JPH085280A - アルミニウム材製熱交換器 - Google Patents

アルミニウム材製熱交換器

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JPH085280A
JPH085280A JP13692694A JP13692694A JPH085280A JP H085280 A JPH085280 A JP H085280A JP 13692694 A JP13692694 A JP 13692694A JP 13692694 A JP13692694 A JP 13692694A JP H085280 A JPH085280 A JP H085280A
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pipe
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0243Header boxes having a circular cross-section
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドプレート5aの接合片7とヘッダパイ
プ4の凹部16との接合を確実に行なう。 【構成】 サイドプレート5aとヘッダパイプ4とは、
凹部16に接合片7を当接させ、ろう付けする事で構成
する。上記凹部16の外半部をなす外側傾斜面17を、
ヘッダパイプ4の中央部に向かうに従って深くなる平坦
な傾斜面とする。そして、接合片7を、この外側傾斜面
17に近い角度で折り曲げ形成する。接合片7と凹部1
6との配置を、コア収縮に伴って接合片7が凹部16の
最底部19に達する様、規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に係るアルミニウム材製熱
交換器は、自動車用エンジンの冷却水放熱用のラジエー
タ、或は自動車用空調機の冷媒放熱用のコンデンサとし
て利用できる。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調機のコンデンサとして、例
えば図9に示す様なアルミニウム材(アルミニウム及び
アルミニウム合金を総称する。本明細書全体で同じ。)
製の熱交換器が広く使用されている。この熱交換器は、
多数の伝熱管1、1及びフィン2、2から成るコア部3
の長さ方向(図9の左右方向)両端部にヘッダパイプ
4、4を設け、このヘッダパイプ4、4の内側に、各伝
熱管1、1の端部を連通させている。この様な熱交換器
により、例えば冷媒等の流体と空気との間で熱交換を行
なわせる場合には、上記流体を入口管20を介して入口
側のヘッダパイプ4から送り込み、出口側のヘッダパイ
プ4の出口管21から取り出す。この間に上記流体は、
入口側のヘッダパイプ4から出口側のヘッダパイプ4に
向けて、多数の伝熱管1、1を流れる。そして、これら
多数の伝熱管1、1を流れる間に、コア部3の周囲を流
れる空気との間で熱交換を行なう。
【0003】上記伝熱管1、1と1対のヘッダパイプ
4、4とは、後述する図11に示す様に、ヘッダパイプ
4に形成した第一の貫通孔9a、9aに伝熱管1、1の
端部を挿通し、更にろう付けする事で、互いの内部同士
を連通させる。上記第一の貫通孔9a、9aは、ヘッダ
パイプ4の軸方向(図9、11の上下方向)に亙り、等
間隔に形成している。又、上記ヘッダパイプ4の両端に
はエンドキャップを設け、ヘッダパイプ4の両端を液密
に塞いでいる。
【0004】上記コア部3の高さ方向(図9の上下方
向)両側には、それぞれコア部3の長さ方向に亙るサイ
ドプレート5a、5bを設ける。各サイドプレート5
a、5bの長さ方向(図9の左右方向)両端部はヘッダ
パイプ4、4に接合して、上記コア部3の強度を向上さ
せる。
【0005】上記サイドプレート5aは、図10(A)
に示す様に、平板状の基板部6と、この基板部6の長さ
方向(同図の矢印a方向)両端から突出した接合片7と
から構成される。この接合片7の幅方向(同図の矢印b
方向)に亙る寸法は、この図10(A)に示す様に基板
部6の幅寸法lよりも小さい寸法とする他、上記基板部
6の幅寸法lと同一寸法としたものもある。一方、上記
サイドプレート5bは、図10(B)に示す様に上記基
板部6の幅方向両端部を同一方向に直角に折り曲げる事
で1対の取付板部8、8とした、断面コ字形に形成して
いる。上記基板部6がコア部3の端部に固定される。
尚、1対のサイドプレートを、何れも上記サイドプレー
ト5b、5bとした熱交換器も知られている。
【0006】上記サイドプレート5a、5bと1対のヘ
ッダパイプ4、4との接合部の構造は、以下の通りであ
る。即ち、図11に示す様に、上記第一の貫通孔9a、
9aのうち、最も外側に位置する、両端の第一の貫通孔
9aの外側(ヘッダパイプ4の軸方向端部側)に、第二
の貫通孔9bを形成する。この第二の貫通孔9bに、上
記サイドプレート5a(5b)端部の接合片7を挿入す
る。接合片7の第二の貫通孔9bへの挿通部分はろう付
けして、コア部3の強度を向上させる。
【0007】又、特開平3−279798号公報には、
図12〜13に示す様に、ヘッダパイプ4、4に形成し
た嵌合孔10内に、上記サイドプレート5a(5b)端
部の接合片7を嵌合させる構造が記載されている。この
うち、図12に示したものは、図10に示したサイドプ
レート5a、5bと同様、接合片7を基板部6の幅寸法
lよりも小さくしたものの嵌合状態を示している。又、
図13に示したものは、上記接合片7を基板部6の幅寸
法lと同一寸法としたものの嵌合状態を示している。こ
の様な構造に於いても、サイドプレート5a(5b)と
上記嵌合孔10との嵌合部分をろう付けし、コア部3の
強度向上を図る。
【0008】ところで、上述の様なアルミニウム材製熱
交換器を造る場合、以下の様に行なう。先ず、多数の伝
熱管1、1、フィン2、2、1対のヘッダパイプ4、
4、サイドプレート5a、5bを仮組み付けする。そし
て、この様に仮組み付けした状態で、この熱交換器を加
熱炉内で加熱する。上記構成各部品同士のうち、接合す
べく互いに当接する2部品のうちの少なくとも一方の部
品は、当接する表面にろう材を積層している。例えば、
上記ヘッダパイプ4、4の表面に上記ろう材を積層する
と共に、サイドプレート5a、5bにろう材層を設けな
い構造としたり、或はサイドプレート5a、5bにろう
材層を設けると共に、上記ヘッダパイプ4、4にろう材
層を設けない構造とする。勿論、構成各部品にろう材層
を設けても良い。伝熱管1、1の表面には、ろう材層を
持たないフィン2、2とのろう付けの必要上、必ずろう
材層を設ける。何れにしても、上記ろう材層を設けてい
る為、仮組み付けした熱交換器を加熱する事により上記
ろう材を溶融させ、その後冷却固化すれば、上記構成各
部品同士を互いにろう付けできる。
【0009】上述の様に、構成各部品同士を加熱ろう付
けする際、例えば、特開平1−192467号公報に記
載された図14に示す様な治具13を使用して、仮組み
付けされた構成各部品を抑え付ける。この治具13は、
それぞれが十分な剛性を有する鋼材により、長コ字形に
形成された1対の移動阻止具14、14と、1対の抑え
板15、15とから構成されている。アルミニウム材製
熱交換器のろう付け作業を行なう際には、コア部3を、
上記1対の抑え板15、15により挟み付け、更に上記
1対の移動阻止具14、14により、両抑え板15、1
5同士の間隔が広がるのを防止する。各移動阻止具1
4、14の寸法は、造るべきコア部3の寸法に合わせて
形成されている。従って、治具13を組み付ける事によ
り、構成各部品が離脱する等の不具合が防止される。
【0010】尚、アルミニウム材製熱交換器によって
は、ヘッダパイプ4に第二の貫通孔9bや嵌合孔10を
形成せず、前記図10に示した様なサイドプレート5
a、5bの接合片7の端縁をヘッダタンク4の周面に突
き当て、更にろう付けする構造のものも存在する。この
様な構造のものを仮組み付けし、加熱ろう付けする場合
には、1対のヘッダタンク4、4同士を、ワイヤ等によ
って結束する。これにより、上記サイドプレート5a、
5bが1対のヘッダタンク4、4の間から離脱する事を
防止している。但し、この様な構造の場合、ろう付けが
不十分になり易い等の問題がある為、通常の場合、前述
した様に接合片7を第二の貫通孔9b、或は、嵌合孔1
0に挿通、或は嵌合させる構造を採用している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した様
なアルミニウム材製熱交換器を製造する場合、次に述べ
る様な解決すべき課題が存在する。即ち、上記加熱ろう
付け時に、上記ヘッダパイプ4、及びサイドプレート5
a、5bは、それぞれ熱膨張する傾向となる。上記ヘッ
ダパイプ4は、その軸方向に亙り熱膨張する。又、上記
サイドプレート5a、5bは、その長さ方向に亙り熱膨
張する。この様な熱膨張の結果、上記接合片7と第二の
貫通孔9b、或は嵌合孔10との位置関係がずれて、こ
れらサイドプレート5a、5bとヘッダパイプ4との接
触状態が不良となり、これら両部材5a、5b、4同士
のろう付け不良が発生し易くなる。
【0012】更に、加熱に伴って上記コア部3を構成す
る伝熱管1、1の表面に積層したろう材が溶融し、各伝
熱管1、1の側面とフィン2、2との当接部から流出す
る(逃げる)事が避けられない。この結果、加熱ろう付
け後、コア部3の高さ方向に亙る寸法が減少する、所謂
コア収縮が生じる。この様なコア収縮によっても、上記
両部材5a、5b、4同士の接触状態が不良になり易
く、やはりろう付け不良が発生し易い。ろう付け不良が
発生した場合には、接合部に所定の強度が得られず、完
成後の熱交換器の寿命低下を招来するばかりか、著しい
場合には不良品として廃棄しなければならない。本発明
のアルミニウム材製熱交換器は、この様な不都合を解消
すべく、考えられたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミニウム材
製熱交換器は、前述した従来のアルミニウム材製熱交換
器と同様に、それぞれがアルミニウム材により造られ、
間隔をあけて互いに平行に設けられた1対のヘッダパイ
プと、両端部をそれぞれ各ヘッダパイプに接続すると共
に、互いに間隔をあけて配設された複数の伝熱管と、最
も外側の伝熱管の外側に設けられ、両端部をそれぞれ1
対のヘッダパイプに接合した1対のサイドプレートと、
隣り合う伝熱管の間、並びに上記最も外側の伝熱管とサ
イドプレートとの間に設けられたフィンとを備える。そ
して、上記ヘッダパイプとサイドプレートとの接合部
を、上記ヘッダパイプの軸方向両端部側面に設けた凹部
に、サイドプレートの両端部に設けられた接合片を当接
させ、更にろう付けする事で構成している。
【0014】特に、本発明のアルミニウム材製熱交換器
に於いては、上記凹部の外半部をなす外側傾斜面を、上
記ヘッダパイプの中央部に向かうに従って深くなる平坦
な傾斜面としている。そして、上記接合片を、この外側
傾斜面の傾斜角度に近い傾斜角度に折り曲げ形成してい
る。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明のアルミニウム材
製熱交換器を用いて、内部を流れる冷媒等の流体と外部
を流れる空気と間で熱交換を行なわせる際の作用自体
は、前述した従来のアルミニウム材製熱交換器と同様で
ある。特に、本発明のアルミニウム材製熱交換器に於い
ては、コア収縮及び熱膨張に伴う、ヘッダパイプ及びサ
イドプレートの変位を、上記凹部の外側傾斜面と上記サ
イドプレートの接合片とで吸収できる。従って、上記コ
ア収縮及び熱膨張に拘らず、上記接合片は上記凹部に十
分な押圧力で当接する。更に、接合片の外側面と外側傾
斜面との間部分に、溶融したろう材が入り込み易い為、
この接合部のろう付け接合が十分な強度を持ってなされ
る。これらの結果、ヘッダパイプとサイドプレートとの
ろう付け性が向上し、不良品の発生を減少させ、所定性
能のアルミニウム材製熱交換器を効率良く製造できる。
【0016】
【実施例】次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を
更に詳しく説明する。尚、本発明のアルミニウム材製熱
交換器は、サイドプレートの接合片と、ヘッダパイプに
設けた凹部とのろう付け接合を確実に行なう点に特徴が
ある。その他の構成、並びに作用に就いては、前述した
従来のアルミニウム材製熱交換器と同様である為、重複
する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に説
明する。
【0017】ヘッダパイプ4、4とサイドプレート5
a、5bとの接合部は、上記ヘッダパイプ4、4の軸方
向(図1、2の上下方向)両端部に設けた凹部16、1
6に、サイドプレート5a、5b両端部の接合片7、7
(図5)を弾性的に当接させ、更にろう付けして成る。
上記凹部16は、図3〜4に示す様に、その外半部(上
記ヘッダパイプ4、4の中央部から離れた側の半部を指
し、図3の上半部)に、上記ヘッダパイプ4の中央部に
向かうに従って深くなる、外側傾斜面17を形成してい
る。又、その内半部(上記ヘッダパイプ4、4の中央部
に近い半部を指し、図3の下半部)に、上記ヘッダパイ
プ4の中央部に向かうに従って浅くなる、内側傾斜面1
8を形成している。この内側傾斜面18の傾斜角度は、
上記外側傾斜面17に比較して大きい。これら外側、内
側両傾斜面17、18の連続部が、この凹部16の最底
部19となる。
【0018】上述した様に、上記外側傾斜面17は、上
記ヘッダパイプ4の軸線に対して平行な直線イに対する
傾斜角度θ17が小さい。又、この外側傾斜面17は平坦
面としている。上記内側傾斜面18は、上記直線イに対
する傾斜角度θ18が、上記θ17よりも大きい。又、本実
施例に於いては、凹部16の正面形状を、図3に示す様
に大略三角形状としている。そして、上記外側傾斜面1
7と内側傾斜面18との連続部である最底部19の幅W
を、凹部16のうちで最大としている。従って、この最
底部19に接合片7が当接した場合に、この接合片7の
凹部16に対する当接面積が最大になる。
【0019】一方、サイドプレート5a(5b)の両端
部に形成する上記接合片7、7は、図5に示す様に上記
ヘッダパイプ4、4の中間部に向け、折り曲げ角度θ7
で折り曲げている。この折り曲げ角度θ7 は、上記傾斜
角度θ17に近いが、この傾斜角度θ17よりも少しだけ大
きく(θ7 >θ17)している。尚、アルミニウム材製熱
交換器の構成各部品を仮組み付けした状態で、この接合
片7の先端縁は、上記外側傾斜面17に弾性的に当接す
る。更に、本実施例に於いては、上記接合片7、7の長
さ、及び配設位置を以下の様に規制している。即ち、上
記ヘッダパイプ4とサイドプレート5a(5b)とのろ
う付け接合後に於いては、このろう付け時のコア収縮、
或はヘッダパイプ4の長さ方向に亙る伸張に基づき、上
記接合片7、7先端縁が上記凹部16の最底部19に達
する様にする。その為に、ろう付け接合前に於いては、
接合片7、7の先端が上記外側傾斜面17部分に位置す
る様、接合片7の長さ、及び配設位置を規制する。
【0020】即ち、現在知られている熱交換器に於いて
は、図1に示す様に、例えば伝熱管1、1を24本使用
する型(以下、1型と称する。)のものと、図示は省略
したが、伝熱管1、1を31本使用する型(以下、2型
と称する。)のものとがある。これら各型の熱交換器の
うち、1型のものに於いては、上記コア収縮に基づいて
上記サイドプレート5a、5bが、それぞれおよそ1.
1mm程度、ヘッダパイプ4、4の中間部に向けて収縮す
る。又、2型のものに於いては、同じく1.5mm程度収
縮する。この為、加熱ろう付けの際に上記接合片7、7
の変位量を吸収し、加熱ろう付け時に最大の当接面積と
すべく、上記接合片7、7の折れ曲がり角度、長さ、更
には、外側傾斜面17の寸法、そして上記接合片7、7
と凹部16との位置関係を決定する。例えば、図示の実
施例の場合、コア収縮が1.1mm程度である事を勘案
し、仮組み付け時に於ける上記接合片7の先端を、外側
傾斜面17の中間位置で、上記底部から1mm程度上方に
位置させている。
【0021】上述の様に構成される為、製造すべく仮組
み付けした状態で加熱した場合、この加熱に伴うコア収
縮、或はヘッダパイプ4の伸長に伴って、図8に鎖線で
示す様に、上記接合片7の先端が最底部19に当接す
る。そして、接合片7の外側面と上記外側傾斜面17と
の間には、溶融したろう材が流入し易いくさび状の隙間
が形成される。この隙間には加熱に基づき溶融したろう
材が、表面張力によって流入し、上記外側面と外側傾斜
面17とを十分に広い面積でろう付けする為、この部分
の接合が十分な強度を持ってなされる。この結果、不良
品の発生を減少させ、所定性能のアルミニウム材製熱交
換器を効率良く製造可能になる。尚、本実施例に於いて
は、上記ヘッダパイプ4及びサイドプレート5a(5
b)を構成する材料として、芯材がA3003材、皮材
がA4343材から成るアルミニウム合金を用いてい
る。そして、この材料により造られたヘッダパイプ4、
サイドプレート5a(5b)の必要とする表面に、ろう
材層を設けている。上記ヘッダパイプ4としては、上記
材料により造られた押し出し管、或は電縫管を利用して
いる。
【0022】一方、上記2型の熱交換器に於いても、上
述した様な規制を上記1型のものと同様に行なう。従っ
て、この2型の熱交換器に於けるヘッダパイプ4とサイ
ドプレート5a(5b)との接合を良好に行なえる様に
なる。但し、この2型の熱交換器の場合、伝熱管1、1
の本数の増加に伴い、コア収縮量が片側で1.5mm程度
である為、この収縮量を勘案して、上記接合片7、7の
折れ曲がり角度、長さ、更には、外側傾斜面17の寸
法、及び上記接合片7、7と凹部16との位置関係を規
制する。
【0023】尚、図1で11、12は、このアルミニウ
ム材製熱交換器を車体に取り付ける為の取付ブラケット
である。一方の取付ブラケット11、11は、下側のサ
イドプレート5bの複数個所に固定する。又、取付ブラ
ケット12、12はヘッダパイプ4、4の上部側面に固
定する。これら取付ブラケット11、12は本発明の要
旨ではない為、詳しい説明は省略する。又、上述の実施
例に於いては、前記図10に示した様な、幅の狭い接合
片7を有するサイドプレート5a(5b)に本発明を適
用した例に就いて説明したが、接合片7の幅寸法lが基
板6と同寸法のものに本発明を適用できる事は勿論であ
る。又、アルミニウム材製熱交換器として、一のヘッダ
パイプの中間部に隔壁を設け、このヘッダパイプの一側
に入口管を、他側に出口管を、それぞれ設けた熱交換器
も存在する。本発明がこの様な熱交換器に適用できる事
も勿論である。更に、凹部16の正面形状は、図示のも
のに限定されず、長円形等とする事ができる。
【0024】
【発明の効果】本発明のアルミニウム材製熱交換器は、
以上に述べた通り構成され作用する為、サイドプレート
とヘッダパイプとが十分な強度を持って接合する。この
結果、不良品の発生が減少する。又、サイドプレートの
接合片を差し込む貫通孔を設けない為、製造が容易とな
る。これらの結果、所定性能のアルミニウム材製熱交換
器を効率良く製造可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図。
【図2】本発明に係るヘッダパイプの正面図。
【図3】凹部を示す部分拡大側面図。
【図4】(A)はヘッダパイプの上部に、(B)は同じ
く下部に、それぞれ設けた凹部の縦断面図。
【図5】サイドプレートを示しており、(A)は正面
図、(B)は平面図。
【図6】図1の右上隅角部を拡大して示す図。
【図7】図6の上方から見た拡大図。
【図8】図6のX部拡大図。
【図9】従来の熱交換器を示す斜視図。
【図10】従来から知られたサイドプレートの2例を示
す、それぞれ斜視図。
【図11】ヘッダパイプとサイドプレートとの接合部の
第1例を示す部分縦断側面図。
【図12】同第2例を示しており、(A)は部分横断平
面図、(B)は部分縦断側面図。
【図13】同第3例を示す、図12と同様の図。
【図14】アルミニウム材製熱交換器の構成部品を治具
により仮組み付けした状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 伝熱管 2 フィン 3 コア部 4 ヘッダパイプ 5a、5b サイドプレート 6 基板部 7 接合片 8 取付板部 9a 第一の貫通孔 9b 第二の貫通孔 10 嵌合孔 11、12 取付ブラケット 13 治具 14 移動阻止具 15 抑え板 16 凹部 17 外側傾斜面 18 内側傾斜面 19 最底部 20 入口管 21 出口管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがアルミニウム材により造ら
    れ、間隔をあけて互いに平行に設けられた1対のヘッダ
    パイプと、両端部をそれぞれ各ヘッダパイプに接続する
    と共に、互いに間隔をあけて配設された複数の伝熱管
    と、最も外側の伝熱管の外側に設けられ、両端部をそれ
    ぞれ1対のヘッダパイプに接合した1対のサイドプレー
    トと、隣り合う伝熱管の間、並びに上記最も外側の伝熱
    管とサイドプレートとの間に設けられたフィンとを備
    え、上記ヘッダパイプとサイドプレートとの接合部は、
    上記ヘッダパイプの軸方向両端部側面に設けた凹部に、
    サイドプレートの両端部に設けられた接合片を当接さ
    せ、更にろう付けしたものである、アルミニウム材製熱
    交換器に於いて、上記凹部の外半部をなす外側傾斜面
    を、上記ヘッダパイプの中央部に向かうに従って深くな
    る平坦な傾斜面とすると共に、上記接合片を、この外側
    傾斜面の傾斜角度に近い傾斜角度に折り曲げ形成した事
    を特徴とする、アルミニウム材製熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904964B2 (en) * 1998-12-15 2005-06-14 Calsonic Kansei Corporation Heat exchanger core, and method of assembling the heat exchanger core

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