JPH0853032A - 乗物の物品キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のブラケット部材を、関係する支持部材
に対して、複数の箇所で一層確実に且つ解放可能に固着
するロック機構を備える、乗物の物品キャリアシステム
を提供すること。 【構成】 ブラケット部材２０内に配置されたロック機
構４６を有する乗物１６の物品キャリア１０である。ロ
ック機構４６は、第一及び第二のカム面８６、８８と、
ロックピン５０と、クランプ部材４８とを有する作動部
材３２を備えている。作動部材３２が非ロック位置に動
くと、第一のカム面８６は、ロックピン５０と協動し
て、乗物１６の物品キャリア１０の支持部材１２の通路
３４の穴４４からロックピン５０を押し出す。これと同
時に、第二のカム面８８によりカム部材は、通路部材３
６の肩部分４２とのクランプ係合状態を脱する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乗物の物品キャリア、
特に、ブラケット部材及び該ブラケット部材に取り付け
られたクロス部材を支持部材に沿った複数の位置にて調
節可能に且つ釈放可能に固着する、ブラケット部材のロ
ック機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】物品が大き過ぎて乗物の内部に取り付け
ることが出来ず、又は、乗物の外側で輸送する方がより
便宜である場合に、乗物の物品キャリアは、貨物及びそ
の他の物品を支持し且つ輸送するために各種の乗物で使
用されている。かかる乗物の物品キャリアシステムにお
いて、典型的に一対の支持部材が使用されている。支持
部材の各々は、乗物の屋根のような乗物本体の外側に固
着され、乗物の屋根部分に沿って長手方向に位置決めさ
れており、このため、その各々は、乗物の正面から乗物
の屋根の最外側部分に沿って伸長している。かかるシス
テムは、典型的に、該支持部材の各々に沿って摺動可能
に且つ釈放可能に配置することの出来るある形態のブラ
ケット部材を更に採用している。該ブラケット部材は、
典型的に、その間を伸長するクロスバーに固着され、荷
物又はその他の物品を乗物本体の屋根の上方に支持し、
又は、ストラップ、紐及びその他の同様の手段により乗
物本体の屋根に固着し易くする。後者の場合、一又は複
数の細長い支持ストリップを支持部材の間で乗物本体の
表面に固着して、乗物本体の外面が荷物により傷が付い
たり、その他の損傷を受けないようにすることが出来
る。

【０００３】ブラケット部材の各々、従ってクロスバー
を支持部材に沿った所望の位置に配置するのを可能にす
るため、各ブラケット部材は、典型的に、支持部材と協
働して、各支持部材の長さに沿った各種の位置にてブラ
ケット部材を解放可能に固着する、ある形態の手段を備
えている。更に、典型的にある形態の作動手段が採用さ
れており、各ブラケット部材内のロック装置がロック係
合状態から解放し、これにより、各ブラケット部材をそ
の関係する支持部材に沿って調節することを可能にする
と共に、各ブラケット部材を所望の位置にロックするこ
とを可能にする。

【０００４】乗物の物品キャリアシステムに関連し、各
種の新規で且つ非自明の作動機構を開示する特許は、例
えば、各々、ジョン・エー・バット（Ｊｏｈｎ Ａ．Ｂ
ｏｔｔ）への米国特許第４,６８４,０４８号、同第４,
７５４,９０５号及び同第４,９７２,９８３号に開示さ
れている。これらの米国特許の各々の開示内容は、引用
して本明細書の一部に含めてある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記の特許に開示され
た乗物の物品キャリアシステムは、効果のあることが確
認されているが、ブラケット部材を支持部材に固着する
働きを一層、確実に行う、ロック機構を備えるブラケッ
ト部材を提供することが、依然、望まれている。

【０００６】従って、本発明の主たる目的は、各々が支
持部材の長さに沿った所望の複数の位置にてブラケット
部材を関係する支持部材に一層、確実に且つ解放可能に
固着するロック機構を備える、一対のブラケット部材を
採用する乗物の物品キャリアシステムを提供することで
ある。

【０００７】本発明の更に別の目的は、関係する支持部
材に固着可能である、乗物の物品キャリアであって、ブ
ラケット部材が、操作者によって、ロック位置と非ロッ
ク位置との間で容易に移動可能であり、これにより、支
持部材に沿った特定の所望の位置にてブラケット部材を
支持部材に解放可能、調節可能に固着することを可能に
し、ブラケット部材を異なる所望の位置にて支持部材に
沿って摺動可能に位置決めすることを可能にする乗物の
物品キャリアを提供することである。

【０００８】本発明の更に別の目的は、関係する支持部
材に解放可能に且つ調節可能に係合可能であるブラケッ
ト部材を備える乗物の物品キャリアであって、該ブラケ
ット部材が、該ブラケット部材を支持部材の長さに沿っ
た特定の所望の位置にて極めて確実に固着することを可
能にする、比較的、少数の構成要素でのみ形成されたロ
ック機構を備える乗物の物品キャリアを提供することで
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記及びその他の目的
は、本発明の好適な実施例による乗物の物品キャリア用
のロックシステムにより達成される。この乗物の物品キ
ャリアは、全体として、乗物本体の外面に固定状態に固
着された一対の支持部材と、該支持部材の各々に解放可
能、調節可能に固着し得る一対のブラケット部材と、該
ブラケット部材の間を伸長し、荷物及びその他の同様の
部品を乗物本体の外面の上方に支持するクロスバーとを
備えている。

【００１０】好適な実施例において、支持部材の各々
は、その壁部分に形成された複数の離間した穴と、内方
に伸長する少なくとも一つの肩部分とを有する通路とを
備えている。ブラケット部材の各々は、ロックピンと、
クランプ部材とを備えるロック手段を更に備えている。
これらのロックピン及びクランプ部材は、第一のカム面
と、第二のカム面とを有する作動部材に対して作用可能
な関係に配置されている。作動部材がロック位置から非
ロック位置に移動する結果、第一のカム面は、ロックピ
ンを通路の底壁から引き出すことを可能にする。この作
動部材の動作により、第二のカム面が、クランプ部材を
通路とのクランプ係合する状態から解放することを可能
にする。しかし、作動部材が非ロック位置からロック位
置に移動すると、第一のカム面は、ロックピンを付勢し
て、選択した一つの穴と係合させる。この作動部材の動
作により、第二のカム面がクランプ部材と付勢して、通
路の内方に伸長する肩部分にクランプ状態に係合させ
る。

【００１１】好適な実施例において、作動部材は、作動
部材がロック位置にあるとき、ブラケット部材の内側に
コンパクトに嵌まる、手で把持可能な端部分を備えてい
る。従って、該作動部材は、そのロック位置にあると
き、ブラケット部材と一体に形成された構成要素の外観
を呈する。

【００１２】

【実施例】本発明の各種の利点は、当業者が添付図面を
参照しつつ、以下の詳細な説明及び特許請求の範囲の記
載を読むことにより明らかになる。

【００１３】図１を参照すると、本発明の好適な実施例
による乗物の物品キャリア１０が図示されている。該乗
物の物品キャリア１０は、全体として、乗物１６の自動
車本体の外面１４に固定状態に固着された、長手方向に
伸長する一対の細長い支持部材１２と、固定したクロス
バー１８と、支持部材１２に解放可能、調節可能に結合
された一対のブラケット部材２０と、該ブラケット部材
２０の間を伸長し、その最外端にて各ブラケット部材に
結合された、調節可能なクロスバー２２とを備えてい
る。該乗物の物品キャリア１０は、調節可能なクロスバ
ー２２及び固定されたクロスバー１８の上で乗物本体の
外面１４の上方に荷物又はその他の同様の物品を支持す
ることを可能にするものである。この調節可能なクロス
バー２２は、ブラケット部材２０を介して、支持部材１
２に沿って長手方向に移動可能であるから、適当なスト
ラップ、紐又はその他の同様な手段を使用して、かかる
物品をクロスバー１８、２２に固着すれば、各種の形状
の異なる物品をクロスバー１８、２２の上に乗せて運ぶ
ことが可能である。

【００１４】図２を参照すると、ブラケット部材２０の
１つが詳細に図示されている。最初に、該ブラケット部
材２０は、互いに同一であること（即ち、互いに鏡像で
あること）が望ましいことを理解すべきである。図２に
示したブラケット部材２０は、その内面２８に凹状部分
２６を有するハウジング２４を備えている。この凹状部
分２６は、作動部材３２の手で把持可能な端部分３０を
収容し得るような形状をしており、このため、端部分３
０を凹状部分２６内に、収容して、図２に示すように、
作動部材３２がロック位置にあるとき、一体に形成され
た単一の構造体の外観となるようにする。

【００１５】次に、図３を参照すると、図２のブラケッ
ト部材２０は、支持部材１２の関係する１つの部材に解
放可能、調節可能に結合され、内部構成要素及びブラケ
ット部材２０と支持部材１２との相互の作用関係をより
明確に示すために断面図で示してある。支持部材１２か
ら開始して、上方に開口する通路３４が形成される。該
通路３４は、底壁部分３８と、一対の側部分４０と、一
対の内方伸長肩部分４２とを有する通路部材３６を備え
ている。底壁部分３８及び内方伸長肩部分４２は、更
に、乗物本体の外面１４に対して略平行に配置されるよ
うに形成されている。底壁部分３８は、複数の穴４４
（図３には、その内の一つのみを図示）を更に備えてい
る。

【００１６】次に、ブラケット部材２０を参照すると、
ロック機構４６がその内部に収容されている。該ロック
部材４６は、全体として、作動部材３２と、クランプ部
材４８と、ロックピン５０と、該ロックピン５０を穴４
４の１つ内のロック位置と非ロック位置との間で偏倚さ
せる第一の偏倚手段と、クランプ部材をクランプ位置と
非クランプ位置との間で偏倚させる第二のばね５４の形
態の第二の偏倚手段とから成る。

【００１７】該ロック機構４６は、環状の回り止め部材
５６と、第一の回り止めピン５８とを更に備えている。
該クランプ部材は、上端部分６２と、クランプ部分６４
とを有するネック部分６０を備えている。回り止めピン
５８は、上端部分６２の穴６１内に配置され、第二のば
ね５４及び環状の回り止め部材５６によって図３の上方
に偏倚され、これによって、クランプ部材４８を上方に
付勢し、クランプ部分６４が付勢されて、通路部材３６
の肩部分４２とクランプ係合状態となるようにする。ブ
ラケット部材２０は、開口２７ａを有する底部分２７を
備えている。該開口２７ａは、クランプ部材４８のネッ
ク部分６０が貫通して伸長することを許容する。

【００１８】図３乃び図１１を参照すると、ロック機構
４６は、ロックピン５８に対して略直角にロックピン５
０の穴５１内に、及びクランプ部材３６のネック部分６
０に形成された長手方向に伸長するスロット６８内に配
置された第二の回り止めピン６６を更に備えている。ま
た、ネック部分６０には、クランプ部材４８を完全に貫
通して伸長する同心状に配置した穴７０が形成されてい
る。ロックピン５０は、穴７０内で同心状に配置され
（第一のばね５２と同様に）、第一のばね５２によって
付与される偏倚力によって且つ該偏倚力に抗して長手方
向に摺動可能に動く。該ロックピン５０は、図３に示す
ように、回り止めピン６６が細長のスロット６８の最下
方部分に向けて偏倚されたとき、最外端部分７２が穴４
４内に伸長するような長さとされている。

【００１９】図４を簡単に参照すると、クランプ部材４
８が単独で示してある。図４から、クランプ部材４８
は、又、クランプ部分６４と一体に形成された一対の上
方伸長アーム部分７４を備えているのが分かる。アーム
部分７４の各々は、丸味を付けた面を有する上端部分７
４ａを備えている。

【００２０】図５を参照すると、ブラケット部材２０の
底部分２７は、外方に突出する一対の足部分７６を備え
ている。足部分７６の各々は、案内部分７８を備えてお
り、該案内部分７８は、クランプ部材４８のクランプ部
分６４を底部分２７に関する所望の方向に維持すると共
に、クランプ部材４８の回転を阻止し得るようにしてあ
る。該足部分７６は、内方伸長部分４２（図３）の間に
嵌まり且つ通路部材３６の内部に一部分、着座すること
が可能な幅を有するから、ブラケット部材２０を支持部
材１２に沿って案内するのを支援し、ブラケット部材２
０が支持部材１２に沿って長手方向に動くとき、該ブラ
ケット部材２０を案内し易くする。

【００２１】次に、図６を参照すると、作動部材３２が
示してある。該作動部材３２は、手で把持可能な端部分
３０（図６には、その一部分のみ図示）と、環状の凹状
部分８２を有する環状の主要本体部分８０と、穴８４
と、第一のカム面８６と、第２のカム面８８とを備えて
いる。環状の凹状部分８２は、第二のばね５４の一部を
その内部に保持し得るようにある（図３に示すよう
に）。穴８４は、クランプ部材４８が貫通して伸長する
のを許容し、又、作動部材３２がクランプ部材４８に関
して回転するのを許容する。第一のカム面８６は、最下
方部分８６ｂを有する一対の傾斜した第一のカム部分８
６ａを更に備えている。

【００２２】図７を簡単に参照すると、第二のカム面８
８がより詳細に示してある。該第二のカム面８８は、平
担な底面部分９０に対して傾斜した一対のカム面８８ａ
を備えている。該カム面８８ａは、ブラケット部材２０
の底部分２７の内面に着座する。該平担な底面９０は、
手で把持可能な端部分３０によってブラケット部材２０
の底部分２７に対して作動部材３２を回転させることを
可能にする。カム部分８８ａの各々は、第一の回り止め
９２と、第二の回り止め９４とを備えている。

【００２３】次に、図２、図３及び図８乃至図１０を参
照しつつ、ロック機構４６の作用について説明する。先
ず図３を参照すると、ロック機構４６は、把持可能な端
部分３０が凹状部分２６（図２）内に位置するロック位
置にある状態で示してある。第二の回り止めピン６６
は、カム部分８６ａの最下方部分８６ｂに着座する。カ
ム面８６ａ上の最下方部分８６ｂにて、第一のばね５２
の偏倚力は、回り止めピン６６を最大の下方移動点まで
付勢させ、これによって、ロックピン５０の最外端部分
７２を穴４４内に配置する。

【００２４】図８を簡単に参照すると、作動部材３２が
ロック位置にあるとき、アーム部分７４の上端７４ａの
各々は、環状の回り止め部材５６及び回り止めピン５８
に対する第二のばね５４の偏倚力に応答して、第一の回
り止め９２の関係する一つ内に引き込まれる。第二のば
ね５４の偏倚力によってクランプ面６４は、内方に伸長
する肩部分４２に対して強く保持される。従って、本発
明のロック機構４６は、「二重の」ロック動作を果たす
ことを理解すべきである。このロック動作の第一の構成
要素は、作動部材３２がロック位置にあるときに、穴４
４の一つに係合するロックピン５０である。ロック動作
の第二の構成要素は、クランプ部材４８によって提供さ
れ、このクランプ部材４８は、そのクランプ動作によっ
てブラケット部材２０を支持部材１２に対して極めて強
固に固着し易くする。このように、この二重ロック動作
は、ブラケット部材２０を支持部材１２に対して極めて
確実にロックするものである。

【００２５】次に、図２、図９及び図１０を参照する
と、手で把持可能な端部分３０がブラケット部材２０の
内面２８に対して略垂直に伸長するその非ロック位置に
作動部材３２が動いたとき、第二の回り止めピン６６
は、カム面８６ａの最上方部分８６ｃに着座しているた
め、第二の回り止めピン６６は、上方に付勢される。こ
のように、作動部材３２が回転すると、第二の回り止め
ピン６６は、第一のばね５２の偏倚力に抗して通路部材
３６の底部壁３８に関して上方に付勢される。作動部材
３２が図９に示した非ロック位置に動くと同時に、クラ
ンプ部材４８のアーム部分７４の上端７４ａは、カム部
分８８ａに沿って第一の回り止め９２の外に動くとき、
底部壁３８に向けて下方に付勢される。把持可能な端部
分３０がブラケット部材２０の内側２８に対して略垂直
に伸長するとき、アーム部分７４の上端部分７４ａは、
第二の回り止め９４内に係合する。このようにして、上
端部分７４ａがカム部分８８ａに沿って動く結果、アー
ム部分７４は、底部分３８に関して下方に付勢され、こ
れによって、クランプ部分６４を内方に伸長する肩部分
４２とクランプ係合状態から脱するように動かす。この
ように、ロックピン５０が穴から引き出される間に、ク
ランプ部材４８も又、内方に伸長する肩部分４２から略
同時に動いて離れ、該肩部分と非係合状態となる。この
ように、ロック機構４６によって提供される二重のロッ
ク動作は、作動部材３２の一回の動作で行われる一方、
ロック解放動作は、同様に、作動部材３２の一回の動作
で行われる。本発明のロック機構４６は、通路部材内で
ブラケット部材を極めて確実にロック係合させ、更に、
「二重」ロック動作を提供するものである。

【００２６】図１２を簡単に参照すると、ロック機構４
６の別の好適な回り止め部材１００が示してある。該回
り止め部材１００は、クランプ部材４８に形成された切
欠き１０４に係合する複数の掛止め部分１０２と、頂部
のカバー部分１０３とを備えている。回り止め部材１０
０は、クランプ部材４８の上に押し付けるだけで取り付
けられる。

【００２７】図１３及び図１４には、更に別の好適な別
の回り止め部材１０６が示されている。又、この回り止
め部材１０６は、複数の掛止め部分１２８と、ばね５２
を保持する中央部分１１０と、リテーナの支援部材１０
２とを備えている。掛止め部材１０８は、クランプ部材
４８に形成された切欠き１１２に同様に係合する。

【００２８】図１５には、更に別の好適な回り止め部材
１１４が示してある。また、該回り止め部材１１４は、
複数のアーム部分１１６と、中央部分１１８と、該中央
部分をばね５４に対して同心状に維持する縁部分１２０
とを備えている。

【００２９】当事者は、上記の説明から、本発明の教示
内容は各種の形態で実施可能であることを理解出来る。
故に、本発明は、その特別の実施例に関して説明した
が、図面、本明細書、及び特許請求の範囲の記載を参照
することにより、当業者には、その他の変形例が明らか
であろうから、本発明の真の範囲は、この記載にのみ限
定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好適な実施例による乗物の物品キャリ
アの斜視図である。

【図２】図１の線２−２に沿った部分に関する図１に示
したブラケット部材の内側部分の平面図である。

【図３】図２の線３−３に沿った部分に関する図２のブ
ラケットの断面側面図である。

【図４】図３に示した本発明のクランプ部材の斜視図で
ある。

【図５】図３のブラケット部材の底面図である。

【図６】本発明の作動部材の部分斜視図である。

【図７】第二のカム面をより詳細に示すために作動部材
を上下逆さ（即ち、１８０°回転した状態）で示す図６
の作動部材の底面図である。

【図８】ブラケット部材が支持部材に関するそのロック
位置にある間の図３の線８−８に沿った部分の装置の断
面図である。

【図９】ブラケット部材をその非ロック位置に示す点を
除いて図３と示したキャリアと同様の図である。

【図１０】図９の線１０−１０に沿った部分に関する図
９に示したブラケット部材のロック手段の断面図であ
る。

【図１１】図３のロック機構の平面図である。

【図１２】本発明の別の好適な回り止め部材の断面図で
ある。

【図１３】本発明の別の好適な回り止め部材の断面図で
ある。

【図１４】図１３の回り止め部材の平面図である。

【図１５】本発明の更に別の好適な回り止め部材の図で
ある。

【符号の説明】

１０ 物品キャリア １２ 支持部材 １４ 乗物本体の表面 １６ 乗物 １８ クロスバー ２０ ブラケッ
ト部材 ２２ クロスバー ２４ ハウジン
グ ２６ 凹状部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・スティーヴン・クチェラン アメリカ合衆国ミシガン州48035，レー ク・オリオン，インカ・トレイル 1069 (72)発明者 ジェフリー・エム・アフタナス アメリカ合衆国ミシガン州48192，ワイア ンドット，エレクトリック 1836

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗物の物品キャリアであって、 乗物本体の外面に沿って長手方向に伸長し且つ前記乗物
   本体の外面に固定状態に固着された一対の支持部材と、 該支持部材の少なくとも一つに配置されたブラケット部
   材と、 該ブラケット部材が前記一つの支持部材に沿って動くこ
   とにより、クロスバーが前記支持部材に関して調節可能
   に配置されるように前記ブラケット部材に固着されたク
   ロスバーと、を備え、 前記ブラケット部材が、前記一つの支持部材の長さに沿
   った選択した位置にて該ブラケット部材を前記一つの支
   持部材に解放可能に固着するロック手段を備え、 前記ロック手段が、 手で把持可能な部分と、第一のカム面と、第二のカム面
   と、を有する作動手段と、 ロックピンを形成する手段と、 クランプ部材を形成する手段と、を備え、 前記作動部材がロック位置まで動くとき、前記ロックピ
   ン手段が、前記第一のカム面により動かされて前記一つ
   の支持部材とロック係合状態となり、 前記作動部材手段が前記ロック位置まで動くとき、前記
   クランプ部材手段が、前記第二のカム面により動かさ
   れ、前記一つの支持部材とクランプ係合状態となり、 前記作動部材手段が非ロック位置に動くとき、前記ロッ
   クピン手段が、前記第一のカム面により動かされ、前記
   一つの支持部材との前記ロック係合状態から脱し、前記
   作動部材手段が前記非ロック位置に動くとき、前記クラ
   ンプ部材手段が、動いて前記一つの支持部材手段との前
   記クランプ係合状態から脱するようにしたことを特徴と
   する乗物の物品キャリア。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、 前記作動部材手段が、前記ロック位置に動くとき、前記
   ロックピン手段を偏倚させて前記ロック係合状態にする
   第一の偏倚手段と、 前記作動部材手段が前記ロック位置に動くとき、前記ク
   ランプ部材手段を偏倚させて、前記クランプ係合状態に
   する第二の偏倚手段とを更に備えることを特徴とする乗
   物の物品キャリア。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、前記ブラケット部材が、該ブラケット部材を前
   記一つの支持部材に沿って案内し得るようにした足部分
   を備えることを特徴とする乗物の物品キャリア。
4. 【請求項４】 請求項２に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、前記クランプ部材手段が貫通する穴を備え、 前記第一の偏倚手段が前記穴内に配置され、 前記ロックピン手段が前記穴内に摺動可能に配置され且
   つ前記第一の偏倚手段により前記穴の外方に付勢される
   ことを特徴とする乗物の物品キャリア。
5. 【請求項５】 乗物の物品キャリアであって乗物本体の
   外面に沿って長手方向に伸長し且つ前記乗物本体の外面
   に固定状態に固着された一対の支持部材であって、その
   各々が長手方向に伸長する通路を有する支持部材と、 該支持部材の各々に調節可能に配置されたブラケット部
   材と、 前記ブラケット部材の間を長手方向に伸長し且つその最
   外端にて前記ブラケット部材に固着されたクロスバー
   と、を備え、 前記ブラケット部材の少なくとも一つが、 第一のカム面及び第二のカム面を有する作動部材であっ
   て、手で把持可能であり、ロック位置と非ロック位置と
   の間で付勢させ得るようにした作動部材と、 前記作動手段に作用可能に関係し且つ略直線方向に動い
   て、前記通路の前記穴に係脱するロックピンと、 前記作動部材の前記第一のカム面と作用可能に関係し、
   前記作動部材を前記非ロック位置に付勢させたとき、前
   記ロックピンを前記ロック係合状態から脱するようにす
   る第一の偏倚手段と、 前記作動部材と作用可能に関係し且つ前記通路内に少な
   くとも部分的に配置されたクランプ部材と、 前記クランプ部材を付勢して前記通路部材と係合させる
   第二の偏倚手段とを備え、前記クランプ部材が、前記第
   二のカム面と協働し、前記作動部材が前記非係合位置に
   向けて動くことにより、前記クランプ部材が前記通路部
   材とのクランプ係合状態から脱するように付勢され、前
   記作動部材が前記ロック位置に動くことにより、前記ク
   ランプ部材がクランプ可能に付勢されて、前記通路の少
   なくとも一つの壁部分に係合するようにしたことを特徴
   とする乗物の物品キャリア。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、前記クランプ部材が、同心状に配置された穴を
   備え、 前記ロックピンが該穴内に摺動可能に配置されることを
   特徴とする乗物の物品キャリア。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、 前記クランプ部材の上端部分の回りに配置された環状の
   回り止め部材と、 前記環状の回り止め部材を前記第二の偏倚手段の前記偏
   倚力に抗して前記クランプ部材に対して維持する回り止
   めピンと、を更に備えることを特徴とする乗物の物品キ
   ャリア。
8. 【請求項８】 請求項７に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、前記第一の偏倚手段が前記穴内に同心状に配置
   され、 前記クランプ部材が長手方向に細長いスロットを備え、 前記長手方向の細長いスロット内に配置され且つ前記第
   一のカム面と協働する第二の回り止めピンを更に備え、
   前記作動手段が前記非ロック位置に動くことにより、前
   記第二の回り止めピンが、前記第一のカム面の上を動き
   且つ前記第一の偏倚手段の前記偏倚力に抗して前記通路
   から離れるように付勢されるようにしたことを特徴とす
   る乗物の物品キャリア。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の乗物の物品キャリアで
   あって、前記クランプ部材がネック部分を備え、 該ネック部分が、前記長手方向の細長いスロットを備
   え、前記スロットが、前記第二のロックピンが前記ネッ
   ク部分の長さの一部に沿って長手方向に動くのを可能に
   することを特徴とする乗物の物品キャリア。
10. 【請求項１０】 乗物の物品キャリアであって、 乗物本体の外面に固定状態に固着された一対の細長い支
    持部材を備え、 該支持部材の各々が、該部材に形成された通路を備え、
    該通路が、内方に伸長する一対の肩部分と、該通路の長
    さの大部分に沿って略直線状に伸長する離間した複数の
    穴を有する底壁部分と、を有する通路部材を備え、 前記支持部材の関係する一つの部材に摺動可能に且つ調
    節可能に配置されたブラケット部材と、 物品を支持し得るようその最外端の各々にて前記ブラケ
    ット部材に固定状態に固着されたクロスバーと、を備
    え、 前記ブラケット部材の各々が、 前記支持部材に沿った選択した位置にて前記ブラケット
    部材の各々を調節可能に且つ解放可能にロックするロッ
    ク手段を備え、該ロック手段の各々が、 手で把持可能な端部分と、少なくとも一つの第一のカム
    面及び少なくとも一つの第二のカム面を有する主要本体
    部分と、前記主要本体部分に同心状に形成された穴とを
    有する作動部材であって、ロック位置と非ロック位置と
    の間で可動である作動部材と、 前記環状の主要本体部分内に同心状に配置され且つ前記
    環状の主要本体部分に関して略直線状に動き得るように
    したクランプ部材であって、非クランプ位置とクランプ
    位置との間で可動であるクランプ部材とを備え、前記ク
    ランプ位置にて前記クランプ部材が前記内方に伸長する
    肩部分に係合し、 前記クランプ部材の前記穴内に同心状に配置され且つ該
    穴内で長手方向に可動であるロックピンと、 該ロックピンを偏倚させ得るよう前記穴内に同心状に配
    置された第一の偏倚手段とを備え、前記ロックピンが前
    記選択した穴の上方に位置するとき、その最外端部分が
    伸長して、前記通路部材の前記底部壁に形成された前記
    穴の選択した一つとロック係合状態となるようにした第
    一の偏倚手段と、 前記第一の偏倚手段の前記偏倚力に抗して前記ロックピ
    ンを前記クランプ部材内に少なくとも部分的に保持する
    回り止め手段と、 前記作動部材が前記ロック位置にあるとき、前記クラン
    プ部材を偏倚させ、前記内方に伸長する肩部分とクラン
    プ係合状態にする第二の偏倚手段と、を備え、 前記作動部材の前記手で把持可能な端部分が前記ロック
    位置から前記非ロック位置に動かされたとき、前記回り
    止め手段が、前記ロックピンを付勢し、前記通路部材の
    前記底部壁部分から直線方向に離反させ、 前記手で把持可能な端部分が前記ロック位置から前記非
    ロック位置に動かされたとき、前記第二のカム面が前記
    クランプを付勢して、前記内方に伸長する肩部分から離
    反させ、従って前記通路部材のロック係合状態から離脱
    させることを特徴とする乗物の物品キャリア。
11. 【請求項１１】 請求項１０に記載の乗物の物品キャリ
    アであって、前記作動部材が回転するとき、前記クラン
    プ部材が、前記第二のカム面に係合する少なくとも一つ
    のアーム部分を備えることを特徴とする乗物の物品キャ
    リア。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の乗物の物品キャリ
    アであって、前記ブラケット部材が、前記通路部材に沿
    って前記ブラケット部材を案内する足部分を備え、 該足部分が、前記クランプ部材の前記アーム部分と協働
    し、前記クランプ部材が前記ブラケット部材に関して回
    転するのを阻止する案内部分を備えることを特徴とする
    乗物の物品キャリア。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載の乗物の物品キャリ
    アであって、前記第二のカム面が、前記手で把持可能な
    端部分が前記ロック位置に動かされたとき、前記作動部
    材を前記ロック位置に保持するのを支援する第一の対の
    回り止めを備え、 前記第二のカム面が、前記対の回り止めから略９０°の
    位置に配置された第二の対の回り止めを備え、前記手で
    把持可能な端部分が前記非ロック位置に動かされたと
    き、前記クランプ部材の前記アーム部分と協働し、前記
    作動部材を前記非ロック位置に維持することを特徴とす
    る乗物の物品キャリア。