JP7180019B1 - 連続加熱炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性の向上。【解決手段】連続加熱炉10は、被処理物が搬送方向に沿って搬送される搬送空間12aを内部に形成するトンネル状の炉体12を備えている。炉体12は、搬送空間の上方に設けられた天井30と、炉体12の幅方向の両側に設けられ、天井30の下面を支持する一対の側壁40とを有している。天井30の下面30aは、幅方向の両側に設けられた側部30a1と、側部30a1から下方に向かって突出した中央部30a2と、中央部30a2と側部30a1との境界に設けられた一対の壁部30a3とを有している。一対の側壁40のうち少なくとも搬送空間12aに面した部位は、搬送方向に沿って重ねられた複数の板状の第1断熱材41を有している。複数の第1断熱材41は、天井30の下面30aを支持している。【選択図】図2

Description

本開示は、連続加熱炉に関する。
特開2008-45816号公報には、フラット天井式の焼成炉の炉体構造が開示されている。同公報に開示されている焼成炉では、天井壁は、側壁間に横架された剛性部材で保持されている。剛性部材は、SiC製またはSi製である。剛性部材は、天井壁の厚みの中間に位置している。剛性部材の下方には、剛性部材に取り付けられたセラミックピンを介して断熱材が保持されている。かかる炉体構造では、剛性部材は、焼成する製品より発生するアルカリ金属を含む腐食ガスに直接曝されることがないため、溶融腐食を防止できるとされている。また、かかる炉体構造の焼成炉は、施工が容易で省エネルギー効果に優れるとされている。
実開平5-54993号公報には、多数の吊り棒によって天井壁(同公報では、天井部材と称されている。)が吊り下げられた構造の高温炉用平天井が開示されている。同公報に開示されている高温炉用平天井では、天井の断面積に対する吊り棒の断面積の割合が20%以上に設定されている。吊り棒としては、縦横両方向に突起を持つ耐火レンガが使用されている。天井壁としては、比重が1.8以下の高温用軽量断熱レンガが使用されている。2本の吊り棒に囲まれた部分の天井壁の横寸法Bと縦寸法Cとの比B/Cは、30~40%に設定されている。同公報に開示されている高温炉用平天井は、蓄熱量が小さいため燃費が向上するとされている。また、十分な耐熱強度と、使用寿命とを備えるとされている。
特開2008-45816号公報 実開平5-54993号公報
ところで、連続加熱炉を長期的に運用することによって、連続加熱炉の劣化が進行しうる。本発明者の知見によると、連続加熱炉の炉体のうち、搬送空間に面する部位は、加熱が繰り返されることによって損傷しやすい。本発明者は、炉体の耐久性を向上させたいと考えている。
ここで開示される連続加熱炉は、被処理物が搬送方向に沿って搬送される搬送空間を内部に形成するトンネル状の炉体を備えている。炉体は、搬送空間の上方に設けられた天井と、炉体の幅方向の両側に設けられ、天井の下面を支持する一対の側壁とを有している。天井の下面は、幅方向の両側に設けられた側部と、側部から下方に向かって突出した中央部と、中央部と側部との境界に設けられた一対の壁部とを有している。一対の側壁のうち少なくとも搬送空間に面した部位は、搬送方向に沿って重ねられた複数の板状の第1断熱材を有している。複数の第1断熱材は、天井の下面を支持している。
かかる連続加熱炉は、炉体の耐久性が良好である。
壁部は、幅方向において側壁の一部と接していてもよい。
第1断熱材は、上部に天井の下面を支持する段差を有していてもよい。
段差は、下面のうち側部を支持していてもよい。
段差は、下面のうち中央部の両端部を支持していてもよい。
側壁は、板状の第2断熱材をさらに有していてもよい。第2断熱材は、第1断熱材の外側に設けられており、かつ、幅方向の外側から第1断熱材が重ねられた部位を覆っていてもよい。
天井は、搬送方向において少なくとも3枚の第1断熱材に支持されていてもよい。
搬送空間には、被処理物が搬送される搬送路が設けられていてもよい。第1断熱材は、搬送路よりも上方に配置されていてもよい。
図1は、連続加熱炉10の断面図である。 図2は、連続加熱炉10の模式図である。 図3は、天井30および側壁40の断面を示す模式図である。 図4は、仕切り20,28の模式図である。 図5は、仕切り20の正面図である。 図6は、他の実施形態にかかる連続加熱炉10の模式図である。
以下、本開示における実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上、下、左、右、前、後の向きは、説明の便宜上、定められているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。図中の矢印は、加熱容器Aが搬送される搬送方向を示している。
〈連続加熱炉10〉
連続加熱炉10は、加熱容器Aに収容された被処理物を搬送方向に沿って搬送しつつ、連続的に加熱処理する加熱炉である。この実施形態では、連続加熱炉10は、搬送ローラの回転に被処理物を搬送しつつ加熱する、いわゆるローラハースキルンである。図1は、連続加熱炉10の断面図である。図1では、搬送方向に沿った、連続加熱炉10の縦断面が示されている。図2は、連続加熱炉10の模式図である。図2では、搬送方向を横切る、連続加熱炉10の横断面が模式的に示されている。図2では、連続加熱炉10のうち、加熱室10eの内部の構造が模式的に示されている。なお、図2では、炉体12を構成する天井30、側壁40、炉床50等のハッチングは、省略されている。図2では、仕切り20,28の図示は省略されている。
連続加熱炉10は、図1に示されているように、加熱容器Aに収容された状態で被処理物が搬送方向に沿って搬送される搬送空間12aを内部に形成するトンネル状の炉体12を備えている。炉体12は、基台10aに載せられている。連続加熱炉10は、内部に被処理物が搬送される搬送路14を備えている。搬送路14は、搬送空間12aに設けられている。
〈搬送路14〉
搬送路14は、搬送方向に沿って直線状に延びている。搬送路14は、この実施形態では、搬送方向に沿って並べられた搬送ローラ14である。搬送ローラ14は、円筒形状のローラである。搬送ローラ14は、加熱容器Aを支持できるように高さを揃えられ、予め定められたピッチで搬送空間12aに並べられている。特に限定されないが、搬送ローラ14としては、例えば、セラミックローラや金属ローラ等が用いられる。図2に示されているように、搬送ローラ14は、搬送方向と直交する方向に沿って炉体12の両側の側壁40に設けられた挿通孔12bに挿通されている。搬送ローラ14は、図示しない軸受を介して、支持板14a,14bに回転可能に支持されている。支持板14a,14bは、炉体12の外部に設けられている。支持板14a,14bは、基台10aの上面から延びる支柱14cに支持されている。
この実施形態では、搬送ローラ14の支持板14a側の端部にはスプロケット14dが取り付けられている。詳細な図示は省略するが、スプロケット14dは、隣り合うスプロケット14dと、ローラチェーンを介して接続されている。ローラチェーンは、搬送ローラ14を回転させるモータ等の駆動装置と連結されている。なお、搬送ローラ14の支持板14b側の端部には、スプロケットは取り付けられていない。このため、搬送ローラ14の支持板14b側の端部は、支持板14a側の回転に合わせて回転する。このように、ローラチェーンによって連結された搬送ローラ14は、同じタイミングで同じ速度で回転する。なお、搬送路14は、上述した搬送ローラ14に限られない。搬送路14は、例えば、いわゆるメッシュベルトキルン(MBK)に使用されるような、金属製のベルトコンベヤであってもよい。搬送路14は、例えば、いわゆるプッシャ式の連続加熱炉に使用されるような、搬送方向に沿って延びるレールであってもよい。
図1に示されているように、被処理物は、搬送路14上を搬入口10bから搬出口10cに向かって搬送され、加熱処理される。連続加熱炉10は、搬入口10bおよび搬出口10cが開放されている、いわゆる大気炉であってもよい。連続加熱炉10は、搬入口10bおよび搬出口10cに炉体12内の雰囲気を制御するため開閉可能な蓋やシャッタ等が設けられた、いわゆる雰囲気炉であってもよい。搬入口10bおよび搬出口10cには、例えば、加熱容器Aを搬入するための入口コンベアや、加熱容器Aを搬出するための出口コンベアが接続されていてもよい。
この実施形態では、連続加熱炉10には、搬入口10bから搬出口10cに向かって、予熱室10dと、加熱室10eと、冷却室10fとが設けられている。また、連続加熱炉10は、搬送空間12aを搬送方向に沿って領域を仕切る仕切り20,28を備えている。予熱室10dは、被処理物を加熱室10eで加熱処理する前に予備的に被処理物を加熱するための領域である。加熱室10eは、予熱室10dで予備的に加熱された被処理物を、予め定められた加熱処理条件に従って加熱処理するための領域である。加熱室10eは、予熱室10dや冷却室10fよりも高い雰囲気温度に設定されている。加熱室10eでは、例えば、被処理物が本焼成される。冷却室10fは、加熱室10eで加熱処理された被処理物を、搬出する前に所要の温度まで冷却させるための領域である。予熱室10d、加熱室10e、冷却室10fとして設定された領域は、適宜仕切り10g,20,28によって仕切られていてもよい。
予熱室10dには、被処理物を予備的に加熱するヒータ10d1が設けられている。ヒータ10d1は、搬送路14の上方および下方に、搬送方向に沿って所定の間隔を空けて並べられている。この実施形態では、ヒータ10d1として、円筒形状のセラミック製のヒータが用いられている。ヒータ10d1は、側壁40を貫通している。予熱室10dは、加熱室10eよりも雰囲気温度が低くなるようにヒータ10d1の出力が設定されている。
この実施形態では、予熱室10dには、ガス供給管16が設けられている。ガス供給管16は、炉床50に設けられている。ガス供給管には、例えば、雰囲気ガスを給気できるよう、図示しないガスボンベが接続されうる。雰囲気ガスとしては、例えば、窒素やアルゴン等が用いられうる。ガス供給管16の噴き出し口には、噴き出すガスが当たり勢いが抑えられるように適宜に遮蔽棒16aが設けられていてもよい。また、予熱室10dには、ガス排気管18が設けられている。ガス排気管18は、雰囲気圧力の調整や排ガスをできるよう、図示しない排気ポンプ等が接続されうる。なお、ガス供給管16およびガス排気管18は、冷却室10fにも設けられている。
図1に示されている実施形態では、予熱室10dと冷却室10fには、それぞれ2つの領域が設定されている。予熱室10dと冷却室10fには、当該領域ごとに雰囲気を切り替えるための仕切り10gが設けられていてもよい。なお、予熱室10dと冷却室10fには、2つの領域が設定されているが、かかる形態に限定されない。予熱室10dと冷却室10fにはそれぞれ、仕切り10gによって区切られた3つ以上の領域が設定されていてもよい。予熱室10dと冷却室10fはそれぞれ、仕切り10gによって区切られない1つの領域であってもよい。連続加熱炉10には、必ずしも予熱室10dや冷却室10fが設定されていなくてもよい。
加熱室10eには、被処理物を加熱するヒータ10e1,10e2が設けられている。ヒータ10e1は、搬送路14の下方に設けられている。ヒータ10e2は、搬送路14の上方に設けられている。加熱室10eには、予熱室10dと冷却室10f同様、ガス供給管16およびガス排気管18が設けられ、雰囲気が制御されていてもよい。
加熱室10eは、予熱室10dおよび冷却室10fよりも高い雰囲気温度に設定されている。加熱室10eの雰囲気温度が予熱室10dや冷却室10fよりも高くなるように、ヒータ10e1,10e2の出力が設定されている。そのため、炉体12のうち、加熱室10eを囲う部位は、予熱室10dや冷却室10fを囲う部位と比較して厚く形成されている。以下、連続加熱炉10の炉体12の構成について、加熱室10eを構成する炉体12を例に挙げて説明する。
〈炉体12〉
炉体12は、図2に示されているように、天井30と、側壁40と、炉床50とを有している。天井30、側壁40および炉床50は、搬送空間12aに面している。天井30、側壁40および炉床50は、搬送路14の周囲を囲っている。天井30は、搬送空間12aの上方に設けられている。側壁40は、炉体12の幅方向(左右方向)の両側に設けられている。炉床50は、搬送空間12aの下方に設けられている。天井30、側壁40および炉床50の外周面は、外壁12cに覆われている。外壁12cは、剛性および耐熱性に優れる金属製の材料によって構成される。外壁12cには、例えば、ステンレス等が用いられうる。
〈炉床50〉
炉床50は、炉体12の下部を構成する部位である。なお、本明細書では、炉体12のうち、搬送空間12aの下端から下方を構成する部位を炉床50と称する。炉床50は、断熱材を含んでいる。この実施形態では、炉床50には、断熱材としての耐熱レンガ52が用いられている。耐熱レンガ52は、セラミックレンガであり、例えば、アルミナ質、ムライト質、コーディライト質のものが用いられうる。耐熱レンガ52としては、アルミナの含有量が高く(例えば、含有率が95%以上、好ましくは、99%以上)、断熱性および耐火性に優れるハイアルミナレンガが好ましく用いられうる。炉床50が耐熱レンガ52から構成されていることによって、搬送空間12aに面する炉床50の表面がヒータ10e1により損傷されにくくなっている。なお、炉床50の構成は、上述した耐火レンガ52に限定されない。炉床50は、例えば、板状の耐熱ボードにより構成されていてもよい。また、炉床50の間には、断熱材56が配置されていてもよい。断熱材56は、安全性向上の観点から、ヒータ10e1が炉床50に接触することを防止するために設けられうる。断熱材56としては、例えば、粒状のアルミナを含んだ断熱材が用いられうる。
炉床50のうち搬送空間12aの下方および側壁40を支持する位置は、耐熱レンガ52が複数段(特に限定されないが、図2に示された実施形態では6段)に積み重ねられて形成されている。耐熱レンガ52は、例えば、上下で耐熱レンガ52の長さの半分ずらされて積み重ねられている。これによって、隣り合う耐熱レンガ52の境目が上下で連続しておらず、断熱性が良好である。また、炉床50の安定した積層構造が実現されている。
炉体12の幅方向において、積み重ねられた耐熱レンガ52の外側には、2枚の板状の断熱材54が配置されている。断熱材54は、アルミナファイバー等のいわゆるバルクファイバーに無機フィラーと無機・有機結合材とが添加されて板状に成形されたセラミックボードである。板状の断熱材54は、面積の広い面が、耐熱レンガ52が積層された面に接するように配置されている。このため、耐熱レンガ52は、幅方向の外側から板状の断熱材54に外側から支持されており、安定した積層構造が実現されている。また、耐熱レンガ52間の境界に、断熱材54の面積の広い面が面していることによって、炉体12の断熱効果が向上されうる。なお、隣り合う耐熱レンガ52の間には、炉床50への熱衝撃を緩和するために、間欠的に隙間が形成されていてもよい。
〈側壁40〉
側壁40は、炉体12の幅方向の両側に形成されている。図2に示されているように、炉床50の上面からは、一対の側壁40が立ち上がっている。側壁40には、搬送ローラ14が挿通されている。この実施形態では、搬送ローラ14が挿通される部位には、挿通孔12bが形成された耐熱ボード48が設けられている。特に限定されないが、この実施形態では、側壁40の、搬送ローラ14が挿通された部位よりも下方の部位は、耐熱レンガ52を含んでいる。側壁40の当該部位は、炉床50と同様、隣り合う耐熱レンガ52の境目が上下で連続しないように積み重ねられている。
側壁40の当該部位には、ヒータ10e1が挿通されている。ヒータ10e1は、一対の側壁40のうち、一方の側壁40(この実施形態では、左側の側壁)から挿通されている。ヒータ10e1としては、搬送空間12a内で複数回折り返されたセラミック製のヒータが用いられている。ヒータ10e1としては、搬送空間12a内で1回折り返された、いわゆるU字型のセラミック製のヒータが用いられていてもよい。セラミック製のヒータ10e1としては、例えば、二珪化モリブデンヒータ、炭化珪素ヒータ等が用いられうる。なお、ヒータ10e1の種類は特に限定されず、加熱条件等に応じて種々のヒータが用いられうる。例えば、ヒータ10e1としては、セラミック製のヒータの他に、金属シースヒータ等が用いられうる。また、ヒータ10e1の形状は特に限定されず、例えば、一対の側壁40を貫通する円筒形状のヒータが用いられてもよく、板状のパネルヒータ等が用いられてもよい。
この実施形態では、側壁40の、挿通孔12bが形成された部位よりも上方の部位において、側壁40は、第1断熱材41と、第2断熱材42とを有している。換言すると、第1断熱材41および第2断熱材は、搬送路14よりも上方に配置されている。第1断熱材41および第2断熱材42は、断熱材54と同様、アルミナファイバー等のいわゆるバルクファイバーに無機フィラーと無機・有機結合材とが添加されて板状に成形されたセラミックボードである。第1断熱材41は、一対の側壁40のうち、搬送空間12aに面した部位に複数設けられている。第1断熱材41は、一対の幅広面41aを有している。なお、本明細書では、板状の部材のうち、最も面積の広い面のことを「幅広面」と称する。
図3は、天井30および側壁40の断面を示す模式図である。図3では、炉体12のうち、天井30と側壁40を横切る断面が模式的に示されている。図3では、搬送方向において隣り合う天井30の境界は、二点鎖線で示されている。図3では、側壁40のうち、炉体12の幅方向において天井30の側面30bよりも内側に出ている部位は、破線で示されている。なお、図3では、天井30や側壁40の断面のハッチングは省略されている。
図3に示されているように、第1断熱材41は、搬送方向に沿って重ねられており、第1断熱部材41は、後述する天井30の下面30aを支持している。第1断熱部材41は、幅広面41aが搬送方向に沿って重ねられている。第1断熱部材41は、側面が揃えられた状態で重ねられている。第1断熱材41の側面のうち、炉体12の幅方向内側を構成する内側側面41bの一部は、搬送空間12aに面している。
この実施形態では、第1断熱材41は、段差41cを有している。段差41cは、図2に示されているように、炉体12の幅方向内側の上部に形成されている。換言すると、第1断熱材41は、炉体12の幅方向内側の上部が一段低くなった略L字形状に形成されている。この実施形態では、段差41cは、天井30の下面30aを支持する部位である。
第2断熱材42は、炉体12の幅方向において、第1断熱材41の外側に設けられている。第2断熱材42は、一対の幅広面42aを有している。ここでは、幅広面42aは、板状の第2断熱材42のうち、最も面積の広い面である。第2断熱材42は、炉体12の幅方向の外側から第1断熱材41が重ねられた部位を覆っている。第1断熱材41が重ねられた部位が、第2断熱材42の面積の広い面で覆われていることによって、第1断熱材41の境界から熱が逃げにくくなる。その結果、炉体12内部の温度が保持されやすくなる。
炉体12の幅方向において、第2断熱材42の外側には、セラミックボードからなる複数の断熱材43が重ねられている(図2および図3参照)。第1断熱材41と第2断熱材42の上端には、炉体12の幅方向において、端部が段差41cの側面41c1に揃えられた、板状の断熱材44が重ねられている。第1断熱材41と第2断熱材42の上端に重ねられた断熱材44にはさらに、ブランケット状の断熱材45が重ねられている。
〈天井30〉
天井30は、炉体12の上部を構成している。天井30には、上下方向にヒータ10e2が挿通されている。図2に示されているように、この実施形態では、ヒータ10e2は、幅方向に4つ並べられて当該挿通孔に挿通されている。ヒータ10e2としては、搬送空間12a内で折り返されたセラミック製のヒータが用いられている。なお、ヒータ10e2の種類や形状は、かかる形態に限定されず、加熱条件等に応じて適宜選択される。外側の2つのヒータ10e2は、内側の2つのヒータよりも下端が低い位置に達している。ヒータ10e2が挿通される高さは、搬送される加熱容器Aに干渉しない高さに設定されている。
天井30は、図2に示されているように、下面30aと、側面30bとを有している。天井30は、下面30aが一対の側壁40に支持されている。天井30の幅は、一対の側壁40のうち、段差41cの側面41c1の間隔と略同一に設定されている。そのため、天井30の側面30bと、40の段差41cの側面41c1とは互いに接している。天井30は、炉体12の幅方向の中央部から下方に向かって突出した凸部31を有している。凸部31の幅は、一対の側壁40の間隔と略同一に設定されている。このため、側壁40と天井30の境界では、凸部31の側面(後述する壁部30a3)が、第1断熱部材41の内側側面41bに対して搬送方向に沿って接している。凸部31は、搬送方向に沿って形成されている。
天井30の下面30aは、一対の側部30a1と、中央部30a2と、一対の壁部30a3とを有している。側部30a1は、炉体12の幅方向の両側に設けられている。この実施形態では、段差41cは、下面30aのうち、側部30a1を下方から支持している。中央部30a2は、側部30a1から下方に向かって突出している。中央部30a2は、搬送空間12aに面している。中央部30a2は、搬送空間12aを挟んで炉床50と対向している。壁部30a3は、中央部30a2と側部30a1との境界に設けられている。中央部30a2と壁部30a3は、凸部31に形成されている。
側部30a1は、凸部31が形成される基端となる部位である。この実施形態では、側部30a1は、一対の側壁40のうち、第1断熱材41の段差41cに支持されている。この実施形態では、炉体12の幅方向において、側部30a1の幅と、段差41cの幅は、略一致している。壁部30a3は、第1断熱材41の内側側面41bに沿って形成されている。これによって、側壁40の段差41cと凸部31が噛み合う、いわゆるインロー構造が形成されている。
この実施形態では、天井30は、側壁40の形状に対応した複数のブロック状の断熱材32を有している。天井30を構成する断熱材32は、搬送方向に沿って並べられている(図3参照)。この実施形態では、断熱材32は、仕切り20,28によって区切られたそれぞれの領域に4つずつ並べられている。この実施形態では、図3に示されているように、搬送方向に沿った断熱材32の長さは、側壁40のうち天井30を支持する第1断熱材41の厚みよりも長くなるように設定されている。このため、断熱材32は、複数枚(図3に示されている形態では、4または5枚)の第1断熱材41によって支持されている。また、断熱材32の上面には、ブランケット状の断熱材34が重ねられている(図2参照)。
なお、特に限定されないが、天井30(ここでは、断熱材32)は、搬送方向において少なくとも3枚の第1断熱材41に支持されていることが好ましい。断熱材32の搬送方向に沿った長さがこのように設定されていることによって、断熱材32が安定して支持されやすくなる。
図2に示されているように、断熱材32は、側壁40によって下方から支持されるだけではなく、上方からも支持されている。断熱材32は、支持部材によって炉体12の上面に支持されている。断熱材32は、ブランケット状の断熱材34を介在させた状態で外壁12cに接続されている。この実施形態では、支持部材は、ボルト36とナット38を含んでいる。断熱材32は、上面から金属製のボルト36が突出するように構成されている。ボルト36は、ブランケット状の断熱材34と、外壁12cの上面とに設けられた挿通孔に挿通され、ナット38が締められることによって外壁12cに固定されている。かかる支持部材は、断熱材32の上部に設けられている。このため、支持部材には、炉体12内の熱が伝わりにくい。その結果、支持部材の劣化が抑制されうる。
上述した構成の炉体12を有する加熱室10eには、仕切り20,28によって区切られた複数の領域が設定されている。領域は、それぞれ異なる雰囲気温度に設定されうる。それぞれの領域は、仕切り20,28によって空間ごとに雰囲気を切り替えられるように、ヒータ10e1,10e2の出力が設定可能に構成されている。
〈仕切り20,28〉
仕切り20,28は、加熱室10eの空間を区切っている。仕切り20,28は、炉体12の幅方向に沿って、一方の側壁40から他方の側壁40に亘って形成されている。図4は、仕切り20,28の模式図である。図4では、加熱室10eに設けられた仕切り20,28の、搬送方向に沿った縦断面が模式的に示されている。図4では、仕切り20等のハッチングは省略されている。図4では、ヒータ10e1,10e2の図示は省略されている。図5は、仕切り20の正面図である。
図4に示されているように、仕切り28は、搬送路14よりも下方に設けられている。仕切り28は、炉床50から上方に向かって延びている。この実施形態では、仕切り28は、耐熱レンガ28aが炉体12の幅方向に並べられて、積み重ねられて形成されている。仕切り28の構成は、耐熱レンガ28aに限定されない。仕切り28は、例えば、耐熱ボードによって構成されていてもよい。仕切り20は、搬送路14よりも上方に設けられている。仕切り20は、上下方向において仕切り28と対向する位置に設けられている。仕切り20は、天井30から下方に向かって延びている。仕切り20の下面20aは、加熱容器Aが通過する際に干渉しない高さに設定されている。
図5に示されているように、仕切り20は、複数の仕切断熱材21を有している。複数の仕切断熱材21は、炉体12の幅方向に沿って重ねられている。仕切断熱材21が重ねられる枚数は特に限定されないが、この実施形態では、仕切り20は、15枚の仕切断熱材21が重ねられて形成されている。仕切り20は、接着剤によって複数の仕切断熱材21が一体に形成されている。複数の仕切断熱材21を接着する接着剤としては、例えば、アルミナ、マグネシア、ジルコニア等を含んだ耐熱性の高いセラミックを含んだ接着剤が用いられうる。
この実施形態では、仕切断熱材21は、一対の幅広面21aを有する板状の断熱材である。仕切断熱材21は、例えば、上述した断熱材54と同様の材質でありうる。仕切断熱材21は、略矩形の板状に形成されている。仕切断熱材21は、炉体12の幅方向に沿って幅広面21aが重ねられて仕切り20を構成している。そのため、仕切断熱材21の幅広面21aは搬送空間12aに面しておらず、仕切断熱材21の側面21bが搬送空間12aに面している。また、幅広面21aの搬送方向に沿った長さは、側面21bの長さよりも長く形成されている。このため、搬送方向に沿った仕切り20の厚みは、仕切断熱材21の厚みよりも大きい。
仕切断熱材21には、予め定められた位置に貫通孔22,23が形成されている。貫通孔22,23は、仕切り20の厚み方向の略中央に形成されている。貫通孔22は、仕切断熱材21の下部に形成されている。貫通孔23は、仕切断熱材21の上部に形成されている。貫通孔22,23には、軸部材24,25が挿通され、複数の仕切断熱材21がまとめられている。かかる仕切断熱材21をまとめる軸部材24,25は、炉体12内に露出していない。このため、軸部材24,25は、炉体12内に露出しておらず劣化しにくい。また、仕切り20を構成する仕切断熱材21に軸部材24,25が挿通されていることによって、仕切り20の耐久性が向上しうる。例えば、連続加熱炉10が長期的に使用されると、隣り合う仕切断熱材21を接着する接着剤の接着力が低くなりうる。このような場合にも、仕切断熱材21が脱落することが防止されうる。
軸部材24,25としては、金属と比較して耐熱性が高く熱膨張率が低い、セラミック製のものが好ましく用いられる。この実施形態では、軸部材24,25は、円筒状のSiC系材料から構成されている。SiC系材料は、耐久性および耐熱性に優れ、軸部材24,25として好ましく採用されうる。
下部の貫通孔22には、仕切り20の幅(左右方向の長さ)と略同一の長さの軸部材24が挿通されている。このため、仕切り20の側端部20bからは軸部材24が突出していない。上部の貫通孔23には、仕切り20の幅よりも長い軸部材25が挿通されている。このため、軸部材25の端部は、幅方向において仕切り20の側端部20bから外側に突出している。
この実施形態では、外壁12cの上面には、仕切り20を支持する支持部材26が設けられている。支持部材26は、仕切り20の上部の貫通孔23に挿通された軸部材25を支持している。換言すると、軸部材25の端部は、支持部材26によって炉体12に支持されている。支持部材26は、軸部材25を下端から支持する金属製の部材である。支持部材26の構成は特に限定されないが、この実施形態では、支持部材26は、搬送方向に沿った断面がL字状の鋼材である。支持部材26は、例えば、軸部材25の端部が収まる溝を備えた金属製の部材であってもよい。仕切り20の、軸部材25によって支持されている部位の上部は、炉体12の外壁12cから突出している。かかる構成によって、例えば、連続加熱炉10のメンテナンス時には、軸部材26の端部を持ち上げて仕切り20を交換することができる等、メンテナンス性が良好である。
仕切り20は、上部が軸部材25を介して炉体12に支持されるだけではなく、下部が一対の側壁40に支持されている。一対の側壁40には、仕切り20の形状に合わせた窪み46が形成されている。仕切り20を支持する窪み46は、側壁40のうち、第1断熱材41によって形成されている部位の一部に設けられている。仕切り20は、天井30よりも低い位置で側壁40に支持されるため、窪み46は、段差41c(図2参照)よりも下方に形成されている。窪み46には、仕切り20の幅方向の端部が収められている。搬送空間12aの幅よりも広く形成された仕切り20が側壁40に収められていることによって、仕切り20が安定的に炉体12内に支持されている。
なお、窪み46の寸法は、仕切り20の寸法に応じて設定されている。この実施形態では、炉体12の幅方向において、仕切り20は、搬送空間12aよりも幅が大きく形成されている。仕切り20の幅は、天井30の幅と同じに設定されている。図3に示されているように、窪み46の側面46aと、第1断熱材41の、炉体12の幅方向外側の側面とが炉体12の幅方向において重なるように、窪み46が形成されている。仕切り20の厚みは、加熱条件等によって適宜設定されるため特に限定されないが、この実施形態では、仕切り20の厚みは、第1断熱材41の厚み以上に設定されている。仕切り20の厚みは、第1断熱材41の厚みの2倍に設定されている。そのため、仕切り20が設けられる位置において、隣り合う2枚の第1断熱材41に窪み46が形成されている。
ところで、連続加熱炉10を長期的に使用した場合、ヒータ10e1,10e2の熱や、被処理物から発生するガス等によって経年劣化が進行しうる。本発明者の知見によると、炉体12のうち、ヒータ10e1,10e2の熱が当たりやすい搬送空間12aに面した部位が劣化しやすい。劣化が進行すると、例えば、当該搬送空間12aに面した部位の壁面が損傷する懸念がある。
例えば、側壁のうち搬送空間に面した部位が搬送方向に沿って幅の広い断熱材で覆われている場合には、損傷が当該断熱材中を伝わるおそれがある。そのため、損傷が広い範囲に伝わりうる。上述した実施形態では、天井30の下面30aは、幅方向の両側に設けられた側部30a1と、側部30a1から下方に向かって突出した中央部30a2と、中央部30a2と側部30a1との境界に設けられた一対の壁部30a3とを有している。一対の側壁40のうち少なくとも搬送空間12aに面した部位は、搬送方向に沿って重ねられた複数の板状の第1断熱材41を有しており、複数の第1断熱材41は、天井30の下面30aを支持している。かかる連続加熱炉10では、炉体12の側壁40のうち、搬送空間12aに面した部位には、第1断熱材41の厚みの間隔で、異なる第1断熱材41の内側側面41bが露出している。このため、側壁40のうち搬送空間12aに面した部位の一部が損傷した場合、損傷する部位は、搬送方向において第1断熱材41の厚みの範囲に収められうる。換言すると、損傷の範囲は、複数の第1断熱材41のうち、一部の第1断熱材41に収められうる。損傷の範囲が狭いことによって、炉体12の耐久性が良好である。また、複数の第1断熱材41が重ねられた部位が天井30の下面30aを支持することによって、一部の第1断熱材41が損傷した場合にも、天井30は、他の第1断熱材41支持されやすい。このため、炉体12の耐久性が良好である。さらに、側壁40のメンテナンスによって交換される第1断熱材41も最小限に抑えられ、メンテナンス性も良好でありうる。
また、例えば、断熱材の面積の広い面が搬送空間12aに面している場合には、断熱材が内側に倒れ込まないようにセラミック製のボルト等の固定治具で固定されうる。しかしながら、上述した実施形態では、面積の広い幅広面41aが搬送方向に沿って重ねられている。このため、側壁40が内側に倒れ込みにくくなっており、側壁40の内側の面を固定治具で固定しない構造とすることができる。これによって、固定治具の劣化による炉体12内の損傷が起こらない。また、簡易な構成で天井30を炉体12内に支持することができる。
上述した実施形態では、壁部30a3は、幅方向において側壁40の一部と接している。換言すると、側壁40のうち、炉体12の幅方向の内側に向いている面の一部は、天井30の凸部31の壁部30a3と接している。かかる構成によって、側壁40を構成する第1断熱材41は、内側から天井30によって支持されうる。これによって、経年劣化によって側壁40が損傷した場合にも、第1断熱材41は、天井30の凸部31に内側から支えられうる。その結果、炉体12の内部の損傷が抑えられうる。
上述した実施形態では、第1断熱材41は、上部に天井30の下面30aを支持する段差41cを有している。段差41cによって、天井30と側壁40が噛み合い、相互に支持される構造が形成されやすい。その結果、炉体12の耐久性が向上されやすくなる。
また、上述した実施形態では、段差41cは、下面30aのうち側部30a1を支持している。これによって、第1断熱材41の内側側面41bの一部が炉体12の幅方向の内側から支持され、上記の炉体12内部の損傷が抑えられる効果が発揮されやすくなる。
上述した実施形態では、搬送空間12aには、被処理物が搬送される搬送路14が設けられている。第1断熱材41は、搬送路14よりも上方に配置されている。このように、搬送路14よりも上方に、上述した側壁40の構造を設けることによって、損傷した第1断熱材41が搬送路14に落ちる等、干渉することを抑えられやすくなる。
上述した実施形態では、天井30は、炉体12内から天井30を支持する支持部材(例えば、セラミック製のボルト)が用いられずに、側壁40に下部から支持されている。しかしながら、天井30の構成は、かかる構成に限定されない。天井30は、例えば、下面が支持部材によって炉体12の内側から支持される構造であってもよい。天井30は、複数の断熱材が支持部材によってまとめられた状態で、上述したインロー構造を形成していてもよい。ただし、支持部材の劣化による炉体12の損傷を抑える観点から、炉体12の内部に露出する支持部材を有していないことが好ましい。
上述した実施形態では、天井30と側壁40の構成は、加熱室10eに設けられているが、かかる形態に限定されない。上記構成は、例えば、予熱室10dや冷却室10eに設けられていてもよい。上記構成は、炉体12内の温度が高くなりやすい部位に設けることが好ましい。そのため、上記構成は、加熱室10eや、に設けられることが好ましい。また、上記構成は、予熱室10dや冷却室10eのうち、加熱室10eの近傍の領域に設けられることが好ましい。
以上、具体的な実施形態を挙げて詳細な説明を行ったが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。このように、請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、図6は、他の実施形態にかかる連続加熱炉10の模式図である。図6では、搬送方向を横切る、連続加熱炉10の横断面が模式的に示されている。図6では、搬送路14よりも上方の炉体12の構成が示されており、ヒータ10e2や仕切り20等の図示は省略されている。
図6に示されているように、天井130は、下面130aと、側面130bとを有している。天井130は、下面130aが一対の側壁140に支持されている。天井130は、側壁140の形状に対応した断熱材132を有している。断熱材132は、炉体12の幅方向の中央部から下方に向かって突出した凸部131を有している。下面130aは、凸部131に形成されている。凸部131の幅は、一対の側壁140の間隔よりも大きく形成されている。凸部131の幅は、側壁140に形成された段差141cの側面141c1の間隔と略同一に設定されている。そのため、凸部131の側面(壁部130a3)は、段差141cの側面141c1に対して搬送方向に沿って接している。
天井130は、一対の側部130a1と、中央部130a2と、一対の壁部130a3とを有している。炉体12の幅方向における側部130a1の幅は、第1断熱材141の上端の幅と略同一に設定されている。壁部130a3の高さは、段差141cの側面141c1の高さと略同一に設定されている。このため、天井130の側部130a1と中央部130a2の幅方向の端部が側壁140に支持されている。換言すると、段差141cは、下面130aのうち側部130a1を支持している。また、段差141cは、下面130aのうち中央部130a2の両端部を支持している。その結果、天井130と側壁140の境界には、凸部131と段差141cが噛み合う、いわゆるインロー構造が形成されている。このような支持構造によって、天井130は、より安定して側壁140に支持されうる。
10 連続加熱炉
12 炉体
12a 搬送空間
14 搬送路(搬送ローラ)
20,28 仕切り
20a 下面
20b 側端部
21 仕切断熱材
21a 幅広面
21b 側面
22,23 貫通孔
24,25 軸部材
26 支持部材
30 天井
30a 下面
30a1 側部
30a2 中央部
30a3 壁部
30b 側面
31 凸部
32,34 断熱材
40 側壁
41 第1断熱材
41a 幅広面
41b 内側側面
41c 段差
42 第2断熱材
42a 幅広面
43,44,45 断熱材
46 窪み
50 炉床
52 耐熱レンガ
A 加熱容器

Claims (8)

  1. 被処理物が搬送方向に沿って搬送される搬送空間を内部に形成するトンネル状の炉体を備え、
    前記炉体は、
    前記搬送空間の上方に設けられた天井と、
    前記炉体の幅方向の両側に設けられ、前記天井の下面を支持する一対の側壁と
    を有し、
    前記天井の前記下面は、
    記天井から下方に向かって突出した、前記幅方向の中央部と、
    前記幅方向において前記中央部の両端から上方に延びた一対の壁部と、
    前記壁部の上端から前記幅方向外側に向かって延びた一対の側部と
    を有し、
    前記天井は、前記側部から上方に延びた側面を有し、
    前記一対の側壁は、少なくとも前記搬送空間に面した部位に、前記搬送方向に沿って幅広面が合わせられた状態で重ねられた複数の板状の第1断熱材をそれぞれ有しており、
    前記一対の側壁の、前記複数の板状の第1断熱材は、前記天井の前記壁部と、前記天井の前記側部と、前記天井の前記側面とに沿った面をそれぞれ有し、前記天井の下面を支持している、連続加熱炉。
  2. 前記壁部は、前記幅方向において前記側壁の一部と接している、請求項1に記載された連続加熱炉。
  3. 被処理物が搬送方向に沿って搬送される搬送空間を内部に形成するトンネル状の炉体を備え、
    前記炉体は、
    前記搬送空間の上方に設けられた天井と、
    前記炉体の幅方向の両側に設けられ、前記天井の下面を支持する一対の側壁と
    を有し、
    前記天井の前記下面は、
    記天井から下方に向かって突出した、前記幅方向の中央部と、
    前記幅方向において前記中央部の両端から上方に延びた一対の壁部と、
    前記壁部の上端から前記幅方向外側に向かって延びた一対の側部と
    を有し、
    前記一対の側壁は、少なくとも前記搬送空間に面した部位に、前記搬送方向に沿って幅広面が合わせられた状態で重ねられた複数の板状の第1断熱材をそれぞれ有しており、
    前記一対の側壁の、前記複数の板状の第1断熱材は、前記天井の前記側部と、前記天井の前記壁部と、前記天井の前記中央部の幅方向の端部とに沿った面をそれぞれ有し、前記天井の下面を支持している、連続加熱炉。
  4. 前記第1断熱材は、前記天井の前記側部と、前記天井の前記中央部の幅方向の端部とを支持している、請求項3に記載された連続加熱炉。
  5. 前記第1断熱材は、前記下面のうち前記中央部の両端部を支持する段差を有している、請求項3または4に記載された連続加熱炉。
  6. 前記側壁は、板状の第2断熱材をさらに有し、
    前記第2断熱材は、前記第1断熱材の外側に設けられており、かつ、前記幅方向の外側から前記第1断熱材が重ねられた部位を覆っている、請求項1~5のいずれか一項に記載された連続加熱炉。
  7. 前記天井は、前記搬送方向において少なくとも3枚の前記第1断熱材に支持されている、請求項1~6のいずれか一項に記載された連続加熱炉。
  8. 前記搬送空間には、前記被処理物が搬送される搬送路が設けられており、前記第1断熱材は、前記搬送路よりも上方に配置されている、請求項1~7のいずれか一項に記載された連続加熱炉。
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