JPH08511473A - ラッカー損傷の除去法 - Google Patents
ラッカー損傷の除去法Info
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- JPH08511473A JPH08511473A JP8509171A JP50917196A JPH08511473A JP H08511473 A JPH08511473 A JP H08511473A JP 8509171 A JP8509171 A JP 8509171A JP 50917196 A JP50917196 A JP 50917196A JP H08511473 A JPH08511473 A JP H08511473A
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- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D5/00—Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures
- B05D5/005—Repairing damaged coatings
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract
(57)【要約】
腐食の危険を少なくしながら、ラッカー表面、殊に自動車ラッカー層における石の衝突痕および引掻いたような損傷を除去するために、ラッカー表面上の損傷を、ラッカーの色調とできるだけ同じ色調の、結合剤を含有する色鉛筆を用いて被覆し、かつ場合によっては過剰量のワックスを研磨する。
Description
【発明の詳細な説明】
ラッカー損傷の除去法
本発明は、損傷によって引き起こされた腐食の危険を少なくしながら、ラッカ
ー表面、殊に自動車ラッカー層における石の衝突痕および引掻いたような損傷を
少なくとも中期的に除去するための方法に関する。
自動車ラッカー上の引掻き傷および他のより小さな損傷、例えば石の衝突痕は
、損傷の大きさに比べて、徹底的に除去することが極端に高価であるという点で
、ゆゆしき問題である。この種のラッカー層の損傷は、ラッカーの顔料含有層を
貫通しない限りは、市販のつや出し剤を用いる研磨によって何度でも除去するこ
とができる。しかしながら、より深い引掻き傷は、塗装によって処理されなけれ
ばならない。更に、相応する裁断されたラッカーフィルムを用いてこの種の損傷
を覆い隠すことが可能である。しかしながら、これによっては、表面の平滑さが
損なわれ、従ってその結果、しばしば、損傷が眼に見えたままである。
従って、この種のラッカー損傷を少なくとも中期的に除去するための全く簡単
な方法に対する需要がある。本発明の場合、中期的というのは、標準的な洗車を
複数回した場合にも、損傷が視覚的に再度生じることがなく、かつ該ラッカーの
下の板金の上への腐食の危
険を阻止するかまたは相応する後処理が同様の方法で行われるかまたは引掻き傷
または石の衝突痕の長期的な除去のための新たな塗装が考慮されるまで延期され
るということである。
従って、本発明には、損傷によって引き起こされた腐食の危険を少なくしなが
ら、ラッカー表面、殊に自動車ラッカー層における石の衝突痕および引掻いたよ
うな損傷を少なくとも中期的に除去するための簡単な方法を提供するという課題
が課されている。前記課題は、本発明によれば、ラッカー表面上での損傷を、ラ
ッカーの色調とできるだけ同じ色調の、結合剤を含有する色鉛筆(Farbmalstift
)で被覆し、かつ場合によっては過剰量の鉛筆材料(Stiftmaterial)を研磨す
ることによって解決される。
驚異的なことに、典型的には、芸術家または児童のために提供されているよう
な市販の、結合剤を含有する色鉛筆を用いて、前記の引掻いたような損傷を実際
に眼に見えなくすることが可能であり、同時に、損傷による腐食の攻撃の危険を
本質的に減少させることが可能である。同様に驚異的なことに、本発明の場合、
本発明により処理されるラッカー表面が望ましくない大きな損傷を有しているこ
とが明らかである。従って、自動車ラッカーの場合の板金の上にまで達する引掻
き傷の場合、相応する色の市販の色鉛筆を用いる本発明による処理が行われ、引
き続き、自動洗浄装置にお
ける洗浄耐性が測定される。20回の洗浄後に、前記の引掻き傷は、なお完全に
被覆されており、かつむき出しの金属は眼に見えなかった。
また、本発明により、驚異的に良好な腐食保護が達成されることは、以下の試
験から明らかである:試験板金(エポキシ釉薬下地(Glasurit Epoxi Grund)で
下塗りし、かつアクリルラッカー釉薬(Glasurit Acryllack)と硬化剤2:1で
被覆された薄鋼板;全ラッカー厚180μm)に、幅約1mmの引掻き傷をつけ
て、板金までラッカーおよび下地を除去した。前記の引掻き傷の長さの半分を、
色鉛筆(ライタ・蝋画チョーク(Rheita Wachsmalkreide)種−白色No.6678)で
被覆し、過剰量のワックスを研磨する。引き続き、この試験板金に、DIN53
167による塩噴霧試験を施した。24時間後に、引掻き傷の被覆された半分で
は、腐食が全く見られなかった。引掻き傷の未処理部分は、腐食が見られ、かつ
引掻き傷には、既に幅約1mmの錆が入り込んでいた。ライタ・蝋画チョークの
代わりに、サクラ・カラープロダクツ社、Inc.、No.XSCの色鉛筆を使用した場合
に、同様の結果が得られた。
本発明の範囲で使用された種類の色鉛筆は、原理的には、良好な光堅牢度を有
する相応する色調の顔料が埋設されている結合剤マトリクスからなり、好ましく
は、ワックスまたは/および樹脂を基礎とている。色
鉛筆のための適当な結合剤マトリクスは、一方では色鉛筆が互いに良好に結合し
、他方では色鉛筆にとって特徴的である強度性質および剥離性質をも有している
ようなものである。この結合剤は、無機または有機、天然または合成であっても
よい。ワックスまたは/および樹脂を基礎とする有利な結合剤は、Roempp,.Che
mie-Lexikon、第9版のワックスについては第4972頁および樹脂については
第1737頁に記載のワックスおよび樹脂の定義に相応するものである。天然の
ワックスおよび樹脂並びに化学的に変性されたかまたは合成されたワックスおよ
び樹脂、例えば殊に硬質ワックスが適していることが判明した。この色鉛筆は、
脂溶性または脂不溶性で、無機または有機顔料、例えば事情によっては白亜とと
もにカーボンブラックまたは二酸化チタンを含有していてもよく、かつ結合剤と
して蜜蝋、木蝋(Japan-Wachs)、カルナウバ・ワックスまたはパラフィン、コ
ロフォニウムアルキド樹脂、アクリル樹脂またはエポキシド樹脂を用いて製造さ
れている。適当な色鉛筆の製造は、常法によれば、例えば結合剤マトリクスの材
料中での、好ましくは2.5〜10重量%の量での顔料の分散および熱可塑性ま
たは液状の粘稠度になるまでの加熱によってかまたは溶剤を添加しながら行われ
る。殊に、前記の製造は、分散装置を使用しながら、樹脂溶融または/およびワ
ックス溶融液中で行われる。本発明による処理のためには
、ラッカーの色にできるだけ似ている色鉛筆の色が選択される。この場合驚異的
なことに、ラッカーの場合に損傷を眼に見えなくするには、色が似ていることで
十分である。完全に色が同じである必要はない。
ラッカー損傷の上へ塗布することは、簡単な冷時の上描きによって、典型的に
は、引掻き傷に対して垂直に上描きし、この場合、引掻き傷が少なくとも平坦に
被覆されるまでの量の色鉛筆材を塗布することによって行うことができる。事情
によっては、過剰量の色鉛筆材量は、ラッカー表面処理のための常法により研磨
することができる。
好適なワックス組成物は、例えばパラフィンの主要量と、微晶質ワックスおよ
びポリビニルエーテルワックスの少量との組合せ物から得られる。もう1つの適
当な組成物は、軟質ポリエチレンホモポリマーワックスおよび微晶質ワックスと
、脂状の粘稠度のポリエチレンホモポリマーとの約1:5〜1:1の比での混合
物約90%からなる。染料含量は、好ましくは1〜10重量%、有利に3〜7重
量%である。
記載された結合剤および染料以外に、本発明により使用された色鉛筆は、付加
的に更に、当業者に公知であるような充填材、例えば炭酸カルシウムを含有して
いてもよい。
上記のように、本発明により被覆された損傷は、驚異的なことに持続的に処理
されることが判明した。市
場の自動洗浄装置中での20回の洗浄作業工程後に、引掻き傷は、なおも再度眼
で見ることができなかったので、これにより、実施された洗車の頻度に応じて、
引掻き傷が再度眼に見えるようになり、かつ事情により新たな処理が必要となる
前に、1年が経過しうると計算される。
本発明による方法は、自動車ラッカーの上の引掻き傷ばかりでなく、殊にオー
トバイ、自転車、機械等の場合の別の引掻き傷をつけられたラッカー表面の処理
にも適している。望ましい場合には、色鉛筆の色は、自動車ラッカーの上の保護
ワックス層の除去のために知られているようなラッカー洗浄剤の使用によって容
易に再度除去することもできる。
本発明による方法によって、ラッカーの上の引掻き傷および同様に小さい面積
の損傷を簡単で、安価でかつ少なくとも中期的に確実に除去することが可能であ
り、このことによって、多くの場合に、極めて費用がかかり高価な新規の塗装が
節約されるかさもなければ長い期間延期される。
以下の実施例は、本発明を更に説明するものである。
例 1
以下の組成物を、十分に混合し、かつ成形することによって加工して色鉛筆に
した:
パラフィン 89重量%
微晶質ワックス 3重量%
ポリビニルエーテルワックス 3重量%
染料 5重量%。
得られた色鉛筆は、良好な熱安定性を示し、かつ80℃までの温度で加工する
ことができる。
例 2
例1に記載されたのと同様にして色鉛筆を以下の成分から製造した:
ポリエチレンホモポリマー 30重量%
微晶質ワックス 60重量%
90dmmのASTM
D−1321による硬度
を有するポリエチレンホモポリマー 5重量%
染料 5重量%
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
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KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M
K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO
,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,
TT,UA,UG,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.腐食の危険を少なくしながら、ラッカー表面、殊に自動車ラッカー層にお ける石の衝突痕および引掻いたような損傷を除去するための方法において、ラッ カー表面上の損傷を、ラッカーの色調とできるだけ同じ色調の、結合剤を含有す る色鉛筆で被覆し、かつ場合によっては過剰量の鉛筆材料を研磨することを特徴 とする、ラッカー表面における石の衝突痕および引掻いたような損傷の除去法。 2.結合剤としてワックスを含有する色鉛筆を使用する、請求項1に記載の方 法。 3.色鉛筆の結合剤が本質的に樹脂からなるものである色鉛筆を使用する、請 求項1に記載の方法。 4.色鉛筆の結合剤が主要量のパラフィンとともに、より少量の微晶質ワック スおよびポリビニルエーテルワックスとからなるものである色鉛筆を使用する、 請求項2に記載の方法。 5.色鉛筆の結合剤が、高い融点のポリエチレンワックス、低い融点の微晶質 ワックスおよびポリエチレンホモポリマーからなるものである色鉛筆を使用する 、請求項2に記載の方法。
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