JPH0852869A - 記録装置および情報処理システム - Google Patents

記録装置および情報処理システム

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JPH0852869A
JPH0852869A JP19154594A JP19154594A JPH0852869A JP H0852869 A JPH0852869 A JP H0852869A JP 19154594 A JP19154594 A JP 19154594A JP 19154594 A JP19154594 A JP 19154594A JP H0852869 A JPH0852869 A JP H0852869A
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JP
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recording
ink
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recording head
paper
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JP19154594A
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English (en)
Inventor
Atsushi Saito
篤 齋藤
Shigeyuki Sugiyama
杉山  茂行
Katsumi Obana
克己 小花
Yasuhiko Ikeda
靖彦 池田
Akio Okubo
明夫 大久保
Keizo Sasai
敬三 笹井
Noriyuki Aoki
典之 青木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 記録装置は、被記録媒体の記録ヘッドに対向
する面が、液相表面であるか固相表面であるかを判別す
る表面状態判別手段と、上記表面状態判別手段による判
別結果にもとづいて被記録媒体搬送手段を制御する制御
手段が設けられている。 【効果】 未乾燥のインクによる被記録媒体等の汚れを
防ぎ、高品位な画像記録が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理システムと、該装置に出力手段として
搭載され、かつ文字、画像等の情報を被記録媒体上に記
録するための記録装置、特にインクジェット方式の記録
装置に関する。なお、ここで、記録とは、布、糸、紙、
シート材等のインク付与を受けるインク支持体全てへの
インク付与等(印字、画像形成、プリント、染色等)を
含むもので、本発明は情報処理分野のみならず、布、
糸、紙、シート材等のインク付与を受けるインク支持体
を用いるアパレル産業等の幅広い産業分野において適用
可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の被記録媒体(以下単に記録紙ともい
う)に対して記録を行なう記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
【0003】これらの方式のなかで、インクジェット方
式は、インクを微小な液滴としてノズルより吐出し文字
や図形等の記録を行うもので、高精細な画像の出力、高
速印字の手段としてすぐれた利点を有している。特に、
電気熱変換体(以下、ヒータ)等により生成したバブル
(気泡)圧を用いる方法、いわゆる熱インクジェット記
録方法(特公昭61−59911〜4)は装置の小型
化、画像の高密度化が容易であるなどの特長を有してい
る。
【0004】一般にインクジェット記録装置は、記録手
段(記録ヘッド)およびインクタンクと搭載するキャリ
ッジと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御す
るための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口
からインク滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方
向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリ
アルスキャンさせ、一方で非記録時に記録紙を記録幅に
等しい量で間欠搬送するものである。
【0005】上記構成からなるインクジェット記録装置
は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、
情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファクシ
ミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークス
テーション等の出力端末としてのプリンタ、あるいはパ
ーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディス
ク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたはポー
タブルプリンタとして利用されている。この場合、イン
クジェット記録装置は、これら装置固有の機能、使用形
態等に対応した構成をとる。
【0006】さらに、カラー対応のインクジェット記録
装置の場合、複数色の記録ヘッドにより吐出されるイン
ク液滴の重ね合わせたり、マトリックス(N×N)に配
色することによりカラー画像を形成する。一般に、カラ
ー記録を行う場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)お
よびシアン(C)の3原色またはこれら3原色にブラッ
ク(B)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッドお
よびインクカートリッジが必要とされる。昨今ではこの
ような3〜4色にそれぞれ対応した3〜4種類の記録ヘ
ッドを搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置が実
用化されている。
【0007】さらにまた、上記インクジェット記録装置
は比較的容易にA1等の大判記録が可能な構成を取るこ
ともできる。すなわち、画像を読み取るリーダーを接続
し原稿を複写するA1版カラー記録対応の記録装置、例
えばCAD出力用プリンター等のプロッターも製品化さ
れている。また、一方で多様な使い方が要求されるよう
になり、会議、講義等におけるプレゼンテーション用に
投影可能なOHPフィルムへの記録の需要が高まってい
る。こうした需要に応えるため、インクの吸収特性が異
なる被記録媒体を必要に応じて選択した際に被記録媒体
の種類に係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発
および製品化が行われている。
【0008】このようにインクジェット記録装置は、優
れた記録手段として幅広い産業分野(例えばアパレル産
業等)で需要が高まっており、またより一層高品位な画
像の提供も求められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のイ
ンクジェット記録装置は、被記録媒体(以下、記録紙と
も呼ぶ)上に吐出されたインクの乾燥時間が必要であ
る。そのため、印字した記録紙の搬送制御に様々な工
夫、例えば記録済の印字物を積載して保持する排紙スタ
ック部を設けている。また、未乾燥のインクの上に次の
記録紙が排出されて、記録紙の裏面を汚したり、取り扱
う人の手を汚したりしないために、インクがある程度乾
燥してから次の紙が排出されるように構成されているこ
とが多い。
【0010】例えば、インクが乾燥する時間をあらかじ
め排紙制御手段に記憶させておき、その時間が経過する
まで次の記録紙を排出しないように記録動作を制御する
方法や、排紙スタック部の手前に記録済の紙を一時停留
させて、次の紙が排出されるまでの時間を稼ぐ構成にす
るなどの方法がその具体例である。
【0011】しかしながら、上記停留時間はインクが乾
燥する時間を装置の想定使用環境の最悪値、つまりイン
クが乾燥しにくい高湿環境で考えなければならないの
で、現実に使われることが多い中庸な湿度環境では、必
要以上の停留時間が与えられて装置のスループットを低
下させる場合が多かった。
【0012】また、これと同様なことが記録紙の種類に
関しても適用され、インク乾燥時間を乾燥しにくい紙に
合わせなければならないために、素早く乾燥する紙に対
しても所定の停留時間を与えなければならないという不
具合があった。
【0013】したがって、本発明の目的は上記課題を解
決し、記録紙上のインクの乾燥状態を監視するインク乾
燥センサーを装置内に設け、このセンサーの出力信号に
よって記録紙の搬送を制御して、環境湿度や紙種が変化
しても常に必要最低限の停留時間が与えられるようにし
て、結果として装置のスループットを向上させることに
よって、常に安定した高品位の画像を形成することが可
能な記録装置および該装置を出力手段とした情報処理シ
ステムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづく記録装置は、被記録媒体上にイン
ク滴を吐出することによって入力画像情報を記録する記
録ヘッドと、前記記録ヘッドにより画像が記録される前
記被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備する記録装置
において、前記被記録媒体の記録面の表面状態を判別す
る表面状態判別手段と、前記表面状態判別手段による判
別結果にもとづいて前記搬送手段を制御する制御手段を
設けたことを特徴とする。
【0015】好ましくは、上記表面状態判別手段は、発
光素子と受光素子により反射率を測定する光学的検知手
段である。
【0016】好ましくは、上記表面状態判別手段の周囲
に、遮光部材が配置されている。
【0017】好ましくは、上記記録ヘッドによって上記
入力画像情報が記録された上記被記録媒体を積載するス
タック部を有し、さらに上記表面状態判別手段が、上記
スタック部上の上記被記録媒体の後端部に配置されてい
る。
【0018】好ましくは、上記記録ヘッドは、上記イン
ク滴を吐出するためのエネルギ発生手段として、上記イ
ンクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱
変換体を有するインクジェット記録ヘッドである。
【0019】また、上記課題を解決するために、本発明
にもとづく情報処理システムは、上記記録装置を出力手
段として用いることを特徴とする。
【0020】
【作用】表面状態判別手段は、被記録媒体の記録面の表
面状態を判断する。また、この判別結果に基づいて、制
御手段は搬送手段による上記被記録媒体の搬送動作を制
御する。これによって装置の使用環境は使用する被記録
媒体の種類に関わらず、常に適正なタイミングで記録済
の被記録媒体の搬送を行う。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0022】〈実施例1〉図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置を示す図である。図1において参照
符号1は記録ヘッドであり、本実施例ではインクタンク
を内蔵し、インクが無くなった時に記録ヘッドごと新品
と交換し得るカートリッジ式のインクジェット記録ヘッ
ドを搭載している。参照符号2は記録ヘッド1を精度良
く保持しながら、記録紙12の搬送方向(副走査方向;
矢印B)とは直角方向、すなわち主走査方向(矢印A)
に往復移動させるためのキャリッジであり、ガイド棒1
1と突き当て部2aにより摺動自在に保持されている。
キャリッジ2の往復動は、不図示のモータによって駆動
されるプーリ4及びタイミングベルト3によって行わ
れ、この際に記録ヘッド1に与える印字信号及び電力は
キャリッジ2に内蔵されているコネクタを介して、フレ
キシブルケーブル7によって本体の電気回路より供給さ
れている。
【0023】また参照符号15はインク受け手段として
機能するキャップであり、キャリッジ2が待機する位置
(ホームポジション)に対応して設置され、必要に応じ
て上下し、上昇時は記録ヘッド1に密着しノズル部を覆
蓋してインクの蒸発やゴミの付着を防止する。
【0024】本実施例においては、記録ヘッド1とキャ
ップ15とを相対的に対向した位置となるように位置決
めさせるために、記録装置本体に設けられたキャリッジ
ホームセンサ10とキャリッジ2に設けられた遮光板2
aとが用いられる。キャリッジホームセンサ10は透過
型または反射型のフォトインタラプタからなり、キャリ
ッジ2が移動して待機位置まできたときに、キャリッジ
ホームセンサ10の一部から送出された光が遮光板2a
によってその通過がさえぎられること、あるいは反射す
ることを利用して記録ヘッド1とキャップ15とが相対
的に対向した位置にあることを検知するものである。
【0025】記録紙12は図中下側より上方へ給紙さ
れ、給紙ローラ5及び紙ガイド6によって水平方向に曲
げられて、矢印Bで示される方向(副走査方向)に搬送
される。給紙ローラ5及び排紙ローラ9は、それぞれ不
図示の駆動系によって駆動され必要に応じてキャリッジ
2の往復動と連動して高精度に記録紙12を副走査方向
に搬送する。また、参照符号8は拍車軸と呼ばれるもの
で、撥水性の高い材料で作られ、記録紙面と刃状の円周
部のみで記録紙12に接触するようにした拍車8aが所
定長離間して配設され、万一印字直後の記録紙上の未定
着インクに接触しても画像に影響を与えずに記録紙12
をガイドしながら搬送するよう構成されている。
【0026】本実施例で用いる記録ヘッド1は、インク
ジェット方式の記録ヘッドである。この記録ヘッドは、
解像度が360DPIであり、64個のノズルを持ち、
ノズル内に設けた電気熱変換素子の発熱によってインク
中に生じた膜沸騰の圧力によってノズル先端の吐出口よ
りインクを吐出するものである。
【0027】このような構成からなる記録ヘッドで行わ
れるバブルジェット方式のインク滴形成過程について簡
単に説明する。
【0028】まず、発熱抵抗体(ヒータ)が所定の温度
に達するとヒータ面を覆うような膜気泡が生ずる。この
気泡の内部圧力は非常に高く、ノズル内のインクを押し
出す。インクはこの押し出しによる慣性力でノズルの外
およびその反対方向にある共通液室内に向かって移動す
る。インクの移動が進むと気泡の内部圧力は負圧にな
り、また流路抵抗も加わってノズル内部のインクの速度
は遅くなる。ノズル口(オリフィス)から外へ吐出され
たインクは、ノズル内部に比べて速いため、慣性力と流
路抵抗、気泡の収縮、インク表面張力のバランスでくび
れが生じ、分離・液滴化する。そして、気泡の収縮と同
時に、毛管力によりノズル内に共通液室よりインクが供
給され次のパルスを待つ。
【0029】このように、電気熱変換素子をエネルギー
発生手段として用いた記録ヘッドは、駆動電気パルス信
号により一対一の対応で液路のインク内に気泡を発生さ
せることができ、また即時かつ適切に気泡の成長・収縮
を行わせることができるので、特に応答性の優れたイン
ク滴吐出が達成できる。また、記録ヘッドのコンパクト
化も容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の
進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技
術の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、
製造コストも安価なことから有利である。
【0030】参照符号16は定着センサでありインクの
乾燥状態を検知するセンサである。その原理を図2に示
す。図中20は発光素子(本例の場合は赤色LED)で
あり、21は受光素子のフォトトランジスタである。本
例の場合、ふたつの素子は記録紙12に対し角度θ(約
60度)で配置されていて、記録紙表面の反射率によっ
て受光素子21の出力値が変化するようになっている。
つまりインクが乾燥している場合、インクが黒色である
ことと記録紙表面の凹凸による乱反射のため、記録紙表
面での吸収が大きく受光素子21の出力はほとんど無い
が、インクが乾燥していない場合、つまり表面が液相の
場合はインク23の表面反射があるために、受光素子2
1の出力が増大する。したがって受光素子21の出力を
監視することによって、インクの乾燥状態を判断するこ
とが出来るわけである。本例では、受光素子21の出力
を不図示のコンパレータ回路に入力して、乾燥している
場合は出力がOFF、乾燥していない場合は出力がON
となるように構成している。
【0031】さらに本例では、定着センサの光源として
赤色LEDを使用しているため、太陽光などの外部の光
によって誤動作をする恐れがあるので、図1の参照符号
17で示すような遮光板を設けて、定着センサの誤動作
を防止するようになっている。
【0032】次に記録シーケンスを図3のフローチャー
トを用いて説明する。まず一頁目の印字データを記録す
ると共に、一頁目の後端にインクの乾燥状態を判別する
ための黒マークを印字する(ステップS1およびS
2)。ここで黒マークを記録紙の後端部に印字するの
は、最後に印字した部分が最も遅くまで未乾燥インクと
して残るためである。次に記録紙を印字した黒マークが
定着センサの真下の位置になるまで搬送して停止させる
(ステップS3)。この位置で定着センサの出力を監視
し、出力がONであるならインクが乾燥していないわけ
だから、そのまま記録動作を停止させておき(ステップ
S4)、出力がOFFの状態(インクが乾燥した状態)
になった時点で再び搬送して記録紙を排出する(ステッ
プS5)。次頁が無い場合はこれで記録を終了するが、
次頁がある場合は、この時点から次頁の記録を開始する
(ステップS6)。
【0033】上記のようなシーケンスに従えば、記録紙
上のインクが必ず乾燥してから排出されるので、乾燥し
ていないインクによって次頁の裏面や操作者の手を汚す
ことが無くなる。
【0034】〈実施例2〉上記実施例1に示す定着セン
サにおいては、発光素子と受光素子が記録紙となす角度
θを等しくしているが、この値は使用する記録紙の表面
状態やインクの量に応じて別々の角度に設定してもよ
い。
【0035】また本例に示すように記録紙の後端付近に
黒マークを印字し、この黒マークの有無をこれも本例に
示すような反射形のフォトセンサを用いて検出し、イン
ク無しを知る方法が提案されているが、このふたつのセ
ンサを合体共通化して両者の機能を持たせることも可能
である。ただしこの場合はインクが乾燥していない場合
の出力値と、インク無しで黒マークが書かれていない場
合の出力値が共にONで同じになってしまうので、例え
ばセンサの出力がONの時間を監視して一定時間ONが
続いた場合にはインク無しで、一定時間内にOFFにな
ったら未乾燥であったと判断するなどの工夫が必要とな
る。図4にこの場合の記録紙制御フローチャートを示
す。
【0036】まず一頁目の印字データを記録すると共
に、一頁目の後端にインクの乾燥状態を判別するための
黒マークを印字する(ステップS1およびS2)。ここ
で黒マークを記録紙の後端部に印字するのは、最後に印
字した部分が最も遅くまで未乾燥インクとして残るため
である。次に記録紙を印字した黒マークが定着センサの
真下の位置になるまで搬送して停止させる(ステップS
3)。この位置でタイマーが作動して所定の時間(ここ
では30秒)記録紙の搬送を停止続ける(ステップS8
およびS9)。30秒経過すると、インクが乾燥したと
判断する(ステップS11)。30秒経過前の場合、定
着センサの出力を監視し、出力がONであるならインク
が乾燥していないわけだから、そのまま記録動作を停止
させておき、出力がOFFの状態(インクが乾燥した状
態)になった時点で再び搬送して記録紙を排出する(ス
テップS5)。次頁が無い場合はこれで記録を終了する
が、次頁がある場合は、この時点から次頁の記録を開始
する(ステップS6)。
【0037】上記のようなシーケンスに従えば、記録紙
上のインクが必ず乾燥してから排出されるので、乾燥し
ていないインクによって次頁の裏面や操作者の手を汚す
ことが無くなる。また、常に必要最小限の停留時間を与
えることができるので、高湿環境下での記録や、インク
の乾燥しにくい記録紙を使った場合など以外では、記録
時間を短縮することができる。
【0038】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0039】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0041】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0042】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0043】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0044】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは安定した記録を行う上で好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャ
ッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、
電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組
み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0045】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0046】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0047】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、装
置の使用環境や使用する紙の種類にかかわらず、常に適
正なタイミングで記録済の記録媒体の搬送を行うことが
でき、未乾燥のインクによって、他の記録紙や操作者の
手を汚すことが無くなる。したがって、従来にくらべて
さらに高品位な画像記録を行う記録装置および該装置を
出力手段とした情報処理システムを提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくインクジェット方式の記録装
置に設けられた記録部の概略的構成を説明するための斜
視図である。
【図2】本発明にもとづく記録装置に適用される定着セ
ンサの構成を示す図である。
【図3】本発明にもとづく記録装置に適用される記録紙
制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明にもとづく記録装置の他の実施例におけ
る記録紙制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 15 キャップ 16 定着センサ 17 遮光板 20 発光素子 21 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 靖彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大久保 明夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笹井 敬三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 青木 典之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体上にインク滴を吐出すること
    によって入力画像情報を記録する記録ヘッドと、前記記
    録ヘッドにより画像が記録される前記被記録媒体を搬送
    する搬送手段とを具備する記録装置において、 前記被記録媒体の記録面の表面状態を判別する表面状態
    判別手段と、前記表面状態判別手段による判別結果にも
    とづいて前記搬送手段を制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、 前記表面状態判別手段が、発光素子と受光素子により反
    射率を測定する光学的検知手段であることを特徴とする
    記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の記録装置におい
    て、 前記表面状態判別手段の周囲に、遮光部材を配置したこ
    とを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項記載の
    記録装置において、 前記記録ヘッドによって前記入力画像情報が記録された
    前記被記録媒体を積載するスタック部を有し、さらに前
    記表面状態判別手段が、前記スタック部上の前記被記録
    媒体の後端部に配置されていることを特徴とする記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項記載の
    記録装置において、前記記録ヘッドは、前記インク滴を
    吐出するためのエネルギ発生手段として、前記インクに
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体
    を有するインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項記載の
    記録装置を出力手段として用いることを特徴とする情報
    処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7926932B2 (en) 2007-09-28 2011-04-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and printing control method

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