JPH0851046A - アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents
アルミニウム電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0851046A JPH0851046A JP20275494A JP20275494A JPH0851046A JP H0851046 A JPH0851046 A JP H0851046A JP 20275494 A JP20275494 A JP 20275494A JP 20275494 A JP20275494 A JP 20275494A JP H0851046 A JPH0851046 A JP H0851046A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber sealing
- sealing body
- outer case
- capacitor element
- aluminum
- Prior art date
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム封口体のリード挿通孔と、同リード挿通
孔に挿通されるタブ端子の丸棒部との間からの液漏れを
防止する。 【構成】 アルミニウムからなる陽極箔と陰極箔とをセ
パレータ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子10
に駆動用電解液を含浸するとともに、そのタブ端子11
にゴム封口体20を挿通し、同ゴム封口体20とともに
同コンデンサ素子10を外装ケース内に収納し、同ゴム
封口体20の側面に対応する同外装ケースの外周壁に横
絞り溝を形成し、かつ、同外装ケースの開口端縁をかし
めてなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、外装ケ
ース30の内壁面に、ゴム封口体20の底面202の周
縁に係合して、同ゴム封口体20とコンデンサ素子10
との間に所定の間隙を保持するためのストッパー304
を形成する。
孔に挿通されるタブ端子の丸棒部との間からの液漏れを
防止する。 【構成】 アルミニウムからなる陽極箔と陰極箔とをセ
パレータ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子10
に駆動用電解液を含浸するとともに、そのタブ端子11
にゴム封口体20を挿通し、同ゴム封口体20とともに
同コンデンサ素子10を外装ケース内に収納し、同ゴム
封口体20の側面に対応する同外装ケースの外周壁に横
絞り溝を形成し、かつ、同外装ケースの開口端縁をかし
めてなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、外装ケ
ース30の内壁面に、ゴム封口体20の底面202の周
縁に係合して、同ゴム封口体20とコンデンサ素子10
との間に所定の間隙を保持するためのストッパー304
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム電解コンデ
ンサに関し、さらに詳しく言えば、その駆動用電解液の
漏出防止手段に関するものである。
ンサに関し、さらに詳しく言えば、その駆動用電解液の
漏出防止手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示されているように、アルミニウ
ム電解コンデンサは、引出し端子としてのタブ端子11
がそれぞれ取り付けられたアルミニウム陽極箔とアルミ
ニウム陰極箔とをそれらの間にセパレータ紙を介して巻
回してなるコンデンサ素子10を備えている。
ム電解コンデンサは、引出し端子としてのタブ端子11
がそれぞれ取り付けられたアルミニウム陽極箔とアルミ
ニウム陰極箔とをそれらの間にセパレータ紙を介して巻
回してなるコンデンサ素子10を備えている。
【0003】タブ端子11は、アルミニウムよりなる丸
棒部111と、同丸棒部111の一端部側にプレスなど
にて偏平に連設された平坦部112と、同丸棒部111
の他端部側に溶接された引出し線113とを有し、その
平坦部112を介して各電極箔にかしめもしくはコール
ドウェルド法にて固着される。引出し線113には、C
P線(銅被覆鋼線)が用いられるが、さらにその表面に
は半田メッキや錫メッキが施されることもある。
棒部111と、同丸棒部111の一端部側にプレスなど
にて偏平に連設された平坦部112と、同丸棒部111
の他端部側に溶接された引出し線113とを有し、その
平坦部112を介して各電極箔にかしめもしくはコール
ドウェルド法にて固着される。引出し線113には、C
P線(銅被覆鋼線)が用いられるが、さらにその表面に
は半田メッキや錫メッキが施されることもある。
【0004】コンデンサ素子10に駆動用電解液が含浸
された後、タブ端子11にゴム封口体20が取り付けら
れる。駆動用電解液としては、例えばγ−ブチロラクト
ンやエチレングリコールなどの溶媒中に、O−フタル酸
の第4級アンモニウム塩やマレイン酸の第4級アンモニ
ウム塩を溶質として溶解したものが用いられている。
された後、タブ端子11にゴム封口体20が取り付けら
れる。駆動用電解液としては、例えばγ−ブチロラクト
ンやエチレングリコールなどの溶媒中に、O−フタル酸
の第4級アンモニウム塩やマレイン酸の第4級アンモニ
ウム塩を溶質として溶解したものが用いられている。
【0005】ゴム封口体20は例えばブチルゴムからな
り、その所定部位の2箇所にリード挿通孔201が穿設
されている。このリード挿通孔201は、タブ端子11
の丸棒部111よりも実質的に小径で、同リード挿通孔
201内にタブ端子11の丸棒部111を圧入すること
により、気密性を保持するようにしている。
り、その所定部位の2箇所にリード挿通孔201が穿設
されている。このリード挿通孔201は、タブ端子11
の丸棒部111よりも実質的に小径で、同リード挿通孔
201内にタブ端子11の丸棒部111を圧入すること
により、気密性を保持するようにしている。
【0006】最終的に、このコンデンサ素子10は図3
に示されているように、ゴム封口体20とともに、アル
ミニウムからなる外装ケース30内に収納されるが、そ
の際、封止を確実にするため、ゴム封口体20の側面に
対応する外装ケース30の外周壁に横絞り溝301が形
成されるとともに、同外装ケース30の開口端縁302
にかしめ加工が施される。
に示されているように、ゴム封口体20とともに、アル
ミニウムからなる外装ケース30内に収納されるが、そ
の際、封止を確実にするため、ゴム封口体20の側面に
対応する外装ケース30の外周壁に横絞り溝301が形
成されるとともに、同外装ケース30の開口端縁302
にかしめ加工が施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のゴム
封口体20は単純な円柱形であるため、横絞り溝301
の形成に伴ってその側面が圧縮されると、その反作用に
て上面と底面が外側に膨らむことになる。
封口体20は単純な円柱形であるため、横絞り溝301
の形成に伴ってその側面が圧縮されると、その反作用に
て上面と底面が外側に膨らむことになる。
【0008】この場合、上面が膨らむことについてはさ
ほど問題にならないが、コンデンサ素子10と対向する
底面202が膨らみ(図3の想像線参照)、コンデンサ
素子10が押されると、その内部に含浸されている駆動
用電解液がゴム封口体20のリード挿通孔201とタブ
端子11の丸棒部111との間に浸入することになる。
ほど問題にならないが、コンデンサ素子10と対向する
底面202が膨らみ(図3の想像線参照)、コンデンサ
素子10が押されると、その内部に含浸されている駆動
用電解液がゴム封口体20のリード挿通孔201とタブ
端子11の丸棒部111との間に浸入することになる。
【0009】この場合、上記の第4級アンモニウム塩を
溶質とする駆動用電解液は、粘度も低く、かつ、活性で
あることから、リード挿通孔201と丸棒部111との
間から漏出し易くなる。
溶質とする駆動用電解液は、粘度も低く、かつ、活性で
あることから、リード挿通孔201と丸棒部111との
間から漏出し易くなる。
【0010】また、特に陰極箔に固着されたタブ端子1
1の近傍においては、電場が印加されることによって、
駆動用電解液のpHが強アルカリとなり、これによりタ
ブ端子11の丸棒部111およびゴム封口体20のリー
ド挿通孔201部分が腐食し、駆動用電解液の漏出が一
層助長されることになりかねない。
1の近傍においては、電場が印加されることによって、
駆動用電解液のpHが強アルカリとなり、これによりタ
ブ端子11の丸棒部111およびゴム封口体20のリー
ド挿通孔201部分が腐食し、駆動用電解液の漏出が一
層助長されることになりかねない。
【0011】本発明は、このような従来の欠点を解決す
るためになされたもので、その目的は、ゴム封口体のリ
ード挿通孔とタブ端子の丸棒部との間に駆動用電解液が
浸入しないようにして、駆動用電解液の液漏れを確実に
防止し得るようにしたアルミニウム電解コンデンサを提
供することにある。
るためになされたもので、その目的は、ゴム封口体のリ
ード挿通孔とタブ端子の丸棒部との間に駆動用電解液が
浸入しないようにして、駆動用電解液の液漏れを確実に
防止し得るようにしたアルミニウム電解コンデンサを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、タブ端子を固着したアルミニウム陽極箔
とタブ端子を固着したアルミニウム陰極箔とをセパレー
タ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子に第4級ア
ンモニウム塩を溶質とした駆動用電解液を含浸するとと
もに、上記タブ端子にゴム封口体を挿通し、同ゴム封口
体とともに同コンデンサ素子を外装ケース内に収納し、
同ゴム封口体の側面に対応する同外装ケースの外周壁に
横絞り溝を形成し、かつ、同外装ケースの開口端縁をか
しめてなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、上記
外装ケースの内壁面には、上記ゴム封口体の底面周縁に
係合して、同ゴム封口体と上記コンデンサ素子との間に
所定の間隙を保持するためのストッパーが形成されてい
ることを特徴としている。
め、本発明は、タブ端子を固着したアルミニウム陽極箔
とタブ端子を固着したアルミニウム陰極箔とをセパレー
タ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子に第4級ア
ンモニウム塩を溶質とした駆動用電解液を含浸するとと
もに、上記タブ端子にゴム封口体を挿通し、同ゴム封口
体とともに同コンデンサ素子を外装ケース内に収納し、
同ゴム封口体の側面に対応する同外装ケースの外周壁に
横絞り溝を形成し、かつ、同外装ケースの開口端縁をか
しめてなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、上記
外装ケースの内壁面には、上記ゴム封口体の底面周縁に
係合して、同ゴム封口体と上記コンデンサ素子との間に
所定の間隙を保持するためのストッパーが形成されてい
ることを特徴としている。
【0013】この場合、上記ストッパーは上記外装ケー
スの外周壁に形成される環状溝に伴って同外装ケースの
内壁面側に突出される環状突起が好ましいが、上記外装
ケースの外周壁に点在状に設けられる凹部に伴って同外
装ケースの内壁面側に突出される複数の突起から構成さ
れてもよい。
スの外周壁に形成される環状溝に伴って同外装ケースの
内壁面側に突出される環状突起が好ましいが、上記外装
ケースの外周壁に点在状に設けられる凹部に伴って同外
装ケースの内壁面側に突出される複数の突起から構成さ
れてもよい。
【0014】また、上記間隙は1〜2mmであることが
好ましい。すなわち、電解液はタブ端子とセパレータの
間においてメニスカス現象により0.5mm程度這い上
がるため、この這い上がり液がゴム封口体に触れないよ
うにするためには、余裕を見て1mm以上であることが
好ましい。しかしながら、2mm以上とすると製品高さ
も高くなり、商品価値が損なわれるため、1〜2mm程
度が最適である。
好ましい。すなわち、電解液はタブ端子とセパレータの
間においてメニスカス現象により0.5mm程度這い上
がるため、この這い上がり液がゴム封口体に触れないよ
うにするためには、余裕を見て1mm以上であることが
好ましい。しかしながら、2mm以上とすると製品高さ
も高くなり、商品価値が損なわれるため、1〜2mm程
度が最適である。
【0015】
【作用】外装ケースの外周壁に横絞り溝を形成する際、
それに伴ってゴム封口体の側面が圧縮され、その反作用
にて同ゴム封口体の上面と底面が外側に向けて膨らむ
が、上記構成によれば、ゴム封口体とコンデンサ素子と
の間に所定、好ましくは1mm以上の間隙が確保されて
いるため、従来のようにゴム封口体によってコンデンサ
素子が押されることはない。したがって、駆動用電解液
がゴム封口体のリード挿通孔とタブ端子の丸棒部との間
に侵入せず、駆動用電解液の漏出が防止される。
それに伴ってゴム封口体の側面が圧縮され、その反作用
にて同ゴム封口体の上面と底面が外側に向けて膨らむ
が、上記構成によれば、ゴム封口体とコンデンサ素子と
の間に所定、好ましくは1mm以上の間隙が確保されて
いるため、従来のようにゴム封口体によってコンデンサ
素子が押されることはない。したがって、駆動用電解液
がゴム封口体のリード挿通孔とタブ端子の丸棒部との間
に侵入せず、駆動用電解液の漏出が防止される。
【0016】
【実施例】以下、図1を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。同図において、コンデンサ素子10
とゴム封口体20は先に説明した図2のものと変更を要
しないため、同一の構成要素にはそれと同じ参照符号を
付し、その説明は省略する。
について説明する。同図において、コンデンサ素子10
とゴム封口体20は先に説明した図2のものと変更を要
しないため、同一の構成要素にはそれと同じ参照符号を
付し、その説明は省略する。
【0017】ゴム封口体20はそのリード挿通孔201
にタブ端子11の丸棒部111が挿通されることによ
り、コンデンサ素子10に取り付けられ、コンデンサ素
子10とともに外装ケース30内に収納されるが、この
場合、まずゴム封口体20の底面202に対応する外装
ケース30の外周壁に環状溝303を形成することによ
り、同外装ケース30の内壁面側にゴム封口体20の底
面202の周縁に係合し得るストッパーとしての環状突
起304を形成し、この環状突起304にてゴム封口体
20とコンデンサ素子10との間に所定の間隙、好まし
くは1mm以上の間隙を確保する。
にタブ端子11の丸棒部111が挿通されることによ
り、コンデンサ素子10に取り付けられ、コンデンサ素
子10とともに外装ケース30内に収納されるが、この
場合、まずゴム封口体20の底面202に対応する外装
ケース30の外周壁に環状溝303を形成することによ
り、同外装ケース30の内壁面側にゴム封口体20の底
面202の周縁に係合し得るストッパーとしての環状突
起304を形成し、この環状突起304にてゴム封口体
20とコンデンサ素子10との間に所定の間隙、好まし
くは1mm以上の間隙を確保する。
【0018】しかる後、ゴム封口体20の側面に対応す
る外装ケース30の外周壁に横絞り溝301を形成する
とともに、同外装ケース30の開口端縁302をかしめ
る。
る外装ケース30の外周壁に横絞り溝301を形成する
とともに、同外装ケース30の開口端縁302をかしめ
る。
【0019】このようにして、外装ケース30の開口部
がゴム封口体20にて封止されるのであるが、本発明に
おいては、横絞り溝301の形成に伴ってゴム封口体2
0がその側面から圧縮され、その反作用にて底面202
が外側に膨らむにしても、ゴム封口体20とコンデンサ
素子10との間に所定の間隙が設けられているため、ゴ
ム封口体20の底面202がコンデンサ素子10に対し
て押圧することはない。
がゴム封口体20にて封止されるのであるが、本発明に
おいては、横絞り溝301の形成に伴ってゴム封口体2
0がその側面から圧縮され、その反作用にて底面202
が外側に膨らむにしても、ゴム封口体20とコンデンサ
素子10との間に所定の間隙が設けられているため、ゴ
ム封口体20の底面202がコンデンサ素子10に対し
て押圧することはない。
【0020】なおこの実施例では、環状突起304をゴ
ム封口体20のストッパーとしているが、ゴム封口体2
0の底面202に対応する外装ケース30の外周壁に、
例えばポンチなどの工具にて所定の間隔をもって凹部を
点在状に形成することにより、外装ケース30の内壁面
側に複数の突起を突出させて、それをゴム封口体20の
ストッパーとしてもよい。
ム封口体20のストッパーとしているが、ゴム封口体2
0の底面202に対応する外装ケース30の外周壁に、
例えばポンチなどの工具にて所定の間隔をもって凹部を
点在状に形成することにより、外装ケース30の内壁面
側に複数の突起を突出させて、それをゴム封口体20の
ストッパーとしてもよい。
【0021】次に、定格25V1000μFのアルミニ
ウム電解コンデンサを対象として、本発明を適用した実
施例と、その比較例について説明する。なお、このコン
デンサの外形寸法は、軸長25mm、直径12.5mm
で、各例ともその横絞り溝の深さは0.75mmとし
た。また、各例ともタブ端子の丸棒部の直径は2.0m
m、これに対して直径11.7mm、厚さ4.5mmの
ゴム封口体を用い、同ゴム封口体に孔径1.88mmの
リード挿通孔を穿設するとともに、駆動用電解液にはγ
−ブチロラクトンの溶媒中に、O−フタル酸水素テトラ
メチルアンモニウム塩を溶質として溶解したものを用い
た。
ウム電解コンデンサを対象として、本発明を適用した実
施例と、その比較例について説明する。なお、このコン
デンサの外形寸法は、軸長25mm、直径12.5mm
で、各例ともその横絞り溝の深さは0.75mmとし
た。また、各例ともタブ端子の丸棒部の直径は2.0m
m、これに対して直径11.7mm、厚さ4.5mmの
ゴム封口体を用い、同ゴム封口体に孔径1.88mmの
リード挿通孔を穿設するとともに、駆動用電解液にはγ
−ブチロラクトンの溶媒中に、O−フタル酸水素テトラ
メチルアンモニウム塩を溶質として溶解したものを用い
た。
【0022】《実施例1》ゴム封口体をタブ端子の丸棒
部に挿通したコンデンサ素子を外装ケース内に収納し、
同ゴム封口体の底面に対応する外装ケースの外周壁に環
状溝を形成することにより、同外装ケースの内壁面側に
高さ0.5mmの環状突起(ストッパー)を形成して、
コンデンサ素子とゴム封口体との間に1.5mmの間隙
を確保した後、ゴム封口体の側面に対応する外装ケース
の外周壁に上記深さの横絞り溝を形成するとともに、同
外装ケースの開口端縁をかしめた。
部に挿通したコンデンサ素子を外装ケース内に収納し、
同ゴム封口体の底面に対応する外装ケースの外周壁に環
状溝を形成することにより、同外装ケースの内壁面側に
高さ0.5mmの環状突起(ストッパー)を形成して、
コンデンサ素子とゴム封口体との間に1.5mmの間隙
を確保した後、ゴム封口体の側面に対応する外装ケース
の外周壁に上記深さの横絞り溝を形成するとともに、同
外装ケースの開口端縁をかしめた。
【0023】このようにして作製した上記定格のアルミ
ニウム電解コンデンサ100個について、65℃、相対
湿度95%の雰囲気中において4000時間におよぶ耐
湿テストを行なった。初期時から2000時間、300
0時間および4000時間経過ごとに駆動用電解液の液
漏れの有無を検査したが、100個全部についていずれ
も液漏れ現象は見られなかった。
ニウム電解コンデンサ100個について、65℃、相対
湿度95%の雰囲気中において4000時間におよぶ耐
湿テストを行なった。初期時から2000時間、300
0時間および4000時間経過ごとに駆動用電解液の液
漏れの有無を検査したが、100個全部についていずれ
も液漏れ現象は見られなかった。
【0024】〈比較例1〉ゴム封口体をその底面がコン
デンサ素子の端面にほぼ密着するにようしてタブ端子の
丸棒部に挿通した後、そのゴム封口体とコンデンサ素子
とを外装ケース内に収納し、ゴム封口体の側面に対応す
る外装ケースの外周壁に上記深さの横絞り溝を形成する
とともに、同外装ケースの開口端縁をかしめた。
デンサ素子の端面にほぼ密着するにようしてタブ端子の
丸棒部に挿通した後、そのゴム封口体とコンデンサ素子
とを外装ケース内に収納し、ゴム封口体の側面に対応す
る外装ケースの外周壁に上記深さの横絞り溝を形成する
とともに、同外装ケースの開口端縁をかしめた。
【0025】このようにして作製した上記定格のアルミ
ニウム電解コンデンサ100個について、上記実施例1
と同様に、65℃、相対湿度95%の雰囲気中において
4000時間におよぶ耐湿テストを行なった。初期時か
ら2000時間、3000時間および4000時間経過
ごとに駆動用電解液の液漏れの有無を検査したところ、
2000時間経過時点までは100個すべてについて液
漏れ不良は見られなかったが、3000時間経過時点で
100個中10個について液漏れ不良が検出され、ま
た、4000時間経過時点では100個中32個につい
て液漏れが見られた。参考までに、上記実施例1と比較
例1の比較結果を次表に示す。
ニウム電解コンデンサ100個について、上記実施例1
と同様に、65℃、相対湿度95%の雰囲気中において
4000時間におよぶ耐湿テストを行なった。初期時か
ら2000時間、3000時間および4000時間経過
ごとに駆動用電解液の液漏れの有無を検査したところ、
2000時間経過時点までは100個すべてについて液
漏れ不良は見られなかったが、3000時間経過時点で
100個中10個について液漏れ不良が検出され、ま
た、4000時間経過時点では100個中32個につい
て液漏れが見られた。参考までに、上記実施例1と比較
例1の比較結果を次表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外装ケースの内壁面に、ゴム封口体の底面周縁に係合し
て、同ゴム封口体とコンデンサ素子との間に所定の間隙
を保持するためのストッパーを形成するようにしたこと
により、外装ケースへの横絞り溝の形成に伴ってゴム封
口体の底面が外側に膨らんだとしても、それによってコ
ンデンサ素子が押圧されることがなく、したがって駆動
用電解液の液漏れが確実に防止される。
外装ケースの内壁面に、ゴム封口体の底面周縁に係合し
て、同ゴム封口体とコンデンサ素子との間に所定の間隙
を保持するためのストッパーを形成するようにしたこと
により、外装ケースへの横絞り溝の形成に伴ってゴム封
口体の底面が外側に膨らんだとしても、それによってコ
ンデンサ素子が押圧されることがなく、したがって駆動
用電解液の液漏れが確実に防止される。
【図1】本発明の一実施例に係るアルミニウム電解コン
デンサを示した断面図。
デンサを示した断面図。
【図2】従来例としてのアルミニウム電解コンデンサの
コンデンサ素子とゴム封口体とを分離して示した側面
図。
コンデンサ素子とゴム封口体とを分離して示した側面
図。
【図3】同従来例に係るアルミニウム電解コンデンサの
断面図。
断面図。
10 コンデンサ素子 11 タブ端子 111 丸棒部 112 平坦部 113 引出し線 20 ゴム封口体 201 リード挿通孔 202 底面 30 外装ケース 301 横絞り溝 303 環状溝 304 環状突起
Claims (4)
- 【請求項1】 タブ端子を固着したアルミニウム陽極箔
とタブ端子を固着したアルミニウム陰極箔とをセパレー
タ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子に第4級ア
ンモニウム塩を溶質とした駆動用電解液を含浸するとと
もに、上記タブ端子にゴム封口体を挿通し、同ゴム封口
体とともに同コンデンサ素子を外装ケース内に収納し、
同ゴム封口体の側面に対応する同外装ケースの外周壁に
横絞り溝を形成し、かつ、同外装ケースの開口端縁をか
しめてなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、上記
外装ケースの内壁面には、上記ゴム封口体の底面周縁に
係合して、同ゴム封口体と上記コンデンサ素子との間に
所定の間隙を保持するためのストッパーが形成されてい
ることを特徴とするアルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項2】 上記ストッパーは上記外装ケースの外周
壁に形成される環状溝に伴って同外装ケースの内壁面側
に突出される環状突起からなることを特徴とする請求項
1に記載のアルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項3】 上記ストッパーは上記外装ケースの外周
壁に点在状に設けられる凹部に伴って同外装ケースの内
壁面側に突出される複数の突起からなることを特徴とす
る請求項1に記載のアルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項4】 上記間隙は1〜2mmであることを特徴
とする請求項1に記載のアルミニウム電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20275494A JPH0851046A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | アルミニウム電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20275494A JPH0851046A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | アルミニウム電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851046A true JPH0851046A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16462619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20275494A Withdrawn JPH0851046A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | アルミニウム電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0851046A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101505051B1 (ko) * | 2014-03-04 | 2015-03-24 | 주식회사 비츠로셀 | 내열성 및 지지 안전성이 우수한 전기이중층 커패시터 |
KR101508646B1 (ko) * | 2013-07-29 | 2015-04-07 | 비나텍주식회사 | 전기화학적 에너지 저장장치 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP20275494A patent/JPH0851046A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101508646B1 (ko) * | 2013-07-29 | 2015-04-07 | 비나텍주식회사 | 전기화학적 에너지 저장장치 및 그 제조방법 |
KR101505051B1 (ko) * | 2014-03-04 | 2015-03-24 | 주식회사 비츠로셀 | 내열성 및 지지 안전성이 우수한 전기이중층 커패시터 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |