JPH0852692A - 移動長尺物の定寸切断方法とそれを用いた定寸切断装置 - Google Patents

移動長尺物の定寸切断方法とそれを用いた定寸切断装置

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JPH0852692A
JPH0852692A JP18610494A JP18610494A JPH0852692A JP H0852692 A JPH0852692 A JP H0852692A JP 18610494 A JP18610494 A JP 18610494A JP 18610494 A JP18610494 A JP 18610494A JP H0852692 A JPH0852692 A JP H0852692A
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JP
Japan
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moving
long object
speed
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tip
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JP18610494A
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Toshihide Okatsu
敏秀 大勝
Hiroyoshi Kobayashi
宏良 小林
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動する長尺物を、移動しながら精度良く定寸
に切断することを可能とする移動長尺物の定寸切断方法
と、それを用いた安価な定寸切断装置を提供することを
目的とする。 【構成】移動する長尺物の移動速度を実質的に遅くする
ことで切断寸法のばらつきを小さくする方法であり、長
手方向に移動する長尺物の移動速度を検出する移動速度
検出手段と、前記長尺物の移動先端を検出する第1の移
動先端検出手段と、当該第1の移動先端検出手段よりも
長尺物の移動方向前方に位置する第2の移動先端検出手
段と、長尺物保持手段と、長尺物の切断手段とを設ける
とともに、長尺物の移動方向に往復動可能としたテーブ
ルと、前記移動速度検出手段からのデータによって前記
テーブルの移動速度を決定する制御手段とを備えた定寸
切断装置によって実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押し出し成形による棒
状体などの移動する長尺物を、移動しながら定寸に切断
することができる移動する長尺物の定寸切断方法とそれ
に用いる定寸切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より棒状体などの長尺物は、高い生
産性が得られることから、連続押し出し成形法によって
製造される場合が多い。以下に従来技術の例として、複
写機等に用いられる棒状ボンド磁石(以下マグネットロ
ールと称す)の場合を例にとって説明する。図4には、
マグネットロール製造工程において用いられる定寸切断
装置50の仕組みを模式的に表している。以下本図を参
照しつつ、従来の定寸切断方法について説明する。図例
のものは、押し出し機52のダイスから棒状のマグネッ
トロール54が一定速度で連続的に押し出される一方、
マグネットロール54の押し出し方向前方には、押し出
されるマグネットロール54の先端を検出するセンサー
56と、マグネットロール54の保持手段としてのチャ
ック58と、マグネットロール54の切断手段としての
カッター60とを備えた移動台62を設けたものであ
る。そして移動台62は、図示しないモーター等の移動
手段によって、マグネットロール54の移動方向の往復
運動が可能となっている。いま、(イ)として移動台6
2は静止して待機状態にあり、この状態でマグネットロ
ール54が押し出されてその先端がセンサー56を切る
と、移動台62がマグネットロール54と同一速度、同
一方向に移動を開始する。そうすると、マグネットロー
ル54と移動台62とは相対速度がゼロになるので、
(ロ)に示すような位置関係において、チャック58に
よってマグネットロール54を保持しつつカッター60
によって切断し、所定長さのマグネットロール54aが
得られることになる。従って、切断されたマグネットロ
ール54aの長さは、常に定寸dとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、切断後のマグネットロール54a
の寸法精度が悪いという問題点があった。すなわち上記
従来の方法では、押し出されるマグネットロール54
の先端がセンサー56を切ってから、移動台62の移動
開始命令を発するまでに要する時間、移動台62の移
動開始命令を受けてから、移動台62の駆動用モーター
が回転を開始するまでの時間、モーターが回転を開始
し、移動台62がマグネットロール54の押し出し速度
に達するまでに要する加速時間、の主に3つのタイムラ
グの間に、図4(ロ)に示すΔdだけマグネットロール
54の先端が進んでしまうことになる。切断後のマグネ
ットロール54aの長さdは、図示するようにセンサー
56とカッター60との間の距離で決まるが、このよう
にΔdだけ長くなってしまう。一方、上記〜のタイ
ムラグに再現性が有る場合には、予めこのΔdを見越し
てカッター60の位置を決めておけばよいが、上記、
に起因するタイムラグはシーケンス制御を用いる場合
には再現性は得られない。またについては、電源の電
圧変動の影響等が大きい。従って、安価なシーケンス制
御によって切断後のマグネットロール54aの寸法精度
が向上する方法が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し、マグネットロール等の移動する長尺物を、移動しな
がら精度良く定寸に切断することを可能とする移動長尺
物の定寸切断方法と、それを用いた安価な定寸切断装置
を提供するものである。このような本発明は、先ず定寸
切断方法としては、長手方向に移動する長尺物の移動先
端を第1の移動先端検出手段で検出し、当該検出動作に
伴って、前記第1の移動先端検出手段に対して前記長尺
物の移動方向前方に位置する第2の移動先端検出手段
を、長尺物の移動速度以下の速度で長尺物の移動方向に
移動させ、前記第2の移動先端検出手段によって長尺物
の移動先端を検出すると、長尺物保持手段と長尺物切断
手段とを、長尺物の移動速度と等速度で且つ長尺物の移
動方向と同一方向に移動させながら、前記長尺物保持手
段によって長尺物を保持し、当該等速度での移動中に、
前記長尺物切断手段によって長尺物を切断することによ
り、第2の移動先端検出手段と長尺物切断手段との間隔
で決まる定寸の切断長尺物を得ることを特徴としてい
る。
【0005】そして定寸切断装置としては、長手方向に
移動する長尺物の移動速度を検出する移動速度検出手段
と、前記長尺物の移動先端を検出する第1の移動先端検
出手段と、当該第1の移動先端検出手段よりも長尺物の
移動方向前方に位置する第2の移動先端検出手段と、長
尺物保持手段と、長尺物切断手段と、少なくとも前記第
2の移動先端検出手段と、前記長尺物保持手段と、前記
長尺物切断手段とを、長尺物の移動方向に沿って往復移
動可能としたテーブルと、前記移動速度検出手段からの
データに基づいて、長尺物の移動先端を第1の移動先端
検出手段が検出してから第2の移動先端検出手段が検出
するまでの間のテーブル移動速度を長尺物の移動速度よ
りも遅く、また長尺物の移動先端を第2の移動先端検出
手段が検出した後のテーブル移動速度を長尺物の移動速
度と等しくなるよう、テーブルを少なくとも2種類の移
動速度で制御する制御手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0006】
【作用】上記本発明における作用は以下のようになる。
定寸切断方法においては、長手方向に移動する長尺物の
移動先端を第1の移動先端検出手段で検出し、当該検出
動作に伴って、前記第1の移動先端検出手段に対して前
記長尺物の移動方向前方に位置する第2の移動先端検出
手段を、長尺物の移動速度以下の速度で長尺物の移動方
向前方に移動させると、長尺物と第2の移動先端検出手
段との間の相対速度が長尺物の移動速度より遅くなり、
第2の移動先端検出手段に対してより遅い速度で長尺物
が押し出されていることと等価的作用となる。次に前記
第2の移動先端検出手段によって長尺物の移動先端を検
出すると、第2の移動先端検出手段との間に所定の距離
を置いて設けた長尺物切断手段と、長尺物保持手段と
を、長尺物の移動速度と等速度で且つ長尺物の移動方向
と同一方向に移動させるとともに、前記長尺物保持手段
によって長尺物を保持する。これらの動作には、当然な
がら前述のような種々のタイムラグが存在するが、第2
の移動先端検出手段によって長尺物の移動先端を検出し
てから保持動作に至までの間は、第2の移動先端検出手
段と長尺物との間の相対速度が長尺物の移動速度より遅
くなっており、第2の移動先端検出手段に対してより遅
い速度で長尺物が押し出されていることと等価的な動作
になっているので、タイムラグが同じでも、定寸の基準
端となる第2の移動先端検出手段からの長尺物の「進
み」は小さくなる。すなわち、この「進み」は前記相対
速度に比例するので、設定した相対速度に応じた精度向
上が実現する。そして当該等速度での移動中に、前記長
尺物切断手段によって長尺物を切断することにより、第
2の移動先端検出手段と長尺物切断手段との間隔で決ま
る定寸の切断長尺物を得る過程では、長尺物と長尺物保
持手段および長尺物切断手段とは相対的には停止状態に
あるので、この過程で寸法誤差は発生しない。
【0007】続いて定寸切断装置においては、長手方向
に移動する長尺物の移動速度を検出する移動速度検出手
段によって検出した速度データは、後述するテーブルの
移動速度を決定する際の基準となる。次いで前記長尺物
の移動先端を検出する第1の移動先端検出手段に対して
長尺物の移動方向前方に位置する第2の移動先端検出手
段と、長尺物保持手段と、長尺物の切断手段とを、長尺
物の移動方向に沿って往復動可能としたテーブルは、上
記第2の移動先端検出手段と、長尺物保持手段と、長尺
物の切断手段とを所望の速度で移動させる機能および第
2の移動先端検出手段に対する長尺物の移動速度を実質
的に遅くする機能を有している。そして前記移動速度検
出手段からのデータによって前記テーブルの移動速度を
制御する制御手段は、長尺物が第1の移動先端検出手段
を通過してから第2の移動先端検出手段を通過するまで
の間については、テーブルを長尺物の移動速度より遅い
速度で、また長尺物が第2の移動先端検出手段を通過し
た後については、テーブルを長尺物の移動速度と等速度
で移動させるように制御する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の詳細について、定寸切断装置
の実施例に基づいて説明する。なおここでは、移動する
長尺物として、複写機等に用いられる長尺のマグネット
ロールの押し出し成形における定寸切断を例に、本発明
の詳細を説明する。図1には、本発明の定寸切断方法を
用いた定寸切断装置1の構成を模式的に表している。図
例のものは、長手方向に移動する長尺物3の移動速度を
検出する移動速度検出手段5と、前記長尺物3の移動先
端を検出する第1の移動先端検出手段7と、当該第1の
移動先端検出手段7よりも長尺物3の移動方向前方に位
置する第2の移動先端検出手段9と、長尺物保持手段1
1と、長尺物切断手段13とを設けるとともに、長尺物
3の移動方向に往復動可能としたテーブル15と、前記
移動速度検出手段5からのデータによって前記テーブル
15の移動速度を決定する制御手段17とを備えたもの
である。ここで移動速度検出手段5は定寸切断装置上で
あって、テーブル15の動きとは独立した適所に取り付
けられている。そしてこの制御手段17からの制御によ
ってモーター19aが駆動し、テーブル15に往復動が
与えられる。本図は、マグネットロールの押し出し成形
における定寸切断装置を例に取ったものであり、長尺物
3については、押し出し成形機21から一定速度で押し
出される長尺のマグネットロールに見立てている。
【0009】以下、本図をもとに本発明の定寸切断方法
を説明する。先ず、押し出し成形機21から押し出され
たマグネットロールの押し出し速度が、移動速度検出手
段5によって検出される。この移動速度検出手段5に
は、光学反射式等の一般的な速度センサーが利用可能で
ある。そして、押し出されるマグネットロール3の長手
方向に移動する移動先端が第1の移動先端検出手段7で
検出されると(イ)、この第1の移動先端検出手段7に
対してマグネットロール3の移動方向前方に位置する第
2の移動先端検出手段9を、制御手段17によってモー
ター19aを制御することで、マグネットロール3の移
動速度、すなわち押し出し速度以下の速度(以下これを
第1の速度と称す)でマグネットロール3の押し出し方
向前方に移動させる。ここでは、第1の移動先端検出手
段7と、第2の移動先端検出手段9と、長尺物保持手段
11と、長尺物切断手段13とが同じテーブル15上に
設置されているので、モーター19aによってテーブル
15を移動させることで第2の移動先端検出手段9が移
動する。従って、第2の移動先端検出手段9を、押し出
されてくるマグネットロール3の移動先端が追いかける
かたちとなる。そして(ロ)のように、所定時間後には
マグネットロール3の移動先端が第2の移動先端検出手
段9に追いつくので、いずれは第2の移動先端検出手段
9がマグネットロール3の移動先端を検出することにな
る。
【0010】こうしてマグネットロール3の移動先端を
検出すると、制御手段17によってモーター19aの回
転数が上昇し、テーブル15の移動速度がマグネットロ
ール3の押し出し速度と等速度(以下これを第2の速度
と称す)まで上昇する。従ってこの動作により、第2の
移動先端検出手段9との間に所定の距離を置いて設けた
長尺物切断手段13と、長尺物保持手段11とが、マグ
ネットロール3の押し出し速度と等速度で且つマグネッ
トロール3の押し出し方向と同一方向に移動することに
なる。この状態では、長尺物切断手段13および長尺物
保持手段11とマグネットロール3との間の相対速度は
ゼロとなるので、長尺物切断手段13および長尺物保持
手段11に対してマグネットロール3は停止状態とな
り、長尺物保持手段11によって押し出されるマグネッ
トロール3が保持可能な状態となる。そして最後に、長
尺物保持手段11によってマグネットロール3を保持し
ながら、長尺物切断手段13によってマグネットロール
3を切断することで、第2の移動先端検出手段9と長尺
物切断手段13との間隔で決まる定寸のマグネットロー
ル3が得られる。この切断が終了すると、テーブル15
は最初の位置に戻り、次の切断動作の待機状態となる。
【0011】続く図2には、このような定寸切断装置1
の別の実施例の平面図を、模式的に表している。なお図
1と同一部分には、同一符号を付している。図例のもの
はマグネットロール3の生産性をより高める為、長尺物
切断手段13および長尺物保持手段11をそれぞれ2つ
設け、1回の切断動作で2本のマグネットロール3を得
るものである。従って、第2の移動先端検出手段9と長
尺物切断手段13のうち前方に位置する第1の長尺物切
断手段13aとの間、および第1の長尺物切断手段13
aと第2の長尺物切断手段13bとの間が、それぞれ得
られる2本のマグネットロールの長さ3a、3bにな
る。2本のマグネットロールの切断長3a、3bを可変
するため、第1の長尺物切断手段13aはマグネットロ
ール3の押し出し方向に対して固定的に設置する一方、
第2の移動先端検出手段9と後方に位置する第2の長尺
物切断手段13bは、マグネットロール3の押し出し方
向に対して移動可能になっている。このうち第2の長尺
物切断手段13bは、移動用モーター19bによって、
また第2の移動先端検出手段9はモーター19eによっ
てそれぞれ移動できるようになっている。また第2の移
動先端検出手段9と後方に位置する第2の長尺物切断手
段13bの移動を、マグネットロール3の押し出し中に
行えるようにしておくと、押し出し作業を停止すること
なく、長さの異なるマグネットロールを製造することが
でき、多品種少量生産に適した装置となる。2つの長尺
物切断手段13には、切断モーター19cによって回転
可能としたチップソー23を設け、出没用モーター19
dによってマグネットロール3に対する「当て」と「逃
げ」の移動を可能にしている。また、装置の両端にはテ
ーブル15の移動始点センサー25と移動終点センサー
27、およびオーバーラン防止用センサー29を設けて
いる。
【0012】図3には、このような定寸切断装置1のタ
イムチャートを、横軸を時間t、縦軸をテーブル15の
移動速度vとして示している。なお縦軸の上側が往路の
速度、下側が復路の速度をそれぞれ表している。図中A
点において第1の移動先端検出手段7によってマグネッ
トロール3の移動先端を検出すると同時にテーブル15
移動し始める。続くB点でテーブル15速度が第1の速
度v1 に達し、C点で第2の移動先端検出手段9がマグ
ネットロール3の移動先端を検出するまでこの速度を維
持する。第1の速度v1 の設定には、移動速度検出手段
5のデータが参照される。このマグネットロール3の移
動先端の検出と同時に、テーブル15の速度が上昇し、
D点において第2の速度v2 に到達する。そしてこの第
2の速度v2 を維持している間に、長尺物保持手段11
でマグネットロール3を保持しつつ、長尺物切断手段1
3によって切断する。切断終了のE点に達すると、テー
ブル15の速度は第2の速度よりもさらに大きいF点の
排出速度v3 まで上昇し、この排出速度を維持しなが
ら、切断済マグネットロールを図2の左端近傍に設けた
排出地点(G点)まで搬送する。この排出地点について
は、定寸切断装置1の中の適当な場所を設定しておけば
よい。このG点の検出は、前記図2で示した移動終点セ
ンサー27によって行い、G点に到達と同時にテーブル
15は停止(H点)し、切断済マグネットロール3を排
出する。マグネットロール3を取り出した後は、テーブ
ル15は適当な一定速度で、移動始点センサー25の位
置まで移動(I点)し、次の切断動作の待機状態とな
る。
【0013】以上のような本発明の方法、装置におい
て、シーケンス制御を行った場合の切断後マグネットロ
ール3の寸法誤差を、従来の方法と比較しながら説明す
る。前述したように、押し出されるマグネットロール
3の先端が第1の移動先端検出手段7を切ってから、テ
ーブル15の移動開始命令を発するまでに要する時間、
テーブル15の移動開始命令を受けてから、テーブル
15駆動用モーター19aが回転を開始するまでの時
間、モーター19aが回転を開始し、テーブル15が
マグネットロール3の押し出し速度に達するまでに要す
る加速時間、の3つのタイムラグは、シーケンス制御の
場合50〜60ミリ秒(以下これを誤差時間と称す)程
度ばらつくことが判っている。従って、予めこれらタイ
ムラグを見越して切断長さを設定したとしても、この誤
差時間中にマグネットロール3が移動する分だけ、切断
長さがばらつくことを意味している。いまマグネットロ
ール3の押し出し速度を毎秒50ミリメートルとする
と、従来の方法、装置では、誤差時間が50ミリ秒の場
合、50ミリメートル×0.05となり、最大で2.5
ミリメートル、すなわち±1.24ミリメートルの寸法
誤差となる。一方、平均的なマグネットロール3は、長
さが30〜40センチメートルで、許容される寸法交差
は±0.5ミリメートル以内程度であり、上記寸法誤差
はこの許容交差内に入らないことになる。一方、本発明
の方法において、マグネットロール3の押し出し速度を
上記と同様に毎秒50ミリメートルとし、第1の速度を
毎秒45ミリメートルとすると、上記誤差時間内にマグ
ネットロール3の移動する距離は、5ミリメートル×
0.05となり、最大で0.25ミリメートル、すなわ
ち±0.125ミリメートルの寸法誤差となり、充分上
記許容交差内に納まることになる。このように本発明で
は、マグネットロール3の押し出し速度を相対的に低く
することで、極めて簡便に寸法誤差を小さくすることが
可能となる。すなわち、マグネットロール3の押し出し
速度に対して、第1の速度v1 を近づけるほど、寸法誤
差は小さくなる。そして上記第1の速度は、マグネット
ロール3の許容誤差と押し出し速度によって適宜設定す
ればよいことは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では作用の
項で説明したところにより、以下の優れた効果が得られ
る。上述のように、本発明の移動長尺物の定寸切断方法
では、切断寸法の基準となる点に対する移動長尺物の速
度を小さくすることができるので、例えばマグネットロ
ール等の製造において、押し出し速度を大きく維持しな
がら制御系のタイムラグのばらつきによって発生する誤
差時間を小さくすることができ、長尺物の切断寸法のば
らつきを極めて小さくすることが可能となる。これは安
価なシーケンス制御を用いながら、従来の方法では到底
得られなかった寸法精度であり、極めて安価且つ高精度
の定寸切断装置を実現することができる。また、本発明
はマグネットロールのみならず、移動する長尺物の切断
に広く応用可能であり、押し出し成形品を定寸に切断す
る用途に広く適用でき、その用途は極めて汎大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動長尺物の定寸切断方法を用いた定
寸切断装置例の構成を模式的に表す説明図で、(イ)は
移動長尺物の先端が第1の移動先端検出手段で検出され
た時、(ロ)が移動長尺物の切断時
【図2】本発明の移動長尺物の定寸切断方法を用いた定
寸切断装置のうち、同時に2本の切断が可能となる構造
例を模式的に表す説明図
【図3】本発明の定寸切断装置のテーブルの動きを表す
タイムチャート
【図4】従来の定寸切断装置の構成を模式的に表す説明
図で、(イ)は移動長尺物の先端がセンサーで検出され
た時、(ロ)が移動長尺物の切断時
【符号の説明】
1 定寸切断装置 3 長尺物 5 移動速度検出手段 7 第1の移動先端検出手段 9 第2の移動先端検出手段 11 長尺物保持手段 13 長尺物切断手段 15 テーブル 17 制御手段 19a〜19e モーター 21 押し出し成形機 23 チップソー 25 移動始点センサー 27 移動終点センサー 29 オーバーラン防止用センサー 50 定寸切断装置 52 押し出し機 54 マグネットロール 56 センサー 58 チャック 60 カッター 62 移動台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に移動する長尺物の移動先端を第
    1の移動先端検出手段で検出し、 当該検出動作に伴って、前記第1の移動先端検出手段に
    対して前記長尺物の移動方向前方に位置する第2の移動
    先端検出手段を、長尺物の移動速度以下の速度で長尺物
    の移動方向に移動させ、 前記第2の移動先端検出手段によって長尺物の移動先端
    を検出すると、第2の移動先端検出手段との間に所定の
    距離を置いて設けた長尺物切断手段と、長尺物保持手段
    とを、長尺物の移動速度と等速度で且つ長尺物の移動方
    向と同一方向に移動させながら、前記長尺物保持手段に
    よって長尺物を保持し、 当該等速度での移動中に、前記長尺物切断手段によって
    長尺物を切断することにより、第2の移動先端検出手段
    と長尺物切断手段との間隔で決まる定寸の切断長尺物を
    得ることを特徴とする移動長尺物の定寸切断方法。
  2. 【請求項2】長手方向に移動する長尺物の移動速度を検
    出する移動速度検出手段と、 前記長尺物の移動先端を検出する第1の移動先端検出手
    段と、 当該第1の移動先端検出手段よりも長尺物の移動方向前
    方に位置する第2の移動先端検出手段と、 長尺物保持手段と、 長尺物切断手段と、 少なくとも前記第2の移動先端検出手段と、前記長尺物
    保持手段と、前記長尺物切断手段とを、長尺物の移動方
    向に沿って往復移動可能としたテーブルと、 前記移動速度検出手段からのデータに基づいて、長尺物
    の移動先端を第1の移動先端検出手段が検出してから第
    2の移動先端検出手段が検出するまでの間のテーブル移
    動速度を長尺物の移動速度よりも遅く、また長尺物の移
    動先端を第2の移動先端検出手段が検出した後のテーブ
    ル移動速度を長尺物の移動速度と等しくなるよう、テー
    ブルを少なくとも2種類の移動速度で制御する制御手段
    と、を備えたことを特徴とする定寸切断装置。
JP18610494A 1994-08-08 1994-08-08 移動長尺物の定寸切断方法とそれを用いた定寸切断装置 Pending JPH0852692A (ja)

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