JPH085253A - 連続炉 - Google Patents
連続炉Info
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- JPH085253A JPH085253A JP13756594A JP13756594A JPH085253A JP H085253 A JPH085253 A JP H085253A JP 13756594 A JP13756594 A JP 13756594A JP 13756594 A JP13756594 A JP 13756594A JP H085253 A JPH085253 A JP H085253A
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- JP
- Japan
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- partition wall
- continuous furnace
- upper partition
- plate material
- wall
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】連続炉の空洞を複数に区画して各領域を形成す
る上側隔壁における大きな温度差を解消して、同温度差
に起因する損傷を防止する。 【構成】炉本体11における搬送路15より上方の頂壁
部11bおよび左右両側壁部11aに、各下方隔壁12
の上端縁に対向して上下方向に延びる複数の縦溝11
c,11dを設けるとともに、各縦溝11dの底部に前
記空洞を横切って左右方向へ延びる耐熱性の受承部材1
7を設けて、各上側隔壁13を各縦溝11c,11dに
挿入した状態でその下端部を受承部材17にて受承する
とともに、その上端部を炉本体11の頂壁部11bにて
外部とは遮断した状態で支持して、上側隔壁13での大
きな温度差の発生を防止した。
る上側隔壁における大きな温度差を解消して、同温度差
に起因する損傷を防止する。 【構成】炉本体11における搬送路15より上方の頂壁
部11bおよび左右両側壁部11aに、各下方隔壁12
の上端縁に対向して上下方向に延びる複数の縦溝11
c,11dを設けるとともに、各縦溝11dの底部に前
記空洞を横切って左右方向へ延びる耐熱性の受承部材1
7を設けて、各上側隔壁13を各縦溝11c,11dに
挿入した状態でその下端部を受承部材17にて受承する
とともに、その上端部を炉本体11の頂壁部11bにて
外部とは遮断した状態で支持して、上側隔壁13での大
きな温度差の発生を防止した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラハースキルン
等、長手方向に複数の処理領域を備えた連続炉に関す
る。
等、長手方向に複数の処理領域を備えた連続炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】連続炉の一形式として実開平4−742
91号公報に示されているように、炉本体の長手方向に
延びる空洞の底部に所定の間隔を保持して複数設けられ
て上方へ延びる耐熱性の下側隔壁と、同空洞の頂部に前
記各下側隔壁に対向して複数設けられて下方へ延び同下
側隔壁の上端縁との間に所定の間隔を保持する耐熱性の
上側隔壁を備え、これら各下側隔壁と上側隔壁との間が
被処理物の搬送路に形成されているとももに、前記下側
隔壁と同下側隔壁に対向する前記上側隔壁とにより温
度、雰囲気等を異にする複数の処理領域が形成されてい
る連続炉がある。当該連続炉において、上側隔壁は炉本
体の外部に設けた横梁に吊下状に支持した状態で炉本体
の頂部から挿入されて上下方向に位置調節可能に配設さ
れている。
91号公報に示されているように、炉本体の長手方向に
延びる空洞の底部に所定の間隔を保持して複数設けられ
て上方へ延びる耐熱性の下側隔壁と、同空洞の頂部に前
記各下側隔壁に対向して複数設けられて下方へ延び同下
側隔壁の上端縁との間に所定の間隔を保持する耐熱性の
上側隔壁を備え、これら各下側隔壁と上側隔壁との間が
被処理物の搬送路に形成されているとももに、前記下側
隔壁と同下側隔壁に対向する前記上側隔壁とにより温
度、雰囲気等を異にする複数の処理領域が形成されてい
る連続炉がある。当該連続炉において、上側隔壁は炉本
体の外部に設けた横梁に吊下状に支持した状態で炉本体
の頂部から挿入されて上下方向に位置調節可能に配設さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該連続炉
の運転中には炉の内外の温度差が極めて大きいために上
側隔壁では、炉本体の外部に位置する部分と炉本体の内
部に位置する部分の間に大きな温度差が発生するととも
に、この過酷な状態が運転中常に持続される。このた
め、上側隔壁は炉の内外の境界部にて早期に損傷すると
いう問題がある。このような問題は、上側隔壁としてセ
ラミックファイバーを材料とする板材を採用した場合に
顕著に発生し、これに対処するには上側隔壁として、例
えば炭化珪素の焼結材のごとく高温での強度が高い材料
からなる板材を採用することが考えられる。しかしなが
ら、炭化珪素の焼結材の板材を上側隔壁として採用した
場合においても、炉の内外の境界部分での損傷は十分に
は回避し得ない。また、炭化珪素の焼結材は熱伝導率が
大きいため、同焼結材からなる上側隔壁を高温領域と低
温領域間の隔壁として使用した場合には、それ自体が低
温領域に対して発熱体として機能して、低温領域に悪影
響を及ぼすことになる。
の運転中には炉の内外の温度差が極めて大きいために上
側隔壁では、炉本体の外部に位置する部分と炉本体の内
部に位置する部分の間に大きな温度差が発生するととも
に、この過酷な状態が運転中常に持続される。このた
め、上側隔壁は炉の内外の境界部にて早期に損傷すると
いう問題がある。このような問題は、上側隔壁としてセ
ラミックファイバーを材料とする板材を採用した場合に
顕著に発生し、これに対処するには上側隔壁として、例
えば炭化珪素の焼結材のごとく高温での強度が高い材料
からなる板材を採用することが考えられる。しかしなが
ら、炭化珪素の焼結材の板材を上側隔壁として採用した
場合においても、炉の内外の境界部分での損傷は十分に
は回避し得ない。また、炭化珪素の焼結材は熱伝導率が
大きいため、同焼結材からなる上側隔壁を高温領域と低
温領域間の隔壁として使用した場合には、それ自体が低
温領域に対して発熱体として機能して、低温領域に悪影
響を及ぼすことになる。
【0004】従って、本発明の目的は、当該形式の連続
炉において、これらの問題の少なくとも1つを解消する
ことにある。
炉において、これらの問題の少なくとも1つを解消する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はローラハースキ
ルン等の連続炉に関するもので、炉本体の長手方向に延
びる空洞の底部に所定の間隔を保持して複数設けられて
上方へ延びる耐熱性の下側隔壁と、同空洞の頂部に前記
各下側隔壁に対向して複数設けられて下方へ延び同下側
隔壁の上端縁との間に所定の間隔を保持する耐熱性の上
側隔壁を備え、これら各下側隔壁と上側隔壁との間が被
処理物の搬送路に形成されているとももに、前記下側隔
壁と同下側隔壁に対向する前記上側隔壁とにより温度、
雰囲気等を異にする複数の処理領域が形成されている連
続炉において、前記炉本体における前記搬送路より上方
の頂壁部および左右両側壁部に前記各下方隔壁の上端縁
に対向して上下方向に延びる複数の縦溝を設けるととも
に、これら各縦溝の底部に前記空洞を横切って左右方向
へ延びる耐熱性の受承部材を設けて、前記各上側隔壁を
前記各縦溝に挿入した状態で同上側隔壁の下端部を前記
受承部材にて受承するとともに、同上側隔壁の上端部を
前記炉本体の頂壁部にて外部とは遮断した状態で支持し
たことを特徴とするものである。
ルン等の連続炉に関するもので、炉本体の長手方向に延
びる空洞の底部に所定の間隔を保持して複数設けられて
上方へ延びる耐熱性の下側隔壁と、同空洞の頂部に前記
各下側隔壁に対向して複数設けられて下方へ延び同下側
隔壁の上端縁との間に所定の間隔を保持する耐熱性の上
側隔壁を備え、これら各下側隔壁と上側隔壁との間が被
処理物の搬送路に形成されているとももに、前記下側隔
壁と同下側隔壁に対向する前記上側隔壁とにより温度、
雰囲気等を異にする複数の処理領域が形成されている連
続炉において、前記炉本体における前記搬送路より上方
の頂壁部および左右両側壁部に前記各下方隔壁の上端縁
に対向して上下方向に延びる複数の縦溝を設けるととも
に、これら各縦溝の底部に前記空洞を横切って左右方向
へ延びる耐熱性の受承部材を設けて、前記各上側隔壁を
前記各縦溝に挿入した状態で同上側隔壁の下端部を前記
受承部材にて受承するとともに、同上側隔壁の上端部を
前記炉本体の頂壁部にて外部とは遮断した状態で支持し
たことを特徴とするものである。
【0006】当該連続炉においては、前記各縦溝の上端
開口部を耐熱性のシール部材にて閉塞することが好まし
く、また前記受承部材として炭化珪素の焼結材からなる
部材を採用することが好ましい。前記上側隔壁について
は、区画すべき領域との関係を考慮して、セラミックフ
ァイバーからなる板材、炭化珪素の焼結材からなる板
材、アルミナ質またはムライト質の耐熱性の板材、炭化
珪素の焼結材の表面にアルミナ質またはムライト質をコ
ーティングしてなる板材、セラミックファイバーの表裏
両面を一対の炭化珪素の焼結材にて挟持してなる板材等
を採用することができる。
開口部を耐熱性のシール部材にて閉塞することが好まし
く、また前記受承部材として炭化珪素の焼結材からなる
部材を採用することが好ましい。前記上側隔壁について
は、区画すべき領域との関係を考慮して、セラミックフ
ァイバーからなる板材、炭化珪素の焼結材からなる板
材、アルミナ質またはムライト質の耐熱性の板材、炭化
珪素の焼結材の表面にアルミナ質またはムライト質をコ
ーティングしてなる板材、セラミックファイバーの表裏
両面を一対の炭化珪素の焼結材にて挟持してなる板材等
を採用することができる。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成された連続炉にお
いては、上側隔壁の全てが炉本体内に位置するため温度
差が極めて大きい境界部が発生することはなく、上側隔
壁の温度差に起因する損傷の発生を防止することができ
る。また、当該連続炉においては、各上側隔壁として、
各区画領域との関係に基づいて最適な特性の板材、すな
わち断熱効果の大きいセラミックファイバーからなる板
材、熱伝導が大きくかつ強度の高い炭化珪素の焼結材か
らなる板材、強度が高く熱輻射率の低いムライト質、ア
ルミナ質の耐熱性の板材、強度が高くかつ断熱効果の高
いセラミックファイバーと炭化珪素の焼結材の複合材料
からなる板材を適宜選定することができる。これによ
り、炉本体の空洞を温度、雰囲気を異にする処理効率の
高い各領域に区画することができる。
いては、上側隔壁の全てが炉本体内に位置するため温度
差が極めて大きい境界部が発生することはなく、上側隔
壁の温度差に起因する損傷の発生を防止することができ
る。また、当該連続炉においては、各上側隔壁として、
各区画領域との関係に基づいて最適な特性の板材、すな
わち断熱効果の大きいセラミックファイバーからなる板
材、熱伝導が大きくかつ強度の高い炭化珪素の焼結材か
らなる板材、強度が高く熱輻射率の低いムライト質、ア
ルミナ質の耐熱性の板材、強度が高くかつ断熱効果の高
いセラミックファイバーと炭化珪素の焼結材の複合材料
からなる板材を適宜選定することができる。これによ
り、炉本体の空洞を温度、雰囲気を異にする処理効率の
高い各領域に区画することができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
るに、図1には本発明に係る連続炉の縦断正面、図2に
は当該連続炉における隔壁部分の一例を示す縦断側面、
図3には当該連続炉における上側隔壁の変形例を示す縦
断側面、図4には当該連続炉の概略的な縦断側面がそれ
ぞれ示されている。当該連続炉はローラーハースハキル
ンであって、耐火煉瓦で形成された炉本体11内にその
長手方向に延びる長い空洞を備え、同空洞内にはその底
部に複数の下側隔壁12と、その頂部に複数の上側隔壁
13がそれぞれ設けられている。これら各下側隔壁12
は上方へ所定長さ延びているとともに、各上側隔壁13
は各下側隔壁12の上端縁に対向して下方へ所定長さ延
びていて、各下側隔壁12との間に所定の間隔を保持し
て隙間を形成している。この隙間には、その長手方向に
多数のローラー14が配設されている。各ローラー14
は炉本体11の左右の各側壁部11aを貫通した状態で
回転可能に支持されており、炉本体11の空洞を横切っ
て左右に延びた状態で互いに並列的に配設されている。
各ローラー14のうちの所定のものは図示しない駆動モ
ータの駆動により回転駆動するように構成されている。
るに、図1には本発明に係る連続炉の縦断正面、図2に
は当該連続炉における隔壁部分の一例を示す縦断側面、
図3には当該連続炉における上側隔壁の変形例を示す縦
断側面、図4には当該連続炉の概略的な縦断側面がそれ
ぞれ示されている。当該連続炉はローラーハースハキル
ンであって、耐火煉瓦で形成された炉本体11内にその
長手方向に延びる長い空洞を備え、同空洞内にはその底
部に複数の下側隔壁12と、その頂部に複数の上側隔壁
13がそれぞれ設けられている。これら各下側隔壁12
は上方へ所定長さ延びているとともに、各上側隔壁13
は各下側隔壁12の上端縁に対向して下方へ所定長さ延
びていて、各下側隔壁12との間に所定の間隔を保持し
て隙間を形成している。この隙間には、その長手方向に
多数のローラー14が配設されている。各ローラー14
は炉本体11の左右の各側壁部11aを貫通した状態で
回転可能に支持されており、炉本体11の空洞を横切っ
て左右に延びた状態で互いに並列的に配設されている。
各ローラー14のうちの所定のものは図示しない駆動モ
ータの駆動により回転駆動するように構成されている。
【0009】これにより、当該連続炉においては、各下
側隔壁12の上端縁とこれに対向する各上側隔壁13の
下端縁との間に被焼成物であるセラミック成形品の搬送
路15が形成されているとともに、空洞内を入口側から
出口側に大別して予熱領域R1、焼成領域R2、冷却領域
R3の3つの領域に区画されている。各領域には、搬送
路15を挟んでその上下にガスバーナー16がそれぞれ
多数配設されていて、被焼成物は予熱領域R1で漸次昇
温され、焼成領域R2では最大約1600℃で焼成さ
れ、冷却領域では焼成物が漸次冷却されるように最適な
温度、および雰囲気が設定される。
側隔壁12の上端縁とこれに対向する各上側隔壁13の
下端縁との間に被焼成物であるセラミック成形品の搬送
路15が形成されているとともに、空洞内を入口側から
出口側に大別して予熱領域R1、焼成領域R2、冷却領域
R3の3つの領域に区画されている。各領域には、搬送
路15を挟んでその上下にガスバーナー16がそれぞれ
多数配設されていて、被焼成物は予熱領域R1で漸次昇
温され、焼成領域R2では最大約1600℃で焼成さ
れ、冷却領域では焼成物が漸次冷却されるように最適な
温度、および雰囲気が設定される。
【0010】しかして、当該連続炉において、各下側隔
壁12は炉本体11と同様に耐火煉瓦で形成されてお
り、炉本体11の頂壁部11bにおける各下側隔壁12
の上端縁に対向する部位には縦溝11cが形成されてい
るとともに、縦溝11cに連続して下方へ延びる縦溝1
1dが炉本体11の両側壁部11aに形成されている。
また、縦溝11dの底部には受承部材17が配設されて
いる。受承部材17は上方へ開口する断面U字状を呈し
ていて、空洞を横切って左右方向へ延びている。一方、
各上側隔壁13は炭化珪素の焼結材からなる板材にて形
成されており、炉本体11の頂部から各縦溝11c,1
1d内に挿入されていて、その下端部を受承部材17に
て受承され、かつその上端部を縦溝11c内に埋没させ
た状態で頂壁部11bに挟持されている。
壁12は炉本体11と同様に耐火煉瓦で形成されてお
り、炉本体11の頂壁部11bにおける各下側隔壁12
の上端縁に対向する部位には縦溝11cが形成されてい
るとともに、縦溝11cに連続して下方へ延びる縦溝1
1dが炉本体11の両側壁部11aに形成されている。
また、縦溝11dの底部には受承部材17が配設されて
いる。受承部材17は上方へ開口する断面U字状を呈し
ていて、空洞を横切って左右方向へ延びている。一方、
各上側隔壁13は炭化珪素の焼結材からなる板材にて形
成されており、炉本体11の頂部から各縦溝11c,1
1d内に挿入されていて、その下端部を受承部材17に
て受承され、かつその上端部を縦溝11c内に埋没させ
た状態で頂壁部11bに挟持されている。
【0011】受承部材17は高温下で高強度を有する炭
化珪素の焼結材からなるもので、その内部には上側隔壁
13を受承した状態でセラミックファイバーのブランケ
ットからなるシール部材18aが介在されている。受承
部材17としては、再結晶質炭化珪素、炭化珪素と金属
珪素の複合材であるSi−SiC等が特に好ましい。ま
た、炉本体11においては、その頂壁部11bに設けた
縦溝11cの上端開口部に、セラミックファイバーのブ
ランケットからなるシール部材18bが充填されてい
て、上側隔壁13が外部から遮断されている。
化珪素の焼結材からなるもので、その内部には上側隔壁
13を受承した状態でセラミックファイバーのブランケ
ットからなるシール部材18aが介在されている。受承
部材17としては、再結晶質炭化珪素、炭化珪素と金属
珪素の複合材であるSi−SiC等が特に好ましい。ま
た、炉本体11においては、その頂壁部11bに設けた
縦溝11cの上端開口部に、セラミックファイバーのブ
ランケットからなるシール部材18bが充填されてい
て、上側隔壁13が外部から遮断されている。
【0012】なお、当該連続炉においては、下側隔壁1
2の頂部が上方へ突出する三角形状に形成されており、
ローラー14は下側隔壁13の近傍においてはその頂部
を挟んで配設されて、ローラー14が損傷した場合には
破損したローラー14が炉本体11の底部に落下して、
その後の被焼成物および焼成物の搬送に支障をきたすこ
とがないように配慮されている。
2の頂部が上方へ突出する三角形状に形成されており、
ローラー14は下側隔壁13の近傍においてはその頂部
を挟んで配設されて、ローラー14が損傷した場合には
破損したローラー14が炉本体11の底部に落下して、
その後の被焼成物および焼成物の搬送に支障をきたすこ
とがないように配慮されている。
【0013】このように構成した連続炉においては、各
上側隔壁13の全てが炉本体11内に位置するため温度
差が極めて大きい部分が発生することがない。このた
め、上側隔壁13の大きな温度差に起因する損傷の発生
を防止することができる。また、当該連続炉において、
上側隔壁13として採用している炭化珪素の焼結材から
なる板材は熱伝導が大きくかつ強度が高いことから、予
熱領域R1と焼成領域R2とを区画する隔壁として適して
いる。
上側隔壁13の全てが炉本体11内に位置するため温度
差が極めて大きい部分が発生することがない。このた
め、上側隔壁13の大きな温度差に起因する損傷の発生
を防止することができる。また、当該連続炉において、
上側隔壁13として採用している炭化珪素の焼結材から
なる板材は熱伝導が大きくかつ強度が高いことから、予
熱領域R1と焼成領域R2とを区画する隔壁として適して
いる。
【0014】図3には本実施例における上側隔壁の2つ
の変形例が示されている。同図(a)に示す第1変形例
の上側隔壁13Aは炭化珪素の焼結材からなる板材13
aの表裏両面にアルミナまたはムライト質の粉体をコー
ティングしてコーテイング層13b,13cを形成して
なるものである。かかる上側隔壁13Aは炭化珪素の焼
結材からなる板材13aの高い強度特性を活かすととも
に、その輻射率を低下させて領域の温度に及ぼす影響に
対処し得るものである。また、同図(b)に示す第2変
形例の上側隔壁13Bは、セラミックファイバーのボー
ド13dをその両面側から炭化珪素の焼結材からなる板
材13e,13fで挟持してなるものである。かかる上
側隔壁13Bは炭化珪素の焼結材からなる板材13e,
13fの高い強度特性を活かすとともに、断熱効果を持
たすことにより区画された両領域間での熱伝達を遮断し
得るものである。
の変形例が示されている。同図(a)に示す第1変形例
の上側隔壁13Aは炭化珪素の焼結材からなる板材13
aの表裏両面にアルミナまたはムライト質の粉体をコー
ティングしてコーテイング層13b,13cを形成して
なるものである。かかる上側隔壁13Aは炭化珪素の焼
結材からなる板材13aの高い強度特性を活かすととも
に、その輻射率を低下させて領域の温度に及ぼす影響に
対処し得るものである。また、同図(b)に示す第2変
形例の上側隔壁13Bは、セラミックファイバーのボー
ド13dをその両面側から炭化珪素の焼結材からなる板
材13e,13fで挟持してなるものである。かかる上
側隔壁13Bは炭化珪素の焼結材からなる板材13e,
13fの高い強度特性を活かすとともに、断熱効果を持
たすことにより区画された両領域間での熱伝達を遮断し
得るものである。
【0015】なお、本実施例においては、本発明をロー
ラーハースキルンに適用した例について示したが、本発
明は被処理物の搬送手段を異にする各種の連続炉にも同
様に適用できる。
ラーハースキルンに適用した例について示したが、本発
明は被処理物の搬送手段を異にする各種の連続炉にも同
様に適用できる。
【図1】本発明の一実施例に係る連続炉の縦断正面図で
ある。
ある。
【図2】同連続炉における図1の矢印1−1線方向に見
た縦断側面図(a)、および同図(a)における矢印2
で示す受承部を拡大して示す縦断側面図(b)である。
た縦断側面図(a)、および同図(a)における矢印2
で示す受承部を拡大して示す縦断側面図(b)である。
【図3】同連続炉で採用される上側隔壁の第1変形例を
示す一部を省略した拡大縦断側面図(a)、および第2
変形例を示す一部を省略した拡大縦断側面図(b)であ
る。
示す一部を省略した拡大縦断側面図(a)、および第2
変形例を示す一部を省略した拡大縦断側面図(b)であ
る。
【図4】同連続炉の一部を省略した概略的な縦断側面図
である。
である。
11…炉本体、11a…側壁部、11b…頂壁部、11
c,11d…縦溝、12…下側隔壁、13,13A,1
3B…上側隔壁、14…ローラー、15…搬送路、17
…受承部材、18a,18b…シール部材、R1…予熱
領域、R2…焼成領域、R3…冷却領域。
c,11d…縦溝、12…下側隔壁、13,13A,1
3B…上側隔壁、14…ローラー、15…搬送路、17
…受承部材、18a,18b…シール部材、R1…予熱
領域、R2…焼成領域、R3…冷却領域。
Claims (8)
- 【請求項1】炉本体の長手方向に延びる空洞の底部に所
定の間隔を保持して複数設けられて上方へ延びる耐熱性
の下側隔壁と、同空洞の頂部に前記各下側隔壁に対向し
て複数設けられて下方へ延び同下側隔壁の上端縁との間
に所定の間隔を保持する耐熱性の上側隔壁を備え、これ
ら各下側隔壁と上側隔壁との間が被処理物の搬送路に形
成されているとももに、前記下側隔壁と同下側隔壁に対
向する前記上側隔壁とにより温度、雰囲気等を異にする
複数の処理領域が形成されている連続炉において、前記
炉本体における前記搬送路より上方の頂壁部および左右
両側壁部に前記各下側隔壁の上端縁に対向して上下方向
に延びる複数の縦溝を設けるとともに、これら各縦溝の
底部に前記空洞を横切って左右方向へ延びる耐熱性の受
承部材を設けて、前記各上側隔壁を前記各縦溝に挿入し
た状態で同上側隔壁の下端部を前記受承部材にて受承す
るとともに、同上側隔壁の上端部を前記炉本体の頂壁部
にて外部とは遮断した状態で支持したことを特徴とする
連続炉。 - 【請求項2】請求項1に記載の連続炉において、前記各
縦溝の上端開口部が耐熱性のシール部材にて閉塞されて
いることを特徴とする連続炉。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の連続炉におい
て、前記受承部材として、炭化珪素の焼結材からなる部
材を採用したことを特徴とする連続炉。 - 【請求項4】請求項1,2または3に記載の連続炉にお
いて、前記上側隔壁として、セラミックファイバーから
なる板材を採用したことを特徴とする連続炉。 - 【請求項5】請求項1,2または3に記載の連続炉にお
いて、前記上側隔壁として、炭化珪素の焼結材からなる
板材を採用したことを特徴とする連続炉。 - 【請求項6】請求項1,2または3に記載の連続炉にお
いて、前記上側隔壁として、アルミナ質またはムライト
質の耐熱性の板材を採用したことを特徴とする連続炉。 - 【請求項7】請求項1,2または3に記載の連続炉にお
いて、前記上側隔壁として、炭化珪素の焼結材の表面に
アルミナ質またはムライト質をコーティングしてなる板
材を採用したことを特徴とする連続炉。 - 【請求項8】請求項1,2または3に記載の連続炉にお
いて、前記上側隔壁として、セラミックファイバーの表
裏両面を一対の炭化珪素の焼結材にて挟持してなる板材
を採用したことを特徴とする連続炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13756594A JPH085253A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 連続炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13756594A JPH085253A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 連続炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085253A true JPH085253A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15201695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13756594A Pending JPH085253A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 連続炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085253A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064189A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-04-09 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
JP2020143883A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | ローラ搬送式焼成炉のシャッター装置 |
JP7180020B1 (ja) * | 2022-03-08 | 2022-11-29 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP13756594A patent/JPH085253A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064189A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-04-09 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
JP2016156612A (ja) * | 2013-08-26 | 2016-09-01 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
JP2020143883A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | ローラ搬送式焼成炉のシャッター装置 |
JP7180020B1 (ja) * | 2022-03-08 | 2022-11-29 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040120 |