JPH085173B2 - 金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム - Google Patents
金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルムInfo
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- JPH085173B2 JPH085173B2 JP62126063A JP12606387A JPH085173B2 JP H085173 B2 JPH085173 B2 JP H085173B2 JP 62126063 A JP62126063 A JP 62126063A JP 12606387 A JP12606387 A JP 12606387A JP H085173 B2 JPH085173 B2 JP H085173B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は包装材料に適した金属蒸着用多層ポリプロピ
レンフィルムに関し、詳しくは高い蒸着強度,光輝性,
接着性などのすぐれた表面特性を有し、かつ剛性,強
度,耐熱性などポリプロピレンの本質的特性を保持する
とともに添加剤処方の容易なポリプロピレンフィルムに
関するものである。
レンフィルムに関し、詳しくは高い蒸着強度,光輝性,
接着性などのすぐれた表面特性を有し、かつ剛性,強
度,耐熱性などポリプロピレンの本質的特性を保持する
とともに添加剤処方の容易なポリプロピレンフィルムに
関するものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 従来からポリプロピレンフィルムは透明性,機械的強
度,耐熱性および寸法安定性にすぐれているため包装材
料に使用されている。
度,耐熱性および寸法安定性にすぐれているため包装材
料に使用されている。
さらにこのポリプロピレンフィルム表面に金属を蒸着
させた金属蒸着ポリプロピレンフィルムは金属と同等な
光沢を持ち、商品価値にすぐれること、ガスバリヤー性
のよいこと、遮光性に優れていること等の特性を持つた
めアルミ箔などに代って食品包装材料や建築材料として
多量に利用されている。そして通常この金属蒸着フィル
ムの表面に印刷をしたりあるいは他基材をラミネートし
て使用されている。
させた金属蒸着ポリプロピレンフィルムは金属と同等な
光沢を持ち、商品価値にすぐれること、ガスバリヤー性
のよいこと、遮光性に優れていること等の特性を持つた
めアルミ箔などに代って食品包装材料や建築材料として
多量に利用されている。そして通常この金属蒸着フィル
ムの表面に印刷をしたりあるいは他基材をラミネートし
て使用されている。
しかしながらポリプロピレンは、PET(ポリエチレン
テレフタラート)などと異なりポリマー自体が極性基を
有しないために金属蒸着性、他の樹脂との接着性,印刷
性などの二次加工性が良好ではなく、いまだ十分に実用
に供し得ない状況にある。
テレフタラート)などと異なりポリマー自体が極性基を
有しないために金属蒸着性、他の樹脂との接着性,印刷
性などの二次加工性が良好ではなく、いまだ十分に実用
に供し得ない状況にある。
すなわち金属蒸着強度が弱く、また、蒸着後の金属表
面の濡れ指数(JIS K 6768による)が経時的に大巾に低
下することである。この理由はポリオレフィンに添加さ
れる滑剤,塩酸捕捉剤,酸化防止剤,帯電防止剤などの
添加剤が経時的に表面にブリードアウトするため蒸着強
度が低下し、またフィルム成形後通常は巻物の状態で放
置されることによりブリードアウトした添加剤が金属蒸
着面に移行転写されて、表面に薄膜を形成することによ
り濡れ指数が低下すると考えられている。
面の濡れ指数(JIS K 6768による)が経時的に大巾に低
下することである。この理由はポリオレフィンに添加さ
れる滑剤,塩酸捕捉剤,酸化防止剤,帯電防止剤などの
添加剤が経時的に表面にブリードアウトするため蒸着強
度が低下し、またフィルム成形後通常は巻物の状態で放
置されることによりブリードアウトした添加剤が金属蒸
着面に移行転写されて、表面に薄膜を形成することによ
り濡れ指数が低下すると考えられている。
これらの問題点を解決するために、種々の方法が提案
されている。すなわち、化学薬品により表面処理を行う
アンカーコーティング処理方法,エチレン・α−オレフ
ィン共重合などの改質樹脂をブレンドする方法,コロナ
放電処理による表面活性化方法あるいは添加剤の総量を
0.2重量%以下とする方法(特開昭56−167732)などが
ある。
されている。すなわち、化学薬品により表面処理を行う
アンカーコーティング処理方法,エチレン・α−オレフ
ィン共重合などの改質樹脂をブレンドする方法,コロナ
放電処理による表面活性化方法あるいは添加剤の総量を
0.2重量%以下とする方法(特開昭56−167732)などが
ある。
アンカーコーティング処理方法は通常硫酸−クロム酸
塩などの薬品により表面をエッチングして接着力を向上
させる方法であるが、薬剤の消耗,設備等のコストがか
かり、また高速処理ができないなどの経済的欠点があ
る。
塩などの薬品により表面をエッチングして接着力を向上
させる方法であるが、薬剤の消耗,設備等のコストがか
かり、また高速処理ができないなどの経済的欠点があ
る。
改質樹脂をブレンドする方法はブレンド量を増やすと
表面光輝性が悪くなり、金属蒸着力も不十分であり、ま
た強度・剛性も低下する。
表面光輝性が悪くなり、金属蒸着力も不十分であり、ま
た強度・剛性も低下する。
コロナ放電処理方法は処理が弱いと効果がなく、強い
と添加剤が経済的にブリードアウトし易く、処理直後の
金属蒸着力は良好であっても次第に蒸着力が低下する。
と添加剤が経済的にブリードアウトし易く、処理直後の
金属蒸着力は良好であっても次第に蒸着力が低下する。
添加剤の総量を0.2重量%以下とする方法は金属蒸着
力の経時的低下は少ないが成形加工時にポリマーの分解
が生じフィルムの劣化を防ぐことができない他、滑性不
良による製膜性に劣るなどの欠点がある。
力の経時的低下は少ないが成形加工時にポリマーの分解
が生じフィルムの劣化を防ぐことができない他、滑性不
良による製膜性に劣るなどの欠点がある。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者らは、かかる欠点を解消するために鋭
意研究を重ねた結果、ポリプロピレンに改質剤として特
定の密度を有するエチレン・α−オレフィン共重合体、
さらに有機系添加剤および無機系添加剤を特定割合で配
合した組成物を製膜した後、コロナ放電処理してなるポ
リプロピレン系フィルムが蒸着強度,光輝性等にすぐれ
たものであることを見出した。
意研究を重ねた結果、ポリプロピレンに改質剤として特
定の密度を有するエチレン・α−オレフィン共重合体、
さらに有機系添加剤および無機系添加剤を特定割合で配
合した組成物を製膜した後、コロナ放電処理してなるポ
リプロピレン系フィルムが蒸着強度,光輝性等にすぐれ
たものであることを見出した。
しかしながら、ポリプロピレンの特徴,強度,剛性を
生かすためには、改質剤がより少ない方が好ましい。ま
た改質剤の添加によるコスト上昇もあり、全フィルム中
における改質剤の比率を低くすることが望まれる。
生かすためには、改質剤がより少ない方が好ましい。ま
た改質剤の添加によるコスト上昇もあり、全フィルム中
における改質剤の比率を低くすることが望まれる。
そこで本発明者らはさらに研究を進め、上記組成物か
らなる層に、さらに特定の組成を有する層を組合せてな
る多層フィルムによれば、蒸着面層側の添加剤量を少な
くして非蒸着層(中間層を含む)の有機系添加剤の配合
量をやや増やすことができ、その結果、熱安定性などに
すぐれたフィルムが得られることを見出し、かかる知見
に基いて本発明を完成した。
らなる層に、さらに特定の組成を有する層を組合せてな
る多層フィルムによれば、蒸着面層側の添加剤量を少な
くして非蒸着層(中間層を含む)の有機系添加剤の配合
量をやや増やすことができ、その結果、熱安定性などに
すぐれたフィルムが得られることを見出し、かかる知見
に基いて本発明を完成した。
すなわち本発明は第1に、層Iとしてポリプロピレン
系樹脂99〜69重量%および密度0.86〜0.91g/cm3の低結
晶性ないし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エ
ラストマー1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部に
対し、蒸着強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部
以下および製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす
無機系添加剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層
IIとしてポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、蒸着
強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および
製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加
剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物を共押出成形し
て得られる、前記層Iの厚みが1〜30μ、前記層IIの厚
みが5〜150μのフィルムであって、前記層Iの表面を
コロナ放電処理してなる金属蒸着用多層ポリプロピレン
フィルムを提供するものである。
系樹脂99〜69重量%および密度0.86〜0.91g/cm3の低結
晶性ないし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エ
ラストマー1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部に
対し、蒸着強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部
以下および製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす
無機系添加剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層
IIとしてポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、蒸着
強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および
製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加
剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物を共押出成形し
て得られる、前記層Iの厚みが1〜30μ、前記層IIの厚
みが5〜150μのフィルムであって、前記層Iの表面を
コロナ放電処理してなる金属蒸着用多層ポリプロピレン
フィルムを提供するものである。
次に、本発明は第2に、層Iとしてポリプロピレン系
樹脂99〜69重量%および密度0.86〜0.91g/cm3の低結晶
性ないし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エラ
ストマー1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部に対
し、蒸着強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以
下および製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無
機系添加剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層II
としてポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、蒸着強
度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および製
膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤
0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層IIIとしてポ
リプロピレン系樹脂99〜50重量%および低結晶性ないし
非晶性のα−オレフィン共重合体1〜50重量%からなる
樹脂成分100重量部に対し、蒸着強度に影響を及ぼす有
機系添加剤0.3重量以下および製膜性,蒸着性,表面の
荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.01〜2重量部を配合
してなる組成物を共押出成形して得られる前記層Iの厚
みが1〜30μ、前記層IIの厚みが5〜150μ、前記層III
の厚みが1〜30μのフィルムであって、前記層Iの表面
をコロナ放電処理してなる金属蒸着用多層ポリプロピレ
ンフィルムを提供するものである。
樹脂99〜69重量%および密度0.86〜0.91g/cm3の低結晶
性ないし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エラ
ストマー1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部に対
し、蒸着強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以
下および製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無
機系添加剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層II
としてポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、蒸着強
度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および製
膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤
0.01〜2重量部を配合してなる組成物、層IIIとしてポ
リプロピレン系樹脂99〜50重量%および低結晶性ないし
非晶性のα−オレフィン共重合体1〜50重量%からなる
樹脂成分100重量部に対し、蒸着強度に影響を及ぼす有
機系添加剤0.3重量以下および製膜性,蒸着性,表面の
荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.01〜2重量部を配合
してなる組成物を共押出成形して得られる前記層Iの厚
みが1〜30μ、前記層IIの厚みが5〜150μ、前記層III
の厚みが1〜30μのフィルムであって、前記層Iの表面
をコロナ放電処理してなる金属蒸着用多層ポリプロピレ
ンフィルムを提供するものである。
すなわち本発明の第1は層Iと層IIを組合せてなる多
層フィルムであり、本発明の第2は本発明の第1で得ら
れるフィルムにさらに層IIIを組合せてなる多層フィル
ムである。
層フィルムであり、本発明の第2は本発明の第1で得ら
れるフィルムにさらに層IIIを組合せてなる多層フィル
ムである。
本発明の層Iに用いるポリプロピレン系樹脂は、結晶
性ポリプロピレンであり、プロピレンの単独重合体ある
いは、エチレン,ブテン−1,ヘキセン−1などのα−オ
レフィンを10モル%以下、好ましくは1〜7モル%含ん
だ共重体を含む。
性ポリプロピレンであり、プロピレンの単独重合体ある
いは、エチレン,ブテン−1,ヘキセン−1などのα−オ
レフィンを10モル%以下、好ましくは1〜7モル%含ん
だ共重体を含む。
この共重合体としては、ランダム共重合体、あるいは
多段重合で得られる単独重合体とのブレンド物、通常の
ブレンド物であってもよい。また、ポリプロピレン系樹
脂の密度は0.890〜0.905g/cm3であり、メルトインデッ
クス(MI)は0.1〜30g/10分、好ましくは0.2〜20g/10分
である。
多段重合で得られる単独重合体とのブレンド物、通常の
ブレンド物であってもよい。また、ポリプロピレン系樹
脂の密度は0.890〜0.905g/cm3であり、メルトインデッ
クス(MI)は0.1〜30g/10分、好ましくは0.2〜20g/10分
である。
また無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体をグラフトした変性ポリオレフィンを加えるこ
ともできる。
の誘導体をグラフトした変性ポリオレフィンを加えるこ
ともできる。
次に低結晶性ないし非晶性のエチレン・α−オレフィ
ン共重合エラストマーは、たとえばバナジウム化合物と
有機アルミニウム化合物からなる重合触媒を用いてエチ
レンとα−オレフィンとを重合して得られるエチレン含
有量80〜97モル%、好ましくは83〜95モル%の共重合体
である。α−オレフィンとしては通常炭素数3〜6のα
−オレフィン、特にプロピレン,ブテン−1が好まし
い。この共重合体の密度は、0.86〜0.91g/cm3、好まし
くは0.87〜0.90g/cm3で、結晶化度70%以下の低結晶性
ないし非晶性のものである。ここで密度が0.86g/cm3未
満であると耐ブロッキング性,耐熱性に劣り、一方密度
が0.91g/cm3を超えると、蒸着強度に劣ったものとなる
ため好ましくない。
ン共重合エラストマーは、たとえばバナジウム化合物と
有機アルミニウム化合物からなる重合触媒を用いてエチ
レンとα−オレフィンとを重合して得られるエチレン含
有量80〜97モル%、好ましくは83〜95モル%の共重合体
である。α−オレフィンとしては通常炭素数3〜6のα
−オレフィン、特にプロピレン,ブテン−1が好まし
い。この共重合体の密度は、0.86〜0.91g/cm3、好まし
くは0.87〜0.90g/cm3で、結晶化度70%以下の低結晶性
ないし非晶性のものである。ここで密度が0.86g/cm3未
満であると耐ブロッキング性,耐熱性に劣り、一方密度
が0.91g/cm3を超えると、蒸着強度に劣ったものとなる
ため好ましくない。
本発明においては層Iの樹脂成分として上記ポリプロ
ピレン系樹脂と低結晶性ないし非晶性のエチレン・α−
オレフィン共重合エラストマーを用いる。
ピレン系樹脂と低結晶性ないし非晶性のエチレン・α−
オレフィン共重合エラストマーを用いる。
上記樹脂成分の配合割合はポリプロピレン系樹脂99〜
60重量%、好ましくは95〜70重量%に対し、低結晶性な
いし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エラスト
マーは1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%である。
ここでポリプロピレン系樹脂の配合割合が99重量%を超
えると蒸着強度が低下し、一方60重量%未満であると光
輝性が低下するためいずれも好ましくない。
60重量%、好ましくは95〜70重量%に対し、低結晶性な
いし非晶性のエチレン・α−オレフィン共重合エラスト
マーは1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%である。
ここでポリプロピレン系樹脂の配合割合が99重量%を超
えると蒸着強度が低下し、一方60重量%未満であると光
輝性が低下するためいずれも好ましくない。
また、層Iに用いる蒸着強度に影響を及ぼす有機系添
加剤(以下、単に有機系添加剤と称する。)には滑剤と
して流動パラフィン,塩素化ナフタリン,三フッ化塩化
エチレン低重合物などの炭化水素系滑剤;高級脂肪酸,
脂肪酸アミド,アルキレンビス脂肪酸アミドなどの脂肪
酸系滑剤;ブチルステアレート,ポリグリコールエステ
ルなどの脂肪酸エステル系滑剤;脂肪酸アルコール,ポ
リグリコールなどのアルコール系滑剤など種々の滑剤が
挙げられる。その内脂肪酸アミドとしてエルカ酸アミ
ド,ステアリン酸アミド,オレイン酸アミド,ベヘニン
酸アミド,N−ステアリル酪酸アミド,N−ステアリルカブ
リル酸アミド,N−ステアリルラウリン酸アミド,N−ステ
アリルステアリン酸アミド,N−ステアリルベヘニン酸ア
ミド,N−オレイルオレイン酸アミド,N−オレイルベヘニ
ン酸アミド,N−ブチルエルカ酸アミド,N−オクチルエル
カ酸アミドおよびN−ラウリルエルカ酸アミド等が挙げ
られる。
加剤(以下、単に有機系添加剤と称する。)には滑剤と
して流動パラフィン,塩素化ナフタリン,三フッ化塩化
エチレン低重合物などの炭化水素系滑剤;高級脂肪酸,
脂肪酸アミド,アルキレンビス脂肪酸アミドなどの脂肪
酸系滑剤;ブチルステアレート,ポリグリコールエステ
ルなどの脂肪酸エステル系滑剤;脂肪酸アルコール,ポ
リグリコールなどのアルコール系滑剤など種々の滑剤が
挙げられる。その内脂肪酸アミドとしてエルカ酸アミ
ド,ステアリン酸アミド,オレイン酸アミド,ベヘニン
酸アミド,N−ステアリル酪酸アミド,N−ステアリルカブ
リル酸アミド,N−ステアリルラウリン酸アミド,N−ステ
アリルステアリン酸アミド,N−ステアリルベヘニン酸ア
ミド,N−オレイルオレイン酸アミド,N−オレイルベヘニ
ン酸アミド,N−ブチルエルカ酸アミド,N−オクチルエル
カ酸アミドおよびN−ラウリルエルカ酸アミド等が挙げ
られる。
また滑剤および遊離塩酸捕捉剤として、ステアリン酸
カルシウム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸マグネシ
ウムなどの金属石けんを加えることも有効である。
カルシウム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸マグネシ
ウムなどの金属石けんを加えることも有効である。
さらに帯電防止剤としてはカチオン系,アニオン系,
非イオン系および両性イオン系のいずれをも使用するこ
とができる。具体的には第1級アミン塩,第3級アミ
ン,第4級アンモニウム化合物,ピリジン誘導体等のカ
チオン系のもの;硫酸化油,セッケン,硫酸化エステル
油,硫酸化アミド油,オレフィンの硫酸エステル塩類,
脂肪アルコール硫酸エステル塩,アルキル硫酸エステル
塩,脂肪酸エチルスルホン酸塩,アルキルナフタレンス
ルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,コハク酸
エステルスルホン酸塩,リン酸エステル塩等のアニオン
系のもの;多価アルコールの部分的脂肪酸エステル,脂
肪アルコールのエチレンオキサイド付加物,脂肪酸のエ
チレンオキサイド付加物,多脂肪アミノまたは脂肪酸ア
ミドのエチレンオキサイド付加物,アルキルフェノール
のエチレンオキサイド付加物,アルキルナフトールのエ
チレンオキサイド付加物,多価アルコールの部分的脂肪
酸エステルのエチレンオキサイド付加物,ポリエチレン
グリコール等の非イオン系のもの;カルボン酸誘導体,
イミダゾリン誘導体等の両性イオン系のものを例示する
ことができる。
非イオン系および両性イオン系のいずれをも使用するこ
とができる。具体的には第1級アミン塩,第3級アミ
ン,第4級アンモニウム化合物,ピリジン誘導体等のカ
チオン系のもの;硫酸化油,セッケン,硫酸化エステル
油,硫酸化アミド油,オレフィンの硫酸エステル塩類,
脂肪アルコール硫酸エステル塩,アルキル硫酸エステル
塩,脂肪酸エチルスルホン酸塩,アルキルナフタレンス
ルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,コハク酸
エステルスルホン酸塩,リン酸エステル塩等のアニオン
系のもの;多価アルコールの部分的脂肪酸エステル,脂
肪アルコールのエチレンオキサイド付加物,脂肪酸のエ
チレンオキサイド付加物,多脂肪アミノまたは脂肪酸ア
ミドのエチレンオキサイド付加物,アルキルフェノール
のエチレンオキサイド付加物,アルキルナフトールのエ
チレンオキサイド付加物,多価アルコールの部分的脂肪
酸エステルのエチレンオキサイド付加物,ポリエチレン
グリコール等の非イオン系のもの;カルボン酸誘導体,
イミダゾリン誘導体等の両性イオン系のものを例示する
ことができる。
これらの中でも非イオン系のものが好ましく、特にポ
リオキシエチレンアルキルアミン,ポリオキシエチレン
アルキルアミドまたはそれらの脂肪酸エステル,グリセ
リン脂肪酸エステルが好ましい。
リオキシエチレンアルキルアミン,ポリオキシエチレン
アルキルアミドまたはそれらの脂肪酸エステル,グリセ
リン脂肪酸エステルが好ましい。
また、酸化防止剤としては大別してフェノール系酸化
防止剤と、イオウ・リン系酸化防止剤が挙げられる。フ
ェノール系酸化防止剤としてはt−Bu−フェノール,ス
チレン化フェノールなどのアルキルフェノール類;ビス
フェノールなどのアルキルジフェノール類;チオビスア
ルキルフェノール類などがあり、イオウ・リン系酸化防
止としてはB,B′−チオプロピオン酸エステル類;亜リ
ン酸エステル類などが例示される。さらに他の酸化防止
剤としては、ビタミンEなどがある。
防止剤と、イオウ・リン系酸化防止剤が挙げられる。フ
ェノール系酸化防止剤としてはt−Bu−フェノール,ス
チレン化フェノールなどのアルキルフェノール類;ビス
フェノールなどのアルキルジフェノール類;チオビスア
ルキルフェノール類などがあり、イオウ・リン系酸化防
止としてはB,B′−チオプロピオン酸エステル類;亜リ
ン酸エステル類などが例示される。さらに他の酸化防止
剤としては、ビタミンEなどがある。
これら有機系添加剤の配合量は、上記樹脂成分100重
量部に対し、0.3重量部以下、好ましくは0.2重量部以下
である。特に有機系滑剤の場合には、0.1重量部以下と
することが、蒸着強度の点から好ましい。
量部に対し、0.3重量部以下、好ましくは0.2重量部以下
である。特に有機系滑剤の場合には、0.1重量部以下と
することが、蒸着強度の点から好ましい。
一方層Iに用いる製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響
を及ぼす無機系添加剤(以下、単に無機系添加剤と称す
る。)としては天然シリカ,合成シリカなどのシリカ
類、ゼオライトA,ゼオライトX,ゼオライトY,ゼオライト
L,モルデナイトなどのゼオライト類及びハイドロタルサ
イト類無機添加剤が例示される。これら添加剤のなかで
も、ゼオライト,バイドロタルサイト類が好ましく、そ
の平均粒子性は20μ以下のものが好ましい。
を及ぼす無機系添加剤(以下、単に無機系添加剤と称す
る。)としては天然シリカ,合成シリカなどのシリカ
類、ゼオライトA,ゼオライトX,ゼオライトY,ゼオライト
L,モルデナイトなどのゼオライト類及びハイドロタルサ
イト類無機添加剤が例示される。これら添加剤のなかで
も、ゼオライト,バイドロタルサイト類が好ましく、そ
の平均粒子性は20μ以下のものが好ましい。
これら無機系添加剤の配合量は上記樹脂成分100重量
部に対し、0.01〜2重量部、好ましくは0.02〜1.5重量
部の割合である。ここで無機系添加剤の配合割合が0.01
重量部未満であると製膜性,蒸着性などが劣り、2重量
部を超えると表面の荒れが大きくなり好ましくない。
部に対し、0.01〜2重量部、好ましくは0.02〜1.5重量
部の割合である。ここで無機系添加剤の配合割合が0.01
重量部未満であると製膜性,蒸着性などが劣り、2重量
部を超えると表面の荒れが大きくなり好ましくない。
次に本発明の層IIはポリプロピレン系樹脂に有機系お
よび無機系の添加剤を加えてなるものである。
よび無機系の添加剤を加えてなるものである。
ここで用いるポリプロピレン系樹脂,有機系および無
機系添加剤は層Iで用いるものと本質的には同じもので
ある。
機系添加剤は層Iで用いるものと本質的には同じもので
ある。
しかし層IIで用いるポリプロピレン系樹脂は、強度,
耐熱性などの点から、プロピレン単独重合体または、エ
チレンなどのα−オレフィンを5モル%以下共重合した
ランダム共重合体が好ましい。また有機系添加剤は、ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.3重量部以下
配合される。層IIにあっては、蒸着強度等に悪影響を直
接与えないため、酸化防止剤等の添加剤を比較的十分に
加えることができるので、フィルム成形を安定して行な
うことができる。
耐熱性などの点から、プロピレン単独重合体または、エ
チレンなどのα−オレフィンを5モル%以下共重合した
ランダム共重合体が好ましい。また有機系添加剤は、ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.3重量部以下
配合される。層IIにあっては、蒸着強度等に悪影響を直
接与えないため、酸化防止剤等の添加剤を比較的十分に
加えることができるので、フィルム成形を安定して行な
うことができる。
さらに層IIには、無機系添加剤を0.01〜2重量部、層
Iと同様に添加する。ここで層Iと層IIで加える添加剤
は、同じでも異なってもよいが、層間での添加剤の移動
を防止する点から類似のものの添加が好ましい。
Iと同様に添加する。ここで層Iと層IIで加える添加剤
は、同じでも異なってもよいが、層間での添加剤の移動
を防止する点から類似のものの添加が好ましい。
本発明の第1の金属蒸着用多層ポリプロピレンフィル
ムは、上記の如き層Iと層IIを構成成分とするものであ
る。
ムは、上記の如き層Iと層IIを構成成分とするものであ
る。
次に本発明の第2の金属蒸着用多層ポリプロピレンフ
ィルムは、上記本発明の第1、すなわち層Iと層IIを構
成成分とする金属蒸着多層ポリプロピレンフィルムに、
さらに層IIIを組合せてなるものである。
ィルムは、上記本発明の第1、すなわち層Iと層IIを構
成成分とする金属蒸着多層ポリプロピレンフィルムに、
さらに層IIIを組合せてなるものである。
層IIIの成分は、ポリプロピレン系樹脂と非晶性ない
し低結晶性α−オレフィン共重合体からなる樹脂成分
に、有機系および無機系添加剤を配合したものである。
し低結晶性α−オレフィン共重合体からなる樹脂成分
に、有機系および無機系添加剤を配合したものである。
ここで用いるポリプロピレン系樹脂は層Iで用いたポ
リプロピレン系樹脂と同様にプロピレンのホモポリマー
でもよいし、あるいはα−オレフィンを10モル%以下加
えたものでもよいが、好ましくはプロピレン・エチレン
ランダム共重合体が好ましい。
リプロピレン系樹脂と同様にプロピレンのホモポリマー
でもよいし、あるいはα−オレフィンを10モル%以下加
えたものでもよいが、好ましくはプロピレン・エチレン
ランダム共重合体が好ましい。
また非晶性ないし低結晶性α−オレフィン共重合体と
は、エチレン,プロピレン,ブテン−1を主成分とする
共重合体であるが、1,4−ヘキサジエン,ジシクロペン
タジエン,5−メチル−2−ノルボルナン等を含んだ、例
えばエチレン・α−オレフィン・ジエン共重合体などの
三元共重合体でもよい。さらにこの共重合体は非晶性な
いし結晶化度30%以下の低結晶性のものが望ましく、そ
の密度は0.85〜0.90g/cm3である。ここで密度が0.85g/c
m3未満であると耐ブロッキング性,耐熱性の点で十分で
なく、0.90g/cm3を超えるとシール性などが低下し好ま
しくない。
は、エチレン,プロピレン,ブテン−1を主成分とする
共重合体であるが、1,4−ヘキサジエン,ジシクロペン
タジエン,5−メチル−2−ノルボルナン等を含んだ、例
えばエチレン・α−オレフィン・ジエン共重合体などの
三元共重合体でもよい。さらにこの共重合体は非晶性な
いし結晶化度30%以下の低結晶性のものが望ましく、そ
の密度は0.85〜0.90g/cm3である。ここで密度が0.85g/c
m3未満であると耐ブロッキング性,耐熱性の点で十分で
なく、0.90g/cm3を超えるとシール性などが低下し好ま
しくない。
また、上記樹脂成分に配合する有機系添加剤および無
機系添加剤は、前記層IIで説明したと同様のものが挙げ
られ、層IIで用いたと同じものを用いてもよく、或いは
異なるものを用いてもよい。有機系添加剤の配合割合は
上記樹脂成分100重量部に対し、0.3重量部以下、好まし
くは0.2重量部以下である。また無機系添加剤の配合割
合は上記樹脂成分100重量部に対し、0.01〜2重量部、
好ましくは0.02〜1.5重量部である。
機系添加剤は、前記層IIで説明したと同様のものが挙げ
られ、層IIで用いたと同じものを用いてもよく、或いは
異なるものを用いてもよい。有機系添加剤の配合割合は
上記樹脂成分100重量部に対し、0.3重量部以下、好まし
くは0.2重量部以下である。また無機系添加剤の配合割
合は上記樹脂成分100重量部に対し、0.01〜2重量部、
好ましくは0.02〜1.5重量部である。
なお、有機系添加剤は直接、蒸着面となる層Iのみで
なく、層II,層IIIにおいても少ないほどよい。これは成
形時、またはフィルム巻取状態で比較的薄い層のI,III
層へ添加剤が移行するおそれがあるからである。
なく、層II,層IIIにおいても少ないほどよい。これは成
形時、またはフィルム巻取状態で比較的薄い層のI,III
層へ添加剤が移行するおそれがあるからである。
本発明における多層フィルムは上記の如く配合した組
成物を共押出ししてなるものであり、T−ダイ法あるい
はインフレーション法により成形される。また成形条件
としては200〜300℃で溶融混練後、70℃以下のロールな
どを用いて冷却する方法が採用できる。
成物を共押出ししてなるものであり、T−ダイ法あるい
はインフレーション法により成形される。また成形条件
としては200〜300℃で溶融混練後、70℃以下のロールな
どを用いて冷却する方法が採用できる。
本発明の第1における層の膜厚は層Iが1〜30μ、好
ましくは1〜15μであり、1μより薄いと製膜性が困難
になるとともに、層IIの添加剤の移行による影響が大と
なり、30μより厚いと、物性上およびコスト面から問題
となる。
ましくは1〜15μであり、1μより薄いと製膜性が困難
になるとともに、層IIの添加剤の移行による影響が大と
なり、30μより厚いと、物性上およびコスト面から問題
となる。
また、層IIの膜厚は強度,剛性,耐熱性および製膜上
から5〜150μmが好適である。
から5〜150μmが好適である。
さらに、本発明の第2における層I,層IIの膜厚は上記
と同様であり、また層IIIの膜厚は1〜30μ、好ましく
は1〜20μである。1μより薄いと製膜性,ヒートシー
ル性,添加剤の移行の点で好ましくなくなる。
と同様であり、また層IIIの膜厚は1〜30μ、好ましく
は1〜20μである。1μより薄いと製膜性,ヒートシー
ル性,添加剤の移行の点で好ましくなくなる。
本発明の金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルムは上
記層I,II、あるいは層III,IIIを積層製膜後、層Iの表
面をコロナ放電処理してなるものである。コロナ放電処
理条件は特に制限はないが、通常、消費電力30〜200W/m
2/分、好ましくは35〜150W/m2/分であり、処理雰囲気は
空気,窒素(酸素濃度5%以下)あるいは炭酸ガスなど
である。また、処理速度は10〜200m/分で行なえばよ
い。
記層I,II、あるいは層III,IIIを積層製膜後、層Iの表
面をコロナ放電処理してなるものである。コロナ放電処
理条件は特に制限はないが、通常、消費電力30〜200W/m
2/分、好ましくは35〜150W/m2/分であり、処理雰囲気は
空気,窒素(酸素濃度5%以下)あるいは炭酸ガスなど
である。また、処理速度は10〜200m/分で行なえばよ
い。
本発明の金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルムは上
記の如きものであるがこの様にしてコロナ放電処理され
たフィルム面に金属を蒸着させて金属蒸着多層ポリプロ
ピレンフィルムとしても良いし、あるいはその上に他基
材フィルムを積層して使用しても良い。
記の如きものであるがこの様にしてコロナ放電処理され
たフィルム面に金属を蒸着させて金属蒸着多層ポリプロ
ピレンフィルムとしても良いし、あるいはその上に他基
材フィルムを積層して使用しても良い。
ポリプロピレンフィルム面への金属蒸着の方法は、フ
ィルムを高真空(10-4〜10-5Torr,通常5×10-5Torr)
内に保ちその内へ蒸発させた金属蒸気を導入してポリプ
ロピレンフィルム表面に蒸着させればよい。またグロー
放電を利用して金属を飛ばして蒸着させるスパッタリン
グ法や放電によりイオン化され加速されたアルゴンによ
り基体をエッチングして蒸着させるイオンプレーティン
グ法などによってもよい。
ィルムを高真空(10-4〜10-5Torr,通常5×10-5Torr)
内に保ちその内へ蒸発させた金属蒸気を導入してポリプ
ロピレンフィルム表面に蒸着させればよい。またグロー
放電を利用して金属を飛ばして蒸着させるスパッタリン
グ法や放電によりイオン化され加速されたアルゴンによ
り基体をエッチングして蒸着させるイオンプレーティン
グ法などによってもよい。
なお、蒸着させる金属はアルミニウム,チタン,クロ
ム,ニッケル,銅,金,亜鉛,ゲルマニウム,スズ,セ
レン等があげられるが、作業性,反射率,経済性等から
アルミニウムが望ましい。この場合のアルミニウム蒸着
層は通常400〜600Å(0.04〜0.06μ)である。
ム,ニッケル,銅,金,亜鉛,ゲルマニウム,スズ,セ
レン等があげられるが、作業性,反射率,経済性等から
アルミニウムが望ましい。この場合のアルミニウム蒸着
層は通常400〜600Å(0.04〜0.06μ)である。
[実施例] 次に本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1〜5および比較例1〜3 第1表に示す各層樹脂配合組成物を(I),(II),
(III)層として、各々50mmφ,65mmφ,50mmφの押出機
で溶融混練してマルチマニホールド多層T−ダイ(ダイ
巾800mm)に供給し、ダイ温度250℃で押出し、チルロー
ル(40℃)で冷却して総膜厚25μのフィルムを得た。こ
のフィルムのI層表面を41W/m2/分の条件下コロナ放電
処理を行ない二層または三層フィルムを得た。これらフ
ィルムのコロナ放電処理面の濡れ指数,アルミニウムを
真空蒸着した場合の蒸着強度,光輝性,シール性の評価
結果を第1表に示す。
(III)層として、各々50mmφ,65mmφ,50mmφの押出機
で溶融混練してマルチマニホールド多層T−ダイ(ダイ
巾800mm)に供給し、ダイ温度250℃で押出し、チルロー
ル(40℃)で冷却して総膜厚25μのフィルムを得た。こ
のフィルムのI層表面を41W/m2/分の条件下コロナ放電
処理を行ない二層または三層フィルムを得た。これらフ
ィルムのコロナ放電処理面の濡れ指数,アルミニウムを
真空蒸着した場合の蒸着強度,光輝性,シール性の評価
結果を第1表に示す。
比較列4 コロナ放電処理を行わなかったこと以外は実施例1〜
4および比較例1〜3と同様にしてフィルムを得、評価
した。結果を第1表に示す。
4および比較例1〜3と同様にしてフィルムを得、評価
した。結果を第1表に示す。
参考例 コロナ放電処理を濡れ指数30dyne/cmの条件で行った
こと以外は実施例1〜4および比較例1〜3と同様にし
てフィルムを得、評価した。結果を第1表に示す。
こと以外は実施例1〜4および比較例1〜3と同様にし
てフィルムを得、評価した。結果を第1表に示す。
(注) *1 ポリプロピレン(ホモポリマー)[出光石油化学
(株)出光ポリプロF704 NU,MI 7g/10分,密度0.90g/cm
3] *2 エチレン−ブテン−1共重合体[MI 4g/10分,密
度0.88g/cm3,mp70℃,ブテン−1含量15重量%,ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)18] *3 エチレン−ブテン−1共重合体[MI 2g/10分,密
度0.92g/cm3] *4 ポリプロピレン(ランダムポリマー)[出光石油
化学(株)出光ポリプロF740 NU,MI 7g/10分,密度0.90
g/cm3] *5 [MI3.6g/10分,密度0.86g/cm3,プロピレン含量2
3重量%,ムーニー粘度ML1+4(100℃)20] *6 JIS K 6768に準拠 *7 蒸着フィルムへOPPフィルムをドライラミネート
(接着剤は東洋モートン製ポリエステル系,塗布量2.5g
/cm2,60℃,5kg/cm2で圧着)し、T型剥離強度を求め
た。
(株)出光ポリプロF704 NU,MI 7g/10分,密度0.90g/cm
3] *2 エチレン−ブテン−1共重合体[MI 4g/10分,密
度0.88g/cm3,mp70℃,ブテン−1含量15重量%,ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)18] *3 エチレン−ブテン−1共重合体[MI 2g/10分,密
度0.92g/cm3] *4 ポリプロピレン(ランダムポリマー)[出光石油
化学(株)出光ポリプロF740 NU,MI 7g/10分,密度0.90
g/cm3] *5 [MI3.6g/10分,密度0.86g/cm3,プロピレン含量2
3重量%,ムーニー粘度ML1+4(100℃)20] *6 JIS K 6768に準拠 *7 蒸着フィルムへOPPフィルムをドライラミネート
(接着剤は東洋モートン製ポリエステル系,塗布量2.5g
/cm2,60℃,5kg/cm2で圧着)し、T型剥離強度を求め
た。
*8 アルミ蒸着面を蛍光灯下で官能評価[優◎,良
○,可△,不可×] *9 非蒸着面同志のシール温度(2kg/cm2で1秒間シ
ールした際に、剥離強度300g/25mmとなるときのシール
温度を示す。) [発明の効果] 叙上の如く、本発明の第1によれば、従来のポリプロ
ピレン系フィルムに比べ金属蒸着強度が高く、またその
強度の経時変化が少く、かつ強度・剛性が良好な金属蒸
着用多層ポリプロピレンフィルムを得る事ができる。ま
た光輝性にすぐれ、酸化防止剤等添加剤処法も容易とな
る。さらに本発明の第2によればシール性にすぐれ、印
刷性も改善され包装材料として極めて優れた物性を備え
た金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルムを得る事がで
きる。
○,可△,不可×] *9 非蒸着面同志のシール温度(2kg/cm2で1秒間シ
ールした際に、剥離強度300g/25mmとなるときのシール
温度を示す。) [発明の効果] 叙上の如く、本発明の第1によれば、従来のポリプロ
ピレン系フィルムに比べ金属蒸着強度が高く、またその
強度の経時変化が少く、かつ強度・剛性が良好な金属蒸
着用多層ポリプロピレンフィルムを得る事ができる。ま
た光輝性にすぐれ、酸化防止剤等添加剤処法も容易とな
る。さらに本発明の第2によればシール性にすぐれ、印
刷性も改善され包装材料として極めて優れた物性を備え
た金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルムを得る事がで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】層Iとしてポリプロピレン系樹脂99〜69重
量%および密度0.86〜0.91g/cm2の低結晶性ないし非晶
性のエチレン・α−オレフィン共重合エラストマー1〜
40重量%からなる樹脂成分100重量部に対し、蒸着強度
に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および製膜
性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.
01〜2重量部を配合してなる組成物、層IIとしてポリプ
ロピレン系樹脂100重量部に対し、蒸着強度に影響を及
ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および製膜性,蒸着
性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.1〜2重
量部を配合してなる組成物を共押出成形して得られる、
前記層Iの厚みが1〜30μ、前記層IIの厚みが5〜150
μのフィルムであって、前記層Iの表面をコロナ放電処
理してなる金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項2】層Iとしてポリプロピレン系樹脂99〜69重
量%および密度0.86〜0.91g/cm3の低結晶性ないし非晶
性のエチレン・α−オレフィン共重合エラストマー40重
量%からなる樹脂成分100重量部に対し、蒸着強度に影
響を及ぼす有機系添加剤0.3重量部以下および製膜性,
蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.01〜
2重量部を配合してなる組成物、層IIとしてポリプロピ
レン系樹脂100重量部に対し、蒸着強度に影響を及ぼす
有機系添加剤0.3重量部以下および製膜性,蒸着性,表
面の荒れに影響を及ぼす無機系添加剤0.01〜2重量部を
配合してなる組成物、層IIIとしてポリプロピレン系樹
脂99〜50重量%および低結晶性ないし非晶性のα−オレ
フィン共重合体1〜50重量%からなる樹脂成分100重量
部に対し、蒸着強度に影響を及ぼす有機系添加剤0.3重
量以下および製膜性,蒸着性,表面の荒れに影響を及ぼ
す無機系添加剤0.01〜2重量部を配合してなる組成物を
共押出成形して得られる前記層Iの厚みが1〜30μ、前
記層IIの厚みが5〜150μ、前記層IIIの厚みが1〜30μ
のフィルムであって、前記層Iの表面をコロナ放電処理
してなる金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62126063A JPH085173B2 (ja) | 1987-05-25 | 1987-05-25 | 金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62126063A JPH085173B2 (ja) | 1987-05-25 | 1987-05-25 | 金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63290743A JPS63290743A (ja) | 1988-11-28 |
JPH085173B2 true JPH085173B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=14925708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62126063A Expired - Lifetime JPH085173B2 (ja) | 1987-05-25 | 1987-05-25 | 金属蒸着用多層ポリプロピレンフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085173B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3792769B2 (ja) * | 1996-02-15 | 2006-07-05 | 三菱化学株式会社 | 防曇剤及び該防曇剤で処理した樹脂シート |
JP4229440B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2009-02-25 | 竹本油脂株式会社 | 熱可塑性樹脂系積層フィルムの製造方法及び熱可塑性樹脂系積層フィルム |
WO2023095915A1 (ja) | 2021-11-29 | 2023-06-01 | 凸版印刷株式会社 | バリアフィルム、積層体及び包装袋 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926470B2 (ja) * | 1976-02-04 | 1984-06-27 | 三井化学株式会社 | ポリプロピレン二軸延伸複合フイルム |
JPS6085948A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | 出光石油化学株式会社 | 多層材料 |
JPS61253361A (ja) * | 1985-04-15 | 1986-11-11 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 金属蒸着された二軸延伸ポリプロピレンフイルムの製造方法 |
-
1987
- 1987-05-25 JP JP62126063A patent/JPH085173B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63290743A (ja) | 1988-11-28 |
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