JPH08506482A - プロテイナーゼインヒビター、その前駆体およびそれをコードする遺伝子配列 - Google Patents

プロテイナーゼインヒビター、その前駆体およびそれをコードする遺伝子配列

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般に、プロテイナーゼインヒビター、その前駆体、およびそれをコードする遺伝子配列に関する。さらに詳しくは、本発明は、植物からのII型セリンプロテイナーゼインヒビター(PI)前駆体をコードするかまたは該コード配列に相補的な配列をコードするヌクレオチドの配列を含む核酸分子であって、該前駆体が少なくとも3つのPIモノマーを含み、該モノマーの少なくとも一つがキモトリプシン特異的な部位を有し、該モノマーの他方の少なくとも一つがトリプシン特異的な部位を有することを特徴とする核酸分子に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 プロテイナーゼインヒビター、その前駆体およびそれをコードする遺伝子配列 本発明は一般に、プロテイナーゼインヒビター、その前駆体およびそれをコー ドする遺伝子配列に関する。 ヌクレオチド配列および核酸配列は、本明細書において引用文献の後に記載す る配列番号(SEQ ID NO)によって言及する。SEQ ID NOの一般的 な要約は実施例の前に記載してある。 ナス科(Solanaceae)およびマメ科(Fabaceae)に属する幾つかの種類の植物 は、傷に対する応答の結果としてその貯蔵器官や葉にセリンプロテイナーゼイン ヒビターを蓄積する(ブラウン(Brown)およびライアン(Ryan)、1984; リチャードソン(Richardson)、1977)。これらタンパク質の抑制活性は、 微生物および動物由来の広範囲のプロテイナーゼに対して向けられるか、植物の プロテイナーゼに向けられることは稀である(リチャードソン、1977)。こ れらインヒビターは、病原体および捕食者に対して植物を保護することに関与し ていると思われている。ジャガイモの塊茎およびマメ科植物の種子では、これら インヒビターは貯蔵タンパク質の10%またはそれ以上を占めることがあり(リ チャードソン、1977)、トマトやジャガイモの葉(グリーン(Green)およ びライアン、1972)およびアルファルファ(ブラウンおよびライアン、19 84)では、昆虫の攻撃または他のタイプの傷から48時間以内にプロテイナー ゼインヒビターは可溶性タンパク質の2%のレベルまで蓄積することがある(ブ ラウン&ライアン、1984;グラハム(Graham)ら、1986)。これらイン ヒビターはまた、野性型のトマト、リコペルシコン・ペルビアヌム(Lycopersic on peruvianum)の未熟果にも高レベル(全可溶性タンパク質の50%まで)で 存在する(ピアス(Pearce)ら、1988)。 トマトおよびジャガイモにおいて2つのファミリーのセリンプロテイナーゼイ ンヒビターが存在する(ライアン、1984)。I型のインヒビターは、単一の 反応部位でキモトリプシンを抑制する小さなタンパク質(モノマーの分子量81 00)である(メルビル(Melville)およびライアン、1970;プランケット (Plunkett)ら、1982)。II型ファミリーのインヒビターは、一般に、2つ の反応部位を有しており、その一方はキモトリプシンを抑制し、他方はトリプシ ンを抑制する(ブライアント(Bryant)ら、1976;プランケットら、198 2)。II型インヒビターは12,300のモノマー分子量を有する(プランケッ トら、1982)。プロテイナーゼインヒビターIは、黄化タバコ(ニコチアナ ・タバクム(Nicotiana tabacum))の葉中に蓄積し(クオ(Kuo)ら、1984 )、フィトフトラ・パラシチカ・ヴァル・ニコチアナ(Phytophthora parasitic a var.nicotianae)からのエリシタは、タバコ細胞懸濁培養液中でのプロテイ ナーゼインヒビターIの蓄積を誘発することがわかった(リッカウアー(Rickau er)ら、1989)。 他のプロテイナーゼインヒビターを同定すること、および病原体や捕食者に対 する保護の優れたトランスジュニック植物の開発での使用の可能性を探る必要性 が存在する。本発明に従い、プロテイナーゼインヒビター前駆体をコードする遺 伝子配列をクローニングした。該前駆体は複数のプロテイナーゼインヒビタード メインを有しており、プロテイナーゼインヒビター発現の優れた広範囲のトラン スジェニック植物を開発するうえで有用であろう。かかる植物は、病原体や捕食 者に対する防御特性が優れているであろう。本発明の遺伝構築物はまた、昆虫( それ自体捕食者であるか、または植物病原体の宿主として働く)による食物摂取 に対するワクチンを開発するうえでも有用であろう。組換え前駆体またはモノマ ー性のインヒビターはまた、局所噴霧や動物が食物を消化するのを助けるのに有 用であろう。 従って、本発明の一つの態様は、植物からのII型セリンプロテイナーゼインヒ ビター(PI)前駆体をコードするかまたは該コード配列に相補的なヌクレオチ ドの配列を含む核酸分子に関する。その際、該前駆体は少なくとも3つのPIモ ノマーを含み、該モノマーのうち少なくとも一つはキモトリプシン特異的な部位 であり、該モノマーの他のもののうち少なくとも一つはトリプシン特異的な部位 である。 本発明において「核酸分子」とは、RNAまたはDNA(たとえばcDNA) であって、一本鎖または二本鎖であり、直線状または共有結合により閉じたもの である。核酸分子はまた、全遺伝子またはその実質部分に対応するゲノムDNA 、そのフラグメントまたはその誘導体であってよい。ヌクレオチド配列は、ゲノ ムクローンまたはcDNAクローンの天然に存在するヌクレオチド配列に対応し ていてよく、または単一または複数のヌクレオチドの置換、欠失および/または 付加を有していてよい。核酸分子中のかかる変異はすべて、少なくとも一つのモ ノマーまたはその活性部位をコードする能力を保持しているか、または他の種の 同じもしくは類似の遺伝子配列のためのハイブリダイゼーションプローブまたは ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)プライマーとして有用である。 PI前駆体は、好ましくは少なくとも4つのPIモノマー、さらに好ましくは 少なくとも5つのPIモノマー、さらに一層好ましくは少なくとも6つのPIモ ノマーを含む。さらに好ましくは、PI前駆体はさらにシグナル配列を含む。本 発明のPI前駆体は、個々のモノマーに開裂するためのプロセシング部位である アミノ酸配列を含む。 本明細書において使用する「前駆体」なる語は、前駆体分子そのものの有用性 を限定したり、PI活性が発現される前に該分子がまずモノマーにプロセシング されることを要求することを意図するものではない。該前駆体分子はPI活性を 有しており、本発明は該前駆体および該前駆体の個々のモノマーに関する。 さらに、本発明は、ハイブリッドII型セリンPI前駆体をコードするかまたは 該コード配列に相補的なヌクレオチドの配列を含む核酸分子にも関する。その際 、該前駆体は異なるPIからの少なくとも2つのモノマーを含む。かかる少なく とも2つのモノマーは、個々のモノマーにプロセシングされ得ないように修飾す ることもできるし、またはそのようにプロセシングされる能力を保持させること もできる。好ましくは、これらモノマーのうち少なくとも一つはキモトリプシン 特異的な部位を有し、これらモノマーの他方はトリプシン特異的な部位を有する 。少なくとも3つのモノマーを有するのが好ましく、少なくとも4つのモノマー を有するのがさらに好ましく、少なくとも5つのモノマーを有するのがさらに一 層 好ましく、少なくとも6つのモノマーを有するのがもっと一層好ましく、その場 合、少なくとも2つは異なるPIからのものである。最も好ましい態様において 、これらモノマーの少なくとも一つはチオニン(thionin)である。かかるハイ ブリッドPI前駆体および/またはそのモノマーは、「多価」な、すなわち広範 囲の病原体や捕食者に対して(たとえば、真菌および昆虫の両者に対して)活性 な分子を生成させるのに特に有用である。従って、本明細書において「PI前駆 体」というときはハイブリッド分子をも包含するものである。 本発明は、下記ヌクレオチド配列(SEQ ID NO:1)および対応アミノ 酸配列(SEQ ID NO:3)を有するニコチアナ・アラタ(Nicotiana alat a)由来の核酸分子の単離を例として挙げる。 しかしながら、上記例示は、本発明が他の植物からの等価なまたは実質的に同 様の核酸分子をも包含することを理解したうえでのことである。「等価な」およ び「実質的に類似の」とは、ヌクレオチド配列、アミノ酸配列、抗体反応性、モ ノマー組成および/または前駆体のプロセシングによるモノマー生成のレベルに おいて等価および実質的に類似であることを意味する。たとえば、SEQ ID NO:1の配列と比較した場合に少なくとも55%、たとえば約60〜65%、 70〜75%、80〜85%および90%以上のパーセントの配列類似性を有す るヌクレオチド配列は本発明の主題の核酸分子に「実質的に類似」していると考 えられる。ただし、そのような実質的に類似の配列が、上記のように少なくとも 3つのモノマー、好ましくは4つ、5つまたは6つのモノマーを有するPI前駆 体をコードすることを条件とする。 特に好ましい態様において、本発明の核酸分子はさらに、転写解読枠の5’側 のシグナル配列および/またはコード領域の3’側のヌクレオチド配列をもコー ドして下記のような完全なヌクレオチド配列(SEQ ID NO:2)およびそ の実質的に類似性の変異体を提供する。 従って、本発明の好ましい態様は、ニコチアナ・アラタ由来のII型セリンPI 前駆体または該前駆体もしくは少なくとも一つのドメインに対して少なくとも5 5%の類似性を有する配列をコードするかまたは該コード配列に相補的なSEQ ID NO:1または2に示すヌクレオチドの配列を含む核酸分子を提供する。 その際、該前駆体はシグナルペプチドおよび少なくとも5つのモノマーを含み、 該モノマーのうちの一つはキモトリプシン特異的な部位を有し、該モノマーの残 りの4つはトリプシン特異的な部位を有する。 さらに好ましい態様において、該核酸分子はcDNA分子であり、SEQID NO:1または2に一般に示すヌクレオチド配列または本明細書において定義 するように該配列の全体またはそのドメインに実質的に類似な配列を含む。 本発明の他の態様は、キモトリプシン特異的な部位かまたはトリプシン特異的 な部位のいずれかを有する単一のII型セリンPIをコードするかまたは該コード 配列に相補的なヌクレオチドの配列を含む核酸分子に関する。その際、該PIは 、少なくとも3つのモノマーを有し、そのうち少なくとも一つがキモトリプシン 部位を有し残りがトリプシン部位を有する前駆体PIの一つのモノマーである。 しかしながら、本発明の前駆体は、4つ、5つまたは6つのモノマーを有し、上 記に定義のごとくであるのが好ましい。 最も好ましい態様において、植物は自家不和合性の遺伝子型S13、S33ま たはS66を有するニコチアナ・アラタ(リンク(Link)およびオット(Otto) )であり、核酸分子は成熟植物の柱頭および花柱から単離しうる遺伝子配列から 単離しうるまたは該配列に相補的なものである。対応mRNAは約1.4kbで あ り、cDNAは6つの保存されたドメインを有し、そのうち最初の2つのドメイ ンは100%同一でありキモトリプシン特異的な部位(Leu−Asn)を有す る。第三、第四および第五のドメインは95〜98%の同一性を有し、トリプシ ンに特異的な部位(Arg−Asn)を有する。第六のドメインもまたトリプシ ン特異的な部位を有するが、主に3’配列の相違により(表1参照)第三、第四 および第五のドメインに対する同一性は低い(79〜90%)。本発明の好まし いPIインヒビターは約42〜45kDaの分子量を有し、約29アミノ酸のシ グナル配列を有する。 モノマー性PIのN末端配列は、PI前駆体タンパク質の予測される配列中の 6つの各繰り返しドメインにおいて表示されている。それゆえ、PI前駆体タン パク質は6つの部位で開裂されて7つのペプチドを生成すると思われる。これら 7つのペプチドのうち6つのペプチド(ペプチド2、3、4、5、6および7) (図1、それぞれ、残基25〜82[SEQ ID NO:5]、83〜140[ SEQ ID NO:6]、141〜198[SEQ ID NO:7]、199〜 256[SEQ ID NO:8]、257〜314[SEQ ID NO:9]お よび315〜368[SEQ ID NO:9])はモノマー性PIと同じ分子量 (約6kDa)を有し、同じN末端配列を有する。ペプチド7はトリプシンまた はキモトリプシンに対する共通部位を有しない。ペプチド1(残基1〜24[S EQ ID NO:4]、図1)は6kDaよりも小さく、異なるN末端を有し、 精製したモノマー性PI調製物中で検出されなかった。ペプチド1とペプチド7 とは、これら2つのペプチド間で形成されたジスルフィド結合により正しいコン ホメーションに保持されたペプチド1上の抑制部位として機能的なプロテイナー ゼインヒビターを形成すると思われる。 本発明を一つの仮定に限定することを意図するものではないが、PI前駆体は 、たとえばAsn−Asp結合の開裂に関与するプロテアーゼによってプロセシ ングを受けて生物学的に活性なモノマーを生成するのかもしれない。さらに詳し くは、プロセシング感受性の配列はR1−X1−X2−Asn−Asp−R2(式中 、R1、R2、X1およびX2は以下に定義する通り)である。かかる配列の発見に よ り、プロテアーゼ感受性配列の開裂により植物中でプロセシングを受けうるペプ チドおよびポリペプチドを製造することが可能となるであろう。本発明の該観点 に従い、アミノ酸配列: −X1−X2−Asn−Asp− (式中、X1およびX2はいかなるアミノ酸であってもよいが、両方ともLys残 基であるのが好ましい)を含むプロテアーゼ感受性ペプチドが提供される。プロ テアーゼ感受性配列はまた、 R1−X1−X2−Asn−Asp−R2 (式中、X1およびX2は同じであるのが好ましく、両方ともLys残基であるの が好ましく、R1およびR2は同じかまたは異なるDまたはLアミノ酸、ペプチド 、ポリペプチド、タンパク質、または非アミノ酸残基または分子、たとえば当業 者に明らかなように、アルキル(たとえば、メチル、エチル)、置換アルキル、 アルケニル、置換アルケニル、アシル、ジエニル、アリールアルキル、アリール アルケニル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、シクロアルキル、 置換シクロアルキル、ハロ(たとえば、Cl、Br、I、F)、ハロアルキル、 ニトロ、ヒドロキシ、チオール、スルホニル、カルボキシ、アルコキシ、アリー ルオキシおよびアルキルアリールオキシなどである)としても表示される。アル キル、置換アルキル、アルケニルおよび置換アルケニルなどは、直鎖および分枝 鎖分子、低級(C1〜C6)および高級(C6以上)誘導体を意味する。「直鎖」 なる語は、上記すべての置換基を包含する。 最も好ましい態様において、プロテアーゼ感受性ペプチドは R1−X1−X2−Asn−Asp−R2 (式中、R1およびR2は同じかまたは異なるペプチドまたはポリペプチドであり 、X1およびX2はともにLys残基である)である。 かかるプロテアーゼ感受性ペプチドは、適当な宿主中またはインビトロで発現 させることにより大きな分子を該プロテアーゼ感受性ペプチド間に位置するペプ チドにプロセシングすることができるように、同じかまたは異なるモノマー間に 置くことができる。 本発明はまた、配列: −X1−X2−Asn−Asp− (式中、X1およびX2は好ましくは同じであり、最も好ましくは両方ともLys 残基である)を含むプロテアーゼ感受性ペプチドをコードするかまたは該コード 配列に相補的なヌクレオチドの配列を含む核酸分子にも関する。かかる核酸分子 は、たとえば、プロテアーゼ感受性配列によって個々のペプチドまたはモノマー にプロセシングされうる前駆体ポリペプチドをコードする一層大きなヌクレオチ ド配列の一部であってよい。 本発明のプロテアーゼ感受性ペプチドは、複(ポリ)価および/または多価「 前駆体」を生成するうえで特に有用であり、該前駆体は各モノマーが同じかまた は異なっており、各モノマーは抗ウイルス活性、抗細菌活性、抗真菌活性、抗病 原体活性および/または抗捕食者活性などの同じかまたは異なる活性を有する。 本発明の該観点を一つの仮定または提唱された作用機構に限定することを意図 するものではないが、プロテアーゼはAsn残基に隣接して、さらに詳しくはA sn−Asp残基間で作用すると思われる。 本発明はまた、植物から単離したII型セリンPI前駆体にも関する。該前駆体 は、少なくとも3つのPIモノマーを含み、これらモノマーのうち少なくとも一 つはキモトリプシン特異的な部位を有し、これらモノマーの残りの少なくとも一 つはトリプシン特異的な部位を有する。このPI前駆体は、4つ、5つまたは6 つのモノマーを有し、上記核酸分子によってコードされているのが好ましい。本 発明はまた、該前駆体を構成する個々のモノマーにも関する。本発明はまた、上 記のように異なるPIからの少なくとも2つのモノマーを含むハイブリッド組換 えPI前駆体分子にも関する。 単離したPIまたはPI前駆体は、組換えの形態であっても、および/または 生物学的に純粋であってもよい。「生物学的に純粋」とは、硫酸アンモニウム沈 殿、セファデックスクロマトグラフィーおよび/またはアフィニティークロマト グラフィーを含む少なくとも一つの精製工程を施したPI、PI前駆体および/ またはその混合物の調製物を意味する。該調製物は、重量、活性抗体、反応性お よび/またはアミノ酸含量により決定して少なくとも20%のPI、PI前駆体 またはその混合物を含むのが好ましい。さらに好ましくは、該調製物は、30〜 40%、50〜60%または少なくとも80〜90%のPI、PI前駆体または その混合物を含む。 PIまたはその前駆体は、天然に存在するものであってもよいし、または上記 核酸変異体によってコードされるような変異体であってもよい。PIまたはその 前駆体はまた、そのアミノ酸配列または炭水化物および/または脂質残基などの 非タンパク質成分に対して置換、欠失および/または付加を有していてよい。 組換えおよび単離PI、PI前駆体およびその混合物は、研究室試薬として、 抗体の産生に、局所的に投与する殺虫剤並びに経口的に摂取する殺虫剤として有 用である。 組換えPIまたはPI前駆体は、殺虫剤として、単独または1または2以上の 担体またはBT結晶タンパク質などの他の殺虫剤と組み合わせて提供される。 本発明のPIは、病害虫の増殖または感染および真菌、細菌および昆虫などの 病原体に対して、植物の器官、たとえば柱頭を防御する働きを有すると考えられ る。それゆえ、PI前駆体(このものは、モノマー性PI自体のモノマーにプロ セシングされうる)を発現しうるトランスジェニック植物を生成するのに用いる ことのできる遺伝的構築物を開発する必要性が存在する。 従って、本発明の他の態様は、植物由来のII型セリンPI前駆体またはそのモ ノマーをコードするかまたは該コード配列に相補的なヌクレオチドの配列を含む 核酸分子を含む遺伝子構築物を包含する。その際、該前駆体は少なくとも3つの PIモノマーを含み、これらモノマーのうち少なくとも一つはキモトリプシン特 異的な部位を有し、残るモノマーのうち少なくとも一つはトリプシン特異的な部 位を有し、該遺伝子配列はさらに、該核酸分子の発現を可能にする発現手段、植 物細胞中での複製を可能にする複製手段、または該核酸分子の植物細胞ゲノム中 への安定な組み込みを可能にする組み込み手段を含む。発現は、発育に伴ってま たは感染に応答して、たとえば存在するPI制御配列によって、制御されるのが 好ましい。核酸分子の発現が高められることによって、天然に存在する植物中に 認められるレベルに比べてPIの内生レベルが大きくなるのが好ましい。または 、本発明のPI前駆体cDNAはプロモーター配列を得るのに用いることができ 、該プロモーター配列を今度は遺伝子構築やその操作に用いて等価な内生プロモ ーターの過剰発現を可能とすることができる。他の態様において、PI前駆体は 上記のようなハイブリッド分子である。 本発明のさらに別の態様は、上記遺伝子配列および/または核酸分子を有し、 必要によりPIおよび/またはPI前駆体またはハイブリッドPI前駆体の産生 レベルを上昇させ、高め、あるいは一層迅速にすることのできるトランスジェニ ック植物に関する。この植物は穀物植物またはタバコ植物であるのが好ましいが 、PIまたはPI前駆体の核酸分子を発現することができる限り他の植物を用い ることもできる。トランスジェニック植物がPI前駆体を産生する場合には、該 植物は該前駆体をさらにモノマーにプロセシングしてもよいし、またはプロセシ ングしなくてもよい。または、該遺伝子配列は、昆虫に伝播するためのウイルス または細菌ベクターの一部であってもよく、それによって昆虫中の病原体を制御 し、結果的に該病原体の植物への伝播を妨害することができる。 本発明のさらに他の態様において、PI前駆体またはその1または2以上のモ ノマーに対する抗体が提供される。抗体はモノクローナルであってもポリクロー ナルであってもよく、発現ライブラリーにおいてPIまたはPI前駆体クローン をスクリーニングするうえで、または発酵液、上澄み液または植物抽出液中のP IまたはPI前駆体を精製するうえで有用である。 本発明の遺伝子構築物はまた、昆虫の消化管中に住まわせて、該昆虫自体また は該昆虫中の植物病原体に有害な作用をさせたり、または動物の消化管中への導 入を容易にして植物物質の消化を容易にしたりするために用いることもできる。 つぎに、本発明を以下の図面および実施例により記載するが、これらに限られ るものではない。 図面: 図1は、pNA−PI−2挿入物の核酸配列(SEQ ID NO:2)および ニコチアナ・アラタPIタンパク質の対応アミノ酸配列(SEQ ID NO:3 ) を示す。該アミノ酸配列は、成熟タンパク質の最初のアミノ酸を1としてナンバ ーを付してある。シグナル配列はヌクレオチド1〜97によりコードされており 、これらアミノ酸残基にはマイナスの番号を付してある。インヒビターの反応部 位残基は囲ってある。ニコチアナ・アラタPI配列は、6つの類似のドメイン( ドメイン1、残基1〜58、ドメイン2、残基59〜116、ドメイン3、残基 117〜174、ドメイン4、残基175〜232、ドメイン5、残基233〜 290、ドメイン6、残基291〜343)を有する。 図2は、ニコチアナ・アラタの種々の器官からのRNAのゲルブロット分析を 示す写真表示である。ニコチアナ・アラタの器官およびニコチアナ・タバクム( N.tabacum)およびニコチアナ・シルベストリス(N.sylvestris)の柱頭および 花柱から単離したRNAのゲルブロットは、cDNAクローンNA−PI−2と ハイブリダイズした。St、柱頭および花柱;Ov、子房;Po、花粉;pe、 花弁;Se、萼片;L、傷のない葉;L4、傷から4時間後の葉;L24、傷か ら24時間後の葉;Nt、ニコチアナ・タバクムの柱頭および花柱;Ns、ニコ チアナ・シルベストリスの柱頭および花柱;Na、ラムダ−DNAのHindII I制限断片。 NA−PI−2クローンは、2つのmRNA種(1.0および1.4kb)と ハイブリダイズした。大きい方のmRNAは柱頭および花柱において主としてみ られ、一方、小さい方のmRNA種は他の組織において一層明らかに認められた 。高厳格洗浄後、柱頭および花柱からの1.0kbmRNAはNA−PI−2プ ローブにもはやハイブリダイズしない。 図3は、柱頭および花柱でのNA−PI−2に相同なRNAのインシトゥ局在 を示す写真表示である。 (a)32P標識したNA−PI−2 cDNAプローブとハイブリダイズさせた 後の1cm長の芽の柱頭および花柱の縦方向の凍結切片の放射能写真 (b)トルイジンブルーで染色した(a)と同じ切片。c、皮層;v、維管束; tt、導管;s、柱頭組織 cDNAプローブは柱頭の細胞を強く標識し、維管束への幾つかのハイブリダ イゼーションも認められる。表皮、皮層または導管へのハイブリダイゼーション は認められなかった。スケール棒=200μm 図4は、ニコチアナ・アラタのゲノムDNAのゲルブロット分析を示す写真表 示である。制限酵素EcoRIまたはHindIIIで消化し放射性標識したNA −PI−2でプローブしたニコチアナ・アラタゲノムDNAのゲルブロット分析 。サイズマーカー(kb)は、ラムダ−DNAのHindIII制限断片である。 EcoRIにより2つのハイブリタイズする断片(11kbおよび7.8kb )が得られたが、HindIIIからは3つの大きなハイブリダイズする断片(1 6.6、13.5および10.5kt)が得られた。NA−PI−2クローンは 、少なくとも2つの成員からなる小さな多重遺伝子族に属すると思われる。 図5は、ニコチアナ・アラタの種々の器官におけるPI活性のグラフ表示であ る。種々の器官からの緩衝液溶解性の抽出物について、トリプシンおよびキモト リプシンを抑制する能力を試験した。柱頭および萼片抽出物が、トリプシン(A )およびキモトリプシン(B)の両方に対する最も有効なインヒビターであった 。 図6は、ニコチアナ・アラタの柱頭からのPI精製の工程を示す。 (a)柱頭抽出物からの硫酸アンモニウム沈殿したタンパク質のセファデックス G−50ゲル濾過クロマトグラフィー。PI活性はプロフィールの後期に溶出し た。 (b)ゲル濾過カラムからのフラクションの20%w/v SDS−ポリアクリ ルアミドゲル(レムリ(Laemmli)、1970)。ゲルを銀染色し、分子量マー カー(ファルマシアペプチドマーカー)はキロダルトンにて示す。約6kDのタ ンパク質(矢印)がプロテイナーゼインヒビター活性とともに溶出した。 (c)精製手順の種々の段階でのPI含有フラクションのSDS−PAGEによ る分析。レーン1、粗製の柱頭抽出物(5μg);レーン2、80%w/v硫酸 アンモニウムにより沈殿させた柱頭タンパク質(5μg);レーン3、キモトリ プシンアフィニティーカラムから溶出したPIタンパク質(1μg)。 PIは6kDのタンパク質であり、柱頭からの非フラクション化緩衝液可溶性 抽出物中の主要な成分である。 図7は、ニコチアナ・アラタおよびジャガイモおよびトマトPIIIcDNAか らのNA−PI−2クローンによりコードされるPIタンパク質のハイドロパシ ー(hydropathy)プロットを示すグラフ表示である。線よりも上にある値は疎水 性の領域を示し、線よりも下の値は親水性の領域を示す。推定シグナルペプチド には陰影を施してある。疎水性プロフィールは、カイト(Kyte)およびドゥーリ トル(Doolittle)(1982)の予測則および9の連続アミノ酸の連なりを用 いて作成した。 (a)ニコチアナ・アラタPIタンパク質のハイドロパシープロフィール。予測 された前駆体タンパク質中の6つの繰り返しドメインをI〜VIとして表示して ある。6kDPI種を産生するための推定開裂部位を含む親水性領域には矢印を 付してある。これら部位における開裂により生成されるペプチドに対応する領域 は、キモトリプシンインヒビターに対してはCで、トリプシンに対してはTで、 2つの両側の配列に対してはXで表示してある。 (b)ジャガイモPIIIタンパク質のハイドロパシープロフィール(サンチェス −セラーノ(Sanchez−Serrano)ら、1986)。PIIIタンパク質中の2つの 繰り返しドメインをIおよびIIで表示してある。PCI−1を産生するための推 定開裂部位には矢印を付してあり、PCI−1の領域にはマークを付してある。 (c)トマトPIIIcDNAによってコードされるポリペプチドのハイドロパシ ープロフィール(グラハムら、1985)。2つのドメインにはIおよびIIの表 示を付してあり、プロセシング部位の可能性のある残基には矢印を付してある。 これら部位は親水性と予測される領域中には存在せず、それゆえ、開裂産物には マークを付していない。 図8は、生育中の花の柱頭中のPIタンパク質のイムノブロット分析を示す。 (a)ニコチアナ・アラタの生育中の花。 (b)(a)に示す生育の各段階における柱頭タンパク質のSDS−PAGEで あり、5μgの各抽出物を負荷した。ペプチドゲルを銀染色し、分子量マーカー (LKB・ロー・モレキュラー・ウエイト(LKB Low Molecular weight)お よびファルマシアペプチドマーカー)はキロダルトンで示してある。 (c)抗PI抗血清でプローブした(b)と同じゲルのイムノブロット。 生育中の花の柱頭には、抗PI抗体に結合する約42kD、32kD、18k Dおよび6kDの4つのタンパク質が含まれる。42kDおよび18kD成分は 、花が成熟するにつれて濃度が減少していくのに対して、6kD PIタンパク 質は開花の直前に最大濃度に達する。32kD成分(二重線として現れる)のレ ベルは、花の発育の間有意に変化しない。 図9は、ニコチアナ・アラタからの6kDプロテイナーゼインヒビター種の分 離および同定を示す。 A.逆相HPLCクロマトグラフィーによる6kD PIの分離 4つの主要なピークが、約15.5分(ピーク1)、20.5分(ピーク2) 、22.5分(ピーク3)、24分(ピーク4)の保持時間にて得られた。各ピ ークにおけるペプチドは、N末端分析および質量分析の両者の組み合わせにより 同定した。C1およびT1〜T4についてはBを参照。 B.PI前駆体タンパク質から得られた5つの相同なペプチド:C1、キモトリ プシンインヒビター、T1〜T4、トリプシンインヒビター。太線は、これらイ ンヒビターの反応部位を示す。前駆体タンパク質は、シグナル配列を除いて描写 パク質におけるプロセシング部位を示す。 C.cDNAクローンから予測され精製タンパク質のN末端シークエンシングに より確認されたC1およびT1〜T4のアミノ酸配列。各ペプチドのカルボキシ 末端におけるアミノ酸は、電子スプレー(electro−spray)質量分析計を用いた 正確な質量測定により得られた。C1およびT1インヒビターは、5つのアミノ 酸において異なっている(太字)。これらアミノ酸のうちの2つは反応部位に位 置しており(下線)、他の2〜3の残基はカルボキシ末端に位置している。ペプ チドT2〜T4は3つのアミノ酸が変化しており(囲み)、これらはC1とT1 との間では保存されている。ペプチドT2およびT3は互いに同一である。質量 分析を用い、N末端およびC末端における正確でないトリミングのために他の形 態のC1およびT1〜T4が存在することを示した。すなわち、幾つかの形態は 残基1または残基53が失われており、他のものは残基1および残基53の両方 が失われている(表2参照)。 図10は、前駆体PIタンパク質のプロセシング部位の周辺のアミノ酸配列を 示す。 太字で示した配列は、精製PIタンパク質から得たアミノ末端配列である。マ イナスの番号を付した配列は、cDNAクローンから予測されるフランキング配 列である。予測された前駆体タンパク質は、この配列の6つの繰り返しを含む。 図11は、バクロウイルス発現系で生成されたPI前駆体、およびエンドプロ テイナーゼAsp−Nによるアフィニティー精製PI前駆体の消化後に得られた 生成物を示す。 A.組換えバクロウイルスにより生成されたPI前駆体 発育の緑芽段階におけるニコチアナ・アラタ柱頭からアフィニティーおよびH PLC精製したPI前駆体(レーン1)および組換えバクロウイルスにより生成 されたアフィニティー精製PI前駆体(レーン2)を含むイムノブロット。電気 泳動的にニトロセルロースに移す前に、タンパク質を15%w/vSDS−ポリ アクリルアミドゲル上での電気泳動により分画した。このブロットを、柱頭から の6kD PI種に対してウサギ中で産生させた抗体とともにインキュベートし た。組換えウイルスは、柱頭によって産生されたPI前駆体タンパク質と同じサ イズの42kDの免疫反応性のタンパク質を産生した(矢印)。 B.エンドプロテイナーゼAsp−NによるPI前駆体の開裂 銀染色した15%SDS−ポリアクリルアミドゲル。1、バクロウイルスによ り産生され酵素なしでインキュベートしたPI前駆体。2、前駆体なしでインキ ュベートした酵素。6kD、ニコチアナ・アラタ柱頭から精製した約6kDのP Iペプチド。1m、5m、30m、1分、5分および30分のインキュベーショ ン後に産生された反応生成物。2hおよび24h、2時間および24時間のイン キュベーション後の反応生成物。約6〜7kDのペプチドは、前駆体のインキュ ベーションの1分以内に酵素により検出された。24時間後には6〜7kDのペ プチ ドのみが検出された。レーン1における42kDよりも小さなバンドは、バクロ ウイルス発現系における翻訳の成熟前の停止により生成された末端の欠失した形 態の前駆体によるものである。 図12 Asp−N消化により前駆体から得られたペプチドの逆相HPLCに よる分取クロマトグラフィー PI前駆体のAsp−N消化によって生成されたペプチドのHPLCプロフィ ール。主要なピークは、19分(Asp−N1と称する)および21分(Asp −N2と称する)の保持時間を有していた。これらピークフラクション(1&2 )中のペプチドは、柱頭からの6kDペプチドよりもSDS−PAGE上でわず かにゆっくりとした移動度を有していた。Asp−N1およびAsp−N2のプ ロテイナーゼ抑制活性をトリプシンおよびキモトリプシンに対して試験した。 図13は、柱頭からのPI前駆体、PIペプチド、該PI前駆体からインビト ロで生成したPIペプチドのトリプシンおよびキモトリプシン抑制活性の比較を 示す。 材料および方法において記載するように、1.0μgのトリプシンまたはキモ トリプシンを抑制する能力についてPI前駆体またはPIペプチド(0〜1.0 μg)を試験した。抑制活性は、プロテイナーゼをPIとともにインキュベート した後に残留するプロテイナーゼ活性のパーセントとして表し、PIなしでイン キュベートしたプロテイナーゼの活性を100%の残留活性とした。実験は2回 行い、その平均値をプロットした。平均値からの変動は8%またはそれ以下であ った。 図14は、コントロールの人工食餌、ダイズバウマン−バーク(Bowman−Birk )インヒビターおよびニコチアナ・アラタPI上で飼育したテレオグリルス・コ モデュス(T.commodus)若虫の発育曲線を示すグラフ表示である。縦軸は、各処 置におけるコオロギの平均体重(+/−標準誤差)をmgで示す。横軸は週を示 す。ニコチアナ・アラタPIで飼育したコオロギは、実験を通じてコントロール の食餌およびダイズインヒビターを含有する食餌で飼育した両コオロギに比べて 低平均体重を示した。 SEQ ID NOの要約 SEQ ID NO:1 ニコチアナ・アラタPI前駆体のコード領域 SEQ ID NO:2 ニコチアナ・アラタPI前駆体の完全長のヌクレオチ ド配列 SEQ ID NO:3 SEQ ID NO:1に対応するアミノ酸配列 SEQ ID NO:4 SEQ ID NO:2の残基1〜24(ペプチド1) SEQ ID NO:5 SEQ ID NO:2の残基25〜82(ペプチド2 ) SEQ ID NO:6 SEQ ID NO:2の残基83〜140(ペプチド 3) SEQ ID NO:7 SEQ ID NO:2の残基141〜198(ペプチ ド4) SEQ ID NO:8 SEQ ID NO:2の残基199〜256(ペプチ ド5) SEQ ID NO:9 SEQ ID NO:2の残基257〜314(ペプチ ド6) SEQ ID NO:10 SEQ ID NO:2の残基315〜368(ペプチ ド7) SEQ ID NO:11 6kDPIタンパク質のN末端アミノ酸配列 SEQ ID NO:12 6kD PIタンパク質のN末端アミノ酸配列実施例1 1.材料および方法植物材料 自家不和合性の遺伝子型S13、S33およびS66を有するニコチアナ・ア ラタ(リンクおよびオット)植物を、すでに記載されているように(アンダーソ ンら、1989)、標準温室(glasshouse)条件下にて保持した。傷に対する応 答の誘発を回避するために器官を液体窒素中に直接回収し、必要なときまで−7 0℃で貯蔵した。遺伝子発現に対する傷の影響を調べるため、透析クリップで中 心葉脈を押し潰すことによって葉を傷つけた。傷をつけてから4時間および24 時間後に葉を回収した。PIをコードするcDNAクローンの同定およびシークエンシング ニコチアナ・アラタ(遺伝子型S33)の成熟花から単離した柱頭および花柱 からポリアデニル化RNAを調製し、ラムダgt10(アンダーソンら、198 9)中でcDNAライブラリーを構築するのに用いた。ニコチアナ・アラタ(遺 伝子型S33およびS66)の柱頭および花柱からのmRNAから一本鎖の32P 標識cDNAを調製し、S遺伝子型特異的でない高度に発現されたクローンにつ いてライブラリーをスクリーニングするのに用いた(アンダーソンら、1989 )。両S遺伝子型からのcDNAプローブに強くハイブリダイズしたプラークを 選択し、クロスハイブリダイゼーションに基づいてグループに分けた。各グルー プの最も長いクローンをM13mp18およびpGEM3zf+中にサブクロー ニングし、アプライドバイオシステムズモデル373A自動シークエンサーを用 いてシークエンシングを行った。標準アプライドバイオシステムズプロトコール に従い、染色プライマーおよび染色ターミネーターの両サイクルシークエンシン グを行った。SeqEdTM配列編集ソフトウエア(アプライド・バイオシステム ズ)を用いて共通配列を作成した。これらクローンに相同な配列をGenBan kデータベースでサーチした。ニコチアナ・アラタPIクローンの6つのドメイ ン間での配列の類似性の程度が高いため、非繰り返し3’配列(ヌクレオチド1 117〜1137、1188〜1203および1247〜1267)、および繰 り返し領域の開始の前の5’配列(ヌクレオチド74〜98)に対してシークエ ンシングプライマーを作成した。加えて、pNA−PI−2挿入物をエンドヌク レアーゼHaeIIIで制限処理することにより、ヌクレオチド622および97 0で切断して3つのフラグメントを生成させた。これらフラグメントをpGEM 7zf+中にサブクローニングし、M13前プライマーおよび逆プライマーを用 いて両方向にシークエンシングを行った。pNA−PI−2挿入物の繰り返し特 性のため、培養物を6時間以上増殖させた場合にファージミドおよびプラスミド ベクターの両方で不安定となった。RNAゲルブロット分析 全RNAを単離し、すでに記載されたようにして(アンダーソンら、1989 )、1.2%w/vアガロース/ホルムアデヒドゲル上で分離した。RNAをHy bond−N(アマーシャム)に移し、ランダムヘキサヌクレオチドを用いて32Pで 標識したpNA−PI−2からの挿入物でプローブを行った(1×108cpm μg-1;1×107cpmml-1)(ファインベルク(Feinberg)およびフォー ゲルスタイン(Vogelstein)、1983)。プレハイブリダイゼーションおよび ハイブリダイゼーション(68℃にて)をアンダーソンらによる記載(1989 )と同様にして行った。フィルターを2×SSC、0.1%w/v SDSまた は0.2×SDS、1%w/vSDS中で68℃で洗浄した。インシトゥハイブリダイゼーション インシトゥハイブリダイゼーションをコーニッシュ(Cornish)ら(1987 )による記載に従って行った。PNA−PI−2からの挿入物(100ng)を ランダムヘキサヌクレオチドプライミングにより108cpmμg-1の比活性に 標識することによりプローブを調製した(ファインベルクおよびフォーゲルスタ イン、1983)。標識したプローブを沈殿させ、ハイブリダイゼーション緩衝 液(50μl)中に再懸濁させ、5μlを切片に適用した。切片をカバーグラス で覆い、50%v/vホルムアデヒドを入れた閉じた箱中で40℃にて一夜イン キュベートした。インキュベーション後、切片を室温にて4×SSC、室温にて 2×SSC、および40℃にて1×SSC中で順番に40分間洗浄した。スライ ドを乾燥させ、室温にてX線フィルム(CronexMRF32、デュポン)に直接暴 露した。ハイブリダイズした切片を水中の0.025%w/vトルイジンブルー で対比染色し、Eukitt(カール・ツァイス(Carl Zeiss)、フライブルク、FR G)中に積載した。放射能写真を切片上に移して、合成物を示した。DNAゲルブロット分 析 バーナツキー(Bernatzky)およびタンクスレイ(Tanksley)(1986)の 手順により、ニコチアナ・アラタの若葉からゲノムDNAを単離した。DNA( 10μg)を制限エンドヌクレアーゼEcoRIおよびHindIIIで完全に消 化し、0.9%w/vアガロー・スゲル上の電気泳動により分離し、20×SS C中のウエットブロッティングによりHybond−N(アマーシャム)に移した。フ ィルターをプローブし、RNAブロット分析の場合と同様にして洗浄した。タンパク質抽出物の調製 組織を液体窒素中で凍結し、乳鉢および乳棒中で細かい粉末に破砕することに より植物材料から可溶性タンパク質を抽出した。粉末化した組織を、100mM トリス−HCl、pH8.5、10mM EDTA、2mMCaCl2、14μM β−メルカプトエタノールからなる緩衝液中に抽出した。10,000gで15 分間遠心分離することにより不溶性の物質を除いた。ブラッドフォード(Bradfo rd)(1976)の方法によりウシ血清アルブミン(BSA)を標準として用い てタンパク質濃度を評価した。プロテイナーゼインヒビターアッセイ リッカウアー(1989)の記載に従い、タンパク質抽出物および精製タンパ ク質をトリプシンおよびキモトリプシンに対する抑制活性についてアッセイした 。1μgのトリプシン(TPCK−処理;シグマ)および3μgのキモトリプシ ン(TLCK−処理;シグマ)に対して抑制活性を測定した。トリプシンおよび キモトリプシンによるそれぞれの合成基質、N−α−P−トシル−L−アルギニ ンメチルエステル(TAME)およびN−ベンゾイル−L−チロシンエチルエス テル(BTEE)の加水分解の速度を、これら酵素の抑制されなかった活性とし た。抽出物の抑制活性は、プロテアーゼを抽出物とともにプレインキュベートし た後に残留するコントロールのプロテアーゼ活性のパーセントとして表した。柱 頭からのPIペプチド、PI前駆体およびAsp−Nプロセシングしたペプチド を、クリステラー(Christeller)ら(1989)による記載に従って抑制活性 についてアッセイした。ニコチアナ・アラタPIタンパク質の精製 柱頭(1000;10g)を液体N2中で細かい粉末に破砕し、緩衝液(10 0mMトリス−HCl、pH8.5、10mM EDTA、2mM CaCl2、 14μMβ−メルカプトエタノール、4ml/g組織)中に抽出した。最初の精 製 工程であるゲル濾過の前に抽出物を濃縮するため、抑制活性を80%w/v硫酸 アンモニウムで沈殿させたが、、すべてのプロテイナーゼ抑制活性を沈殿させる には濃縮が必要であった。 硫酸アンモニウムペレットを5mlの0.15MKCl、10mMトリス−H Cl、pH8.1中に再懸濁し、同緩衝液で平衡化したセファデックスG−50 カラム(2cm×100cm)上に負荷した。このカラムから溶出しプロテイナ ーゼ抑制活性を有するフラクンョン(10ml)をプールし、キモトリプシン− セファロースCL4Bのアフィニティーカラム[製造業者の指示により100m gのTLCK−処理α−キモトリプシン(シグマ)を15mlのセファロースC L4B(ファルマシア)に架橋させたもの]に負荷した。結合したタンパク質を 7m尿素、pH3で溶出する(5mlフラクション)前に、カラムを10容量の 0.15M KCl/10mMトリス−HCl pH8.1で洗浄した。溶出液を 200μlの1Mトリス−HCl pH8で直ちに中和し、脱イオン水に対して 充分に透析した。アミノ酸配列分析 精製PIタンパク質を、ガス相シークエンサー上の自動エドマン分解に供する 前に逆相HPLCマイクロポアカラム上のクロマトグラフィーにかけた(マウ( Mau)ら、1986)。グレゴ(Grego)ら(1985)の記載に従い、フェニル チオヒダントイン(PTH)アミノ酸をHPLCにより分析した。ニコチアナ・アラタPIに対するポリクローナル抗血清の製造 以下のようにしてグルタルアルデヒドを用いて精製プロテイナーゼインヒビタ ー(図6c、レーン3)を担体タンパク質であるキーホールリンペットヘモシア ニン(KLH)(シグマ)にコンジュゲートした。1mgのPIタンパク質をH2 O(1.5ml)中に溶解し、0.5mlの0.4Mリン酸緩衝液(pH7. 5)中のKLH(0.3mg)と混合した。20mMグルタルアルデヒド(1m l)を室温で撹拌しながら5分間かけて滴下した。混合物を室温で30分間撹拌 し、グリシン(0.25ml)を加え、混合物をさらに30分間撹拌した。つい で、コンジュゲートしたタンパク質を通常の食塩水(0.8%w/vNaCl) に対 して充分に透析した。各注射についで100μgの当量のPIタンパク質を用い た。最初の注射にはフロイントの完全アジュバントを用い、その後の2回のブー スター注射には不完全アジュバントを用いた。抗血清のIgGフラクションを製 造業者の指示に従ってプロテインAセファロース(ファルマシア)上で分離した 。タンパク質ゲルブロット分析 タンパク質抽出物を15%w/vSDS−ポリアクリルアミドゲル中で電気泳 動し(レムリ、1970)、Bio−Rad Trans−BlotRSemi− dry電気泳動トランスファーセル(12V、20分)を用いて25mMトリス −HCl、192mMグリシン、20%v/vメタノール中のニトロセルロース に移した。負荷およびタンパク質の移動は、膜上のタンパク質をPonceau S(ハ ーロウ(Harlow)およびレイン(Lane)、1988)で染色することによりチェ ックした。膜を3%w/vウシ血清アルブミン中で1時間ブロックし、抗PI抗 体(1%w/vBSA、トリス緩衝食塩水中に2μg/ml)とともに室温にて 一夜インキュベートした。製造業者の推奨に従い、ビオチン化ロバ抗ウサギIg G(1/500希釈、アマーシャム)およびアマーシャムビオチン−ストレプト アビジンシステムを用いて結合抗体を検出した。エンドプロテイナーゼAsp−NによるPI前駆体のタンパク質加水分解 アフィニティー精製したPI前駆体(1.25mg)を100mM NH4HC O3、pH8.5中のエンドプロテイナーゼAsp−N(2μg)とともに37 ℃にて全量1mlで48時間インキュベートした。反応生成物を、分析的ブラウ ンリー(Brownlee)RP−300アクアポア(Aquapore)カラム(C8、7μm 、4.6×100mm)を用いた逆相HPLCにより分離した。カラムを0.1 %v/vTFA中で平衡化し、ペプチドを以下のプログラムで溶出した:0〜2 5%B(0.089%v/vTFA中の60%v/vアセトニトリル)を5分間 かけて負荷し、ついで25〜42%勾配のBを40分間かけて負荷し、最後に4 2〜100%勾配のBを5分間かけて負荷する。流速は1.0ml/分であり、 ペプチドを215nmにおける吸光度により検出した。各ピークを手動で回収し 、凍結乾燥した。UV検出器上での215nmにおける各ピークで得られた応答 によ り濃度を推定した。 2.PI前駆体遺伝子のクローニングPIcDNAクローンの単離および特徴付け cDNAライブラリー(ニコチアナ・アラタの成熟花の柱頭および花柱から単 離したmRNAより調製)を、自家不和合性の遺伝子型を伴わない高度に発現さ れた遺伝子のクローンについでスクリーニングした。ジャガイモおよびトマトの II型プロテイナーゼインヒビター(ソーンバーグ(Thornburg)ら、1987; グラハム(Graham)ら、1985)とある程度の配列同一性を有するタンパク質 をコードするクローンを選択した。最も大きいクローン(NA−PI−2)は1 191ヌクレオチドの転写解読枠を有し、1360塩基対の長さであった。この ニコチアナ・アラタクローン(NA−PI−2)の核酸配列(SEQ ID NO :2)および予測されるアミノ酸配列(SEQ ID NO:3)を図1に示す。 N−グリコシル化の可能性のある部位は存在しない。 驚くべきことに、このニコチアナ・アラタcDNAクローンは、完全ではない が高度の配列同一性を有する6つの繰り返しドメインを有するタンパク質をコー ドしている(図1)。これら各ドメインには反応性部位の可能性のある部位が含 まれている(図1中に明示してある)。ニコチアナ・アラタPIの推定反応部位 の残基は、キモトリプシンを特異的に抑制する2つの部位(Leu5−Asn6 、Leu63−Asn64)およびトリプシンに対して特異的な4つの部位(A rg121−Asn122、Arg179−Asn180、Arg237−As n238およびArg295−Asn296)を有するインヒビターと一致して いる。 NA−PI−2の繰り返し構造がクローニングによる人為的な産物でないこと を確かめるため、別の3つのcDNAクローンをシークエンシングしたところ、 NA−PI−2と同一であることがわかった。 表1は、PI前駆体の6つのドメインのアミノ酸同一性のパーセントを比較し たものである。PI mRNAの一過性で空間的な発現 ニコチアナ・アラタの種々の組織から単離した全RNAを、図2に示すRNA ゲルブロット分析においてPI cDNAクローンでプローブした。1.0およ び1.4kbの2つのハイブリダイズするメッセージが、花柱(柱頭を含む)か ら単離した全RNA中に存在した。大きい方のメッセージ(この組織において主 要なものである)のみが、cDNAクローンNA−PI−2(1.4kb)をコ ードするのに充分なサイズである。小さい方のメッセージは、より高い厳格さに おいてはcDNAプローブで検出されない。約1.4kbの相同なメッセージは また、ニコチアナ・タバクムおよびニコチアナ・シルベストリスの花柱から単離 したRNA中にも存在した(図2)。 花の他の器官(花粉を除く)では、両メッセージとも低レベルで検出すること ができたが、より小さいRNA種が一層たくさん認められた。花粉RNAにはハ イブリダイゼーションは認められなかった。葉のRNAにはハイブリダイズする 種が認められなかったガ、機械的な傷をつけてから24時間後には1.0および 1.4kbの2つの種が検出された。この場合には、小さい方のメッセージ(1 .0kb)の方がたくさん認められた。 未熟な(1cm長)芽の花柱の縦切片への放射性標識したニコチアナ・アラタ PIcDNAのインシトゥハイブリダイゼーションを図3に示す。該cDNAに 相同なRNAは柱頭の細胞に強く結合し、維管束へは弱く結合した。皮層組織、 導管組織または花柱の表皮ではハイブリダイゼーションは検出されなかった。同 じパターンのハイブリダイゼーションは、成熟した受容性の(receptive)花に おいても観察された。ハイブリダイゼーションの前にリボヌクレアーゼAで処理 したコントロールの切片は標識されなかった。ゲノムDNAブロット分析 cDNAクローンNA−PI−2を図4に示すDNAゲルブロット(EcoR IかHindIIIのいずれかで消化したゲノムDNAが含まれる)上でプローブ として用いた。EcoRIにより2つのハイブリダイズするフラグメント(11 kbおよび7.8kb)が得られ、HindIIIからは3つの大きなハイブリダ イズするフラグメント(16.6、13.5および10.5kb)が得られた。ニコチアナ・アラタの種々の組織中でのPI活性の分布 ニコチアナ・アラタの種々の器官の粗製抽出物によるトリプシンおよびキモト リプシンの抑制を図5に示す。柱頭抽出物がトリプシンおよびキモトリプシンの 両方に対して最も有効なインヒビターであった。柱頭抽出物は萼片抽出物に比べ て8倍までの抑制活性を有し、花柱、花弁、葉および傷つけた葉からの抽出物に 比べると20倍以上の抑制活性を有していた。ニコチアナ・アラタ柱頭からのPIの精製 ニコチアナ・アラタの柱頭を緩衝液中に抽出し、80%w/v硫酸アンモニウ ムで沈殿させることにより抑制活性を濃縮した。沈殿を再溶解し、セファデック スG−50上でゲル濾過することにより分画した。図6aおよび6bに図示した プロフィールにおいて、プロテイナーゼインヒビターに比べて抽出物中の殆どの タンパク質は早く溶出した。プロテイナーゼ抑制活性を有するフラクションをプ ールし、キモトリプシン−セファロースのアフィニティーカラムに負荷した。P I活性は約6kDのタンパク質とともに溶出し、図示6cに示す20%SDS− ポリアクリルアミドゲル上で単一のバンドとして移動するように思われた。精製 の種々の段階におけるPIの純度をSDS−PAGEにより評価した(図6c) 。精製したインヒビターは、粗製の抽出物中の存在する抑制活性の約50%を表 していた。6kD PIタンパク質のN末端のアミノ酸配列 精製PIタンパク質からN末端アミノ酸配列DRICTNCCAG(T/K) KG(それぞれ、SEQ ID NO:11;SEQ ID NO:12)を得た。 このアミノ酸配列は、図1中の位置25、83、141、199、257および 315から開始されるcDNAクローンの導かれた配列中の6つの領域に対応す る。このN末端配列の位置11には、トレオニンおよびリジンの両方が検出され た。このことは、図1において下線を引いた配列で始まる6つのペプチドの混合 物からなる精製インヒビターと一致する。最初の2つのペプチドは該位置にトレ オニンを含み、一方、他の4つのペプチドは該位置にリジンを有する。予測され た前駆体タンパク質中の6つの繰り返しドメインに対するこれらペプチドの相対 位置を図7に図示する。これら6つの予測された6kDペプチドのうち5つは、 キモトリプシンかまたはトリプシンのいずれかに対する反応部位を有している( 図1および7)。6番目のペプチドは他の5つのペプチドよりもアミノ酸が4つ 短く(58アミノ酸)、抑制部位を含有していないので活性でない。N末端から のペプチド(図7におけるx)はキモトリプシン反応性の可能性のある部位を有 するが、はるかに短い(24アミノ酸)。ニコチアナ・アラタ中でのPIタンパク質の分布 キーホールリンペットヘモシアニンにコンジュゲートした精製PIタンパク質 に対してポリクローナル抗血清を産生させた。該抗体はイムノブロット分析にお いて精製6kD PIタンパク質と強く反応し、成熟花からの全柱頭および花柱 抽出物において6kDおよび32kDタンパク質(二重線として出現)にのみ結 合した。図8は、抗PI抗血清でプローブした、発育の種々の段階(1cm長の 芽から成熟した花まで)での花からのタンパク質抽出物を含有するイムノブロッ トである。長さが1cmから5cmの芽では、6kDおよび32kDタンパク質 に加えて約18kDおよび42kDの大きな交差反応性タンパク質が検出された 。これら18kDおよび42kDタンパク質は成熟につれて濃度が減少したが、 6kDタンパク質は開花の直前にピーク濃度に達した。32kDタンパク質は花 の成熟の間、比較的一定に推移した。 実施例2 PIモノマーの精製および同定 1.材料および方法逆相クロマトグラフィーによる6kD PI種の分離 柱頭(21,000)を破砕し、PIタンパク質の精製についての記載と同様 にして抽出した。セファデックスG−50ゲル濾過カラム(5cm×800cm 、分離当たり3000の柱頭)上でのゲル濾過の後、ペプチドを凍結乾燥し、ベ ックマンHPLCシステムゴールド(Gold)上のブラウンリーRP−300C8 逆相カラム(10×250mm)に負荷し、0.1%v/vトリフルオロ酢酸( TFA)およびアセトニトリル勾配(0〜10%を5分間、10〜25%を40 分間、および25〜60%を10分間)により5ml/分にて溶出した。ピーク のフラクション(フラクション1、2、3および4)を回収し、凍結乾燥した。電子スプレー質量分析 改変ヒューレット−パッカード(Hewlett−Packard)モデルHP1090L液 体クロマトグラフ上のブラウンリーRP−300C8逆相カラム(150×20 mm内径の融解石英毛管カラム)上に水(2.0μl)中の各PI調製物(フラ クション1、2、3および4)(20ピコモル)を負荷し、1μl/分の流速お よび25℃のカラム温度にてアセトニトリルの直線勾配(0.05%v/vTF Aから0.045%v/vTFA/60%v/vアセトニトリル、30分間)で 溶出することにより、HPLC溶出液のオンライン質量分析を行った。6mm行 路長のU字型軸ビーム毛管流セルを有するスペクトラルフィジックス(Spectral Physics)前光学スキャニング検出器(LCパッキングス(LC Packings)、 オランダ)を用い溶出液を215nmにてモニターした。電子スプレーイオン化 (EAI)源(アナリティカ(Analytica)、ブランフォード、コネチカット州 )を備えたフィニガンーマット(Finningan−Mat)トリプル四極子質量分析計( モデルTSQ−700、サンホセ、カリフォルニア州)で質量スペクトルを得た 。電子スプレー針を−4kVの電圧差にて陽イオンモードで操作した。被覆(sh eath)液は2−メトキシエタノールであり、手動ポンプ駆動により1μl/分に て 分配した(ハーバード・アパレイタス(Harvard Apparatus)、サウスナチック 、マサチューセッツ州)。窒素乾燥ガス条件は以下の通りであった;ヒーターの 温度、275℃;圧力、15psi;流速、15stdL/分。窒素被覆ガスを 33psiで供給した。ガス状窒素を沸騰した液体窒素源から得た。ペプチドを 上記オンライン毛管RP−HPLCにより1.0μl/分にてESI源中に導入 した。3秒の速度にてm/z400〜2000でスキャニングしてスペクトルを 得た。データの回収および換算をフィニガンBIOMASSTMソフトウエアを用 いてDec5100コンピューター上で行った。 2.結果ニコチアナ・アラタ柱頭からの個々の6kD PI種の分離および同定 精製した6kD PI調製物中に存在すると予測された約6kDの6つのペプ チドのうち5つを逆相HPLCクロマトグラフィーにより互いに分離した。4つ のピークが得られ(図9a)、各ピーク中のペプチドを電子スプレー質量分析に より同定した(表2)。PI前駆体中での位置およびキモトリプシンまたはトリ プシン活性部位の存在に従ってペプチドをC1、T1、T2、T3およびT4と 称した(図9b)。最初のHLCピーク(図9a)はキモトリプシンインヒビタ ーC1に対応し、第二のピークはT2およびT3(互いに同一)およびT4(T 2およびT3とは位置32における一つのアミノ酸のみが異なる)の混合物から なる。第三のピークにはペプチドT1が含まれ、第四のピークはT1、T2/T 3およびT4の混合物からなる(表2)。 プロセシングの部位は正確には決定しなかったが、図10に示す配列中のアス パラギン酸残基(N)とアスパラギン残基(D)との間に位置していると思われ る。アスパラギン残基に対する特異性を有するプロテアーゼは、未熟なダイズ種 子およびカボチャの子葉からの液胞から単離されている(スコット(Scott)ら 、1992、ハラ−ニシムラ(Hara−Nishimura)ら、1991)。このことは 、ニコチアナ・アラタの柱頭中の乳頭およびその下の分泌細胞の液胞中のPIの 免疫金(immunogold)局在と一致する(アトキンソン、1992)。ニコチアナ ・アラタPIの場合は、ペプチドホルモンと類似のプロセシングも可能である。 な ぜなら、可能な各6kDペプチドは二塩基性残基(Lys−Lys、図10中の 位置−2&−3)を側部に有するからである。しかしながら、かかるシステムは 植物においては記載されておらず、これら二塩基性残基は分子表面にプロセシン グ部位を呈示する予測された親水性ループの形成に預かっていると考える方がよ いようである。 質量分析からのデータは、いったん最初の開裂が起こったら新たなカルボキシ 末端はトリミングされていくことを示している(図10)。EEKKN配列(S EQ ID NO:14)は完全に除去されるがトリミングは完全ではなく、とき にはさらにアミノ酸が除去される。立体障害がトリミングがさらに進むのを防ぐ 。場合によってはアスパラギン酸もN末端から除去される。実施例3 組換えバクロウイルスベクターを用いた昆虫細胞(Sf9)培養液中でのPI前 駆体の製造 PI前駆体をコードするcDNA(図1)をプラスミドベクターpVL139 2のEcoRI部位に挿入した。該プラスミドベクターは、BamH1部位にマ ルチクローニング部位が挿入されている他はpVL941(ルックナウ(Luckno w)およびサマーズ(Summers)、1989)と同じである。pRH11と称する プラスミドは、多核体(polyhedrin)プロモーターによって指令される転写の方 向に関して正しい方向にてPIcDNAを含有する。バクロウイルスDNAおよ びpRH11をスポドプテラ・フルジペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞に 同時トランスフェクションすることにより組換えバクロウイルスを得た。組換え ウイルス(相同組換えによって得られた)をプラーク精製し、タンパク質産生の ために昆虫細胞に感染させる前に増幅させた。組換えバクロウイルスの産生、該 ウイルスの滴定およびSf9細胞の維持および感染に関するすべての手順はキン グ(King)およびポッセ(Posse)(1992)から得た。PI前駆体を産生さ せるため、大フラスコ(175cm2)中の単層のSf9細胞が集密に達した時 点で高力価の組換えウイルスで5〜10pfu/細胞の多数の感染により感染さ せた。感染の4日後に培養液を回収し、遠心分離により清澄化し、柱頭から の6kD PI種について記載したのと同様にしてキモトリプシン−セファロー スアフィニティーカラムに適用することによりPI前駆体を精製した。7M尿素 、pH3中でカラムから溶出したPI前駆体をIMトリス−HCl緩衝液(pH 8)で直ちに中和し、Milli−Q水に対して充分に透析し、ダイアフロー(Diafl ow)YM10フィルターを用いた超遠心分離により20〜50倍に濃縮し、−2 0℃にて凍結保存した。 感染した昆虫細胞から前駆体を産生させるため、PI前駆体をコードするcD NAクローンをバクロウイルスベクター中に組み込んだ。昆虫細胞は42kDの タンパク質を産生したが、このものは柱頭からの6kD PIペプチドに対して 産生させた抗体と交差反応し、キモトリプシンアフィニティーカラムに結合した 。この42kDタンパク質は、ニコチアナ・アラタの未熟な柱頭中で産生される 42kD前駆体とサイズが同じであり(図11)、N末端配列LysAlaCy sThrLeuAsn(SEQ ID NO:13)を有しており、シグナル配列 が昆虫細胞によって正確にプロセシングされたことを示している(図1)。これ ら結果に基づき、バクロウイルス発現系で産生された該42kDタンパク質は、 いまやPI前駆体と呼ぶことになるであろう。この42kDPI前駆体はキモト リプシンに対しては抑制活性を有するが、トリプシンに対しては抑制活性を有し ていなかった(図13)。このPI前駆体をエンドプロテイナーゼAspNによ ってプロセシングして約6kDの安定なペプチドが得られ、これを逆相HPLC により部分精製した(図12)。これらペプチドは柱頭から分離した6kDペプ チドに等価なトリプシンおよびキモトリプシンに対する抑制活性を有しており、 トリプシン抑制活性を活性化するには前駆体のプロセシングが必要であるが、キ モトリプシン活性についてはすべてについて必要でないことを示していた。As pNはアスパラギン酸残基に隣接して(図10におけるAsn−1とAsp1と の間)特異的に開裂しトリミング活性を有しないので、インビトロで生成したペ プチドはC末端に配列EEKKN(SEQ ID NO:14)が存在する他は柱 頭で産生させたものと同じであろう。このことは、活性な6kD PIペプチド を得るにはN末端およびC末端の正確なプロセシングを必要としないことの新た な 証拠を提供する。Asp−N1はトリプシンに比べてキモトリプシンの抑制にお いて一層有効であり、それゆえ主としてC1類似体であると思われる(図9b) 。Asp−N2は一層有効なトリプシンインヒビターであり、おそらくT1〜T 4類似体を含有している。実施例4 種々の昆虫からの未分画消化管抽出物におけるプロテアーゼ活性に対するPIの 効果 クリステラーら(1992)の手順を用いて消化管プロテアーゼに対するPI の活性を以下のようにして測定した。インヒビターの1μMのアリコート(0〜 10μl、消化管中に存在するプロテアーゼに対して少なくとも5倍過剰)を1 0mMCAPS緩衝液(pH10)(150μl)と混合し、各昆虫消化管抽出 物(0〜15μl)と30℃にて20分間プレインキュベートした。C14−標識 したカゼイン基質(400μgタンパク質、比活性25,000〜75,000 dpmmg-1)(50μl)を加えることにより反応を開始し、反応を停止させ るために冷30%(w/v)TCA(50μl)を加えるまで反応を続けた。氷 上で30分間インキュベートした後、未消化のタンパク質を20℃にて10,0 00gで5分間遠心分離にかけてペレット化した。上澄み液を除き、シンチレー ション液と混合し、放射能を測定した。ルシラ・セリカタ(L.sericata)および クリソムヤ・ルフィファシエス(C.rufifacies)の場合に10mMトリス−HC l(pH8.0)を用いた他はpH10にてアッセイを行った。 表3は、レピドプテラ(Lepidoptera)、コレオプテラ(Coleoptera)、オル トプテラ(Orthoptera)およびジプテラ(Diptera)の種々の成員の消化管中の プロテアーゼに対するプールした6kD PIペプチド(C1、T1、T2/T 3、T4)、トリプシンインヒビターT2/T3およびT4の混合物、およびキ モトリプシンインヒビターC1の抑制活性を示す。殆どの場合、プールしたペプ チドおよびトリプシンインヒビターは、試験した昆虫に依存して37〜79%の 範囲の抑制程度にて消化管プロテアーゼに対して等価な効果を有していた。これ らインヒビターは、ジャガイモ塊茎の蛾であるフトリマエ・オペルクレラ(P. opercullela)の消化管プロテアーゼに対しては殆ど効果は認められなかった。 キモトリプシンインヒビターC1もまたプロテアーゼの活性に影響を与えたが、 5つの場合(ウイセアナ・セルビナタ(W.cervinata)、ルシラ・セリカタ、コ ステリトラ・ゼアランディカ(C.zealandica)、プラノトルトリックス・オクト (P.octo)、サトウキビ地虫(sugar cane grub))にはトリプシンインヒビタ ーよりも有効性が低かった。 実験の詳細は図14の説明に記載してある。ニコチアナ・アラタPIは、コオ ロギの体重を減少させるうえでダイズバウマン−バークインヒビターよりも一層 有効であった。昆虫の中腸の酵素を抑制するプロテイナーゼインヒビターの能力 と昆虫飼育試験において昆虫の生育を遅らせるうえでの有効性との間に良好な相 関関係が存在することが示された(クリステラーら、1992)。図14は、イ ンビトロアッセイで黒色野生コオロギ(テレオグリルス・コモデュス(T.commod us))の消化管プロテアーゼを70%抑制したプールPIが、10週間の期間に わたって行った飼育試験においてコオロギの生育を30%遅らせたことを示して いる。インビトロアッセイと飼育試験との間の相関関係は、最近になってヘリコ ベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)の生育および発達について研究し ているジョンストン(Johnston)と彼の同僚(1993)によって確かめられた 。 表3の説明 NaPI=プールしたニコチアナ・アラタプロテイナーゼインヒビター C1=ニコチアナ・アラタキモトリプシンインヒビター(HPLCからのピー ク1) T2/T3、T4=ニコチアナ・アラタトリプシンインヒビター(HPLCか らのピーク2) ヘリオチス・アルミゲラ(Heliothis armigera)、ヘリコベルパ・アルニゲラ (Helicoverpa armigera)、タバコの青虫、レピドプテラ ヘリオチス・プンクチゲラ(Heliothis punctigera)、ヘリコベルパ・プンク チゲラ(Helicoverpa punctigera)自生の青虫、レピドプテラ テレオグリルス・コモデュス黒色野生コオロギ、オルトプテラ アグロチス・インフサ(Agrotis infusa)普通のネキリガ、成虫はモンヤガ( Bogong moth)として知られる、レピドプテラ ウイセアナ・セルビナタポリナ(Porina)、ニュージーランドに自生、レピド プテラ ルシラ・セリカタ緑クロバエ、ジプテラ、pH8にてアッセ クリソムヤ・ルフィファシエス毛深い蛆クロバエ、ジプテラ、pH8にてアッ セイ アホジウス・タスマニア(Aphodius tasmaniae)タスマニアの草地虫=黒頭牧 草コフキコガネ(cockchafer)、コレオプテラ コステリトラ・ゼアランディカニュージーランドの草地虫、コレオプテラ スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura)熱帯産アワヨトウの幼虫(arm yworm)、レピドプテラ フトリマエ・オペルクレラジャガイモ塊茎の蛾、レピドプテラ エピフィアス・ポストビッタナ(Epiphyas postvittana)薄褐色のリンゴ蛾( ハマキムシ(leafroller))、レピドプテラ プラノトルトリックス・オクト緑頭のハマキムシ、レピドプテラ クテノプセウスチス・オブリクアナ(Ctenopseustis obliquana)褐色頭の ハマキムシ、レピドプテラ サトウキビ地虫引用文献 アンダーソン(Anderson,M.A.)、マックファデン(McFadden,G.I.)、バー ナツキー(Bernatzky,R.)、アトキンソン(Atkinson,A.)、オーピン(Orpin, T.)、デッドマン(Dedman,H.)、トレギア(Tregear,G.)、ファーンレイ(Fer nley,R.)、クラーク(Clerke,A.E.)(1989)The Plant Cell 1:483 〜491 アトキンソン(Atkinson,A.H.)(1992)博士論文、メルボルン大学、ビ クトリア、オーストラリア バーナツキー、タンクレイ(Tanksley,S.D.)(1986)Theor.Appl.Genet 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配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:4 配列の長さ:24アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:5 配列の長さ:58アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:6 配列の長さ:58アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:7 配列の長さ:58アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トボロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:8 配列の長さ:58アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:9 配列の長さ:58アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:10 配列の長さ:54アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 配列: 配列番号:11 配列の長さ:13アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド 配列: 配列番号:12 配列の長さ:13アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド 配列: 配列番号:13 配列の長さ:6アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド 配列: 配列番号:14 配列の長さ:5アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド 配列:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ヒース、ロビン・ルイーズ オーストラリア国ビクトリア3016ウイリア ムズタウン、ジョン・ストリート5番 (72)発明者 クラーク、アドリアン・エリザベス オーストラリア国ビクトリア3052パークビ ル、パーク・ドライブ35番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.植物からのII型セリンプロテイナーゼインヒビター(PI)前駆体をコー ドするかまたは該コード配列に相補的な配列をコードするヌクレオチドの配列を 含む核酸単離物であって、該前駆体が少なくとも3つのPIモノマーを含み、該 モノマーの少なくとも一つがキモトリプシン特異的な部位を有し、該モノマーの 残りの少なくとも一つがトリプシン特異的な部位を有することを特徴とする核酸 単離物。 2.該PI前駆体が少なくとも4つのモノマーを含む請求項1に記載の核酸単 離物。 3.該PI前駆体が少なくとも5つのモノマーを含む請求項1に記載の核酸単 離物。 4.該PI前駆体が少なくとも6つのモノマーを含む請求項1に記載の核酸単 離物。 5.SEQ ID NO:1に示すヌクレオチドの配列または該配列の全部また は一部に対して少なくとも55%のヌクレオチド類似性を有する配列を含む請求 項1に記載の核酸単離物。 6.SEQ ID NO:1に相補的な配列に低厳格条件下でハイブリダイズす ることのできる請求項1または5に記載の核酸単離物。 7.キモトリプシン特異的な部位かまたはトリプシン特異的な部位のいずれか を有する単一のII型セリンPIをコードするかまたは該コード配列に相補的な配 列をコードするヌクレオチドの配列を含む核酸単離物であって、該PIが少なく とも3つのモノマーを有する前駆体PIの一つのモノマーであり、これら少なく とも3つのモノマーのうち少なくともつはキモトリプシン部位を有し、残りがト リプシン部位を有することを特徴とする核酸単離物。 8.SEQ ID NO:1の全部または一部に対して少なくとも55%の類似 性を有するヌクレオチドの配列を含む請求項7に記載の核酸単離物。 9.SEQ ID NO:1に相補的なヌクレオチド配列に低厳格条件下でハイ ブリダイズすることのできる請求項7に記載の核酸単離物。 10.(SEQ ID NO:5);(SEQ ID NO:6);(SEQ I D NO:7);(SEQ ID NO:8);(SEQ ID NO:9);(S EQ ID NO:10)から選ばれたペプチドをコードするヌクレオチド配列を 含む請求項7または8または9に記載の核酸単離物。 11.SEQ ID NO:4によって定められるペプチドをコードするヌクレ オチド配列を含む請求項7または8または9に記載の核酸単離物。 12.植物からの組換えII型セリンPI前駆体であって、少なくとも3つのP Iモノマーを含み、これらモノマーのうち少なくとも一つがキモトリプシン部位 を有し、これらモノマーの残りの少なくとも一つがトリプシン特異的部位を有す ることを特徴とする組換えPI前駆体。 13.該PI前駆体が少なくとも4つのモノマーを含む請求項12に記載の組 換えPI前駆体。 14.該PI前駆体が少なくとも5つのモノマーを含む請求項12に記載の組 換えPI前駆体。 15.該PI前駆体が少なくとも6つのモノマーを含む請求項12に記載の組 換えPI前駆体。 16.SEQ ID NO:3に示すアミノ酸の配列または該配列の全部または 一部に対して少なくとも55%の類似性を有する配列を含む請求項12に記載の 組換えPI前駆体。 17.請求項12に記載の組換えPIのモノマー。 18.図1に示すアミノ酸配列(SEQ ID NO:3)のアミノ酸残基25 〜82(SEQ ID NO:5);アミノ酸残基83〜140(SEQ ID N O:6);アミノ酸残基141〜198(SEQ ID NO:7);アミノ酸残 基199〜256(SEQ ID NO:8);アミノ酸残基257〜314(S EQ ID NO:9);およびアミノ酸残基315〜368(SEQ ID NO :10)よりなる群から選ばれた請求項17に記載のモノマー。 19.図1に示すアミノ酸配列(SEQ ID NO:3)のアミノ酸残基1〜 24(SEQ ID NO:4)によって定められる請求項17に記載のモノマー 。 20.アミノ酸配列: R1−X1−X2−Asn−Asp−R2 (式中、X1およびX2は好ましくは同じであり、好ましくはともにLys残基で あり、R1およびR2は同じかまたは異なっていてよく、それそれDまたはLアミ ノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、またはアルキル、置換アルキル、 アルケニル、置換アルケニル、アシル、ジエニル、アリールアルキル、アリール アルケニル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、シクロアルキル、 置換シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシ、チオール、ス ルホニル、カルボキシ、アルコキシ、アリールオキシおよびアルキルアリールオ キシ基などである)を含むプロテアーゼ感受性ペプチド。 21.R1およびR2が同じかまたは異なっていてよく、それぞれペプチドまた はポリペプチドであり、X1およびX2がそれぞれLysである請求項21に記載 のプロテアーゼ感受性ペプチド。 22.組換え形態または合成形態である請求項20または21に記載のプロテ アーゼ感受性ペプチド。 23.請求項22に記載のプロテアーゼ感受性ペプチドをコードする核酸分子 。 24.植物からのII型セリンPI前駆体またはそのモノマーをコードするかま たは該コード配列に相補的な配列をコードするヌクレオチドの配列を含む核酸分 子を含む遺伝子構築物であって、該前駆体は少なくとも3つのPIモノマーを含 み、これら3つのモノマーのうち少なくとも一つはキモトリプシン特異的な部位 を有し、これら3つのモノマーの残りの少なくとも一つはトリプシン特異的な部 位を有し、該遺伝子配列がさらに該核酸分子の発現を可能とする発現手段、植物 細胞中での複製を可能とする複製手段、または植物細胞ゲノム中への該核酸分子 の安定な組み込みを可能とする組み込み手段を含むことを特徴とする遺伝子構築 物。 25.遺伝子構築物を有するトランスジェニック植物であって、該遺伝子構築 物はII型セリンPIまたはそのモノマーをコードするデオキシリボ核酸を含み、 該前駆体は植物からのII型セリンプロテイナーゼインヒビター(PI)前駆体を コードするかまたは該コード配列に相補的な配列をコードするヌクレオチドの配 列を含み、該前駆体は少なくとも3つのPIモノマーを含み、これら3つのモノ マーのうち少なくとも一つはキモトリプシン特異的な部位を有し、これら3つの モノマーの残りの少なくとも一つはトリプシン特異的な部位を有することを特徴 とするトランスジェニック植物。 26.図1に示すアミノ酸配列(SEQ ID NO:3)のアミノ酸残基25 〜82(SEQ ID NO:5);アミノ酸残基83〜140(SEQ ID N O:6);アミノ酸残基141〜198(SEQ ID NO:7);アミノ酸残 基199〜256(SEQ ID NO:8);アミノ酸残基257〜314(S EQ ID NO:9);およびアミノ酸残基315〜368(SEQ ID NO :10)よりなる群から選ばれた1または2以上のPIモノマーを産生する請求 項25に記載のトランスジェニック植物。 27.SEQ ID NO:3に示すアミノ酸配列のアミノ酸残基1〜24(S EQ ID NO:4)からなるPIモノマーを産生する請求項25に記載のトラ ンスジェニック植物。 28.昆虫または他の病原体の侵入に対する植物の抵抗性を増加、促進または 他の仕方で容易にする方法であって、該植物の細胞または細胞群に請求項1また は7または10または11に記載の核酸分子を導入し、該細胞から植物を再生し 、該病原体の増殖および/または侵入を抑制することのできるPIまたはその前 駆体への該核酸分子の発現を可能とするに充分な時間および条件で該植物を生育 させることを特徴とする方法。
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