JPH0850794A - センスアンプ回路 - Google Patents

センスアンプ回路

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JPH0850794A
JPH0850794A JP6184590A JP18459094A JPH0850794A JP H0850794 A JPH0850794 A JP H0850794A JP 6184590 A JP6184590 A JP 6184590A JP 18459094 A JP18459094 A JP 18459094A JP H0850794 A JPH0850794 A JP H0850794A
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output terminal
terminal
amplifier circuit
switch element
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JP6184590A
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Yoshiyuki Goi
良之 後井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロスカップル型のセンスアンプ回路におい
て、差動増幅回路の動作の高速化を図る。 【構成】 クロスカップル型差動増幅回路1000の二
つの入力端子1001,1002のそれぞれにスイッチ
素子1200,1300を設けた。これらのスイッチ素
子1200,1300は、それぞれ第1の入出力端子1
201,1301と第2の入出力端子1202,130
2を有し、第1の入出力端子1201,1301をビッ
ト線1401,1402側の入力端子とし、第2の入出
力端子1202,1302を差動増幅回路1000側に
接続することにより、ビット線1401,1402の容
量の影響を受けることなく、差動増幅動作を可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体メモリ等におけ
る読み出し動作の高速化に用いられるセンスアンプ回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の集積度が向上す
るにつれて1チップ内に様々な機能ブロックを組み込む
ことが可能になり、従来、個別の論理LSIおよびメモ
リLSIによって構成されていたシステムが1チップに
納まるほどである。一方、集積回路の動作も高速化が進
んでおり、機能、動作速度において十分な性能を実現す
るために、集積回路上のメモリには大容量かつ高速なも
のが要求される。
【0003】メモリの読み出し動作の高速化を実現する
一手段としてセンスアンプ回路が用いられる。センスア
ンプの回路方式としてはアナログ的な差動増幅によるも
のが代表的であり、大きく分けてカレントミラー型とク
ロスカップル型の2種類がある。
【0004】前者は差動増幅回路の負荷回路にカレント
ミラー回路を使用したもので、差動増幅回路の二つの入
力端子に付随する容量(一般にビット線の容量)はセン
スアンプ動作に影響しない。したがって、相補的な2本
のビット線を有するメモリだけでなく、単一ビット線を
有するメモリにも適用される。しかし、アナログ的な差
動増幅動作を行っている期間は電源と接地の間に貫通電
流が流れるため、消費電力が大きい。
【0005】後者は差動増幅回路の出力を反対側の入力
端子に接続した構成をとり、差動増幅動作に伴ってビッ
ト線の電位を急速に電源電位または接地電位に遷移させ
る。アナログ的な差動増幅動作を行っている期間がカレ
ントミラー型に比べて短く高速動作が可能である。ま
た、貫通電流が流れる期間が短いので、平均消費電力が
低いという特徴を有している。したがって、高速かつ低
消費電力を目指す用途に適している。
【0006】クロスカップル型のセンスアンプ回路で
は、差動増幅回路の2本の出力端子それぞれが2本の入
力端子それぞれに接続される構成を採っているため、差
動増幅動作は二つの入力端子に付随する容量の影響を受
ける。したがって、正常な差動増幅動作を行わせるため
に、これらの容量はほぼ同程度の値をとる必要がある。
通常、このタイプのセンスアンプ回路は相補的な2本の
ビット線を有するメモリにのみ適用し、この2本のビッ
ト線それぞれをセンスアンプ回路の2本の入力端子に接
続する。このとき正常な差動増幅動作を行わせるために
2本のビット線の間で容量がほぼ等しくなるようにす
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビット
線の容量の影響を差動増幅動作に受けると、ビット線の
容量は比較的大きいため、差動増幅動作速度(すなわち
センスアンプ回路の動作速度)が容量に支配され、遅く
なってしまう。
【0008】この問題を解決する手段の一つとして特開
昭62―252596号公報に示す技術がある。これは
差動増幅回路の二つの入力端子に付随する容量にビット
線等の容量が含まれないようにするために、センスアン
プ回路の入力端子とビット線の間を抵抗値の変化する負
荷で接続し、差動増幅動作開始時に高抵抗となり、その
後に低抵抗となるように制御するものである。
【0009】しかし、同号公報に示す技術では、センス
アンプ回路とビット線を接続する負荷の抵抗値を制御す
るために新たな素子や制御線が必要であり、構成が複雑
になってしまう。また、差動増幅動作後に負荷の抵抗値
を高くすると、差動増幅動作開始から抵抗値の変化が完
了するまでの期間にビット線の容量の影響を受けて誤動
作する可能性がある。したがって、負荷の抵抗値の変化
はセンスアンプ動作開始前に行われる必要があり、制御
のタイミングも微妙になる。
【0010】また、ROMや多ポートRAMでの多くは
省面積化のために単一ビット線を有するメモリを採用す
るが、クロスカップル型のセンスアンプ回路を単一ビッ
ト線を有するメモリに適用する場合には、ダミーのビッ
ト線を1本用意して、単一ビット線とダミーのビット線
の間で容量がほぼ等しくなるようにする。しかし、ダミ
ーのビット線を用意すると面積がその分増大してしま
い、省面積化が達成できない。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、クロスカップル
型センスアンプ回路を、制御線を必要とせずにビット線
の容量が差動増幅回路の動作に影響しないようにし、ま
た単一ビット線を有するメモリに適用可能な高速動作を
行うセンスアンプ回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明のセンスアンプ回路は、クロスカップル型差動
増幅回路の二つの入力端子のそれぞれにスイッチ素子を
設け、これらのスイッチ素子は二つの入出力端子を有
し、二つの入出力端子のうち一方をセンスアンプ回路の
入力端子とし、他方を差動増幅回路側に接続し、さらに
このスイッチ素子は、これら二つの入出力端子の間に一
定量以上の電位差が生じた場合に導通状態となり、そう
でない場合には非導通状態となる特性を有するものであ
る。
【0013】また、クロスカップル型差動増幅回路の二
つの入力端子の少なくとも一方にスイッチ素子を設け、
二つの入力端子のうち一方の入力端子をビット線の接続
用とし、他方の入力端子を基準電圧入力用として、この
スイッチ素子は二つの入出力端子を有し、これら二つの
うち一方の入出力端子をセンスアンプ回路の入力端子と
し、他方の入出力端子を差動増幅回路側に接続し、さら
にこのスイッチ素子はこれら二つの入出力端子の間に一
定量以上の電位差が生じた場合に導通状態となり、そう
でない場合に非導通状態となる特性を有するものであ
る。
【0014】また、クロスカップル型差動増幅回路の二
つの入力端子の一方にスイッチ素子を設け、一方の入力
端子をビット線の接続用とし、他方の入力端子を電流検
出手段に接続し、この電流検出手段はスイッチ素子に流
れる電流を検出した場合には他方の入力端子の電位を引
き上げ、電流を検出しない場合には他方の電位を引き上
げずハイ・インピーダンス状態とする機能を有し、また
スイッチ素子は二つの入出力端子を有し、二つの入出力
端子のうちの一方をセンスアンプ回路の入力端子とし、
他方を差動増幅回路側に接続し、さらにこのスイッチ素
子は二つの入出力端子の間に一定量以上の電位差が生じ
た場合に導通状態となり、そうでない場合に非導通状態
となる特性を有するものである。
【0015】
【作用】本発明は、上述のように、二つの入出力端子の
電位の相対関係によって二つの入出力端子間に流れる電
流が制御されるスイッチ素子を設け、差動増幅回路の動
作に伴って自動的にスイッチ素子の導通が制御されるた
め、新たな制御手段を設けなくても、ビット線に付随す
る容量を差動増幅回路の容量から切り離すことができ、
ビット線の有する大容量の影響を差動増幅回路の動作に
与えることがない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例のセンスアンプ回路に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0017】〔第1の実施例〕図1は、本発明の第1の
実施例におけるセンスアンプ回路の構成図である。
【0018】図1に示すように、第6,第7のスイッチ
素子1200,1300は、それぞれ第12の入出力端
子1201および第13の入出力端子1202、第14
の入出力端子1301および第15の入出力端子130
2を有している。これら二つのスイッチ素子1200,
1300を新たに設けたことが従来の技術にはない特徴
である。
【0019】スイッチ素子1200は第12の入出力端
子1201の電位と第13の入出力端子1202の電位
の相対関係によって第13の入出力端子1202から第
12の入出力端子1201に流れる電流が制御され、ま
たスイッチ素子1300は第14の入出力端子1301
の電位と第15の入出力端子1302の電位の相対関係
によって第15の入出力端子1302から第14の入出
力端子1301に流れる電流が制御されるという特性を
有する。具体的には、入出力端子1201の電位が入出
力端子1202の電位より低く、その差がスイッチ素子
1210を構成するNチャンネル型MOSトランジスタ
のしきい値(Vtn)以上であれば、スイッチ素子12
00は導通状態となり、それ以外では非導通状態とな
る。また、入出力端子1301の電位が入出力端子13
02の電位より低く、その差がスイッチ素子1310を
構成するNチャンネル型MOSトランジスタのしきい値
(Vtn)以上であれば、スイッチ素子1300は導通
状態となり、それ以外では非導通状態となる。
【0020】第6のスイッチ素子1200は第12の入
出力端子1201をビット線1401に接続し、第13
の入出力端子1202を差動増幅回路1000の正入力
端子1001に接続する。第7のスイッチ素子1300
は第14の入出力端子1301をビット線1402に接
続し、第15の入出力端子1302を差動増幅回路10
00の負入力端子1002に接続する。第6のスイッチ
素子1200は、制御端子1211と二つの入出力端子
1212,1213を有し、制御端子1211と入出力
端子1212,1213との電位差により、二つの入出
力端子1212,1213間の導通状態(入出力端子1
213から同1212に流れる電流)が制御されるスイ
ッチ素子1210で構成され、入出力端子1212を第
12の入出力端子1201に、制御端子1211および
入出力端子1213を第13の入出力端子1202に接
続する。第7のスイッチ素子1300はスイッチ素子1
210と同じ特性を有するスイッチ素子1310で構成
され、入出力端子1312を第14の入出力端子130
1に、制御端子1311および入出力端子1313を第
15の入出力端子1302にそれぞれ接続する。
【0021】差動増幅回路1000はクロスカップル型
の構成であり一般的なものである。第1のスイッチ素子
1100、スイッチ素子1210と同極性の特性を有す
る第2のスイッチ素子1120および第3のスイッチ素
子1130、スイッチ素子1210と相補的な特性を有
する第4のスイッチ素子1140および第5のスイッチ
素子1150で構成される。第1のスイッチ素子110
0は第1の制御端子1101をセンスアンプイネーブル
線1003に接続し、第1の入出力端子1102を第1
の電源1004に、第2の入出力端子1103を第4の
入出力端子1122、第3の入出力端子1104を第6
の入出力端子1132に接続する。第1のスイッチ素子
1100は、スイッチ素子1210と同極性の特性を有
するスイッチ素子1110で構成され、制御端子111
1を第1の制御端子1101に、入出力端子1112を
第1の入出力端子1102に、入出力端子1113を第
2の入出力端子1103および第3の入出力端子110
4にそれぞれ接続する。第2のスイッチ素子1120
は、第2の制御端子1121を正入力端子1001に接
続し、第5の入出力端子1123を負出力端子1006
にそれぞれ接続する。第3のスイッチ素子1130は、
第3の制御端子1131を負入力端子1002に接続
し、第7の入出力端子1133を正出力端子1007に
それぞれ接続する。正出力端子1007、負出力端子1
006はそれぞれ正入力端子1001、負入力端子10
02に接続し、クロスカップル構成をとる。
【0022】第4のスイッチ素子1140、第5のスイ
ッチ素子1150は差動増幅回路1000の負荷として
作用し、第4の制御端子1141、第5の制御端子11
51をそれぞれ正出力端子1007、負出力端子100
6に接続し、第8の入出力端子1142、第10の入出
力端子1152をともに第2の電源1005に接続し、
第9の入出力端子1143を負出力端子1006に、第
11の入出力端子1153を正出力端子1007にそれ
ぞれ接続する。
【0023】本実施例では、第1の電源1004の電位
を接地電位に、第2の電源1005の電位を接地電位よ
りも高い電位(たとえば3V)に設定する。
【0024】以上のように構成されたセンスアンプ回路
について、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0025】初期状態では、センスアンプイネーブル線
1003の電位を第1の電源1004の電位にし、ビッ
ト線1401,1402、差動増幅回路1000の正入
力端子1001、負入力端子1002、正出力端子10
07および負出力端子1006の電位をすべて第2の電
源1005の電位にする。初期状態ではすべてのスイッ
チ素子が非導通状態である。以下では、第1の電源10
04の電位をVL、第2の電源1005の電位をVHと
表記する。
【0026】メモリセルからの読み出し動作が行われる
と、読み出されたデータにしたがってビット線1401
かまたは同1402のどちらか一方の電位がVHより低
下し始める。ビット線1401の電位が低下した場合、
電位の低下分があるしきい値Vtnを越えるとスイッチ
素子1210が導通状態になり、さらに低下すると差動
増幅回路1000の正入力端子1001の電位も連動し
て低下し始める。
【0027】ここで、差動増幅回路1000が誤動作し
ないための正入力端子1001と負入力端子1002の
間の電位差をVd1とする。正入力端子1001の電位
がVHからVd1だけ低下した時刻以降にセンスアンプ
イネーブル線1003の電位をVHにしてセンスアンプ
動作を起動すると、スイッチ素子1110が導通状態に
なり、第2および第3の入出力端子1103,1104
の電位が低下する。第3のスイッチ素子1130におい
て、第6の入出力端子1132に対する第3の制御端子
1131の電位がしきい値Vtnを越えると、第3のス
イッチ素子1130が導通状態になり、正出力端子10
07の電位を低下させるとともに、正入力端子1001
の電位を低下させるように電流が流れる。また、第2の
スイッチ素子1120において、第4の入出力端子11
22に対する第2の制御端子1121の電位がしきい値
Vtnを越えると、第2のスイッチ素子1120が導通
状態になり、負出力端子1006の電位を低下させると
ともに、負入力端子1002を低下させるように電流が
流れる。しかし、センスアンプ動作起動前には正入力端
子1001の電位は負入力端子1002の電位より低か
ったため、第3のスイッチ素子1130の方が第2のス
イッチ素子1120より流れる電流が大きい。したがっ
て、正出力端子1007の電位は負出力端子1006の
電位より大きく低下し、正入力端子1001の電位が負
入力端子1002の電位より大きく低下する。
【0028】一方、VHに対する正出力端子1007の
電位があるしきい値Vtpを越えて低下すると、Pチャ
ンネル型トランジスタからなる第4のスイッチ素子11
40が導通状態になり、負出力端子1006に対して充
電を行う。以上の動作により、正出力端子1007、正
入力端子1001の電位はVHからVLに向かって遷移
し、負出力端子1006、負入力端子1002の電位は
一度はVHからいくらか低下するが、VHに向かって遷
移する。
【0029】従来であれば、正入力端子1001とビッ
ト線1401は電位的につねに連続であったので、正入
力端子1001の電位を低下させるためには、ビット線
1401の電位も低下させる必要があった。一般に、ビ
ット線1401,1402に付随する容量は大きく、メ
モリセルの駆動能力は小さいので、ビット線1401,
1402の電位の低下は緩やかである。したがって、容
量の大きいビット線1401の影響で正入力端子100
1の電位がなかなか下がらず、差動増幅動作の遅延の原
因となっていた。これに対して、差動増幅回路1000
の正入力端子1001、負入力端子1002に付随する
容量はビット線1401,1402に比べてかなり小さ
い。本実施例ではスイッチ素子1200を設けているの
で、センスアンプ動作起動により正入力端子1001の
電位が少し下がり、第12の入出力端子1201と第1
3の入出力端子1202との電位差がVtn以下になる
と、スイッチ素子1200は非導通状態になる。この動
作により差動増幅回路1000側とビット線1401側
の容量が切り離され、以降の差動増幅動作は差動増幅回
路1000に付随する容量だけが対象となり、正入力端
子1001の電位はビット線1401に付随する容量に
関係なくVLに遷移することができる。
【0030】読み出し動作によってビット線1402の
電位が低下した場合も、回路の対称性から同様の動作を
行い、正出力端子1007の電位は一度はVHからいく
らか低下するが、VHに向かって遷移し、負出力端子1
006の電位はビット線1402に付随する容量に関係
なくVHからVLに向かって遷移する。以上のように、
差動増幅回路1000はビット線1401,1402に
付随する容量に影響されずに動作することができる。し
かも、差動増幅回路1000が充放電する容量は小さい
ので高速動作が可能である。
【0031】ここで、ビット線1401および1402
の初期設定電位はVHとしたが、VH−Vtnとしても
よい。
【0032】以上説明したように、差動増幅回路100
0とビット線1401,1402の間に第12の入出力
端子1201の電位と第13の入出力端子1202の電
位の相対関係によって第13の入出力端子1202から
第12の入出力端子1201に流れる電流が制御される
という特性を有する第6のスイッチ素子1200、第1
4の入出力端子1301の電位と第15の入出力端子1
302の電位の相対関係によって第15の入出力端子1
302から第14の入出力端子1301に流れる電流が
制御されるという特性を有する第7のスイッチ素子13
00をそれぞれ設けることにより、クロスカップル型セ
ンスアンプ回路において、制御線を必要とせずにビット
線1401および1402の容量が差動増幅回路100
0の動作に影響するのを防ぎ、高速な動作を行うセンス
アンプ回路を提供することができる。
【0033】〔第2の実施例〕図2は、本発明の第2の
実施例におけるセンスアンプ回路の構成図である。図2
において、基準電位設定手段2500は、非動作時には
出力端子2501がハイ・インピーダンス状態であり、
動作時には出力端子2501に第1の電源2004の電
位と第2の電源2005の電位の間の値をとる電位を出
力する。
【0034】第6および第7のスイッチ素子2200,
2300はそれぞれ第12の入出力端子2201および
第13の入出力端子2202、第14の入出力端子23
01および第15の入出力端子2302を有し、それぞ
れ第12の入出力端子2201の電位と第13の入出力
端子2202の電位の相対関係によって第13の入出力
端子2202から第12の入出力端子2201に流れる
電流が制御され、第14の入出力端子2301の電位と
第15の入出力端子2302の電位の相対関係によって
第15の入出力端子2302から第14の入出力端子2
301に流れる電流が制御されるという特性を有する。
第6のスイッチ素子2200は第12の入出力端子22
01をビット線2401に接続し、第13の入出力端子
2202を差動増幅回路2000の正入力端子2001
に接続する。第7のスイッチ素子2300は第14の入
出力端子2301を第1の出力端子2501に接続し、
第15の入出力端子2302を差動増幅回路2000の
負入力端子2002に接続する。第6のスイッチ素子2
200は、制御端子2211と二つの入出力端子221
2,2213を有し、制御端子2211と入出力端子2
212,2213の電位差により、二つの入出力端子2
212,2213間の導通状態(入出力端子2213か
ら同2212に流れる電流)が制御されるスイッチ素子
2210で構成され、入出力端子2212を第12の入
出力端子2201に、制御端子2211および入出力端
子2213を第13の入出力端子2202にそれぞれ接
続する。第7のスイッチ素子2300はスイッチ素子2
210と同じ特性を有するスイッチ素子2310で構成
され、入出力端子2312を第14の入出力端子230
1に、制御端子2311および入出力端子2313を第
15の入出力端子2302にそれぞれ接続する。
【0035】差動増幅回路2000は、第1のスイッチ
素子2100、スイッチ素子2210と同極性の特性を
有する第2のスイッチ素子2120および第3のスイッ
チ素子2130、スイッチ素子2210と相補的な特性
を有する第4のスイッチ素子2140、第5のスイッチ
素子2150で構成される。第1のスイッチ素子210
0は第1の制御端子2101をセンスアンプイネーブル
線2003に接続し、第1の入出力端子2102を第1
の電源2004に、第2の入出力端子2103を第4の
入出力端子2122、第3の入出力端子2104を第6
の入出力端子2132に接続する。第1のスイッチ素子
2100は、スイッチ素子2210と同じ極性の特性を
有するスイッチ素子2110で構成され、制御端子21
11を第1の制御端子2101に、入出力端子2112
を第1の入出力端子2102に、入出力端子2113を
第2の入出力端子2103および第3の入出力端子21
04にそれぞれ接続する。第2のスイッチ素子2120
は、第2の制御端子2121を正入力端子2001に接
続し、第5の入出力端子2123を負出力端子2006
に接続する。第3のスイッチ素子2130は、第3の制
御端子2131を負入力端子2002に接続し、第7の
入出力端子2133を正出力端子2007に接続する。
正出力端子2007、負出力端子2006はそれぞれ正
入力端子2001、負入力端子2002に接続し、クロ
スカップル構成をとる。第4のスイッチ素子2140、
第5のスイッチ素子2150は差動増幅回路2000の
負荷として作用し、第4の制御端子2141、第5の制
御端子2151をそれぞれ正出力端子2007、負出力
端子2006に接続し、第8の入出力端子2142、第
10の入出力端子2152をともに第2の電源2005
に接続し、第9の入出力端子2143を負出力端子20
06に、第11の入出力端子2153を正出力端子20
07にそれぞれ接続する。
【0036】本実施例では、第1の電源2004の電位
を接地電位に、第2の電源2005の電位を接地電位よ
りも高い電位(たとえば3V)に設定する。
【0037】以上のように構成されたセンスアンプ回路
について、以下図2を用いてその動作を説明する。ただ
し、差動増幅回路2000および第1のスイッチ素子2
200の動作は第1の実施例と同様であるので、これら
の動作の詳細は省略する。
【0038】初期状態では、センスアンプイネーブル線
2003の電位を第1の電源2004の電位にし、ビッ
ト線2401、差動増幅回路2000の正入力端子20
01、負入力端子2002、正出力端子2007および
負出力端子2006の電位をすべて第2の電源2005
の電位にする。また、基準電位設定手段2500は非動
作状態とし、出力端子2501の電位は第2の電源20
05の電位にする。初期状態ではすべてのスイッチ素子
が非導通状態である。以下では、第1の電源2004の
電位をVL、第2の電源2005の電位をVHと表記す
る。
【0039】メモリセルからの読み出し動作が行われる
と、読み出されたデータにしたがってビット線2401
の電位がVHのままか、あるいはVHより低下し始め
る。同時に基準電位設定手段2500を動作状態にす
る。ここで、基準電位設定手段2500が出力する電位
をVH―Vd1とする。
【0040】ビット線2401の電位がVHのままであ
る場合、センスアンプイネーブル線2003の電位をV
Hにしてセンスアンプ動作を起動すると、差動増幅動作
により正出力端子2007の電位は一度はVHからいく
らか低下するが、VHに向かって遷移し、負出力端子2
006の電位はVHからVLに向かって遷移する。
【0041】ビット線2401の電位がVHより低下し
た場合、差動増幅回路2000の正入力端子2001の
電位も連動して低下し始める。正入力端子2001の電
位がVHから2×Vd1だけ低下した時刻以降にセンス
アンプイネーブル線2003の電位をVHにしてセンス
アンプ動作を起動すると、差動増幅動作により正出力端
子2007の電位はVHからVLに向かって遷移し、負
出力端子2006の電位は一度はVHからいくらか低下
するが、VHに向かって遷移する。
【0042】第1の実施例と同様、スイッチ素子220
0,2300によって差動増幅回路2000はビット線
2401に付随する容量に影響されずに動作することが
でき、単一ビット線を有するメモリに適用される。ま
た、差動増幅回路2000が充放電する容量は小さいの
で高速動作が可能である。
【0043】ここで、ビット線2401の初期設定電位
はVHとしたが、VH−Vtnとしてもよい。
【0044】また、第7のスイッチ素子2300は、な
くてもよいものであるが、回路の対称性を保つためには
あった方が好ましい。
【0045】以上説明したように、非動作時には第1の
出力端子2501がハイ・インピーダンス状態であり、
動作時には第1の出力端子2501にVHとVLの間の
値をとる電位を設定する機能を有する基準電位設定手段
2500を設け、差動増幅回路2000とビット線24
01、基準電位設定手段2500の間に第12の入出力
端子2201の電位と第13の入出力端子2202の電
位の相対関係によって第13の入出力端子2202から
第12の入出力端子2201に流れる電流が制御される
という特性を有する第6のスイッチ素子2200、第1
4の入出力端子2301の電位と第15の入出力端子2
302の電位の相対関係によって第15の入出力端子2
302から第14の入出力端子2301に流れる電流が
制御されるという特性を有する第7のスイッチ素子23
00をそれぞれ設けることにより、クロスカップル型セ
ンスアンプ回路において、制御線を必要とせずにビット
線の容量が差動増幅回路の動作に影響するのを防ぎ、単
一ビット線を有するメモリに適用可能な高速動作を行う
センスアンプ回路を提供することができる。
【0046】〔第3の実施例〕図3は、本発明の第3の
実施例におけるセンスアンプ回路の構成図である。
【0047】図3に示すように、第6のスイッチ素子3
200は第12の入出力端子3201および第13の入
出力端子3202を有し、第12の入出力端子3201
の電位と第13の入出力端子3202の電位の相対関係
によって第13の入出力端子3202から第12の入出
力端子3201に流れる電流が制御されるという特性を
有する。第6のスイッチ素子3200は第12の入出力
端子3201をビット線3401に接続し、第13の入
出力端子3202を差動増幅回路3000の正入力端子
3001に接続する。第6のスイッチ素子3200は、
制御端子3211と二つの入出力端子3212,321
3を有し、制御端子3211と入出力端子3212,3
213の電位差により二つの入出力端子3212と32
13の間の導通状態(入出力端子3213から3212
に流れる電流)が制御されるスイッチ素子3210で構
成され、入出力端子3212を第12の入出力端子32
01に、制御端子3211および入出力端子3213を
第13の入出力端子3202に接続する。
【0048】電流検出手段3500は、第1の入力端子
3501、第2の入力端子3502および第2の出力端
子3503を有し、第1の入力端子3501、第2の入
力端子3502を通じて、第6のスイッチ素子3200
において第13の入出力端子3202から第12の入出
力端子3201に流れる電流を検出すると、第2の出力
端子3503の電位を第2の電源3504の電位の方向
に引き上げ、それ以外では、第2の出力端子3503を
ハイ・インピーダンス状態にする。第1の入力端子35
01および第2の入力端子3502は、第12の入出力
端子3201、第13の入出力端子3202に接続す
る。電流検出手段3500はスイッチ素子3210と同
じ極性のスイッチ素子3510および相補的な特性を有
するスイッチ素子3520で構成される。スイッチ素子
3510は、制御端子3511を第2の入力端子350
2に接続し、入出力端子3512を第1の入力端子35
01に接続し、入出力端子3513をスイッチ素子35
20の制御端子3521に接続する。スイッチ素子35
20は、入出力端子3522を第2の電源3504に接
続し、入出力端子3523を第2の出力端子3503に
接続する。
【0049】差動増幅回路3000は、第1のスイッチ
素子3100、スイッチ素子3210と同極性の特性を
有する第2のスイッチ素子3120および第3のスイッ
チ素子3130、スイッチ素子3210と相補的な特性
を有する第4のスイッチ素子3140、第5のスイッチ
素子3150で構成される。第1のスイッチ素子310
0は第1の制御端子3101をセンスアンプイネーブル
線3003に接続し、第1の入出力端子3102を第1
の電源3004に、第2の入出力端子3103を第4の
入出力端子3122に、第3の入出力端子3104を第
6の入出力端子3132に接続する。第1のスイッチ素
子3100は、スイッチ素子3210と同じ極性の特性
を有するスイッチ素子3110で構成され、制御端子3
111を第1の制御端子3101に、入出力端子311
2を第1の入出力端子3102に、入出力端子3113
を第2の入出力端子3103および第3の入出力端子3
104にそれぞれ接続する。第2のスイッチ素子312
0は、第2の制御端子3121を正入力端子3001に
接続し、第5の入出力端子3123を負出力端子300
6に接続する。第3のスイッチ素子3130は、第3の
制御端子3131を負入力端子3002に接続し、第7
の入出力端子3133を正出力端子3007に接続す
る。正出力端子3007、負出力端子3006はそれぞ
れ正入力端子3001、負入力端子3002に接続し、
クロスカップル構成をとる。第4のスイッチ素子314
0、第5のスイッチ素子3150は差動増幅回路300
0の負荷として作用し、第4の制御端子3141、第5
の制御端子3151をそれぞれ正出力端子3007、負
出力端子3006に接続し、第8の入出力端子314
2、第10の入出力端子3152をともに第2の電源3
005に接続し、第9の入出力端子3143を負出力端
子3006に、第11の入出力端子3153を正出力端
子3007にそれぞれ接続する。
【0050】本実施例では、第1の実施例と同様に、第
1の電源3104の電位を接地電位に、第2の電源30
05,3504の電位を接地電位よりも高い電位(たと
えば3V)に設定する。
【0051】以上のように構成されたセンスアンプ回路
について、以下図3を用いてその動作を説明する。ただ
し、差動増幅回路3000および第6のスイッチ素子3
200の動作自体は第1の実施例と同様であるので、こ
れらの動作の詳細は省略する。
【0052】初期状態では、センスアンプイネーブル線
3003の電位を第1の電源3004の電位にし、ビッ
ト線3401、差動増幅回路3000の正入力端子30
01、正出力端子3007およびスイッチ素子3520
の制御端子3521の電位を第2の電源3504の電位
にする。負入力端子3002、負出力端子3006の電
位は、第2の電源3005の電位よりVd1だけ低い電
位にする。初期状態ではすべてのスイッチ素子が非導通
状態である。電位変化検出手段3500の出力端子35
03はハイ・インピーダンス状態である。以下では、第
1の電源3004の電位をVL、第2の電源3005,
3504の電位をVHと表記する。
【0053】メモリセルからの読み出し動作が行われる
と、読み出されたデータにしたがってビット線3401
の電位はVHのままか、あるいはVHより低下し始め
る。
【0054】ビット線3401の電位がVHのままであ
る場合、スイッチ素子3510は非導通状態のままであ
りスイッチ素子3520の制御端子3521はVHのま
まである。したがって、出力端子3503はハイ・イン
ピーダンス状態のままである。センスアンプイネーブル
線3003の電位をVHにしてセンスアンプ動作を起動
すると、差動増幅動作により正出力端子3007の電位
は一度はVHからいくらか低下するが、VHに向かって
遷移し、負出力端子3006の電位はVHからVLに向
かって遷移する。
【0055】ビット線3401の電位がVHより低下し
た場合、差動増幅回路3000の正入力端子3001の
電位も連動して低下し始める。この低下分がVtnを超
えるとスイッチ素子3210が導通状態となる。スイッ
チ素子3210と同3510は、それぞれの制御端子3
211,3511および入出力端子3212,3512
の電位が共通になっているので、スイッチ素子3210
が導通状態になると、スイッチ素子3510も導通状態
になる。したがって、制御端子3521の電位はVHか
らビット線3401の電位にほぼ等しくなるまで低下す
る。この低下分がVtpを越えると、スイッチ素子35
20が導通状態になり、差動増幅回路3000の負入力
端子3002の電位をVHに向かって遷移させる。以上
のようにして、電流検出手段3500は第6のスイッチ
素子3200に流れる電流を検出して動作する。
【0056】正入力端子3001の電位がVH―Vd1
以下に低下し、負入力端子3002の電位がVHに達し
た時刻以降にセンスアンプイネーブル線3003の電位
をVHにしてセンスアンプ動作を起動すると、差動増幅
動作により正出力端子3007の電位はVHからVLに
向かって遷移し、負出力端子3006の電位は一度はV
Hからいくらか低下するが、VHに向かって遷移する。
【0057】第1の実施例と同様、第6のスイッチ素子
3200によって差動増幅回路3000はビット線34
01に付随する容量に影響されずに動作することがで
き、単一ビット線を有するメモリに適用される。また、
差動増幅回路3000が充放電する容量は小さいので高
速動作が可能である。
【0058】以上説明したように、差動増幅回路310
0とビット線3401の間に第12の入出力端子320
1の電位と第13の入出力端子3202の電位の相対関
係によって第13の入出力端子3202から第12の入
出力端子3201に流れる電流が制御されるという特性
を有する第6のスイッチ素子3200を設け、第1の入
力端子3501および第2の入力端子3502を通じ
て、第6のスイッチ素子3200において第13の入出
力端子3202から第12の入出力端子3201に流れ
る電流を検出すると第2の出力端子3503の電位を第
2の電源3504の電位の方向に引き上げ、それ以外で
は第2の出力端子3503をハイ・インピーダンス状態
にする電流検出手段3500を設けることにより、クロ
スカップル型センスアンプ回路において、制御線を必要
とせずにビット線の容量が差動増幅回路の動作に影響す
るのを防ぎ、単一ビット線を有するメモリに適用可能な
高速動作を行うセンスアンプ回路を提供することができ
る。
【0059】〔第4の実施例〕以上の三つの実施例で
は、差動増幅回路の入力端子に設けたスイッチ素子は、
差動増幅回路側よりもビット線側の電位が一定量以上低
い場合にのみ導通する構成としているが、この電位関係
が逆になるような構成、すなわち差動増幅回路側よりも
ビット線側の電位が一定量以上高い場合にのみスイッチ
素子が導通する構成であってもよい。この実施例につい
て図4を用いて説明する。
【0060】図4において、4000は差動増幅回路で
あり、また4200,4300は新たに設けたスイッチ
素子で、一方の入出力端子4201,4301がビット
線4401および4402に接続し、他方の入出力端子
4202,4302が差動増幅回路4000の正入力端
子4001および負入力端子4002に接続している。
また、本実施例では上記の三つの実施例と異なり、スイ
ッチ素子4200および4300を構成するMOSトラ
ンジスタのゲート電極はビット線側の入出力端子420
1,4301と接続する構成としている。
【0061】また、差動増幅回路4000は、410
0,4120,4130,4140および4150とし
て示した第1〜第5のスイッチ素子を有している。第1
のスイッチ素子4100には電源電位4005が接続さ
れている。また、センスアンプイネーブル線4003も
接続されて、スイッチ素子4100の導通/非導通を制
御している。第2,第3のスイッチ素子4120,41
30はスイッチ素子4200や同4300と同極性(こ
こではNチャンネル)の特性を有しており、いずれも接
地電位4004に接続されている。また第4,第5のス
イッチ素子4140,4150はいずれもスイッチ素子
4200や同4300と相補的な極性(ここではPチャ
ンネル)を有している。
【0062】以上のように構成されたセンスアンプ回路
について、その動作を説明する。初期状態として、ビッ
ト線4401,4402および入力端子4001,40
02は接地電位にある。メモリセル(図示せず)の記憶
内容によりビット線4401あるいは同4402のどち
らかが電源電位に上昇する。たとえば、ビット線440
1の電位が上昇して、一定電位以上になるとスイッチ素
子4200が導通し、入力端子4001の電位も上昇す
る。また、第2のスイッチ素子4120は導通状態、第
4のスイッチ素子4140は非導通状態となる。一方、
スイッチ素子4300は導通しないので、入力端子40
02の電位は上昇しない。したがって、第3のスイッチ
素子は非導通状態、第5のスイッチ素子は導通状態とな
る。このとき、差動増幅回路が動作し、センスアンプイ
ネーブル信号が4003より供給されると、電源電位4
005が第1のスイッチ素子4100、第5のスイッチ
素子4150を介して入力端子4001に伝わるので、
入力端子4001の電位は電源電位となり、スイッチ素
子4200が非導通状態になる。
【0063】このように本実施例においても、差動増幅
動作を行う場合に、差動増幅回路の容量とビット線の容
量とを切り離すことができる。特に本実施例では、上記
の三つの実施例の場合と異なり、ビット線側の電位が差
動増幅回路側よりも一定量以上高い場合に導通するスイ
ッチ素子を用いたが、この場合でも、ビット線の容量に
影響を受けることなく差動増幅動作を行うことができ
る。
【0064】
【発明の効果】本発明のセンスアンプ回路では、二つの
入出力端子の電位の相対関係によって二つの入出力端子
間に流れる電流が制御されるという特性を有するスイッ
チ素子を設けることにより、クロスカップル型センスア
ンプ回路において、制御線を必要とせずにビット線の容
量が差動増幅回路の動作に影響するのを防ぎ、高速な動
作を行うセンスアンプ回路を実現することができ、その
実用的効果は大きい。
【0065】また、非動作時には出力端子がハイ・イン
ピーダンス状態であり、動作時には出力端子にVHとV
Lの間の値をとる電位を設定する機能を有する基準電位
設定手段と、二つの入出力端子の電位の相対関係によっ
て二つの入出力端子間に流れる電流が制御されるという
特性を有するスイッチ素子を設けることにより、クロス
カップル型センスアンプ回路を、余分な制御線を必要と
せずに単一ビット線を有するメモリに適用することを可
能とし、高速な読み出し動作を実現することができ、そ
の実用的効果は大きい。
【0066】また、二つの入出力端子の電位の相対関係
によって二つの入出力端子間に流れる電流が制御される
という特性を有するスイッチ素子と、このスイッチ素子
において二つの入出力端子間に流れる電流を検出すると
出力端子の電位を第2の電源の電位の方向に引き上げ、
それ以外では出力端子をハイ・インピーダンス状態にす
る電流検出手段を設けることにより、クロスカップル型
センスアンプ回路を、余分な制御線を必要とせずに単一
ビット線を有するメモリに適用することを可能とし、高
速な読み出し動作を実現することができ、その実用的効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるセンスアンプ回
路の構成図
【図2】本発明の第2の実施例におけるセンスアンプ回
路の構成図
【図3】本発明の第3の実施例におけるセンスアンプ回
路の構成図
【図4】本発明の第4の実施例におけるセンスアンプ回
路の構成図
【符号の説明】
1000 差動増幅回路 1001 正入力端子 1002 負入力端子 1003 センスアンプイネーブル線 1004 第1の電源 1005 第2の電源 1006 負出力端子 1007 正出力端子 1100 第1のスイッチ素子 1101 第1の制御端子 1102 第1の入出力端子 1103 第2の入出力端子 1104 第3の入出力端子 1110 スイッチ素子 1111 制御端子 1112 入出力端子 1113 入出力端子 1120 第2のスイッチ素子 1121 第2の制御端子 1122 第4の入出力端子 1123 第5の入出力端子 1130 第3のスイッチ素子 1131 第3の制御端子 1132 第6の入出力端子 1133 第7の入出力端子 1140 第4のスイッチ素子 1141 第4の制御端子 1142 第8の入出力端子 1143 第9の入出力端子 1150 第5のスイッチ素子 1151 第5の制御端子 1152 第10の入出力端子 1153 第11の入出力端子 1200 第6のスイッチ素子 1201 第12の入出力端子 1202 第13の入出力端子 1210 スイッチ素子 1211 制御端子 1212 入出力端子 1213 入出力端子 1300 第7のスイッチ素子 1301 第14の入出力端子 1302 第15の入出力端子 1310 スイッチ素子 1311 制御端子 1312 入出力端子 1313 入出力端子 1401 ビット線 1402 ビット線 2500 基準電位設定手段 2501 第1の出力端子 3500 電流検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロスカップル型の差動増幅回路を有す
    るセンスアンプ回路において、前記差動増幅回路の二つ
    の入力端子のそれぞれにスイッチ素子を設け、前記スイ
    ッチ素子は二つの入出力端子を有し、前記二つの入出力
    端子のうち一方をセンスアンプ回路の入力端子としてビ
    ット線に接続し、他方を前記差動増幅回路側に接続し、
    前記スイッチ素子は前記一方の入出力端子と前記他方の
    入出力端子の間に一定量以上の電位差が生じた場合に導
    通状態となり、そうでない場合に非導通状態となる特性
    を有するセンスアンプ回路。
  2. 【請求項2】 クロスカップル型の差動増幅回路を有す
    るセンスアンプ回路において、前記差動増幅回路の二つ
    の入力端子の一方をビット線の接続用とし、他方を基準
    電圧入力用として、前記二つの入力端子のうち少なくと
    もビット線接続用の方にスイッチ素子を設け、前記スイ
    ッチ素子は二つの入出力端子を有し、前記二つの入出力
    端子のうち一方をセンスアンプ回路の入力端子としてビ
    ット線に接続し、他方を前記差動増幅回路側に接続し、
    前記スイッチ素子は前記一方の入出力端子と他方の入出
    力端子の間に一定量以上の電位差が生じた場合に導通状
    態となり、そうでない場合に非導通状態となる特性を有
    するセンスアンプ回路。
  3. 【請求項3】 クロスカップル型の差動増幅回路を有す
    るセンスアンプ回路において、前記差動増幅回路の二つ
    の入力端子の一方にスイッチ素子を設け、前記一方の入
    力端子をビット線の接続用とし、他方の入力端子を電流
    検出手段に接続し、前記電流検出手段は前記スイッチ素
    子に流れる電流を検出した場合には前記他方の入力端子
    の電位を引き上げ、スイッチ素子に流れる電流を検出し
    ない場合には前記他方の入力端子の電位を引き上げずハ
    イ・インピーダンス状態とする機能を有し、前記スイッ
    チ素子は二つの入出力端子を有し、前記二つの入出力端
    子のうち一方をセンスアンプ回路の入力端子としてビッ
    ト線に接続し、他方を前記差動増幅回路側に接続し、前
    記スイッチ素子は前記一方の入出力端子と前記他方の入
    出力端子の間に一定量以上の電位差が生じた場合に導通
    状態となり、そうでない場合に非導通状態となる特性を
    有するセンスアンプ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のセンス
    アンプ回路において、スイッチ素子は、ビット線に接続
    した一方の入出力端子の電位が差動増幅回路側に接続し
    た他方の入出力端子の電位よりも一定量以上低い場合に
    導通状態となり、そうでない場合に非導通状態となるこ
    とを特徴とするセンスアンプ回路。
  5. 【請求項5】 スイッチ素子はMOSトランジスタであ
    り、前記MOSトランジスタのソース電極を一方の入出
    力端子とし、前記MOSトランジスタのゲート電極とド
    レイン電極を接続して他方の入出力端子としたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセンスアンプ
    回路。
  6. 【請求項6】 記憶された内容を互いに相補的な2本の
    ビット線を通して読み出すメモリ装置に適用するための
    センスアンプ回路において、センスアンプイネーブル
    線、正入力端子、負入力端子、正出力端子および負出力
    端子を有し、第1の制御端子、第1,第2および第3の
    入出力端子を有し、前記第1の制御端子と前記第1,第
    2および第3の入出力端子の間の電位差によって、前記
    第1の入出力端子と前記第2の入出力端子の間および前
    記第1の入出力端子と第3の入出力端子の間の導通状態
    が制御される第1のスイッチ素子と、第2の制御端子、
    第4および第5の入出力端子を有し、前記第2の制御端
    子と前記第4の入出力端子と前記第5の入出力端子の間
    の電位差によって、前記第5の入出力端子から前記第4
    の入出力端子に流れる電流が制御される第2のスイッチ
    素子と、第3の制御端子、第6および第7の入出力端子
    を有し、前記第2のスイッチ素子と同じ特性を有する第
    3のスイッチ素子と、第4の制御端子、第8および第9
    の入出力端子を有し、前記第2あるいは第3のスイッチ
    素子と相補的な特性を有する第4のスイッチ素子と、第
    5の制御端子、第10および第11の入出力端子を有
    し、前記第4のスイッチ素子と同じ特性を有する第5の
    スイッチ素子で構成され、前記第1の制御端子を前記セ
    ンスアンプイネーブル線に接続し、前記第2の制御端子
    を前記正入力端子に接続し、前記第3の制御端子を前記
    負出力端子に接続し、前記第1の入出力端子を第1の電
    源に接続し、前記第2の入出力端子を前記第4の入出力
    端子に接続し、前記第3の入出力端子を前記第6の入出
    力端子に接続し、前記第5の入出力端子を前記第8の入
    出力端子、前記第5の制御端子および前記負出力端子に
    接続し、前記第7の入出力端子を前記第10の入出力端
    子、前記第4の制御端子および前記正出力端子に接続
    し、前記第9および前記第11の入出力端子を第2の電
    源に接続し、前記正出力端子を前記正入力端子に接続
    し、前記負出力端子を前記負入力端子に接続した差動増
    幅回路と、第12および第13の入出力端子を有し、前
    記第12の入出力端子の電位と前記第13の入出力端子
    の電位の相対関係によって前記第13の入出力端子から
    前記第12の入出力端子に流れる電流が制御される第6
    のスイッチ素子と、第14および第15の入出力端子を
    有し、前記第6のスイッチ素子と同じ特性を有する第7
    のスイッチ素子を備え、前記第12の入出力端子を前記
    ビット線に接続し、前記第14の入出力端子を前記ビッ
    ト線に接続し、前記第13の入出力端子を前記正入力端
    子に接続し、前記第15の入出力端子を前記負入力端子
    に接続したことを特徴とするセンスアンプ回路。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のセンスアンプ回路におい
    て、差動増幅回路の他方の入力端子に基準電位設定手段
    を接続し、前記基準電位設定手段の出力はセンスアンプ
    回路の非動作時にハイ・インピーダンス状態となり、動
    作時にはセンスアンプ回路の電源電位と接地電位の間の
    値をとることを特徴とするセンスアンプ回路。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のセンスアンプ回路におい
    て、センスアンプ動作前の電流検出手段の出力電位の初
    期値がスイッチ素子の他方の入出力端子の電位の初期値
    よりも低く設定してあることを特徴とするセンスアンプ
    回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100322539B1 (ko) * 1999-07-10 2002-03-18 윤종용 반도체 집적회로의 감지 증폭장치
US7178770B2 (en) 2001-07-19 2007-02-20 3M Innovative Properties Company Article support device

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