JPH08511837A - 潜在的な柔らかさを改良したセルロースパルプおよびその様なパルプの製造方法 - Google Patents

潜在的な柔らかさを改良したセルロースパルプおよびその様なパルプの製造方法

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JPH08511837A
JPH08511837A JP7503003A JP50300395A JPH08511837A JP H08511837 A JPH08511837 A JP H08511837A JP 7503003 A JP7503003 A JP 7503003A JP 50300395 A JP50300395 A JP 50300395A JP H08511837 A JPH08511837 A JP H08511837A
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Abstract

(57)【要約】 粗さが閾粗さ水準より低い、選択された繊維形態を有するセルロースパルプを開示する。閾粗さ水準は、平均繊維長さの関数である。このセルロースパルプは、ティッシュペーパーの様な紙構造を製造するのに特に有用である。そのセルロースパルプの製造方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 潜在的な柔らかさを改良したセルロースパルプおよび その様なパルプの製造方法 本特許出願は、Vinsonらの名前で1991年5月28日に提出され、共通に譲 渡される米国特許出願第07/705,845号“紙の潜在的強度を改良するた めの、選択された形態を有するセルロースパルプ”に相互関連する。 技術分野 本発明は、セルロースパルプに、より詳しくは平均的なパルプ繊維長に対して 粗さを少なくしたセルロースパルプに関する。 発明の背景 柔らかさは、ティッシュペーパー製品の重要な特性である。消費者は、柔らか いティッシュ製品を、皮膚に対する感触が快い、したがって望ましいと知覚する 。そのため、ティッシュ製品の製造者は、販売増加のために、ティッシュ製品の 知覚される柔らかさを改良する努力を行なっている。 ティッシュ製品は一般的に、少なくとも部分的に、木材繊維を含むセルロース パルプから形成されている。当業者は、その様なパルプから形成されたティッシ ュ製品の知覚される柔らかさは、パルプ繊維の粗さに関連していることを理解し ている。粗さが低い繊維から製造されたティッシュペーパーは、粗さの高い繊維 から製造された類似のティッシュペーパーよりも柔らかくすることができるので 、粗さが低い繊維を有するパルプが望ましい。 一般的に繊維の長さおよび繊維の表面積が増加するにつれて、繊維の粗さが増 加する。ティッシュ製品の柔らかさは、短い繊維だけを含んで成るパルプからテ ィッシュ製品を製造することにより、改良することができる。残念ながら、ティ ッシュペーパーの強度は、平均的な繊維の長さが小さくなるにつれて一般的に低 下する。したがって、パルプの平均繊維長を単に低下させるだけでは、製品の柔 らかさと製品の強度の好ましくない交換にしかならない。 繊維の粗さを下げるもう一つの方法は、スライド式マイクロトームで個々の繊 維を長さ方向に薄く切ることである。繊維を長さ方向に薄く切ることにより、単 位繊維長あたりの繊維重量が低下し、天然の閉じた繊維壁断面が、開いた繊維壁 断面に変化する。その様な方法は、1989年10月17日にCochraneらに発行 された米国特許第4,874,465号に記載されている。繊維を長さ方向に薄 く切ることは、非常に細かい処理を必要とし、ティッシュ製品の製造に必要な大 量の繊維を供給するのに、商業的に有用な方法とは考えられない。 柔らかさを改良したティッシュ製品は、硬材の選択された種類から得られる繊 維を含んで成るパルプからも形成できる。硬材繊維は一般的に軟材繊維よりも粗 さが少ない。例えば、当業者は、ユーカリ樹から製造した漂白クラフトパルプは 粗さが比較的低い繊維を含み、ティッシュ製品の知覚される柔らかさを改良する のに使用できることを理解している。 残念ながら、ユーカリ樹の様な単一種から製造された未使用クラフトパルプは 、供給量が限られており、したがって、一般的に粗さ特性が劣る繊維を含んで成 るパルプよりも高価である。例としては、供給源の種類に関係なくメカニカルパ ルプ加工することにより得られるパルプ、および様々な型および品種の繊維の混 合物を含む循環使用パルプがある。世界中の森林資源の枯渇に関する問題のため に、その様な循環使用パルプを使用することの重要性が増加している。循環使用 パルプは一般的に様々な品種の硬材および軟材の混合物を含む。その様な混合物 は特に、それらの平均繊維長と比較して、粗さが比較的高い傾向がある。 粗さが劣っていることに加えて、上記の繊維混合物は、好ましくない繊維特性 の不均一性を有することが多い。例えば、ユーカリ樹から製造した漂白クラフト パルプの利点の一つは、望ましい平均的な粗さを有することに加えて、粗さの一 様性が高い傾向があることである。パルプ繊維試料中の粗さ分布の一つのインデ ックスは、試料繊維の表面積を測定し、等級付けを行ない、パルプ試料中で、そ の試料中繊維の最大1%を占める繊維の群を得ることにより得られる。最小繊維 表面積と呼ばれる、この群の中の最小の表面積を有する繊維の表面積が、そのパ ルプ試料中の粗さ分布のインデックスを与える。この最小繊維表面積の値が比較 的低い場合、そのパルプ試料は粗さに関して比較的一様であることを示している 。最小繊維表面積の値が比較的高い場合、そのパルプ試料は比較的不均一であり 、試料の平均粗さが望ましい範囲内にあっても、この用途には適していないこと を示している。 さらに、特定のパルプ試料の最小繊維表面積が比較的低い、または高い値を有 するかを判定する上で、硬材と軟材の相対的な含有量を考えることも必要である 。特定の試料が比較的高い、または低い最小繊維表面積の値を有するかを決定す るための技術を本明細書で説明する。測定した最小繊維表面積は、そのパルプ試 料中の軟材の各百分率に関するスケールファクターを引くことができる。この差 し引いた最小繊維表面積は、パルプ増加表面積と呼ばれる。増加表面積の値が閾 値より低いパルプ試料は、粗さに関して一様であると考えられる。 平均粗さおよび繊維特性の一様性に関して劣っていると一般的に考えられてい る繊維混合物から、繊維長および粗さの望ましい組合せを有するパルプを入手で きる製紙業者は、著しい原価節約および/または製品改良を達成することができ る。例えば製紙業者は、高強度に伴う通常の柔らかさ低下を招くことなく、優れ た強度を有するティッシュペーパーの製造を望むであろう。あるいは、製紙業者 は、表面繊維の結合強化に伴う通常の柔らかさ低下を引き起こすことなく、遊離 繊維の放出を低減するために、より高度の紙の表面結合を望むであろう。 そこで、本発明の目的は、粗さの閾水準より低い繊維粗さを有するセルロース パルプを提供することである。 本発明の別の目的は、軟材および硬材繊維の混合物を含んで成り、繊維長と繊 維粗さの望ましい組合せを有するセルロースパルプを提供することである。 本発明のさらに別の目的は、繊維長と繊維粗さの望ましい組合せを有するセル ロースパルプの製造方法を提供することである。 これらの、および他の目的は、下記の開示から明らかな様に、本発明を使用す ることにより達成される。 他に指示がない限り、百分率、比率、および割合はすべて重量で表示する。繊 維の重量百分率は、他に指示がない限り、乾燥重量百分率である。 発明の概要 本発明は、選択された形態の木材繊維を含み、パルプの平均繊維長に対して低 い粗さを有するセルロースパルプに関する。このセルロースパルプは少なくとも 10%の軟材繊維を含んで成る。このセルロースパルプは、0.085平方ミリ メートル未満の繊維増加表面積および関係式 C<(L)0.3+0.3 (式中、Cは繊維長10メートルあたりの繊維重量をミリグラムで測定した繊維 粗さであり、Lはミリメートルで表示した平均繊維長である) による平均繊維長さに関連した繊維粗さを有する。セルロースパルプは、循環使 用する硬材および軟材のケミカルパルプ繊維を含んで成ることができる。 本発明は、パルプの平均繊維長と比較して低い粗さを有するセルロースパルプ の製造方法にも関する。本方法は、2つの分別工程、すなわち長さ区分工程およ び遠心分離工程、を有する。各分別工程は、投入流、許容流および拒絶流を含む 。一方の分別工程の許容流の少なくとも一部は、他方の分別工程の投入流を形成 する。 長さ区分工程は、長さ区分工程への投入流を処理し、長さ区分工程の拒絶流の 平均繊維長さより少なくとも20%短い平均繊維長さを有する長さ区分工程許容 流を与える。遠心分離工程は、遠心分離工程への投入流を処理し、遠心分離工程 の拒絶流における繊維の標準化繊維粗さより少なくとも3%、好ましくは少なく とも10%少ない標準化繊維粗さの繊維を有する遠心分離工程許容流を与える。 本方法では、各分別工程の投入流も処理し、それぞれの投入流の繊維重量の3 0%〜70%の繊維重量を有する各分別工程の許容流を与える。 図面の簡単な説明 図1は、長さ区分工程を最初に行ない、続いて遠心分離工程を行なう、本発明 の一実施方法を図式的に示す図である。 図2は、遠心分離工程を最初に行ない、続いて長さ区分工程を行なう、本発明 の別の実施方法を図式的に示す図である。 発明の詳細な説明 本発明は、選択された形態を有する木材繊維を含むセルロースパルプに関する 。セルロースパルプは、比較的高い比率の軟材繊維を含むにも関わらず、特定の パルプ平均繊維長さに対して低い粗さを有する。具体的には、セルロースパルプ は、少なくとも10%の軟材繊維を含んで成り、増加表面積が0.085平方ミ リメートル未満であり、条件 C<(L)0.3+0.3 (式中、Cは繊維長10メートルあたりの繊維重量のミリグラム(mg/10m)で表 した繊維粗さであり、Lはミリメートル(mm)で測定した平均繊維長である) による平均繊維長さに関連した粗さを有することを特徴とする。セルロースパル プは好ましくは平均繊維長さ約0.70mm〜約1.1mm、より好ましくは約0. 75mm〜約0.95mmを有する木材繊維を含んで成る。セルロースパルプはケミ カルパルプ繊維を含んで成り、好ましい実施態様では循環使用する紙繊維、例え ば循環使用する帳簿用紙繊維、を含んで成ることができる。 本発明は、粗さと繊維長の好ましい組合せを有する繊維形態を選択する方法に も関する。本方法は、2つの分別工程を含んで成り、下記の工程を含んで成る。 すなわち、木材パルプ繊維を含んで成る水性スラリーを用意し、長さ区分工程お よび遠心分離工程の一方を含んで成る第一分別工程を用意し、スラリーの少なく とも一部を、第一分別工程への投入流を形成する様に向け、第一分別工程への投 入流を処理し、第一分別工程の許容流を与え、長さ区分工程および遠心分離工程 の他方を含んで成る第二分別工程を用意し、第一分別工程から来る許容流の少な くとも一部を、第二分別工程への投入流を形成する様に向け、第二分別工程への 投入流を処理し、第二分別工程の許容流を与える。長さ区分工程への投入流を処 理し、長さ区分工程の拒絶流の平均繊維長さより少なくとも20%短い平均繊維 長さを有する長さ区分工程許容流を与える。遠心分離工程への投入流を処理し、 遠心分離工程の拒絶流における繊維の標準化された繊維粗さより少なくとも3% 、好ましくは少なくとも10%少ない標準化された繊維粗さの繊維を有する遠心 分離工程許容流を与える。 定義 ここで使用する用語“形態”とは、繊維長、繊維幅、表面積、細胞壁厚さおよ び細胞壁の幾何学的構造、粗さ、等を含む木材繊維の様々な物理的特性を意味す る。用語“選択された形態”とは、長さ方向に薄く切った、または開いた細胞壁 の幾何学的構造を有する様に変形した繊維と区別される、一般的に閉じた細胞壁 の幾何学的構造を有する繊維を意味する。用語“選択された形態”とは、さらに 、本来なら製紙業者があまり使用しないであろう品種のある組合せを有する繊維 区分の中で、粗さと繊維長の特別な組合せを与えるために、繊維の一般的な区分 から選択された繊維を意味する。 ここで使用する用語“長さ区分”とは、セルロース繊維の水性スラリーを少な くとも2つの、平均繊維長さおよび長さの差に固有の他の特性が異なったセルロ ース繊維からなる流出スラリーに分割することを意味する。一般的に、長さ区分 は、投入スラリーを穴の開いたバリヤーに通し、穴を通る確率が高い短い繊維を 長い繊維から分離することにより達成される。 ここに含む代数式中で“L”の略号で表される、用語“平均繊維長さ”とは、 適当な繊維長さ分析装置、例えばジョージア州、NorcrossのKajaani Electronic sから市販のKajaani Model FS-200繊維分析装置、で測定される、長さ加重平均 繊維長さを意味する。この分析装置は、製造業者の推奨により、報告範囲を0mm 〜7.2mmに設定し、プロファイルを、長さ0.2mm未満の繊維を繊維長さおよ び粗さの計算から除外する様に設定して操作する。この大きさの粒子は、ほとん どが非繊維部分からなり、本発明が意図する用途に役立たないと考えられるので 、計算から除外する。 ここに含む代数式中で“C”の略号で表される、用語“粗さ”とは、適当な繊 維粗さ測定装置、例えば上記のKajaani FS-200分析装置、を使用して測定した、 非加重繊維長10メートルあたりのミリグラム(mg/10m)の単位で報告される、 単位非加重繊維長あたりの繊維質量に関する。パルプの粗さCは、パルプから採 取した3点の繊維試料の3回の粗さ測定の平均である。粗さ測定のための分析装 置の操作は、繊維長を測定するための操作と類似している。試料調製の際には、 正確な試料重量を測定装置に確実に入れる様に注意しなければならない。 妥当な方法では、各繊維試料に対して2個のアルミニウム秤量皿を乾燥オーブ ン中、110℃で30分間乾燥させる。次いで皿を、無水硫酸カルシウムの様な 適当な乾燥剤を入れたデシケーター中に入れ、少なくとも15分間冷却する。油 や湿分で汚染しない様に、皿はピンセットで取り扱う。2個の皿をデシケーター から取り出し、ただちに0.0001グラムまで正確に測定する。 約1グラムの繊維試料を皿の一方に載せ、2個の皿(一方は空)を、覆いをせ ずに、110℃の乾燥オーブン中に少なくとも60分間入れ、試料を完全に乾燥 させる。皿をオーブンから取り出す前に、繊維試料を含む皿を空の皿で覆う。次 いで、皿および試料をオーブンから取り出し、デシケーター中に入れて少なくと も15分間冷却させる。覆った試料を取り出し、ただちに皿と共に0.0001 グラム以内で秤量する。この重量から前に得た皿の重量を差し引き、完全に乾燥 させた繊維試料の重量を得る。この繊維重量を初期試料重量と呼ぶ。 空の30リットル容器を、洗浄し、少なくとも25キログラム容量で0.01 グラム精度の秤で秤量して準備する。TAPPI法T205に参照されている英国式パル プ離解機(disintegrator)の様な標準TAPPIパルプ離解機を、その容器を洗浄し て繊維をすべて除去することにより準備する。初期試料重量の繊維をパルプ離解 機の容器中に入れ、すべての繊維がパルプ離解機の中に移ったことを確認する。 パルプ離解機中で繊維試料を約2リットルの水で希釈し、パルプ離解機を10 分間運転する。パルプ離解機の中身を30リットル容器の中に洗い出し、すべて の繊維が容器中に入ったことを確認する。次いで30リットル容器中の試料を水 で希釈し、0.01ラム精度で20キログラムの水−繊維スラリーを得る。 Kajaani FS−200用の試料ビーカーを洗浄し、0.01グラムまで秤量する。 30リットル容器中のスラリーを垂直および水平方向の往復運動で攪拌し、スラ リー中の繊維を遠心分離する傾向がある回転運動が生じない様に注意する。0. 1グラムまで測定した100.0グラムの分量を30リットル容器からKajaani ビーカーに移す。Kajaaniビーカー中の繊維重量(ミリグラム)は、初期試料重 量(グラムで記録した)を5倍することにより得られる。この0.01mgまで正 確な繊維重量をKajaani FS-200プロファイルに入れる。0.2mmが粗さの計算で 考えられる最小繊維長になる様に、0.2mmの最小繊維長をKajaaniプロファイ ルに入れる。次いでKajaani FS-200により予備粗さを計算する。 この予備粗さ値に、長さが0.2mmを超える繊維の重量加重累積分布に対応す るファクターを掛けることにより、粗さが得られる。FS-200の説明書は、この重 量加重分布を得る方法を与えている。しかし、これらの値は百分率として報告さ れており、“0”繊維長で始まり、累積される。上記のファクターを得るには、 “長さが0.2mm未満の繊維の重量加重累積分布”(これは計器の出力として与 えられる)を計器のディスプレーから得る。このディスプレー値を100から差 し引き、結果を100で割ることにより、長さが0.2mmを超える繊維の重量加 重累積分布に対応するファクターが得られる。したがって、得られる粗さは、繊 維試料中の繊維長が0.2mmを超える繊維の粗さの尺度である。2個の皿および 繊維試料をオーブン乾燥することから始めて粗さ測定を繰り返し、3つの粗さの 値を得る。ここで使用する粗さCの値は、3つの粗さ値を平均することにより得 られる。 ここで使用する用語“標準化された粗さ”は、粗さCをミリメートルで測定し た平均繊維長さLで割ることにより得られる。この比率における減少は、ある望 ましい特性を得るために他方を犠牲にする様な単なる取り引きと比較して、平均 繊維長さLに対する粗さCの低下を示している。前に説明した様に、本発明が意 図する用途には、比較的長い繊維がより好ましく、比較的粗さの少ない繊維がよ り好ましい。 ここで使用する用語“セルロースパルプ”は、紙または他の種類のセルロース 製品の製造に使用するための、木材に由来する繊維状材料である。本発明の方法 では、様々な供給源から得られるセルロース木材繊維を使用することができる。 これらの繊維には、木材中に存在する実質的にすべてのリグニンを除去するため に精製したパルプであるケミカルパルプが含まれる。ここで使用する“ケミカル パルプ”は、リグニン含有量が5重量%未満であるセルロースパルプを含んで成 る。これらのケミカルパルプは、亜硫酸塩またはクラフト(硫酸塩)法により製 造されたパルプを含む。本発明の実施に使用できる木材繊維は、ここで木材中に 存在するリグニンを大量に含む木材繊維を意味するメカニカルパルプに由来する ものでもよい。メカニカルパルプの例としては、砕木パルプ、サーモメカニカル パルプ、ケミ−サーモメカニカルパルプ、および半ケミカルパルプがある。 硬材パルプおよび軟材パルプの両方、ならびにこれら2種類の混合物を使用す ることができる。ここで使用する用語、硬材および軟材パルプは、それぞれ落葉 樹(被子植物)および針葉樹(裸子植物)の木性物質に由来する繊維パルプを意 味する。また、上記の種類のいずれか、またはすべて、ならびに本来の製紙作業 を行ない易くするための少量の他の繊維、充填材および接着剤を含んでいること がある、循環使用する紙から得られる繊維も本発明に使用できる。 ここで使用する用語“循環使用する紙”とは、一般的に、繊維を取り出し、そ れを再使用する意図を持って収集した紙を意味する。これらの紙は、消費者の前 の段階で、例えば製紙工場や印刷所で発生した紙、または消費者の後の段階で、 例えば家庭や事務所で収集された紙でよい。循環使用する紙は、それらを再使用 し易くするために業者により様々な等級に分類される。本発明で特に価値のある 循環使用紙の等級は帳簿用紙である。帳簿用紙は通常、ケミカルパルプを含んで 成り、一般的に硬材と軟材の比率が約1:1〜約2:1である。帳簿用紙の例と しては、証書、本、コピー用紙、等がある。 本発明のセルロースパルプの製造には、様々な供給源から得られるセルロース 木材繊維を使用することができる。その様な供給源には、硫酸塩またはクラフト 製法により製造される様な、上記のケミカルパルプが含まれる。ケミカルパルプ 繊維で製造され、硬材と軟材の繊維の混合物を含んで成る循環使用紙に由来する 繊維も、本発明のセルロースパルプの製造に使用できる。 ここで使用する量“軟材百分率”は、セルロースパルプ中の軟材の木から得ら れる繊維の乾燥重量百分率を意味する。セルロースパルプの残り(100−軟材 %)は“硬材百分率”と定義する。既知でなければ、軟材百分率は、ここに参考 として含めるTAPPI T401 om-88の方法“Fiber Analysis of Paper and Paperboa rd”の光学的観察により決定することができる。 ここで使用する用語“最小繊維表面積”は、パルプ試料中の繊維の最大1%( 表面積で)を占める繊維の群における、最小表面積繊維の投影された表面積を意 味する。この最小繊維表面積は、以下に説明する画像解析により測定できる。 約0.25グラムの代表的なパルプ試料を湿らせ、細かく裁断する。画像解析 を複雑にする恐れのある汚染物を少なくするために、蒸留および濾過した水の使 用を推奨する。その様な汚染物を少なくするには0.05ミクロンのフィルター で十分である。裁断したパルプを250mlの三角フラスコに入れ、約50mlの水 を加え、パルプ試料が離解するまでフラスコを振とうする。次いで、フラスコの 内容物を水で200mlに希釈する。フラスコの中身の約4分の3を廃棄し、フラ スコを再度200mlに満たし、フラスコを再度振とうして内容物を混合する。こ の、フラスコ内容物の廃棄、フラスコ内容物の再希釈、およびフラスコ振とうの サイクルを、フラスコ内容物の目視検査により、フラスコ中スラリーの繊維同士 の接触が無くなるまで繰り返す。 40x60mmの顕微鏡スライドグラスを繊維くずの無いティッシュで清掃し、 永久マーカーを使用してスライドの一方の表面上に直交する格子を描く。この格 子は、その後の画像解析の際に基準として使用するが、その正確な間隔は重要で はなく、作業者の都合の良い大きさで設定することができる。繊維/格子線の交 差を少なくするために、約1平方センチメートルの格子を使用する。マーカー側 を“下”にしてスライドをスライド加温器に載せる。フラスコ中のスラリーを強 く振とうし、使い捨てピペットでスラリーのアリコートを採り、スライド上に載 せる。スライドを約10ミリリットルのスラリーで覆う。スライド上の水を蒸発 させ、乾燥中にスラリー繊維が凝集するのを防止するために、時々解剖針で表面 張力を壊す。スライド接着剤の小滴を新しいスライドの四隅に載せ、これを、過 剰の圧力をかけない様に注意しながら、繊維で覆ったスライドに対して配置する 。 過剰の接着剤を除去し、スライド表面を、繊維くずの無いティッシュで清掃する 。 画像解析機構は、フレームグラバーボード、立体鏡、ビデオカメラ、および画 像解析ソフトウエアを有するコンピュータを含む。適当なフレームグラバーボー ドには、インディアナ州、インディアナポリスのTruevision Companyから市販の TARGA Model M8ボードがある。あるいは、マサチューセッツ州、マールボロのDa ta Translationから市販のModel DT2855フレームグラバーボードを使用すること ができる。 コンピュータファイルに保存すべき画像を獲得するために、ニューヨーク州、 レークサクセスのOlympus Corporationから市販のOlympus SZH立体鏡、およびカ リフォルニア州、サンディエゴのKohu Electronics Divisionから市販のKohu Mo del 4815-5000ソリッドステートCCDビデオカメラを使用することができる。O lympus Model MTV-3アダプターを使用してKohuビデオカメラを立体鏡に取り付け ることもできる。あるいは、ニュージャージー州、フェアロウンのKeyence Comp anyから市販のVH5900モニター顕微鏡および接触型照明ヘッドを備えたVH50レン ズを有するビデオカメラを使用することもできる。立体鏡およびビデオカメラが 記録すべき画像を獲得する。フレームグラバーボードがこの画像のアナログ信号 を、コンピュータが解読できるデジタルフォーマットに変換する。 コンピュータファイルに保存された画像は、ワシントン州、エドモンドのBioS can Companyから市販のOptimas Image Analysisソフトウエア3.0版の様な適 当なソフトウエアを使用して測定する。Optimasソフトウエアは、Windowsと互換 性があるIBM PC ATまたは互換性コンピュータ、ならびにIBM PS/2 Microchannel システムで作動する。適当なコンピュータは、フレームグラバーボード、Intel 80386 CPU用の拡張スロット、8メガバイトのRAM 200、200メガバイトのハー ドディスクストレージスペース、およびDOS、3.0版、またはそれ以降、を設 置したIBM互換性パーソナルコンピュータである。コンピュータは、ワシン トン州、レドモンドのMicrosoft Corporationから市販のWindows 3.0版、ま たはそれ以降、を設置している必要がある。ファイルに保存した、およびそこか ら呼び出した画像は、Sony Model PVM-1271QまたはModel PVM-1343MQビデオモニ ター上に表示することができる。 スライドを立体鏡の台に載せる。立体鏡を倍率15Xに調節する。細孔画像コ ントラストを得るために、立体鏡の光源強度を最大値に設定し、立体鏡の開口を 最小開口サイズに設定する。Optimasソフトウエアを多モード設定で、ARAREA( 区域)およびARLENGTH(長さ)測定を“Sampling Options”で選択し、下記の不 足値を使用する:サンプリングユニットを選択し、設定数は64間隔に等しく、 最小境界長さは10試料である。下記のオプション:Remove Areas Touching Re gion of Interest(ROI)、Remove Areas Inside Other Areas、およびSmooth Bou ndariesは選択しない。ソフトウエアコントラストおよび明るさ設定はそれぞれ 0〜170にした。ソフトウエア閾設定は125〜255にした。画像解析ソフ トウエアは、視界中に置いたメートル定規でミリメートルで構成する。構成は、 6.12ミリメートルのスクリーン幅を得る様に行なう。 問題とする区域は、その問題とする区域の境界に繊維が交差しない様に選択す る。オペレーターはスライドの位置を決め、一つの視界における画像データ(区 域および長さ)を獲得する。次いでスライドを移動させ、第二の視界における画 像データを獲得する。スライド全体からデータが得られるまでデータ収集を行な う。スライド上の格子線を利用することは、不可欠ではないが、顕微鏡観察者が ある区域を見落とす、またはある区域を2回以上読むのを防止する上で非常に有 効である。格子遠心分離工程と交差している繊維はデータ収集に含めない。交差 していない個々の繊維のみからなるスライドが望ましいが、交差した繊維を含む 画像が形成されるのは避けられない。交差した繊維のすべてが障害になる場合、 交差繊維の画像をOptimasソフトウエアにあるペイントオプションで抹消する。 交差繊維画像中の少なくとも部分的に他の繊維により妨害されている繊維の上に ペインティングすることにより、交差繊維画像中の妨害されていない繊維を残す ことができる。 画像解析ソフトウエアは、画像解析システムで記録したそれぞれの繊維画像に 対して投影された繊維表面積および繊維長を与える。繊維画像は、繊維長さによ り、および繊維表面積により順位を付けることができる。その様なデータ操作を 行なうのに、Microsoft Exel3.0版の様なスプレッドシートソフトウエアの使 用は効果的であるが、必要という訳ではない。繊維を長さにより順位付けした後 、長さ0.25mm未満の繊維に関する繊維画像データを抹消する。少なくとも5 00の繊維画像が残るべきである。次いで残った繊維画像データを、投影された 繊維表面積により順位付けし、各繊維画像にその順位に応じて番号を付ける。最 大の投影表面積を有する繊維画像に番号1を付ける。 ここで使用する最小繊維表面積は、下記の様に説明することができる。残った 繊維画像の番号に0.01(1%)を掛け、繊維画像番号を得る。掛け算の積が 整数でない場合、その積を最も近い整数に丸める。この番号を有する繊維画像の 投影された表面積が最小繊維表面積に相当する。 “最小繊維表面積”の説明にはなっているが、この方法は、統計的な重要性を 確立するには、多数(1000を超える)の画像を必要とする。そこで好ましい 方法を推奨する。この好ましい方法では、残りの繊維画像の投影表面積を1%、 3%、5%、10%、および20%の間隔で得る。百分率の対数の関数として投 影表面積を直線回帰し、得られた関数を投影表面積に1%マークで補間すること により、先に説明した繊維長に基づく画像拒絶の後、少なくとも500の繊維画 像を残すのに十分な繊維画像が獲得されれば、ここに記載する用途に十分な統計 的有効性を備えた最小繊維表面積の値が得られる。 ここで使用する用語“増加表面積”は、上記の好ましい方法により決定される 最小繊維表面積から、問題とする試料中に含まれる軟材の各百分率点に対して0 .0022平方ミリメートルだけ少なくしたものとして定義される。この最小繊 維表面積を増加表面積に換算するのに使用される補正値が、軟材対硬材の非常に 異なった表面積を補償するので、問題とする試料の硬材と軟材の含有量に関係な く、パルプ試料の一様性を評価するのに、単一の表面積値を使用することができ る。前に考察した様に、繊維特性における一様性は、平均特性と無関係な利点を 与えると考えられる。繊維特性の不均一性が比較的高いパルプ試料は、増加表面 積の値が比較的高くなる。増加表面積は、セルロース繊維の一定の試料が有する 繊維特性の、一様性の水準に関する指標を与える。 パルプ試料中の微細繊維の百分率は、ニューヨーク州、シラキュースのPaper Research Materialsから製品番号DDJ♯2として市販されているBritt Dynamic Dr ainage Jar,Filter,and Stirring Apparatusを使用して行なう測定により求め ることができる。最良の結果を得るには、約1グラム乾燥重量のパルプ試料を使 用することを推奨する。繊維試料からでる微細繊維は、濾紙上に捕獲し、秤量し て元の試料中に含まれる微細繊維の百分率を決定する。排水ジャーは、同じ会社 から得られる“125P”スクリーンを備えているが、このスクリーンは76.2ミ クロン直径の穴および14.8%の開放区域を有する。試料をジャーの中に直接 入れ、上部1インチ以内まで水で満たす。微細繊維を分離し易くするために、そ れぞれ2.5%の炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、およびペンシル バニア州、フィラデルフィアのRhom and Haas Companyから市販のTAMOL 850界面 活性剤からなる分散溶液1mlを繊維と水の混合物に加える。 1000rpmで5分間攪拌した後、スラリー500mlを1000mlビーカーの 中に流し込み、ジャーに新しい水を入れて体積を元に戻す。同じ様に攪拌を繰り 返し、さらに500mlをビーカーに入れる。これを、4個のビーカーがそれぞれ 1000ml満たされるまで繰り返す。次いで、英国、メイドストーンのWhatman International Ltd.製の11.0cmWhatmanグラスマイクロファイバーフィルタ ー♯1820110を含む、ブフナー漏斗または濾紙を支持するのに適した他の漏斗を 使用し、ビーカーを逆の順で濾過して微細繊維を捕獲する。フィルターは、予め 0.1mgまで秤量しておく。4個のビーカーの水をすべて濾過した後、漏斗から フィルターパッドを取り外し、105℃で1時間乾燥させ、デシケーター中で冷 却し、最終重量を0.1mgまで求める。最初のフィルター重量と最終フィルター 重量の差が微細繊維の重量である。同様にして、同じフィルターおよび乾燥設備 を使用し、Britt Jarの内容物を濾過して繊維重量を求める。微細繊維の重量を 、微細繊維重量と繊維重量の合計で割り、100を掛けた値を、元の試料中の微 細繊維の百分率として報告する。 手順 請求項によってのみ規定されるが、下記の説明により、本発明のセルロース繊 維の製造方法を例示する。これらの方法は、長さ区分工程および遠心分離工程を 含んで成る2工程分別製法の2種類の基本的な構成を含む。 図1は、本発明のセルロースパルプの製造に使用できる1つの構成を示すフロ ーダイアグラムである。この構成では、長さ区分工程を最初に行ない、続いて遠 心分離工程を行なう。 図1では、木材パルプ繊維を含んで成る水性スラリー21を、長さ区分工程3 2への投入流を形成する様に向ける。好ましい長さ区分装置は、マサチューセッ ツ州、サウスウォルポールのBird Escher Wyss Corporationにより製造されてい るBird“Centrisorter”の様な遠心圧力スクリーンである。スラリー21は長さ 区分工程32で処理され、区分工程32の許容流33および区分工程32の拒絶 流34を形成する。拒絶流34は、許容流33中の繊維の平均繊維長さを超える 平均繊維長を有する繊維を含んで成る。長さ区分工程32は、下記の様に構成お よび運転され、スラリー34を含んで成る拒絶流の平均繊維長さより少なくとも 20%、好ましくは少なくとも30%短い平均繊維長さを有する許容流33を与 える。拒絶流34中の繊維は、本発明の目的として求める特性があまり有用では ない別の用途に向けられる。これに関して、これらの繊維は、他の拒絶流と混合 する、別に保持する、または廃棄することができる。 理論に束縛されないとして、長さ区分工程32の許容流33の繊維重量は、長 さ区分工程32への投入流の繊維重量の約30〜70%になるべきなので、許容 流33と拒絶流34の間で、長さ区分工程32に入る繊維の質量が約30〜70 %に分割されることになる。その様な質量分割は、長さ区分工程32が、節や破 片の様な屑を投入流から除去するだけではなく、投入流を繊維長さにより確実に 分別するのに役立つ。 長さ区分工程32の許容流33の少なくとも一部は、図1に示す様に、遠心分 離工程42を含んで成る第二の分別工程への投入流41を与える様に向けられる 。好ましい遠心分離工程42は、オハイオ州、スプリングフィールドのCE Bauer Company製造の3インチ“Centricleaner”水圧サイクロンの様な、1基以上の 水圧サイクロンを含んで成る。 遠心分離工程42を最も効果的に運転するには、遠心分離工程42で投入流4 1を処理する前に、遠心分離工程42への投入流41のコンシステンシーを調節 する必要があろう。例えば、投入流41のコンシステンシーを増加させるために 投入流41から水を除去するのが望ましい場合、図1に示す様に、長さ区分工程 32と遠心分離工程42の中間に適当な篩36を配置することができる。適当な 篩36には、100ミクロンスクリーンを備えたCE Bauerの“Microsieve”があ る。 遠心分離工程42は投入流41を処理し、遠心分離工程42の許容流43およ び遠心分離工程42の拒絶流44を与える。許容流43は水圧サイクロンのオー バーフロー側にあり、拒絶流44は水圧サイクロンのアンダーフロー側(“先端 ” )にある。 図1に示す方法を本発明により運転する場合、許容流43中の繊維の標準化さ れた粗さは、遠心分離工程42の拒絶流44中の繊維の標準化された粗さよりも 少なくとも3%、好ましくは少なくとも10%低い。図1に示す方法を運転して 、本発明のセルロースパルプを含んで成る許容流43を与えることができる。 本発明のセルロースパルプを含んで成る許容流43は、少なくとも10%の軟 材繊維を含み、0.085平方ミリメートル未満の増加表面積を有し、上記の代 数式による平均繊維長さに関連する粗さを有する。許容流43の平均繊維長さは 、繊維長の関係にこの粗さを与えるためには、好ましくは約0.70mm〜約1. 1mm、より好ましくは約0.75mm〜約0.95mmである。 遠心分離工程42の許容流43の繊維重量は、遠心分離工程42への投入流4 1の繊維重量の約30〜70%にすべきなので、それぞれ許容流43と拒絶流4 4の間で、遠心分離工程42に入る繊維の質量が約30〜70%に分割されるこ とになる。その様な質量分割は、遠心分離工程42が、節や破片の様な屑を投入 流41から除去するだけではなく、拒絶流44よりも少ない標準化された粗さを 有する許容流43を確実に与える上で望ましい。 図2は、本発明のセルロースパルプの製造に使用できる別の構成を示すフロー ダイアグラムである。この構成では、遠心分離工程を最初に行ない、続いて長さ 区分工程を行なう。 図2では、木材パルプ繊維を含んで成る水性スラリー21を、遠心分離工程5 2への投入流を形成する様に向ける。遠心分離工程52は少なくとも1基の水圧 サイクロンを含んで成る。遠心分離工程52は投入流を処理し、遠心分離工程5 2の許容流53および遠心分離工程52の拒絶流54を与える。許容流53は水 圧サイクロンのオーバーフロー側にあり、拒絶流は水圧サイクロンのアンダーフ ロー側(“先端”)にある。本発明により運転した場合、許容流53中の繊維の 標準化された粗さは、遠心分離工程52の拒絶流54中の繊維の標準化された粗 さよりも少なくとも3%、好ましくは少なくとも10%低く、許容流53中の繊 維の平均繊維長さは、好ましくはスラリー21の平均繊維長さにほぼ等しいか、 またはそれより大きい。 遠心分離工程52の許容流53の少なくとも一部は、長さ区分工程62への投 入流61を与える様に向けられる。長さ区分工程62は、上記の遠心スクリーン の様なスクリーンを含むことができる。投入流61を長さ区分工程62で処理す る前に、投入流61のコンシステンシーを調節するのが望ましい場合がある。例 えば、投入流61から水を除去してそのコンシステンシーを増加させるのが望ま しい場合、図2に示す様に、遠心分離工程52と長さ区分工程62の中間に適当 な篩60を配置することができる。適当な篩60には、100ミクロンスクリー ンを備えたCE Bauerの“Microsieve”がある。 長さ区分工程62は投入流61を処理し、長さ区分工程の許容流63および長 さ区分工程の拒絶流64を与える。拒絶流64は、許容流63中の繊維の平均繊 維長さを超える平均繊維長を有する繊維を含んで成る。平均繊維長さは、長さ区 分工程への拒絶流64の平均繊維長さより少なくとも20%、好ましくは少なく とも30%短い。 図2に示す製法を運転し、本発明のセルロースパルプを含んで成る許容流63 を得ることができる。本発明のセルロースパルプを含んで成る許容流63は、少 なくとも10%の軟材繊維を含み、0.085平方ミリメートル未満の増加表面 積を有し、上記の代数式による平均繊維長さに関連する粗さを有する。許容流6 3の平均繊維長さは、繊維長の関係に上記の粗さを与えるためには、好ましくは 約0.70mm〜約1.1mm、より好ましくは約0.75mm〜約0.95mmである 。 本発明が必要とする平均繊維長さおよび標準化粗さの変化をそれぞれ達成する ために、長さ区分工程および遠心分離工程の運転パラメータを、スラリー21中 に含まれる繊維の特性に合わせて調節することができる。長さ区分工程が遠心ス クリーンを含んで成る実施態様に対しては、その様な運転パラメータには、流入 および流出スラリーのコンシステンシー、スクリーン媒体の穴の大きさ、形状お よび密度、スクリーンパルセーターの回転速度、入り口および各出口流の流量が 含まれる。 拒絶流がスクリーンの作用により過度に濃縮される傾向がある場合、長繊維の 拒絶流を篩60中のスクリーンから除去し易くするために希釈水を使用するのが 望ましい場合もある。遠心分離工程が水圧サイクロンを含む実施態様には、運転 パラメータの例には、投入流のコンシステンシー、コーンの直径、コーン角度、 アンダーフロー開口部の大きさ、および入り口スラリーから出口の各脚部への圧 力低下がある。 実施例 下記の実施例により本発明を説明する。 実施例1 この実施例は、循環使用するパルプから形成した投入スラリーを順次長さ区分 し、遠心分離することにより、本発明のセルロースパルプを製造する方法を例示 する。この実施例は図1に対応する。 循環使用するパルプは、ウィスコンシン州、オシュコシュのPonderosa Pulp C ompanyから得る。販売者によれば、このパルプは、100%消費者の後の段階の 廃棄紙から得たインク除去したパルプである。このパルプの代表的な特性は、繊 維長1.12mm、微細繊維15.8%、湿分50〜55%である。下記の実施例 における希釈にはすべて通常の井戸水を使用する。この作業を行なっている間、 周囲の温度は50〜80°Fである。 下記の工程を使用して水性スラリー21を製造する。オハイオ州、ミドルタウ ンのBlack Clawson製造の5フィートHICON Hydrapulperに湿ったラップパルプ を入れ、個別のバッチを、約400ポンド量で、10〜12%コンシステンシー で10〜15分間再パルプ加工する。パルパーの出口で、ポンプ輸送可能なコン システンシーに希釈し、得られた約3%コンシステンシーのスラリーを保持タン クに入れる。 次いでスラリーを、CE Bauer Company製のBauer Micrasieve(100ミクロン ワイヤ間隔のModel 522-1)に送る。流量は260gpmでコンシステンシーは2. 8%である。微細繊維濃度の高い拒絶部分を廃棄し、許容部分を別の保持タンク に戻す。この手順を、パルプの微細繊維含有量が5.4%になる様に、Micrasie veを通して合計3回繰り返す。あるいは、長さ区分工程32と遠心分離工程42 の間に配置した、Bauer Micrasieveの様な篩36中で除去することもできる。 パルプをその保持タンク中で1%に希釈し、図1の水性スラリー21を形成す る。これを分析し、平均繊維長さが1.16mmで粗さが1.36mg/10mであ ることが分かる。これを、Bird Escher Wyss Company製のBird Centrisorter(Mo del 100)の形態の長さ区分装置32にポンプ輸送する。Centrisorterは、220 0rpmのラジアル速度をCentrisorterのパルセーターに与えるプーリーを通して 50馬力、1750rpmモーターにより駆動される。Bird Centrisorterのスクリ ーン穴の大きさは0.032”で開放面積が12%である。拒絶部分の希釈水は 約28gpmである。スラリー21は、260gpmでCentrisorterに搬送される。拒 絶流34は40gpmでCentrisorterから除去され、許容流33は248gpmでCent risorterから除去される。許容流33中のセルロースパルプ繊維質量を測定し、 水性スラリー21を含んで成る投入流中のセルロースパルプの繊維質量の55. 8%を占めることが分かる。拒絶流34を分析し、廃棄前の繊維長1.55mm、 粗さ1.62mg/10mであることが分かる。許容流33を分析し、平均繊維長 さ0.94mm、粗さ1.26mg/10mであることが分かり、保持タンクに入れ る。 許容流33を0.1%コンシステンシーに希釈し、10基の、CE Bauer Compa nyにより製造された、コーン角度5度10分を有する3インチ液体水圧サイクロ ン、Bauerlite Model 600-22の列からなる遠心分離工程42にポンプ輸送する。 それぞれのアンダーフロー部分は直径5/32インチの出口先端を備えている。水圧 サイクロンの列には、合計241gpmの率で供給する。列の投入流41の圧力は 70psigである。オーバーフロー出口における許容流43の圧力は16.5psig である。拒絶流44はアンダーフロー出口(先端)で大気圧中に直接放出される 。許容流43中のセルロースパルプを測定し、投入流41の繊維質量の54%を 占めることが分かる。拒絶流44(投入流41中の繊維質量の46%を占める) は、廃棄前の平均繊維長さが0.94、粗さが1.31mg/10mであることが 分かる。 許容流43は、下記の適用可能な測定により立証される様に、本発明の必要条 件を満たす繊維を含んでいる。 軟材百分率:24% 粗さ:1.23mg/10m 平均繊維長さ:0.92mm 最小繊維表面積:0.130平方ミリメートル これらの測定値を使用し、増加表面積は0.130−24*0.0022=0 .077平方ミリメートルと計算される。閾粗さは次の様に計算できる: C<(L)0.3+0.3 C<(0.92)0.3+0.3 C<0.98+0.3 C<1.28 観測された1.23mg/10mという粗さは閾粗さよりも低いので、この方 法により得られたセルロースパルプは本発明の要件を満たす。 実施例2 この実施例は、循環使用するパルプから形成した投入スラリーを順次遠心分離 し、長さ区分することにより、本発明のセルロースパルプを製造する方法を例示 する。この実施例は、工程の構成を示す図2に対応する。 実施例1で使用したのと同じ循環使用するパルプをこの実施例で使用する。や はり通常の井戸水を使用し、この作業を行なっている間、周囲の温度は50〜8 0°Fである。スラリー21の製造で行なった工程は実施例1の工程と同じであ る。水性スラリー21を、それを1%コンシステンシーで保存してあるタンクか らポンプ輸送し、イン−ラインで0.1%コンシステンシーに希釈し、ポンプ輸 送して遠心分離工程52への投入流を形成する。 遠心分離工程52は、10基の、CE Bauer Companyにより製造された、コーン 角度5度10分を有する3インチ液体水圧サイクロン、Bauerlite Model 600-22 の列を含んで成る。各水圧サイクロンのアンダーフロー部分は直径5/32インチの 出口先端を備えている。水圧サイクロンの列には、合計241gpmの率で供給す る。水圧サイクロンの列への投入流における圧力は69psigである。オーバーフ ロー出口における許容流53の圧力は10psigであり、拒絶流54はアンダーフ ロー出口(先端)で大気圧中に直接放出される。拒絶流54を分析し、廃棄前の 平均繊維長さが1.09mm、粗さが1.42mg/10mであることが分かる。 許容流53を、実施例1で使用したのと同じBird Centrisorter(Model 100)を 含んで成る長さ区分工程62への投入流61を与える様に向ける。許容流53は 遠心分離工程52で希釈してあるので、許容流53は、上記のBauer Micrasieve を含んで成る篩60を通過させ、2〜3%のコンシステンシーを有する投入流6 1を形成する。ある程度の繊維がMicrasieveから出る水から除去されるので、篩 60は許容流53中の繊維特性も変化させる。許容流53は、篩60の前で、平 均繊維長さが1.21mmで粗さが1.36mg/10mの繊維を含む。篩60を出 る投入流61は、平均繊維長さが1.35mmで粗さが1.45mg/10mである 。投入流61は保持タンクに入れる。 投入流61をライン中で1%に希釈し、260gpmで、上記のBird Centrisort erを含んで成る長さ区分工程62に送る。拒絶部分の希釈水は約27gpmに設定 する。拒絶流64を34gpmでCentrisorterから除去し、許容流63は253gpm でCentrisorterから除去される。許容流63を分析し、投入流61中のセルロー スパルプの繊維質量の47.5%を占めることが分かる。拒絶流64を分析し、 廃棄前の繊維長1.73mm、粗さ1.66mg/10mであることが分かる。 許容流63は、下記の適用可能な測定により立証される様に、本発明の必要条 件を満たす繊維を含んでいる。 軟材百分率:29% 粗さ:1.19mg/10m 平均繊維長さ:1.02mm 最小繊維表面積:0.138平方ミリメートル 増加表面積は0.138−29*0.0022=0.074平方ミリメートル と計算される。 閾粗さは次の様に計算できる: C<(L)0.3+0.3 C<(1.02)0.3+0.3 C<1.01+0.3 C<1.31 観察された1.19mg/10mの粗さは、閾粗さよりも低いので、本方法により 製造したセルロースパルプは本発明の必要条件に適合している。 本発明のセルロースパルプは、非常に様々な紙および製紙方法に使用するのに 適している。1980年3月4日、1985年7月9日および1987年1月2 0日にそれぞれTrokhanに発行された米国特許第4,191,609号、第4, 528,239号、および第4,637,859号を、ティッシュペーパーの製 造方法を示すための参考としてここに含める。本発明のセルロースパルプは、密 度が0.15グラム/立方センチメートル未満で坪量が約16.3〜約35.9 グラム/平方メートル(約10〜約22ポンド/3000平方フィート)の単層 ティッシュペーパーの様なティッシュペーパーの製造に特に適している。密度値 は、5.0グラム/平方センチメートル(0.07ポンド/平方インチ)の力を 作用させる12.9平方センチメートル(2平方インチ)の板を使用して見掛け 厚さを測定することにより求める。5重に重ねた紙の厚さを測定し、結果を5で 割り、単層の見掛け厚さを決定する。次いで見掛け厚さと坪量から密度を計算す る。 その様なティッシュペーパーは、粗さと柔らかさの期待に応えるために粗さが 低い繊維からなるべきである。しかし、その様な紙の密度および坪量が低いため に繊維と繊維の接触面積が小さいので、および柔らかさの必要条件を満たすため にその様な紙には一般的に短い繊維が使用されているので、その様な紙における 強度の必要条件を達成することは困難である。本発明のパルプは、特定の繊維長 さに対する粗さを低くしたティッシュペーパーを提供することにより、これらの 問題を解決している。 説明のために上に記載した実施例は、下記の請求項により規定される本発明の 範囲を制限するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 選択された形態を有する木材繊維を含んで成り、少なくとも10%の軟 材繊維を含んで成り、繊維増加表面積が0.085平方ミリメートル未満である セルロースパルプであって、式 C<(L)0.3+0.3 (式中、Cは繊維長10メートルあたりの繊維重量のミリグラムで測定した繊維 粗さであり、Lはミリメートルで表した平均繊維長である) により表される平均繊維長さに関連した繊維粗さを有することを特徴とするセル ロースパルプ。 2. 前記木材繊維の平均繊維長さが約0.70mm〜約1.1mm、好ましくは 約0.75mm〜約0.95mmである、請求項1に記載のセルロースパルプ。 3. セルロースパルプが少なくとも20%の軟材繊維を含んで成る、請求項 1または2に記載のセルロースパルプ。 4. セルロースパルプが循環使用する木材繊維を含んで成る、請求項1〜3 のいずれか1項に記載のセルロースパルプ。 5. 前記セルロースパルプが、リグニン含有量約5%未満のケミカルパルプ を含んで成る、請求項1〜4のいずれか1項に記載のセルロースパルプ。 6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセルロースパルプから製造された 紙であって、密度が0.15グラム/立方センチメートル未満であり、坪量が約 16.3グラム/平方メートル〜約35.9グラム/平方メートルであることを 特徴とする紙。 7. 選択された形態を有するセルロースパルプの製造方法であって、 木材パルプ繊維を含んで成る水性スラリーを用意すること、 長さ区分工程および遠心分離工程の一方を含んで成る第一分別工程を用意する こと、 スラリーの少なくとも一部を、第一分別工程への投入流を形成する様に向ける こと、 第一分別工程への投入流を処理し、第一分別工程の許容流を与えること、 長さ区分工程および遠心分離工程の他方を含んで成る第二分別工程を用意する こと、 第一分別工程から来る許容流の少なくとも一部を、第二分別工程への投入流を 形成する様に向けること、 第二分別工程への投入流を処理し、第二分別工程の許容流を与えること、 長さ区分工程への投入流を処理し、長さ区分工程の拒絶流の平均繊維長さより 少なくとも20%短い平均繊維長さを有する長さ区分工程許容流を与えること、 および 遠心分離工程への投入流を処理し、遠心分離工程の拒絶流における繊維の標準 化された繊維粗さより少なくとも3%少ない標準化された繊維粗さの繊維を有す る遠心分離工程許容流を与えること を含んで成ることを特徴とする方法。 8. 遠心分離工程への投入流を処理し、遠心分離工程の拒絶流における繊維 の標準化された繊維粗さより少なくとも10%少ない標準化された繊維粗さの繊 維を有する遠心分離工程許容流を与える工程、および 長さ区分工程への投入流を処理し、長さ区分工程の拒絶流の平均繊維長さより 少なくとも30%短い平均繊維長さを有する長さ区分工程許容流を与える工程を 含んで成る、請求項7に記載の方法。 9. 第一分別工程が遠心分離工程を含んで成る、請求項7または8に記載の 方法。 10. 循環使用するケミカルパルプ繊維の水性スラリーを用意する、請求項 7〜9のいずれか1項に記載の方法。 11. 循環使用する軟材および硬材ケミカルパルプ繊維の水性スラリーを用 意することを含んで成る請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法であって、 軟材繊維が、スラリーの繊維重量の約30%〜約70%を占めることを特徴とす る方法。 12. 長さ区分工程への投入流を処理し、長さ区分工程の許容流の繊維重量 を、長さ区分工程の投入流の繊維重量の30%〜70%にする工程、および 遠心分離工程への投入流を処理し、遠心分離工程の許容流の繊維重量を、遠心 分離工程への投入流の繊維重量の30%〜70%にする工程 を含んで成る、請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
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