JPH08507135A - 締付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの部分（１，４）を分離可能に結合する締付け装置が開示され、これらの部分の一方（１）はアンダカツトされる縦溝（２）を持ち、他方（４）は箱形中空異形材（５）を持ち、この箱形中空異形材にハンマ状頭部（７）を持つ締付け片（６）が挿入され、このハンマ状頭部が縦溝（２）へ後からはまり、かつ縦溝を区画している。締付け片（６）は、その縦軸線に交差して延びかつ中空異形材（15）にある開口（14）を通して接近可能で円錐状先端を持つ締付けねじ（15）と共同作用する斜面（11）を持つている。締付け装置の構成を簡単化するため、締付け片（６）は単一片を形成し、頭部片（８）、引張り片（10）、及び頭部片（８）と引張り片（10）とを結合しかつ少なくとも180°曲げられる弾性ループ（９）から成つている。ループ（９）の弾性は、締付けねじ（15）がゆるめられる時に頭部片（８）のハンマ状頭部（７）の係合を外すのに充分である。締付けねじ（15）の代りに偏心輪も設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 締付け装置 本発明の対象は、分離可能に結合される２つの異形材片の一方がアンダカツト される縦溝を持ち、他方が箱形中空異形材であり、締付け片がハンマ状頭部によ りこの箱形中空異形材へ挿入され、ハンマ状頭部が縦溝へはまつて、この縦溝を 区画する縁に係合し、締付け片が変形しないかぎ状頭部片を持ち、この頭部片の 端面にハンマ状頭部が取付けられ、頭部片の内側に、締付け片の縦軸線に交差し て延びる斜面が形成され、円錐状先端を持つ締付けねじがこの斜面と共同作用し 、箱形中空異形材にある開口を通して締付けねじに接近可能であり、箱形中空異 形材が更に扁平な引張り片を収容しており、この引張り片に対して頭部片が平行 にばね力に抗して移動可能であり、締付けねじが斜面の方回へ挿入されている、 ２つの異形材片の結合用締付け装置に関する。 更に本発明の対象は、請求項２によれば、肩部が形成され、偏心輪がこの肩部 と共同作用し、箱形中空異形材にある開口を通して偏心輪に接近可能であり、箱 形中空異形材が更に扁平な引張り片を収容しており、この引張り片に対して頭部 片が平行にばね力に抗して移動可能であり、偏心輪が肩部の方向へ挿入されてい る、２つの異形材片の結合用締付け装置に関する。 最初にあげた形式の締付け装置は米国特許第3537736号明細書から公知である 。これは比較的複雑な構造を持ち、締付けねじをはめる挿入片、ハンマ状頭部と 一体に形成されかつ挿入片に対して軸線方向に移動可能な摺動片、締付けねじ、 摺動片に対して挿入片を支持するばねを含んでいる。 同様に挿入片、ハンマ状頭部と一体に形成されるボルト、締 付けねじ及びばね即ち全部で４つの構造部品を含む締付け装置も、ドイツ連邦共 和国特許第2603228号明細書から公知である。この構造原理を使用する締付け装 置は、締付けねじをねじ込むとボルトが傾き、その結果ハンマ状頭部が片側でし か他方の異形材片に支持されない、という欠点を持つている。 ２つの異形材片を分離可能に結合する締付け装置は、更にドイツ連邦共和国特 許第2941008号明細書から公知であり、この締付け装置は板ばねで動作し、この 板ばねの互いに対向するかぎを持つ先端が他方の異形材片の縦溝へはまり、偏心 輪により荷重をかけられる。この締付け装置は、偏心輪にかける予荷重が強すぎ ると、他方の異形材片にある縦溝の縁が損傷する、という欠点を持つている。 これから出発して本発明の課題は、できるだけ少数の個別部分から構成される 簡単な構造の締付け装置を提供することである。 前述した第１の形式に関してこの課題の解決策は、締付け片が１つの部分から 構成され、かつ頭部片、引張り片、及び頭部片と引張り片とを結合する弾性ルー プを含み、この弾性ループが少なくとも180°曲げられ、かつ締付けねじがゆる められる時にハンマ状頭部を持つ頭部片に遊びを与えるのに充分な弾性を持つて いることを特徴としている。 第２の形式に関して解決策は、締付け片が１つの部分から構成され、かつ頭部 片、引張り片、及び頭部片と引張り片とを結合する弾性ループを含み、この弾性 ループが少なくとも180°曲げられ、かつ偏心輸がゆるめられる時にハンマ状頭 部を持つ頭部片に遊びを与えるのに充分な弾性を持つていることを特徴としてい る。 両方の技術的解決策の有利な実施態様では、引張り片が、中空異形材内に支持 するため、引張り片の外側で締付けねじ又は偏心輪の周りに延びるカラーにより 、中空異形材の開口へはまることができる。 本発明の別の構成では、頭部片と引張り片が、頭部片と締付けねじ又は偏心輪 との間で、ハンマ状頭部の最大締付け距離より少し大きい締付け距離だけ、互い に離されるようにすることができる。 締付け片による押圧力が中空異形材にかからないようにするため、引張り片の 前端に、頭部片の下に係合する折曲げ部分を設けることが更に提案される。その 結果締付け中に締付け片に生ずる引張り力及び押圧力が、締付け片自体の中で除 去される。 本発明の別の構成では、締付けねじ又は偏心輪を受入れるブシユを引張り片へ 挿入することができる。この湯合、引張り片ではなくブシユが中空異形材の開口 へ入り込む。 弾性を改善するため、頭部片から延びるループを始端で波の形に曲げることが できる。 締付けねじ又は偏心輪と斜面との間の力の伝達を改善するため、鋼製ボルト又 は鋼性肩部を斜面へ挿入することができる。 本発明により構成される締付け装置は、それが原理的に、簡単に取扱うことが できる２つの個別構造部分即ち締付け片と締付けねじ又は偏心輪しか含んでいな い、という利点を持つている。両方の実施態様において、ハンマ状頭部を持つ頭 部片は中空異形材に対して平行に引張られるので、他方の異形材片の縁も、ハン マ状頭部の押圧面により均一に荷重をかけられる。 それ以外の詳細及び利点は、締付けねじを持つ２つの異なる実施例を示す添付 図面の以下の説明から明らかになる。図面に おいて 図１は締付け装置を平面図で示し、 図２は同じ締付け装置を図１のII−II線に沿つて切断した側面図で示し、 図３は締付けねじを持つ締付け片を２つの異形材片なしで拡大して縦断面で示 す。 第１の異形材片１には、縁３で区画されかつアンダカツトされる縦溝２が設け られている。異形材片１には、箱形中空異形材５を持つ第２の異形材片４が結合 されている。 中空異形材５の中には締付け片６があり、そのハンマ状頭部７が縦溝２へはま つて、縦溝２の縁３に係合している。 締付け片６は、互いに連続的に結合されるかぎ状頭部片８、弾性ループ９及び 引張り片10を含んでいる。ハンマ状頭部７は頭部片８の端面に取付けられている 。頭部片８の内側には斜面11が形成され、波12を経て弾性ループ９へ移行してい る。引張り片10にはカラー13が設けられて、異形材片４の開口14内に支持されて いる。カラー13に対して同心的に締付けねじ15が設けられて、円錐部で斜面11に 当つている。 頭部片８の内方へ向く端部と引張り片10の外方へ向く端部との間に、縦溝２内 におけるハンマ状頭部７の移動遊びより少し大きい締付け距離Ｓが与えられてい る。 図３による実施例の場合、ブシユ16が引張り片10へ挿入されて、締付けねじ15 を受入れている。更に締付けねじ15の円錐部と共同作用する鋼製ボルト17が、斜 面11へ挿入されている。 引張り片10の前端は、頭部片８の内方へ向く端部の下に係合する折曲げ部分18 を持つことができる。 締付け片６を中空異形材５へ挿入できるようにするため、締付けねじ15が最初 は外されるか、又は当るまでブシユ16中をねじ上げられて、締付けねじ15の円錐 部と斜面11又は鋼製ボルト17との間に充分な遊びが生じ、それにより引張り片10 を内方へ押し、カラー13又はブシユ16を開口14中に固定できるようにする。それ から異形材片４がハンマ状頭部７と共に異形材片１へ挿入される。それから締付 けねじ15が斜面11又は鋼製ボルト17の方へねじ込まれ、カラー13又はブシユ16が 異形材片４の開口14内に支持されているので、頭部片８が矢印Ｐの方向へ移動せ しめられる。締付けねじ15がゆるめられると、弾性ループ９の内部弾性はハンマ 状頭部７に遊びを与えるのに充分である。それから２つの異形材片１，４を互い に分離することができる。 ハンマ状頭部７を含む締付け片６は異形材として引抜き加工され、それから適 当な幅に裁断される。引抜き異形材には、頭部片８の自由縁と引張り片10の自由 縁とが、互いに上下に小さい距離をおいて位置している。これは、特別な幅に裁 断される素材の場合と同様である。引張り片10をもつと容易に頭部片８へはめる ことができるようにするため、これらの自由縁は互いに平行に面取りされている 。符号のリスト １ 異形材片 ２ 縦溝 ３ 縁 ４ 異形材片 ５ 中空異形材 ６ 締付け片 ７ ハンマ状頭部 ８ 頭部片 ９ ループ １０ 引張り片 １１ 斜面 １２ 波 １３ カラー １４ 開口 １５ 締付けねじ １６ ブシユ １７ 鋼製ボルト １８ 折曲げ部分 Ｓ 締付け距離 Ｐ 矢印

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 分離可能に結合される２つの異形材片（１，４）の一方（１）がアンダカツ トされる縦溝（２）を持ち、他方（４）が箱形中空異形材（５）であり、締付け 片（６）がハンマ状頭部（７）によりこの箱形中空異形材（５）へ挿入され、ハ ンマ状頭部（７）が縦溝（２）へはまつて、この縦溝を区画する縁に係合し、締 付け片（６）が変形しないかぎ状頭部片（８）を持ち、この頭部片（８）の端面 にハンマ状頭部（７）が取付けられ、頭部片（８）の内側に、締付け片（６）の 縦軸線に交差して延びる斜面（11）が形成され、円錐状先端を持つ締付けねじ（ 15）がこの斜面（11）と共同作用し、箱形中空異形材（５）にある開口（１４） を通して締付けねじ（15）に接近可能であり、箱形中空異形材（５）が更に扁平 な引張り片（10）を収容しており、この引張り片（10）に対して頭部片（８）が 平行にばね力に抗して移動可能であり、締付けねじ（15）が斜面（11）の方向へ 挿入されているものにおいて、締付け片（６）が１つの部分から構成され、かつ 頭部片（８）、引張り片（10）、及び頭部片（８）と引張り片（10）とを結合す る弾性ループ（９）を含み、この弾性ループ（９）が少なくとも180°曲げられ 、かつ締付けねじ（15）がゆるめられる時にハンマ状頭部（７）を持つ頭部片（ ８）に遊びを与えるのに充分な弾性を持つていることを特徴とする、締付け装置 。 ２ 分離可能に結合される２つの異形材片（１，４）の一方（１）がアンダカツ トされる縦溝（２）を持ち、他方（４）が箱形中空異形材（５）であり、締付け 片（６）がハンマ状頭部（７）によりこの箱形中空異形材（５）へ挿入され、ハ ンマ状頭部（７）が縦溝（２）へはまつて、この縦溝を区画する縁に係合 し、締付け片（６）が変形しないかぎ状頭部片（８）を持ち、この頭乱片（８） の端面にハンマ状頭部（７）が取付けられ、頭部片（８）の内側に、締付け片（ ６）の縦軸線に交差して延びる肩部が形成され、偏心輪がこの肩部と共同作用し 、箱形中空異形材（５）にある開口（14）を通して偏心輪に接近可能であり、箱 形中空異形材（５）が更に扁平な引張り片（10）を収容しており、この引張り片 に対して頭部片（８）が平行にばね力に抗して移動可能であり、偏心輪が肩部の 方向へ挿入されているものにおいて、締付け片（６）が１つの部分から構成され 、かつ頭部片（８）、引張り片（10）、及び頭部片（８）と引張り片（10）とを 結合する弾性ループ（９）を含み、この弾性ループ（９）が少なくとも180°曲 げられ、かつ偏心輪がゆるめられる時にハンマ状頭部（７）を持つ頭部片（８） に遊びを与えるのに充分な弾性を持つていることを特徴とする、締付け装置。 ３ 引張り片（10）が、引張り片（10）の外側で締付けねじ（15）又は偏心輪の 周りに延びるカラー（13）により、中空異形材（５）の開口（14）へはまつてい ることを特徴とする、請求項１又は２に記載の締付け装置。 ４ 頭部片（８）と引張り片（10）が、頭部片（７）と締付けねじ（15）又は偏 心輪との間で、締付け距離（Ｓ）だけ、互いに離されていることを特徴とする、 請求項１又は２に記載の締付け装置。 ５ 引張り片（10）が折曲げ部分（18）により頭部片（８）の下に係合している ことを特徴とする、請求項１又は２に記載の締付け装置。 ６ 締付けねじ（15）を受入れるブシユ（16）が引張り片（10） へ挿入されていることを特徴とする、請求項１に記載の締付け装置。 ７ ブシユ（16）が中空異形材（５）の開口（14）へ入り込んでいることを特徴 とする、請求項６に記載の締付け装置。 ８ 頭部片（８）から延びる弾性ループ（９）が、始端で波の形に曲げられてい ることを特徴とする、請求項１又は２に記載の締付け装置。 ９ 締付けねじ（15）と共同作用するボルト（17）が斜面（11）へ挿入されてい ることを特徴とする、請求項１に記載の締付け装置。