JPH0851059A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0851059A
JPH0851059A JP18621694A JP18621694A JPH0851059A JP H0851059 A JPH0851059 A JP H0851059A JP 18621694 A JP18621694 A JP 18621694A JP 18621694 A JP18621694 A JP 18621694A JP H0851059 A JPH0851059 A JP H0851059A
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JP
Japan
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substrate
positive resist
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resist
amplified positive
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JP18621694A
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English (en)
Inventor
Akihiro Usujima
章弘 薄島
Kimie Matsuno
公栄 松野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 段差の大きい基板でも基板上の全ての場所で
均一な膜厚の反射防止膜をカバレッジ良く形成すること
ができるとともに、汚染金属、パーティクル等の混入を
抑えて反射防止膜の特性劣化を抑える。 【構成】 基板1上に塩基性溶液5を一様に液盛りし、
基板1を乾燥して塩基性溶液5の溶剤を飛ばして基板1
表面に塩基性分子を残留させ、塩基性分子を覆うように
基板1上に化学増幅型ポジレジスト9を塗布した後、化
学増幅型ポジレジスト9に電離照射線を照射することに
より、化学増幅型ポジレジスト9中に酸を発生させると
ともに、化学増幅型ポジレジスト9との基板1界面近傍
に発生した酸を塩基性分子により中和して失活させ、化
学増幅型ポジレジスト9を熱処理することにより、基板
1界面近傍の化学増幅型ポジレジスト9の中和失活され
た領域に現像液に対して溶け難い難溶化層26を形成し
た後、難溶化層26上の化学増幅型レジスト9を現像液
で除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、詳しくは、半導体集積回路の製造方法における
パターン形成技術に適用することができ、特に、段差の
大きい基板でも基板上の全ての場所で均一な膜厚の反射
防止膜をカバレッジ良く形成することができるととも
に、汚染金属、パーティクル等の混入を抑えて反射防止
膜の特性劣化を抑えることができる半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】近年のLSIには、高集積化が要求されて
おり、このLSIの高集積化の要求に伴い、回路パター
ンの微細化技術が要求されている。この回路パターンの
微細化技術には、露光波長の短波長化(DUV光の使
用)、化学増幅型レジスト等のレジストの高解像度化及
び高感度化、レジスト上、基板上での反射防止膜等によ
る基板ウエハの低反射化等が挙げられる。特に、パター
ン線幅を縮小する際、段差や反射率の大きな基板上での
レジストパターンは、光の多重反射やハレーションの影
響を受け易いため、パターン形成が困難であるという問
題がある。
【0003】このため、段差や反射率の大きな基板上で
パターン線幅の縮小化を考慮して、レジストパターンを
形成する際、光の多重反射やハレーションの影響を受け
難くして、安定したパターン形成を容易に行うために、
基板上に反射防止膜を形成する技術が注目され検討され
てきている。
【0004】
【従来の技術】従来、露光における基板からの光の多重
反射やハレーションを防止するためには、基板上に反射
防止膜を成膜することが行われている。この反射防止膜
は、材料及び成膜方法等で種々の異なったものが使用さ
れている。特に、代表的な反射防止膜には、有機系ポ
リマーに染料を入れて溶剤に溶かしたもの(例えば、ブ
リューワサイエンス社製、商品名ARC(CD−9)
等)で、スピン塗布により成膜するものや、アモルフ
ァスカーボン等の材料で、スパッタリング法やCVD法
によって成膜するもの等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たによる従来の半導体装置の製造方法では、有機系ポ
リマーに染料を入れて溶剤に溶かしたものをスピン塗布
により成膜するため、特に基板の段差が大きいと、基板
上の全ての場所で同一の膜厚とすることが難しく、カバ
レッジの良好な反射防止膜を形成し難いという問題があ
った。
【0006】また、上記したによる従来の半導体装置
の製造方法では、無機系材料をスパッタリング法やCV
D法により成膜するため、カバレッジの点では前述した
スピン塗布の場合よりも優れ、問題は少ないが、スパッ
タ装置やCVD装置を用いている。このため、製造装置
のコストが掛かるうえ、真空系を用いているため、装置
内で汚染金属、パーティクル等の発塵が生じ易く、成膜
中に汚染金属、パーティクル等が混入して、反射防止膜
の特性を劣化させることがあるという問題があった。こ
こでの装置内でのパーティクル等の発塵は、CVD、ス
パッタ成膜時にチャンバー内壁に付着した膜が再度CV
D、スパッタ成膜する時に飛散することにより発生す
る。
【0007】そこで、本発明は、段差の大きい基板でも
基板上の全ての場所で均一な膜厚の反射防止膜をカバレ
ッジ良く形成することができるとともに、汚染金属、パ
ーティクル等の混入を抑えて反射防止膜の特性劣化を抑
えることができる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板上に塩基性溶液を一様に液盛りする工程と、次い
で、該基板を乾燥して該塩基性溶液の溶剤を飛ばして該
基板表面に塩基性分子を残留させる工程と、次いで、該
塩基性分子を覆うように該基板上に化学増幅型ポジレジ
ストを塗布する工程、次いで、該化学増幅型ポジレジス
トに電離照射線を照射することにより、該化学増幅型ポ
ジレジスト中に酸を発生させるとともに、該化学増幅型
ポジレジストとの該基板界面近傍に発生した酸を該塩基
性分子により中和して失活させる工程と、次いで、該化
学増幅型ポジレジストを熱処理することにより、該基板
界面近傍の該化学増幅型ポジレジストの中和失活された
領域に現像液に対して溶け難い難溶化層を形成する工程
と、次いで、該難溶化層上の該化学増幅型ポジレジスト
を現像液で除去する工程とを含むことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項2記載の発明は、基板を塩基性気体
中に暴露して該基板表面に塩基性分子を付着させる工程
と、次いで、該塩基性分子を覆うように該基板上に化学
増幅型ポジレジストを塗布する工程、次いで、該化学増
幅型ポジレジストに電離照射線を照射することにより、
該化学増幅型ポジレジスト中に酸を発生させるととも
に、該化学増幅型ポジレジストとの該基板界面近傍に発
生した酸を該塩基性分子により中和して失活させる工程
と、次いで、該化学増幅型ポジレジストを熱処理するこ
とにより、該基板界面近傍の該化学増幅型ポジレジスト
の中和失活された領域に現像液に対して溶け難い難溶化
層を形成する工程と、次いで、該難溶化層上の該化学増
幅型レジストを現像液で除去する工程とを含むことを特
徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1,2
記載の発明において、前記基板上に前記化学増幅型ポジ
レジストを塗布する前に、前記基板上に前記基板と前記
化学増幅型ポジレジストの密着性を向上させるための密
着剤を付着することを特徴とするものである。請求項4
記載の発明は、上記請求項1乃至3記載の発明におい
て、前記基板上に前記化学増幅型ポジレジストを塗布し
た後、電離線を照射する前に、前記化学増幅型ポジレジ
ストを熱処理することを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至
4記載の発明において、前記化学増幅型レジストを現像
液で除去した後、熱処理することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】本発明では、後述する実施例の如く、基板1上
に塩基性溶液5を液盛りした後、乾燥するか、若しくは
基板1を塩基性気体中に暴露することにより、基板1表
面に付着した塩基性分子により、基板1界面近傍で露光
によって発生する酸を中和して失活させることができ
る。
【0013】このため、熱処理することにより、基板1
界面近傍の化学増幅型ポジレジスト9の中和失活した領
域を現像液に対して難溶化して、反射防止膜となるレジ
スト難溶化層26を形成することができる。しかも、こ
の反射防止膜となるレジスト難溶化層26は、塩基性分
子の化学増幅型ポジレジスト9中への拡散長または酸の
基板1への拡散長によってのみ決まるため、その膜厚は
基板1上の何の位置においても一定とすることができ
る。
【0014】従って、段差の厳しい基板1上でもカバレ
ッジの良好な薄膜のレジスト難溶化層26を形成するこ
とができる。なお、反射防止膜となるレジスト難溶化層
26の膜厚は、基板1に付着した塩基性分子の濃度を変
えることによって適宜制御することができる。また、本
発明では、後述する実施例の如く、一般にフォトリソグ
ラフィー工程で使用されている装置を用いることがで
き、薬液塗布ユニット2、表面処理用気体暴露ユニット
7、塩基性溶液5及び簡易型の一括露光ユニット20が
あれば、反射防止膜となるレジスト難溶化層26を形成
することができるため、従来のようなスパッタ装置やC
VD装置を用いる場合よりも、装置コストを低減するこ
とができる。
【0015】また、真空系を用いていないため、従来の
ようなチャンバー内壁に付着した金属、パーティクル等
が飛散することもないため、金属汚染やパーティクルの
問題をほとんど生じないようにすることができる。従っ
て、本発明では、LSI,VLSI等の半導体装置の製
造に有効な微細な反射防止膜となるレジストパターンの
レジスト難溶化層26を形成できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1,2は本発明に係る一実施例の半導体装置の
製造工程を示す図である。本実施例では、まず、LOC
OS工程を行った後にCVD法等により膜厚1800オ
ングストローム程度のポリSi等を成膜した径が6イン
チ程度の表面の段差が厳しく、高反射ウエハ基板1を、
図3に示す薬液塗布ユニット2の処理カップ2a内のス
ピンナーチャック3に載せ、ディスペンサノズル4よ
り、ジメチルアセトアミド溶液(DMA)等の塩基性溶
液5を吐出してウエハ基板1上全面に均一に液盛りした
後、基板1全面に塩基性溶液5を液盛りした状態で30
秒程度静止して保持する(図1(a))。
【0017】なお、このように、基板1上に塩基性溶液
5を液盛りした状態で静止して保持することは、基板1
上全面に隅々まで、より均一に塩基性溶液5を液盛りす
ることを考慮すると、好ましい。ここで、図3に示す6
は、薬液塗布ユニット2外部のエアー中に含まれる塵埃
等を吸着して薬液塗布ユニット2内部に入らないように
するHEPA(High Efficiency Pa
rticle Airfilterの略,サイズは0.
3μ)フィルターである。
【0018】その後、基板1を載せたスピンナーチャッ
ク3を2000rpm程度回転させるスピン乾燥を行う
ことにより、塩基性溶液5を液盛りした基板1表面を乾
燥させる。この時、塩基性溶液5の溶剤が飛ばされて、
基板1表面にアミン系等の塩基性分子が残留される。次
に、乾燥後の基板1を図4に示す表面処理用気体暴露ユ
ニット7のチャンバー8内のステージ8a上に保持し、
ヘキサメチルジシラザン(HMDS)雰囲気に110℃
の加温状態で60秒間程度基板1を暴露する。この時、
表面に塩基性分子が残留された基板1上に、基板1と化
学増幅型ポジレジスト9の密着性を向上させるためのH
MDSからなる密着剤が付着される。
【0019】ここで、図4において、10はバブリング
ユニットであり、11はHMDS溶液12が入ったSU
S等のボトルである。ボトル11のHMDS溶液12内
には、ガス導入管13aを通ってN2 ガス等のバブリン
グガスが導入され、このバブリングガスでHMDS溶液
12はバブリングされる。HMDS溶液12のHMDS
ベーパーは、ガス導入管13bを通ってチャンバー8内
に導入されて、排気口14を通って外部に排気される。
【0020】次に、ポリビニルフェノールの水酸基の4
0%をt−プトキシカルボニロキシ化した化合物、トリ
フェニルスルホニウムトリフレート及び乳酸エチル等か
らなる化学増幅型ポジレジスト9を、図3と同様の薬液
塗布ユニット2により、塩基性分子を覆うように基板1
上に膜厚0.7μm程度で塗布した後、化学増幅型ポジ
レジスト9の溶剤を飛ばすためと、基板1と化学増幅型
ポジレジスト9の密着性を向上させるために、化学増幅
型ポジレジスト9塗布後の基板1を、図5に示す加熱ユ
ニット16のステージチャック17に保持し、ステージ
チャック17下に設けたヒーター18により、110℃
程度の加熱処理を90秒程度行う(図1(b))。な
お、図5において、19は排気口である。
【0021】その後、加熱処理後の基板1を、図6に示
す露光ユニット20のチャンバー21内のステージ21
a上に保持し、波長200〜400nmの水銀ランプ等
の照明系22により、掲記波長帯を有する遠紫外光等の
電離照射線23で、ウエハ基板1全面のポジ型化学増幅
レジスト9を露光する(図1(c))。この露光処理に
より、化学増幅型ポジレジスト9中に酸が発生されると
ともに、化学増幅型ポジレジスト9との基板1界面近傍
に発生した酸は、塩基性分子により中和され失活され
る。なお、図6において、24は排気口である。
【0022】そして、露光後直ちに基板1を、図5の加
熱ユニット16のステージチャック17に保持し、ステ
ージチャック17下に設けたヒーター18により90℃
程度で90秒程度の加熱処理を行う。この加熱処理によ
り、基板1界面近傍の化学増幅型ポジレジスト9の中和
失活された領域に現像液25に対して溶け難い反射防止
膜となるレジスト難溶化層26が形成されるとともに、
レジスト難溶化層26上の化学増幅型ポジレジスト9
は、露光処理によって発生した酸が化学増幅型ポジレジ
スト9を構成する樹脂と結合して現像液25に対して溶
け易くなる(図2(a))。
【0023】次に、加熱処理後の基板1を、図3に示す
薬液塗布ユニット2の処理カップ2a内のスピンナーチ
ャック3に保持し、ディスペンサノズル4により2.3
8%のTMAH水溶液等の現像液25で60秒のバドル
現像を行って、レジスト難溶化層26上のポジ型化学増
幅レジスト9を除去する(図2(b))。この時、ポリ
Si基板1の全ての場所において、膜厚500オングス
トローム程度の反射防止膜となるレジスト難溶化層26
が形成される。
【0024】その後、残留した水溶液を蒸発させるため
に、現像処理後の基板1を、図5に示す加熱ユニット1
6のステージチャック17に保持し、ステージチャック
17下に設けたヒーター18により、110℃程度で1
20秒程度加熱処理を行う。ここで形成されたレジスト
難溶化層26は、ArF(193nm)エキシマレーザ
ー光に対して非常に高い吸収率を示すため、従来と同等
の反射防止膜として機能することを確認することができ
た。ここで、レジスト難溶化層26を0.7μm厚で形
成すれば、193nmの透過率は、0%である。
【0025】このように、本実施例では、基板1上に塩
基性溶液5を一様に液盛りした後、乾燥することによ
り、基板1表面に付着した塩基性分子により、基板1界
面近傍で露光によって発生する酸を中和して失活させる
ことができる。このため、熱処理することにより、基板
1界面近傍の化学増幅型ポジレジスト9の中和失活した
領域を難溶化して反射防止膜となるレジスト難溶化層2
6を形成することができる。しかも、この反射防止膜と
なるレジスト難溶化層26は、塩基性分子の化学増幅型
ポジレジスト9中への拡散長または酸の基板1への拡散
長によってのみ決まるため、その膜厚は基板1上の何の
位置においても一定とすることができる。
【0026】従って、段差の厳しい基板1上でもカバレ
ッジの良好な薄膜の反射防止膜となる化学増幅型ポジレ
ジスト9を形成することができる。なお、反射防止膜と
なるレジスト難溶化層26の膜厚は、基板1に付着した
塩基性分子の濃度を変えることによって適宜制御するこ
とができる。また、本実施例では、一般にフォトリソグ
ラフィー工程で使用されている装置を用いることがで
き、薬液塗布ユニット2、表面処理用気体暴露ユニット
7、塩基性溶液5及び簡易型の一括露光ユニット20が
あれば、反射防止膜となるレジスト難溶化層26を形成
することができるため、従来のようなスパッタ装置やC
VD装置を用いる場合よりも、装置コストを低減するこ
とができる。
【0027】また、真空系を用いていないため、従来の
ようなチャンバー内壁に付着した金属、パーティクル等
が飛散することもないため、金属汚染やパーティクルの
問題をほとんど生じないようにすることができる。従っ
て、本実施例では、LSI,VLSI等の半導体装置の
製造に有効な微細な反射防止膜となるレジストパターン
のレジスト難溶化層26を形成できる。
【0028】なお、本実施例においては、図7に示す如
く、塩基性溶液5を吐出する薬液塗布ユニット2と、密
着剤を塗布する表面処理用気体暴露ユニット7と、化学
増幅型ポジレジスト9を塗布する薬液塗布ユニット2
と、現像液25を吐出する薬液塗布ユニット2と、露光
処理する露光ユニット20と、加熱処理する加熱ユニッ
ト16と、ロボット搬送アーム31と、ウエハインデク
サー32とを同一装置内に設けて構成し、上記の如く一
連の処理を行うようにすれば、反射防止膜となるレジス
ト難溶化層26を効率良く形成することができる。
【0029】なお、上記実施例では、基板1上に塩基性
溶液5を液盛りした後、乾燥処理して基板1上に塩基性
分子を残留させる構成の場合について説明したが、本発
明においては、基板1を塩基性気体中に暴露して基板1
上に塩基性分子を付着させるように構成してもよく、こ
の場合も上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0030】例えば、LOCOS工程を行った後にCV
D法等により膜厚1800オングストローム程度のポリ
Si等を成膜した径が6インチ程度の表面の段差が厳し
く、高反射ウエハ基板1を、図4に示す表面処理用気体
暴露ユニット7のチャンバー8内のステージ8aに保持
し、ボトル11に入れた濃度が5%程度のNH2 OH溶
液12をN2 等のバブリングガスでバブリングすること
により、チャンバー8内に塩基性のペーパーを引き込
み、120秒間程度暴露する。この時、基板1表面に
は、NH3 分子等の塩基性分子が付着される。
【0031】その後のヘキサメチルジシラザン(HMD
S)雰囲気に暴露する工程からは、実施例1と同様の処
理を行う。なお、この場合も、上記実施例と同様、図8
に示す如く、塩基性溶液5を吐出する表面処理用気体暴
露ユニット7と、密着剤を塗布する表面処理用気体暴露
ユニット7と、化学増幅型ポジレジスト9を塗布する薬
液塗布ユニット2と、現像液25を吐出する薬液塗布ユ
ニット2と、露光処理する露光ユニット20と、加熱処
理する加熱ユニット16と、ロボット搬送アーム31
と、ウエハインデクサー32とを同一装置内に設けて構
成し、上記の如く一連の処理を行うようにすれば、反射
防止膜となるレジスト難溶化層26を効率良く形成する
ことができる。
【0032】上記実施例では、基板1上に液盛りする塩
基性溶液5にジメチルアセトアミド溶液等の塩基性有機
系溶液を用いたが、本発明はこれのみに限定されるもの
ではなく、少なくとも塩基性を有する溶液であれば各種
の溶液を用いることができ、例えばN−メチルピロリド
ン(NMP)、NH4 OH溶液(濃度5%)、酢酸ブチ
ルとメトキシプロパノール1:1の混合液等を用いるこ
とができる。
【0033】また、液盛り後の乾燥は、スピン乾燥によ
り行う場合について説明したが、本発明はこれのみに限
定されるものではなく、例えばヒーターによる温風乾燥
を行ってもよいし、また、ホットプレートによる乾燥を
行ってもよいし、更に、スピン乾燥した後更にホットプ
レートによる乾燥を行って乾燥の効率化を図ってもよ
い。
【0034】上記実施例では、電離照射線23に波長2
00〜400nmの遠紫外光を用いたが、本発明はこれ
のみに限定されるものではなく、遠紫外光以外の可視
光、レーザー光、X線等の電磁波、電子線、イオン線等
の粒子線を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、段差の大きい基板でも
基板上の全ての場所で均一な膜厚の反射防止膜をカバレ
ッジ良く形成することができるとともに、汚染金属、パ
ーティクル等の混入を抑えて反射防止膜の特性劣化を抑
えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の半導体装置の製造工程
を示す図である。
【図2】本発明に係る一実施例の半導体装置の製造工程
を示す図である。
【図3】本発明に係る一実施例の基板に薬液を塗布する
薬液塗布ユニットの構成を示す図である。
【図4】本発明に係る一実施例の基板を表面処理用気体
中に暴露する表面処理用気体暴露ユニットの構成を示す
図である。
【図5】本発明に係る一実施例の基板を加熱する加熱ユ
ニットの構成を示す図である。
【図6】本発明に係る一実施例の基板を露光する露光ユ
ニットの構成を示す図である。
【図7】本発明に係る一実施例の半導体製造装置を示す
図である。
【図8】本発明に適用できる半導体製造装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 薬液塗布ユニット 2a 処理カップ 3 スピンナーチャック 4 ディスペンサノズル 5 塩基性溶液 6 フィルター 7 表面処理用気体暴露ユニット 8,21 チャンバー 8a,21a ステージ 9 化学増幅型ポジレジスト 10 バブリングユニット 11 ボトル 12 溶液 13a,13b ガス導入管 14,19,24 排気口 16 加熱ユニット 17 ステージチャック 18 ヒーター 20 露光ユニット 22 照明系 23 電離照射線 25 現像液 26 レジスト難溶化層 31 ロボット搬送アーム 32 ウエハインデクサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板(1)上に塩基性溶液(5)を一様に
    液盛りする工程と、次いで、該基板(1)を乾燥して該
    塩基性溶液(5)の溶剤を飛ばして該基板(1)表面に
    塩基性分子を残留させる工程と、次いで、該塩基性分子
    を覆うように該基板(1)上に化学増幅型ポジレジスト
    (9)を塗布する工程、次いで、該化学増幅型ポジレジ
    スト(9)に電離照射線を照射することにより、該化学
    増幅型ポジレジスト(9)中に酸を発生させるととも
    に、該化学増幅型ポジレジスト(9)との該基板(1)
    界面近傍に発生した酸を該塩基性分子により中和して失
    活させる工程と、次いで、該化学増幅型ポジレジスト
    (9)を熱処理することにより、該基板(1)界面近傍
    の該化学増幅型ポジレジスト(9)の中和失活された領
    域に現像液に対して溶け難い難溶化層(26)を形成す
    る工程と、次いで、該難溶化層(26)上の該化学増幅
    型ポジレジスト(9)を現像液で除去する工程とを含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】基板(1)を塩基性気体中に暴露して該基
    板(1)表面に塩基性分子を付着させる工程と、次い
    で、該塩基性分子を覆うように該基板(1)上に化学増
    幅型ポジレジスト(9)を塗布する工程、次いで、該化
    学増幅型ポジレジスト(9)に電離照射線を照射するこ
    とにより、該化学増幅型ポジレジスト(9)中に酸を発
    生させるとともに、該化学増幅型ポジレジスト(9)と
    の該基板(1)界面近傍に発生した酸を該塩基性分子に
    より中和して失活させる工程と、次いで、該化学増幅型
    ポジレジスト(9)を熱処理することにより、該基板
    (1)界面近傍の該化学増幅型ポジレジスト(9)の中
    和失活された領域に現像液に対して溶け難い難溶化層
    (26)を形成する工程と、次いで、該難溶化層(2
    6)上の該化学増幅型レジスト(9)を現像液で除去す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記基板(1)上に前記化学増幅型ポジレ
    ジスト(9)を塗布する前に、前記基板(1)上に前記
    基板(1)と前記化学増幅型ポジレジスト(9)の密着
    性を向上させるための密着剤を付着することを特徴とす
    る請求項1,2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記基板(1)上に前記化学増幅型ポジレ
    ジスト(9)を塗布した後、電離線を照射する前に、前
    記化学増幅型ポジレジスト(9)を熱処理することを特
    徴とする請求項1乃至3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記化学増幅型レジスト(9)を現像液で
    除去した後、熱処理することを特徴とする請求項1乃至
    4記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09134871A (ja) * 1995-11-10 1997-05-20 Nec Corp 反射防止膜の形成方法

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