JPH08507910A - 複数チャネルのサウンド・プロセッシング - Google Patents

複数チャネルのサウンド・プロセッシング

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JPH08507910A
JPH08507910A JP6520742A JP52074294A JPH08507910A JP H08507910 A JPH08507910 A JP H08507910A JP 6520742 A JP6520742 A JP 6520742A JP 52074294 A JP52074294 A JP 52074294A JP H08507910 A JPH08507910 A JP H08507910A
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JP6520742A
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アラステア シバルド
リチャード,デビッド クレモウ
アドリアン,マイルズ サンフォード
ナックビー,ファワード
アダム フィリップ
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セントラル リサーチ ラボラトリーズ リミティド
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • H04S3/002Non-adaptive circuits, e.g. manually adjustable or static, for enhancing the sound image or the spatial distribution
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
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    • H04S2400/01Multi-channel, i.e. more than two input channels, sound reproduction with two speakers wherein the multi-channel information is substantially preserved
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04S2400/00Details of stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2400/15Aspects of sound capture and related signal processing for recording or reproduction

Abstract

(57)【要約】 人工ヘッド(2)と複数の個別のモノフォニック・マイクロフォン(8、10、12)は1つ以上の音源の録音に用いられている。各マイクロフォン(8、10、12)からの信号(14、16、18)は、実際の人間の頭または人工ヘッド(2)の音響特性に基づきバイノーラル合成され、ヘッドからの信号(4、6)は、人工ヘッド(2)または実際の人間の頭の空気−耳の伝達関数を用いて等化される。結果として得られた信号は、個々の左(48)と右(50)チャネル信号の和をとって合成され、これらの和をとった信号(52、54)は、トランスオーラル・クロストーク補償(56)し、ヘッドフォンまたはラウドスピーカを通してリスナへ立体音響効果を提供する録音や再生に適した最終的な左と右チャネル信号(58、60)を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】 複数チャネルのサウンド・プロセッシング 本発明は、複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置と、特にこれに限定 されないが、2つのラウドスピーカにより再生する音楽の録音で用いられている ような装置に関する。 録音の原理は、2つの離れた音源により再生するとき、以前から知られている 立体音効果が得られるという事実に基づいている。最も一般的なステレオ録音形 態の1つには、ヘッド1つの幅に略等しい距離だけマイクロフォンを離して、ス テレオ・マイクロフォン対を使用する形態が含まれる。これは、離れたマイクロ フォン対間のさまざまな音の到着時間差によって、録音した音像を部分的に再生 できる効果を発揮する。 上記の方法はとても満足できるものではないが、ステレオ録音に試みた改良は 、いわゆる、人工ヘッドにしばしば用いられる。これは実寸大の人工ヘッド(オ プション)トルソで、マイクロフォン対がいずれかの耳管の代わりに取り付けら れ、または疑似耳管に組み込まれている。耳の外形は、標準的な人間の寸法に基 づいて複製してあり、脳が検知するすべての自然な音像定位の手掛かりを得るた めに、マイクロフォンが収音する音を人工ヘッドと耳により音響的に変更できる ように、シリコン・ゴムまたは類似の材料により製造されている。このような録 音方法は、バイノーラル録音として知られるようになり、この方法の1つの例が 、例えば、米国出願第4,910,779号に開示されている。 このような人工録音方法は、ヘッドフォンを通して聞いたとき著しい音響的効 果があることが知られている。音はヘッドフォンを通 して聞く従来のステレオ録音のように、内部ではなくリスナの頭の外側から発す るように聞こえ、リスナの頭の上や背後においても立体的に聞こえる。 しかし、人工ヘッド録音にも多くの問題が存在している。例えば、バイノーラ ル録音の全体的な音質は実際の音からかけ離れていることが知られている。これ は音が録音時は人工ヘッドの両耳を通り、再生時はリスナの耳を事実上通ること による。これにより、普通、外耳(耳殻)の大きなくぼみに起因する共振が数K Hzの周波数で発生し、録音の中間利得をブーストして、その結果、再生時にリ スナの両耳を通る結果、この効果は一層悪化し、低域周波数と高域周波数両成分 が欠落した音が現れる。 「耳を2回通る(twice−through−the−ears)」効果を 補償するために、人工ヘッドを通して録音した音のスペクトル応答を整形、等化 する音響フィルタの使用が一般的である。このスペクトル応答の整形に用いた伝 達関数は、従来技術において実に多くのさまざまな方法で計算されており、どの 方法が人工ヘッド録音の等化に最適な方法であるか混乱しているように見える。 ある人は、ヘッドフォン−耳の伝達関数を用いているが、この伝達関数はヘッド フォンの種類によって互いに異なる。また、ある人は、ラウドスピーカ−耳の伝 達関数を用いているが、ここで伝達関数は、ラウドスピーカから耳への音の入射 角とヘッドからラウドスピーカまでの距離に依存している。さらに、別の人は、 自由音場(エコーなし)と拡散音場(エコーあり)の両条件下で伝達関数を測定 し、そして、ヘッドフォン−耳またはラウドスピーカ−耳への要件のいずれかに より補償している。 バイノーラル録音した音をラウドスピーカで再生するときは、さらに重要な補 正要因が必要であることが知られている。これはトラ ンスオーラル(transaural)クロストーク補償として知られており、 定評のある従来の技術にも記載されている。この補正要因は、基本的に右耳(左 耳)の近くのラウドスピーカから発し左耳で検出された音を補償する。この周知 の方法は米国出願第3,236,949号に開示されている。 人工ヘッドを用いてバイノーラル録音を行うとき、ヘッドを録音する音に対し て中央の位置になるよう配置することが多い。オーケストラの演奏をを録音する 例では、ほとんどの楽器を比較的容易にピックアップできるようにしばしばヘッ ドを指揮者の側に置く。しかし、このような配置では、人工ヘッドを1つのタイ プの楽器または音、例えば、ティンパニなどに“焦点”を絞って収録することは できない。人工ヘッドをティンパニ・セクションの近くに移動したとすると、今 度は他の楽器からの音をよく録音できなくなり、音源と音のバランスが低下する 。 従って、本発明の目的の1つは、人工ヘッドだけでなく少なくとも1つ以上の マイクロフォンを用いた、バイノーラル録音を可能にすることである。さらに、 この方法で録音した音はヘッドフォンまたはラウドスピーカを通して再生できな ければならず、いずれかの状況において、従来のオーディオ再生装置を変更また は利用することなく、感知したバイノーラル音質を保持する。 従って、本発明の第1の態様によれば、 マイクロフォンにより収音した音を示す左と右の第1チャネル信号を供給する 、両方の耳にマイクロフォンを付けた人工ヘッドと、 収音した音を示すモノフォニック後続信号を供給する人工ヘッドから離れた少 なくとも1つの他のマイクロフォンと、 左と右の補助チャネル第1信号を発生するため、人工ヘッドの空気−耳の伝達 関数による第1の信号の変更と、人工ヘッドからの各 マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの後続信号の時間遅れと 、左と右チャネルの補助後続信号を発生するため時間遅れ後続信号でのバイノー ラル合成の実行と、結果として得られた左と右の補助第1信号および補助後続信 号の合成と、左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各合成信号のトラ ンスオーラル・クロストーク補償と、をする信号プロセッサを備える複数チャネ ルのサウンド・プロセッシング装置を提供する。 従って、人工ヘッドと少なくとも1つの他のマイクロフォンを提供することに より、双方共、バイノーラル特性を示すため処理する信号を発生し、トランスオ ーラル・クロストーク補償をする。録音または伝達する信号は、ヘッドフォンま たはラウドスピーカを通して再生するとき発生され、どの状況においても明瞭な 立体音像としてリスナに供給することができる。 本発明のさらに別の態様によれば、 マイクロフォンが収音した音を示す左と右の第1チャネル信号を供給する、両 方の耳にマイクロフォンを付けた人工ヘッドと、 収音した音を示すモノフォニック後続信号を供給する人工ヘッドから離れた少 なくとも1つの他のマイクロフォンと、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れと、 左と右チャネル補助後続信号を発生するため時間遅れ後続信号でのバイノーラ ル合成の実行と、左と右チャネル第1信号および補助後続信号の合成と、人工ヘ ッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更と、左と右チャネルで処理した 信号を発生するため各変更したトランスオーラル・クロストーク補償と、をする 信号プロセッサとを備える複数のサウンド・プロセッシング装置を提供する。 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位は、ヘッドが規定の方 向にある間、両耳間の、ヘッドの中心を通る中心線の点からの距離と点に対する 方位角と仰角からの距離を含むことが好ましい。これらのパラメータを測定によ り、必要な処理情報を供給し、各マイクロフォンからの信号を特定のバイノーラ ル合成フィルタを用いて、バイノーラル録音特性を持つようにできる。 結果として得られた第1信号と後続信号の合成は、左と右チャネル信号成分個 々に行うのが好ましい。 本発明のさらに別の態様によれば、 ヘッドが収音した音を示す左と右の第1チャネル信号の人工ヘッドからの供給 と、 収音した音を示すモノフォニック後続信号をヘッドから離れた少なくとも1つ のマイクロフォンからの供給と、 左と右補助第1チャネル信号を発生するため、人工ヘッドの空気−耳の伝達関 数による第1信号の変更と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れと、 左と右チャネル補助後続信号を発生するため時間遅れ後続信号でのバイノーラ ル合成の実行と、 結果として得られた左と右補助第1信号および補助後続信号の合成と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため各合成信号のトランスオーラル ・クロストーク補償と、を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法 が提供される。 本発明のさらに他の態様によれば、 ヘッドが収音した音を示す左と右チャネルの第1チャネル信号の人工ヘッドか らの供給と、 収音したモノフォニック後続信号を示すヘッドから離れた少なく とも1つのマイクロフォンからの供給と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 信号の時間遅れと、 左と右チャネル補助後続信号を発生するため時間遅れ後続信号のバイノーラル 合成の実行と、 左と右チャネル第1信号と補助後続信号の合成と、 人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各変更した信号のトランスオ ーラル・クロストーク補償と、 をする複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法がある。 図1は本発明による2チャネル録音装置のブロック図を示す図である。 図2はクロストーク補償の概念を図式的に示す図である。 図3は本発明に用いる人工ヘッドの典型的な空気−耳の各種伝達関数を示す図 である。 図4と図5は図1の装置に対する別の構成を示す図である。 最初に図1を参照する。疑似耳管にマイクロフォン(図示せず)を付けた人工 ヘッド2を備える2チャネル録音装置がある(ある人工ヘッド構成において、マ イクロフォンは、全耳管の代わりに直接取り付けられている)。各マイクロフォ ンは、収音した音を示す信号5,6(左と右チャネル)を発生する。ヘッド2か ら離れた少なくとも1つのマイクロフォン、この例では3つのマイクロフォン8 ,10,12がある。各マイクロフォン8,10,12は、収音した音を示す各 モノフォニック後続信号14,16,18を供給する。 マイクロフォン8,10,12は、周知の距離、d1,d10およびd12だけそ れぞれヘッド2から離れているのが分かる。また、各 マイクロフォン8,10,12は、ヘッドの点20に対し方位角にあり、この点 はヘッド2を通り2つの耳24,26の間で真直ぐな中心線22の上にある。こ れらの角度Θ8,Θ10およびΘ12はマイクロフォン8,10,12にそれぞれ対 応している。さらに、各マイクロフォン8,10,12は、それぞれ角度Θ8. Θ10,Θ12により与えられたヘッドに対する仰角(これは当然くぼみを含む)が 、しかし、これらの角は、図式的に示すことができない図の表面に対し実際垂直 に位置している。 ここから明確にするため、3つのマイクロフォン8の1つだけから信号が供給 される場合だけを説明する。この説明は他のマイクロフォン10と12からの出 力信号にも関連していることは明らかであり、さらに、この説明は本発明の理解 を混乱させるだけかも知れないので、理解を容易にするため割愛する。 マイクロフォン8の出力14は、参照番号28で示す信号プロセッサに渡され る。また、各ヘッド2の出力4と6からの信号も信号プロセッサ28へ渡される 。 マイクロフォン8の出力14は遅延30に渡され、信号14はマイクロフォン 8とヘッド2の間の音響路距離に関する経過時間に依存する時間τ8だけ遅延さ れる。この遅延は距離d8を用いて周知の方法で計算される。遅延30に数ミリ 秒のパッド遅延が信号14に加えられる。この理由は以下に説明する。 次に、遅延、パッドされた信号32は信号32のバイノーラル合成を実行する フィルタ34に渡される。 このフィルタ34は、いわゆるヘッド応答伝達関数に関し、耳内時間遅れは、 マイクロフォン8の方位角Θ8と抑角Φ8関連している。ヘッドに音波が特定方向 から入射すると、ヘッド自身の周囲と耳の外部の共振に関連している複数回の回 折と反射路を経由して左 と右の音響管を通る。この効果は、(a)通常、0〜760μsの範囲の音源位 置により左耳と右耳間の“到着時間”差が生じ、(b)音源の位置に依存する非 常に多くの波形整形が行われる。細部に及び詳細に知られているこのようなプロ セス・フィルタ対は、信号と並列に挿入されたとき設けられるので、適切な微分 時間遅れと共に各左と右スペクトル整形を検討するため信号を変更し、結果とし て得られた信号は、対応する方向を持つバイノーラル音源の検知した音響特性を 持つ。フィルタ34はこのフィルタ対によって構成されている。 バイノーラル合成は信号32に対して実行されるので、入力モノフォニック・ バイノーラル特性を与え、そのため、フィルタ34の出力は、ヘッド2の出力4 ,6の音響特性に類似している感知した音響特性を持つ左36と右38補助チャ ネル信号である。ここでヘッド2の出力信号4,6を参照すると、左チャネル4 の出力はフィルタ40に供給され、右チャネル6の出力はフィルタ42に渡され ることが分かる。各フィルタ40,42は、人工ヘッド(実際の頭の測定から得 られた伝達関数である場合は実際の頭)の特定の耳への空気−耳の伝達関数によ り入力信号4,6をそれぞれ変更する。各フィルタ40,42の特性は、実際、 関連する伝達関数の逆である。この理由は、上述したように、「耳を2回通る」 効果を低減することである。フィルタ40,42の出力は、左44と右46チャ ネル信号と等しくされる(空気−耳の選択した伝達関数は、Θ=30°、Φ=0 で、通常、左チャネルと右チャネル信号と同じになるのが普通である。他の値は 特殊な状況、例えば、近接して配置された(±10°)テレビのラウドスピーカ を用いたときに選択される)。 上述した説明において、遅延30が、特に、数ミリ秒のパッド遅 延が信号14に加えられることが述べられている。このパッド遅延の必要性は2 回ある。第1に、(a)例えば、局所マイクロフォンで収音する音を発生する楽 器などの音源、(b)人工ヘッドが収音する音を発生する音源間の音響路距離間 に対応する小さな時間遅れを内包し、第2に、補助マイクロフォンからの音を人 工ヘッドを通して同じ音を明瞭に再生し、その結果、リスナの脳は常に後者から の音源の位置を特定でき、前者は後者を周知のハース(Haas)効果により強 調することを保証する。 結果として得られた左チャネル信号36と44は、この例の加算器48に同時 に供給され、同様に、右チャネル信号38と46は、加算器50に同時に供給さ れる。加算器48と50は、供給された信号を一緒に合成する。上記の例におい て、3つのマイクロフォン8,10,12が記載されており、ヘッド2に接続し ている1つの入力と3つのマイクロフォン8,10,12に接続されている1つ の入力を持っている。各加算器48,50の出力は、それぞれ左チャネル合成信 号52と右チャネル合成信号54である。 次に、信号52,54は、磁気テープ(ディジタルとアナログ両方)および録 音可能なコンパクト・ディスクを含むあらゆる従来の適切な方法による伝達また は録音に適している、補償した左58チャネルと右60チャネル補償をするトラ ンスオーラル・クロストーク補償器56へ入力する。ここで図2を参照する。補 償器56により実行されるトランスオーラル・クロストーク補償の原理が説明さ れている。 左52と右54信号が図の上部に示されており、図を通って最終的に録音に適 した信号57と59を供給し、この図に示すようにラウドスピーカ58と60を それぞれ直接ドライブするのにも使用することでき、トランスオーラル・クロス トーク補償の概念を示して いる。リスナ62は中心軸X−X1に位置しており、ラウドスピーカ58と60 からの信号を聞く。リスナの左の耳は、伝達関数Sを介して、左のラウドスピー カ58から直接信号57を聞き、伝達関数Aを介してラウドスピーカ58から聞 く音は、音源−耳の距離が長いので、右の耳のヘッドの周囲で回折して一時的に 遅延する。同様に、リスナは、伝達関数Sを介してラウドスピーカ60から直接 右の耳で信号59を聞く、伝達関数Sを介して、頭の周囲で回折して左の耳で一 時的に遅延する。この様子は図2の下部に明確に示されている。従って、中心軸 X−X1の同じ側のラウドスピーカから耳への伝達関数はSであり、中心軸の反 対側の耳に対する伝達関数はAである。 ステレオ音聴取をするためラウドスピーカ58、60は、リスナ(頂点に位置 している)によって形成される三角形の頂点に対し、30°の角度になるように 配置されるので、人工ヘッド2または実際の人間の頭からの直接測定により、周 知の方法で設定できる。AとSは、30°の方位角に対する水平面の音源への左 耳と右耳のヘッド応答伝達関数である(例えば、図2のラウドスピーカ60)。 しかし、上述したように、錯角に対応するヘッドの応答伝達関数は、近接して配 置(±10°)されたのテレビのラウドスピーカなどの特定用途に選択される。 図2の下部を見ると、普通、従来のステレオ音再生装置において、右チャネル 信号59は伝達関数Sを介して右の耳24に送られ、伝達関数Aを介してクロス トーク信号として左の耳26に送られる。耳で聞いた信号は記法Xyを用いてお り、ここでXは音源チャネルをyはどちらの耳(右または左)が問題になってい るかを示し、次の式で表すことができる。 Rγ=S と R1=A (1) クロストーク成分がない信号をリスナに送出するには、次の式を満足しなけれ ばならない。 Rγ=S と R1=0 (2) まず、右チャネル信号54に関してこれを実現するため、および図2の上部に 示すように逆クロストーク成分Aに等しいキャンセル信号を反対(左)チャネル に入力する必要がある。ラウドスピーカ58と左耳26の間の伝達関数Sにより 、連続した変更をするため、予測して、クロスフィード・フィルタに1/S項を 取り込んで対処しなければならない。その結果、クロスフィード・フィルタは関 数(−A/S)を含む。 しかし、各ラウドスピーカ58、60自身のキャンセル信号は、反対の耳に“ クロストーク”するので、これもキャンセルしなければならない。図に示すよう に、線形フィルタGを導入し、条件(2)を満足するためGの関数を確認して、 複数キャンセル要件を扱う目的でGを生成できる。より特別な場合には、右54 信号からリスナ62の右耳24への全伝達関数Rγは、Sに等しくなければなら ない。 右54信号からリスナの左耳26への全伝達関数は、Gの値にかかわらず0に 等しい。 AとSに関するGの式(3)を解くと次の式になる、 それで、図2を参照して記載した関数を実行するため、図1の補償器56を構 成することにより、トランスオーラル・クロストーク補償信号57と59は、ラ ウドスピーカまたはヘッドフォンのいずれかを直接ドライブするのに、あるいは 従来のように録音して後で周知の方法で再生するのに適した左と右チャネル信号 を含む。 例えば、±30°などのような任意の角度でラウドスピーカから発する音を等 化するため、トランスオーラル・クロストーク・キャンセル手段を備えることが 知られている。これは式(2)に1と0(Sと0以外)を代入し、これを解いて 達成できる。すなわち、 Rγ=1 と R1=0 (6) 従って、合成等化とクロストーク・キャンセル方法は、そう望むのであれば構 成でき、図4の項目42、40と56(後述)、図5の成分72、68、および 56(必要であれば項目70と66も)用いることができる。このような合成処 理は、それほど柔軟でないより簡単な方法で実現できる。 フィルタ34により信号32で実行されたバイノーラル合成は、実際、標準化 されたバイノーラル合成であることに注意されたい。これは合成が、特定方向( Θ8、Φ8)への空気−耳の伝達関数を正面からの音入射(Θ=0とΦ=0)への 対応する空気−耳への伝達関数で割った値を用いることを意味している。図3を 参照する。ここで水平面の入射音の様々な角度に対する空気−耳の各種伝達関数 対(ヘッド2は両耳を持っているので「対」になる)を示す。0°入射は音源が 頭の真正面にあることを、90°入射は、両方の耳を通して引いた線上にあるヘ ッド2の1方(右)であることを意味している。 標準化されたバイノーラル合成信号36、38は、耳殻の共鳴による総中間ブ ースト特性を持っておらず、従って、加算器48、5 0のヘッド2からの適切に等化された信号44、46と直接ミックスするのに適 することが認識されている。 図4を参照する。この図は図1の別の実施例を示しており同じ部品は対応する 番号が付与してあり、ヘッド2から供給された等化信号4、6は、加算器48、 50で合計がとられるまで、実行されないことが分かる。また、時間遅れ信号3 2は、普通、すなわち、標準化されないバイノーラル合成を実行するフィルタ6 4に渡される。明らかに、標準化は、フィルタ40、42により連続して実行さ れた等化のように、この特殊な場合においては必要なく、上述したようにまた図 3を参照して、空気−耳の適切な伝達関数を選択して、バイノーラル合成信号3 8、36へ必要な音声補正をする。もちろん、等化フィルタ40、42は、上述 した1/S信号を用いて加算器48、50から供給される信号51、53に存在 する等化されていない人工ヘッド2成分を等化し、そして、上述したように、1 /S関数を含むことなく、トランスオーラル・クロストーク補償器56へ等化信 号52、54を渡す。 図4の実施例のさらなる変更は図5に示されており、この図で等化フィルタ4 0、42は、2つのフィルタ66、68が左チャネル信号51を等化し、2つの フィルタ・バンク70、72は右のチャネル信号53を等化するように分割され ている。これにより、カスタム等化構成が可能になる。例えば、クラッシック音 楽の録音をしている場合、等化はジャズやポップス音楽の録音とは異なる。 上記の説明に対し、個々のマイクロフォン8、10、12信号14、16、1 8は、処理システムに入力する前に、インラインで等化できる。行うべき唯一の 変更はそれらであり、その処理により導入された任意の関連する時間遅れを考慮 して時間遅延素子30を適切に調整しなければならない。 上記の点において、当業者は図3に示したように、選択される特定の空気−耳 の選択は、録音される特定の状況により述べられる。例えば、録音がヘッドフォ ンを通して再生される場合、普通、リスナの耳をへこませ、そして供給された信 号を等化するため90°の空気−耳の伝達関数を用いる。しかし、上記の例にお いて、録音は、主にラウドスピーカを通して再生するのが望ましく、これはそれ ぞれ、リスナの耳の中心線から約30°の角度で対しているので、30°の空気 −耳の伝達関数が選択されている。しかし、説明した装置により録音した音は、 信号の等化にどの伝達関数が選択されているに関係なく、ヘッドフォンまたはラ ウドスピーカのいずれかを通して、立体音として同じように感知するのを認識す ることが重要である。バイノーラル合成を実行するためマイクロフォンから供給 された信号で用いた空気−耳の伝達関数は、ΘまたはΦで示されることが分かっ た。 上記の説明において人工ヘッドから離れた3つのマイクロフォン(特に1つ) が説明されているが、これらからの信号が必要な時間遅れを生じ、人工ヘッドに より供給される信号と合成される前に、バイノーラル合成される限り、特に、本 発明は多数の追加マイクロフォンにも同様に適用できる。 上記の例において、例えば、時間遅れ30、フィルタ34、40、42、加算 器48、50、トランスオーラル・クロストーク補償器56などの複数の個々の 信号処理要素に比較して記載されており、信号プロセッサ28は、当業者により ディジタル処理エンジンなどのようなソフトウェア制御項目の形態をとることが でき、それにより、複数の個々の要素の必要性をなくすことを認識されたい。 伝達関数は、人工ヘッドおよび実際の人間の頭を測定して導くことができるこ とは明らかである。 さらに、上記の説明において、30°はラウドスピーカによりヘッド2に対す る角度の最初の例として示されているが、任意の適切な角度も同様に用いるがで きるのは明らかである。 当業者は、用語「人工ヘッド」は、リスナの聴性反応特性を模倣できる任意の 装置を意味する。従って、この用語は、例えば、耳管内にマイクロフォンを付け た実際の人間の頭を意味する。これは上述した処理が、木またはプラスチック製 のヘッドに取り付けられているマイクロフォンのように、マイクロフォンから同 じ方法で供給される信号で実行されるからである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月17日 【補正内容】 請求の範囲 1.複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において、 マイクロフォンで収音した音を示す左(4)と右(6)第1チャネル信号を供 給する両方の耳(24、25)にマイクロフォンを付けた人工ヘッド(2)と、 収音した音を示す後続モノフォニック信号(14)を供給する人工ヘッドから 離れた少なくとも1つの他のマイクロフォン(8)と、 左と右補助第1チャネル信号(44、46)を発生するため、人工ヘッドの空 気−耳の伝達関数による第1信号の変更(40、42)と、人工ヘッドからの各 マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの後続信号の時間遅れ( 30)と、左と右チャネル補助信号(36、38)を発生するため、時間遅れ信 号のバイノーラル合成(34)の実行と、結果として得られた左と右補助第1信 号との合成(48、50)と、左と右チャネル処理した信号を発生するため、各 合成信号のトランスオーラル・クロストーク補償(56)と、をする信号処理手 段(28)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 2.複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において、 マイクロフォンで収音した音を示す左(4)と右(6)第1チャネル信号を供 給する両方の耳(24、26)にマイクロフォンを付けた人工ヘッド(2)と、 収音した音を示すモノフォニック後続信号(14)を供給する人工ヘッドから 離れた少なくとも1つのマイクロフォン(8)と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れ(30)と、左と右チャネル補助 後続信号(36、38)を発生するため、時間遅れ信号でのバイノーラル合成( 34)の実行と、左と右チャネル第1信号と補助後続信号の合成(48、50) と、人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更(40、42)と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各変更した信号のトランスオー ラル・クロストーク補償(56)と、をする信号処理手段(28)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 3.請求項1または請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシン グ装置において、人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位は、ヘッドが規定の 方向にある間、両耳間の頭の中心を通る中心線からの距離(d)と中心線(22 )の点(20)に対する方位角(Θ)と抑角(Φ)とを含む複数チャネルのサウ ンド・プロセッシング装置。 4.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、左チャネル信号成分と右チャネル信号成分を合成する手段を 含む複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 5.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、左チャネル信号成分と右チャネル信号成分を合成する手段を 含む複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 6.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、人工ヘッドの空気−耳伝達関数により第1信号を変更する第 1のフィルタ手段(40、42)と、各マイクロフォンからの後続信号を遅延さ せる時間遅れ手段(309と、前記バイノーラル合成を実行する第2のフィルタ 手段(34)と、信号を合成する加算手段(48、50)と、トランスオーラル ・クロストーク手段(56)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 7.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、人工ヘッドの空気−耳の伝達関数により信号を変更する第1 のフィルタ手段840、42)と、各マイクロフォンからの後続信号を遅延させ る時間遅れ手段(30)と、バイノーラル合成を実行する第2のフィルタ手段( 64)と、信号を合成する加算手段(48、50)と、トランスオーラル・クロ ストーク手段(56)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 8.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、標準的なバイノーラル合成を実行する複数チャネルのサウン ド・プロセッシング装置。 9.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号処理手段は、標準的なバイノーラル合成を実行する手段を含む複数チャネ ルのサウンド・プロセッシング装置。 10.複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法は、 ヘッドが収音した音を示す左(4)と右(6)第1チャネル信号の人工ヘッド (2)からの供給と、 収音した音を示すモノフォニック後続信号をヘッドから離れた少なくとも1つ の他のマイクロフォン(8)からの供給と、 左(44)と右(46)補助第1チャネル信号を発生するため、人工ヘッドの 空気−耳の伝達関数による第1の信号の変更(40、42)と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れ(30)と、 左(36)と右(38)チャネルの補助後続信号を発生するため 、時間遅れ後続信号のバイノーラル合成(34)の実行と、 結果として得られた左補助第1信号および補助後続信号の合成と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各合成した信号のトランスオ ーラル・クロストーク補償および合成(56)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法。 11.複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法は、 ヘッドで収音した音を示す左(4)と右(6)チャネルの第1信号チャネル信 号の人工ヘッド(2)からの供給と、 収音した音を示す後続マイクロフォン信号(14)をヘッドから離れた少なく とも1つの他のマイクロフォン(8)からの供給と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存するマイクロフォンからの後 続信号の時間遅れ(30)と、 左(36)と右(38)チャネルの補助後続信号を発生するため、時間遅れ後 続信号のバイノーラル合成(64)の実行と、 左チャネル第1信号と補助後続信号の合成(50)および右チャネル第1信号 補助後続信号の合成(50)と、 人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更(40、42)と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各変更した信号のトランスオ ーラル・クロストーク補償(56)と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法。 12.請求項1〜9のいずれか1つに記載の装置を用いた録音または伝達サウ ンド・プロセッシング装置。 13.請求項10〜11のいずれか1つに記載の装置を用いた記録または伝達 サウンド・プロセッシング方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI H04S 7/00 F 8421−5H (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CA,JP,US (72)発明者 クレモウ リチャード,デビッド イギリス国,ミドルセックス ユービー3 1エイチエイチ,ヘイズ,ダウレー ロ ード(番地なし) セントラル リサーチ ラボラトリーズ リミティド (72)発明者 サンフォード アドリアン,マイルズ イギリス国,ミドルセックス ユービー3 1エイチエイチ,ヘイズ,ダウレー ロ ード(番地なし) セントラル リサーチ ラボラトリーズ リミティド (72)発明者 ナックビー,ファワード イギリス国,ミドルセックス ユービー3 1エイチエイチ,ヘイズ,ダウレー ロ ード(番地なし) セントラル リサーチ ラボラトリーズ リミティド (72)発明者 フィリップ アダム イギリス国,ミドルセックス ユービー3 1エイチエイチ,ヘイズ,ダウレー ロ ード(番地なし) セントラル リサーチ ラボラトリーズ リミティド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において、 マイクロフォンで収音した音を示す左と右第1チャネル信号を供給する両方の 耳にマイクロフォンを付けた人工ヘッドと、 それにより受信した音を示すモノフォニック後続信号を供給する人工ヘッドか ら離れた少なくとも1つの他のマイクロフォンと、 左と右補助第1チャネル信号を発生するため、人工ヘッドの空気−耳の伝達関 数による第1信号の変更と、人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存す る各マイクロフォンからの後続信号の時間遅れと、左と右チャネル補助信号を発 生するため、時間遅れ信号のバイノーラル合成の実行と、結果として得られた左 と右補助第1信号との合成と、左と右チャネル処理した信号を発生するため、各 合成信号のトランスオーラル・クロストーク補償と、をする信号プロセッサと、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 2.複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において、 マイクロフォンで収音した音を示す左と右第1チャネル信号を供給する両方の 耳にマイクロフォンを付けた人工ヘッドと、 それにより収音した音を示すモノフォニック後続信号を供給する人工ヘッドか ら離れた少なくとも1つのマイクロフォンと、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れと、左と右チャネル補助後続信号を発生するため、時間遅れ 信号でのバイノーラル合成の実行と、左と右チャネル第1信号と補助後続信号の 合成と、人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更と、左と右チャ ネルで処理した信号を発生するため、各変更した信号のトランスオーラル・クロ ストーク補償と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 3.請求項1または請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシン グ装置において、人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位は、ヘッドが規定の 方向にある間、両耳間の頭の中心を通る中心線からの距離と中心線に対する方位 角と抑角とを含む複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 4.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号の合成は、左と右チャネル信号成分に対して個別に達成される複数チャネ ルのサウンド・プロセッシング装置。 5.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号の合成は、左と右チャネルの信号成分に対して個別に達成される複数チャ ネルのサウンド・プロセッシング装置。 6.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号プロセッサは複数の個々の要素、すなわち、 人工ヘッドの空気−耳の伝達関数により信号を変更するフィルタの第1セット と、各マイクロフォンからの後続信号を遅延させる時間遅れと、バイノーラル合 成を実行するフィルタの第2セットと、信号を合成する加算器と、トランスオー ラル・クロストーク補償器と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 7.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、信号プロセッサは個々の要素、すなわち、 人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による信号を変更するフィルタの第1セット と、各マイクロフォンからの後続信号を遅延させる時間遅れと、バイノーラル遅 れを実行するフィルタの第2セットと、信号を合成する加算器と、トランスオー ラル・クロストーク補償器 と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置。 8.請求項1に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、バイノーラル合成は標準的なバイノーラル合成である複数チャネルのサウンド ・プロセッシング装置。 9.請求項2に記載の複数チャネルのサウンド・プロセッシング装置において 、バイノーラル合成は標準的なバイノーラル合成である複数チャネルのサウンド ・プロセッシング装置。 10.複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法は、 ヘッドが収音した音を示す左と右第1チャネル信号を人工ヘッドからの供給と 、 収音した音を示すモノフォニック後続信号をヘッドから離れた少なくとも1つ の他のマイクロフォンからの供給と、 左と右補助第1チャネル信号を発生するため、人工ヘッドの空気−耳の伝達関 数による第1の信号の変更と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存する各マイクロフォンからの 後続信号の時間遅れと、 左と右チャネルの補助後続信号を発生するため、時間遅れ後続信号のバイノー ラル合成の実行と、 結果として得られた左と右補助第1信号および補助後続信号の合成と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各合成した信号のトランスオ ーラル・クロストーク補償と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法。 11.複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法は、 ヘッドで収音した音を示す左と右チャネルの第1信号チャネル信号の人工ヘッ ドからの供給と、 収音した音を示す後続マイクロフォン信号をヘッドから離れた少なくとも1つ のマイクロフォンからの供給と、 人工ヘッドからの各マイクロフォンの変位に依存するマイクロフォンからの後 続信号の時間遅れと、 左と右チャネルの補助後続信号を発生するため、時間遅れ後続信号のバイノー ラル合成の実行と、 左と右チャネル第1信号および補助後続信号の合成と、 人工ヘッドの空気−耳の伝達関数による合成信号の変更と、 左と右チャネルで処理した信号を発生するため、各変更した信号のトランスオ ーラル・クロストーク補償と、 を備える複数チャネルのサウンド・プロセッシング方法。 12.請求項1または請求項2および請求項10または請求項11に記載の装 置による録音または伝達サウンド・プロセッシング装置。 13.添付図面を参照して上述されている複数チャネルのサウンド・プロセッ シング装置。 14.添付図面を参照して上述されている複数チャネルのサウンド・プロセッ シング方法。
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