JPH08506261A - 交換可能なガイドワイヤ - Google Patents
交換可能なガイドワイヤInfo
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- JPH08506261A JPH08506261A JP6525199A JP52519994A JPH08506261A JP H08506261 A JPH08506261 A JP H08506261A JP 6525199 A JP6525199 A JP 6525199A JP 52519994 A JP52519994 A JP 52519994A JP H08506261 A JPH08506261 A JP H08506261A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、体内に挿入可能なカテーテルをガイドするためのおよび交換するためのガイドワイヤ(16)に関するものであり、共にフレキシブルワイヤより形成されている、体内に挿入可能なガイド部(18)と、交換部(20)とを有している。1つの実施形態においては、交換部(20)の先端に位置するピンコネクタ(28)は、円錐台ヘッド(32)、シャンク(40)、および、ヘッド(32)とシャンク(40)との間に設けられた細径部(44)を有している。ソケットコネクタ(24)は、ガイド部(18)の基端に適用される。ソケットコネクタ(24)には、4つの凹部(58、60、62、64)が形成されており、これらは互いに90゜ずつ離間して環状に配置されている。円錐台ヘッド(32)の最大直径は、対向する凹部(58、60、62、64)間の距離よりも大きく、かつ、ソケットコネクタ(24)の内径よりも小さい。したがって、ピンコネクタ(28)は、ソケットコネクタ(24)内に差し込まれ得るとともに、円錐台ヘッド(32)が凹部(58、60、62、64)を通り過ぎるときにはソケットコネクタを弾性的に変形させる。一旦、ヘッド(32)が凹部(58、60、62、64)を通り過ぎると、凹部(58、60、62、64)は、細径部(44)に収容され、これにより、ガイド部(18)および交換部(20)のいかなる軸方向の実質的な相対運動をも阻止した状態で、ガイド部(18)に対する交換部(20)の回転が可能とされる。交換部(20)は、ヘッド(32)が凹部(58、60、62、64)を通過するときに再びソケットコネクタ(24)を弾性変形させて基端側に引き抜くことによりガイド部(18)から取り外すことができる。
Description
【発明の詳細な説明】
交換可能なガイドワイヤ
発明の背景
本発明は、カテーテルのガイドおよび交換に際して使用される器具に関するも
のであり、さらに詳細には、ガイドワイヤおよび交換ワイヤの相互連結具に関す
るものである。
カテーテル法、例えば皮膚から血管を経由した血管形成カテーテル法(percu-
taneous transluminal angioplasty catheterization)(PCTA)においては
、カテーテルの血管中への、あるいは他の体内通路中への挿入が行われる。これ
らの通路が頻繁に絡み合っていることが、カテーテルの挿入を困難なものとして
いる。したがって、ガイドワイヤは、体内に挿入されるカテーテルの正確な位置
取りを保証するために使用される。
特に、ガイドワイヤは、挿入されて、そして、所望の治療箇所にまで動脈ある
いは他の通路に沿って、ガイドワイヤの基端部を患者の体外に位置させた状態で
操作される。次に、カテーテルが、カテーテル自身に形成された管孔内にガイド
ワイヤを収容する要領でガイドワイヤの基端側に貫通状態に被せられる。カテー
テルは、ガイドワイヤ上を前進させられ、結局所望の処置箇所までガイドされる
。典型的には、ガイドワイヤは、カテーテルよりも少なくとも少しは長いものと
され、その結果、カテーテルが最終的に処置箇所に到達したときに、ガイドワイ
ヤの基端部分の少なくとも一部は、カテーテルから張り出すことになる。例えば
、カテーテルの長さが130センチメートルのときには、ガイドワイヤの長さを
約150センチメートルとすることができる。
カテーテル法においては、しばしばカテーテルを交換する必要が生じる。他の
ガイドワイヤを処置箇所まで操縦しなくて済むように、交換は、ガイドワイヤを
決まった場所に残したまま達成されることが好ましい。このような交換のために
は、カテーテルを基端側に移動させながら、ガイドワイヤの位置を維持するため
にガイドワイヤの基端部分を押さえておく必要がある。しかしながら、既に挿入
されたカテーテルをそのようなやり方で引き抜こうとすると、カテーテルがガイ
ドワイヤを完全に覆ってしまい、医師あるいは他の操作者は、ガイドワイヤの維
持とカテーテルの基端側への移動とを同時に行うことはできない。
このような困難さのために、通常は、既に挿入されているカテーテルを決まっ
た場所に残した状態で、ガイドワイヤを患者から移動させる。そして、既に挿入
されているカテーテルにガイドさせて、交換用ワイヤを処置箇所まで前進させる
。交換用ワイヤは、ガイドワイヤよりも実質的に長いものである。交換用ワイヤ
の基端部は、挿入が完全になされた後において、カテーテル長さよりも長い余剰
長さ部分を残して患者の体外に位置している。したがって、交換用ワイヤは、カ
テーテルを患者から完全に引き抜く際にもその位置を維持することができる。カ
テーテルが交換され、そして交換されたカテーテルが交換用ワイヤ上を挿入され
る。その後、交換用ワイヤが引き抜かれて、ガイドワイヤが再び挿入される。
ガイドワイヤおよび交換用ワイヤの挿入および引き抜きが繰り返されることで
、血管あるいは他の管孔が無用に外傷を受けるというおそれが生じる。それとと
もに、複雑さが増し、カテーテル法に要する時間が長くなってしまう。
ワイヤの交換を不要とするために、ガイドワイヤおよび交換用ワイヤの連結方
法について、いくつかのものが提案されてきた。例えば、米国特許第4,917
,103号(Gambale氏他)および米国特許第4,922,923号(G
ambale氏他)には、ガイドワイヤと交換用ワイヤとの相互連結方法が開示
されている。そこでは、中空・管状の連結具(fitting)がガイドワイヤの基端
に適用され、また、交換用ワイヤの先端には、縮径された先端チップが形成され
る。そして、先端チップを連結具内に差し込んだ状態で、連結具を収縮させるこ
とによりガイドワイヤと交換用ワイヤとの永久的な固定が形成される。
米国特許第4,966,163号(Kraus氏他)には、主部と延長部とを
備えている延長可能なガイドワイヤが開示されている。これら主部と延長部との
着脱可能な連結は、主部の基端部分外側に形成された螺子山による雄接合部と延
長部の先端部分内側に形成された螺子山による雌接合部とによりもたらされる。
雌接合面は、延長部に対して相対的に回転し得るよう設けられている。
また、他の連結方法が米国特許第4,827,941号(Taylor氏他)
に開示されている。この場合、ガイドワイヤアセンブリは、先細り形状でありか
つ(正弦波状に)刻みのつけられた雄接合部を基端部分に有する主部を備えてい
る。延長部は、先端部分にチューブを有している。正弦波状の雄接合部は、チュ
ーブ内に差し込まれたときにチューブを変形させ、摩擦により密着性をもたらす
。同様の手法は、米国特許第4,958,642号(Christian氏他)
に開示されている。さらに他の摩擦による連結方法は、米国特許第4,875,
489号(Messner氏他)に開示されている。この場合、延長可能なガイ
ドワイヤの主部は、傾斜のつけられた基端部を有している。ガイドワイヤの補助
部は、先端にチューブを有している。チューブには、長さ方向に割れ目(gap)
が設けられており、これにより、主部の傾斜付き端部を収容するために広がるこ
とができ、一旦差し込まれた傾斜付き端部を弾性的に保持する。
しかしながら、上記手法は、おそらく一般的なワイヤの交換手段の改良に過ぎ
ず、それぞれが難点、とりわけガイドワイヤおよび交換用ワイヤの細さに起因す
る難点を有している。ガイドワイヤおよび交換用ワイヤは、直径が0.010イ
ンチ(0.025cm)より細いこともある。
したがって、本発明の目的は、カテーテル法におけるガイドワイヤおよび交換
用ワイヤの機能をただ1つで達成し得る器具を提供することである。
本発明の他の目的は、ガイドワイヤとこのガイドワイヤの基端側に配される交
換部とを着脱可能に連結するための手段として単純でかつ信頼性の高いものを提
供することである。
本発明のさらに他の目的は、互いに着脱可能に連結されるとともに一方から他
方へのトルク伝達が阻止された状態で連結されるガイド部および交換部を備える
ガイドワイヤ/交換ワイヤシステムを提供することである。
本発明のまた別の目的は、交換部をガイドワイヤのガイド部に連結するに際し
て、連結の完了を感覚的に知らせ得るガイドワイヤを提供することである。
発明の概要
上記目的あるいは他の目的を達成するために、本発明においては、体内に挿入
可能なガイドワイヤと交換用ワイヤとを相互連結するための連結具を提案してい
る。連結具は、第1のワイヤの一端に固定された第1のコネクタを備えている。
第1のコネクタは、実質的に自身の軸回りに対称であり、軸方向反対側に位置す
る第1および第2の領域を有している。第1のコネクタには、両領域間に細径部
を有している。第2のコネクタは、第2のワイヤの一端に固定されており、自身
の軸と突出手段とを有している。第1および第2のコネクタは、機械的に連結す
るように互いに軸方向に接近移動するために、向き合った状態かつ軸方向に位置
を合わせた状態に配置可能とされている。両コネクタが機械的に連結されたとき
には、突出手段は、細径部内に半径方向を向いて延在している。少なくとも1つ
のコネクタは、両コネクタが互いに軸方向に接近移動されたときに、突出手段が
端部領域の1つを通り過ぎて細径部内へと軸方向内方に向けて移動し得るよう、
弾性的に変形可能とされている。一旦、突出手段が前記端部領域を通り過ぎてし
まい、細径部内に収まると、端部領域は、機械的連結から離れようとする両コネ
クタのいかなる軸方向の実質的な移動をも阻止するように突出手段を拘束する傾
向を有している。
第1および第2のコネクタは、機械的に連結されたときに、第1のコネクタの
軸回りに互いに相対的に回転し得ることが好ましい。これにより、一方のワイヤ
から他方へのトルク伝達を阻止することができる。したがって、ねじりあるいは
ダメージをもたらし得るねじり応力が低減あるいは除去される。これは、特に、
例えば0.010インチ(0.025cm)といった小さな直径のワイヤ部分に
対して顕著である。
着脱可能な連結を実現するために、フレキシブルなコネクタは、さらに、突出
手段が細径部から離れなおかつ第1のコネクタの第1の端部領域を通り過ぎて軸
方向外方に移動し得るように弾性変形可能とされている。これにより、第1およ
び第2のワイヤの係合が解除される。
相互連結具の好ましい形態においては、第1の端部領域は、軸方向に細径部に
向けて拡径する円錐台であり、第2の端部領域は、細径部の円錐台に対する反対
側に位置するシャンクである。シャンクの外径および円錐台の最大外径は、実質
的に等しく、かつ、細径部の外径よりも共に大きい。係合し得る第2のコネクタ
は、環状壁部を有するソケットであり、環状壁部には、突出手段が設けられてい
る。突出手段は、ソケットの中央領域に沿う環状壁部に形成された4つの凹部で
ある。これら凹部は、ソケットの中央領域において2対の対向する節あるいはデ
ィンプルを構成するように、互いに環状に90゜ずつ離間して配置されている。
円錐台およびシャンクの直径は、節の各対間の距離よりも大きい。結果的に、ソ
ケットは、その中央領域に沿って円錐台を通過させ、節を細径部内に位置させる
。一旦、円錐台が節を通り過ぎると、節は、細径部内に収容される。円錐台およ
びシャンクは、協働して節を細径部内に維持させる。そして、これにより、両コ
ネクタの機械的連結が維持される。
細径部の外径は、対向する節間の距離を考慮して、ソケットの第1のコネクタ
に対する実質的にフリーな相対回転が行えるように選択することができる。これ
により、ワイヤの一方から他方へのいかなる実質的なトルク伝達をも阻止するこ
とができる。
実用的には、第1のコネクタ(先端ピン)は、交換ワイヤの先端に形成され、
ソケットは、ガイドワイヤの基端に固定される。ガイドワイヤは、患者の体内に
挿入され、その先端チップは、処置箇所に配置される。そして、ソケットを有す
るガイドワイヤの基端部分は、患者の体外に位置されたままである。ワイヤの交
換部は、第1のコネクタを先端側に向けて、細径部と突出している節とが軸方向
に位置を合わせるまで、スライドさせることにより、ガイドワイヤに対して連結
される。
既に述べたように、突出手段に円錐台を通過させるために、ソケットにはいく
らかの弾性変形が必要とされる。円錐台が通過することにより、ソケットは、少
なくとも部分的に標準的な緩和状態へと復帰することとなる。これにより、使用
者は、機械的連結がなされたことを感覚的に知ることができる。
したがって、ピンコネクタとソケットコネクタとの連結は、信頼性が高く、着
脱可能で、かつ繰り返し可能なガイドワイヤと交換部との機械的連結をもたらす
こととなる。連結は、ピンコネクタおよびソケットコネクタのスライドにより比
較的単純になされる。また、突出部分が細径部内に入ることにより、医師あるい
は他の使用者は、連結が達成されたことを知る。同じタイプの作動により、すな
わちコネクタの相対的なスライドにより、機械的連結が解除される。よって、ワ
イヤ部分の連結および連結解除に対して、医師の側からはさほど注意を払う必要
がなく、医師は、手によるカテーテル法に集中することができる。
図面の簡単な説明
上記のあるいは他の特徴点および利点のさらなる理解のために、以下の詳細な
記載、および図面に基づいて説明する。
図1は、ガイドワイヤアセンブリの側面図であって、本発明に基づいて構成さ
れるとともに連結状態とされたガイド部および交換部を備えている。
図2は、交換部の先端領域を拡大して示す側面図である。
図3は、ガイド部の基端領域を拡大して示す側面図である。
図4は、ガイド部の基端面を示す図である。
図5は、図4の5−5線に沿った断面図であって、ガイド部のソケットコネク
タがガイド部の残余から取り外された状態が示されている。
図6は、図5の6−6線に沿った断面図である。
図7ないし図9は、交換部のピンコネクタがソケットコネクタ中にしだいに差
し込まれる様子を示す概略図である。
図10は、ソケットコネクタの他の実施形態における端面を示す図である。
図11ないし図15は、ピンコネクタおよびソケットコネクタを有するガイド
ワイヤの他の実施形態を示す図である。
好ましい実施形態の詳細な説明
さて、図面を参照すると、図1には、交換可能なガイドワイヤ16が示されて
いる。ガイドワイヤは、着脱可能に連結された2つの部分、すなわちガイド部1
8と交換部20とを有している。2つの部分18、20は、ステンレス鋼、例え
ば”No.304”ステンレス鋼として知られているステンレス鋼から構成され
ており、かつ、各々が約150センチメートルの長さであることが好ましい。ガ
イド部18および交換部20は、直径が同じである。この場合、直径は、約0.
010インチ(0.025cm)から約0.060インチ(0.15cm)まで
の範囲であることが好ましい。ガイド部18は、先細り形状であって先端が一点
に収斂している先端チップ22を有しており、ガイド部18の基端には、ソケッ
トコネクタあるいはスリーブ24が設けられている。交換部20は、基端と、ソ
ケットコネクタ24内に移動可能に差し込まれた先端とを有している。
交換部20の先端領域が図2に示されている。先端におけるステンレス鋼ワイ
ヤの一部が、選択的に削り取られ、ピンコネクタ28が形成されている。特に、
交換部とグラインダ(図示せず)との間における交換部の長さ方向中心軸30回
りの相対回転によりもたらされる交換部の精密な切削加工により、材料が削り取
られる。したがって、ピンコネクタ28は、軸30に対して同一軸を有しており
、断面形状、すなわちピンコネクタの軸30に直交する断面の形状は、円形であ
る。
ピンコネクタ28は、円錐台形状、すなわち尖っていない先端34から最大拡
径点36まで基端側に向けて拡径する先端チップあるいはヘッド32を有してい
る。この場合の拡径は、傾斜する円錐台表面38と軸30との間の角度が45゜
未満という意味で緩やかなものであり、約20゜であることがさらに好ましい。
ピンコネクタ28は、さらに、基部シャンク40を有しており、基部シャンク4
0は、円錐台32の最大直径と実質的に等しい外径を有している。シャンク40
と交換部20の残部との間には、傾斜表面42がある。
ピンコネクタ28は、さらに、環状凹所あるいは細径部44(groove)を有し
ており、この環状凹所あるいは細径部44は、シャンク40と円錐台32との間
に位置するピンコネクタの中間領域に沿って形成されている。細径部44は、そ
の長さの大部分にわたって、軸30と同一軸線の環状表面46を有している。表
面46の両端には、シャンクおよび円錐台の近傍にそれぞれ細径部傾斜表面48
および50が形成されている。表面48、50は、軸30に対する各表面の角度
が少なくとも45゜であるという意味で急勾配に傾斜している。
図3は、ガイド部18の基端領域を示しており、ソケットコネクタ24と、ガ
イド部を形成するワイヤの基端とを示している。ソケットコネクタ24は、その
長さの大部分にわたって、中空の円筒形状である環状壁を有している。しかしな
がら、中央領域54において、ソケットコネクタ24には、ソケットコネクタの
長さ方向中心軸56に向けて内方に突出する4つの凹部が形成されている。これ
らの凹部は、互いに90゜間隔で環状配置されて形成された節あるいはディンプ
ルを形成する。したがって、2対の対向するえくぼ対が存在することになり、そ
のうちの1対は、えくぼ58、60を有しており、他の対は、えくぼ62、64
(図4に図示)を有している。
図5に適切に示されているように、えくぼ58、60の対の間の距離”a”は
、ソケットコネクタ24の長さ方向の大部分にわたっての公称内径”b”よりも
小さい。これは、えくぼ62、64の間の距離についても同じである。ソケット
コネクタの先端には、環状に傾斜のつけられた表面66が設けられている。
さらに図5において、ガイド部の基端は、ソケットコネクタから引き抜かれて
おり、基端差込部68が露出している。基端差込部68は、ソケットコネクタの
内径”b”とほぼ等しい外径、しかしながらソケットコネクタの内径”b”より
もわずかに小さい外径を有している。基端差込部68とガイド部18の残部との
間には、環状に傾斜のつけられたつなぎ表面70が設けられている。ソケットコ
ネクタ24は、ガイド部18に永久的に固定される。この場合の固定は、基端差
込部68のソケットコネクタ24内への差込結合(interference fit)によりな
され、このとき、平行な傾斜表面66、70が接合する。ソケットコネクタとガ
イド部とを係合させるに先立って、表面66、70の少なくとも一方に接着剤を
塗布しておくことが好ましい。この場合、接着剤が結合の緊密度をさらに高める
。
図2においてそれぞれ”c”、”d”で示されている最大円錐台直径およびシ
ャンク外径は、互いにほぼ等しく、凹部58、60間・凹部62、64間の距離
”a”よりも大きく、かつ、ソケットコネクタ24の内径”b”よりも小さい。
図2において”e”で示されている細径部44の外径は、同様に直径”c”、”
d”よりも小さいものである。そして、距離”a”とほぼ等しいことが好ましい
。
ピンコネクタ28およびソケットコネクタ24は、交換部およびガイド部の着
脱可能に機械的に連結する。この場合、ソケットコネクタは、ピンコネクタの周
囲を包囲し、凹部58、60、62、64は、細径部44と位置を合わせるとと
もに細径部44内に収容され、軸30と56とは軸線が実質的に一致する。コネ
クタ24、28の接合は、図7ないし図9に示されている。図7に示すように、
ピンコネクタの円錐台ヘッド32は、ソケットコネクタ24の基端内に差し込ま
れ、その後、凹部58、60、62、64に向けて先端側に移動される。この差
込は、先端34近傍の円錐台直径が対向する凹部間の距離”a”よりも実質的に
小さく、かつ当然の如くソケットコネクタの内径”b”よりも実質的に小さいこ
とにより、容易に行えるようにされている。
図7ないし図9に示すように、ピンコネクタ28が図示右方向に移動されたと
きには、円錐台32は、いつかは凹部に出くわす。さらに、円錐台が図示右方向
に移動されると、ソケットコネクタ24を弾性的に変形させる。特に、中央領域
54において弾性的に変形させる。したがって、円錐台32の表面38は、カム
として機能し、図8に示すように円錐台の最大直径部分が凹部と軸方向に位置を
合わせるまで、ソケットコネクタの弾性復原力に抗して凹部58、60、62、
64を互いに離間させる。円錐台表面38の傾斜が緩やか(20゜)とされてい
ることにより、ピンコネクタ28の差込が容易とされている。特に、緩やかな傾
斜であることにより、軸方向の差込に要する力は、ソケットコネクタを半径方向
に弾性的に変形させるのに要する力と比較して、相対的に小さいものとされてい
る。
ピンコネクタ28が図8に示す位置を通過して差し込まれたときには、凹部5
8、60、62、64は、ソケットコネクタの弾性復原力により半径方向内方側
に向けて細径部表面46と係合するまで移動する。この移動は、細径部表面50
の急勾配および弾性復原力に基づいて、相対的に速く行われる。この速い動きお
よび係合により、延長部分(交換部)とガイド部とを連結しようとしている医師
あるいは他の使用者は、機械的な連結が達成されたことを感覚的に察知すること
ができる。
図9に示すように、コネクタ24、28が連結されたときには、凹部58、6
0、62、64は、細径部44と軸方向に位置を合わせるとともに細径部44内
に収容される。傾斜のつけられた表面50が相対的に急勾配であることにより、
ピンコネクタ28の基端側への移動には、ピンコネクタの差込時と比較して軸方
向に実質的に大きな力を要することとなる。同様に、傾斜のつけられた表面48
が相対的に急勾配であることは、ピンコネクタ28が所望の軸方向位置を超えて
先端側へ移動することに対しての抵抗となる。
したがって、機械的連結は、節あるいは凹部の細径部表面に対する係合に基づ
く摩擦力に依存しない。節を細径部表面に維持するために、弾性復元力は必要と
はされない。実際、好ましい機械的連結においては、凹部間の距離”a”は、細
径部直径”e”とほぼ等しい。その結果、ピンコネクタ28がソケットコネクタ
24内に機械的に連結したときに、ピンコネクタ28の軸30、56回りのソケ
ットコネクタに対する相対的な回転は、回転フリーなままである。結果的に、交
換部20は、連結時においてガイド部18に対して軸方向に定位置に維持される
けれども、ガイド部に対する相対的な回転については回転フリーである。この構
成により、交換部からガイド部へのいかなるトルクの実質的な伝達をも阻止する
ことができ、したがって、ガイド部および交換部を構成するワイヤに対するねじ
れ、よじれ、あるいは他のダメージを起こす機会を除去することができる。この
利点は、小さな直径を有するワイヤ部分、すなわち0.010インチ(0.02
5cm)の直径を有するワイヤ部分、あるいはこの直径に近づく直径を有するワ
イヤ部分に対して、ますます顕著となる。
既に説明したように、コネクタ24、28の機械的連結は、着脱可能である。
特に、交換部20がガイド部に対して相対的に基端側に引っ張られたときには、
細径部の傾斜表面50がカムとして作用してソケットコネクタを変形させ、それ
により、凹部を半径方向外方に向けて移動させて互いに離間させる。延長部分を
引き抜くのに要する軸方向の力は、延長部分を差し込む際の差込力よりも大きい
ものの、それでも引き抜きは、延長部分およびガイド部の各々を片手で握ること
で、手動で簡便に達成される。ピンコネクタ28の差込時であるか引抜時である
かにかかわらず、ソケットコネクタ24の変形が弾性的であることは必須であり
、それにより、医学的な処方の際に要求されるような差込および引抜きを機械的
連結の有効性を低減させることなく繰り返すことが可能となる。
ガイドワイヤ16の使用を、例えばプラク(plaque)の蓄積により形成された
血管閉塞を処置するための血管形成方法に関係づけて説明する。この典型的な方
法においては、プロテーゼ(prosthesis)の配置に引き続いて2つの拡径ステッ
プ(dilatation steps)を有している。
この方法では、先端チップ22が閉塞箇所に到達する位置にまで、ガイド部1
8が、皮膚を経由して血管内へと挿入される。この段階においては、ガイド部1
8と交換部20とは連結されていない。それにもかかわらず、ガイド部18は、
十分に長い(例えば150センチメートル)ので、先端チップ22がそのような
位置に置かれている状態で、ソケットコネクタ24を含めてガイド部の基端部分
は、患者の体外に残ったままである。
次に、初期拡径カテーテル(図示せず)が、それの先端をガイド部18の基端
52に被せて配置することにより、挿入が開始される。拡径カテーテルの管孔内
にガイド部が収容される。拡径カテーテルは、その先端に設けられたバルーンが
閉塞箇所に到達するまで漸次前進させられる。ガイド部18が決まった場所に位
置しているので、拡径カテーテルは、確実に処置箇所へと導かれ、したがって、
過度の注意を払うことなく、比較的速く挿入されることができる。拡径カテーテ
ルの基端部は、患者の体外に残ったままであり、ガイド部の基端部分は、少なく
ともわずかの長さだけは拡径カテーテルよりも基端側に張り出している。この段
階において、拡径バルーンは、処置箇所における血管を広げるために膨張される
。
閉塞箇所における初期拡径の後に、拡径カテーテルが引き抜かれる。従来の方
法では、ガイドワイヤの引き抜きと、さらに長い交換用ワイヤの挿入とが行われ
ていた。本発明においては、ガイド部18が決まった場所に位置したまま、ガイ
ド部18の軸方向位置を維持するためにソケットコネクタが決まった場所に保持
された状態で、ピンコネクタ28がソケットコネクタ24中に差し込まれること
により交換部20がガイド部に連結される。ピンコネクタを単純にかつ直接的に
軸方向に(先端側に)押し込むことだけが要求されるすべてである。ソケットコ
ネクタは、一時的に弾性変形し、その後、細径部44が凹部58、60、62、
64と位置を合わせるようになる標準状態にまですばやく復帰する。このソケッ
トコネクタの復帰により、細径部表面46に対する凹部に”ぱちっとした装着感
”をもたらし、これにより医師は、適切に連結がなされたことを感覚的に知るこ
とができる。
連結時において、ソケットコネクタ24が、弾性変形を受けた緊張状態にある
のではなく、緩和状態にあることから、いくつかの利点がもたらされる。第1に
、しだいに小さくなっていく弾性復原力に基づく連結強度の低下をきたすおそれ
がないことである。第2に、連結を介してのトルクの伝達がないことである。し
たがって、交換部20は、(意図的であるかあるいは不注意であるかによらず)
ガイド部の基端を回転させることなく回転することができる。したがって、交換
部は、ガイド部に沿ったねじれ、あるいはよじれのおそれがない状況で、必要に
応じて操作されることができる。
方法の説明に話を戻すと、ガイド部18および交換部20の連結は、患者の体
外にあるワイヤの長さを実質的に増加させる(例えば、さらに150センチメー
トルだけ増加させる)。交換部20は、初期拡径カテーテルが基端側に引き抜か
れるときに、ガイド部18の軸方向位置を維持するために手により把持されるこ
とができる。
引き抜きの後に、ガイド部および交換部が連結された状態で、第2の拡径カテ
ーテル(図示せず)が挿人される。特に、第2の拡径カテーテルは、交換郡20
の基端を収容するような管孔を有しており、これにより第2の拡径用バルーン(
おそらく1回目より大きなバルーン)が処置箇所に到達するまで、拡径用カテー
テルをガイドワイヤに沿ってしだいに前進させることが可能とされる。この段階
において、コネクタ24、28は、第2の拡径カテーテルの基端側に位置してお
り、交換部の取り外しおよび除去に関して有利である。交換部の取り外しは、ソ
ケットコネクタ24を決まった位置に保持した状態で、ピンコネクタ28の近傍
の交換部を基端側に向けて引っ張ることにより、手により容易に達成される。取
り外しに際しては、ソケットコネクタ24が一時的に弾性変形を起こすだけであ
る。取り外しは、手により容易に達成される。交換部が除去された状態では、交
換用ワイヤの無用の長さをさらに取り扱う必要がない。そこで、医師は、第2の
拡径用バルーンが閉塞箇所を膨張させるに際して、交換用ワイヤに気を取られる
ことなく手による血管形成処置に集中することができる。
第2の拡径工程の後は、交換部20は、上記と同様にして再びガイドワイヤ1
8に連結され、そして、第2の拡径カテーテルが、ガイド部および交換部にわた
って引き抜かれる。これらガイド部および交換部が連結された状態で、プロテー
ゼ配達用カテーテルが交換部の基端に挿入され、カテーテルの先端に位置するプ
ロテーゼ(例えば、半径方向に自己膨張するステント(stent))が閉塞箇所に
到達するまで、しだいに前進させられる。この時点で、交換部が取り外されて除
去され、プロテーゼ配達用カテーテルよりも長いガイド部の基端部分が露出され
る。医師は、交換部20に気を取られることなく、プロテーゼの展開および配達
に集中することができる。
プロテーゼの展開に引き続いて、ガイド部18および展開用カテーテルが引き
抜かれる。あるいは、さらに他のカテーテル(例えば、ステントの配置を確認す
るための内視用カテーテル)が必要であれば、ガイド部18を決まった場所に位
置させたまま、ガイド部および交換部は、配達用カテーテルの引き抜きを可能と
するために再度連結される。いずれの場合においても、ガイド部および交換部の
連結および取り外しの繰り返しは、構造上いずれのコネクタに代えることはでき
ず、また、機械的連結の質を低下させる他のいかなる方法に代えることもできな
い。
図10には、代替し得るガイドワイヤシステムにおいて使用されるソケットコ
ネクタ72を示す。この場合、交換部は、上記交換部20と同様である。3つの
凹部74、76、78が、ソケット72の環状壁部の中央領域に形成されている
。これら凹部74、76、78は、互いに約120゜ずつの角度だけ離間して配
置されている。ソケット72内に交換部を差し込むと、凹部74、76、78が
、ソケットコネクタ24に関して上述した状況よりもずっと急速に互いに外側に
広げられる。そして、同様に、凹部がチップコネクタ内の細径部と軸方向に位置
を合わせるとともに細径部内に収容されることで、機械的連結がなされる。
図11ないし図15は、他の特に好ましい実施形態であるガイドワイヤ80を
示している。ガイドワイヤ80は、ガイド部82と交換部84とを備えており、
これらガイド部82および交換部84は、ソケットコネクタ86を介して互いに
連結されている。特に、ガイド部の基端に位置するピンコネクタ88、および、
この先端に位置するピンコネクタ90は、ソケットコネクタ86内に差し込まれ
ており、図11において破線で示すように、ソケットコネクタ内に保持されてい
る。
図12には、ピンコネクタ90を詳細に示している。円錐台領域92は、先端
に向かうにつれて、交換部の公称直径からピンコネクタのシャンク94にまで縮
径されている。ピンコネクタには、環状凹所または細径部96が、ピンコネクタ
の先端をなす円柱ヘッド98の近傍に形成されている。急勾配の細径部表面10
0が、細径部とヘッドとの間に配されている。細径部とシャンク94との間には
、すごく緩やかに傾斜する細径部表面102が設けられている。
ガイド部のピンコネクタ88は、実質的には、ピンコネクタ90と同一の構成
とされている。
ソケットコネクタ86は、図13および図14に詳細に示されている。ソケッ
トコネクタは、環状壁部103を備えており、環状壁部103は、ピンコネクタ
90、88がそれぞれ差し込まれることになる基端104および先端106を有
している。コネクタ壁部103は、選択的に切除され、かつ基端側凹部108お
よび先端側凹部110を形成するために皺が寄せられている。これら基端側凹部
108および先端側凹部110は、反対方向を向いて配置されているけれども、
実質的には互いに同一である。各々の場合において、コネクタ壁部103を横断
するスリットにより、コネクタ壁部のスリットのある一方の側の選択された領域
において曲がりあるいは皺寄せの制御が可能とされている。
基端側凹部108に関して(図14に)示されているように、この選択的な再
成形の結果として、急峻な先端エッジ114において終端するとともにアーチ形
の横方向形状を有する緩傾斜壁部112が形成される。壁部112は、エッジ1
14とコネクタ壁部103との間に位置する開口115を通して図14において
見ることができる。上記開口は、スリットおよび選択的再成形の結果として形成
されるものである。
先端側凹部110は、実質的には、基端側凹部108と同一であり、急傾斜エ
ッジ118(図13に図示)において終端する緩傾斜壁部116を有している。
図15には、ピンコネクタ90のソケットコネクタ86内への差込の様子を概
略的に示している。”c”で示されているヘッド98の直径は、ソケットコネク
タの内径”b”より小さいが、基端側凹部108とこれに対向する側の壁部10
3との間の距離”a”よりは大きい。したがって、ピンコネクタ90が図に示さ
れているように右側に移動された際には、ヘッド98は、いつかは凹部108の
壁部112と接触することになる。さらにピンコネクタの右側への移動が進めら
れると、ヘッド98は、ソケットコネクタ86の弾性変形を引き起こし、特に、
凹部108のの領域において弾性変形を引き起こす。ヘッド98が緩傾斜表面1
12に沿って右側に移動された際には、ソケットコネクタは、凹部が細径部96
と位置を合わせるところまで、ヘッドが凹部108を通り過ぎて右側へ移動する
のに十分な量だけ変形する。壁部112の傾斜が緩やかであることから、ピンコ
ネクタ90の差込が容易なものとされており、この状況は、前述のように、円錐
台表面38がピンコネクタ28の差込を容易としたのと全く同様である。
一旦、ヘッド98が凹部108を通り過ぎると、ソケットコネクタ86は、弾
性的に復元する。すなわち、緩和状態の形状に復帰する。そのような状況におい
ては、凹部およびこれに対向するコネクタ壁部の対向部分は、再度距離”a”だ
け離間される。弾性的な復帰は、細径部表面100が急勾配であること、および
ソケットコネクタの弾性復原力に基づいて、相対的に速いものである。したがっ
て、既述のように、弾性的な復帰は、機械的連結が達成されたことを感覚的に知
らせ得るものである。細径部表面100が相対的に急勾配であること、およびエ
ッジ114が相対的に急勾配であることにより、ピンコネクタ90の基端側への
移動には、コネクタの差込時よりも実質的に大きな軸方向の力が必要とされる。
距離”a”は、細径部96の直径”d”よりもわずかに大きいことが好ましい
。これにより、機械的に連結された状態においてさえも、ピンコネクタ90とソ
ケットコネクタ86とは、互いの相対回転に関して回転フリーなままであること
ができる。したがって、交換部84は、ガイド部に対する軸方向相対位置を維持
したまま、ガイド部82に対して相対的に回転することができる。既に説明した
ように、この特徴点により、交換部からガイド部へのいかなる実質的なトルク伝
達をも阻止することができる。
ピンコネクタ90は、ピンコネクタ28の比較的急峻な表面48とは対照的に
、細径部96の基端側に緩やかな傾斜の細径部表面102を有している。表面1
02は、ピンコネクタ90のソケットコネクタ86に対しての先端側への移動を
制限するということに関しては、当てにすることはできない。むしろ、そのよう
な先端側への移動の制限は、ピンコネクタの円錐台領域92によりもたらされる
。すなわち、この表面がソケットコネクタの基端104と干渉することによりも
たらされる。
ピンコネクタ88のソケットコネクタ86への差込は、ピンコネクタ90の差
込と全く同様な方法で達成される。相違する点は、ピンコネクタ88は、先端1
06に差し込まれて、機械的連結位置まで基端方向に移動されることである。
したがって、基端側凹部108および先端側凹部110は、それぞれヘッド9
8およびピンコネクタ88のヘッド120を収容する。これにより、ピンコネク
タのソケットコネクタ86内への連結が維持される。しかしながら、ソケットコ
ネクタは、さらに、ピンコネクタ88およびガイド部82に対して永久的に結合
されることが好ましい。これは、ピンコネクタ88の傾斜表面122をソケット
コネクタの先端106における同様の傾斜表面に接合させるに際して、適当な医
療用接着剤をこれら表面の一方または双方に塗布した後に、接合させることによ
り達成される。
ソケットコネクタ86およびピンコネクタ88/90は、ソケットコネクタ2
4およびピンコネクタ28よりも有利ないくつかの利点を有している。凹部10
8/110は、凹部58、60、62、64と比較して、形成が容易であり、多
数のものを作るに際して、より精密に(より厳格な寸法公差で)形成することが
できる。しかしながら、さらに重要なことは、凹部108/110が急峻なエッ
ジと組み合わされた緩傾斜壁部を形成するために非対称に形成され得ることであ
る。結局、上述の如く、引き抜きに関しては実質的に大きな抵抗を持たせ、かつ
ピンコネクタの差込が容易とされている。この場合、コネクタチップに特別の成
形、例えば、ピンコネクタ28において円錐台形状のヘッド32が設けられたよ
うな特別な成形を必要とすることはない。円錐台形状のヘッドは、形成が困難で
あり、とりわけ直径の小さいガイドワイヤに対しては、形成が困難である。した
がって、円錐台形状を作らないで済むことは、実質的な利点である。
本発明における典型的なガイドワイヤは、冠状動脈に対する応用の場合には、
直径が約0.014インチから0.018インチまでの(0.036cmから0
.046cmまでの)範囲にあり、末梢血管に対する応用の場合には、直径が約
0.018インチから0.063インチまでの(0.046cmから0.16c
mまでの)範囲とすることができる。ガイドワイヤ80の好ましい一例における
ワイヤ、ピンコネクタおよびソケットコネクタの寸法をインチ単位で以下に示す
°
ピンコネクタ:
ワイヤ外径:0.014(0.036cm)
シャンク外径:0.009(0.023cm)
細径部外径:0.007(0.018cm)
ヘッド外径:0.009(0.023cm)
ソケットコネクタ:
長さ:0.75(1.91cm)
公称内径:0.010(0.025cm)
凹部とこれに対向する
ソケット面との距離:1.00(2.54cm)
ガイドワイヤ:
外径:0.014(0.036cm)
したがって、本発明によれば、各々のカテーテルを処置箇所へとガイドするた
めに先端ガイド部を決まった場所に残したまま、カテーテルを繰り返して交換す
ることができる。交換部は、カテーテルの挿入時あるいは引抜時にガイドワイヤ
の基端側に延長領域を形成するために、容易かつ迅速にガイド部に対して連結さ
れる。不要とされたときには、交換部は、容易に取り外される。各々の連結およ
び取り外しに際しては、コネクタ構造の一時的な弾性変形のみを必要とするだけ
であるので、繰り返された連結および取り外しにより、連結の品質が低下される
ことはない。連結に際して実質的な弾性負荷がないことにより、さらに連結の品
質低下の防止が保証されるとともに、交換部からガイド部へのトルク伝達を阻止
することができる。最後に、一方のコネクタの凹部が他方のコネクタの細径部中
に収容されるという方法においては、医師に対して適切な連結がなされたことを
感覚的に知らせることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
コネクタを弾性的に変形させる。一旦、ヘッド(32)
が凹部(58、60、62、64)を通り過ぎると、凹
部(58、60、62、64)は、細径部(44)に収
容され、これにより、ガイド部(18)および交換部
(20)のいかなる軸方向の実質的な相対運動をも阻止
した状態で、ガイド部(18)に対する交換部(20)
の回転が可能とされる。交換部(20)は、ヘッド(3
2)が凹部(58、60、62、64)を通過するとき
に再びソケットコネクタ(24)を弾性変形させて基端
側に引き抜くことによりガイド部(18)から取り外す
ことができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.体内に挿入可能なガイドワイヤおよび交換用ワイヤのための相互連結具であ って、 第1のワイヤの一端に位置するとともに、実質的に自身の軸回りに対称であり 、第1の端部領域(32)および該第1の端部領域(32)に隣接している凹所 領域(40)を有する第1のコネクタ(28)と、 第2のワイヤの一端に設けられるために使用されるとともに、自身の軸および 突出手段(58、60、62、64)を有する第2のコネクタ(24)とを具備 してなり、 前記第1および第2のコネクタ(24、28)は、突き合わせて配置されかつ 軸方向に少なくともほぼ位置を合わせて配置されたときに、前記突出手段(58 、60、62、64)が前記凹所領域(40)と位置を合わせかつ該凹所領域( 40)を向いて半径方向に延在した状態で機械的に連結するように互いに軸方向 に接近移動可能とされ、 前記第1および第2のコネクタ(24、28)のうちの選択された一方は、前 記第1および第2のコネクタ(24、28)が前記機械的に連結するように移動 されたときに、前記第1の端部領域(32)が前記突出手段(58、60、62 、64)を通り過ぎて軸方向に移動し得るよう、弾性的に変形するとともに、さ らに前記機械的に連結するように前記第1および第2のコネクタ(24、28) の動きにより少なくとも実質的に弾性的に復帰し、 前記突出手段(58、60、62、64)および前記第1の端部領域(32) は、前記第1および第2のコネクタ(24、28)が前記機械的連結状態にある ときには、該機械的連結を維持するために、前記第1および第2のコネクタ(2 4、28)の互いに離間する軸方向の動きを制限するように互いに係合している ことを特徴とする連結具。 2.前記第1および第2のコネクタ(24、28)は、前記機械的連結状態にお いて、互いに相対的に回転可能であることを特徴とする請求項1記載の連結具。 3.前記選択されたコネクタは、さらに、前記機械的連結の解除を容易とするた めに、前記突出手段(58、60、62、64)が前記第1の端部領域(32) を通過して軸方向外方に移動し得るよう、弾性的に変形可能であることを特徴と する請求項1記載の連結具。 4.さらに、前記第1および第2のコネクタ(24、28)が前記機械的連結状 態にあるときに、前記第2のコネクタ(24)に対する相対的な前記第1の端部 領域(32)のいかなる実質的な軸方向内方への移動をも阻止するための係止手 段(42)を具備することを特徴とする請求項3記載の連結具。 5.前記凹所領域(40)は、前記第1の端部領域(32)と前記第1のコネク タ(28)の該第1の端部領域に対向している第2の端部領域との間に細径部( 44)を有し、前記突出手段(58、60、62、64)は、前記第1および第 2のコネクタ(24、28)が前記機械的連結状態にあるときに、前記細径部( 44)内において半径方向に延在することを特徴とする請求項4記載の連結具。 6.前記係止手段(42)は、前記細径部(44)と前記第2の端部領域との間 に傾斜のついた細径部端部表面(42)を有することを特徴とする請求項5記載 の連結具。 7.前記係止手段(42)は、前記第1のワイヤの前記第1のコネクタ(28) と前記第2のコネクタ(24)の一端との間に、互いを係合させるために位置さ れるとともにそれにより前記第1のコネクタ(24)の前記第2のコネクタ(2 8)に対する相対的な軸方向内方へのさらなる移動を阻止する円錐台表面を有す ることを特徴とする請求項4記載の連結具。 8.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)は、軸方向に前 記細径部(44)に向けて拡径する円錐台であることを特徴とする請求項1記載 の連結具。 9.前記第2の端部領域(40)は、前記細径部(44)の前記円錐台(32) に対しての反対側に位置するシャンクであり、該シャンク(40)の外径および 前記円錐台(32)の最大外径は、前記細径部(44)の外径よりも大きいこと を特徴とする請求項8記載の連結具。 10.前記シャンク(40)の外径および前記円錐台(32)の最大外径は、実 質的に等しいことを特徴とする請求項9記載の連結具。 11.前記円錐台(32)を有している前記第1のコネクタ(28)、前記細径 部(44)、および、前記シャンク(40)は、前記第1のワイヤの前記一端か らの選択的な材料除去により形成されていることを特徴とする請求項9記載の連 結具。 12.前記円錐台(32)は、前記第1のコネクタの軸に対して約20゜の角度 で拡径していることを特徴とする請求項9記載の連結具。 13.さらに、前記円錐台および前記シャンクのそれぞれの近傍に、2つの対向 する細径部端部表面(48、50)を備え、該細径部端部表面は、前記第1のコ ネクタの軸に対して少なくとも45゜の角度で傾斜していることを特徴とする請 求項12記載の連結具。 14.前記第2のコネクタ(24)は、環状壁部を有するソケットを備え、前記 第1のコネクタ(28)は、前記機械的連結時において、前記ソケット中に差し 込まれるとともに、前記ソケットにより包囲されることを特徴とする請求項1記 載の連結具。 15.前記突出手段(58、60、62、64)は、前記ソケットの中央領域に 沿う前記環状壁部に形成された少なくとも1つの凹部を有することを特徴とする 請求項14記載の連結具。 16.前記突出手段(58、60、62、64)は、前記中央領域に沿って形成 され、かつ、互いに等間隔に環状に離間して配置された複数の凹部を備えること を特徴とする請求項15記載の連結具。 17.前記突出手段(58、60、62、64)は、前記ソケットの前記中央領 域において2対の対向する凹部を構成するように、互いに環状に90゜ずつ離間 して配置された4つの凹部を備えてなり、対をなす凹部間の各々の距離は、前記 ソケットの公称内径よりも小さいことを特徴とする請求項16記載の連結具。 18.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)の外径は、前 記ソケットの公称内径よりも小さく、かつ、対向する前記凹部(58、60、6 2、64)の各対の間の距離よりも大きく、そして、前記ソケットは、前記第1 の端部領域(32)が前記凹部(58、60、62、64)を通り過ぎさらに該 凹部(58、60、62、64)と前記細径部(44)とが軸方向に位置を合わ せるまで前進するような状況で、前記第1のコネクタを該ソケット内に差し込ま せるよう、弾性的に変形可能とされていることを特徴とする請求項17記載の連 結具。 19.前記第1のコネクタ(28)の前記第2の端部領域の外径は、前記ソケッ トの公称内径よりも小さく、かつ、対向する前記凹部(58、60、62、64 )の各対の間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項15記載の連結具。 20.対向する前記凹部(58、60、62、64)の各対の間の距離は、前記 細径部(44)の外径に少なくとも等しく、これにより、前記機械的連結時にお いて、前記第1のコネクタ(28)は、前記ソケットに対する前記第1のコネク タの軸回りの相対的な回転が回転フリーであることを特徴とする請求項19記載 の連結具。 21.前記第1の端部領域(32)は、ヘッドを備え、前記第2の端部領域は、 シャンク(40)を備え、前記細径部(44)は、前記シャンク(40)の外径 よりも小さく、かつ、前記ヘッド(32)の外径よりも小さい直径を有している ことを特徴とする請求項5記載の連結具。 22.前記第2のコネクタ(24)は、環状壁部を有しているソケットを備え、 前記第1のコネクタ(28)は、前記機械的連結時には、前記ソケット内に差し 込まれるとともに該ソケットに包囲され、前記突出手段(58、60、62、6 4)は、前記環状壁部に形成された凹部を備えることを特徴とする請求項1記載 の連結具。 23.前記凹部(58、60、62、64)は、急峻に傾斜するエッジにおいて 終端されている緩やかに傾斜する壁部を有し、前記第1の端部領域は、前記凹部 (58、60、62、64)に向けて軸方向内方に進んだ際に、前記エッジに出 くわすよりも先に、前記緩やかに傾斜する壁部に出くわすことを特徴とする請求 項22記載の連結具。 24.体内に挿入可能なカテーテルをガイドするためのおよび交換するための器 具であって、 フレキシブルワイヤから形成された体内に挿入可能なガイド部と、 フレキシブルワイヤから形成された交換部と、 前記フレキシブルワイヤのうちの一方の一端に位置するとともに、実質的に自 身の軸回りに対称であり、第1の端部領域(32)および該第1の端部領域(3 2)に隣接している凹所領域(40)を有する第1のコネクタ(28)と、 前記フレキシブルワイヤのうちの他方の一端に位置するとともに、自身の軸お よび突出手段(58、60、62、64)を有する第2のコネクタ(24)とを 具備してなり、 前記第1および第2のコネクタ(24、28)は、突き合わせて配置されかつ 軸方向に少なくともほぼ位置を合わせて配置されたときに、前記突出手段(58 、60、62、64)が前記凹所領域(40)と位置を合わせかつ該凹所領域( 40)を向いて半径方向に延在した状態で機械的に連結するように互いに軸方向 に接近移動可能とされ、 前記第1および第2のコネクタ(24、28)のうちの選択された一方は、前 記第1および第2のコネクタ(24、28)が前記機械的に連結するように移動 されたときに、前記第1の端部領域(32)が前記突出手段(58、60、62 、64)を通り過ぎて軸方向に移動し得るよう、弾性的に変形するとともに、さ らに前記機械的な連結に向けての前記第1および第2のコネクタ(24、28) の動きにより少なくとも実質的に弾性的に復帰し、 前記突出手段(58、60、62、64)および前記第1の端部領域(32) は、前記第1および第2のコネクタ(24、28)が前記機械的連結状態にある ときには、該機械的連結を維持するために、前記第1および第2のコネクタ(2 4、28)の互いに離間する軸方向の動きを制限するよう互いに係合しているこ とを特徴とする器具。 25.前記少なくとも1つのコネクタは、さらに、前記機械的連結を解除するた めに、前記突出手段(58、60、62、64)が前記第1の端部領域(32) を通過して軸方向外方に移動し得るよう、弾性的に変形可能であることを特徴と する請求項24記載の器具。 26.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)は、軸方向に 細径部(44)に向けて縮径する円錐台であり、前記第1のコネクタ(28)は 、さらに、第2の端部領域を備え、該第2の端部領域は、前記凹所領域の前記円 錐台(32)に対しての反対側に位置するシャンク(40)であることを特徴と する請求項25記載の器具。 27.前記シャンク(40)の外径および前記円錐台(32)の最大外径は、互 いにほぼ等しく、かつ、前記凹所領域(44)の外径よりも大きいことを特徴と する請求項26記載の器具。 28.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)は、円柱状ヘ ッドを備えることを特徴とする請求項25記載の器具。 29.前記第2のコネクタ(24)は、環状壁部を有するソケットを備え、前記 第1のコネクタ(28)は、前記機械的連結時において、前記ソケット中に差し 込まれるとともに、前記ソケットにより包囲されることを特徴とする請求項26 記載の器具。 30.前記ソケットは、公称内径を有し、前記突出手段(58、60、62、6 4)は、前記環状壁部に形成された少なくとも1つの凹部を有することを特徴と する請求項29記載の器具。 31.前記少なくとも1つの凹部は、軸方向内方を向きかつ急峻に傾斜するエッ ジを有している緩やかに傾斜する壁部を備えることを特徴とする請求項30記載 の器具。 32.前記突出手段(58、60、62、64)は、前記中央領域に沿って前記 環状壁部に形成されるとともに、前記中央領域において2対の対向する凹部を構 成するように互いに90゜ずつ離間して環状配置された4つの凹部を備え、対を なす凹部間の各々の距離は、前記公称内径よりも小さいことを特徴とする請求項 29記載の器具。 33.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)および前記第 2の端部領域のそれぞれの外径は、前記ソケットの公称内径よりも小さく、かつ 、前記凹部(58、60、62、64)の各対間の距離よりも大きいことを特徴 とする請求項32記載の器具。 34.対向する凹部(58、60、62、64)の各対間の距離は、前記細径部 (44)の外径に少なくとも等しいことを特徴とする請求項33記載の器具。 35.前記第1のコネクタ(28)の前記第1の端部領域(32)は、軸方向に 前記細径部(44)に向けて拡径する円錐台であり、前記コネクタの前記第2の 端部領域は、前記細径部(44)の前記円錐台(32)に対しての反対側に位置 するシャンク(40)であり、該シャンク(40)は、前記円錐台(32)の最 大外径と実質的に等しいことを特徴とする請求項32記載の器具。 36.前記ガイド部(18)は、基端差込部(68)と該基端差込部(68)を 包囲する前記ソケットの先端部分とを備えることを特徴とする請求項27記載の 器具。 37.前記ガイド部(18)は、さらに、前記基端差込部(68)と前記ガイド 部の残余との間に環状に傾斜のつけられたつなぎ表面(70)を備え、前記ソケ ットは、前記つなぎ表面(70)に対して平行をなす環状傾斜のつけられた先端 表面(66)を有していることを特徴とする請求項36記載の器具。 38.体内に挿入可能なガイドワイヤおよび交換用ワイヤのための相互連結具で あって、 第1のワイヤの一端に位置するとともに、第1の端部領域(98)および該第 1の端部領域(98)に隣接している第1の凹所領域(96)を有する第1のコ ネクタ(90)と、 第2のワイヤの一端に位置するとともに、第2の端部領域(98)および該第 2の端部領域(98)に隣接している第2の凹所領域(96)を有する第2のコ ネクタ(90)と、 前記第1および第2のコネクタ(90)をそれぞれ収容するための反対を向く 第1および第2の端部を有し、さらに、これら第1および第2の端部の間に位置 する第1の突出手段(112)を有して長さ方向に延在する第3のコネクタ(8 6)と、 前記第2および第3のコネクタ(86、90)を互いに結合させるための結合 手段とを具備してなり、 前記第1および第2のコネクタ(90)は、前記第3のコネクタ(86)のそ れぞれ前記第1および第2の端部において前記第3のコネクタ(86)に向けて 配置されたときに、前記第1の突出手段(112)が前記第1の凹所領域(96 )と位置を合わせかつ該第1の凹所領域(96)を向いて半径方向に突出した状 態で機械的連結がなされるよう軸方向に互いに向けてかつ前記第3のコネクタ( 86)に向けて接近移動可能とされ、 前記第1および第3のコネクタ(86、90)のうちの選択された一方は、前 記第1および第3のコネクタ(86、90)が前記機械的に連結するように移動 されたときに、前記第1の端部領域(98)が前記第1の突出手段(112)を 通り過ぎて軸方向内方に移動し得るよう弾性的に変形し、さらに前記機械的連結 の達成時において少なくとも実質的に弾性的に復帰しており、この状況で、前記 第1の端部領域(98)および前記第1の突出手段(112)は、前記機械的連 結を維持するために、前記第1のコネクタ(90)および前記第3のコネクタ( 86)の互いに離間する軸方向の動きを制限するよう、互いの係合をなす位置に あることを特徴とする連結具。 39.前記第2および第3のコネクタ(86、90)を互いに結合させるための 前記結合手段は、前記第3のコネクタ(86)の前記第2の端部を前記第2のコ ネクタ(90)に対して接着するための接着剤を有することを特徴とする請求項 38記載の連結具。 40.前記第2および第3のコネクタ(86、90)を結合させるための前記結 合手段は、前記第3のコネクタ(86)に配置されるとともに前記第1の突出手 段(112)に対して軸方向に離間して配置された第2の突出手段(116)を 備えており、 前記第2のコネクタ(90)が、その前記第2の端部領域(98)が前記第2 の突出手段(116)を通り過ぎるほどに十分な距離だけ差し込まれたときには 、第2の突出手段(116)は、前記第2のコネクタ(90)および前記第3の コネクタ(86)の互いに離間する軸方向の動きを制限するよう、前記第2の端 部領域(98)との係合をなす位置にあることを特徴とする請求項38記載の連 結具。 41.前記第1および第2の突出手段(112、116)は、それぞれ、第1お よび第2の凹部を備えており、 該凹部の各々は、急峻に傾斜するエッジにおいて終端されている緩やかに傾斜 する壁部を有しており、 前記第1および第2のコネクタ(90)は、それぞれの対応する凹部に向けて 前記第3のコネクタ(86)内に差し込まれたときに、前記急峻に傾斜するエッ ジに出くわすよりも先に、前記緩やかに傾斜する壁部に出くわすことを特徴とす る請求項40記載の連結具。
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