JPH085236Y2 - ケラバ材 - Google Patents

ケラバ材

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JPH085236Y2
JPH085236Y2 JP1989090247U JP9024789U JPH085236Y2 JP H085236 Y2 JPH085236 Y2 JP H085236Y2 JP 1989090247 U JP1989090247 U JP 1989090247U JP 9024789 U JP9024789 U JP 9024789U JP H085236 Y2 JPH085236 Y2 JP H085236Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、横葺屋根板のケラバ納めに用いられるケラ
バ材に関するものである。
(ロ)従来技術 まず、第5図により、従来のケラバの施工を説明す
る。この方法は部材を使用せず、屋根板(9)によりケ
ラバを納めるものである。この場合には、屋根板(9)
の上下の馳をカットし、残った屋根面をケラバの線に合
わせて側端を定め刀刃等の工具を裏側に当てて下方へ折
り曲げ、唐草にツカミでつかみ込んでケラバを覆うもの
である。
また、第6図に示すように部材を使用してケラバ施工
する方法もあった。これは鉄骨下地の場合を示してお
り、母屋(15)の上に捨て板(12)を設置し、その上に
金属タルキ(14)を載せ、さらにその頂部に排水溝(1
1)の一辺を当ててそこを止着具で母屋(15)に止めて
これら3つの部材を固定する。さらに、その上に屋根板
(9)を施工し、屋根板(9)の側端をケラバキャップ
(10)で挟み込む。このとき、ケラバキャップ(10)内
に樋機能を果たす空間(10c)を形成するように屋根板
(9)に差し込む。
そのケラバキャップ(10)は、金属板の一辺を内側に
2度折曲した偏平なS字状となっており、下面(10d)
の上に金属板を折り返し、さらにそれを外側に折り返し
て上面(10a)とし、他辺は、上面(10a)を垂下して側
面(10b)を形成したものである。また、ケラバキャッ
プ(10)の棟側は屋根板(9)に係合させるために上面
(10a)全体を切除してある。
(ハ)考案が解決しようとする課題 第5図に示した従来のケラバの施工の場合は、まず、
屋根板を葺く際につかみしろを見込んだ上で、複雑な形
状の上下の馳をカットしなければならなかった。また、
刀刃・ツカミ・板金バサミなどの工具を使用してカット
したり折り曲げたりするため、手間がかかるとともに熟
練を要する作業となっていた。さらに、折り曲げる際に
屋根板に傷をつけやすく、折り曲げがきれいにできずに
美観を損ねる場合が多かった。
第6図に示したものは、前述した問題点を解決するた
めに、屋根板の側端をまっすぐにカットしてケラバキャ
ップを挟み込むだけでケラバを納めることができる。し
かし、屋根板にケラバキャップを挟み込む際に目安とな
るものがなく、樋の機能を果たすための空間を保つに
は、どこまで差し込んだらよいのかわかりにくかった。
また、棟側上面全体を切除したため、横走りした雨が
ここから入ってケラバキャップの下面へ多量に流れ込ん
で溢れたり、下面と側面との切れ目からケラバキャップ
の裏側に漏れて下地にまで浸入してしまうという問題が
あった。
そして、その雨を受け止めるためにケラバキャップの下
側の下地上に排水溝を必要としていた。また、その排水
溝はアルミ押し出し材でできていて重ねて施工せずに突
き付けて止めていくので、継目から雨が漏れる恐れもあ
る。そのため、さらに捨て板を設置して室内への雨漏れ
を食い止めなければならなかった。
このように、ケラバキャップだけではケラバの雨仕舞
をすることができずに、いくつかの部品を必要としてお
り、屋根板側端への係合位置もわかりにくく、単にケラ
バの美観を向上させるための化粧材に過ぎなかった。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案のケラバ材は、上記の問題点を解決するため
に、1枚の金属板を折り曲げて形成されており、次のよ
うな構成になっている。まず、捨て板部の左右の縁の一
方には、捨て板部の上面側に折り返されたむだ折り部が
形成されており、むだ折り部と捨て板部上面との間には
空間が形成されており、捨て板部の左右の縁の他方に
は、おりたたみ部が形成されている。
おりたたみ部は、捨て板部の上面側に折り返される第
1折曲箇所と、第1折曲箇所から内側方向に延出してお
り、捨て板部よりも幅が狭い中段面部分と、さらに外側
方向に折り返される第2折曲箇所と、第2折曲箇所から
外側方向に延出している上段面部分より成っており、お
りたたみ部の棟側の一部には、第2折曲箇所から切り欠
きを入れて、中段面部分、上段面部分のそれぞれの一部
を切り欠いた係合用切り欠き部分が形成されている。
係合用切り欠き部分は、第2折曲箇所から切り欠きを
入れて形成するが、中段面部分と上段面部分の一部に細
長い切り込みを入れたり、中段面部分と上段面部分の一
部を切り取ったりする方法がある。
さらに、おりたたみ部の上段面部分の端縁を折り下げ
て側面部が形成されており、むだ折り部と捨て板部とお
りたたみ部の棟側縁は、立ち上げられて立ち上げ部が形
成されている。
(ホ)作用 このようなケラバ材を用いてケラバを納めるには、ま
ず、屋根板の側端をまっすぐに切断する。次に、屋根板
にケラバ材を差し込むが、捨て板部とおりたたみ部の中
段面部分とで屋根板を挟むようにする。差し込んだとき
には、屋根板の側端に係合用切り欠き部分を当てて止め
る。このように、おりたたみ部の棟側の一部を切り欠い
ただけで屋根板に係合することができ、その係合位置を
決めることもできる。
また、通常下段へ下段へと流れていく雨が、屋根板と
中段面部分との間からはいったとしても、中段面部分よ
りも幅の広い捨て板部が受け止めて下段の屋根板に排出
する。さらに、捨て板部上の雨水は、第1折曲箇所に当
たって止まり軒側へ流れ、棟側へ向かって逆流するよう
なことがあっても、立ち上げ部で止まり軒側へ流れる。
そのうえ、捨て板部の左右の縁の一方には、捨て板部
の上面側に折り返されたむだ折り部が形成されており、
むだ折り部と捨て板部上面との間には空間が形成されて
いるため、捨て板部の上面をむだ折り部方向へ雨が流れ
るような場合には、雨はそこに当たって軒側へ流れ、下
段の屋根板上へ排出される。
このように、本考案のケラバ材は雨仕舞の機能を有す
るとともに、側面部を形成していることでケラバを包む
機能をも有しており、1つの部材でケラバを納めること
ができるのである。
(へ)実施例 まず、第1図により本考案の第一実施例について説明
する。このケラバ材(1)は1枚の金属板でできてお
り、捨て板部(6)の左右の縁の一方には、捨て板部
(6)の上面側に折り返されたむだ折り部(13)が形成
されており、むだ折り部(13)と捨て板部(6)上面の
間には空間が形成されている。
捨て板部(6)の左右の縁の他方には、おりたたみ部
(4)が形成されており、おりたたみ部(4)は、捨て
板部(6)の上面側に折り返される第1折曲箇所(1a)
と、第1折曲箇所(1a)から内側方向に延出している中
段面部分(4b)と、さらに外側方向に折り返される第2
折曲箇所(1b)と、第2折曲箇所(1b)から外側方向に
延出している上段面部分(4a)より成っている。
そして、中段面部分(4b)の幅よりも捨て板部(6)
の幅の方が広く形成されており、おりたたみ部(4)の
端縁を折り下げて側面部(5)を形成してある。
また、捨て板部(6)の軒側縁は、捨て板部(6)に
雨が入った場合に確実に下段の屋根板へ排出するよう
に、本実施例の場合には先端をわずかに折り下げてあ
る。
そして、ケラバ材(1)の軒側には、おりたたみ部
(4)を折り下げてからさらに棟側に折り曲げた段部
(7)を形成してある。
一方、棟側には、屋根板に係合させるためにおりたた
み部(4)の一部に第2折曲箇所(1b)から切り欠きを
入れて係合用切り欠き部分(3)を形成するが、本実施
例の場合には、わずかに細長く切除して、中段面部分
(4b)、上段面部分(4a)のそれぞれの一部を切り欠い
た係合用切り欠き部分(3)として切り込みを設けてあ
る。その係合用切り欠き部分(3)である切り込みは、
捨て板部(6)の上面側に折り返される第1折曲箇所
(1a)よりも手前で止まっている。さらに、棟側縁は、
捨て板部(6)とむだ折り部(13)及びおりたたみ部
(4)を立ち上げて立ち上げ部(2)を形成している。
続いて、第2図により、本考案の第二実施例について
説明する。このケラバ材(1)も1枚の金属板でできて
おり、捨て板部(6)の左右の縁の一方には、捨て板部
(6)の上面側に折り返されたむだ折り部(13)が形成
されており、むだ折り部(13)と捨て板部(6)上面と
の間には空間が形成されている。
捨て板部(6)の左右の縁の他方には、おりたたみ部
(4)が形成されており、おりたたみ部(4)は、捨て
板部(6)の上面側に折り返される第1折曲箇所(1a)
と、第1折曲箇所(1a)から内側方向に延出している中
段面部分(4b)と、さらに外側方向に折り返される第2
折曲箇所(1b)と、第2折曲箇所(1b)から外側方向に
延出している上段面部分(4a)より成っている。
そして、中段面部分(4b)の幅よりも捨て板部(6)
の幅の方が広く形成されており、おりたたみ部(4)の
端縁を折り下げて側面部(5)を形成してある。
また、捨て板部(6)の後側縁は、捨て板部(6)に
雨が入った場合に確実に下段の屋根板へ排出するよう
に、本実施例の場合にも先端をわずかに折り下げてあ
る。
そして、ケラバ材(1)の軒側には、おりたたみ部
(4)を折り下げてからさらに棟側に折り曲げた段部
(7)を形成してある。
一方、棟側には、屋根板に係合させるためにおりたた
み部(4)の一部に第2折曲箇所(1b)から切り欠きを
入れて係合用切り欠き部分(3)を設けてあるが、中段
面部分(4b)、上段面部分(4a)のそれぞれの一部を切
り取って係合用切り欠き部分(3)となっており、その
係合用切り欠き部分(3)は、捨て板部(6)の上面側
に折り返される第1折曲箇所(1a)よりも手前で止まっ
ている。さらに、棟側縁は、捨て板部(6)とむだ折り
部(13)及びおりたたみ部(4)を立ち上げて立ち上げ
部(2)を形成している。
次に、本実施例の係合用切り欠き部分(3)について
詳述する。本実施例の係合用切り欠き部分(3)は、お
りたたみ部(4)の棟側の一部分を切除して形成したも
のであるが、捨て板部(6)の上面側に金属板を折り返
しておりたたみ部(4)を設ける際、雨仕舞を向上させ
るために、中段面部分(4b)の端部を外側方向に向けて
折り曲げ、上段面部分(4a)の上に重ねて形成するので
ある。
尚、第1図及び第2図に示したケラバ材(1)は、捨
て板部(6)の上面側におりたたみ部(4)を形成する
際に、まず金属板の裏面から折曲げ機の刃を当てて上段
面部分(4a)と中段面部分(4b)との間を折り曲げ、次
いで、表面から刃を当てて第1折曲箇所(1a)を形成
し、続いて裏面から上段面部分(4a)と側面部(5)と
の間に刃を当てて折り曲げるのであるが、その際に刃を
容易に入れることができその折曲位置を確実に知ること
ができるように、上段面部分(4a)と中段面部分(4b)
の幅を同じくせず、上段面部分(4a)の幅を中段面部分
(4b)の幅よりも広くしてある。
次に第3図(イ)(ロ)により、第1図に示したケラ
バ材(1)を用いたケラバの納めについて説明する。ま
ず、屋根板(9)の側端をまっすぐに切断する。次に、
屋根板(9)にケラバ材(1)を差し込むが、捨て板部
(6)と中段面部分(4b)との間に屋根板(9)を挟む
ようにする。
このとき、係合用切り欠き部分(3)である切り込み
があるために屋根板(9)の係止部(9a)が引っかから
ずに通過して屋根板(9)に差し込むことができる。ま
た、側面部(5)があるため、ケラバを包むこともでき
るが、その際、ケラバ材(1)の係合用切り欠き部分
(3)である切り込みが屋根板(9)の側端に当たって
止まるまで差し込む。
その係合用切り欠き部分(3)である切り込みは、捨
て板部(6)の上面側に中段面部分(4b)を折り返すと
きの折り曲げ箇所である第1折曲箇所(1a)よりも手前
で止まっているため、その第1折曲箇所(1a)には切れ
目がはいることがない。また、ケラバ材(1)は、捨て
板部(6)とむだ折り部(13)及びおりたたみ部(4)
から成る棟側端部全体を立ち上げて立ち上げ部(2)と
なっているとともに、おりたたみ部(4)の中段面部分
(4b)よりも幅の広い捨て板部(6)を有している。
このため、通常下段へ下段へと流れていく雨が、屋根
板(9)とケラバ材(1)の中段面部分(4b)との間か
ら入ることがあっても、おりたたみ部(4)の中段面部
分(4b)より幅の広い捨て板部(6)が受け止め、下段
の屋根板(9)へ排出する。そして、捨て板部(6)の
上面側には、折り返されたむだ折り部(13)があり、む
だ折り部(13)と捨て板部(6)上面との間には空間が
形成されているため、捨て板部(6)の上面をむだ折り
部(13)方向へ雨が流れるような場合には、雨はそこに
当たって軒側へ流れ、下段の屋根板(9)上へ排出され
る。
また、捨て板部(6)の上面側に中段面部分(4b)を
折り返すときの折曲箇所である第1折曲箇所(1a)には
切れ目がなく、ケラバ材(1)の棟側端部全体は立ち上
げて立ち上げ部(2)となっているため、雨は第1折曲
箇所(1a)に当たって止まり軒側へ流れるとともに、捨
て板部(6)に入った雨が棟側へ向かって逆流するよう
なことがあっても、立ち上げ部(2)で止まり軒側へ流
れる。
尚、係合用切り欠き部分(3)である切り込みは、第
1折曲箇所(1a)よりも手前で止まっている。もし、第
1折曲箇所(1a)にまで係合用切り欠き部分(3)であ
る切り込みが到達していたならば、その切れ目から雨漏
りする恐れがあるが、第1折曲箇所(1a)は何ら損傷さ
れていないので雨漏りを防ぐことができるのである。
さらに、軒側は、屋根板(9)の段部に合わせてケラ
バ材(1)のおりたたみ部(4)を折り下げてからさら
に棟側に折り曲げた段部(7)となっている。このよう
に、屋根板(9)の段部を覆うので、おりたたみ部
(4)を単に折り下げただけのものに比べ屋根板(9)
との一体感が出るとともに、棟側に折り曲げてあること
で切口の錆も発生しにくくなる。
次に第4図(イ)により、第2図に示したケラバ材
(1)を用いたケラバの納めについて説明する。まず、
屋根板(9)の側端をまっすぐに切断する。次に、屋根
板(9)にケラバ材(1)を差し込むが、捨て板部
(6)と中段面部分(4b)との間に屋根板(9)を挟む
ようにする。このとき、係合用切り欠き部分(3)があ
るために屋根板(9)の係止部(9a)が引っかからずに
通過して屋根板(9)に差し込むことができる。差し込
んだときには、屋根板(9)の側端に係合用切り欠き部
分(3)を当てて止める。
その係合用切り欠き部分(3)は、第1折曲箇所(1
a)をなんら損傷せずに形成されており、その第1折曲
箇所(1a)には切れ目がはいることがない。また、ケラ
バ材(1)は、捨て板部(6)とむだ折り部(13)及び
おりたたみ部(4)から成る棟側端部全体を立ち上げて
立ち上げ部(2)となっているとともに、おりたたみ部
(4)の中段面部分(4b)よりも幅の広い捨て板部
(6)を有している。
このため、通常下段へ下段へと流れていく雨が、屋根
板(9)とケラバ材(1)の中段面部分(4b)との間か
ら入ることがあっても、おりたたみ部(4)の中段面部
分(4b)より幅の広い捨て板部(6)が受け止め、下段
の屋根板(9)へ排出する。そして、捨て板部(6)の
上面側には、折り返されたむだ折り部(13)があり、む
だ折り部(13)と捨て板部(6)上面との間には空間が
形成されているため、捨て板部(6)の上面をむだ折り
部(13)方向へ雨が流れるような場合には、雨はそこに
当たって軒側へ流れ、下段の屋根板(9)上へ排出され
る。
また、捨て板部(6)の上面側に中段面部分(4b)を
折り返すときの折曲箇所である第1折曲箇所(1a)には
切れ目がなく、ケラバ材(1)の棟側端部全体は立ち上
げて立ち上げ部(2)となっているため、雨は第1折曲
筒所(1a)に当たって止まり軒側へ流れるとともに、捨
て板部(6)に入った雨が棟側へ向かって逆流するよう
なことがあっても、立ち上げ部(2)で止まり軒側へ流
れる。
尚、本実施例の、係合用切り欠き部分(3)も、第1
折曲箇所(1a)よりも手前で止まっている。もし、第1
折曲箇所(1a)にまで係合用切り欠き部分(3)が到達
していたならば、その切れ目から雨漏りする恐れがある
が、第1折曲箇所(1a)は何ら損傷されていないので雨
漏りを防ぐことができるのである。
ところで、第1図に示したケラバ材(1)の場合に
は、おりたたみ部(4)の棟側の一部をわずかに細長く
切り欠いて形成した切り込みである係合用切り欠き部分
(3)で屋根板(9)の係止部(9a)の一部を挟み込む
ようにして係合させるが、第2図に示したケラバ材
(1)は、切り欠いた部分が大きい。
このため、第4図(ロ)に示したように、第2図のケ
ラバ材(1)を、第4図(イ)の屋根板(9)と段差が
同じで働き幅及び形状の異なる係止部(9a)を有する屋
根板(9)に用いることもできるのである。このとき、
立ち上げ部(2)は、第4図(イ)に示したように係止
部(9a)の中に入ることもあれば、第4図(ロ)に示し
たように係止部(9a)の後ろに来ることもある。
(ト)効果 本考案のケラバ材を用いてケラバを施工するならば、
屋根板をまっすぐにカットするだけなので特別な技術が
不要であり、手間も省ける。また、折り曲げ用の工具も
不要となるし、美観を損ねることなくケラバを施工する
ことができる。
さらに、本考案のケラバ材は、屋根板を係合させるた
めにおりたたみ部の棟側の一部分だけを切り欠いて切り
込みや切り欠きを形成し、係合用切り欠き部分としてい
る。このため、屋根板にケラバ材を差し込むときに、屋
根板の側端にそこを当てて止めるだけでケラバ材の止め
位置を定めることができる。
そして、屋根板に係合させるためにおりたたみ部の棟
側の一部を切り欠いた係合用切り欠き部分は、捨て板部
の上面側に中段面部分を折り返すときの折り曲げ箇所で
ある第1折曲箇所よりも手前で止まっているため、その
折曲部分は全く損傷されていない。また、その折曲部分
をも含めた棟側端部全体を立ち上げて立ち上げ部を形成
しているとともに、おりたたみ部の中段面部分よりも幅
の広い捨て板部を有している。さらに、捨て板部の上面
側に折り返されたむだ折り部が形成され、むだ折り部と
捨て板部上面との間には空間が形成されている。
このため、通常下段へ下段へと流れていく雨が、屋根
板とケラバ材の中段面部分との間から入ることがあって
も、おりたたみ部の中段面部分より幅の広い捨て板部が
受け止めて下段の屋根板へ排出することができる。ま
た、第1折曲箇所に当たった雨はそこで止まり軒側へ流
れるとともに、むだ折り部に当たった雨はそこで止まり
軒側へ流れ、捨て板部に入った雨が棟側へ向かって逆流
するようなことがあっても、立ち上げ部で止まり軒側へ
流すことができる。
このように、本考案のケラバ材は、雨仕舞の機能とケ
ラバを包む機能とを合わせ持っているため、従来のよう
に排水溝や捨て板といった別の部材を必要とせず、1つ
の部材でケラバを施工することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を表す斜視図、第2図は本
考案の第二実施例を表す斜視図、第3図(イ)(ロ)は
本考案の第一実施例の施工状態を表す斜視図、第4図
(イ)(ロ)は本考案の第二実施例の施工状態を表す斜
視図、第5図及び第6図は従来技術を示す説明図であ
る。 (1)……ケラバ材、(1a)……第1折曲箇所 (1b)……第2折曲箇所、(2)……立ち上げ部 (3)……係合用切り欠き部分、(4)……おりたたみ
部 (4a)……上段面部分、(4b)……中段面部分 (5)……側面部、(6)……捨て板部 (7)……段部、(9)……屋根板 (9a)……係止部、(10)……ケラバキャップ (10a)……上面、(10b)……側面 (10c)……空間、(10d)……下面 (11)……排水溝、(12)……捨て板 (13)……むだ折り部、(14)……金属タルキ (15)……母屋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】捨て板部の左右の縁の一方には、捨て板部
    の上面との間に空間を設けて上面側に折り返されたむだ
    折り部が形成されており、捨て板部の左右の縁の他方に
    は、おりたたみ部が形成されており、該おりたたみ部
    は、捨て板部の上面側に折り返される第1折曲箇所と、
    第1折曲箇所から内側方向に延出しており、捨て板部よ
    りも幅が狭い中段面部分と、さらに外側方向に折り返さ
    れる第2折曲箇所と、第2折曲箇所から外側方向に延出
    している上段面部分より成っており、おりたたみ部の棟
    側の一部には、第2折曲箇所から切り欠きを入れて、中
    段面部分、上段面部分のそれぞれの一部を切り欠いた係
    合用切り欠き部分が形成されており、おりたたみ部の上
    段面部分の端縁を折り下げて側面部が形成されており、
    むだ折り部と捨て板部とおりたたみ部の棟側縁が立ち上
    げられて立ち上げ部が形成されていることを特徴とする
    ケラバ材。
JP1989090247U 1989-07-31 1989-07-31 ケラバ材 Expired - Lifetime JPH085236Y2 (ja)

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