JPH0852958A - 立体視可能な冊子あるいはアルバム - Google Patents
立体視可能な冊子あるいはアルバムInfo
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- JPH0852958A JPH0852958A JP6210699A JP21069994A JPH0852958A JP H0852958 A JPH0852958 A JP H0852958A JP 6210699 A JP6210699 A JP 6210699A JP 21069994 A JP21069994 A JP 21069994A JP H0852958 A JPH0852958 A JP H0852958A
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Abstract
の全頁に設けられた印刷あるいは写真による立体画像を
立体視できるようにした冊子あるいはアルバムを経済コ
ストで供給する。 【構成】第1〜3表紙片からなり第1表紙片の端部を複
数枚の本文と綴じ込み、第3表紙片に両眼の間隔をおい
て一対のレンズを装着した三つ折り表紙を表裏両方向に
それぞれコの字状に折り曲げて、第1表紙片と第3表紙
片の表面同士が、また裏面同士が所定の間隔を保持して
平行に対向する状態とし、同時に前記本文を第1表紙片
の表面と裏面に折り返して第3表紙片と平行に対向する
状態とし、前記本文頁をめくることにより該本文の全て
の頁に設けられた立体画像を前記レンズを透して立体視
できることを特徴とする立体視可能な冊子あるいはアル
バム。
Description
して立体像を再現する機能を有する立体画像を設けた印
刷冊子あるいは写真アルバムに関する。
ー、ホルメス立体視可能な装置は視差の異なる2枚のス
ライド写真(透明陽画)を透過光で、あるいは2枚の印
画を反射光で2枚のレンズを透して両眼で同時に見るこ
とによって立体像を再現しようとするもので古くから知
られている。写真はスライド用マウントやカード状に加
工されて立体視可能な装置に挿入して用いる場合が多い
が、アルバムあるいは印刷冊子に立体視可能な装置を取
り付けた提案もなされている。実開昭53−14045
5では、アルバムを兼ねた立体写真ビュアーが提案され
ている。これは6×6cmの印画を2枚横に並べ、反射
光によって照射し、二つのレンズを透して立体視を可能
としたものであり、印画はアルバムにファイルされい
る。実開昭62−114766号では、本の形状になっ
た立体画像帳に立体視装置が取り付けられたものが提案
されている。すなわち一対のレンズを保有するカバーの
一部が90°折れ曲がってポップアップして、もう一枚
のカバー面に置かれた本と平行に対向し、その状態で本
の頁をめくるようにしたものである。
体視を可能とする冊子あるいはアルバムでは、それらの
見開き頁の片面に置かれた写真あるいは印刷画像しか立
体視することはできず、多くの立体画像を盛り込もうと
するとアルバムあるいは冊子は分厚くなり易く、携帯、
保存に不便であるという問題があった。またアルバムあ
るいは冊子が厚くなることは、立体画像とレンズまでの
最適距離を略一定に保つことが難しくなり、立体視効果
に悪影響を及ぼす結果となる。さらに、収容枚数が少な
いため立体画像一枚あたりのコストも高くなり割高なア
ルバムあるいは冊子となってしまうという問題もある。
立体視用の一対の凸レンズをアルバムあるいは冊子から
切り離し、別に添付するようにすれば以上の問題は解決
するが、見る方法や条件に個人差が生じ、立体視の最適
条件の設定が直ぐできなかったりする不安定な要因が多
くなり、また、レンズ部が紛失し易いという問題があ
る。本発明は、かかる問題を解決し、冊子あるいはアル
バムの全頁に設けられた立体画像を付属している専用レ
ンズを用いて、最適条件で直ちに立体視可能となる冊子
あるいはアルバムを経済コストで提供することを目的と
する。
になされた本発明の要旨は次の通りである。 (1)折線を介して連接する第1、第2、第3の3枚の
表紙片からなり、第3表紙片が内側に折り込まれる三つ
折り表紙において、第1表紙片の端部を複数枚の本文と
綴じ込み、第3表紙片に両眼の間隔をおいて一対のレン
ズを装着し、前記三つ折り表紙を前記折線で表裏両方向
にそれぞれコの字状に折り曲げて、第1表紙片と第3表
紙片の表面同士が、また裏面同士が所定の間隔を保持し
て平行に対向する状態とし、同時に前記本文を第1表紙
片の表面側に、また裏面側に折り返して第3表紙片と平
行に対向する状態とし、前記本文をめくることにより該
本文の全ての頁に設けられた立体画像を前記レンズを透
して立体視できること。 (2)前記第1表紙片と前記本文頁及び該本文頁同士の
見開きが360°まで可能であること。 (3)折線を介して連接する第1、第2、第3、第4の
4枚の表紙片が巻き折りあるいは観音折りされる表紙に
おいて、第4表紙片に両眼の間隔をおいて一対のレンズ
を装着し、第3表紙片には第4表紙片と折り畳まれて前
記レンズと対向する位置に打ち抜き孔を設け、第1、第
2表紙片間に複数枚の本文を綴じ込み、第1表紙片と第
3表紙片とを所定の間隔を保持して平行に対向させた状
態とさらに第2表紙片に折り畳まれた第1表紙片と第4
表紙片とを所定の間隔を保持して平行に対向させた状態
で前記本文をめくることによって該本文の全ての頁に設
けられた立体画像を前記レンズを透して立体視できるこ
と。 (4)前記本文頁に設けられた立体画像が印刷画像ある
いは写真画像であること。
として取り付けられたレンズを冊子あるいはアルバムの
全頁と所定の間隔を保持して平行に対向できるようにし
たことによって、全頁に収録された立体画像を立体視す
ることができる。
る。図1(a)、(b)はそれぞれ立体視可能な冊子あ
るいはアルバムの三つ折り表紙を使用する場合の平面図
と側面図である。本発明に使用する三つ折り表紙は第1
表紙片1、第2表紙片2、第3表紙片3(以下表紙片
1、表紙片2、表紙片3とする。)からなりそれぞれ折
線11、12を介して連接している。また、図1(a)
の平面図において、折線11を2本線とし、その間が背
表紙を形成するようにしてもよい。表紙片3には一対の
凸レンズ7が略両眼の間隔で貼着されている。レンズは
アクリル樹脂等を成形したもので、その周辺にもうけら
れた鍔(つば)によって打ち抜かれた表紙基材の孔の周
辺で接着されている。表紙片1の端部は綴部6となって
いて複数枚の冊子あるいはアルバム本文5がリング状金
具で綴じ込まれスパイラル製本の形態となっている。従
って本文5の冊子用紙あるいはアルバム基材は表紙片1
との間で360°の開閉が可能であるため、綴じた状態
のまま表紙片1の表面あるいは裏面に本文5を密着させ
ることができる。また、本文見開き頁を構成する一方の
側の頁9と他方の側の頁9’との間でも360°の開閉
が可能である。綴部6は前記のリング状の金具綴に限定
されるものではなく、360°開閉可能なものであれば
どのような方法を採用してもよい。図1(b)は図1
(a)におけるa−a’断面を示すものである。
子あるいはアルバムの組立と使用方法について図3によ
って説明する。立体視可能な冊子あるいはアルバムは普
段図3(a)で示すように表紙が三つ折りされた状態に
ある。これをまず図3(b)の状態に起こすと、レンズ
が貼着されている表紙片3は冊子あるいはアルバムの本
文見開き頁の一方の側の頁9とレンズの焦点距離を隔て
て平行に対向する。この状態を保ちながら冊子あるいは
アルバムを図3(c)で示すようにめくっていくと本文
見開き頁の一方の側の頁9に設けられた立体画像A,B
−−−−Xを次々にレンズを透して両眼で見ることがで
きる。最後の立体画像Xを見終わったら、最終頁をめく
り、図3(d)の下の矢印が示す方向に、表紙片1と表
紙片3を折り返し、天地を逆転させて、今度はそれぞれ
の表紙の表面同士が平行に対向するようにする。この時
図3(e)で示すように本文見開き状態でのもう一方の
側の頁9’がレンズが貼着されている表紙片3と平行に
なり、この状態を保ちながら冊子あるいはアルバムをめ
くって行くと立体画像A’,B’−−−X’を次々に立
体視することができる。最後に、表紙片1、2を図3
(g)で示すような矢印方向に、折り返して三つ折りす
ると最初の図3(a)の状態に折り畳むことができる。
なお、以上説明した組立、使用順序は逆回りであっても
よい。
他の発明に付いて説明する。図2(a)、(b)は表紙
片(1〜4)が折線13〜15を介して連接されてな
り、両観音折りあるいは巻き折りを可能としたもので、
表紙片4には一対の凸レンズ7が貼着され、表紙片3に
は折線15に対してレンズに対称となるよう打ち抜き孔
8が設けられ、折線13上の綴部6で冊子あるいはアル
バムの本文5が見開きの状態で中綴されている。この場
合の見開き角度は180°あれば充分であるので、綴の
形態は一般に冊子に使用される平綴、無線綴であっても
よい。冊子あるいはアルバムの本文5の見開き頁の一方
の側の頁9には立体画像A,B−−Xが、他方の側の頁
9’には別の立体画像A’,B’−−−X’が印刷ある
いは写真の形で設けられている。また、本文5が厚くな
る場合に、折線14を2本とし、その間が背表紙になる
ようにしてもよい。図2(b)は図2(a)のa−a’
断面を示すものである。
いはアルバムの組立と使用方法について図4によって説
明する。このタイプの立体視可能な冊子あるいはアルバ
ムは普段図4(a)で示すように表紙が巻き折り状態で
折り込まれている。これをまず図4(b)の状態に起こ
すと、レンズが貼着されている表紙片4は表紙片3に折
り畳まれた状態で冊子あるいはアルバム本文5の立体画
像A面とレンズの焦点距離を隔てて平行に対向する。こ
の状態を保ちながら冊子あるいはアルバムの本文5を図
4(c)の矢印の方向にめくって行くと本文見開き頁の
一方の側の頁9の立体画像をA,B−−−−Xと次々に
打ち抜き孔8とレンズ7(図示せず)を透して両眼で見
ることができる。図4(d)の状態で最後の頁の立体画
像Xを見終わったら、その頁をめくり、図4(e)に示
すように今度は表紙片2と表紙片4とが対向するように
セットし直すと、本文見開き頁のもう一方の側の頁9’
の最初の立体画像A’が現れ、この状態を保ちながら冊
子あるいはアルバムを図4(f)のようにめくって行く
とA’,B’−−−X’と次々に立体視することができ
る。最後に、表紙片2に対し表紙片3、4を、さらに表
紙片1を折り畳んで最初の図4(a)の状態に戻すこと
ができる。なお、以上説明した組立、使用順序は逆回り
であってもよい。また図4は立体像を水平と垂直と両方
向に見るように描かれているが、見る方向の限定は別に
ない。
強度の高い板紙を使用し、罫線を表紙の表面から押圧し
て折線とすることが経済的に好ましい。なお、折線は前
述のように両方向に折り曲げられるのであらかじめくせ
折りしておくことが望ましい。印刷適性がありかつ耐折
強度の高い板紙としてはアイボリー系が好ましい。さら
に高い耐折強度を求める場合はプラスチックフィルムを
両面からラミネートするか、折線部には板紙を使用せず
織布、合成皮革、塩化ビニルシート等を使用して襠(ま
ち)を形成するようにしてもよい。また、綴部6におけ
る本文5の開閉角度を360°まで可能とするには、金
属あるいはプラスチックによるリング綴が好適である。
子あるいはアルバムを図5で示す寸法で作成した。表紙
片1と表紙片2との間の折線は2本とし、第3表紙片の
二つのレンズと略正三角形をつくる位置に三角形の打ち
抜き孔16を設け、この部分が鼻にかかるようにして冊
子あるいはアルバム全体を固定して立体視し易くしてい
る。焦点距離が105mmのレンズを、アクリル系強接
着剤で打ち抜き孔に接着させた。表紙基材には特板系の
ハイパール(三菱製紙(株)製)259.5g/m2 を
使用した。また、36頁からなる冊子用本文にはウルト
ラSA金藤(新王子製紙(株)製)156.6g/m2
を使用し、3Dカメラで撮影したカラーフィルムを原稿
として600線/インチの高精細印刷を施した。以上の
印刷物を図5の寸法に断裁、丁合して、第1表紙片と同
時に綴孔の打ち抜き加工を行い最後に金属によるリング
綴じを行った。さらに、台紙としてトップコート(新王
子製紙(株)製)104.7g/m2を使用し、この両
面にポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡
(株)製)12μmを貼り込んでポケットを形成してア
ルバムとし、各ポケットの中に立体写真を挿入した。以
上の方法で作成した立体視可能な冊子あるいはアルバム
は全ての頁の立体画像を極めて容易に、個人差がなく優
れた立体感をもって見ることができ、冊子あるいはアル
バムを折り畳んだ状態は極めてコンパクトな体裁のよい
ものとなった。
ルバムは上述した実施例に限定されることなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
たとえば、冊子あるいはアルバムの一頁に必ずしも一枚
の立体画像を設ける必要はなく、たとえば上下二段に設
けるようにしてもよい。またアルバムの台紙を全く使用
しないで挿入用の透明フィルムからなる袋体を複数枚重
ねたものとなし、その端部、あるいはセンターを表紙と
一体に加熱圧着させて綴部を形成してプラスチック袋だ
けからなるアルバムとしてもよい。
の一部として取り付けられたレンズを冊子あるいはアル
バムの全頁と所定の間隔を保持して平行に対向できるよ
うにしたことによって、ユーザーは直ちに立体視のため
の最適条件で容易に立体視ができ、立体画像を収録した
冊子あるいはアルバムを薄くコンパクトにまとめる事が
出来、書店、DP店、家庭において、また流通過程にお
いて収納スペースを削減することができ、しかも立体画
像1枚あたりの経済コストを低減することができる。
いはアルバムの平面、側面図。
立体視可能な冊子あるいはアルバム平面、側面図。
いはアルバムの組立、使用説明図。
立体視可能な冊子あるいはアルバムの組立、使用説明
図。
体画像 A’〜X’本文見開き頁の他方の側の頁に設けられる立
体画像
Claims (4)
- 【請求項1】 折線を介して連接する第1、第2、第3
の3枚の表紙片からなり、第3表紙片が内側に折り込ま
れる三つ折り表紙において、第1表紙片の端部を複数枚
の本文と綴じ込み、第3表紙片に両眼の間隔をおいて一
対のレンズを装着し、前記三つ折り表紙を前記折線で表
裏両方向にそれぞれコの字状に折り曲げて、第1表紙片
と第3表紙片の表面同士が、また裏面同士が所定の間隔
を保持して平行に対向する状態とし、同時に前記本文を
第1表紙片の表面側に、また裏面側に折り返して第3表
紙片と平行に対向する状態とし、前記本文をめくること
により該本文の全ての頁に設けられた立体画像を前記レ
ンズを透して立体視できることを特徴とする立体視可能
な冊子あるいはアルバム。 - 【請求項2】 前記第1表紙片と前記本文頁及び該本文
頁同士の見開きが360°まで可能であることを特徴と
する請求項1記載の立体視可能な冊子あるいはアルバ
ム。 - 【請求項3】 折線を介して連接する第1、第2、第
3、第4の4枚の表紙片が巻き折りあるいは観音折りさ
れる表紙において、第4表紙片に両眼の間隔をおいて一
対のレンズを装着し、第3表紙片には第4表紙片と折り
畳まれて前記レンズと対向する位置に打ち抜き孔を設
け、第1、第2表紙片間に複数枚の本文を綴じ込み、第
1表紙片と第3表紙片とを所定の間隔を保持して平行に
対向させた状態とさらに第2表紙片に折り畳まれた第1
表紙片と第4表紙片とを所定の間隔を保持して平行に対
向させた状態で前記本文をめくることによって該本文の
全ての頁に設けられた立体画像を前記レンズを透して立
体視できることを特徴とする立体視可能な冊子あるいは
アルバム。 - 【請求項4】 前記本文頁に設けられた立体画像が印刷
画像あるいは写真画像であることを特徴とする請求項1
および請求項3記載の立体視可能な冊子あるいはアルバ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21069994A JP3642807B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 立体視可能な冊子あるいはアルバム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21069994A JP3642807B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 立体視可能な冊子あるいはアルバム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852958A true JPH0852958A (ja) | 1996-02-27 |
JP3642807B2 JP3642807B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=16593636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21069994A Expired - Fee Related JP3642807B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 立体視可能な冊子あるいはアルバム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3642807B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6330084B1 (ja) * | 2017-06-02 | 2018-05-23 | 株式会社鈴木松風堂 | 見本提示具 |
JP2018197839A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-13 | 株式会社鈴木松風堂 | 立体画像観賞具 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP21069994A patent/JP3642807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018197839A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-13 | 株式会社鈴木松風堂 | 立体画像観賞具 |
JP6330084B1 (ja) * | 2017-06-02 | 2018-05-23 | 株式会社鈴木松風堂 | 見本提示具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3642807B2 (ja) | 2005-04-27 |
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