の素板からなっており、外径部に
は絞り加工により立上り囲壁41が一体形成されてい
る。合成樹脂製流出管5は突出筒部50の下端に所要の
大きさのフランジ51を有ており、突出筒部50内には
流出通路52が形成され、外周にはコーンノズル7を螺
合する雄ねじ53が形成されている。インナーシール6
はアルミ箔6aの両面に合成樹脂層6b,6cを積層し
ている。該インナーシール6は前記天蓋4とほぼ同じ外
径寸法の円板状片からなり、面板部の外径側には絞り加
工により立上り囲壁61が一体形成されている。この立
上り囲壁61は内径が前記天蓋4の囲壁41の外径と一
致し、外径が紙筒胴1の内径と一致している。なお、本
発明において層材料あるいは流出管の成形材料としての
合成樹脂はポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑
性樹脂が用いられる。また、本発明で接合とは特にこと
わりのない限り融着(ないし溶着)を指すものとする。
【0006】第1実施例においては、天蓋4は合成樹脂
製流出管5のフランジ外周端面に対応する面板部位に屈
曲段部42が設けられており、この屈曲段部42よりも
外径側の面板部下面がフランジ51の下面と整合してい
る。そして、この第1実施例においては、天蓋4と合成
樹脂製流出管5とはインモールド成形(インサート成形)
によって一体化されており、したがって、開口40を含
む面板部内径部分400が突出筒部50の基部肉厚中間
部にまで深く進入し、上下面および開口面が基部構成樹
脂に接合されている。このような構造を得るには、天蓋
4の開口40を合成樹脂製流出管5の雄ねじ53の外径
よりも小さい寸法に作り、その天蓋4を合成樹脂製流出
管成形用金型のキャビテイとりわけフランジ用キャビテ
イ部分の直上に配し、この状態で溶融合成樹脂をキャビ
ティ内に射出すればよい。こうすれば成形されたフラン
ジ51に面板部と屈曲段部42が溶着され、また、開口
40が突出筒部用キャビティ領域に突入しているため、
流入した合成樹脂が突出筒部50を形作ると同時に天板
部内径部分400が筒基部の肉厚中間部に埋め込まれ
る。
【0007】前記天蓋4と合成樹脂製流出管5とを一体
化した第1部体にはインナーシール6が外嵌され、これ
により前記した天井部体3が構成される。すなわち、整
合状態にあるフランジ下面および面板部下面にインナー
シール6の面板部上面が重合し、また、立上り囲壁41
にインナーシール6の立上り囲壁61が重合するように
組み合わされる。この場合、必要に応じてアッセンブリ
ーをしやすいように立上り囲壁41,61をスポット的
に接合してもよい。いずれにしても天井部体3は紙筒胴
1の上端開口から所定の深さレベルの位置に内嵌され、
この状態で紙筒胴1の上端部が内転屈曲されることによ
り内カール部10が形成される。重合状態にある天蓋立
上り囲壁41とインナーシール立上り囲壁61は内カー
ル部10により内外から挟圧されるこの状態で接合され
ている。この状態で熱風方式または高周波誘導方式によ
り加熱することにより、前記両立上り壁41,61同士
およびこれらと内カール部10とが接合される。詳しく
は、図2ように内カール部10の合成樹脂層2c’が天
蓋立上り囲壁41の内面側の合成樹脂層4b’と融着
し、天蓋立上り囲壁41の外面側の合成樹脂層4c’が
インナーシール立上り囲壁61の内面側の合成樹脂層6
b’と融着し、インナーシール立上り囲壁61の外面側
の合成樹脂層6c’が紙筒胴1の合成樹脂層2c’と融
着される。
【0008】なお、インナーシール6は前記のように立
上り囲壁61が天蓋立上り囲壁41および紙筒胴1と接
合されることが不可欠であるが、立上り囲壁61以外の
領域については必ずしも接合されることは必要でない。
すなわち、インナーシール面板部は合成樹脂製流出管5
のフランジ下面と接触するだけ、あるいはフランジ下面
に加えて天蓋面板部下面の全部又は大部分と接触するだ
けであってもよい。大部分とは天蓋4の天蓋立上り囲壁
41の基端から面板部の始端にわたる領域を除いてとい
う意味である。この構成を採用することによりインナー
シール6を内圧変動に対する調整弁として機能させるこ
とができる。しかし、シーラントが熱による膨張・収縮
の少ない性質である場合などにおいては、インナーシー
ル6の面板部を少なくともフランジ下面と、あるいはさ
らに天蓋面板部下面の全部または大部分と接合してもよ
い。
【0009】図4と図5は本発明の第2実施例を示して
いる。この実施例においては、天蓋4は面板部に屈曲段
部が形成されず直線状に伸びており、したがって面板部
の下面とフランジ51の下面には段差が存在する。イン
ナーシール6はこの例ではフランジ51の下面を過ぎて
傾斜状に立上り囲壁61に続いている。これに代えて、
フランジ51の下面を過ぎたところで天蓋面板部下面に
沿うように曲げられてもよい。この実施例においてもイ
ンナーシール6の面板部は第1実施例と同様にフランジ
51などと接合されなくてもよいし、あるいは必要に応
じて接合されてもよい。 他の構成は第1実施例と同様
であるから、同じ部分に同じ符号を付し、説明は省略す
る。
【0010】図6と図7は本発明の第3実施例と第4実
施例を示している。これら実施例においては、天蓋4と
合成樹脂製流出管5は別々の部品として作られ相互に接
合されている。すなわち、この場合には天蓋4の開口4
0は合成樹脂製流出管5の突出筒部50の基端部径と同
等の寸法を有し、その開口40が突出筒部50に嵌合さ
れ、熱風方式や超音波方式により面板部の下面がフラン
ジ51の上面と融着されている。その他の構成は前記第
1実施例と同様であるから同じ部分に同じ符号を付し、
説明は省略する。
【0011】なお、前記紙筒胴1はスパイラル紙筒すな
わち、バリア性ライニング2を複合した内層紙質テープ
と、1層以上の中層紙質テープおよび外層紙質テープを
接着剤を介してスパイラル状に巻回することで作られた
ものが好適である。内層と中間層の各紙質テープは幅方
向縁部が突合せ状態で巻回され、それにより紙筒胴内に
段差を生じさせず、プランジャー8との密封性を良くす
ることができる。外層紙質テープは幅方向縁部が互いに
ラップするように巻回されることが強度向上の点から好
適である。なお、合成樹脂製流出管5は実施例では流出
通路が上端に開口しているが、これに限定されるもので
はなく、突出筒部50の上端が一体の蓋部により閉止さ
れていてもよく、あるいは突出筒部50がそのままテー
パコーン状に延長されることでコーンノズル部を一体に
有していてもよい。
【0012】
【実施例の作用】次に実施例の作用を説明する。本考案
による容器は、紙筒胴1の下端開口からシーラントAを
充填し、プランジャー8を嵌挿することによってシーラ
ントAを密封状態で収容し、使用時には流出管の封止を
開放し、押出しガンをプランジャー8に作用させること
により流出通路52から押し出すものである。従って、
天井部はシーラント押出し内圧による離脱方向の力に耐
えることが要求され、またシーラントAは湿分,酸素及
び紫外線などと反応して硬化する性質を持っているため
高い気密性を備えている必要がある。第1実施例におい
ては、板紙1aまたはこれを主体とする天蓋4が中央の
合成樹脂製流出管5のフランジ51によって補強されて
おり、ことに天蓋4の面板部がフランジ上面に接合され
るだけでなく、面板部半径方向中間の屈曲段部42がフ
ランジ端面に接合し、しかも面板部内径部分400がフ
ランジ直上の突出筒部肉厚部分500に深く埋め込ま
れ、その面板部内径部分400の上下面と端面とが突出
筒部肉厚部分500に接合している。また、そのインナ
ーシール6の外径側の立上り囲壁61が天蓋4の立上り
囲壁41と積層状に接合した状態で紙筒胴1の内カール
部10に被包固定されている。これらの構成から、天井
部の内径域および外径域の結合強度をきわめて高くする
ことができる。さらに、天蓋4の開口40が合成樹脂製
流出管5のフランジ直上の突出筒部肉厚部分500に深
く包埋されているため、コーンノズル7の回動時にコー
ンノズル下端内縁が天蓋開口縁を引掛けそれにより板紙
を傷付けたり、層間剥離を生じさせる心配もない。した
がって、紙質系の天蓋を用いながらシーラント押出し内
圧に十分に耐えうる安定した天井強度を確保することが
できる。
【0013】一方、気密性については、前記のように天
蓋4の面板部内径部分400が合成樹脂製流出管5のフ
ランジ直上の突出筒部肉厚部分500に深く包埋されて
いるため、天蓋4と合成樹脂製流出管5とのシール性が
すぐれている。また、インナーシール6が天蓋面板部で
終わらず、外径側に立上り囲壁61を有し、その立上り
囲壁61の内面が天蓋4の立上り囲壁41の外面と接合
しており、さらに立上り囲壁61の外面が紙筒胴1の内
面のバリア性ライニング2と接合し合い、立上り囲壁4
1の内面が紙筒胴1の内カール部内面の10のバリア性
ライニング2と接合している。こうした多重接合構造に
よりシール性がよくなる。しかも、紙筒胴1のライニン
グ2と接合するインナーシール6の立上り囲壁61が絞
り性のよいアルミ箔6aからなるため、パルプ繊維から
なる立上り囲壁41に比べてしわの発生が著しく少な
く、紙筒胴1の内面のバリア性ライニング2と緊密に広
い面で融着し合い、微少な隙間も形成させない。こうし
たことから天井部外径領域の気密性もきわめて良好なも
のとなる。さらに、合成樹脂製流出管5に強いトルクが
作用しても前述のように天蓋4が広い接合面積を有して
いるため合成樹脂製流出管5は連れ回りせず、またイン
ナーシール6の立上り囲壁61が天蓋4の立上り囲壁4
1と接合されているためインナーシール6がはがれる心
配がない。したがって、完璧な気密性が得られ、使用時
までの保管中および使用中において湿分,酸素及び紫外
線などの侵入が完全に遮断され、シーラントの硬化を起
こさせない。
【0014】また、天蓋4は半径方向中間に屈曲段部4
2を有し、これよりも外径側がフランジ51の下面と面
一となっている。したがって、シーラントAを必要量十
分に充填することができるとともに、天井部の下側に突
部がないためシーラントAをデッドゾーンを生じさせず
に全量をスムーズに押出すことができ、ことに天井部の
隅角部にシーラントAが残ってこの部分の内圧が局部的
に高くなることが防止されるため、内カール部10とこ
れに被包された積層部の強度と気密性を確実に保持する
ことができる。また製作上も、天蓋4と合成樹脂製流出
管5の接合が合成樹脂製流出管5の成形時に行われるた
め工数を削減することができ、コストを低減することが
できる。
【0015】第2実施例においても、インナーシール6
は立上り囲壁61によって天蓋4の立上り囲壁41と接
合しているため気密性はやはり良好であり、天井強度に
ついても前記第1実施例と同等のものが得られる。実施
例3と4は天蓋4の面板部内径部分400が合成樹脂製
流出管5のフランジ直上の突出筒部肉厚部分に包埋され
ない分だけ実施例1,2よりも内径側の気密性は劣る
が、インナーシール6は立上り囲壁61によって天蓋4
の立上り囲壁41と接合しているため気密性はやはり良
好である。なお、各実施例において、インナーシール6
を合成樹脂製流出管5のフランジ51あるいはさらに天
蓋4の面板部と非接合状態にした場合には、外部温度に
よりシーラントAが膨張しあるいは収縮することにより
容器の内圧が変動してもインナーシール6がその内圧に
応じてダイヤフラム弁的に厚さ方向に変位するため、的
確に追従することができる。そしてこの場合にもインナ
ーシール6は立上り囲壁61が天蓋4の立上り囲壁41
と接合するとともに内カール部10に被包されているた
め、良好な気密性が保たれる。また、インナーシール6
を合成樹脂製流出管5のフランジ51あるいはさらに天
蓋4の面板部と接合した場合には、流出管5と天蓋4と
の接合領域の気密性を高くすることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、アルミ箔6aの両面に合成樹脂層6b,6cを積層
したインナーシール6と紙質系の天蓋4の外径部にそれ
ぞれ立上り囲壁41,61を形成し、それら立上り囲壁
41,61を相互に接合するとともに紙筒胴上端の内カ
ール部10に被包させ、インナーシール6の立上り囲壁
61を紙筒胴のバリア性ライニング2と接合し、天蓋4
の立上り囲壁41を内カール部10のバリア性ライニン
グ2と接合したので、内圧による離脱方向の力に耐える
安定した強度と高い気密性を備えかつ焼却が容易な実用
性の高いシーラント押出し容器を提供することができる
というすぐれた効果が得られる。請求項2によれば、天
蓋4の面板部内径部分400を合成樹脂製流出管5のフ
ランジ直上の突出筒部肉厚部分500に包埋させている
ため、合成樹脂製流出管5と天蓋4との気密性と、天井
部内径側の強度をそれぞれ向上することができるという
すぐれた効果が得られる。請求項3によれば、天蓋4が
半径方向中間部位に合成樹脂流出管5のフランジ外縁と
当接する屈曲段部42を有し、該屈曲段部42よりも外
径側の面板部がフランジ下面と面一になっているため天
井部が平らになり、シーラントをスムーズに押し出すこ
とができるというすぐれた効果が得られる。請求項4に
よれば、インナーシール6が合成樹脂流出管5のフラン
ジ又は/及び天蓋面板部と接合されていないため、イン
ナーシール6がダイヤフラム弁としても機能し、内圧の
変化を吸収することができるというすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す部分切欠側面図であ
る。
【図2】図1における天井部の拡大図である。
【図3】第1実施例における天井部体の一部切欠斜視図
である。
【図4】本発明の第2実施例を示す部分的断面図であ
る。
【図5】図4の部分的拡大図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す部分的拡大図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例を示す部分的拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 紙筒胴 2 バリア性ライニング 3 天井部体 4 天蓋 4a 板紙 4b,4c 合成樹脂層 5 合成樹脂製流出管 6 インナーシール 6a アルミ箔 6b,6c 合成樹脂層 10 カール部 41 立上り囲壁 50 フランジ 61 立上り囲壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面にバリア性ライニングを備えた紙筒胴
    の上端部に中央に流出管を有する天蓋を取付け、下端部
    にプランジャーを内嵌した形式のシーラント押出し容器
    において、下端部にフランジ51を有する合成樹脂製流
    出管5の前記フランジ上面に、板紙4a又は板紙4aの
    上下面に合成樹脂層4b,4cを有する天蓋4を接合一
    体化するとともに、アルミ箔6aの両面に合成樹脂層6
    b,6cを積層したインナーシール6を前記合成樹脂流
    出管5および前記天蓋4の下面に配し、かつ前記天蓋4
    とインナーシール6の外径部にそれぞれ立上り囲壁4
    1,61を形成し、それら立上り囲壁41,61を相互
    に接合するとともに紙筒胴上端の内カール部10に被包
    させ、インナーシール6の立上り囲壁61を紙筒胴のバ
    リア性ライニング2と接合し、天蓋4の立上り囲壁41
    を内カール部10のバリア性ライニング2と接合したこ
    とを特徴とするシーラント押出し容器。
  2. 【請求項2】天蓋4の面板部内径部分400が合成樹脂
    製流出管5のフランジ直上の突出筒部肉厚部分500に
    包埋されているものを含む請求項1に記載のシーラント
    押出し容器。
  3. 【請求項3】天蓋4が半径方向中間部位に合成樹脂流出
    管5のフランジ外縁と当接する屈曲段部42を有し、該
    屈曲段部42よりも外径側の面板部がフランジ下面と面
    一になっていてその面板部にインナーシール6が当接又
    は接合されているものを含む請求項1または請求項2の
    いずれかに記載のシーラント押出し容器。
  4. 【請求項4】インナーシール6が合成樹脂流出管5のフ
    ランジ又は/及び天蓋面板部と接合されていないものを
    含む請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシーラ
    ント押出し容器。
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